JP2003070213A - ステータの製造方法 - Google Patents

ステータの製造方法

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JP2003070213A
JP2003070213A JP2001252179A JP2001252179A JP2003070213A JP 2003070213 A JP2003070213 A JP 2003070213A JP 2001252179 A JP2001252179 A JP 2001252179A JP 2001252179 A JP2001252179 A JP 2001252179A JP 2003070213 A JP2003070213 A JP 2003070213A
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stator
manufacturing
magnetic pole
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connecting portion
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Yuji Nakahara
裕治 中原
Nobuaki Miyake
展明 三宅
Hiroyuki Akita
裕之 秋田
Akira Hashimoto
昭 橋本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業を容易化して生産性の向上を図るこ
とが可能なステータの製造方法を提供する。 【解決手段】 縁部同士が屈曲可能な連結手段を介して
連結されて環状に形成される複数のヨーク部11と、各
ヨーク部11の内側にそれぞれ突出して形成される磁極
テイース部12と、各磁極テイース部12の先端間を連
結するように形成される連結部13とでなる板状磁性部
材10を順送りプレス金型内で打ち抜き加工して所定の
枚数順次積重し、抜きかしめにより一体化して積層体1
5を形成する工程、および順送りプレス金型外で積層体
15の各連結部13を所定の幅で且つ積層方向一端側か
ら他端側に所定の角度で除去加工することにより、各磁
極テイース部12の先端にお互いの間の隙間がスキュー
された磁極部を形成する工程を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板状磁性部材を
積層して形成され、各磁極テイース部先端に形成される
磁極部間の隙間が積層方向にスキューされた、例えば電
動機等の回転電機のステータの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、例えば電動機等の回転電機に
おいては、始動時におけるトルクリップルあるいは運転
中におけるコギングを防止するために、ステータまたは
ロータのいずれか一方にスキューを施している。しかし
ながら、ステータの場合には、磁極テイース部にコイル
部材を巻回しなければならないが、スキューが施されて
いることによりその巻回作業が困難となるため、例えば
特開平1−270757号公報では、図16および図1
7に示すように、先端にスキューされた磁極部1aを有
する磁極テイース1の根元に、鳩尾状の断面を有する突
起部1bを形成するとともに、環状のヨーク2の内周面
にこの突起部1bが嵌合可能な窪み部2aを形成し、各
磁極テイース1にそれぞれコイル部材3を巻回した後、
突起部1bを窪み部2aに嵌合させて各磁極テイース1
をヨーク2と一体化させてステータを構成することによ
り、コイル部材3の巻回作業の容易化を図ることが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のステータは以上
のように構成され、磁極テイース1をヨーク2と分離可
能にし、各磁極テイース1にそれぞれコイル部材3を巻
回した後、一体化させることによりコイル部材3の巻回
作業の容易化を図るようにしているが、各磁極テイース
1にそれぞれコイル部材3を巻回させる作業、コイル部
材3が巻回された各磁極テイース1の突起部1bを、ヨ
ーク2の窪み部2aに一個ずつ嵌合して一体化させる作
業、各磁極テイース1のコイル部材3間の接続作業等が
必要となるので組立に手間がかかり、生産性が低下する
という問題点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、組立作業を容易化して生産性の
向上を図ることが可能なステータの製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るステータの製造方法は、縁部同士が屈曲可能な連結手
段を介して連結され両端部が当接されて環状に形成され
る複数のヨーク部と、各ヨーク部の連結方向の中央部か
ら内側にそれぞれ突出して形成される磁極テイース部
と、各磁極テイース部の先端間を連結するように形成さ
れる連結部とでなる板状磁性部材を順送りプレス金型内
で打ち抜き加工して所定の枚数順次積重し、抜きかしめ
