JP2003068651A - プラズマ処理装置、プラズマcvd装置及びプラズマ処理方法、それらを用いて作製した薄膜、基板、半導体装置 - Google Patents

プラズマ処理装置、プラズマcvd装置及びプラズマ処理方法、それらを用いて作製した薄膜、基板、半導体装置

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JP2003068651A
JP2003068651A JP2001253733A JP2001253733A JP2003068651A JP 2003068651 A JP2003068651 A JP 2003068651A JP 2001253733 A JP2001253733 A JP 2001253733A JP 2001253733 A JP2001253733 A JP 2001253733A JP 2003068651 A JP2003068651 A JP 2003068651A
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Takashi Inamasu
崇 稲増
Kenji Wada
健司 和田
Haruyuki Morita
春雪 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積処理での面内均一性を向上させるため
に、高周波電極を中心部と周辺部に分割し、高周波電極
の中心部と周辺部における被処理部材に対する距離を異
ならしめると、高周波電極の段差により、高周波電極の
中心部と周辺部との境目において放電が不安定となり、
それによってプラズマ処理が局所的に不均一となってし
まう。 【解決手段】 分割した高周波電極を用いた場合に、電
極中心部と周辺部とでプラズマ処理が不均一となること
を解消するために、該分割電極の任意の1小電極におい
て、被処理部材に対向する主面と被処理部材処理面との
距離が連続的に異なっていることで、プラズマ処理の均
一性を向上させることが可能となり、また、前記小電極
主面と被処理部材処理面との距離が連続的に異なるよう
に調節可能とすることで、プラズマ生成条件に合わせ
て、被処理部材と分割電極との距離を適切な状態に調節
でき、プラズマ処理の均一化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理装置、
プラズマCVD装置に係り、被処理部材に対し膜堆積、
エッチングあるいは表面改質を行うのに好適な処理装置
及びこの装置を用いた処理方法、ならびにこれらの処理
装置または処理方法を用いて作製した薄膜、基板、半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、半導体装置の製造プロセスにおい
て、プラズマエネルギーを利用した薄膜堆積、エッチン
グ、表面改質等の処理が必要不可欠になっており、これ
らのプラズマ処理工程では、液晶ディスプレイや太陽電
池等の半導体装置の大型化、及び処理能力向上の要求に
対応した被処理面積の大型化や処理速度の向上、そして
処理品質の向上が重要な課題である。
【0003】このようなプラズマ処理の現状について説
明する。代表的な膜堆積処理方法であるプラズマCVD
法を例に取ると、堆積される膜として、代表的にはシリ
コンの多結晶薄膜、微結晶薄膜、非晶質薄膜があり、シ
リコンの化合物としては酸化シリコン膜、窒化シリコン
膜、珪化金属膜などがある。プラズマCVD法における
量産性を向上させるためには、製膜速度の増大と処理面
積の大型化が必要となる。製膜速度を増大させるために
は、高周波電力を上げる、または原料ガスの供給量を増
加させるなどが考えられる。一方、処理面積の大型化に
は、高周波電極の表面最大寸法が大きくなるほど、電極
上で発生する定在波の影響が大きくなる問題が知られて
いる。その結果、プラズマの面内均一性が悪くなるた
め、膜堆積の場合は膜厚や膜特性の面内均一性の悪化、
エッチングの場合はエッチングレートの面内均一性の悪
化を引き起こしてしまう。
【0004】このような課題を鑑み、大面積処理での面
内均一性を向上させるために、高周波電極を中心部と周
辺部に分割し、高周波電極の中心部と周辺部における被
処理部材に対する距離を調節可能とする手法が特開平1
0−289881号公報に開示されている。図18によ
り、特開平10−289881号公報に開示されている
プラズマCVD装置の概要を説明する。ガス導入手段5
1と真空排気手段52を備えた反応容器4において、高
周波電源1から発振された高周波は、分配器8により分
配された後に、高周波電極の中心部2と周辺部20に印
加される。高周波電極中心部2と周辺部20における被
処理部材に対する距離を調節可能とすることにより、均
一なプラズマ処理が可能であるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平10
−289881号公報に開示されているような、中心部
