JP2003069076A - ZnO系半導体発光素子 - Google Patents
ZnO系半導体発光素子Info
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Abstract
よりなるZnO系半導体発光素子において、活性層を高
品質にて確実に形成でき、ひいては高性能で安価な青色
発光型の発光素子を提供する。 【解決手段】 ダブルへテロ型の発光層部10におい
て、ZnO系半導体活性層4を、SeもしくはTeを含
むZnOを主体としたZnO系半導体より形成すること
で、活性層4の形成過程におけるZnO結晶の酸素欠損
したサイトに同族であるSeもしくはTeを導入するこ
とが可能となり、活性層4の結晶性を向上させることが
できる。また、SeもしくはTeを導入することで、バ
ンドギャップエネルギーが青色より短波長側に位置する
ZnOより活性層を形成した場合に比べて、活性層4よ
り得られる発光波長を長波長側にシフトさせることがで
きるので、高発光効率の青色発光型発光素子の実現に寄
与することになる。
Description
光素子、特に青色光の発光に適したZnO系半導体発光
素子に関する。
る研究・開発は盛んに行なわれてきたが、最近になり、
AlGaInN系材料を用いた、青色発光素子が実現し
ている。しかしながら、AlGaInN系材料は比較的
希少な金属であるGaとInとが主成分となるため、コ
ストアップが避けがたく、産業上における製品化のコス
ト削減の観点からは困難が伴うこととなる。そこで、A
lGaInN系材料以外において、安価なMgxZn
1−xO(0≦x≦1:以下、単にMgZnOとも記す
る)型酸化物を発光層部に用いた二次元アレー面型発光
装置(特開平11−168262号公報)もしくは、サ
ファイア基板上に、MgZnO型酸化物をヘテロエピタ
キシャル成長させた発光素子(特開2001−4450
0号公報)が提案されている。このような状況下におい
て、短波長発光が可能で、生産コストを抑えることがで
きるMgZnO型酸化物は、短波長半導体レーザ、高輝
度青色LEDあるいは紫外線発光素子などの高効率発光
素子の材料として開発が進められている。
O(0≦x≦1)型酸化物は、ZnO(酸化亜鉛)に対
するMgO(酸化マグネシウム)の混晶比xの増加に伴
い、バンドギャップエネルギーは増加する。そのため、
通常、発光効率の向上を図るために、MgZnO型酸化
物よりなるZnO系半導体発光素子をダブルへテロ構造
より組む場合、活性層に注入されるキャリアの閉じ込め
効果をより機能させる観点から、活性層はZnOより構
成されている。しかしながら、MgZnO型酸化物より
構成されるZnO系半導体発光素子の製造は、MOVP
E(Metal Organic Vapour Phase Epitaxy)法もしくは
MBE(Molecular Beam Epitaxy)法が用いられるが、
その製造過程においてMgZnO型酸化物の酸素欠損が
顕著であるために、ZnOよりなる活性層の結晶性低下
を招き、結果として、活性層より得られる発光波長の半
値全幅が広がり、かつ発光強度が低下するため、目的と
する特定波長の発光効率を抑制することとなる。
化物よりなるZnO系半導体発光素子において、活性層
を高品質にて確実に形成でき、ひいては高性能で安価な
青色発光型の発光素子を提供することにある。
を解決するための本発明のZnO系半導体発光素子は、
発光層部がダブルへテロ構造を有するとともに、活性層
およびクラッド層よりなる前記ダブルへテロ構造におい
て、前記活性層は、II族元素をZnとし、VI族元素
をOと、SeまたはTeとしたII−VI族化合物半導
体より形成され、他方、前記クラッド層は、MgxZn
1−xO(ただし、0≦x≦1)型酸化物より形成され
てなることを特徴とする。
型ZnO系半導体発光素子において、ZnOより活性層
を構成した場合、ZnOのバンドギャップエネルギーが
3.25eVであるため、発光色は紫色に近いものとな
る。そこで、青色発光に適したバンドギャップエネルギ
ーとするためには、ZnO活性層に対して不純物を添加
し、不純物準位を形成させるか、ZnOよりバンドギャ
ップエネルギーの低いZnOを主体とする混晶化合物半
導体より活性層を構成する必要がある。