により一体化して積層体を形成する工程、および順送り
プレス金型外で積層体の各連結部を所定の幅で且つ積層
方向一端側から他端側に所定の角度で除去加工すること
により、各磁極テイース部の先端にお互いの間の隙間が
スキューされた磁極部を形成する工程を包含したもので
ある。
【0006】又、この発明の請求項に2係るステータの
製造方法は、請求項1において、板状磁性部材が積重さ
れヨーク部の当接部がそれぞれ異なる位置に形成された
複数の分割積層体を、当接部が積重方向に一致するよう
に積重し、お互いを固着することにより積層体を形成す
るようにしたものである。
【0007】又、この発明の請求項3に係るステータの
製造方法は、請求項1または2において、成形金型内で
樹脂一体成形によりコイル部材が巻回されるボビン部材
を形成した後、連結部の除去加工を行うようにしたもの
である。
【0008】又、この発明の請求項4に係るステータの
製造方法は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、積
層方向端部のスキューの角度と、中央部のスキューの角
度を異なって形成するようにしたものである。
【0009】又、この発明の請求項5に係るステータの
製造方法は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、ス
キューをジグザグ状に形成するようにしたものである。
【0010】又、この発明の請求項6に係るステータの
製造方法は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、連
結部の除去加工は、レーザにより行うようにしたもので
ある。
【0011】又、この発明の請求項7に係るステータの
製造方法は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、連
結部の除去加工は、各連結部のヨーク部とは相反する側
の面に当接して配置されるダイ、およびヨーク部と連結
部との間に配置されるパンチにより行うようにしたもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1における
ステータの構成を示す正面図、図2は図1における積層
体の構成を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図
3は図2における積層体の要部の構成を示す平面図、図
4は図3における線IV−IVに沿う断面を示す断面
図、図5は図1におけるステータの製造方法の第1の工
程を示す平面図、図6は図5における線VI−VIに沿
って視た正面図、図7は図1におけるステータの製造方
法の第2の工程を示す平面図、図8は図1におけるステ
ータの製造方法の第3の工程を示す平面図である。
【0013】図において、10はそれぞれ一端側裏表面
に連結手段としての凹部11aおよび凸部11bが形成
されるとともに、その端面11cはこれら凹、凸部11
a、11bの中心を中心とした円弧状に形成され、他端
側には相隣なるものの端面11cと嵌合可能な端面11
dが形成された複数のヨーク部11と、これら各ヨーク
部11の連結方向の中央部からそれぞれ突出して形成さ
れる磁極テイース部12と、各磁極テイース部12の先
端間を連結するように形成される連結部13とでなり、
順送りプレス金型内で打ち抜き加工された環状の板状磁
性部材で、環状の一箇所、例えば図2中Aに示す位置に
おいては、凹、凸部11a、11bが形成されておら
ず、両端面11c、11dが嵌合して当接しただけの当
接部14が形成されており、又、図4に示すように最上
層の各ヨーク部の凹、凸部11a、11bの位置には、
凸部11bが嵌合可能な穴部11eが形成されている。
【0014】15は両端面11c、11dが連結方向で
それぞれ入れ替わるように各ヨーク部11が配置された
2種類の板状磁性部材10を、交互に所定の枚数積重し
抜きかしめにより一体化して形成される積層体、16は
連結部13の一部を除去加工することにより、磁極テイ
ース部12の先端部に形成される磁極部、17はヨーク
部11の内面、磁極テイース部12の側面および磁極部
16の内面に沿って形成されたボビン部材で、樹脂一体
成形により形成されている。18は供給される電磁ワイ
ヤ19をボビン部材17に巻回してコイル部材20を形
成する巻線機、21は積層体15、ボビン部材17およ
びコイル部材20で構成されるステータである。
【0015】次に、上記のように構成される実施の形態
1におけるステータの製造方法を図に基づいて説明す
る。まず、図3および図4に示すように一端側裏表面に
凹部11aおよび凸部11bが形成されるとともに、そ
の端面11cはこれら凹、凸部11a、11bの中心を
中心とした円弧状に形成され、他端側には相隣なるもの
の端面11cと嵌合可能な端面11dが形成された複数
のヨーク部11と、これら各ヨーク部11の連結方向中
央部からそれぞれ突出して形成される磁極テイース部1
2と、各磁極テイース部12の先端間を連結するように
形成される連結部13とでなり、両端面11c、11d
