JP2003068425A - 温度制御方法及び装置 - Google Patents

温度制御方法及び装置

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JP2003068425A
JP2003068425A JP2001253519A JP2001253519A JP2003068425A JP 2003068425 A JP2003068425 A JP 2003068425A JP 2001253519 A JP2001253519 A JP 2001253519A JP 2001253519 A JP2001253519 A JP 2001253519A JP 2003068425 A JP2003068425 A JP 2003068425A
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JP
Japan
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heater
temperature
switching
temperature control
phase
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Application number
JP2001253519A
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English (en)
Inventor
Naoaki Hagiwara
直明 萩原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリッカの発生を抑えつつ、効果的な温度制
御を行う。 【解決手段】 現像・定着処理済みの感光記録材料の乾
燥処理を行う乾燥装置22に、2本のヒータ76,77
を設ける。制御部45は、片方のヒータ76を常時オン
状態のベースヒータとし、他方のヒータ77を切り替え
ヒータとして割り当てる。ベースヒータ76は容量の小
さなものが用いられ、設定温度範囲の下限値よりも低い
温度で保たれる。制御部45は、乾燥装置22の温度が
設定温度範囲に達したときに切り替えヒータ77をオフ
し、温度が設定温度範囲未満になったときは切り替えヒ
ータ77をオンする。2本のヒータを同時にオンオフす
る場合と比べ、ヒータのオンオフに伴う負荷変動が小さ
くなるから、フリッカが減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理装置等の
温度制御を行うための方法及び装置に関するものであ
り、さらに詳しくは、温度制御に用いられるヒータをオ
ンオフする際に生じるフリッカを低減するための温度制
御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば写真処理装置では、現像液や定着
液、洗浄液等を充填した各種処理槽や乾燥装置等の温度
をモニターし、温度変化に応じてヒータのオン又はオフ
を切り替える温度制御装置が設けられている。この温度
制御装置により、現像・定着処理及び乾燥処理の温度条
件が一定となるため、処理温度変化に起因するプリント
写真の画質変動を防止することができる。
【0003】写真処理装置の温度制御では、数百W以上
の容量を有するヒータが用いられており、ヒータのオン
又はオフによる負荷変動は大きなものとなる。この負荷
変動により、電源電圧が変動する現象、すなわち、フリ
ッカが発生し、同じ電源に接続された他の機器に影響を
及ぼしてしまう。オンオフを行うヒータと同じ電源に例
えば照明装置が接続されている場合には、この照明装置
から発する光にちらつきが生じるため、作業者にとって
煩わしいものとなる。そこで、フリッカを一定値以下に
抑えることを義務づける規格が各種適用されている。
【0004】例えば、欧州等で適用される国際規格(I
EC61000−3−3)では、図12に示すような電
圧変動が生じた場合、相対定常電圧変化Dcが定常値V
oの3%以下、最大相対電圧変化DmaxがVoの4%
以下、電圧が3%以上変動している時間Dtが200m
s以下であることが要求されている。さらに、10分間
のフリッカ値が1.0以下、2時間のフリッカ値が0.