と周辺部における被処理部材に対する距離を調節可能と
する高周波電極を用いた場合には、高周波電極の中心部
と周辺部との境目において、高周波電極の段差により、
放電が不安定となり、プラズマ処理が局所的に不均一と
なってしまう。
【0006】本発明は、上記課題を鑑みなされたもので
あり、半導体装置の大型化や処理能力向上に対応した被
処理面積の大型化や処理速度の向上、及び処理品質の向
上を可能とするプラズマ処理装置、プラズマCVD装置
及びプラズマ処理方法、そして、それを用いて作製した
薄膜、基板、半導体装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
反応容器内に、複数の小電極に分割されてなる電極と、
被処理部材配設部を備え、被処理部材の処理面と該複数
の小電極が対向して配置され、該複数の小電極に分割さ
れてなる電極に、高周波電源から高周波電力を印加する
ことでプラズマを発生させて、該被処理部材に対し処理
を行う装置において、任意の1小電極において、被処理
部材に対向する主面と被処理部材処理面との距離が連続
的に異なっていることを特徴とするプラズマ処理装置で
ある。
【0008】本発明の第2の態様は、反応容器内に、複
数の小電極に分割されてなる電極と、被処理部材配設部
を備え、被処理部材の処理面と該複数の小電極が対向し
て配置され、該複数の小電極に分割されてなる電極に、
高周波電源から高周波電力を印加することでプラズマを
発生させて、該被処理部材に対し処理を行う装置におい
て、任意の1小電極において、被処理部材に対向する主
面と被処理部材処理面との距離が連続的に異なるように
調節可能であることを特徴とするプラズマ処理装置であ
る。
【0009】本発明の第3の態様は、第1の態様もしく
は第2の態様の装置において、互いに隣接する小電極に
印加される高周波電圧の位相のずれが120〜240度
の範囲にあるように調節することを特徴とするプラズマ
処理方法である。
【0010】本発明の第4の態様は、周波数が20〜5
00MHzの範囲にある高周波を用いたプラズマCVD
法により、最大寸法が1m以上である基板上に堆積され
た、膜厚分布が10%以内である薄膜である。
【0011】本発明の第5の態様は、第4の態様の薄膜
が少なくとも1主面上に形成されてなる基板である。
【0012】本発明の第6の態様は、第4の態様の薄
膜、あるいは第5の態様の基板を用いて作製された半導
体装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、分割した高周波電
極のうち、任意の1小電極において、被処理部材に対向
する主面と被処理部材処理面との距離が連続的に異なっ
ている構造とすることで、特開平10−289881号
公報に開示されている方法において生じる、高周波電極
の境目における段差に起因するプラズマの不均一を解消
した。このような構造の例として、図1に示すような実
質的に平面である被処理部材処理面に対して、被処理部
材に対向する分割された高周波電極主面が傾いている構
造がある。
【0014】また、前記分割電極の、任意の1小電極に
おいて、被処理部材に対向する主面と被処理部材処理面
との距離が連続的に異なるように調節可能であること
で、プラズマ生成条件に合わせて、被処理部材と分割電
極との距離を適切な状態に調節でき、プラズマ処理を均
一化することが可能となる。このような構造の例とし
て、図1に示すような実質的に平面である被処理部材処
理面に対する、被処理部材に対向する分割された高周波
電極主面の傾きを調節する機構が、該分割電極に配設さ
れている構造がある。
【0015】さらに、前記複数の小電極に、位相がずれ
ている高周波電圧を印加する装置とすることで、高周波
による定在波の影響を軽減し、さらにプラズマ処理を均
一化することができる。
【0016】本発明者らは、図2に示すような、50c
m角のステンレス鋼平板からなり、互いに20mm離間
されている4つの小電極21〜24からなる高周波電極
による電界強度分布を電磁界計算により求めた。図1に
示すように、小電極から被処理部材へと向かう方向をx
方向とし、x方向と直交する小電極面と平行の2方向を
y方向、z方向とする。すべての小電極を被処理部材に
対して平行となるように配設し、各々の小電極に100
MHzの高周波の電力を同出力かつ電圧を同位相となる
ように印加した時の電磁界計算の結果、得られたx方向
の電界Exの強度分布を図4に示す。図4の横軸は高周
波電極面上の対角方向における位置を示し、矢印イが高
周波電極の大きさを示し、矢印ロ、ハが小電極の大きさ
を示している。縦軸は電界強度を示す。図の曲線からわ
かるように、複数の小電極から構成される高周波電極全
体に対する中心付近(図4のA部)で電界が過大となる
分布が生じる。これは、各々の小電極に印加される高周
波の畳重により生ずるものと考えられる。
【0017】次に、図3の装置断面図に示すように、小