が連結方向でそれぞれ入れ替わるように各ヨーク部11
が配置された2種類の板状磁性部材10を、順送りプレ
ス金型内で打ち抜き加工し、交互に所定の枚数積重し抜
きかしめることにより一体化して積層体15を形成す
る。そしてこの時、積層方向に相隣なる凹、凸部11
a、11b同士は回転可能に嵌合される。
【0016】次いで、図5に示すように連結部13の図
中Aで示す部分を、所定の幅で且つ積層方向一端側から
他端側に所定の角度で例えばレーザにより除去加工し
て、図6に示すように各磁極テイース12の先端に、お
互いの間の隙間(図中gで示す)がスキューされた磁極
部16をそれぞれ形成する。そして、ヨーク部11の内
面、磁極テイース部12の側面および磁極部16の内面
に沿ってボビン部材17を樹脂一体成形により形成した
後、図7に示すように各ヨーク部11の各凹、凸部11
a、11bの嵌合部を回転させて積層体15を逆反り状
態にする。次いで、図8に示すようにボビン部材17を
介して各磁極テイース部12に、巻線機18により電磁
ワイヤ19を巻回してコイル部材20を形成し、最後
に、各ヨーク部11の凹、凸部11a、11bの嵌合部
を上記とは逆に回転させ、積層体15を元の環状に戻し
て当接部14の位置を、例えば溶接で固着することによ
りステータ21が完成する。
【0017】このように上記実施の形態1によれば、ヨ
ーク部11、磁極テイース部12および連結部13でな
る板状磁性部材10を、順送りプレス金型内で打ち抜き
加工して所定の枚数順次積重し、抜きかしめにより一体
化して積層体15を形成し、順送りプレス金型外で積層
体15の各連結部13を、所定の幅で且つ積層方向の一
端側から他端側に所定の角度で除去加工することによ
り、各磁極テイース部12の先端にお互いの間の隙間g
がスキューされた磁極部16を形成し、積層体15を逆
反りさせた状態で各磁極テイース部12にコイル部材2
0を形成した後、積層体15を元の環状に戻してステー
タ21を構成するようにしているので、組立作業を容易
化して生産性の向上を図ることができ、又、除去加工を
レーザで行うことにより、加工中に被加工物に加わる力
をわずかに抑えることができるとともに、切り屑を飛散
させることもないため、品質の向上を図ることが可能に
なる。
【0018】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2におけるステータの複数の分割積層体の構成をそれ
ぞれ示し、(A)は平面図、(B)は正面図、図10は
図9における各分割積層体を積み重ねて形成される積層
体の構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図であ
る。図において、上記実施の形態1におけると同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。
【0019】22、23、24は上記実施の形態1にお
いて説明した2種類の板状磁性部材10を、順送りプレ
ス金型内で交互に打ち抜き加工して、分割数に応じた枚
数ずつ順次積重し、抜きかしめにより固着一体化して形
成された複数の分割積層体で、各板状磁性部材10の当
接部14の位置が、図中矢印で示す金型内の順送り方向
に対してそれぞれ異なるように、すなわち図9の場合は
お互いに120度ずれて形成されている。25は両分割
積層体22、23をそれぞれ120度ずつ移動して、そ
れぞれの当接部14の位置を残りの分割積層体25の当
接部14の位置に一致させて積重し、お互いを例えば溶
接等で固着することにより一体化して形成される積層体
である。
【0020】この発明の実施の形態2におけるステータ
の製造方法は、まず、2種類の板状磁性部材10を順送
りプレス金型内で交互に打ち抜き加工して、分割数に応
じた枚数ずつ順次積重し、抜きかしめることにより固着
一体化して、図9に示すように当接部14の位置が図中
矢印で示す金型内の順送り方向に対してそれぞれ異なる
ように、各分割積層体22、23、24を形成する。次
に、例えば両分割積層体22、23を移動させて、それ
ぞれの当接部14の位置を残りの分割積層体24の当接
部14の位置に一致させて積重し、お互いを例えば溶接
等で固着することにより一体化して積層体25を形成す
る。
【0021】以下、図示はしないが上記実施の形態1に
おけると同様に、連結部の所定の部分を例えばレーザ等
で除去加工することにより、各磁極テイース部の先端に
お互いの間の隙間がスキューされた磁極部をそれぞれ形
成し、積層体25を逆反りさせた状態でボビン部材を介
して各磁極テイース部にそれぞれコイル部材を巻回し、
その後、積層体25を元の環状に戻すことによりステー
タが完成する。
【0022】このように上記実施の形態2によれば、2
種類の板状磁性部材10を順送りプレス金型内で交互に
打ち抜き加工して、分割数に応じた枚数ずつ順次積重
し、抜きかしめることにより固着一体化して、当接部1
4の位置が金型内の順送り方向に対してそれぞれ異なる
ように、複数の分割積層体22、23、24を形成する
とともに、これら各分割積層体22、23、24をお互