65以下であることが要求される。
【0005】上述したフリッカを低減するため、特開平
11−133567号公報に開示された写真処理装置で
は、温度制御がなされる少なくとも1つの区分(処理槽
又は乾燥装置)に複数のヒータを設け、各ヒータをそれ
ぞれ異なるタイミングでオンすることを特徴としてい
る。また、本出願人によって出願された特願2001−
128805号では、複数の区分に優先順位を設け、同
時に2以上の領域の温度制御を行う場合には優先順位の
高い区分に設けられたヒータを先にオンオフするように
制御した温度制御装置が記載されている。この温度制御
装置によれば、例えば、プリント写真の画質に与える影
響が大きな領域(現像槽や乾燥装置)の温度制御を優先
的に行うことができるから、フリッカを低減しつつ効果
的な温度制御を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された装置においては、複数のヒータが設けら
れた領域では、当該複数のヒータを同時にオンオフする
ことにより温度制御を行っている。このため、ヒータの
オンオフに伴う電圧変動を小さくすることができず、フ
リッカを効果的に低減することができない。また、温度
が設定範囲(あるいは設定値)よりも僅かに外れた場合
においても、複数のヒータが同時にオンオフされるた
め、ヒータのオンオフに伴う温度変動が大きくなり、効
果的な温度制御を行うことができない。一つのヒータを
用いて温度制御を行う領域においても、そのヒータの容
量が大きな場合には上述した問題が生じる。
【0007】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
のであり、フリッカを低減しつつ効果的な温度制御を行
う温度制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の温度制御装置は、温度制御を行う領域に配
された複数のヒータと、これらのヒータのオンオフを切
り替えて温度制御を行う制御部と、領域の設定温度範囲
情報を記憶するメモリを備え、制御部は、この複数のヒ
ータをベースヒータと切り替えヒータとに割り当て、前
記ベースヒータを常時オン状態とするとともに、前記領
域の温度が前記設定温度範囲に達しているか否かに応じ
て前記切り替えヒータのオンオフを切り替えることを特
徴としている。これにより、複数本のヒータ全てを同時
にオンオフする従来の温度制御装置よりもフリッカを低
減することができる。
【0009】また、制御部は、当該領域に設けられた温
度センサからの温度情報を所定時間毎にサンプリング
し、得られた温度情報と設定温度範囲情報とに基づき切
り替えヒータのオンオフを行うようにしても良い。ま
た、ベースヒータを、設定温度範囲の下限より低い温度
で保つことが好ましい。
【0010】ヒータの電源装置としては、3相4線式又
は3相3線式のものを用いることができる。この場合に
は、制御部は、所定時間内における切り替え回数情報を
電源装置の各相毎にメモリに記憶するとともに、切り替
え回数が最も少ない相に前記切り替えヒータを接続する
ように動作制御すれば、効果的にフリッカを低減するこ
とができる。また、ヒータの電源装置としては単相のも
のを用いてもよく、この場合にも効果的にフリッカを低
減することができる。
【0011】本発明の温度制御装置は温度制御を行う全
ての部位に適用することができる。特に、現像処理済み
の感光記録材料の乾燥処理を行う乾燥装置に適用するこ
とが好ましい。また、現像処理を行う槽の液体を加熱す
る加熱装置に適用することが好ましい。
【0012】本発明の温度制御方法は、温度制御を行う
領域に設けられた複数のヒータをベースヒータと切り替
えヒータとに割り当て、前記ベースヒータを常時オン状
態とするとともに、前記領域の温度が前記設定温度範囲
に達しているか否かに応じて前記切り替えヒータのオン
オフを切り替えるようにしたものである。
【0013】また、当該領域に設けられた温度センサか
らの温度情報を所定時間毎にサンプリングし、得られた
温度情報と設定温度範囲情報とに基づき切り替えヒータ
のオンオフを行うようにしても良い。また、ベースヒー
タを、設定温度範囲の下限より低い温度で保つことが好
ましい。ヒータの電源装置として単相、3相4線式、3
相3線式のものが使用可能であるが、特に3相4線式、
3相3線式のものを用いたとき、前記切り替えヒータを
オンする場合には、所定時間内における切り替え回数が
