JP2003069807A - 画像歪み補正装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像歪み補正装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム

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JP2003069807A
JP2003069807A JP2001256970A JP2001256970A JP2003069807A JP 2003069807 A JP2003069807 A JP 2003069807A JP 2001256970 A JP2001256970 A JP 2001256970A JP 2001256970 A JP2001256970 A JP 2001256970A JP 2003069807 A JP2003069807 A JP 2003069807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブック原稿のページ綴じ部と画像読み取りの
主走査方向とが平行な場合であっても、スキャナ(画像
読取手段)の固有パラメータに依存することなくスキャ
ン画像に対する歪み補正を行うことができる画像歪み補
正装置を提供する。 【解決手段】 ページ外形、罫線または文字行である基
準線と参照線とに基づいた仮想的なページ外形である仮
想ページ外形を算出し(S51〜S53)、算出された
仮想ページ外形に基づいてスキャン画像に対する歪み補
正を行う(S54〜S55)。これにより、ブック原稿
のページ綴じ部と画像読み取りの主走査方向とが平行な
場合であっても、画像読取手段であるスキャナの固有パ
ラメータ(レンズの焦点面距離、スキャン光軸の位置
(アドレス))を利用することなくスキャン画像に対す
る歪み補正を行うことが可能になるので、スキャナの固
有パラメータに依存することのない汎用的な装置の提供
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像歪み補正装
置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】フラッドベットスキャナを用いて読み取
る原稿の多くはシート状の原稿であり、コンタクトガラ
ス上に開閉自在の圧板を設け、コンタクトガラス上に原
稿を載置した後に圧板を閉じて原稿をスキャンするよう
にしている。しかし、原稿としてはシート状のものに限
られず、ブック原稿(本、冊子など)も原稿として扱わ
れることがあり、そのような場合にもコンタクトガラス
上にブック原稿を載置し、原稿をスキャンすることにな
る。
【0003】ところが、原稿としてブック原稿を用いた
場合には、図48に示すように、ブック原稿100のペ
ージ綴じ部101がコンタクトガラス102から浮き上
がってしまう。このようにブック原稿100のページ綴
じ部101がコンタクトガラス102から浮き上がって
しまった場合には、ページ綴じ部101が焦点面から離
れてしまうため、浮き上がった部分のスキャン画像に
は、画像歪み、影、文字ぼけなどの画像劣化が発生す
る。劣化した画像のページ綴じ部101は読みにくく、
OCRにより文字認識処理を行うときの認識率が著しく
低下する。特に、厚手製本ではその割合が高く、また、
ブック原稿100のページ綴じ部101を焦点面から離
れないように加圧作業した場合には、ブック原稿100
自体を破損してしまうこともある。
【0004】このような問題を解決すべく、画像の濃度
情報から物体の3次元形状を推定する方法を用いて、画
像の歪みを補正する方法が提案されている。このような
画像の濃度情報から物体の3次元形状を推定する方法と
しては、T. Wada, H. Uchida and T. Matsuyama, “Sha
pe from Shading with Interreflections under a Prox
imal Light Source: Distortion-Free Copying of an U
nfolded Book”, International Journal Computer Vis
ion 24(2), 125-135(1997)に記載されているShape from
Shadingと呼ばれる方法が代表的な例である。
【0005】また、特開平5-161002号公報には、三角測
量方式により書籍の形状を測定し、歪みを補正する方法
が提案されている。
【0006】さらに、特開平11-41455号公報には、読み
取りスキャン画像のページ外形の形状を用いて書籍表面
の3次元形状を推定する方法が提案されている。
【0007】しかしながら、前述したShape from Shadi
ngと呼ばれる方法によれば、計算量が多く、歪み補正処
理の計算時間が長いので、実用化は困難である。
【0008】また、特開平5-161002号公報に記載されて
いる方法によれば、三角測量方式により書籍の形状を測
定するための特別な形状計測装置が必要になるため、適
当ではない。
【0009】さらに、特開平11-41455号公報に記載され
ている方法によれば、少ない計算量で歪み補正ができる
が、ページ外形が画像中に完全に収まりきれずに途中で
切れているような場合には有効な補正ができない。
【0010】そこで、近年においては、ページ外形が途
中で切れているような読み取りスキャン画像であって
も、その歪みを少ない計算量で有効に補正することがで
きる画像歪み補正装置が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなページ外形が途中で切れているような読み取り
スキャン画像であっても、その歪みを少ない計算量で有
効に補正することができる画像歪み補正装置によれば、
ページ外形ではなく、文字行情報および罫線情報を用い
て画像の歪みを補正するようにしているが、まだ、完全
とはいえず、解決されねばならない課題が存在する。
【0012】例えば、従来においては、ブック原稿のペ
ージ綴じ部と画像読み取りの主走査方向とが平行な場合
には、画像の歪みの補正をスキャナ(画像読取手段)の
固有パラメータ(レンズの焦点面距離、スキャン光軸の
位置(アドレス))を利用して行っているので、特定の
スキャナの出力画像しか補正できないという問題があ
る。
【0013】本発明の目的は、ブック原稿のページ綴じ
部と画像読み取りの主走査方向とが平行な場合であって
も、スキャナ(画像読取手段)の固有パラメータに依存
することなくスキャン画像に対する歪み補正を行うこと
ができる画像歪み補正装置、画像読取装置、画像形成装
置及びプログラムを提供することである。
【0014】本発明の目的は、スキャン画像の歪み補正
の補正精度を向上させることができる画像歪み補正装
置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラムを提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像歪み補正装置は、画像読み取りの主走査方向に対して
ページ綴じ部を平行にしてコンタクトガラス上に載置さ
れたブック原稿を画像読取手段により読み取ったスキャ
ン画像の歪みを補正する画像歪み補正装置において、前
記スキャン画像の主走査方向における上辺または下辺の
近傍に位置するページ外形、罫線または文字行を基準線
として選択する基準線選択手段と、この基準線選択手段
により選択された前記基準線側の辺とは反対側の辺の近
傍に位置するページ外形、罫線または文字行を参照線と
して選択する参照線選択手段と、前記基準線側の辺に、
前記基準線と前記参照線とに基づいた仮想的なページ外
形である仮想ページ外形を算出する仮想ページ外形算出
手段と、この仮想ページ外形算出手段により算出された
前記仮想ページ外形に基づいて前記スキャン画像に対す
る歪み補正を行う歪み補正手段と、を備える。
【0016】したがって、ページ外形、罫線または文字
行である基準線と参照線とに基づいた仮想的なページ外
形である仮想ページ外形が算出され、算出された前記仮
想ページ外形に基づいてスキャン画像に対する歪み補正
が行われる。これにより、ブック原稿のページ綴じ部と
画像読み取りの主走査方向とが平行な場合であっても、
画像読取手段であるスキャナの固有パラメータ(レンズ
の焦点面距離、スキャン光軸の位置(アドレス))を利
用することなくスキャン画像に対する歪み補正を行うこ
とが可能になるので、スキャナの固有パラメータに依存
することのない汎用的な装置の提供が可能になる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像歪み補正装置において、前記基準線選択手段により前
記基準線として前記ページ外形を選択した場合は、当該
ページ外形をそのまま前記仮想ページ外形とみなす。
【0018】したがって、基準線としてページ外形が選
択された場合には、ページ外形が既に存在していること
から仮想ページ外形を算出する必要がないので、処理の
高速化を図ることが可能になる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像歪み補正装置において、前記仮想ページ外形
算出手段は、副走査方向の任意の位置xにて、(前記基
準線上の所定位置における前記仮想ページ外形と前記基
準線との間隔)/(前記基準線上の所定位置における前
記基準線と前記参照線との間隔)と、(前記副走査方向
の任意の位置xにおける前記仮想ページ外形と前記基準
線との間隔)/(前記副走査方向の任意の位置xにおけ
る前記基準線と前記参照線との間隔)と、が等しくなる
ように前記仮想ページ外形を算出する。
【0020】したがって、簡易な計算により仮想ページ
外形の算出が可能になる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の画
像歪み補正装置において、前記基準線上の所定位置は、
前記基準線の直線部分と曲線部分との境界点である。
【0022】したがって、スキャン画像に対する歪み補
正の際の画像の欠落を最小限に抑えることが可能にな
る。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項3記載の画
像歪み補正装置において、前記基準線上の所定位置は、
前記基準線の直線部分に位置する。
【0024】したがって、スキャン画像に対する歪み補
正の際の画像の欠落を最小限に抑えることが可能にな
る。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の画像歪み補正装置において、前記基
準線選択手段と前記参照線選択手段と前記仮想ページ外
形算出手段と前記歪み補正手段とは、前記スキャン画像
の左右ページ毎に独立して実行される。
【0026】したがって、一般にページ外形はスキャン
画像の左右ページに跨って存在するが、罫線や文字行つ
いてはスキャン画像の左右両ページに必ずしも存在する
とは限らないことから、左右ページ毎に独立して処理さ
れることにより、スキャン画像の歪み補正の補正精度を
向上させることが可能になる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項6記載の画
像歪み補正装置において、前記基準線および前記参照線
としてそれぞれ選択されるページ外形、罫線または文字
行について、前記スキャン画像の主走査方向における上
辺または下辺の左右ページでの組み合わせに対する優先
順位を設ける。
【0028】したがって、文字行はページ外形や罫線に
比べて抽出精度が低く、また、画像の外側にあるページ
外形を利用する方が精度の高い歪み補正率を得られるこ
とから、例えばページ外形、罫線、文字行の選択の優先
順位を、ページ外形>罫線>文字行とし、スキャン画像
の主走査方向における上辺または下辺の左右ページで組
み合わせることにより、スキャン画像の歪み補正の補正
精度を向上させることが可能になる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像歪み補正装置において、前記優先順位は、 1位 スキャン画像の左右両ページともにページ外形 2位 スキャン画像の左右両ページともに罫線 3位 スキャン画像の一方のページが罫線、他方のペー
ジが文字行 4位 スキャン画像の左右両ページともに文字行 5位 スキャン画像の一方のページのみに罫線、他方の
ページには手がかりなし 6位 スキャン画像の一方のページのみに文字行、他方
のページには手がかりなしである。
【0030】したがって、ページ外形、罫線、文字行の
選択の優先順位を、 ページ外形>罫線>文字行 とした場合のスキャン画像の主走査方向における上辺ま
たは下辺の左右ページでの組み合わせの優先順が確実に
得られ、スキャン画像の歪み補正の補正精度を確実に向
上させることが可能になる。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像歪み補正装置において、前記スキャン画像の主走査方
向における上辺と下辺とでの前記優先順位を比較し、前
記優先順位の高い辺側を前記基準線とする。
【0032】したがって、仮想ページ外形の算出精度を
向上させることが可能になる。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9のいずれか一記載の画像歪み補正装置において、前記
スキャン画像のいずれか一方のページの前記参照線側の
辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれも存
在しない場合には、前記スキャン画像を副走査方向に貫
く画像中心線を前記参照線とみなす。