いの当接部14が積重方向に一致するように積重し、固
着一体化することにより積層体25を形成するようにし
ているので、板状磁性部材10の材料取りの際に発生す
る厚さのばらつきを、お互いに相殺させることができる
ため、積層体25としての厚さのばらつきを均一化させ
ることが可能となり、品質の向上を図ることができる。
【0023】実施の形態3.図11はこの発明の実施の
形態3におけるステータの製造方法の第1の主要工程を
示す平面図、図12はこの発明の実施の形態3における
ステータの製造方法の第2の主要工程を示す平面図であ
る。図において、上記実施の形態1におけると同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。26は図11に
示すように各連結部13が磁極テイース部12の先端間
に連結された状態で、成形金型内において、ヨーク部1
1の内面、磁極テイース部12の側面および連結部13
の内面に沿って、樹脂一体成形により形成されるボビン
部材であり、連結部13の除去加工はボビン部材26が
形成された後に行われる。
【0024】このように上記実施の形態3によれば、磁
極テイース部12の先端間に各連結部13が連結された
状態で、成形金型内において樹脂一体成形することによ
りボビン部材26を形成し、その後、図12に示すよう
に連結部13の所定の部分を、ボビン部材26の一部と
共に除去加工して、お互いの間の隙間gがスキューされ
た磁極部16を形成するようにしているので、連結部1
3により積層体15の形状がしっかりしている間に、ボ
ビン部材26を形成することになるため、樹脂一体成形
作業が容易となり、さらに生産性の向上を図ることが可
能になる。
【0025】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4におけるステータの要部の構成を示す正面図であ
る。上記各実施の形態における構成では、相隣なる磁極
部16間の隙間gが、積層方向に直線状にスキューされ
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、積層方向端部のスキューの角度と中央部のスキュ
ーの角度を異なる角度に形成しても良い。
【0026】すなわち、寸法的な制約で所定のスキュー
の角度が得られない場合でも、積層方向端部では漏れ磁
束の影響で、磁束密度が中央部より小さくなるため、中
央部のスキューの角度を端部のスキューの角度より大き
くすることで、十分にスキュー効果を得ることが可能に
なる。又、直線的なスキューにおいて、軸方向に発生す
る漏れ磁束の影響で、磁極部16の先端側の磁気飽和が
顕著となる場合には、この磁気飽和による高周波を抑制
するために、図13(A)に示すように中央部でのスキ
ューの角度を端部のスキュー角度より小さくすること
で、磁気飽和を緩和することができ十分なスキュー効果
を得ることが可能になる。さらに又、図13(B)に示
すようにスキューをジグザグ状に形成することにより、
軸方向に発生するスラスト力を低減することができ、こ
のスラスト力によって発生する振動、騒音を低減するこ
とが可能になる。
【0027】実施の形態5.図14はこの発明の実施の
形態5におけるステータの製造方法の一工程を示し、
(A)は正面図、(B)は側面図である。図において、
上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付
して説明を省略する。27は積層体15の積層方向一端
側から出っ張って、連結部13のヨーク部11とは相反
する側の面13aに当接して配置されるダイで、後述の
パンチと嵌合する嵌合穴27aおよびこの嵌合穴27a
と連通し、切りかすを排出するための排出穴27bを有
している。28はヨーク部11と連結部13との間の空
間29を、積層方向一端側から貫通するように配置され
るパンチで、連結部13と対向する側にダイ27の嵌合
穴27aと嵌合する嵌合突起28aを有している。30
はパンチ28を駆動して移動させる駆動レバーである。
【0028】この実施の形態5におけるステータの製造
方法は、まず、積層体15を空間29内をパンチ28が
貫通するように挿入して、ダイ27上に連結部13の面
13aが当接するように載置する。次いで、駆動レバー
30を図中矢印Aで示す方向に駆動して、パンチ28を
図中矢印Bで示す方向に移動させる。するとパンチ28
の嵌合突起28aが連結部13の一部を打ち抜いて、ダ
イ27の嵌合穴27aと嵌合することにより、連結部1
3の一部は切りかすとなって排出穴27bから排出さ
れ、図示はしないが、磁極テイース部12の先端にお互
いの間にスキューされた隙間を有する磁極部が形成さ
れ、以下、積層体15を図中矢印Cで示す方向に順次回
転させ、上記と同様の動作を繰り返すことにより、全て
の磁極テイース部12の先端にそれぞれ磁極部が形成さ
れる。
【0029】このように上記実施の形態5によれば、連
結部13のヨーク部11と相反する側の面13aにダイ
27を当接させて配置するとともに、ヨーク部11と連
結部13の間の空間29にパンチ28を配置し、ダイ2