電極21〜24を中心部から端部へと傾けて、中心部で
の小電極と被処理部材との距離を30mm、端部での小
電極と被処理部材との距離を23mmとした場合の、x
方向の電界Exの強度分布を図5に示す。図5の横軸と
縦軸は図4と同じである。図5に示されるように、小電
極の被処理部材に対向する主面内において、該小電極主
面と被処理部材処理面との距離が連続的に異なっている
ことで、複数の小電極から構成される高周波電極全体に
対する中心付近(図4のA部)での過大な電界を抑制
し、より均一となる。
【0018】さらに、前記各小電極に印加する高周波電
圧の位相を調整することで、高周波電極全体でほぼ一様
な電界強度を得られることを見出した。図6に本発明者
らが電磁界計算から求めた、各小電極に印加する高周波
電圧の位相をずらした時の、x方向の電界Exの強度分
布を示す。図6の横軸、縦軸も図4のそれと同じであ
る。この計算を行う条件として、図2に示す高周波電極
を仮定し、4つの小電極から任意に第1の小電極、例え
ば21を選択すると、この第1の小電極21と隣接する
第2の小電極22および23に印加される高周波電圧の
位相は、第1の小電極21に印加される高周波電圧の位
相に対して135度ずらされており、第1の小電極21
とは隣接せず、第2の小電極22および23とは隣接す
る第3の小電極24に印加される高周波電圧の位相は、
第1の小電極21に印加される高周波電圧の位相と同じ
にされている。図6より明らかなように図4のA部に示
すような過大な電界が抑制されており、各小電極に印加
する高周波電圧の位相をずらすことで、大面積の被処理
部材に、より均一なプラズマ処理を施すことが可能とな
ることが分かった。
【0019】さらに、位相のずれを種々変化させて同様
の検討を行った結果、図4のA部に示すような過大な電
界を抑制するには、隣接する小電極に印加する高周波電
圧の位相を120度〜240度の範囲内でずらす場合で
は、図6に示すような、各小電極面上において均一とな
る電界強度分布を得られることが分かった。
【0020】隣接する小電極間に印加される高周波電圧
に位相差がある場合には、隣接する小電極間に電位差が
生じる。この電位差により、位相の異なる隣接した小電
極に向かう強い電界が各小電極の間隙部に生じる。この
各小電極の間隙部の強い電界で形成される不均一なプラ
ズマ生成を解消する手法として、該複数の小電極間に誘
電体を挿入することが有効である。これにより、各小電
極の間隙部での電界による不均一なプラズマ生成を防ぐ
ことが可能となる。さらに好ましくは、小電極間の誘電
体を小電極面よりも被処理部材側に突出させることで、
各小電極の間隙部の表面付近における強い電界がかかる
領域を誘電体で占めることにより、不均一なプラズマ生
成を防ぐことができる。とりわけ、各小電極の間隙に挿
入する誘電体の被処理部材に対向する面と、小電極の被
処理部材に対向する一主面との相対距離が調節可能とさ
れていることで、種々のプロセス条件に合わせて均一な
膜厚を得るに適した誘電体面と小電極面との相対距離に
容易に調節できるため、より好ましい。
【0021】また、本発明のプラズマ処理装置におい
て、各小電極の最大寸法を、印加する高周波の波長の1
/4以下とすることにより、各小電極面上で定在波が発
生することを防止できるので、大きな面積の被処理部材
に対して、より均一なプラズマ処理を施すことが可能と
なる。
【0022】さらに、位相のずれを種々変化させた結果
より、図4のA部に示すような過大な電界を抑制するに
は、隣接する小電極に印加する高周波電圧の位相を12
0〜240度の範囲内でずらすことが、膜厚の均一性を
向上させるために好適である。
【0023】各小電極に印加される高周波電圧の周波数
を20〜500MHzの範囲とすることで、プラズマ中
の電子密度を増大させ、且つ、プラズマポテンシャルを
低く抑えることができるので、処理の高速化と処理品質
の向上が同時に可能となる。
【0024】本発明のプラズマ処理装置ならびにプラズ
マ処理方法は、半導体装置の製造工程における膜堆積、
エッチング、及び表面改質等のプラズマ処理において、
処理能力向上に対応した被処理面積の大型化、処理速度
の向上及び処理品質の向上をなし得るものであり、該装
置または方法を用いて作製された半導体装置は、高性能
かつ安価に製造できるという利点を有する。
【0025】以下、本発明の一実施例を、複数の角型も
しくは梯子型小電極に分割されてなる平板状の高周波電
極が平面状に配設されてなる高周波電極を有するプラズ
マCVD装置により説明するが、本発明はこれにより何
ら限定されるものではない。例えば、小電極は平板でな
く、曲面であっても、折れ曲がっていてもよく、小電極
の形状も角型あるいは梯子型に限定されるものではな
く、棒型、円板型、球状等でもよく、各小電極の配置も
平面状に限定されるものではなく、格子状、同心円状な
どでもよい。また、プラズマ処理としてCVDに限定さ
れるものではなく、エッチングなどでも同様に処理品質