【0034】したがって、スキャン画像のいずれか一方
のページの参照線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
び文字行のいずれも存在しない場合であっても、仮想ペ
ージ外形を算出することが可能になる。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10のいずれか一記載の画像歪み補正装置において、前
記スキャン画像のいずれか一方のページの前記基準線側
の辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれも
存在しない場合には、同一ページに存在する前記参照線
を前記スキャン画像を副走査方向に貫く画像中心線を挟
んで線対称の位置に移動させた線を前記基準線とみな
す。
【0036】したがって、スキャン画像のいずれか一方
のページの基準線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
び文字行のいずれも存在しない場合であっても、仮想ペ
ージ外形を算出することが可能になる。
【0037】請求項12記載の発明の画像読取装置は、
原稿画像を読み取る画像読取手段と、この画像読取手段
により読み取られたスキャン画像の補正を行う請求項1
ないし11の何れか一記載の画像歪み補正装置と、を備
える。
【0038】したがって、請求項1ないし11の何れか
一記載の発明と同様の作用を奏する画像読取装置が得ら
れる。
【0039】請求項13記載の発明の画像形成装置は、
原稿画像を読み取る画像読取手段と、この画像読取手段
により読み取られたスキャン画像の補正を行う請求項1
ないし11の何れか一記載の画像歪み補正装置と、この
画像歪み補正装置から出力される画像データに基づいた
画像を用紙上に印刷する画像印刷装置と、を備える。
【0040】したがって、請求項1ないし11の何れか
一記載の発明と同様の作用を奏する画像形成装置が得ら
れる。
【0041】請求項14記載の発明のプログラムは、画
像読み取りの主走査方向に対してページ綴じ部を平行に
してコンタクトガラス上に載置されたブック原稿を画像
読取手段により読み取ったスキャン画像の画像歪み補正
をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記
コンピュータに、前記スキャン画像の主走査方向におけ
る上辺または下辺の近傍に位置するページ外形、罫線ま
たは文字行を基準線として選択させる基準線選択機能
と、この基準線選択機能により選択された前記基準線側
の辺とは反対側の辺の近傍に位置するページ外形、罫線
または文字行を参照線として選択させる参照線選択機能
と、前記基準線側の辺に、前記基準線と前記参照線とに
基づいた仮想的なページ外形である仮想ページ外形を算
出する仮想ページ外形算出機能と、この仮想ページ外形
算出機能により算出された前記仮想ページ外形に基づい
て前記スキャン画像に対する歪み補正を行う歪み補正機
能と、を実行させる。
【0042】したがって、ページ外形、罫線または文字
行である基準線と参照線とに基づいた仮想的なページ外
形である仮想ページ外形が算出され、算出された前記仮
想ページ外形に基づいてスキャン画像に対する歪み補正
が行われる。これにより、ブック原稿のページ綴じ部と
画像読み取りの主走査方向とが平行な場合であっても、
画像読取手段であるスキャナの固有パラメータ(レンズ
の焦点面距離、スキャン光軸の位置(アドレス))を利
用することなくスキャン画像に対する歪み補正を行うこ
とが可能になるので、スキャナの固有パラメータに依存
することのない汎用的なプログラムの提供が可能にな
る。
【0043】請求項15記載の発明は、請求項14記載
のプログラムにおいて、前記基準線選択機能により前記
基準線として前記ページ外形を選択した場合は、当該ペ
ージ外形をそのまま前記仮想ページ外形とみなす。
【0044】したがって、基準線としてページ外形が選
択された場合には、ページ外形が既に存在していること
から仮想ページ外形を算出する必要がないので、処理の
高速化を図ることが可能になる。
【0045】請求項16記載の発明は、請求項14また
は15記載のプログラムにおいて、前記仮想ページ外形
算出機能は、副走査方向の任意の位置xにて、(前記基
準線上の所定位置における前記仮想ページ外形と前記基
準線との間隔)/(前記基準線上の所定位置における前
記基準線と前記参照線との間隔)と、(前記副走査方向
の任意の位置xにおける前記仮想ページ外形と前記基準
線との間隔)/(前記副走査方向の任意の位置xにおけ
る前記基準線と前記参照線との間隔)と、が等しくなる
ように前記仮想ページ外形を算出する。
【0046】したがって、簡易な計算により仮想ページ
外形の算出が可能になる。
【0047】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のプログラムにおいて、前記基準線上の所定位置は、前
記基準線の直線部分と曲線部分との境界点である。
【0048】したがって、スキャン画像に対する歪み補
正の際の画像の欠落を最小限に抑えることが可能にな
る。
【0049】請求項18記載の発明は、請求項16記載
のプログラムにおいて、前記基準線上の所定位置は、前
記基準線の直線部分に位置する。
【0050】したがって、スキャン画像に対する歪み補
正の際の画像の欠落を最小限に抑えることが可能にな
る。
【0051】請求項19記載の発明は、請求項14ない
し18のいずれか一記載のプログラムにおいて、前記基
準線選択機能と前記参照線選択機能と前記仮想ページ外
形算出機能と前記歪み補正機能とは、前記スキャン画像
の左右ページ毎に独立して実行される。
【0052】したがって、一般にページ外形はスキャン
画像の左右ページに跨って存在するが、罫線や文字行つ
いてはスキャン画像の左右両ページに必ずしも存在する
とは限らないことから、左右ページ毎に独立して処理さ
れることにより、スキャン画像の歪み補正の補正精度を
向上させることが可能になる。
【0053】請求項20記載の発明は、請求項19記載
のプログラムにおいて、前記基準線および前記参照線と
してそれぞれ選択されるページ外形、罫線または文字行
について、前記スキャン画像の主走査方向における上辺
または下辺の左右ページでの組み合わせに対する優先順
位を設ける。
【0054】したがって、文字行はページ外形や罫線に
比べて抽出精度が低く、また、画像の外側にあるページ
外形を利用する方が精度の高い歪み補正率を得られるこ
とから、例えばページ外形、罫線、文字行の選択の優先
順位を、ページ外形>罫線>文字行とし、スキャン画像
の主走査方向における上辺または下辺の左右ページで組
み合わせることにより、スキャン画像の歪み補正の補正
精度を向上させることが可能になる。
【0055】請求項21記載の発明は、請求項20記載
のプログラムにおいて、前記優先順位は、 1位 スキャン画像の左右両ページともにページ外形 2位 スキャン画像の左右両ページともに罫線 3位 スキャン画像の一方のページが罫線、他方のペー
ジが文字行 4位 スキャン画像の左右両ページともに文字行 5位 スキャン画像の一方のページのみに罫線、他方の
ページには手がかりなし 6位 スキャン画像の一方のページのみに文字行、他方
のページには手がかりなしである。
【0056】したがって、ページ外形、罫線、文字行の
選択の優先順位を、 ページ外形>罫線>文字行 とした場合のスキャン画像の主走査方向における上辺ま
たは下辺の左右ページでの組み合わせの優先順が確実に
得られ、スキャン画像の歪み補正の補正精度を確実に向
上させることが可能になる。
【0057】請求項22記載の発明は、請求項21記載
のプログラムにおいて、前記スキャン画像の主走査方向
における上辺と下辺とでの前記優先順位を比較し、前記
優先順位の高い辺側を前記基準線とする。
【0058】したがって、仮想ページ外形の算出精度を
向上させることが可能になる。
【0059】請求項23記載の発明は、請求項14ない
し22のいずれか一記載のプログラムにおいて、前記ス
キャン画像のいずれか一方のページの前記参照線側の辺
の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれも存在
しない場合には、前記スキャン画像を副走査方向に貫く
画像中心線を前記参照線とみなす。
【0060】したがって、スキャン画像のいずれか一方
のページの参照線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
び文字行のいずれも存在しない場合であっても、仮想ペ
ージ外形を算出することが可能になる。
【0061】請求項24記載の発明は、請求項14ない
し23のいずれか一記載のプログラムにおいて、前記ス
キャン画像のいずれか一方のページの前記基準線側の辺
の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれも存在
しない場合には、同一ページに存在する前記参照線を前
記スキャン画像を副走査方向に貫く画像中心線を挟んで
線対称の位置に移動させた線を前記基準線とみなす。
【0062】したがって、スキャン画像のいずれか一方
のページの基準線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
び文字行のいずれも存在しない場合であっても、仮想ペ
ージ外形を算出することが可能になる。
【0063】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図47に基づいて説明する。本実施の形態の画像歪み
補正装置は画像形成装置であるデジタル複写機に備えら
れており、画像読取装置としてはデジタル複写機のスキ
ャナ部が適用されている。
【0064】ここで、図1はスキャナ部1の構成を示す
縦断正面図である。図1に示すように、スキャナ部1
は、原稿を載置するコンタクトガラス2と、原稿の露光
用の露光ランプ3および第一反射ミラー4からなる第一
走行体5と、第二反射ミラー6および第三反射ミラー7
からなる第二走行体8と、原稿の画像を読み取る撮像素
子としてのCCD(Charge Coupled Device)9と、こ
のCCD9に結像させるためのレンズユニット10と、
原稿を載置する基準になるとともにコンタクトガラス2
のズレや外れを防止する原稿スケール11と、この原稿
スケール11の下側に設置されたシェーディング補正用
の白基準板12と、フレーム14とを備えている。CC
D9はセンサボード13上に形成されている。
【0065】原稿の走査時には、第一走行体5および第
二走行体8はステッピングモータ24(図3参照)によ
って副走査方向に移動する。すなわち、第一走行体5お
よび第二走行体8がコンタクトガラス2の下を走行し
て、露光ランプ3で原稿を露光走査し、その反射光を第
一反射ミラー4、第二反射ミラー6および第三反射ミラ
ー7で反射して、レンズユニット10を通してCCD9
に結像させる。ここに、画像読取手段が実現されてい
る。
【0066】このようなスキャナ部1は、このスキャナ
部1で読み取られた原稿の画像に基づく画像データに応
じ、例えば電子写真方式で用紙上に画像の形成を行う画
像印刷装置であるプリンタ部(図示せず)を備えるデジ
タル複写機16に搭載されている。図2は、スキャナ部
1を搭載したデジタル複写機16の上部部分を示す斜視
図である。図2に示すように、スキャナ部1には、コン
タクトガラス2に対して開閉自在な圧板17と、この圧
板17の開閉を検出する開閉センサ18とが設けられて
いる。なお、デジタル複写機16に備えられるプリンタ
としては、電子写真方式のほか、インクジェット方式、
昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、
溶融型熱転写方式など、種々の印刷方式を適用すること
ができる。その具体的な構成については周知であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0067】図3は、スキャナ部1の制御系の電気的な
接続を示すブロック図である。図3に示すように、この
制御系は、スキャナ部1の全体を制御するメイン制御部
19に、CCD9で読み取った画像データに各種の画像
処理を施す回路である画像処理部20と、第一走行体5
および第二走行体8を制御する回路である走行体制御部
21と、デジタル複写機16への各種操作を受け付け、
また、各種メッセージを表示する操作パネル22と、C
CD9で読み取った画像データや所定のデータ等を記憶
するメモリ23とが接続されている。なお、操作パネル
22には、コピー開始を宣言するためのコピースタート
キー等が設けられている。また、走行体制御部21に
は、露光ランプ3と、第一走行体5および第二走行体8
を駆動するステッピングモータ24と、第一走行体5お
よび第二走行体8がホームポジションにあるか否かを検
出するスキャナホームポジションセンサ(HPセンサ)
25と、開閉センサ18とが接続されている。
【0068】ここで、図4は画像処理部20の基本的な
内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、
画像処理部20は、原稿をCCD9により読み取ったア
ナログ画像信号の増幅処理やデジタル変換処理等を行う
アナログビデオ処理部26、シェーディング補正処理を
行うシェーディング補正処理部27、シェーディング補
正処理後のデジタル画像信号に、MTF補正、変倍処
理、γ補正等の各種画像データ処理を行いスキャン画像
を生成する画像データ処理部28、本実施の形態の特長
的な機能であるスキャン画像の歪み補正機能を実現する
画像歪み補正部29から構成されている。以上のような
