JP2003068406A - シールドケース付きコネクタ - Google Patents

シールドケース付きコネクタ

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JP2003068406A
JP2003068406A JP2001260496A JP2001260496A JP2003068406A JP 2003068406 A JP2003068406 A JP 2003068406A JP 2001260496 A JP2001260496 A JP 2001260496A JP 2001260496 A JP2001260496 A JP 2001260496A JP 2003068406 A JP2003068406 A JP 2003068406A
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connector
shield case
metal fitting
grounding metal
insulating housing
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JP2001260496A
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Naoyuki Ono
直之 小野
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Original Assignee
SMK Corp
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相手方コネクタ(110)の筒状アース金具
(112)と確実に弾性接触し、しかも簡単な加工工程
で、精度よく、アース金具挿入孔(10)を形成するシ
ールド付きコネクタを提供する。 【解決手段】 シールドケース(2)のアース金具挿入
孔(10)を、導電性金属板から、少なくとも筒状アー
ス金具(112)が弾性接触する方向の内周面に舌片
(7)を残して打ち抜き形成し、舌片(7)を、絶縁ハ
ウジング(3)の前面から挿入凹部(6)の内側面に沿
って折り曲げて、アース金具挿入孔(10)に挿入され
る筒状アース金具(112)と弾性接触させる。アース
金具挿入孔(10)を、打ち抜き及び折り曲げ加工だけ
で形成でき、また、舌片(7)の背面が絶縁ハウジング
(3)で支持されるので、その内径が変化せず、内方に
弾性変形する筒状アース金具(112)と確実に所定の
弾力で弾性接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンタクトが取り
付けられる絶縁ハウジングの周囲が、導電性のシールド
ケースで覆われたシールドケース付きコネクタに関し、
更に詳しくは、相手方コネクタと接続する際に、シール
ドケースの一部が、相手方コネクタの筒状アース金具に
弾性接触するシールドケース付きコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンタクトに高周波信号が流れる
コネクタにおいては、絶縁ハウジングに取り付けられた
コンタクトから、外部に不要な電磁波を輻射したり、外
部の電磁波がコンタクトに流れる信号にノイズとして重
畳する恐れがあり、これを防ぐために、絶縁ハウジング
の周囲を、グランドに接地した導電性のシールドケース
で覆っている。
【0003】図7は、この従来のシールドケース付きコ
ネクタ100を示し、図8は、多芯シールドケーブル1
40の端末に接続され、コネクタ100と接続する相手
方コネクタ(プラグコネクタ)110を示している。
【0004】図7に示すように、シールドケース付きコ
ネクタ100の絶縁ハウジング101の周囲には、その
前面と両側面を覆う第1シールドケース102と、平面
と後面を覆う第2シールドケース103が取り付けられ
ている。第1シールドケース102と第2シールドケー
ス103とは、それぞれ導電性の金属板を打ち抜き、絶
縁ハウジング101の周面に沿って折り曲げ成形された
もので、絶縁ハウジング101に取り付けられた後、そ
れぞれの境界部が加締められ電気接続している。第1シ