性層の上記構成条件を備え、かつ活性層の結晶性を安定
させる必要がある。ZnOを主体としたZnO系半導体
よりなる活性層の結晶性を安定させるためには、MOV
PE法もしくMBE法にて、ZnO系半導体をエピタキ
シャル成長させて活性層を積層させる際に、酸素欠損を
いかに抑制するかが問題となる。図2は、MgZnO型
酸化物の結晶構造を示すもので、いわゆるウルツ鉱型構
造を有する。該構造では、酸素原子層と金属原子(Zn
イオンまたはMgイオン)層とがc軸方向に交互に積層
される形となっており、図3に示すように、c軸が層厚
方向に沿うように形成される。酸素イオンが欠落して空
孔を生ずることで酸素欠損が発生する。
を、II族元素をZn(亜鉛)とし、VI族元素をO
(酸素)と、Se(セレン)またはTe(テルル)とし
たII−VI族化合物半導体(上記ZnO系半導体)よ
り形成されるので、酸素欠損したサイトに同族である、
SeまたはTeを導入することが可能となる。また、導
入されたSeもしくはTeが不純物として働いた場合
は、Zn−Se対もしくは、Zn―Te対がZnOより
深い準位に不純物準位を形成すると考えられるので、Z
nO系半導体よりなる活性層より高効率な青色発光を可
能とする。
れる活性層において、酸素欠損したサイトに導入される
SeもしくはTeが不純物としてではなく、ZnOSe
結晶もしくはZnOTe結晶といった結晶を組んだ場
合、ZnOSe結晶およびZnOTe結晶ともに、Zn
O結晶に比べてバンドギャップエネルギーを下げること
ができるため、活性層より高効率な青色発光を可能とす
る。また、上述した、不純物準位を経由して発光させる
場合は、不純物準位を形成するZn−Se対もしくはZ
n−Te対の生成に限度があり、その時点で発光効率の
向上は飽和することになるが、ZnOSe結晶もしくは
ZnOTe結晶が形成するバンドを経由して発光させる
場合、さらに発光効率の向上が可能となる。
半導体より形成される活性層を、該活性層よりバンドギ
ャップエネルギーの大きなMgxZn1−xO(0≦x
≦1)型酸化物より形成されるクラッド層で挟み込む形
にて本発明のダブルへテロ構造はなる。MgxZn
1−xO(0≦x≦1)型酸化物は、MgO混晶比xの
増加に伴い、バンドギャップエネルギーとともに絶縁性
も大きくなる。そのため、MgO混晶比xが大きくなる
と、クラッド層に有効なキャリア数をドープすることが
困難となり、特にZnOがノンドープでn型であるため
に、p型キャリアをドープする必要があるp型クラッド
層では困難となる。しかしながら、従来、ZnOより活
性層を形成していたのに対して、本発明では、上述した
ようにZnOよりバンドギャップエネルギーが低い、S
eもしくはTeを含むZnO系半導体より活性層は形成
されるので、クラッド層を、ZnOもしくはMgO混晶
比xを低く抑えたMgxZn1−xO型酸化物より構成
することが可能となる。結果、クラッド層に有効なキャ
リア数をドープすることを可能にするとともに、活性層
に有効なキャリア数を注入することができ、ひいては発
光効率の向上を可能とする。
e結晶よりなる場合、ZnOSe結晶もしくはZnOT
e結晶は、Oに対するSe、Teの比率が大きくなるに
従い、そのバンドギャップエネルギーは小さくなるの
で、活性層における発光波長は短くなることになる。青
色発光に適したバンドギャップエネルギーは、2.52
〜3.15eVの範囲であり、例えば、ZnOSe結晶
におけるOとSeの比率を61:39に、ZnOTe結
晶におけるOとTeの比率を81:19にすることで、
ともに青色発光に適した最大のバンドギャップエネルギ
ー3.15eVとすることができる。ZnOのバンドギ
ャップエネルギーは、3.25eVであるので、活性層
におけるキャリア閉じ込め効果を抑制することなく、Z
nOよりクラッド層を構成することが可能となる。この
ように、ZnOよりクラッド層を構成することで、クラ
ッド層および活性層をZnO主体とすることができ、製
造時における作業効率を高めることが可能になるばかり
ではなく、余分なMgを使用することがなくなりコスト
削減に寄与することとなる。
層を構成するZnOSe結晶もしくはZnOTe結晶に
おける、Oに対するSe、Teの比率を調整するとで、
青色よりさらに長波長領域の青緑色もしくは緑色の発光