画像処理後のデジタル画像信号は、メイン制御部19を
介してプリンタ部に送信されて、画像形成に供される。
【0069】メイン制御部19は、図5に示すように、
各部を集中的に制御するCPU(Central Processing U
nit)31を備えており、このCPU31には、BIO
Sなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read
Only Memory)32と、各種データを書換え可能に記憶
してCPU31の作業エリアとして機能するRAM(Ra
ndom Access Memory)33とがバス34で接続されてお
り、マイクロコンピュータを構成している。さらにバス
34には、制御プログラムが記憶されたHDD35と、
CD(Compact Disc)−ROM37を読み取るCD−R
OMドライブ36と、プリンタ部等との通信を司るイン
タフェース(I/F)38とが接続されている。
【0070】図5に示すCD−ROM37は、この発明
の記憶媒体を実施するものであり、所定の制御プログラ
ムが記憶されている。CPU31は、CD−ROM37
に記憶されている制御プログラムをCD−ROMドライ
ブ36で読み取り、HDD35にインストールする。こ
れにより、メイン制御部19は、後述するような各種の
処理を行うことが可能な状態となる。
【0071】なお、記憶媒体としては、CD−ROM3
7のみならず、DVDなどの各種の光ディスク、各種光
磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクなどの
各種磁気ディスク、半導体メモリ等、各種方式のメディ
アを用いることができる。また、インターネットなどの
ネットワークからプログラムをダウンロードし、HDD
35にインストールするようにしてもよい。この場合
に、送信側のサーバでプログラムを記憶している記憶装
置も、この発明の記憶媒体である。なお、プログラム
は、所定のOS(Operating System)上で動作するもの
であってもよいし、その場合に後述の各種処理の一部の
実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、ワ
ープロソフトなど所定のアプリケーションソフトやOS
などを構成する一群のプログラムファイルの一部として
含まれているものであってもよい。
【0072】次に、メイン制御部19に設けられたCP
U31が制御プログラムに基づいて実行する各種処理の
内容について説明する。ここでは、CPU31が実行す
る処理のうち、本実施の形態のスキャナ部1が備える特
長的な機能であるスキャン画像の歪み補正機能を実現す
る画像歪み補正装置である画像歪み補正部29における
スキャン画像の歪み補正処理についてのみ説明する。
【0073】図6は、スキャン画像の歪み補正処理の流
れを概略的に示すフローチャートである。なお、ここで
は、図7に示すように、ブック原稿40がそのページ綴
じ部41とスキャナ部1の画像読み取りの主走査方向と
が平行になるように位置させてコンタクトガラス2に載
置されている場合について説明する。
【0074】まず、ステップS1において、画像データ
処理部28から出力されたコンタクトガラス2に載置さ
れているブック原稿40のスキャン画像を入力する。こ
こで、図8は入力した画像の一例を示したものである。
そして、図9に示すように、入力されたブック原稿40
のスキャン画像には、ページ綴じ部41の近傍において
歪みが生じている。
【0075】次いで、ブック原稿40のスキャン画像
(例えば、モノクロ多値画像)の最適2値化処理を実行
し(ステップS2)、副走査方向の黒画素(スキャン画
像の画素の中でその濃度値が予め定めた濃度値よりも濃
い画素)数のヒストグラムを求める(ステップS3)。
図10は、図8に示した画像の綴じ部境界線左側の黒画
素ヒストグラムである。図10中の横軸は、主走査方向
の黒画素(スキャン画像の画素の中でその濃度値が予め
定めた濃度値よりも濃い画素)の位置を示し、図10中
の縦軸は、その位置毎の黒画素数を示すものである。な
お、綴じ部境界線としては、スキャン画像中の画素の中
でその濃度値が元も濃い画素が位置する副走査方向の位
置が選択される。
【0076】なお、スキャン画像がカラー多値画像の場
合における2値化処理は、例えばRGB成分の何れか一
つの成分に着目し(例えばG成分)、G成分の所定の濃
度閾値よりも大きいものを黒画素とし、G成分の所定の
濃度閾値よりも小さいものを白画素とすれば良い。ま
た、RGBを色変換して輝度成分と色差成分とに分け、
輝度成分で閾値処理を行うようにしても良い。
【0077】続くステップS4においては、ページ外形
/罫線/文字行の抽出処理を実行する。ここで、図11
は、ページ外形/罫線/文字行の抽出処理の流れを概略
的に示すフローチャートである。
【0078】[スキャン画像からのページ外形の抽出]
まず、ステップS41におけるスキャン画像からのペー
ジ外形の抽出処理について説明する。ここで、図12は
上端にページ外形が存在するスキャン画像の一例を示す
説明図、図13は図12に示したスキャン画像の綴じ部
境界線左側の黒画素ヒストグラムである。図13に示す
ヒストグラムのx軸はスキャン画像の主走査方向(図1
2の上下方向)を示すものであり、スキャン画像の上端
はヒストグラムの左端に対応付けられている。なお、ペ
ージ外形が下端に存在するスキャン画像の場合には、ス
キャン画像の下端がヒストグラムの右端に対応付けられ
ることになる。したがって、図12に示すようにスキャ
ン画像の上端にページ外形が存在する場合、スキャン画
像の上部に黒い帯が現れることから、図13に示すヒス
トグラムの左端には高い縦棒が現れることになる。本実
施の形態では、このような特性を利用して、スキャン画
像にページ外形が存在するか否かの判断を行う。
【0079】より具体的には、図13に示すように、綴
じ部境界線からスキャン画像の左端(図12の左端)ま
での距離AO、ヒストグラム縦棒の高さBOとし、その
比率を下記に示す式(1)により算出し、
【0080】
【数1】 算出された比率kが、予め定められた閾値よりも大きい
場合に、スキャン画像にページ外形が存在すると判断す
る。
【0081】なお、スキャン画像の上下にページ外形が
存在する場合には、ヒストグラムの左右両端に高い縦棒
が現れることになるので、このような場合には、ヒスト
グラムの左右両端の高い縦棒に基づいてスキャン画像に
ページ外形が存在するか否かの判断がそれぞれ実行され
る。
【0082】以上の処理により、スキャン画像にページ
外形が存在すると判断された場合には、左右ページの上
下辺のいずれにページ外形が存在しているのかという情
報とともにページ外形を抽出し、RAM33に一時的に
記憶する。
【0083】なお、このスキャン画像にページ外形が存
在するか否かの判断処理は、スキャン画像の綴じ部境界
線を境にした左右ページ毎に実行される。
【0084】[スキャン画像からの罫線の抽出]続くス
テップS42においては、スキャン画像からの罫線の抽
出処理を実行する。ステップS42におけるスキャン画
像からの罫線の抽出処理について説明する。
【0085】[罫線候補の検出]ここで、図14は長い
罫線が存在するスキャン画像の一例を示す説明図、図1
5は図14に示したスキャン画像の綴じ部境界線左側の
黒画素ヒストグラムである。図15に示すヒストグラム
のx軸はスキャン画像の主走査方向(図14の上下方
向)を示すものであり、スキャン画像の上端はヒストグ
ラムの左端に対応付けられている。図14に示すように
スキャン画像に罫線が存在する場合には、図15に示す
ヒストグラムに幅の狭いピークが現れることになる。本
実施の形態では、このような特性を利用して、スキャン
画像に罫線が存在するか否かの判断を行う。
【0086】より具体的には、まず、図15に示すヒス
トグラムに現れた幅の狭いピークの高さHを求めるとと
もに、求められた各ピークの中央位置(高さが半分の位
置)における幅Wを求める。そして、ピークの高さHが
予め定められた閾値thHよりも高く、かつ、ピークの中
央位置の幅Wが予め定められた閾値thWより小さなピー
クが存在する場合、そのピークを罫線の候補とする。
【0087】続いて、罫線の候補とされたピークについ
て、罫線の連続性を利用して、更に罫線か否かの判断を
する。図16に示すように、候補罫線上の適当な位置
(例えば、ページの中心線の位置)を開始点とし、この
開始点から候補罫線を左右方向へ探索し、切断点(罫線
がかすれて途切れている部分)の数を累積する。切断点
の数が予め定められた閾値より少なければ、この候補を
罫線と判断する。このように罫線連続性に基づいて罫線
か否かの判断をすることにより、罫線として誤って検出
された小さな文字で構成された横書き文字行や点線等を
排除することが可能になる。
【0088】[罫線の座標検出]以上のようにして罫線
を判別した後、各罫線の座標を検出する。罫線座標の検
出は、図17に示すように、罫線の主走査方向(図17
のy軸方向)の座標値を罫線部の黒画素ランの中点座標
とした場合、図17に示す罫線の左端のx1における主
走査方向座標値はy1となる。
【0089】[最適罫線の選択]次に、候補罫線の中か
ら歪み補正に最適な罫線を選択する。図18に示すよう
に複数の罫線が検出される場合、どの罫線を用いて歪み
補正するかを選択する必要がある。最適な罫線の選択基
準の一例としては、罫線の長さが予め定められた閾値よ
り長く、かつ、綴じ部境界線を挟んだ左右の一定幅領域
内(図18の網掛け領域)に罫線の一部がかかっている
ことを条件とし、その中で上下いずれかのページ外形に
最も近い罫線を選択するようにする。図18において
は、左右ページから各1本ずつの罫線を選択する場合を
示している。ここでは、罫線と罫線とが選択されて
いる。
【0090】また、最適な罫線の選択基準の別の例とし
ては、罫線の長さが予め定められた閾値より長く、か
つ、綴じ部境界線を挟んだ左右の一定幅領域内(図19
の網掛け領域)に罫線の一部がかかっていることを条件
とし、各ページの上部では上端のページ外形に、各ペー
ジの下部では下端のページ外形に、それぞれ最も近い罫
線を選択するようにする。図19においては、左右ペー
ジをさらに上下部分に分け、その各4ブロックにおいて
1本ずつの罫線を選択する場合を示している。ここで
は、左上のブロックでは罫線、右下のブロックでは罫
線、左下のブロックでは罫線が選択されている。な
お、図19中の右上のブロックには上記2条件(罫線の
長さが予め定められた閾値より長く、かつ、綴じ部境界
線を挟んだ左右の一定幅領域内に罫線の一部がかかって
いる)を満足する罫線が存在しないので、選択された罫
線はない。
【0091】なお、上記2条件(罫線の長さが予め定め
られた閾値より長く、かつ、綴じ部境界線を挟んだ左右
の一定幅領域内に罫線の一部がかかっている)について
は、その両方ではなくいずれか一方のみを満足するもの
であっても良い。また、選択基準として上例では「ペー
ジ外形に最も近い」を用いているが、これに限るもので
はなく、「罫線の湾曲が最も大きい」を用いても良い。
ここで、「罫線の湾曲」は罫線の左右両端点の主走査方
向の座標値の差で表すものとする。
【0092】[最適罫線の座標値の決定]最適な罫線が
選択された場合には、罫線の(主走査方向の)座標値を
決定する。罫線の(主走査方向の)座標値は、選択され
た罫線を左右ページのそれぞれ両端に達するまで近似し
て延長することにより決定される。図20において、罫
線が存在しているBC部については、前述した罫線座標
検出処理により既に座標値は決まっていることから、そ
れ以外の延長部分について罫線の(主走査方向の)座標
値を決定することになる。より詳細には、図20に示す
AB部は直線近似で(主走査方向の)座標値を推定し、
CD部は多項式近似曲線で(主走査方向の)座標値を推
定する。
【0093】[不適切な罫線の排除]最後に不適切な罫
線を排除する。これは、前述したように多項式近似によ
り座標値を推定する際に、多項式近似による推定曲線の
形状が不適切である場合には補正の際にかえって歪みが
増大する恐れがあるので、このような罫線を排除するも
のである。不適切な近似曲線形状の例としては、図21
に示すように、曲線が書籍の外側へ向かうような曲線
や、中心線を超えて大きく内側へ食い込むような曲線
である。
【0094】なお、推定曲線の形状が不適切であるとし
て罫線を排除した場合には、再び最適な罫線を選択し、
上記の処理を繰り返すことになる。
【0095】以上の処理により、スキャン画像に罫線が
存在すると判断された場合には、左右各ページのいずれ
の位置に罫線が存在しているのかという情報とともに罫
線を抽出し、RAM33に一時的に記憶する。
【0096】[スキャン画像からの文字行の抽出]続く
ステップS43においては、スキャン画像からの文字行
の抽出処理を実行する。ステップS43におけるスキャ
ン画像からの文字行の抽出処理について説明する。本実
施の形態においては、まず、スキャン画像中の文字行が
縦書き文字行なのか、横書き文字行なのかの判別を行
う。
【0097】[文字行の判別]スキャン画像中の文字行
が縦書き文字行なのか、横書き文字行なのかの判別手法
について説明する。ここで、図22は図8に示した画像
の副走査方向の黒白反転数ヒストグラムである。図22
中の横軸は、副走査方向(左右方向)の黒画素(スキャ
ン画像を黒白反転させた画素の中でその濃度値が予め定
めた濃度値よりも濃い画素)の主走査方向上での位置を
示し、図22中の縦軸は、その位置毎の黒画素数を示す
ものである。また、図23は図8に示した画像の主走査
方向の黒白反転数ヒストグラムである。図23中の横軸
は、主走査方向(上下方向)の黒画素(スキャン画像を