ールドケース102には、下方に突き出た脚部102b
が一体に形成され、この脚部102bを図示しないプリ
ント配線基板のグランドパターンへ半田接続し、シール
ドケース全体を接地している。
【0005】絶縁ハウジング101の前面には、プラグ
コネクタ110を挿入する挿入凹部105が凹設され、
挿入凹部105内に臨むように、複数のコンタクト10
4が、絶縁ハウジング101に取り付けられ、挿入凹部
105に挿入されるプラグコネクタ110の複数の信号
端子111にそれぞれ電気接続する。
【0006】絶縁ハウジング101の前面を覆う第1シ
ールドケース102の前面枠部102aには、プラグコ
ネクタ110の信号端子111と筒状アース金具112
を挿通し、挿入凹部105へ挿入させるアース金具挿入
孔106が形成されている。
【0007】一方、プラグコネクタ110側の筒状アー
ス金具112は、断面長方形状の輪郭で、その底板部分
の中央に筒状の軸方向に沿ってすり割り112aが形成
され、長方形状の長手方向(図では水平方向)にその内
径が伸縮するようになっている。自由状態で、筒状アー
ス金具112の水平方向の内径は、アース金具挿入孔1
06の対応する内径より僅かに長く、これにより、筒状
アース金具112をアース金具挿入孔106へ挿通させ
ると、内方に撓みながらアース金具挿入孔106の内周
面に弾性接触し、第1シールドケース102と電気接続
する。その結果、信号端子111とコンタクト104が
接続する周囲全体を、筒状アース金具112とシールド
ケース102、103が覆い、外部に対して遮蔽するも
のとなる。
【0008】このとき、プラグコネクタ110の筒状ア
ース金具112とアース金具挿入孔106の内周面間
は、いずれを弾性変形させても弾性接触するが、プラグ
コネクタ110の抜抜去力を調整するため、コネクタ1
00側であるアース金具挿入孔106を弾性変形しない
構造としている。すなわち、筒状アース金具112を挿
通させた際に、アース金具挿入孔106が外方に撓む
と、適度な挿入、抜去力が得られず、シールドケーブル
140に予期しない外力が加わっただけで、簡単にプラ
グコネクタ110が引き抜かれてしまうこととなる。
【0009】また、単に第1シールドケース102に、
プレス成形でアース金具挿入孔106を打ち抜いただけ
では、その切断面に筒状アース金具112が摺動するこ
ととなり、挿抜フィーリングが悪いばかりか、筒状アー
ス金具112を引き抜く際に、切断面のエッジにかか
り、第1シールドケース102の前面枠部102aが絶
縁ハウジング101の前面から剥離してしまうなどの原
因で、挿抜寿命を満たすことができない。
【0010】そこで、従来のコネクタ100では、第1
シールドケース102の前面枠部102aに、絞り加工
を施して、図7に示すように筒状に突き出して、アース
金具挿入孔106を、筒状アース金具112が嵌合する
形状とし、しかも外方に容易に変形しない構造としてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、絞り加
工でアース金具挿入孔106の周囲を筒状とする加工
は、一般に手間がかかり、加工工数が増し、製品コスト
上昇等の原因となるものであった。
【0012】更に、アース金具挿入孔106の形状に
は、筒状アース金具112を嵌合させ、嵌合した後に所
定の挿抜去力を得るため、厳しい加工精度が要求され、
同一の形状で量産することは、困難なものであった。
【0013】本発明は、上述の課題に鑑み、相手方コネ
クタの筒状アース金具と確実に弾性接触し、しかも簡単
な加工工程で、精度よく、アース金具挿入孔を形成する
シールド付きコネクタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のシールドケー
ス付きコネクタは、信号端子の周囲が筒状アース金具で
囲まれた相手方コネクタを挿抜自在とする挿入凹部が、
前面から凹設された絶縁ハウジングと、絶縁ハウジング
に取り付けられ、挿入凹部に挿入される相手方コネクタ
の信号端子に接触するコンタクトと、絶縁ハウジングの
少なくとも前面を覆うとともに、内周面が挿入凹部の開
口に臨み、相手方コネクタの筒状アース金具を挿入凹部
へ挿通させるアース金具挿入孔が形成されたシールドケ