を向上せしめる。 (実施例1〜5)本実施例に使用したプラズマCVD装
置の略断面図を図1に示す。ガス導入手段51と真空排
気手段52を備えたステンレス鋼製の反応容器4内部
に、複数の小電極21〜24に分割されてなる平板状の
高周波電極が、被処理部材3を載置するステンレス鋼製
の被処理部材配設部31に対して対向して配置されてい
る。反応容器4と被処理部材3を載置するステンレス鋼
製の被処理部材配設部31は電気的に接地されている。
一方、複数の小電極21〜24に分割されてなる高周波
電極は反応容器4と電気的に絶縁されている。図2に高
周波電極21〜24の斜視図を示す。各々の小電極は5
0cm角のステンレス鋼平板であり、これらを全体で正
方形状となるように配設する。図1に示すように高周波
電極21〜24のそれぞれに、傾き調節機構61〜64
を設けることで、高周波電極21〜24と被処理部材3
との距離を調節する。傾き調節機構61〜64は、図7
に示すように、小電極21〜24のそれぞれに、高周波
電極全体の中心部とその対角の端部2箇所に直線導入端
子からなる昇降機構を設けることにより構成している。
隣接する小電極を20mm離間することで、各々の小電
極21〜24は互いに電気的に分離されている。
【0026】図1の高周波電源1から発振された高周波
は、分配器8によって4本の高周波伝送線路に分配さ
れ、各々の高周波伝送線路ごとに設けられた電力モニタ
91〜94、整合器101〜104を経て、各々の小電
極21〜24に印加される。各小電極21〜24ごとに
設けられた電力モニタ91〜94の値を読み取り、整合
器101〜104によって調整することで、各小電極2
1〜24に印加される高周波電力が調整される。
【0027】本例では、原料ガスにモノシランと水素を
用いて非晶質シリコン薄膜を製膜した。主な製膜条件は
次の通りである。
【0028】被処理部材:ガラス基板(1m角) 総ガス流量:SiH4 1300sccm H2 1800sccm 基板温度:200℃ 高周波電力:0.2Wcm-2 周波数:100MHz 製膜圧力:50Pa 高周波電極中心部と被処理部材との距離:30mm 高周波電極端部と被処理部材との距離:18,20,2
3,25,27mm傾き調節機構61〜64によって、
高周波電極端部と被処理部材との距離を18,20,2
3,25,27mmと調節し、高周波電極中心部と被処
理部材との距離は30mmで一定とした。高周波電極端
部と被処理部材との距離が18mmを実施例1、20m
mを実施例2、23mmを実施例3、25mmを実施例
4、27mmを実施例5とする。
【0029】1時間の製膜処理の後、非晶質シリコン薄
膜が堆積されたガラス基板を反応容器4から取出し、ガ
ラス基板の縦および横方向に対して9等分となるように
切断して膜厚測定用サンプルを81個作製した。奇数に
等分し、小電極面上の膜厚と各小電極の間隙部直上の膜
厚との比較評価を行った。各々の条件における膜厚測定
用サンプル81個すべての膜厚を、段差計を用いて測定
し、膜厚分布を評価した結果を図8に示す。図8の横軸
は高周波電極周辺部と被処理部材との距離を示し、縦軸
は膜厚分布を示す。また、比較のため図1に示す装置
で、高周波電極21〜24を被処理部材3に対して平行
とし、高周波電極と被処理部材との距離が全ての電極面
において30mmとなるようにした他は、実施例1〜5
と全く同じ条件で製膜した比較例1の膜厚分布を図8に
併せて示す。なお、81個のサンプルの(最大値−最小
値)/(最大値+最小値)を膜厚分布として求めた。図
より高周波電極端部と被処理部材との距離が23mmで
ある実施例3のとき、膜厚分布は16%で最小となり、
そのときの平均膜厚は1000nmであった。比較例1
の膜厚分布は図8に示すように27%となった。 (比較例2〜7)図18に示す装置を使用する以外は実
施例1と全く同様の条件で製膜したサンプルを比較例
2、以下、高周波電極端部と被処理部材との距離が実施
例2〜5と同様のものを順に比較例3〜6、比較例1と
全く同様の条件にて製膜したサンプルを比較例7とし
て、これら比較例2〜7の膜厚分布を評価した結果を図
8に併記する。膜厚分布の最小値は25%であった。 (実施例6)本例に使用したプラズマCVD装置の略断
面図を図3に示す。ガス導入手段51と真空排気手段5
2を備えたステンレス鋼製の反応容器4、複数の小電極
21〜24に分割されてなる平板状の高周波電極構造、
および被処理部材3を載置するステンレス鋼製の被処理
部材配設部31の構造は図1と同様である。
【0030】高周波電源1から発振された高周波は、分
配器8によって4本の高周波伝送線路に分配され、各々
の高周波伝送線路ごとに設けられた電力モニタ91〜9
4、整合器101〜104及び位相調整器111〜11
4を経て、各々の小電極21〜24に印加される。各小
電極21〜24に印加する高周波電圧の位相を可変とす
る位相調整器111〜114はインダクタンスおよびキ
ャパシタンスから構成される電気回路である。また、各