黒白反転させた画素の中でその濃度値が予め定めた濃度
値よりも濃い画素)の副走査方向上での位置を示し、図
23中の縦軸は、その位置毎の黒画素数を示すものであ
る。画像中の文字が横書きの図8に示したようなスキャ
ン画像の場合、図22に示すような副走査方向のヒスト
グラムは激しく変化するが、図23に示すような主走査
方向のヒストグラムの変化は少ない。また、特に図示し
ないが、スキャン画像中の文字行が縦書き文字行である
場合には、主走査方向のヒストグラムは激しく変化する
が、副走査方向のヒストグラムの変化は少ない。
【0098】上述したような判別手法は、具体的には下
記に示す各式により実現される。まず、下記に示す式
(2)により、
【0099】
【数2】 主走査方向yの位置でのヒストグラム値Pnt(y)の平
均値meanが算出される。ここで、heightは画像の高さ
である。そして、下記に示す式(3)により、
【0100】
【数3】 副走査方向のヒストグラムの主走査方向に関する分散σ
が得られる。同様に、下記に示す式(4)により、
【0101】
【数4】 副走査方向xの位置でのヒストグラム値Pnt(x)の平
均値meanが算出される。ここで、widthは画像の幅で
ある。そして、下記に示す式(5)により、
【0102】
【数5】 主走査方向のヒストグラムの副走査方向に関する分散σ
が得られる。
【0103】上述したようにスキャン画像中の文字行が
横書き文字行である場合には、副走査方向のヒストグラ
ムの主走査方向に関する分散σが、主走査方向のヒス
トグラムの副走査方向に関する分散σより大きい。逆
に、スキャン画像中の文字行が縦書き文字行である場合
には、主走査方向のヒストグラムの副走査方向に関する
分散σが、副走査方向のヒストグラムの主走査方向に
関する分散σより大きい。つまり、分散σと分散σ
との比較により、スキャン画像中の文字行が縦書き文
字行なのか、横書き文字行なのかの判別が可能になって
いる。
【0104】なお、スキャン画像中の文字行が縦書き文
字行なのか、横書き文字行なのかの判別に、黒白反転数
ヒストグラムを用いたのは、文字行と写真部分との混同
を避けるためである。一般に、黒画素ヒストグラムの値
が同程度の場合、文字領域のほうが写真領域よりも黒白
反転数ヒストグラムの値が大きくなるからである。
【0105】[横書き文字行の座標検出]以上のように
して文字行を判別した後、まず、各横書き文字行の座標
を検出する。横書き文字行の座標の検出にあたっては、
文字単位の外接矩形抽出処理を行うとともに、横書き文
字行の抽出処理を行う。なお、文字認識処理については
周知の技術であるので、その説明は省略する。ここで、
スキャン画像の文字外接矩形抽出処理および文字行抽出
処理の結果の一例を図24に示す。そして、各文字の外
接矩形の中心点の座標をその文字の座標とみなし、横書
き文字行の座標を検出する。
【0106】[最適横書き文字行の選択]次に、抽出し
た横書き文字行の中から歪み補正に最適な横書き文字行
を選択する。複数の横書き文字行が検出される場合、ど
の横書き文字行を用いて歪み補正するかを選択する必要
がある。最適な横書き文字行の選択基準の一例として
は、前述した最適な罫線の選択基準と基本的に同様であ
って、図25に示すように横書き文字行の長さBCが予
め定められた閾値より長く、かつ、綴じ部境界線を挟ん
だ左右の一定幅領域内(図25の網掛け領域)に横書き
文字行の一部Cがかかっていることを条件とし、その中
で上下いずれかのページ外形に最も近い横書き文字行を
選択するようにする。ここで、Bは文字行の一番左の矩
形の中心であり、Cは一番右の矩形の中心である。な
お、最適な横書き文字行の選択は、左右ページから各1
本ずつのページ外形に最も近い横書き文字行を選択する
ものであっても良いし、左右ページをさらに上下部分に
分け、その各4ブロックにおいて1本ずつのページ外形
に最も近い横書き文字行を選択するものであっても良
い。
【0107】なお、上記2条件(横書き文字行の長さが
予め定められた閾値より長く、かつ、綴じ部境界線を挟
んだ左右の一定幅領域内に横書き文字行の一部がかかっ
ている)については、その両方ではなくいずれか一方の
みを満足するものであっても良い。また、選択基準とし
て上例では「ページ外形に最も近い」を用いているが、
これに限るものではなく、「横書き文字行の湾曲が最も
大きい」を用いても良い。ここで、「横書き文字行の湾
曲」は横書き文字行の両端の文字外接矩形の中心座標の
主走査方向の座標値の差で表すものとする。
【0108】[最適横書き文字行の座標値の決定]最適
な横書き文字行が選択された場合には、横書き文字行の
(主走査方向の)座標値を決定する。横書き文字行の
(主走査方向の)座標値は、横書き文字行内の各文字外
接矩形の中心点を連結し、直線部分と曲線部分とを近似
して抽出することにより横書き文字行の(主走査方向
の)座標値を決定することになる。より詳細には、図2
5に示すDは綴じ部境界線であり、BDの間は多項式近
似曲線で(主走査方向の)座標値を推定し、一番左端の
AとBとの間は近似直線の値で(主走査方向の)座標値
を推定する。
【0109】[不適切な横書き文字行の排除]最後に不
適切な横書き文字行を排除する。これは、前述したよう
に多項式近似により座標値を推定する際に、多項式近似
による推定曲線の形状が不適切である場合には補正の際
にかえって歪みが増大する恐れがあるので、このような
横書き文字行を排除するものである。不適切な近似曲線
形状の例としては、前述した罫線の場合と同様であっ
て、特に図示しないが、曲線が書籍の外側へ向かうよう
な場合や、中心線を超えて大きく内側へ食い込むような
場合である。
【0110】なお、推定曲線の形状が不適切であるとし
て横書き文字行を排除した場合には、再び最適な横書き
文字行を選択し、上記の処理を繰り返すことになる。
【0111】以上の処理により、スキャン画像に横書き
文字行が存在すると判断された場合には、左右各ページ
のいずれの位置に横書き文字行が存在しているのかとい
う情報とともに横書き文字行を抽出し、RAM33に一
時的に記憶する。
【0112】[縦書き文字行の各文字の座標検出]続い
て、各縦書き文字行の座標を検出する。縦書き文字行の
座標の検出にあたっては、文字単位の外接矩形抽出処理
を行う。なお、文字認識処理については周知の技術であ
るので、その説明は省略する。そして、各文字の外接矩
形の中心点の座標をその文字の座標とみなす。
【0113】[横書き文字行の抽出]次に、各縦書き文
字行から横書き文字行を抽出する。横書き文字行の抽出
は、各縦書き文字行の一番上の文字を連結した外形、ま
たは、各縦書き文字行の一番下の文字を連結した外形を
横書き文字行とみなすものである。より詳細には、左右
ページから各1本ずつの文字行を選択する場合は、各縦
書き文字行の一番上もしくは一番下の各一文字を連結し
た外形を一つの行とみなして抽出する。また、左右ペー
ジをさらに上下部分に分け、その4ブロックにおいて1
本ずつの文字行を選択する場合は、左上部、右上部にお
いては各縦書き文字行の一番上の各一文字を連結した外
形を一つの行とみなし、左下部、右下部においては各縦
書き文字行の一番下の各一文字を連結した外形を一つの
行とみなして抽出する。
【0114】その際、図26に示すように抽出された外
形の長さBCが予め定められた閾値より長く、かつ、綴
じ部境界線を挟んだ左右の一定幅領域内(図26の網掛
け領域)に抽出された外形の一部Cがかかっていること
を条件とし、外形を抽出する。なお、上記2条件(抽出
された外形の長さが予め定められた閾値より長く、か
つ、綴じ部境界線を挟んだ左右の一定幅領域内に抽出さ
れた外形の一部がかかっている)については、その両方
ではなくいずれか一方のみを満足するものであっても良
い。したがって、上記条件を満足しない場合は、歪み補
正用の縦書き文字行の外形は無いということになる。
【0115】[抽出された外形の座標値の決定]縦書き
文字行に応じて外形が抽出された場合には、なお、縦書
き文字行の外形の(主走査方向の)座標値を決定する。
縦書き文字行の外形の座標値は、図27に示すように、
各縦書き文字行の一番上の各一文字を連結した外形であ
る場合には、連結する各文字の外接矩形の上辺中心点を
連結し、直線部分と曲線部分とを近似して抽出すること
により縦書き文字行の外形の(主走査方向の)座標値を
決定することになる。また、図27に示すように、各縦
書き文字行の一番下の各一文字を連結した外形である場
合には、連結する各文字の外接矩形の下辺中心点を連結
し、直線部分と曲線部分とを近似して抽出することによ
り縦書き文字行の外形の(主走査方向の)座標値を決定
することになる。より詳細には、図26に示すDは綴じ
部境界線であり、BDの間は多項式近似曲線で(主走査
方向の)座標値を推定し、一番左端のAとBとの間は近
似直線の値で(主走査方向の)座標値を推定する。
【0116】[不適切な縦書き文字行の外形の排除]最
後に不適切な縦書き文字行の外形を排除する。これは、
前述したように多項式近似により座標値を推定する際
に、多項式近似による推定曲線の形状が不適切である場
合には補正の際にかえって歪みが増大する恐れがあるの
で、このような縦書き文字行の外形を排除するものであ
る。不適切な近似曲線形状の例としては、前述した罫線
や横書き文字行の場合と同様であって、特に図示しない
が、曲線が書籍の外側へ向かうような場合や、中心線を
超えて大きく内側へ食い込むような場合である。
【0117】なお、推定曲線の形状が不適切であるとし
て縦書き文字行の外形を排除した場合には、歪み補正用
の縦書き文字行の外形は無いということになる。
【0118】以上の処理により、スキャン画像に縦書き
文字行の外形が存在すると判断された場合には、左右各
ページのいずれの位置に縦書き文字行の外形が存在して
いるのかという情報とともに縦書き文字行の外形を抽出
し、RAM33に一時的に記憶する。
【0119】なお、以下においては、横書き文字行及び
縦書き文字行の外形を文字列として扱うものとする。
【0120】以上、ステップS41〜S43の処理によ
り、ページ外形/罫線/文字行の抽出処理(ステップS
4)が終了する。
【0121】続くステップS5(図6参照)において
は、画像歪み補正処理を実行する。画像歪み補正処理
は、図28に示すように、概略的には、歪み補正(伸
張)に際しての基準となる線(基準線)としてスキャン
画像の上辺(もしくは下辺)の近傍に位置するページ外
形/罫線/文字行のいずれかを選択する処理(ステップ
S51:基準線選択処理)、基準線に対応するものであ
って補正率(伸張率)の算出用の参照線としてスキャン
画像の上辺(もしくは下辺)の近傍に位置するページ外
形/罫線/文字行のいずれかを選択する処理(ステップ
S52:参照線選択処理)、基準線が罫線や文字行の場
合に、基準線より下部の画像情報の欠落を最小限にする
ための仮想的なページ外形を算出する処理(ステップS
53:仮想ページ外形算出処理)、仮想的なページ外形
に基づいてスキャン画像に伸張処理を施して主走査方向
の歪みを補正する処理(ステップS54:主走査方向歪
み補正処理)、補正画像の文字外接矩形に基づいてスキ
ャン画像に伸張処理を施して副走査方向の歪みを補正す
る処理(ステップS55:副走査方向歪み補正処理)に
より構成されている。
【0122】ここで、基準線選択処理(ステップS5
1:基準線選択手段)及び参照線選択処理(ステップS
52:参照線選択手段)においては、基準線または参照
線として、スキャン画像の上辺(もしくは下辺)の近傍
に位置するページ外形/罫線/文字行のいずれかを選択
することになるが、本実施の形態におけるページ外形、
罫線、文字行の選択の優先順位は、 ページ外形>罫線>文字行 とされている。このような選択優先順位にしたのは、文
字行はページ外形や罫線に比べて抽出精度が低く、ま
た、画像の外側にあるページ外形を利用する方が精度の
高い歪み補正率を得ることができるためである。ただ
し、本実施の形態においては、ページ外形は一般に左右
ページにまたがるが、罫線や文字行は両ページにあると
は限らないので、スキャン画像の上辺または下辺からの
基準線選択の優先順位は、下記に示すようになる。
【0123】 1位 「ページ外形」(ページ外形は、常に左右両ペー
ジに存在する) 2位 左右両ページともに「罫線」 3位 一方のページが「罫線」、他方のページが「文字
行」 4位 左右両ページともに「文字行」 5位 一方のページのみに「罫線」、他方のページには
「手がかりなし」 6位 一方のページのみに「文字行」、他方のページに
は「手がかりなし」 ここで、「手がかりなし」とは、ページ外形、罫線、文
字行のいずれも抽出できなかった場合を言う。
【0124】次に、仮想ページ外形算出処理(ステップ
S53:仮想ページ外形算出手段)及び主走査方向歪み
補正処理(ステップS54:歪み補正手段)の例につい
て、上記優先順位に基づいて順に説明する。
【0125】1.スキャン画像の上辺及び下辺のいずれ
にも「ページ外形」が存在する場合 ここでは、スキャン画像の上辺及び下辺のいずれにも
「ページ外形」が存在する場合について説明する。図2
9に示すように、スキャン画像の上辺及び下辺のいずれ
にも「ページ外形」が存在する場合は、いずれを基準
線、参照線にしても構わない。なお、本実施の形態にお
いては、基準線として選択した「ページ外形」、「罫
線」、「文字行」は、下辺に位置させるものとする。こ
の場合においては、基準線と仮想ページ外形とは一致し
ていることから、仮想ページ外形算出処理(ステップS
53)においては特に処理を実行しなくても良い。
【0126】次いで、主走査方向歪み補正処理(ステッ
プS54)について説明する。ここで、x0は「ページ
外形」の直線部分と曲線部分との境界点である。主走査