ースとを備え、相手方コネクタが挿入凹部に挿入される
際に、内方に弾性変形する筒状アース金具が、アース金
具挿入孔の内周面に弾性接触するシールドケース付きコ
ネクタにおいて、シールドケースのアース金具挿入孔
を、導電性金属板から、少なくとも筒状アース金具が弾
性接触する方向の内周面に舌片を残して打ち抜き形成
し、舌片を、絶縁ハウジングの前面から挿入凹部の内側
面に沿って折り曲げて、アース金具挿入孔に挿入される
筒状アース金具と弾性接触させることを特徴とする。
【0015】上記構造のシールドケース付きコネクタ
は、シールドケースを導電性金属板から、舌片を残し
て、アース金具挿入孔が打ち抜いて形成される。アース
金具挿入孔の内周面であって、相手方コネクタの筒状ア
ース金具が弾性接触する方向に、舌片が挿入凹部の内側
面に沿って折り曲げられるので、筒状アース金具は、切
断端面に接触することなく、舌片の表面に弾性接触す
る。
【0016】舌片は、絶縁ハウジングの前面から挿入凹
部の内方に折り曲げられるので、その背面は挿入凹部の
内側面によって支持され、拡径する外方に撓むことがな
く、相手方コネクタとの接続には、所定の挿抜去力が得
られる。
【0017】請求項2のシールドケース付きコネクタ
は、挿入凹部が、筒状アース金具が嵌合する形状に凹設
され、内側面の開口縁に舌片の肉厚と等しい深さで形成
された段部に、折り曲げられた舌片が収容されることを
特徴とする。
【0018】内側面の開口縁に形成された段部は、舌片
の肉厚に等しい深さなので、段部に収容される舌片の表
面と、その後方の挿入凹部の内側面とは、同一面上に連
続し、前方から挿入される筒状アース金具を、挿入凹部
の中心軸方向に沿って案内する。
【0019】請求項3のシールドケース付きコネクタ
は、シールドケースが、アース金具挿入孔が形成され絶
縁ハウジングの前面を覆う前面枠部と、絶縁ハウジング
の側面を覆う本体被覆部と、絶縁ハウジングの後方から
挿入されるシールドケーブルをクランプするクランプ金
具が、導電性金属板を打ち抜いて一体に形成されること
を特徴とする。
【0020】相手方コネクタの筒状アース金具と、シー
ルドケーブルを、導電性金属板を打ち抜いた一体のシー
ルドケースで接続するので、部品点数が増加することな
く、また、相手方コネクタとシールドケーブルを含む全
体を、連続してシールドできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
シールドケース付きコネクタ1(以下、コネクタ1と記
す)を、図1乃至図6を用いて説明する。図1は、コネ
クタ1の正面図、図2は、コネクタ1の左側面図、図3
は、相手方コネクタ(プラグコネクタ)110を接続す
る状態を示す横断面図、図4は、プラグコネクタ110
を接続する状態を示す縦断面図、図5(a)、(b)、
(c)は、シールドケース2の左側面図、正面図、底面
図、図6(a)、(b)は、絶縁ハウジング3の左側面
図、縦断面図である。
【0022】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るコネクタ1は、電子機器の筺体の内側に配設された
シャーシ120に取り付けられ、筺体内に配線された多
芯シールドケーブル130の端末に接続されるコネクタ
で、絶縁ハウジング3と、絶縁ハウジング3に取り付け
られる複数のコンタクト5、絶縁ハウジング3の周囲を
覆うシールドケース2及び補助ケース4で構成されてい
る。
【0023】図6に示すように、絶縁ハウジング3は、
絶縁性プラスチック樹脂により、直方体状の本体3a
と、本体3aの平面及び底面に対して直交するように突
設された一対のフランジ板3bと、本体3aの後方に連
設されたコンタクトガイド板3cが一体に成形されてい
る。
【0024】絶縁ハウジング3の本体3aには、前面
(図6において右方)から後方に向かって、図8に示す
プラグコネクタ110の筒状アース金具112を挿入す
る挿入凹部6が凹設されている。挿入凹部6は、筒状ア
ース金具112と嵌合するように、横長角筒状に形成さ
れ、筒状アース金具112が弾性変形する水平方向で対
向する内側面の開口縁に、一対の段部6a(図3、図6
(b)参照)が凹設されている。段部6aは、後述する
シールドケース2の舌片7を収容するもので、収容され