小電極21〜24ごとに設けられた電力モニタ91〜9
4の値を読み取り、整合器101〜104によって調整
することで、各小電極21〜24に印加される高周波電
力が調整される。
【0031】本実施例では、原料ガスにモノシランと水
素を用いて非晶質シリコン薄膜を製膜した。主な製膜条
件は次の通りである。
【0032】被処理部材:ガラス基板(1m角) 総ガス流量:SiH4 1300sccm H2 1800sccm 基板温度:200℃ 高周波電力:0.2Wcm-2 周波数:100MHz 製膜圧力:50Pa 高周波電極中心部と被処理部材との距離:30mm 高周波電極端部と被処理部材との距離:23mm 図9に各小電極21〜24に印加する高周波電圧の波形
図を示す。小電極21と小電極24に印加する高周波電
圧は同位相である。また、小電極22と小電極23に印
加する高周波電圧は同位相である。そして、小電極21
と小電極24に印加する高周波電圧と、小電極22と小
電極23に印加する電圧とは互いに位相を135度ずら
している。このとき、各小電極21〜24へ印加される
高周波電力が同じとなるように調整した。
【0033】1時間の製膜処理の後、非晶質シリコン薄
膜が堆積されたガラス基板を反応容器4から取出し、ガ
ラス基板の縦および横方向に対して9等分となるように
切断して膜厚測定用サンプルを81個作製した。81個
すべてのサンプルに対する平均膜厚と膜厚分布を評価し
た結果、平均膜厚900nm、膜厚分布は9%となっ
た。 (実施例7〜12)主な製膜条件は実施例6と同様にし
て、印加する高周波電圧の位相のずれを90、120、
180、225、240、270度に変化させた時の膜
厚分布を図10に示す。図10の横軸は位相差、縦軸は
膜厚分布を示す。位相差90度を実施例7、120度を
実施例8、180度を実施例9、225度を実施例1
0、240度を実施例11、270度を実施例12とす
る。いずれも小電極の間隙部直上で膜厚が大きかったも
のの、特に位相のずれが120〜240度の範囲では、
膜厚分布は10%程度と良好であった。
【0034】これらのように、各小電極ごとに印加する
高周波電圧の位相をずらす、特に望ましくは、位相のず
れを120〜240度の範囲とすることで、大面積にわ
たり均一な製膜を行うことが可能である。 (実施例13)本例に使用したプラズマCVD装置の略
断面図を図11に示す。ガス導入手段51と真空排気手
段52を備えたステンレス鋼製の反応容器4、複数の小
電極21〜24に分割されてなる平板状の高周波電極構
造、および被処理部材3を載置するステンレス鋼製の被
処理部材配設部31の構造は図1と同様である。
【0035】図11に示すように、隣接する小電極を2
0mm離間し、その間隙部に比誘電率9.7のアルミナ
磁器からなる誘電体7を配置することで、各々の小電極
21〜24を互いに電気的に分離する。誘電体7は昇降
機構71により、上下に昇降可能である。昇降機構71
は高真空直線導入端子により真空を破らずに手動で昇降
可能な機構とした。高真空直線導入端子とは、大気側か
ら高真空中の真空容器内に直線運動を導入する端子であ
り、大気側のハンドルを回転させて、その回転をギアに
より直線運動に変換することで、真空側の軸をスクロー
ルさせる機構を持つものである。図11に示すように、
本例においては、誘電体7の被処理部材に対向する面は
被処理部材に対して平行とし、誘電体7と小電極21〜
24は、高周波電極の中心部にあたる小電極の表面側の
角において接する構造となっている。本例における高周
波電極と誘電体の構造を示す斜視図を図12に示す。誘
電体の表面から誘電体と接する小電極の表面側の角まで
の距離をxmmで表わし、本例においては0mmとし
た。本例において誘電体7は、小電極と接しており、ま
たアース電位である反応容器4の壁とも昇降機構71を
通じて接した構造となっている。しかし、小電極および
装置壁と接していることは、本発明の本質ではなく、小
電極あるいは装置壁に接していない場合においても、本
発明の効果は得られる。
【0036】高周波電源1から発振された高周波は、分
配器8によって4本の高周波伝送線路に分配され、各々
の高周波伝送線路ごとに設けられた電力モニタ91〜9
4、整合器101〜104及び位相調整器111〜11
4を経て、各々の小電極21〜24に印加される。
【0037】本例では、原料ガスにモノシランと水素を
用いて非晶質シリコン薄膜を製膜した。製膜条件は、実
施例6と同じとした。そして、各小電極21〜24に印
加する高周波電圧も実施例6と同じとした。すなわち、
小電極21と小電極24に印加する高周波電圧は同位
相、小電極22と小電極23に印加する高周波電圧は同
位相である。そして、小電極21と小電極24に印加す
る高周波電圧と、小電極22と小電極23に印加する電
圧とは互いに位相を135度ずらしている。このとき、
各小電極21〜24へ印加される高周波電力が同じとな
るように調整した。
【0038】1時間の製膜処理の後、非晶質シリコン薄