方向歪み補正処理としては、まず、この境界点x0にお
ける基準線と参照線間の距離h0(図30参照)に基づ
いて歪み補正率を算出する。歪み補正率は、主走査方向
に画像を伸張して補正する際に、基準線と参照線との間
の距離を副走査方向の全ての位置において等しくさせる
ためのものである。すなわち、位置xにおける基準線と
参照線間の距離をh(図30参照)とした場合には、位
置xにおける歪み補正率は、 h0/h として表すことができる。即ち、歪み補正率とは、主走
査方向に画像を伸張して補正する際に、基準線と参照線
との間の距離を副走査方向の全ての位置xにおいて等し
くなるように、各xに関して算出した値である。
【0127】次に、実際に補正をする際は、まず、図3
0に示すように仮想ページ外形(ここでは基準線)が直
線(最下辺)になるように、主走査方向に各画素をシフ
トする。その後、副走査方向の全ての位置xにおいて、
画像を主走査方向の上辺側にh0/hで伸張すれば、図
30の上辺の「ページ外形」EがREとなるように画像
が補正される。
【0128】2.スキャン画像の上辺及び下辺のいずれ
か一方に「ページ外形」が存在し、他方の辺には「罫
線」と「文字行」とが存在する場合 ここでは、スキャン画像の上辺及び下辺のいずれか一方
に「ページ外形」が存在し、他方の辺ではページ外形が
途中で切れているが「罫線」と「文字行」とが存在する
場合について説明する。図31に示すように、スキャン
画像の上辺及び下辺のいずれか一方に「ページ外形」が
存在し、他方の辺には「罫線」と「文字行」とが存在す
る場合は、「ページ外形」を基準線として下辺に位置さ
せ、「文字行」と「罫線」とを参照線とする(図31に
示す例では、左ページが「文字行」、右ページが「罫
線」である)。この場合においても、基準線と仮想ペー
ジ外形とは一致していることから、仮想ページ外形算出
処理(ステップS53)においては特に処理を実行しな
くても良い。
【0129】次いで、主走査方向歪み補正処理(ステッ
プS54)について説明する。ここで、x0は「ページ
外形」の直線部分と曲線部分との境界点である。主走査
方向歪み補正処理としては、まず、この境界点x0にお
ける基準線と参照線間の距離h0(図32参照)に基づ
いて歪み補正率を算出する。位置xにおける基準線と参
照線間の距離をh(図32参照)とした場合には、位置
xにおける歪み補正率は、 h0/h として表すことができる。
【0130】次に、実際に補正をする際は、まず、図3
2に示すように仮想ページ外形(ここでは基準線)が直
線(最下辺)になるように、主走査方向に各画素をシフ
トする。その後、副走査方向の全ての位置xにおいて、
画像を主走査方向の上辺側にh0/hで伸張すれば、図
32の右ページでは、上辺の「罫線」LUがRLUとな
るように画像が補正される。左ページ上辺の「文字行」
についても同様に行う。
【0131】3.スキャン画像の左右両ページの上辺及
び下辺のいずれか一方に「罫線」が存在し、他方の辺に
は「罫線」と「文字行」とが存在する場合 ここでは、スキャン画像の左右両ページの上辺及び下辺
のいずれか一方に「罫線」が存在し、他方の辺には「罫
線」と「文字行」とが存在する場合について説明する。
スキャン画像の左右両ページの上辺及び下辺のいずれか
一方に「罫線」が存在し、他方の辺には「罫線」と「文
字行」とが存在する場合は、図33に示すように、左右
両ページに「罫線」が存在する側を下辺に位置させ、そ
の2本の「罫線」を基準線とし、他方の辺に位置する
「文字行」と「罫線」とを参照線とする(図33に示す
例では、左ページが「文字行」、右ページが「罫線」で
ある)。ところで、このように、基準線が「ページ外
形」ではない場合は、基準線をそのまま仮想ページ外形
と見なしてはならない。なぜなら、両者を一致させた場
合、後の主走査方向歪み補正処理において仮想ページ外
形(基準線)を最下辺に画素シフトする際、基準線より
下方の画像情報が全て欠落してしまうからである。
【0132】そこで、基準線が「ページ外形」でない場
合は、図33において点線で示すような仮想ページ外形
VEを求める仮想ページ外形算出処理(ステップS5
3)を実行する。ここで、x0は下辺の「罫線」LDの
直線部分と曲線部分との境界点である。仮想ページ外形
算出処理は、境界点x0における「罫線」LDからスキ
ャン画像の最下辺までの距離a0と、境界点x0におけ
る「罫線」LDから上辺の「罫線」LUまでの距離b0
とに基づいて仮想ページ外形VEを算出するものであ
る。すなわち、「罫線」LD上の位置xから上辺の「罫
線」LUまでの距離bが解かれば、 a/b=a0/b0 であることから、「罫線」LD上の位置xから仮想ペー
ジ外形VEまでの距離aが算出することができる。した
がって、「罫線」LD上の位置から仮想ページ外形VE
までの距離を副走査方向の全ての位置xにおいて算出す
ることにより、仮想ページ外形VEを求めることができ
る。このような処理は、左右ページについてそれぞれ独
立に行われる。
【0133】次いで、主走査方向歪み補正処理(ステッ
プS54)について説明する。主走査方向歪み補正処理
としては、まず、前述した境界点x0における「罫線」
LDからスキャン画像の最下辺までの距離a0と、境界
点x0における「罫線」LDから上辺の「罫線」LUま
での距離b0とを加算した距離h0(h0=a0+b
0)に基づいて歪み補正率を算出する。位置xにおける
上辺の「罫線」LUからスキャン画像の最下辺までの距
離をh(h=a+b)とした場合には、位置xにおける
歪み補正率は、 h0/h として表すことができる。
【0134】次に、実際に補正をする際は、まず、図3
4に示すように仮想ページ外形VEが直線(最下辺)に
なるように、主走査方向に各画素をシフトする。その
後、副走査方向の全ての位置xにおいて、画像を主走査
方向の上辺側にh0/hで伸張すれば、図34の右ペー
ジでは、上辺の「罫線」LUがRLU(厳密には、xの
位置は「罫線」LUの直線部と曲線部との境界には一致
しないが、ここでは「罫線」LDの境界をそのまま用い
る)となるように画像が補正される。左ページ上辺の
「文字行」についても同様に行う。
【0135】このように、仮想ページ外形VEを利用す
ることで、シフトによる画像の欠落を最小限に抑えるこ
とができる。
【0136】4.スキャン画像の左右両ページの上辺及
び下辺のいずれか一方に「罫線」と「文字行」とが存在
し、他方の辺の一方のページのみに「罫線」が存在する
場合 ここでは、スキャン画像の左右両ページの上辺及び下辺
のいずれか一方に「罫線」と「文字行」とが存在し、他
方の辺の一方のページのみに「罫線」が存在する場合に
ついて説明する。スキャン画像の左右両ページの上辺及
び下辺のいずれか一方に「罫線」と「文字行」とが存在
し、他方の辺の一方のページのみに「罫線」が存在する
場合(他方のページは「手がかりなし」)は、図35に
示すように、「罫線」と「文字行」とが存在する側を下
辺に位置させ、それらの「罫線」と「文字行」とを基準
線とし、他方の辺に位置する「罫線」とスキャン画像を
副走査方向に貫く中心線Cとを参照線とする(図35に
示す例では、左ページが「罫線」、右ページが「手がか
りなし」である)。なお、中心線Cは、スキャン画像の
主走査方向の中心を副走査方向に横切る線であり、ブッ
ク原稿40の中心線ではない。
【0137】このように基準線が「ページ外形」でない
場合は、前述したように、図35において点線で示すよ
うな仮想ページ外形VEを求める仮想ページ外形算出処
理(ステップS53)を実行する。ここで、x0は下辺
の「罫線」LDの直線部分と曲線部分との境界点であ
る。仮想ページ外形算出処理は、境界点x0における
「罫線」LDからスキャン画像の最下辺までの距離a0
と、境界点x0における「罫線」LDから中心線Cまで
の距離b0とに基づいて仮想ページ外形VEを算出する
ものである。すなわち、「罫線」LD上の位置xから中
心線Cまでの距離bが解かれば、 a/b=a0/b0 であることから、「罫線」LD上の位置xから仮想ペー
ジ外形VEまでの距離aが算出することができる。した
がって、「罫線」LD上の位置から仮想ページ外形VE
までの距離を副走査方向の全ての位置xにおいて算出す
ることにより、仮想ページ外形VEを求めることができ
る。このような処理は、左右ページについてそれぞれ独
立に行われる。なお、右ページのように上辺に「罫線」
が存在する場合については、中心線Cに代えて、前述し
たように上辺の「罫線」を用いる。
【0138】次いで、主走査方向歪み補正処理(ステッ
プS54)について説明する。主走査方向歪み補正処理
としては、まず、前述した境界点x0における「罫線」
LDからスキャン画像の最下辺までの距離a0と、境界
点x0における「罫線」LDから中心線Cまでの距離b
0とを加算した距離h0(h0=a0+b0)に基づい
て歪み補正率を算出する。位置xにおける中心線Cから
スキャン画像の最下辺までの距離をh(h=a+b)と
した場合には、位置xにおける歪み補正率は、 h0/h として表すことができる。
【0139】次に、実際に補正をする際は、まず、図3
6に示すように仮想ページ外形VEが直線(最下辺)に
なるように、主走査方向に各画素をシフトする。その
後、副走査方向の全ての位置xにおいて、画像を主走査
方向の上辺側にh0/hで伸張して補正する。左ページ
上辺の「罫線」についても同様に行う。なお、右ページ
については、補正によってシフトにより一旦歪んだ中心
線Cが元の直線RCに戻るが、Cがスキャナ部1の光軸
と一致する場合以外は、画像全体の補正は不完全とな
る。
【0140】5.スキャン画像の左右いずれかのページ
の上辺及び下辺のいずれか一方に「罫線」が存在し、他
方の辺の他方のページのみに「文字行」が存在する場合 ここでは、スキャン画像の左右いずれかのページの上辺
及び下辺のいずれか一方に「罫線」が存在し、他方の辺
の他方のページのみに「文字行」が存在する場合につい
て説明する。スキャン画像の左右いずれかのページの上
辺及び下辺のいずれか一方に「罫線」が存在し(他方の
ページは「手がかりなし」)、他方の辺の他方のページ
のみに「文字行」が存在する場合(一方のページは「手
がかりなし」)は、図37に示すように、「罫線」が存
在する側を下辺に位置させ、その「罫線」を基準線と
し、「罫線」が存在しない方のページ(「文字行」が存
在する方のページ)については、文字行Lを中心線Cを
挟んで線対称の位置に移動させた曲線SLを基準線とす
る。参照線については、「罫線」が存在するページは中
心線Cを、「文字行」が存在するページはその「文字
行」を、それぞれ参照線とする。
【0141】なお、歪み補正率の算出や画素シフト、補
正(伸張)処理についてはこれまでの例と同様であるた
め、それらの説明は省略する。
【0142】最後に、副走査方向歪み補正処理(ステッ
プS55)について説明する。ここで、図38は副走査
方向歪み補正処理の流れを概略的に示すフローチャート
である。図38に示すように、ステップS101におい
ては、主走査方向歪み補正されたスキャン画像に基づい
て文字の外接矩形A(図39参照)を抽出する。ここ
で、文字認識処理については周知の技術であるので、そ
の説明は省略する。このように文字の外接矩形Aを抽出
するのは、この文字の外接矩形Aの形状の変化を基に、
副走査方向の歪みを補正するためである。ここでは、図
39に示すように、文字外接矩形Aの横辺の長さw、縦
辺の長さh、および、文字の中心Bを定義する。ここ
で、文字の中心Bは、外接矩形Aの対角線の交点であ
る。
【0143】続いて、図40に示すように、スキャン画
像をブック原稿40のページ綴じ部41に平行な方向の
複数の短冊状の領域Cに分割した後(ステップS10
2)、各短冊領域Cについて、そこに含まれる文字外接
矩形Aに関する特徴量を求める(ステップS103)。
ここで、ある短冊領域Cに含まれる文字外接矩形Aと
は、その中心が当該短冊領域Cに含まれるような外接矩
形Aのことである。例えば、図40の短冊領域C1に含
まれる外接矩形Aは、図中の網掛けを施した矩形であ
る。
【0144】さて、上記の文字外接矩形Aに関する特徴
量は、 (文字の横辺の長さ)/(文字の縦辺の長さ)=w/h を基に求められる。すなわち、各短冊領域Cについて、
そこに含まれる全ての文字外接矩形Aのw/hの値の平
均値をその短冊領域Cの特徴量とするのである。
【0145】しかしながら、単に、w/hの平均値を算
出すると不適切な場合がある。文字の中には、句読点や
数式中の記号のようにそのサイズが元々小さく、w/h
の値が不安定なものがある。また、矩形抽出の際に隣接
する文字同士がくっついて抽出されてしまい、wが極端
に大きい文字外接矩形Aが生じる場合もある。特徴量を
求める場合は、このような特殊な文字や極端にwが大き
いものを予め排除しておく必要がある。そこで、続くス
テップS104においては、予め閾値を定めておいて、
hの値がその閾値より小さな文字外接矩形Aを予め排除
するとともに、w/hの比率に関する閾値を予め定めて
おき、w/hの値が其の閾値よりも大きい文字外接矩形
Aも予め排除する。例えば、図41中に示した網掛けを
施した文字外接矩形Aが予め排除されることになる。
【0146】続くステップS105においては、前述し
たように極端な文字外接矩形Aを排除した後に、各短冊
領域C内の文字外接矩形Aのw/hの平均値を求める。
図42に各短冊領域C内の外接矩形Aのw/hの平均値
の一例を示す。なお、図42中の短冊領域C2は、ブッ
ク原稿40のページ綴じ部41を含む短冊領域である。
【0147】続いて、ブック原稿40のページ綴じ部4
1を含む短冊領域C2に文字外接矩形Aが存在するか否
かを判断する(ステップS106)。これは、図41に
示すように、一般にはブック原稿40のページ綴じ部4
1付近には文字外接矩形Aが存在しない場合が多いから