最も少ない相に切り替えヒータを接続することにより、
フリッカを効果的に低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の温度制御装置
を備えたプリンタプロセサを示す概略図であり、プリン
タプロセサ10は、互いに接続されたプリンタ11とプ
ロセサ12とから構成される。プリンタ11は、ペーパ
ー装填部13、ペーパーカッタ14、裏印字装置15、
露光装置16、ペーパー振り分け装置17から構成され
る。一方、プロセサ12は、現像処理装置20、スクイ
ズローラ21、乾燥装置22、集積装置23から構成さ
れる。
【0015】ペーパー装填部13には、ペーパーマガジ
ン24が装填され、このペーパーマガジン24には、シ
ート状の感光記録紙25をロール状に巻き取った記録紙
ロール26が収納される。この感光記録紙25は、原紙
等で形成された基体の少なくとも乳剤塗布側(画像記録
側)の表面に対し、例えばポリエステルを含む樹脂に白
色顔料を混合分散した組成物を被覆して形成される。ま
た、ペーパーマガジン24には給紙ローラ対27が設け
られ、図示しない送り用駆動モータによって給紙ローラ
対27が回転すると、記録紙ロール26から感光記録紙
25が引き出され、裏印字装置15へと送り出される。
【0016】ペーパーカッタ14は、固定刃14aと可
動刃14bから構成され、ペーパー装填部13と裏印字
部15との間に配置される。感光記録紙25の先端がペ
ーパーカッタ14より所定の長さだけ送り出されると、
図示しないカッタ駆動機構が作動して可動刃14bが固
定刃14aの方へと移動し、感光記録紙25を切断して
カットシート状の記録紙シート32とする。カットされ
た記録紙シート32は、図示しない搬送ローラ対により
ペーパーガイド33に沿って搬送され、裏印字装置1
5、露光装置16、ペーパー振り分け装置17に順に送
られる。
【0017】裏印字装置15では、記録紙シート32の
裏面(乳剤層とは反対側の面)に必要情報が印字され
る。露光装置16には、周知のレーザープリンターが内
蔵され、内蔵の画像メモリに記憶された画像データに基
づき、記録紙シート32に露光を与えることにより画像
記録を行う。露光済みの記録紙シート32は、ペーパー
振り分け装置17で複数列に振り分けられ、現像処理装
置20に送られる。
【0018】現像処理装置20は、順次隣接して配置さ
れた現像槽34と、定着槽35と、1次〜4次洗浄槽3
6,37,38,39とから構成され、それぞれ、各種
処理液が充填されている。記録紙シート32は、図中破
線で示された搬送路40に沿って現像処理装置20の内
部を通過しながら、発色現像・定着・洗浄の各処理が行
われる。
【0019】図2は現像槽34の構成を示したものであ
る。現像槽34には、温度センサ41、ヒータ42,4
3の他、搬送用のローラ対30が複数設けられ、その内
部には露光済みの記録紙シート32を現像するための現
像液44が充填されている。温度センサ41及びヒータ
42,43は制御部45に接続されている。温度センサ
41は、現像液44の温度をモニターしており、その温
度情報は1秒毎に制御部45へと送られる。制御部45
には、各領域(乾燥装置22,現像槽34,定着槽3
5,1次〜4次洗浄槽36〜39)の設定温度範囲情報
が記憶されたメモリ46に接続されている。制御部45
は、この設定温度範囲情報に基づき、後述するSSRに
切り替え信号を与えてヒータ42,43のオンオフを切
り替える。これにより、現像液44の温度が設定温度範
囲内に保たれるように温度調節される。また、定着槽3
5は現像槽34と同様の構成であって、現像槽34に用
いられているものと同容量のヒータ47,48が備えら
れる(図5参照)。また、定着槽35の内部には、現像
処理済みの記録紙シート32を定着するための定着液が
充填されている。
【0020】図3は1次洗浄槽36の構成を示したもの
である。1次洗浄槽36の内部には記録紙シート32の
表面に付着した定着液を洗い流すための洗浄液50が充
填され、更に温度センサ51,ヒータ52,複数の搬送
ローラ対30が設けられている。ヒータ52は、温度セ
ンサ51とともに制御部45に接続される。制御部45
は、メモリ46に記憶された設定温度範囲情報に基づ
き、ヒータ52に接続されたSSRに切り替え信号を与
えることにより、ヒータ52のオンオフを切り替える。
【0021】2次〜4次洗浄漕37〜39には、1次洗
浄槽36内のヒータ50と同容量のヒータ53〜55が
備えられ(図5参照)、図示しない温度センサとともに