膜が堆積されたガラス基板を反応容器4から取出し、ガ
ラス基板の縦および横方向に対して9等分となるように
切断して膜厚測定用サンプルを81個作製した。段差計
を用いて、それらのサンプル中心部の膜厚測定を行い、
平均膜厚と膜厚分布を評価した結果、平均膜厚900n
m、膜厚分布は8%となった。 (実施例14〜19)主な製膜条件は実施例13と同様
にして、誘電体7を昇降させ、誘電体7の表面から誘電
体7と接する小電極21〜24の表面側の角までの距離
を変化させたときの膜厚分布を図13に示す。誘電体7
の表面から誘電体7と接する小電極21〜24の表面側
の角までの距離は、誘電体7の表面が、前記小電極の角
よりも被処理部材3側に突出する向きを正の方向として
表わし、−0.5、0.5、1、2、3、4mmの6点
でサンプルを作製した。図13には、誘電体表面と前記
小電極の角までの距離0mmの実施例13、および誘電
体の挿入されていない実施例6も含めて表示しており、
実施例6は便宜上−1mmにプロットした。図13の横
軸は誘電体の高周波伝曲面からの突出長、縦軸は膜厚分
布を示し、突出長−0.5mmを実施例14、0.5m
mを実施例15、1mmを実施例16、2mmを実施例
17、3mmを実施例18、4mmを実施例19とす
る。図13より、誘電体が被処理部材方向に突出してい
ることがより望ましく、突出長2mmのとき膜厚分布は
最小で4%となった。 (実施例20)実施例20として、実施例1において用
いた50cm角のステンレス鋼平板小電極21〜24の
代わりに、図14に示すようにステンレス鋼製の角型棒
状材を溶接し、梯子型に加工した小電極25〜28を用
いた。梯子型小電極の外形は50cm角であり、角型の
棒状材の太さは19mm、隣接する棒状材間のギャップ
は18mmであった。実施例1と同様の条件で、梯子型
小電極25〜28の傾きを膜厚分布が最小になるよう調
節し製膜した結果、膜厚分布は17%となった。梯子型
電極に用いる棒状材としては、角型に限ったものではな
く、丸型でも薄板型でも可能である。
【0039】また、上述の各実施例においては高周波電
極の中心部で被処理部材との距離が大きく、端部で被処
理部材との距離が小さい場合に、膜の均一性が向上した
が、プロセス条件や給電方式、装置構造などによって
は、高周波電極の中心部で被処理部材との距離が小さ
く、端部で被処理部材との距離が大きい場合など、適宜
の距離関係において処理の均一性を向上し得る。 (実施例21)本実施例では、図1に示すプラズマCV
D装置を用いて、非晶質シリコン薄膜からなる光電変換
層を形成することで、薄膜太陽電池を作製した。本実施
例において作製した薄膜太陽電池の略断面図を図15に
示す。基板121として80cm角で厚さ1.1mmの
ガラス基板を用い、この上に透明電極122として、ス
パッタリング法によりZnOを約1μmの膜厚となるよ
うに形成した。その後、透明電極122が形成された側
が複数の小電極からなる高周波電極に対向するように、
基板121を図1に示すプラズマCVD装置の反応容器
内部に装入する。透明電極122の上に、膜厚30nm
のp型非晶質シリコン薄膜123、膜厚300nmのi
型非晶質シリコン薄膜124、膜厚30nmのn型非晶
質シリコン薄膜125の順に製膜することで光電変換層
を形成した。p、i、n型各々の非晶質シリコン薄膜の
製膜条件を以下に示す。なお、印加した高周波の周波数
は、いずれの場合も100MHzである。 p型非晶質シリコン薄膜の製膜条件 高周波電力:0.05W/cm2 原料ガス:SiH4 150sccm H2 1500sccm B26(2.0%/H2) 300sccm 製膜圧力:50Pa 基板温度:200℃ 高周波電極中心部と被処理部材との距離:30mm 高周波電極端部と被処理部材との距離:23mm i型非晶質シリコン薄膜の製膜条件 高周波電力:0.2W/cm2 原料ガス:SiH4 600SCCM H2 900SCCM 製膜圧力:50Pa 基板温度:200℃ 高周波電極中心部と被処理部材との距離:30mm 高周波電極端部と被処理部材との距離:23mm n型非晶質シリコン薄膜の製膜条件 高周波電力:0.04W/cm2 原料ガス:SiH4 100sccm H2 1200sccm PH3(2.0%/H2) 100sccm 製膜圧力:50Pa 基板温度:200℃ 高周波電極中心部と被処理部材との距離:30mm 高周波電極端部と被処理部材との距離:23mm 反応容器から基板121を取出した後、裏面電極126
として、スパッタリング法によりAgを300nmの厚
さとなるように形成した。裏面電極126は、光電変換
層を一旦透過した光を反射させることで、発電効率を改
善する役割をも有している。
【0040】1枚のガラス基板当たり、9個×9個の単
位セル(4cm角)を作成し、その光電変換効率の分布
を測定した。図16は、81個の単位セルにおける光電
変換効率の平均値を1とした時の、そのバラツキを示し
たものである。 (比較例8)図18に示したプラズマCVD装置を用