である。ブック原稿40のページ綴じ部41を含む短冊
領域C2に文字外接矩形Aが存在する場合は(ステップ
S106のY)、その文字外接矩形Aを利用して特徴量
は算出されているのでそのままステップS108に進
む。
【0148】一方、ブック原稿40のページ綴じ部41
を含む短冊領域C2に文字外接矩形Aが存在しない場合
は(ステップS106のN)、ステップS107に進
み、ブック原稿40のページ綴じ部41を含む短冊領域
C2の特徴量を求める。なお、ブック原稿40のページ
綴じ部41を含む短冊領域C2の識別は、例えば、スキ
ャン画像(例えば、モノクロ多値画像)の地肌濃度変化
を各短冊領域Cごとに求め、短冊領域C内の最も濃度の
薄い濃度値を求めることにより実現される。図43は地
肌濃度変化を求めた一例を示したものであり、地肌濃度
が最も濃い短冊領域が、ブック原稿40のページ綴じ部
41を含む短冊領域C2であるとみなされる。
【0149】なお、スキャン画像がカラー多値画像の場
合におけるブック原稿40のページ綴じ部41を含む短
冊領域C2の識別は、例えばRGB成分の何れか一つの
成分(例えばG成分)に着目し、そのG成分の地肌濃度
を使用して識別するようにすれば良い。また、RGBを
色変換して輝度成分と色差成分とに分け、輝度成分を使
用してブック原稿40のページ綴じ部41を含む短冊領
域C2を識別するようにしても良い。
【0150】ブック原稿40のページ綴じ部41を含む
短冊領域C2の特徴量は、次のようにして定められる。
ここでは、統計的特徴量の算出対象となり得る文字外接
矩形Aが存在し、かつ、ページ綴じ部41を含む短冊領
域C2の最近傍である短冊領域Cの特徴量に対して予め
定めた定数値を乗じることにより算出された値が、ブッ
ク原稿40のページ綴じ部41を含む短冊領域C2にお
ける特徴量とみなされるものである。つまり、図42に
示した例では、ブック原稿40のページ綴じ部41を含
む短冊領域C2の左右何れの短冊領域C3,C4にも文
字外接矩形Aが存在するので、どちらか適当な方の特徴
量を選択し(ここでは右側の○印の方)、それに予め定
めた定数値(ここでは0.5)を乗じて、これをブック
原稿40のページ綴じ部41を含む短冊領域C2の特徴
量としている。
【0151】続くステップS108においては、各短冊
領域Cの特徴量に対する適切なフィルタリング処理、例
えば、短冊領域Cの位置の変化方向(即ち副走査方向)
に関する移動平均を求める処理を施すなどして、短冊領
域Cの位置の変化に対する(副走査方向の)特徴量の変
化がなだらかになるようにする。ただし、ここでもブッ
ク原稿40のページ綴じ部41付近は特別な処理が必要
となる。なぜなら、副走査方向に関して長さが全て等し
いウィンドウを用いてフィルタリングを行うと、ブック
原稿40のページ綴じ部41付近の特徴量の変化の鋭さ
が失われてしまうからである。
【0152】ここで、長さが全て5であるウィンドウを
用いて図42に示した各短冊領域Cの特徴量に対してフ
ィルタリング処理を施した結果を図44に示す。図44
に示すように、長さが全て5であるウィンドウを用いて
フィルタリング処理を施した場合には、ブック原稿40
のページ綴じ部41付近の特徴量(w/h)の変化がな
だらかになり過ぎてしまう。このような場合には、ブッ
ク原稿40のページ綴じ部41付近での適切な画像補正
が不可能になってしまう。
【0153】そこで、本実施の形態においては、フィル
タリング処理の際には、フィルタのウィンドウがブック
原稿40のページ綴じ部41を含む短冊領域C2の両側
の短冊領域C3,C4に跨がらないように、ページ綴じ
部41付近でウィンドウ長を調整する。ここで、図45
はページ綴じ部41付近でウィンドウ長を調整してフィ
ルタリング処理を施した結果を示すグラフである。図4
5に示すように、ページ綴じ部41付近でウィンドウ長
を調整した場合には、ページ綴じ部41付近の特徴量
(w/h)の変化を適切に表現できるので、良好な画像
補正が実現できる。
【0154】続くステップS109においては、各短冊
領域Cの推定歪み量を算出する。各短冊領域Cの推定歪
み量の算出手法は、以下に示す通りである。
【0155】まず、短冊領域の歪み量を算出するための
基準となる短冊領域(基準短冊領域)を定める。ここで
は、歪みが最も小さいと考えられる短冊領域C、例え
ば、特徴量(w/h)が最大である短冊領域Cを基準短
冊領域とする。この処理は左右ページで共通に行っても
良いが、左右独立に基準短冊領域を定めても構わない。
図45においては、左右独立に基準短冊領域を定めた例
を示しており、○印を施した短冊領域Cが基準短冊領域
であり、左側の基準特徴量を“Lw0/Lh0”、右側
の基準特徴量を“Rw0/Rh0”、でそれぞれ示して
いる。
【0156】次に、基準短冊領域の特徴量w0/h0を
スキャン画像全体の基準特徴量とし、 (各短冊領域の特徴量)/(基準特徴量)=(w/h)
/(w0/h0) の値を、各短冊領域の推定歪み量として算出する。
【0157】なお、ブック原稿40のページ綴じ部41
から外れたページ外側付近の短冊領域Cを基準短冊領域
とすると、ブック原稿40のページ綴じ部41付近とは
フォントや活字のサイズの違いが大きくて、適切な推定
歪み量が算出できない場合も考えられる。そのような画
像を対象とする場合は、基準短冊領域の探索範囲を予め
ブック原稿40のページ綴じ部41付近に限定しておく
のが有効である。これを実現するためには、地肌濃度が
予め定めた濃度よりも濃い短冊領域Cのみから基準短冊
領域を求めるようにすれば良い。
【0158】最後に、スキャン画像に対して、短冊領域
Cの短辺方向(副走査方向)の拡大処理を行い、ブック
原稿40のページ綴じ部41付近の歪みを補正する(ス
テップS110)。その場合の拡大率(副走査方向の歪
み補正率(伸張率))は、ステップS109において算
出した推定歪み量の逆数、すなわち、 (基準特徴量)/(各短冊領域の特徴量)=(w0/h
0)/(w/h) とする。ここで、上記の基準短冊領域を左右共通に定め
た場合には、この拡大率も左右共通の基準特徴量によっ
て算出し、独立に定めた場合には、左右それぞれの基準
特徴量で独立に算出するようにする。図46は、図45
に示した特徴量に基づいて算出した補正拡大率を示した
ものである。
【0159】なお、ここでも、ブック原稿40のページ
綴じ部41付近から離れた短冊領域Cはもともと画像の
歪みが無い領域である可能性が高いので、拡大処理の対
象としない方が良い場合がある。拡大処理を行ったため
に、かえって不自然な歪みが生じてしまう可能性がある
からである。これを防ぐために、地肌濃度が予め定めた
濃度よりも薄い短冊領域Cについては、推定歪み量を
“1”とする。
【0160】また、短冊領域C内において共通の補正拡
大率を適用した場合、隣接する短冊領域Cの境界部での
補正拡大率が不連続となるため、補正画像が不自然とな
る。そこで、隣接する短冊領域Cの境界部での補正拡大
率が連続的に変化するように、補正拡大率を予め補正し
ておく。これは、例えば図46に示す短冊領域Cの中央
部分の補正拡大率を推定歪み量の逆数を示す点としてプ
ロットし、これらの点を線分で結んで直線補完すること
で、他の部分の補正拡大率とすることで実現できる。以
上の処理により、スキャン画像の副走査方向の補正拡大
率が確定する。
【0161】なお、画像の拡大処理は、例えばコピーの
変倍機能として良く使われる3次関数のコンボリューシ
ョン法等を用いて実行される。
【0162】以上、ステップS101〜S110の処理
により副走査方向歪み補正処理(ステップS55)が終
了し、図6に示すスキャン画像の歪み補正処理が終了す
る。ここで、図47は歪みを補正した画像を示す平面図
である。以上の処理によれば、図8に示したようなブッ
ク原稿40のページ綴じ部41の近傍において生じてい
たスキャン画像の歪みが、図47に示すように補正され
ることになる。
【0163】ここに、ページ外形、罫線または文字行で
ある基準線と参照線とに基づいた仮想的なページ外形で
ある仮想ページ外形が算出され、算出された仮想ページ
外形に基づいてスキャン画像に対する歪み補正が行われ
る。これにより、ブック原稿40のページ綴じ部41と
画像読み取りの主走査方向とが平行な場合であっても、
スキャナ部1の固有パラメータ(レンズの焦点面距離、
スキャン光軸の位置(アドレス))を利用することなく
スキャン画像に対する歪み補正を行うことが可能になる
ので、スキャナ部1の固有パラメータに依存することの
ない汎用的な装置の提供が可能になる。
【0164】なお、本実施の形態においては、画像歪み
補正装置を画像形成装置であるデジタル複写機16に備
え、デジタル複写機16のスキャナ部1で読み取ったス
キャン画像に対して画像の歪み補正処理を施すようにし
たが、これに限るものではない。例えば、原稿画像を読
み取る画像読取手段を備えたイメージスキャナをパーソ
ナルコンピュータに接続するとともに、このパーソナル
コンピュータのHDDに記憶媒体であるCD−ROM3
7に格納されたプログラムをインストールすることによ
って画像歪み補正装置を構成しても、前述したような各
種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。ま
た、記憶媒体であるCD−ROM37に格納されたプロ
グラムをパーソナルコンピュータのHDDにインストー
ルすることによって画像歪み補正装置を構成し、予め画
像読取手段により読み取られたスキャン画像に対して歪
み補正処理を施すようにしても良い。
【0165】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像歪み補正装置
によれば、画像読み取りの主走査方向に対してページ綴
じ部を平行にしてコンタクトガラス上に載置されたブッ
ク原稿を画像読取手段により読み取ったスキャン画像の
歪みを補正する画像歪み補正装置において、前記スキャ
ン画像の主走査方向における上辺または下辺の近傍に位
置するページ外形、罫線または文字行を基準線として選
択する基準線選択手段と、この基準線選択手段により選
択された前記基準線側の辺とは反対側の辺の近傍に位置
するページ外形、罫線または文字行を参照線として選択
する参照線選択手段と、前記基準線側の辺に、前記基準
線と前記参照線とに基づいた仮想的なページ外形である
仮想ページ外形を算出する仮想ページ外形算出手段と、
この仮想ページ外形算出手段により算出された前記仮想
ページ外形に基づいて前記スキャン画像に対する歪み補
正を行う歪み補正手段と、を備え、ページ外形、罫線ま
たは文字行である基準線と参照線とに基づいた仮想的な
ページ外形である仮想ページ外形を算出し、算出された
仮想ページ外形に基づいてスキャン画像に対する歪み補
正を行うことにより、ブック原稿のページ綴じ部と画像
読み取りの主走査方向とが平行な場合であっても、画像
読取手段であるスキャナの固有パラメータ(レンズの焦
点面距離、スキャン光軸の位置(アドレス))を利用す
ることなくスキャン画像に対する歪み補正を行うことが
できるので、スキャナの固有パラメータに依存すること
のない汎用的な装置を提供することができる。
【0166】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像歪み補正装置において、前記基準線選択手段に
より前記基準線として前記ページ外形を選択した場合
は、当該ページ外形をそのまま前記仮想ページ外形とみ
なすことにより、基準線としてページ外形が選択された
場合には、ページ外形が既に存在していることから仮想
ページ外形を算出する必要がないので、処理の高速化を
図ることができる。
【0167】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の画像歪み補正装置において、前記仮想ペー
ジ外形算出手段は、副走査方向の任意の位置xにて、
(前記基準線上の所定位置における前記仮想ページ外形
と前記基準線との間隔)/(前記基準線上の所定位置に
おける前記基準線と前記参照線との間隔)と、(前記副
走査方向の任意の位置xにおける前記仮想ページ外形と
前記基準線との間隔)/(前記副走査方向の任意の位置
xにおける前記基準線と前記参照線との間隔)と、が等
しくなるように前記仮想ページ外形を算出することによ
り、簡易な計算により仮想ページ外形を算出することが
できる。
【0168】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の画像歪み補正装置において、前記基準線上の所定位
置は、前記基準線の直線部分と曲線部分との境界点であ
ることにより、スキャン画像に対する歪み補正の際の画
像の欠落を最小限に抑えることができる。
【0169】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の画像歪み補正装置において、前記基準線上の所定位
置は、前記基準線の直線部分に位置することにより、ス
キャン画像に対する歪み補正の際の画像の欠落を最小限
に抑えることができる。
【0170】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5のいずれか一記載の画像歪み補正装置において、
前記基準線選択手段と前記参照線選択手段と前記仮想ペ
ージ外形算出手段と前記歪み補正手段とは、前記スキャ
ン画像の左右ページ毎に独立して実行されることによ
り、一般にページ外形はスキャン画像の左右ページに跨
って存在するが、罫線や文字行ついてはスキャン画像の
左右両ページに必ずしも存在するとは限らないことか
ら、左右ページ毎に独立して処理されることにより、ス
キャン画像の歪み補正の補正精度を向上させることがで
きる。