7とパンチ28の打ち抜きにより連結部13の一部を切
り離して、磁極部を形成するようにしているので、容易
に短時間で加工ができ、さらに生産性の向上を図ること
ができる。
【0030】なお、上記各実施の形態においては、各ヨ
ーク部11間の連結手段として回転自在に嵌合する凹、
凸部11aを適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、図15に示すように連結手段
として各ヨーク部31間に形成される薄肉部32を適用
した板状磁性部材33としても良く、上記と同様の効果
を発揮し得ることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、縁部同士が屈曲可能な連結手段を介して連結され
両端部が当接されて環状に形成される複数のヨーク部
と、各ヨーク部の連結方向の中央部から内側にそれぞれ
突出して形成される磁極テイース部と、各磁極テイース
部の先端間を連結するように形成される連結部とでなる
板状磁性部材を順送りプレス金型内で打ち抜き加工して
所定の枚数順次積重し、抜きかしめにより一体化して積
層体を形成する工程、および順送りプレス金型外で積層
体の各連結部を所定の幅で且つ積層方向一端側から他端
側に所定の角度で除去加工することにより、各磁極テイ
ース部の先端にお互いの間の隙間がスキューされた磁極
部を形成する工程を包含したので、組立作業を容易化し
て生産性の向上を図ることが可能なステータの製造方法
を提供することができる。
【0032】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、板状磁性部材が積重されヨーク部の当接部
がそれぞれ異なる位置に形成された複数の分割積層体
を、当接部が積重方向に一致するように積重し、お互い
を固着することにより積層体を形成するようにしたの
で、生産性の向上は勿論のこと、品質の向上を図ること
が可能なステータの製造方法を提供することができる。
【0033】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または2において、成形金型内で樹脂一体成形により
コイル部材が巻回されるボビン部材を形成した後、連結
部の除去加工を行うようにしたので、さらに生産性の向
上を図ることが可能なステータの製造方法を提供するこ
とができる。
【0034】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1ないし3のいずれかにおいて、積層方向端部のスキュ
ーの角度と、中央部のスキューの角度を異なって形成す
るようにしたので、十分なスキュー効果を得ることが可
能なステータの製造方法を提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1ないし3のいずれかにおいて、スキューをジグザグ状
に形成するようにしたので、振動、騒音を低減すること
が可能なステータの製造方法を提供することができる。
【0036】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1ないし5のいずれかにおいて、連結部の除去加工は、
レーザにより行うようにしたので、品質の向上を図るこ
とが可能なステータの製造方法を提供することができ
る。
【0037】又、この発明の請求項7によれば、請求項
1ないし5のいずれかにおいて、連結部の除去加工は、
各連結部のヨーク部とは相反する側の面に当接して配置
されるダイ、およびヨーク部と連結部との間に配置され
るパンチにより行うようにしたので、さらに生産性の向
上を図ることが可能なステータの製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるステータの
構成を示す正面図である。
【図2】 図1における積層体の構成を示し、(A)は
平面図、(B)は側面図である。
【図3】 図2における積層体の要部の構成を示す平面
図である。
【図4】 図3における線IV−IVに沿う断面を示す
断面図である。
【図5】 図1におけるステータの製造方法の第1の工
程を示す平面図である。
【図6】 図5における線VI−VIに沿って視た正面
図である。
【図7】 図1におけるステータの製造方法の第2の工
程を示す平面図である。
【図8】 図1におけるステータの製造方法の第3の工
程を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2におけるステータの
複数の分割積層体の構成をそれぞれ示し、(A)は平面
図、(B)は正面図である。
【図10】 図9における各分割積層体を積み重ねて形
成される積層体の構成を示し、(A)は平面図、(B)
は正面図である。
【図11】 この発明の実施の形態3におけるステータ
の製造方法の第1の主要工程を示す平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態3におけるステータ
の製造方法の第2の主要工程を示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態4におけるステータ