い、実施例21と同様の製膜条件で作製した場合の、8
1個の単位セルにおける光電変換効率のバラツキを、図
17に示す。
【0041】本発明のプラズマCVD装置を用いて作製
した薄膜太陽電池の光電変換効率のバラツキは小さく、
本発明のプラズマCVD装置及びプラズマCVD方法に
より、歩留の向上をなし得ることが確認できた。
【0042】本実施例では、本発明のプラズマCVD装
置及びプラズマCVD方法を、非晶質シリコン薄膜を光
電変換層とする薄膜太陽電池の製造プロセスに適用した
が、本発明の効果はこれに限らない。例えば、多結晶シ
リコン薄膜の製膜、あるいは非晶質シリコン薄膜や多結
晶シリコン薄膜のエッチング等においても、半導体装置
の大型化や処理能力向上に対応した被処理面積の大型化
や処理速度の向上、及び処理品質の向上が可能であり、
本発明により、膜堆積やエッチング等のプラズマ処理工
程において、歩留まり、信頼性、量産性が向上されるこ
とは言うまでもない。しかるに、薄膜太陽電池の製造プ
ロセスのみならず、薄膜トランジスタ等の製造プロセス
に適用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】分割電極の任意の1小電極において、被
処理部材に対向する主面と被処理部材処理面との距離が
連続的に異なっていることで、プラズマ処理の均一性を
向上させることが可能となり、また、前記小電極主面と
被処理部材処理面との距離が連続的に異なるように調節
可能とすることで、プラズマ生成条件に合わせて、被処
理部材と分割電極との距離を適切な状態に調節でき、プ
ラズマ処理の均一化することが可能となる。
【0044】したがって、本発明により、半導体装置製
造プロセスにおける製膜及びエッチング工程等のプラズ
マ処理工程において、半導体装置の大型化や処理能力向
上に対応した被処理面積の大型化や処理速度の向上、及
び処理品質の向上が可能であり、その結果、歩留まり、
信頼性、量産性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの態様であるプラズマCVD装置
の略断面図である。
【図2】プラズマCVD装置における高周波電圧を印加
する分割した小電極の略斜視図である。
【図3】本発明のさらに別の態様であるプラズマCVD
装置の略断面図である。
【図4】被処理部材に対して平行である分割された高周
波電極に同位相の高周波電圧を印加した場合の、小電極
から被処理部材へと向かう電界の強度分布を示す図であ
る。
【図5】被処理部材に対して傾いている分割された高周
波電極に同位相の高周波電圧を印加した場合の、小電極
から被処理部材へと向かう電界の強度分布を示す図であ
る。
【図6】被処理部材に対して傾いている分割された高周
波電極に位相をずらして高周波電圧を印加した場合の、
小電極から被処理部材へと向かう電界の強度分布を示す
図である。
【図7】傾き調節機構が設置された分割した小電極の略
斜視図である。
【図8】本発明のプラズマCVD装置における膜厚分布
を示す図である。
【図9】各々の小電極に印加する高周波電圧の波形図で
ある。
【図10】各々の小電極に印加する高周波電圧の位相の
ずれと膜厚分布の相関図である。
【図11】本発明のさらに別の態様であるプラズマCV
D装置の略断面図である。
【図12】本発明のさらに別の態様である高周波電極部
分の略斜視図である。
【図13】実施例13〜19にかかる誘電体の小電極面
よりの突出長と膜厚分布の相関図である。
【図14】プラズマCVD装置における高周波電圧を印
加する分割した梯子型小電極の略斜視図である。
【図15】本発明の半導体装置である薄膜太陽電池の略
断面図である。
【図16】本発明のプラズマCVD方法により作製した
薄膜太陽電池における光電変換効率のバラツキを示す。
【図17】従来のプラズマCVD方法により作製した薄
膜太陽電池における光電変換効率のバラツキを示す。
【図18】従来のプラズマCVD装置の略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…高周波電源 21〜24…小電極 25〜28…梯子型の小電極 3…被処理部材 31…被処理部材配設部 4…反応容器 51…ガス導入手段 52…ガス排気手段 61〜64…傾き調節機構 7…誘電体 71…昇降機構 8…分配器 91〜94…電力モニタ 101〜104…整合器 111〜114…位相調整器 121…ガラス基板 122…透明電極 123…p型非晶質シリコン 124…i型非晶質シリコン 125…n型非晶質シリコン 126…裏面電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 春雪 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 AA61 BC04 BC06 CA25 DA02 EB41 EC21 ED13 FB02 FC15 4K030 BA30 CA06 CA12 FA03 JA03 JA18 JA19 KA15 KA30 5F045 AA08 AB04 AC01 AC19 AF07 BB02 CA13 CA15 DP02 EH04 EH13 EH19 5F051 AA05 BA12 CA16 DA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器内に、複数の小電極に分割され