【0171】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の画像歪み補正装置において、前記基準線および前記
参照線としてそれぞれ選択されるページ外形、罫線また
は文字行について、前記スキャン画像の主走査方向にお
ける上辺または下辺の左右ページでの組み合わせに対す
る優先順位を設けることにより、文字行はページ外形や
罫線に比べて抽出精度が低く、また、画像の外側にある
ページ外形を利用する方が精度の高い歪み補正率を得ら
れることから、例えばページ外形、罫線、文字行の選択
の優先順位を、 ページ外形>罫線>文字行 とし、スキャン画像の主走査方向における上辺または下
辺の左右ページで組み合わせることで、スキャン画像の
歪み補正の補正精度を向上させることができる。
【0172】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の画像歪み補正装置において、前記優先順位は、 1位 スキャン画像の左右両ページともにページ外形 2位 スキャン画像の左右両ページともに罫線 3位 スキャン画像の一方のページが罫線、他方のペー
ジが文字行 4位 スキャン画像の左右両ページともに文字行 5位 スキャン画像の一方のページのみに罫線、他方の
ページには手がかりなし 6位 スキャン画像の一方のページのみに文字行、他方
のページには手がかりなしであることにより、ページ外
形、罫線、文字行の選択の優先順位を、 ページ外形>罫線>文字行 とした場合のスキャン画像の主走査方向における上辺ま
たは下辺の左右ページでの組み合わせの優先順を確実に
得ることができるので、スキャン画像の歪み補正の補正
精度を確実に向上させることができる。
【0173】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の画像歪み補正装置において、前記スキャン画像の主
走査方向における上辺と下辺とでの前記優先順位を比較
し、前記優先順位の高い辺側を前記基準線とすることに
より、仮想ページ外形の算出精度を向上させることがで
きる。
【0174】請求項10記載の発明によれば、請求項1
ないし9のいずれか一記載の画像歪み補正装置におい
て、前記スキャン画像のいずれか一方のページの前記参
照線側の辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のい
ずれも存在しない場合には、前記スキャン画像を副走査
方向に貫く画像中心線を前記参照線とみなすことによ
り、スキャン画像のいずれか一方のページの参照線側の
辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれも存
在しない場合であっても、仮想ページ外形を算出するこ
とができる。
【0175】請求項11記載の発明によれば、請求項1
ないし10のいずれか一記載の画像歪み補正装置におい
て、前記スキャン画像のいずれか一方のページの前記基
準線側の辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のい
ずれも存在しない場合には、同一ページに存在する前記
参照線を前記スキャン画像を副走査方向に貫く画像中心
線を挟んで線対称の位置に移動させた線を前記基準線と
みなすことにより、スキャン画像のいずれか一方のペー
ジの基準線側の辺の近傍にページ外形、罫線および文字
行のいずれも存在しない場合であっても、仮想ページ外
形を算出することができる。
【0176】請求項12記載の発明の画像読取装置によ
れば、原稿画像を読み取る画像読取手段と、この画像読
取手段により読み取られたスキャン画像の補正を行う請
求項1ないし11の何れか一記載の画像歪み補正装置
と、を備えることにより、請求項1ないし11の何れか
一記載の発明と同様の作用効果を奏する画像読取装置を
得ることができる。
【0177】請求項13記載の発明の画像形成装置によ
れば、原稿画像を読み取る画像読取手段と、この画像読
取手段により読み取られたスキャン画像の補正を行う請
求項1ないし11の何れか一記載の画像歪み補正装置
と、この画像歪み補正装置から出力される画像データに
基づいた画像を用紙上に印刷する画像印刷装置と、を備
えることにより、請求項1ないし11の何れか一記載の
発明と同様の作用効果を奏する画像形成装置を得ること
ができる。
【0178】請求項14記載の発明のプログラムによれ
ば、画像読み取りの主走査方向に対してページ綴じ部を
平行にしてコンタクトガラス上に載置されたブック原稿
を画像読取手段により読み取ったスキャン画像の画像歪
み補正をコンピュータに実行させるプログラムであっ
て、前記コンピュータに、前記スキャン画像の主走査方
向における上辺または下辺の近傍に位置するページ外
形、罫線または文字行を基準線として選択させる基準線
選択機能と、この基準線選択機能により選択された前記
基準線側の辺とは反対側の辺の近傍に位置するページ外
形、罫線または文字行を参照線として選択させる参照線
選択機能と、前記基準線側の辺に、前記基準線と前記参
照線とに基づいた仮想的なページ外形である仮想ページ
外形を算出する仮想ページ外形算出機能と、この仮想ペ
ージ外形算出機能により算出された前記仮想ページ外形
に基づいて前記スキャン画像に対する歪み補正を行う歪
み補正機能と、を実行させ、ページ外形、罫線または文
字行である基準線と参照線とに基づいた仮想的なページ
外形である仮想ページ外形を算出し、算出された仮想ペ
ージ外形に基づいてスキャン画像に対する歪み補正を行
うことにより、ブック原稿のページ綴じ部と画像読み取
りの主走査方向とが平行な場合であっても、画像読取手
段であるスキャナの固有パラメータ(レンズの焦点面距
離、スキャン光軸の位置(アドレス))を利用すること
なくスキャン画像に対する歪み補正を行うことができる
ので、スキャナの固有パラメータに依存することのない
汎用的な装置を提供することができる。
【0179】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載のプログラムにおいて、前記基準線選択機能によ
り前記基準線として前記ページ外形を選択した場合は、
当該ページ外形をそのまま前記仮想ページ外形とみなす
ことにより、基準線としてページ外形が選択された場合
には、ページ外形が既に存在していることから仮想ペー
ジ外形を算出する必要がないので、処理の高速化を図る
ことができる。
【0180】請求項16記載の発明によれば、請求項1
4または15記載のプログラムにおいて、前記仮想ペー
ジ外形算出機能は、副走査方向の任意の位置xにて、
(前記基準線上の所定位置における前記仮想ページ外形
と前記基準線との間隔)/(前記基準線上の所定位置に
おける前記基準線と前記参照線との間隔)と、(前記副
走査方向の任意の位置xにおける前記仮想ページ外形と
前記基準線との間隔)/(前記副走査方向の任意の位置
xにおける前記基準線と前記参照線との間隔)と、が等
しくなるように前記仮想ページ外形を算出することによ
り、簡易な計算により仮想ページ外形を算出することが
できる。
【0181】請求項17記載の発明によれば、請求項1
6記載のプログラムにおいて、前記基準線上の所定位置
は、前記基準線の直線部分と曲線部分との境界点である
ことにより、スキャン画像に対する歪み補正の際の画像
の欠落を最小限に抑えることができる。
【0182】請求項18記載の発明によれば、請求項1
6記載のプログラムにおいて、前記基準線上の所定位置
は、前記基準線の直線部分に位置することにより、スキ
ャン画像に対する歪み補正の際の画像の欠落を最小限に
抑えることができる。
【0183】請求項19記載の発明によれば、請求項1
4ないし18のいずれか一記載のプログラムにおいて、
前記基準線選択機能と前記参照線選択機能と前記仮想ペ
ージ外形算出機能と前記歪み補正機能とは、前記スキャ
ン画像の左右ページ毎に独立して実行されることによ
り、一般にページ外形はスキャン画像の左右ページに跨
って存在するが、罫線や文字行ついてはスキャン画像の
左右両ページに必ずしも存在するとは限らないことか
ら、左右ページ毎に独立して処理されることにより、ス
キャン画像の歪み補正の補正精度を向上させることがで
きる。
【0184】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載のプログラムにおいて、前記基準線および前記参
照線としてそれぞれ選択されるページ外形、罫線または
文字行について、前記スキャン画像の主走査方向におけ
る上辺または下辺の左右ページでの組み合わせに対する
優先順位を設けることにより、文字行はページ外形や罫
線に比べて抽出精度が低く、また、画像の外側にあるペ
ージ外形を利用する方が精度の高い歪み補正率を得られ
ることから、例えばページ外形、罫線、文字行の選択の
優先順位を、 ページ外形>罫線>文字行 とし、スキャン画像の主走査方向における上辺または下
辺の左右ページで組み合わせることで、スキャン画像の
歪み補正の補正精度を向上させることができる。
【0185】請求項21記載の発明によれば、請求項2
0記載のプログラムにおいて、前記優先順位は、 1位 スキャン画像の左右両ページともにページ外形 2位 スキャン画像の左右両ページともに罫線 3位 スキャン画像の一方のページが罫線、他方のペー
ジが文字行 4位 スキャン画像の左右両ページともに文字行 5位 スキャン画像の一方のページのみに罫線、他方の
ページには手がかりなし 6位 スキャン画像の一方のページのみに文字行、他方
のページには手がかりなしであることにより、ページ外
形、罫線、文字行の選択の優先順位を、 ページ外形>罫線>文字行 とした場合のスキャン画像の主走査方向における上辺ま
たは下辺の左右ページでの組み合わせの優先順を確実に
得ることができるので、スキャン画像の歪み補正の補正
精度を確実に向上させることができる。
【0186】請求項22記載の発明によれば、請求項2
1記載のプログラムにおいて、前記スキャン画像の主走
査方向における上辺と下辺とでの前記優先順位を比較
し、前記優先順位の高い辺側を前記基準線とすることに
より、仮想ページ外形の算出精度を向上させることがで
きる。
【0187】請求項23記載の発明によれば、請求項1
4ないし22のいずれか一記載のプログラムにおいて、
前記スキャン画像のいずれか一方のページの前記参照線
側の辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれ
も存在しない場合には、前記スキャン画像を副走査方向
に貫く画像中心線を前記参照線とみなすことにより、ス
キャン画像のいずれか一方のページの参照線側の辺の近
傍にページ外形、罫線および文字行のいずれも存在しな
い場合であっても、仮想ページ外形を算出することがで
きる。
【0188】請求項24記載の発明によれば、請求項1
4ないし23のいずれか一記載のプログラムにおいて、
前記スキャン画像のいずれか一方のページの前記基準線
側の辺の近傍にページ外形、罫線および文字行のいずれ
も存在しない場合には、同一ページに存在する前記参照
線を前記スキャン画像を副走査方向に貫く画像中心線を
挟んで線対称の位置に移動させた線を前記基準線とみな
すことにより、スキャン画像のいずれか一方のページの
基準線側の辺の近傍にページ外形、罫線および文字行の
いずれも存在しない場合であっても、仮想ページ外形を
算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のスキャナ部の構成を示
す縦断正面図である。
【図2】スキャナ部を搭載したデジタル複写機の上部部
分を示す斜視図である。
【図3】スキャナ部の制御系の電気的な接続を示すブロ
ック図である。
【図4】画像処理部の基本的な内部構成を示すブロック
図である。
【図5】メイン制御部の電気的な接続を示すブロック図
である。
【図6】スキャン画像の歪み補正処理の流れを概略的に
示すフローチャートである。
【図7】スキャナ部のコンタクトガラス上にブック原稿
を載置した状態を示す斜視図である。
【図8】入力した画像の一例を示す平面図である。
【図9】スキャン画像のページ綴じ部の近傍の歪みを示
す説明図である。
【図10】図8に示した画像の黒画素ヒストグラムであ
る。
【図11】ページ外形/罫線/文字行の抽出処理の流れ
を概略的に示すフローチャートである。
【図12】上端にページ外形が存在するスキャン画像の
一例を示す説明図である。
【図13】図12に示したスキャン画像の綴じ部境界線
左側の黒画素ヒストグラムである。
【図14】長い罫線が存在するスキャン画像の一例を示
す説明図である。
【図15】図14に示したスキャン画像の綴じ部境界線
左側の黒画素ヒストグラムである。
【図16】罫線の連続性の判別を示す説明図である。
【図17】罫線の座標検出を示す説明図である。
【図18】左右ページから各1本ずつの罫線を選択する
場合を示す説明図である。
【図19】左右ページをさらに上下部分に分け、その各
4ブロックにおいて1本ずつの罫線を選択する場合を示
す説明図である。
【図20】罫線の座標抽出を示す説明図である。
【図21】排除される不適切な罫線の例を示す説明図で
ある。
【図22】図8に示した画像の副走査方向の黒白反転数
ヒストグラムである。
【図23】図8に示した画像の主走査方向の黒白反転数
ヒストグラムである。
【図24】スキャン画像の文字外接矩形抽出処理および
文字行抽出処理の結果の一例を示す説明図である。
【図25】最適な横書き文字行の選択を示す説明図であ
る。
【図26】最適な縦書き文字行の外形の選択を示す説明
図である。
【図27】抽出された文字外接矩形を示す説明図であ
る。
【図28】画像歪み補正処理の流れを概略的に示すフロ
ーチャートである。
【図29】スキャン画像の上辺及び下辺のいずれにも