に適したバンドギャップエネルギーとすることも可能で
ある。この場合、活性層におけるバンドギャップエネル
ギーは、青色発光に適したバンドギャップエネルギーに
比べ小さくなるので、クラッド層はZnOより構成する
ことができる。
ける活性層は、ZnOより形成される主層中に、ZnS
eもしくはZnTeより形成される副層が、層厚方向に
分散してなる多層構造とされることを特徴とする。
て活性層を形成する際、その結晶性は酸素欠損をいかに
抑えるかに起因し、酸素欠損したサイトに同族であるS
eもしくはTeを導入することで、活性層の結晶性が高
められ、かつ活性層における発光波長が長波長側にシフ
トする効果について上記した。上記活性層は、例えば、
SeもしくはTeを含むZnO系半導体よりなる単層と
して構成されるが、これを本発明の第一として、第二と
しては、活性層をZnOより形成される主層中に、例え
ば、活性層の1分子層以下の領域幅で、ZnSeもしく
はZnTeが副層として介挿された多層構造として形成
させる。このように形成される副層はδドーピング層と
して機能し、SeもしくはTeを層厚方向に局在化させ
ることが可能となるので、酸素欠損したサイトにSeも
しくはTeを導入させる効果を一層顕著にすることがで
きる。結果、最近接に位置するZnとの結合性が高めら
れ、Zn―Se対もしくはZn−Te対の形成、または
ZnOSe結晶もしくはZnOTe結晶の形成確率が高
められることになる。さらに、酸素の欠損サイトに導入
されず、ZnSeもしくはZnTeといった異種結晶相
が形成されることを抑制することで、非整合の異相界面
や転位等による非発光中心の発生を抑えることが可能と
なる。また、副層を活性層の一分子層より小さい被膜率
とした場合、SeもしくはTeが酸素欠損サイトに導入
されず、不純物として析出することを抑制することがで
きる。
層数は、目的とするバンドギャップエネルギー、つまり
活性層を形成するZnOSe結晶もしくはZnOTe結
晶のOに対するSe、Teの比率により適宜選択される
ので、特に限定されるものではないが、活性層より均一
な発光を得るために、SeもしくはTeを導入すること
による効果が活性層中で一様に生じるようになっている
ことが当然望ましい。そのためには、層厚方向に分散形
成、例えば周期的に形成することが望ましい。
面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態を説
明するための発光素子要部の積層構造を模式的に示すも
のである。図1(a)に示すように、基板1上に、Zn
Oバッファ層2、n型MgZnO型酸化物層3、ZnO
系半導体活性層4、さらにp型MgZnO型酸化物層5
を、エピタキシャル成長法により格子整合形態にて積層
させることで、ダブルへテロ型の発光層部10が形成さ
れる。ZnO系半導体活性層(以下、単に活性層とも記
する)4は、II族元素をZnとし、VI族元素をO
と、SeまたはTeとしたZnO系半導体より構成され
る。図1(a)において、活性層4は単層として構成さ
れるが、図1(b)は、活性層4を、ZnO主層6中
に、ZnSeもしくはZnTeよりなる副層7が、活性
層4の一分子層以下の領域幅で周期的に介挿された多層
構造の形態となる。
eもしくはTeを含むZnO系半導体より構成すること
で、酸素欠損したサイトに同族であるSeもしくはTe
を導入することが可能となり、上述したように活性層4
の結晶性を向上させ、そのバンドギャップエネルギーを
青色発光に適したものとすることができる。また、図1
(b)に示すように、ZnO主層6中に、ZnSeもし
くはZnTeよりなる副層7を周期的に介挿させた多層
構造とすることで、導入されるSeもしくはTeと最近
接のZnとの結合性を高めることができる。図1(b)
では、副層7の被膜率が1となるように図示されている
が、SeもしくはTeが酸素欠損サイトに導入されず不
純物として析出するのを抑制するために、被膜率を1よ
り小さくしてもよい。また、副層7の形成層数は、目的
する活性層4における発光波長に合わせて適宜調整され
る。
化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化マグネシウム、窒
化ガリウム、窒化アルミニウム、シリコン、炭化シリコ
ン、砒化ガリウム、インジウム・スズ複合酸化物あるい