制御部45に接続される。現像処理及び定着処理が終了
した記録紙シート32は、1次洗浄槽36から順に通過
するから、洗浄液の純度は4次洗浄槽39が最も高く、
3次洗浄槽38,2次洗浄槽37,1次洗浄槽36へと
移るにつれて純度が低くなる。このため、補充用の洗浄
液は最初に4次洗浄槽39へ注入され、余剰の洗浄液が
3次洗浄槽38、2次洗浄槽37、1次洗浄槽36へと
流れるようになっている。
【0022】スクイズ装置21は、記録紙シート32の
搬送路40を挟むように配置された1対のニップローラ
で構成される。記録紙シート32がこのニップローラに
挟まれて搬送される際に、表面に付着した洗浄液が絞り
出される。そして、この絞り出された洗浄液は4次洗浄
漕39に戻される。
【0023】乾燥装置22の構成を図4に示す。乾燥装
置22は、スクイズ装置21を通過した記録紙シート3
2を乾燥するために設けられており、送風ケース61、
吸引ケース62、エンドレスベルト63、ヒータユニッ
ト64、送風機65、温度センサ66等から構成され
る。
【0024】エンドレスベルト63は、記録紙シート3
2を図中上方向に搬送するために用いられ、ポリエステ
ルの糸をメッシュ状に編み込んだメッシュベルトで構成
される。エンドレスベルト63の表面にはシリコンゴム
が塗布されており、記録紙シート32のスリップを防止
する。エンドレスベルト63は、吸引ケース62内の上
下端部近くに配置したベルトローラ67,68に掛け巡
らしてある。図示しないモータによってエンドレスベル
ト63が図中時計方向に回転すると、記録紙シート32
が図中上方向へと搬送される。また、上側ベルトローラ
67と相対する位置には押さえローラ71が回転自在に
設けられており、上側ベルトローラ67との間で記録紙
シート32を狭持して、これを集積装置23へと送り出
す。また、下側ベルトローラ68にも押さえローラ72
が配置され、この押さえローラ72とエンドレスベルト
63とのニップにより、記録紙シート32は乾燥装置2
2の内部へと送り込まれる。
【0025】送風ケース61は、薄型箱状のケース本体
73と、送風板74とから構成され、エンドレスベルト
63の搬送面に近接させて且つ対面するように配置され
る。送風板74には、複数のスリット75が記録紙シー
ト32の搬送方向に沿って所定ピッチで形成されてお
り、各スリット75を通過する乾燥風が記録紙シート3
2の乳剤面にほぼ均一に吹き出されるようになってい
る。
【0026】ヒータユニット64は送風ケース61の内
部に配置され、制御部45に接続された2本のヒータ7
6,77から構成される。送風機65は、ヒータユニッ
ト64の下方に配され、図示しない駆動装置によって常
時回転している。送風機65の回転により、送風機65
からの空気がヒーターユニット64を通過して高温の乾
燥風となり、送風板74へと吹き出される。送風ケース
61より吹き出された乾燥風は、メッシュ状のエンドレ
スベルト63を通過して吸引ケース62に入り込み、吸
引ケース62の奥行き方向(紙面に垂直な方向)の両端
側より送風ケース61に移動して送風機65へと循環さ
れる。
【0027】図5は温度制御装置を構成する各部材の配
線状態を示すブロック図である。温度制御装置は、現像
処理装置20及び乾燥装置22に設けられた複数のヒー
タ42,43,47,48,52〜55,76,77
と、各ヒータに電力を供給する3相4線式の電源装置8
5と、各ヒータのオンオフ制御を行う制御部45とから
構成される。
【0028】制御部45は、各処理槽34〜39及び乾
燥装置22に設けられた温度センサからの温度情報をモ
ニターしている。制御部45は、各領域(各処理槽34
〜39又は乾燥装置22)内部の温度が設定範囲未満又
は以上であることを検出すると、各領域に設けられたヒ
ータをオン又はオフするための切り替え信号を発する。
なお、この設定温度範囲は、各領域(各処理槽34〜3
9及び乾燥装置22)ごとに定められ、そのデータがメ
モリ46に予め記憶されている。
【0029】各ヒータ42,43,47,48,52〜
55,76,77にはゼロ・クロス型のソリッドステー
トリレーSSRが接続されている。このSSRは、各信
号線SL1〜SL10により制御部45からの切り替え
信号を受けて作動し、ヒータへの印加電圧が0Vとなっ
た瞬間にオン又はオフの切り替えを行う。これにより、
ノイズやサージ電流が低減する。なお、制御部45によ
る、ヒータのオン又はオフの切り替えの制御は、1秒単