「ページ外形」が存在する場合を示す説明図である。
【図30】図29を画素シフトした状態を示す説明図で
ある。
【図31】スキャン画像の上辺及び下辺のいずれか一方
に「ページ外形」が存在し、他方の辺には「罫線」と
「文字行」とが存在する場合を示す説明図である。
【図32】図31を画素シフトした状態を示す説明図で
ある。
【図33】スキャン画像の左右両ページの上辺及び下辺
のいずれか一方に「罫線」が存在し、他方の辺には「罫
線」と「文字行」とが存在する場合を示す説明図であ
る。
【図34】図33を画素シフトした状態を示す説明図で
ある。
【図35】スキャン画像の左右両ページの上辺及び下辺
のいずれか一方に「罫線」と「文字行」とが存在し、他
方の辺の一方のページのみに「罫線」が存在する場合を
示す説明図である。
【図36】図35を画素シフトした状態を示す説明図で
ある。
【図37】スキャン画像の左右いずれかのページの上辺
及び下辺のいずれか一方に「罫線」が存在し、他方の辺
の他方のページのみに「文字行」が存在する場合を示す
説明図である。
【図38】副走査方向歪み補正処理の流れを概略的に示
すフローチャートである。
【図39】抽出された文字外接矩形を示す説明図であ
る。
【図40】二値化画像をブック原稿のページ綴じ部に平
行な方向の複数の短冊状の領域に分割した状態を示す説
明図である。
【図41】予め排除される文字外接矩形を示す説明図で
ある。
【図42】各短冊領域内の外接矩形の特徴量の平均値の
一例を示すグラフである。
【図43】各短冊領域内の地肌濃度変化の一例を示すグ
ラフである。
【図44】図42に示した各短冊領域の特徴量に対して
長さが全て5であるウィンドウを用いてフィルタリング
処理を施した結果を示すグラフである。
【図45】図42に示した各短冊領域の特徴量に対して
ページ綴じ部付近でウィンドウ長を調整してフィルタリ
ング処理を施した結果を示すグラフである。
【図46】図45に示した特徴量に基づいて算出した補
正拡大率を示すグラフである。
【図47】歪みを補正した画像を示す平面図である。
【図48】コンタクトガラス上にブック原稿を載置した
状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 コンタクトガラス 16 画像形成装置 29 画像歪み補正装置 40 ブック原稿 41 ページ綴じ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/19 H04N 1/04 103E 1/409 Fターム(参考) 5B047 AA30 AB02 BA02 BB02 BC05 BC09 BC11 BC14 CB22 DC09 5B057 AA11 BA02 CA12 CA16 CB12 CB16 CD12 5C072 AA01 BA17 CA02 DA02 DA04 EA05 LA17 RA04 UA20 VA06 XA01 5C076 AA02 AA17 AA40 BA01 BA06 5C077 LL02 MP05 PP21 PP59 PP65 PQ08 PQ12 PQ19 TT06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取りの主走査方向に対してペー
    ジ綴じ部を平行にしてコンタクトガラス上に載置された
    ブック原稿を画像読取手段により読み取ったスキャン画
    像の歪みを補正する画像歪み補正装置において、 前記スキャン画像の主走査方向における上辺または下辺
    の近傍に位置するページ外形、罫線または文字行を基準
    線として選択する基準線選択手段と、 この基準線選択手段により選択された前記基準線側の辺
    とは反対側の辺の近傍に位置するページ外形、罫線また
    は文字行を参照線として選択する参照線選択手段と、 前記基準線側の辺に、前記基準線と前記参照線とに基づ
    いた仮想的なページ外形である仮想ページ外形を算出す
    る仮想ページ外形算出手段と、 この仮想ページ外形算出手段により算出された前記仮想
    ページ外形に基づいて前記スキャン画像に対する歪み補
    正を行う歪み補正手段と、を備えることを特徴とする画
    像歪み補正装置。
  2. 【請求項2】 前記基準線選択手段により前記基準線と
    して前記ページ外形を選択した場合は、当該ページ外形
    をそのまま前記仮想ページ外形とみなすことを特徴とす
    る請求項1記載の画像歪み補正装置。
  3. 【請求項3】 前記仮想ページ外形算出手段は、副走査
    方向の任意の位置xにて、(前記基準線上の所定位置に
    おける前記仮想ページ外形と前記基準線との間隔)/
    (前記基準線上の所定位置における前記基準線と前記参
    照線との間隔)と、(前記副走査方向の任意の位置xに
    おける前記仮想ページ外形と前記基準線との間隔)/
    (前記副走査方向の任意の位置xにおける前記基準線と
    前記参照線との間隔)と、が等しくなるように前記仮想
    ページ外形を算出することを特徴とする請求項1または
    2記載の画像歪み補正装置。
  4. 【請求項4】 前記基準線上の所定位置は、前記基準線
    の直線部分と曲線部分との境界点であることを特徴とす
    る請求項3記載の画像歪み補正装置。
  5. 【請求項5】 前記基準線上の所定位置は、前記基準線
    の直線部分に位置することを特徴とする請求項3記載の
    画像歪み補正装置。
  6. 【請求項6】 前記基準線選択手段と前記参照線選択手
    段と前記仮想ページ外形算出手段と前記歪み補正手段と
    は、前記スキャン画像の左右ページ毎に独立して実行さ
    れることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記
    載の画像歪み補正装置。
  7. 【請求項7】 前記基準線および前記参照線としてそれ
    ぞれ選択されるページ外形、罫線または文字行につい
    て、前記スキャン画像の主走査方向における上辺または
    下辺の左右ページでの組み合わせに対する優先順位を設
    けることを特徴とする請求項6記載の画像歪み補正装
    置。
  8. 【請求項8】 前記優先順位は、 1位 スキャン画像の左右両ページともにページ外形 2位 スキャン画像の左右両ページともに罫線 3位 スキャン画像の一方のページが罫線、他方のペー
    ジが文字行 4位 スキャン画像の左右両ページともに文字行 5位 スキャン画像の一方のページのみに罫線、他方の
    ページには手がかりなし 6位 スキャン画像の一方のページのみに文字行、他方
    のページには手がかりなしであることを特徴とする請求
    項7記載の画像歪み補正装置。
  9. 【請求項9】 前記スキャン画像の主走査方向における
    上辺と下辺とでの前記優先順位を比較し、前記優先順位
    の高い辺側を前記基準線とすることを特徴とする請求項
    8記載の画像歪み補正装置。
  10. 【請求項10】 前記スキャン画像のいずれか一方のペ
    ージの前記参照線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
    び文字行のいずれも存在しない場合には、前記スキャン
    画像を副走査方向に貫く画像中心線を前記参照線とみな
    すことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一記載
    の画像歪み補正装置。
  11. 【請求項11】 前記スキャン画像のいずれか一方のペ
    ージの前記基準線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
    び文字行のいずれも存在しない場合には、同一ページに
    存在する前記参照線を前記スキャン画像を副走査方向に
    貫く画像中心線を挟んで線対称の位置に移動させた線を
    前記基準線とみなすことを特徴とする請求項1ないし1
    0のいずれか一記載の画像歪み補正装置。
  12. 【請求項12】 原稿画像を読み取る画像読取手段と、 この画像読取手段により読み取られたスキャン画像の補
    正を行う請求項1ないし11の何れか一記載の画像歪み
    補正装置と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  13. 【請求項13】 原稿画像を読み取る画像読取手段と、 この画像読取手段により読み取られたスキャン画像の補
    正を行う請求項1ないし11の何れか一記載の画像歪み
    補正装置と、 この画像歪み補正装置から出力される画像データに基づ
    いた画像を用紙上に印刷する画像印刷装置と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 画像読み取りの主走査方向に対してペ
    ージ綴じ部を平行にしてコンタクトガラス上に載置され
    たブック原稿を画像読取手段により読み取ったスキャン
    画像の画像歪み補正をコンピュータに実行させるプログ
    ラムであって、前記コンピュータに、 前記スキャン画像の主走査方向における上辺または下辺
    の近傍に位置するページ外形、罫線または文字行を基準
    線として選択させる基準線選択機能と、 この基準線選択機能により選択された前記基準線側の辺
    とは反対側の辺の近傍に位置するページ外形、罫線また
    は文字行を参照線として選択させる参照線選択機能と、 前記基準線側の辺に、前記基準線と前記参照線とに基づ
    いた仮想的なページ外形である仮想ページ外形を算出す
    る仮想ページ外形算出機能と、 この仮想ページ外形算出機能により算出された前記仮想
    ページ外形に基づいて前記スキャン画像に対する歪み補
    正を行う歪み補正機能と、を実行させることを特徴とす
    るプログラム。
  15. 【請求項15】 前記基準線選択機能により前記基準線
    として前記ページ外形を選択した場合は、当該ページ外
    形をそのまま前記仮想ページ外形とみなすことを特徴と
    する請求項14記載のプログラム。
  16. 【請求項16】 前記仮想ページ外形算出機能は、副走
    査方向の任意の位置xにて、(前記基準線上の所定位置
    における前記仮想ページ外形と前記基準線との間隔)/
    (前記基準線上の所定位置における前記基準線と前記参
    照線との間隔)と、(前記副走査方向の任意の位置xに
    おける前記仮想ページ外形と前記基準線との間隔)/
    (前記副走査方向の任意の位置xにおける前記基準線と
    前記参照線との間隔)と、が等しくなるように前記仮想
    ページ外形を算出することを特徴とする請求項14また
    は15記載のプログラム。
  17. 【請求項17】 前記基準線上の所定位置は、前記基準
    線の直線部分と曲線部分との境界点であることを特徴と
    する請求項16記載のプログラム。
  18. 【請求項18】 前記基準線上の所定位置は、前記基準
    線の直線部分に位置することを特徴とする請求項16記
    載のプログラム。
  19. 【請求項19】 前記基準線選択機能と前記参照線選択
    機能と前記仮想ページ外形算出機能と前記歪み補正機能
    とは、前記スキャン画像の左右ページ毎に独立して実行
    されることを特徴とする請求項14ないし18のいずれ
    か一記載のプログラム。
  20. 【請求項20】 前記基準線および前記参照線としてそ
    れぞれ選択されるページ外形、罫線または文字行につい
    て、前記スキャン画像の主走査方向における上辺または
    下辺の左右ページでの組み合わせに対する優先順位を設
    けることを特徴とする請求項19記載のプログラム。
  21. 【請求項21】 前記優先順位は、 1位 スキャン画像の左右両ページともにページ外形 2位 スキャン画像の左右両ページともに罫線 3位 スキャン画像の一方のページが罫線、他方のペー
    ジが文字行 4位 スキャン画像の左右両ページともに文字行 5位 スキャン画像の一方のページのみに罫線、他方の
    ページには手がかりなし 6位 スキャン画像の一方のページのみに文字行、他方
    のページには手がかりなしであることを特徴とする請求
    項20記載のプログラム。
  22. 【請求項22】 前記スキャン画像の主走査方向におけ
    る上辺と下辺とでの前記優先順位を比較し、前記優先順
    位の高い辺側を前記基準線とすることを特徴とする請求
    項21記載のプログラム。
  23. 【請求項23】 前記スキャン画像のいずれか一方のペ
    ージの前記参照線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
    び文字行のいずれも存在しない場合には、前記スキャン
    画像を副走査方向に貫く画像中心線を前記参照線とみな
    すことを特徴とする請求項14ないし22のいずれか一
    記載のプログラム。
  24. 【請求項24】 前記スキャン画像のいずれか一方のペ
    ージの前記基準線側の辺の近傍にページ外形、罫線およ
    び文字行のいずれも存在しない場合には、同一ページに
    存在する前記参照線を前記スキャン画像を副走査方向に
    貫く画像中心線を挟んで線対称の位置に移動させた線を
    前記基準線とみなすことを特徴とする請求項14ないし
    23のいずれか一記載のプログラム。
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