の要部の構成を示す正面図である。
【図14】 この発明の実施の形態5におけるステータ
の製造方法の一工程を示し、(A)は正面図、(B)は
側面図である。
【図15】 各実施の形態とは異なる板状磁性部材の構
成を示す平面図である。
【図16】 従来のステータの構成を示す正面図であ
る。
【図17】 図16における磁極テイースの構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10,33 板状磁性部材、11,31 ヨーク部、1
1a 凹部、11b 凸部、11c,11d 端面、1
1e 穴部、12 磁極テイース部、13 連結部、1
4 当接部、15,25 積層体、16 磁極部、1
7,26 ボビン部材、20 コイル部材、21 ステ
ータ、22,23,24 分割積層体、27 ダイ、2
8 パンチ、29 空間、32 薄肉部、g 隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋田 裕之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 橋本 昭 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AA09 AB01 AC02 AC06 AC08 AE07 5H615 AA01 BB01 BB14 BB16 PP07 PP09 PP10 QQ02 RR02 SS03 SS05 SS08 SS16 SS19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縁部同士が屈曲可能な連結手段を介して
    連結され両端部が当接されて環状に形成される複数のヨ
    ーク部と、上記各ヨーク部の連結方向の中央部から内側
    にそれぞれ突出して形成される磁極テイース部と、上記
    各磁極テイース部の先端間を連結するように形成される
    連結部とでなる板状磁性部材を順送りプレス金型内で打
    ち抜き加工して所定の枚数順次積重し、抜きかしめによ
    り一体化して積層体を形成する工程、および上記順送り
    プレス金型外で上記積層体の各連結部を所定の幅で且つ
    積層方向一端側から他端側に所定の角度で除去加工する
    ことにより、上記各磁極テイース部の先端にお互いの間
    の隙間がスキューされた磁極部を形成する工程を包含し
    たことを特徴とするステータの製造方法。
  2. 【請求項2】 板状磁性部材が積重されヨーク部の当接
    部がそれぞれ異なる位置に形成された複数の分割積層体
    を、上記当接部が積重方向に一致するように積重し、お
    互いを固着することにより積層体を形成するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のステータの製造方法。
  3. 【請求項3】 成形金型内で樹脂一体成形によりコイル
    部材が巻回されるボビン部材を形成した後、連結部の除
    去加工を行うようにしたことを特徴とする請求項1また
    は2記載のステータの製造方法。
  4. 【請求項4】 積層方向端部のスキューの角度と、中央
    部のスキューの角度を異なって形成するようにしたこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のステ
    ータの製造方法。
  5. 【請求項5】 スキューをジグザグ状に形成するように
    したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載のステータの製造方法。
  6. 【請求項6】 連結部の除去加工は、レーザにより行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のステータの製造方法。
  7. 【請求項7】 連結部の除去加工は、各連結部のヨーク
    部とは相反する側の面に当接して配置されるダイ、およ
    び上記ヨーク部と連結部との間に配置されるパンチによ
    り行われることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のステータの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006230189A (ja) * 2005-01-21 2006-08-31 Hitachi Ltd 回転電機
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CN113067422A (zh) * 2021-03-30 2021-07-02 湖南工业职业技术学院 一种齿顶错位的定子铁芯及电机
CN115476065A (zh) * 2022-09-28 2022-12-16 圣玛特智能设备制造(浙江)有限公司 一种扭斜焊接一体机

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