位のステップで行われる。これは、温度センサによる温
度情報のサンプリングが1秒毎に行われることによる。
【0030】ヒータユニット64を構成するヒータ7
6,77の一端は、それぞれ、電源装置85の出力端子
86a,86bに接続され、他端はSSRを介してニュ
ートラル端子(中性点)87に接続される。制御部45
は、一方のヒータ76を常時オン状態とし、他方のヒー
タ77を乾燥装置22の内部温度に応じてオンオフを切
り替えることにより、乾燥装置22の温度制御を行う。
また、常時オン状態とするヒータ76(以下、「ベース
ヒータ」とする)を使用し、このベースヒータ76は設
定温度範囲よりも低い温度に保たれている。
【0031】現像槽34内のヒータ42,43の一端
は、それぞれ、電源装置85の出力端子86b,86c
に接続され、他端はニュートラル端子87に接続され
る。制御部45は、一方のヒータ42をベースヒータと
して割り当て、現像槽34の内部温度に応じて切り替え
ヒータ43のオンオフを切り替えることにより、現像槽
34の温度制御を行う。乾燥装置22の温度制御の場合
と同様に、ベースヒータ42の温度が設定温度範囲より
も低い温度に保たれている。また、定着槽35に設けら
れた2本のヒータ47,48の一端は、それぞれ電源装
置85の出力端子86c,86aに接続され、他端はニ
ュートラル端子87に接続される。定着槽35の温度制
御は、乾燥装置22や現像槽34の温度制御と同様に、
2本のヒータをベースヒータ47と切り替えヒータ48
として割り当て、定着槽35の内部温度に応じて、切り
替えヒータ48のオンオフを切り替えることで行われ
る。
【0032】以下、図6及び図7を用いて、上記構成に
よる作用につき、乾燥装置22の温度制御を例にして説
明する。プリンタプロセサ10の電源が投入されると、
ヒータ76,77がオンされ、乾燥装置22の温度が上
昇する。制御部45は、1秒毎に、温度センサ64から
の温度情報と、メモリ46に書き込まれた設定温度範囲
情報とを比較する。乾燥装置22内の温度が設定範囲に
達したことを検出すると、制御部45は、ラインSL2
を介してオフ信号をSSRに送り、切り替えヒータ77
をオフする。このとき、ベースヒータ76は切り替えら
れないため、2つの加熱器76,77を共にオフする場
合と比べて、発生するフリッカは小さくなる。さらに、
ベースヒータ76はオンしているため、乾燥装置22内
の温度は、2つの加熱器76,77を共にオフする場合
と比べて緩やかに減少する。従って、乾燥装置22内の
温度が設定範囲を下回った場合でも、アンダーシュート
が小さくなり、温度制御の精度が向上する。
【0033】一方、乾燥装置22内の温度が設定範囲を
下回ったことを検出すると、制御部45は、ラインSL
2を介してオン信号をSSRに送り、切り替えヒータ7
7をオンする。このとき、ベースヒータ76は切り替え
られないため、切り替えヒータ77をオフする場合と同
様の理由から、発生するフリッカが低減する。また、ベ
ースヒータ76の温度は設定温度に満たない温度で一定
となっているから、2つのヒータ76,77を共に設定
温度以上に上げる場合と比較して、温度上昇が緩やかに
なる。このため、乾燥装置22内の温度が設定範囲を超
えた場合でも、そのオーバーシュートが小さくなるか
ら、精度良く温度制御を行うことができる。
【0034】さらに、ベースヒータ76が設定温度より
も低い温度で保たれているため、上述したように、2つ
のヒータ76,77をオンオフする従来の温度制御と比
べると、乾燥装置22内の温度は緩やかに上昇又は減少
する。このため、切り替えヒータ77のオンオフを切り
替える頻度が減少し、フリッカの低減に寄与する。
【0035】なお、ベースヒータ76と切り替えヒータ
77の容量としては、温度制御の精度、記録紙シート3
2の幅や搬送速度、フリッカの限度値などに応じて、適
宜変更することができる。
【0036】また、現像槽34及び定着槽35の温度制
御も、乾燥装置22の温度制御と同様の方法により行う
ことができる。従って、上述の理由により、温度制御に
伴うフリッカを低減することができ、さらに、精度良く
温度制御を行うことが可能となる。また、3相で使用す
る場合には常時オン状態となっているベースヒータ7
6,42,47は、それぞれ異なる相の電源端子に均等
に接続され、また、切り替えヒータ77,43,48も
それぞれ異なる相の電源端子に接続されている。このた
め、一つの相に負荷が集中して端子電圧が過度に減少す