    てなる電極と、被処理部材配設部を備え、 被処理部材の処理面と該複数の小電極が対向して配置さ
    れ、 該複数の小電極に分割されてなる電極に、高周波電源か
    ら高周波電力を印加することでプラズマを発生させて、
    該被処理部材に対し処理を行う装置において、 任意の1小電極において、被処理部材に対向する主面と
    被処理部材処理面との距離が連続的に異なっていること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 反応容器内に、複数の小電極に分割され
    てなる電極と、被処理部材配設部を備え、 被処理部材の処理面と該複数の小電極が対向して配置さ
    れ、 該複数の小電極に分割されてなる電極に、高周波電源か
    ら高周波電力を印加することでプラズマを発生させて、
    該被処理部材に対し処理を行う装置において、 任意の1小電極において、被処理部材に対向する主面と
    被処理部材処理面との距離が連続的に異なるように調節
    可能であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の小電極に、位相がずれている
    高周波電圧を印加することを特徴とする請求項1または
    2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波電圧の位相が、120〜24
    0度の範囲でずれていることを特徴とする請求項3に記
    載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の小電極間に誘電体が挿入され
    ていることを特徴とする請求項3または4に記載のプラ
    ズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記挿入された誘電体が小電極面よりも
    被処理部材側に突出していることを特徴とする請求項5
    に記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記挿入された誘電体の被処理部材に対
    向する面と、小電極の被処理部材に対向する主面との相
    対距離が調節可能であることを特徴とする請求項5また
    は6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記各々の小電極の最大寸法が、前記高
    周波の波長の1/4以下であることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 周波数が20〜500MHzの範囲にあ
    る高周波を用い、最大寸法が1m以上である基板上に、
    膜厚分布が10%以内である薄膜を堆積する請求項1〜
    8のいずれかに記載のプラズマCVD装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のプラ
    ズマ処理装置における前記複数の小電極において、互い
    に隣接する小電極に印加される高周波電圧の位相のずれ
    を120〜240度の範囲とすることを特徴とするプラ
    ズマ処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載のプラ
    ズマ処理装置における前記高周波の周波数を20MHz
    から500MHzとすることを特徴とするプラズマ処理
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれかに記載のプラ
    ズマ処理装置において、周波数が20〜500MHzの
    範囲にある高周波を用いたプラズマCVD法により、最
    大寸法が1m以上である基板上に堆積された、膜厚分布
    が10%以内である薄膜。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の薄膜が少なくとも
    1主面上に形成されてなる基板。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の薄膜、あるいは請
    求項13に記載の基板を用いて作製された半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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