はガラス等を使用できる。また、本発明に特に好適な基
板の態様としては、以下のようなものである。MgZn
O型酸化物は、図2に示すように、c軸方向に交互に積
層される金属原子層と酸素原子層とからなるウルツ鉱型
結晶構造を有し、その酸素原子が六方晶系原子配列をな
す。従って、基板は、酸素原子が六方晶系原子配列をな
すとともに、該六方晶系原子配列のC面((0001)
面)を主表面とする酸化物単結晶基板とすることが、M
gZnO型酸化物との結晶整合性を良好なものとし、ひ
いては結晶性の良好な発光層部10を得る上で有効であ
る。このような酸化物単結晶基板として例えばコランダ
ム型構造を有する酸化物があり、そのさらに具体的な例
としてサファイア基板を挙げることことができる。
は、エピタキシャル成長法によりZnO結晶を積層させ
てもよいが、ZnS、ZnSeまたはZnTeのうち一
種をエピタキシャル成長法により積層させた後、酸素雰
囲気下で熱処理することでZnOバッファ層2とするこ
とも可能である。
物層2(以下、単にn型MgZnO層2とも記する)に
は、n型ドーパントとしてB、Al、Ga、Inの1種
又は2種以上が含有される。III族元素であるB、A
l、Ga、Inは、II族元素であるMg、Zn元素を
置換し、n型キャリアをドーピングすることが可能であ
る。n型MgZnO層2の結晶性を考慮し、Zn元素の
イオン半径に近いGaを、n型ドーパントとして選択す
ることが好適である。
下、単にp型MgZnO層5とも記する)には、p型ド
ーパントとしてLi、Na、Cu、N、P、As、A
l、Ga、Inの1種又は2種以上が含有される。I族
元素であるLi、Naは、II族元素であるMg、Zn
サイトを置換し、V族元素であるN、P、Asは、VI
族であるOサイトを置換することによりp型キャリアを
ドーピングすることが可能である。CuOは、ノンドー
ピングでp型半導体であるので、CuをドーピングしC
uOを生成することにより、Cuはp型ドーパントとし
て機能することになる。また、Al、Ga、In、Li
は、Nと共添加することにより、良好なp型特性をより
確実に得ることができる。さらに、p型MgZnO層5
の結晶性を考慮して、ZnもしくはO元素にイオン半径
が近いNと、Ga、Al及びInの一種又は2種以上、
特にGaとを選択することが好適である。
長は、MOVPE法もしくはMBE法にて成長させること
ができる。なお、本明細書においてMBEは、金属元素
成分源と非金属元素成分源との両方を固体とする狭義の
MBEに加え、金属元素成分源を有機金属とし非金属元
素成分源を固体とするMOMBE(Metal Organic Mole
cular Beam Epitaxy)、金属元素成分源を固体とし非金
属元素成分源を気体とするガスソースMBE、金属元素
成分源を有機金属とし非金属元素成分源を気体とする化
学ビームエピタキシ(CBE(Chemical Beam Epitax
y))を概念として含む。
同様のエピタキシャル成長法にて形成することができ
る。一方、活性層4の一分子層以下の領域幅に調整する
必要があるZnSeもしくはZnTeよりなる副層7
は、ALE(Atomic Layer Epitaxy)法により、副層7
の主原料となるZn源ガスと、SもしくはSe源ガスと
を交互に供給することで、形成することができる。ま
た、供給源ガスの流量を調整することで、副層7の被膜
率を1より小さくすることができる。
いることができる:・酸素成分源ガス:酸素ガスを用い
ることもできるが、酸化性化合物ガスの形で供給するこ
とが、後述する有機金属との過度の反応を抑制する観点
において望ましい。具体的には、N2O、NO、N
O2、COなど。本実施形態では、N2O(亜酸化窒
素)を用いている。 Se源ガス:H2Seなど。 Te源ガス:H2Teなど。 ・Zn源(金属成分源)ガス:ジメチル亜鉛(DMZ
n)、ジエチル亜鉛(DEZn)など。 ・Mg源(金属成分源)ガス:ビスシクロペンタジエニ
ルマグネシウム(Cp2Mg)など。
nの1種又は2種以上を、Nとの共添加により良好なp
型ドーパントとして機能させることができる。ドーパン
トガスとしては以下のようなものを使用できる; ・Al源ガス;トリメチルアルミニウム(TMAl)、