ることがないから、フリッカの低減に寄与することがで
きる。
【0037】上記実施形態では、乾燥装置22の内部温
度が設定範囲に達したか否かに応じて、切り替えヒータ
77のオンオフを切り替えているが、本発明はこれに限
定されず、例えば、乾燥装置22の内部温度が設定値以
上であるか否かに応じて切り替えヒータ77のオンオフ
を切り替えても良い。
【0038】上記実施形態では、乾燥装置22,現像槽
34,定着槽35に2本のヒータを設けているが、ヒー
タの数を3本としても良い。この場合には、1本又は2
本のヒータをベースヒータとし、残りのヒータを切り替
えヒータとしてオンオフすることにより、温度制御を行
うことができる。また、各処理槽34〜39及び乾燥装
置22に優先順位を設け、同時に2以上の領域の加熱器
を切り替える場合には、優先順位の高いヒータからオン
オフするように動作制御を行っても良い。また、上記実
施形態では、温度センサによる温度情報のサンプリング
タイムを1秒としたが、このサンプリングタイムは20
0ms以上であれば適宜変更することができる。
【0039】上記実施形態では、2つのヒータ76,7
7を用いて乾燥装置22の温度制御を行っているが、3
相電源の場合に、図8に示すように、3本のヒータ76
a〜76c,77a〜77cを異なる相の出力端子に接
続してヒータ群G1,G2とし、このヒータ群をオンオ
フすることによって温度制御を行っても良い。各ヒータ
群G1,G2は、信号線SL11,SL12を介して、
それぞれ制御部45に接続されており、制御部45から
の切り替え信号を受けて、各ヒータ群に属するヒータが
ほぼ同時に(200ms以内の間に)オンオフされる。
また、一方のヒータ群G1は常時オン状態のベースヒー
タ群とし、他方のヒータ群G2を切り替えヒータ群とし
て割り当てられる。乾燥装置22内の温度が設定範囲を
下回った場合には、制御部45は、切り替えヒータ群G
2に属する全てのヒータ77a〜77cを同時にオンす
る。また、乾燥装置22内の温度が設定範囲に達した場
合には、制御部はヒータ77a〜77cを同時にオフす
る。これにより、ヒータ群G2のオンオフを切り替える
場合には、ニュートラル端子87に流れ込む電流が互い
に打ち消されるから、フリッカを低減することができ
る。
【0040】上記実施形態では、3相4線式の電源装置
を用いた例について説明したが、図9に示すような3相
3線式の電源を用いても良く、あるいは単相式の電源を
用いても良い。
【0041】また、上記実施形態では、各ヒータは予め
決められた出力端子に接続されているが、オンオフの切
り替え回数に応じて、接続する相を変化させても良い。
図10に示すように、ベースヒータ76はSSRを介し
てL3相の出力端子に接続されているが、切り替えヒー
タ77は、3つのSSRを介して、L1相,L2相及び
L3相に接続されている。また、各SSRは、信号線S
L13〜SL15を介して制御部45に接続される。さ
らに、メモリ46には、直近の所定時間(例えば10分
前)における、各相の切り替え回数Ni(i=1,2,
3)を示すデータが記憶されている。
【0042】図11のフローチャートに示すように、切
り替えヒータ77をオンする場合には、メモリから各相
の切り替え回数Niを読み出して互いに比較する。そし
て、Niの値が最も小さい相に、切り替えヒータ77を
接続する。例えば、L1相における切り替え回数N1が
最も小さい場合には、制御部45は、信号線SL13に
切り替え信号を送り、切り替えヒータ77をL1相に接
続する。これにより、一つの相に負荷が集中することが
なくなるから、端子電圧の減少が小さくなり、従ってフ
リッカを低減することができる。なお、図10及び図1
1に示した温度制御方法は、乾燥装置22の温度を制御
する場合を例にして説明しているが、もちろん、現像槽
34や定着槽35の温度制御にも適用することができ
る。
【0043】上記実施形態では、各洗浄槽36〜39に
は、それぞれ1本のヒータが設けられているが、容量の
小さな2つのヒータを用いて温度制御を行っても良い。
この場合には、乾燥装置22の温度制御の場合と同様
に、2つのヒータをベースヒータと切り替えヒータとに
割り当てて温度制御を行うことにより、フリッカを低減
することができる。
【0044】上記実施形態では、写真処理装置に設けら
れた各種処理槽や乾燥機の温度制御を行う例について説
明したが、本発明はこれに限定されず、例えばタンク内
に充填された感光材料の液温制御等にも適用することが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
温度制御を行う領域に配された複数のヒータと、ヒータ
のオンオフを切り替えて温度制御を行う制御部と、当該
領域の設定温度範囲情報を記憶するメモリを備え、複数
本のヒータのうち少なくとも1つのヒータを常時オン状
態のベースヒータとして割り当てるとともに、ベースヒ
ータ以外のヒータを切り替えヒータとして割り当て、当
該領域の温度が設定温度範囲に達しているか否かに応じ
て、切り替えヒータのオンオフを切り替えるようにした
から、フリッカを低減しつつ、効果的な温度制御を行う
ことができる。
【0046】また、ヒータの電源装置として3相4線式
又は3相3線式のものを用い、所定時間内における切り
替え回数を電源装置の各相毎に前記メモリに記憶すると
ともに、切り替え回数が最も少ない相に切り替えヒータ
を接続するようにしたから、一つの相に負荷が集中する
ことがなくなる。これにより、フリッカを効果的に低減
することができる。また、ヒータの電源装置として単相
のものを用いてもよく、この場合にもフリッカの低減が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度制御装置を備えたプリンタプロセ
サの構成を示す概略図である。
【図2】現像槽の構成を示す概略図である。
【図3】洗浄漕の構成を示す概略図である。
【図4】乾燥装置の構成を示す概略図である。
【図5】温度制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】乾燥装置の温度制御の一例を示すタイミングチ
ャートである。
【図7】乾燥装置の温度制御動作を示すフローチャート
である。
【図8】温度制御装置の別の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】3相3線式の電源装置に接続された温度制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】温度制御装置の更に別の構成を示すブロック
図である。
【図11】図10に示す構成の温度制御装置における、
乾燥装置の温度制御動作を示すフローチャートである。
【図12】電圧変動の限度値を説明するために用いられ
るグラフである。
【符号の説明】
10 プリンタプロセサ 22 乾燥装置 45 制御部 46 メモリ 76 ベースヒータ 77 切り替えヒータ 85 電源装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 BA34 DA02 DA22 DA28 DA29 EA02 EA14 GA08 2H112 BB19 BC15 BC18 3K058 AA27 AA29 AA46 BA11 CA12 CA28 CB02 GA08 5H323 BB09 CA02 CA04 CB02 CB42 MM02 NN03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度制御を行う領域に配された複数のヒ
    ータと、前記ヒータのオンオフを切り替えて温度制御を
    行う制御部と、前記領域の設定温度範囲情報を記憶する
    メモリを備え、前記制御部は、前記複数のヒータをベー
    スヒータと切り替えヒータとに割り当て、前記ベースヒ
    ータを常時オン状態とするとともに、前記領域の温度が
    前記設定温度範囲に達しているか否かに応じて前記切り
    替えヒータのオンオフを切り替えることを特徴とする温
    度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記領域に設けられた温
    度センサからの温度情報を所定時間毎にサンプリング
    し、得られた温度情報と前記設定温度範囲情報とに基づ
    き前記切り替えヒータのオンオフを行うことを特徴とす
    る請求項1記載の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースヒータは、前記設定温度範囲
    の下限より低い温度に保たれていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒータの電源装置として3相4線式
    又は3相3線式のものを用い、前記制御部は、所定時間
    内における各相の切り替え回数情報を前記メモリに記憶
    するとともに、前記切り替え回数が最も少ない相に前記