トリエチルアルミニウム(TEAl)など; ・Ga源ガス;トリメチルガリウム(TMGa)、トリ
エチルガリウム(TEGa)など; ・In源ガス;トリメチルインジウム(TMIn)、ト
リエチルインジウム(TEIn)など。 p型ドーパントとして金属元素(Ga)とともにNが使
用される場合、p型MgZnO層の気相成長を行なう際
に、N源となる気体を、Ga源となる有機金属ガスととも
に供給するようにする。例えば、本実施例の場合、酸素
成分源として使用するN2OがN源としても機能する形
となる。
nの1種又は2種以上を添加することによりn型キャリ
アをドーピングすることができる。ドーパントガスとし
ては、上記同様なものが使用できる。
相成長時に、酸素欠損が非常に生じやすく、導電型が必
然的にn型となる傾向がある。そこで、図1におけるn
型MgZnO層3の成長に際しては酸素欠損を積極的に
生じさせてn型とする方法をとることも可能で、活性層
4及びp型MgZnO層5を成長する場合よりも酸素雰
囲気圧力を下げる(例えば10torr未満とする)こ
とが有効である。また、同時にn型ドーパントを導入す
る形で層成長を行なうことにより積極的にn型キャリア
をドーピングすることも可能である。あるいは、供給原
料のII族とVI族との比(供給II/VI比)を大き
くしても良い。
成長させる場合、10torr(9.8×104Pa)
以上の圧力を有した酸素雰囲気下で行なうことにより、
成膜中の酸素欠損発生をより効果的に抑制でき、良好な
特性の活性層4あるいはp型MgZnO層5を得ること
ができる。この場合、より望ましくは、酸素分圧(O 2
以外の酸素含有分子も、含有される酸素をO2に換算し
て組み入れるものとする)が10torr(9.8×1
04Pa)以上とするのがよい。さらに、p型MgZn
O層5を成長させる場合、p型MgZnO層5の主原料
となるガス流量を間欠的に中断させ、酸化を促進するこ
とで酸素欠損発生をさらに抑制することができる。ま
た、本発明においては、活性層4は、酸素欠損したサイ
トに同族であるSeもしくはTeを導入することができ
るので、酸素欠損発生による活性層4の結晶性低下をさ
らに抑制することができる。
了すれば、基板1側をラッピング、そしてエッチングし
た後、図4の模式図に示すように、Inよりなるp型電
極11、Auよりなるn型電極12を形成するととも
に、ダイシング工程を経て、各々電極にAl配線を施す
ことによりZnO系半導体発光素子を得ることができ
る。光取出しは、主としてp型MgZnO層5側から行
うことになる。図4では、p型電極11の形成領域から
は光取出しができないため、図5に示すように活性層4
及びp型MgZnO層5の一部をフォトリソグラフィー
等により一部除去して、インジウム・スズ酸化物(IT
O)等からなる透明電極23を形成する一方、残余のp
型MgZnO層5上には金属電極22を形成し、その
後、サファイア基板21とともにダイシングすればZn
O系半導体発光素子が得られる。この場合、光取出は、
主として透明なサファイア基板10側から行なうことに
なる。
を示す積層構造断面図
ンとの配列形態を示す模式図。
形態を示す積層構造断面図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 発光層部がダブルへテロ構造を有すると
ともに、活性層およびクラッド層よりなる前記ダブルへ
テロ構造において、前記活性層は、II族元素をZnと
し、VI族元素をOと、SeまたはTeとしたII−V
I族化合物半導体より形成され、他方、前記クラッド層
は、MgxZn1−xO(ただし、0≦x≦1)型酸化
物より形成されてなることを特徴とするZnO系半導体
発光素子。 - 【請求項2】 前記活性層は、ZnOより形成される主
層中に、ZnSeもしくはZnTeより形成される副層
が、層厚方向に分散して介挿されてなる多層構造とされ
ることを特徴とする請求項1記載のZnO系半導体発光
素子。 - 【請求項3】 前記副層は、前記活性層の一分子層以下
の領域幅であることを特徴とする請求項2記載のZnO
系半導体発光素子。 - 【請求項4】 前記クラッド層は、ZnOより形成され
てなることを特徴とする請求項1記載のZnO系半導体
発光素子。
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