    切り替えヒータを接続することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1つに記載の温度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒータの電源装置として単相のもの
    を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つ
    に記載の温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記領域は、現像処理済みの感光記録材
    料の乾燥処理を行う乾燥装置であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1つ記載の温度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記領域は、現像処理を行う槽の液体を
    加熱する加熱装置であることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1つ記載の温度制御装置。
  8. 【請求項8】 現像処理済みの感光記録材料の乾燥処理
    を行う乾燥装置に配されたベースヒータ及び切り替えヒ
    ータと、前記ヒータのオンオフを切り替えて温度制御を
    行う制御部と、前記乾燥装置の設定温度範囲情報を記憶
    するメモリとを備え、前記制御部は、前記ベースヒータ
    を常時オン状態とし、前記乾燥装置の温度が前記設定温
    度範囲に達しているか否かに応じて前記切り替えヒータ
    のオンオフを切り替えることを特徴とする温度制御装
    置。
  9. 【請求項9】 現像処理を行う槽に設けられ槽内の液体
    を加熱する加熱装置のベースヒータ及び切り替えヒータ
    と、前記ヒータのオンオフを切り替えて温度制御を行う
    制御部と、前記加熱装置の設定温度範囲情報を記憶する
    メモリとを備え、前記制御部は、前記ベースヒータを常
    時オン状態とし、前記槽の液体温度が前記設定温度範囲
    に達しているか否かに応じて前記切り替えヒータのオン
    オフを切り替えることを特徴とする温度制御装置。
  10. 【請求項10】 前記ベースヒータは、前記設定温度範
    囲の下限より低い温度に保たれていることを特徴とする
    請求項8または9記載の温度制御装置。
  11. 【請求項11】 温度制御を行う領域に設けられた複数
    のヒータをベースヒータと切り替えヒータとに割り当
    て、前記ベースヒータを常時オン状態とするとともに、
    前記領域の温度が前記設定温度範囲に達しているか否か
    に応じて前記切り替えヒータのオンオフを切り替えるこ
    とを特徴とする温度制御方法。
  12. 【請求項12】 前記領域に設けられた温度センサから
    の温度情報を所定時間毎にサンプリングし、得られた温
    度情報と前記設定温度範囲とに基づき前記切り替えヒー
    タのオンオフを行うことを特徴とする請求項11記載の
    温度制御方法。
  13. 【請求項13】 前記ベースヒータは、前記設定温度範
    囲の下限より低い温度に保たれていることを特徴とする
    請求項11または12記載の温度制御方法。
  14. 【請求項14】 前記ヒータの電源装置として3相4線
    式又は3相3線式のものを用い、前記切り替えヒータを
    オンする場合には、所定時間内における切り替え回数が
    最も少ない相に前記切り替えヒータを接続することを特
    徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載の温度
    制御方法。
  15. 【請求項15】 前記ヒータの電源装置として単相のも
    のを用いることを特徴とする請求項11〜13のいずれ
    か1つに記載の温度制御方法。
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JP2008059790A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Asano Laboratories Co Ltd 加熱システム

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