た舌片7の表面が、その後方の挿入凹部6の内側面と同
一面となるように、舌片7の厚みと等しい深さで凹設さ
れている。
【0025】挿入凹部6の中央には、本体3aから前方
に突設された接続プレート3dが水平に臨んでいる。接
続プレート3dは、多芯ケーブル130の各信号線13
1に対応する数(ここでは、4本)のコンタクト5を整
列させて挿入凹部6内に臨ませるもので、コンタクト5
の接触部5aを位置決めして取り付ける4本の前方凹溝
8が前後方向に形成されている。前方凹溝8の後方は、
本体3aを貫通し、コンタクトガイド板3cの内方に連
通している。
【0026】コンタクトガイド板3cの内面には、コン
タクト5の脚部5bを位置決めする4本の後方凹溝9
が、前方凹溝8より広いピッチで形成されている。
【0027】コンタクト5は、隣青銅などの導電性金属
板を帯状に打ち抜いた後、図4に示すように、前方凹溝
8と後方凹溝9に位置決め収容されるように、折り曲げ
形成される。前方凹溝8に収容される接触部5aの一部
は、前方凹溝8から突き出るように上方に湾曲形成さ
れ、挿入凹部6に挿入されるプラグコネクタ110の信
号端子111と個々に接触するようになっている。
【0028】コンタクト5の脚部5bには、多芯ケーブ
ル130の皮むきされた各信号線131を半田接続する
もので、各脚部5bの半田付け部相互が接触しないよう
に、広いピッチで形成した後方凹溝9内に位置決めされ
る。
【0029】シールドケース2は、左側面と後面を除く
絶縁ハウジング3の周囲を覆うもので、導電性金属板を
打ち抜き、図5に示す樋状に折り曲げ加工されたもので
ある。絶縁ハウジング3の前面を覆う前面枠部2aに
は、挿入凹部6の開口縁の輪郭に沿ったアース金具挿入
孔10が、その左右の内周面に切り起こされる一対の舌
片7を残して、打ち抜き形成されている。
【0030】舌片7の長さは、絶縁ハウジング3の段部
6aに収容される長さで、前面枠部2aを絶縁ハウジン
グ3の前面に覆った後、舌片7は、図3に示すように、
挿入凹部6の開口縁から段部6aに沿って折り曲げら
れ、段部6a内に収容される。同図に示すように、舌片
7を折り曲げて形成される挿入凹部6の水平方向の横幅
Aは、プラグコネクタ110の筒状アース金具112の
横幅A´より僅かに狭く、従って、筒状アース金具11
2は、舌片7に当接して縮径し、内方に弾性変形しなが
ら挿入凹部6内に挿入される。
【0031】一方、挿入凹部6の水平方向の縦幅は、筒
状アース金具112の縦幅より広く形成され、また、プ
ラグコネクタ110を挿入する際には、接続プレート3
dがプラグコネクタ110のプラグ側プレート113
(図4参照)に嵌合して上下方向に位置決めされる。
【0032】前面枠部2aから後方に直角に折り曲げら
れ連続する本体被覆部2bは、絶縁ハウジング3の右側
面と平面及び底面を覆うもので、このうち平面と底面を
覆う本体被覆部2bの中間には、それぞれフランジ板3
bを挟持するように、接地片12と接地補助片13が突
設されている。
【0033】絶縁ハウジング3の一対のフランジ板3b
は、図2に示すように、接地されたシャーシ120の前
面に沿って平行に配置され、前面側を覆う接地片12と
ともに貫通する金属ネジ121で、シャーシ120にネ
ジ止めされ、絶縁ハウジング3にシールドケース2が固
定され、また、コネクタ1全体がシャーシ120に固定
される。このため、フランジ板3bと接地片12には、
それぞれ金属ネジ121を貫通させる貫通孔14が穿設
されている。
【0034】一方、フランジ板3bの後面側に沿って突
出する接地補助片13は、基端よりやや後方に傾斜して
切り起こされ、その長さは、先端が貫通孔14に貫通す
る金属ネジ121と干渉しない長さとなっている。シャ
ーシ120へのネジ止めの際に、シャーシ120の前面
に当接する接地補助片13が、自由に前方へ撓むよう
に、フランジ板3bの後面基端側には、逃げ溝15が凹
設されている。
【0035】このように構成することにより、シールド
ケース2をシャーシ120にネジ止めすると、接地片1
2が金属ネジ121を介してシャーシ120に電気接続
するとともに、接地補助片13が、自らの弾性でシャー
シ120の前面に弾性接触し、それぞれ電気接続する。
【0036】図5に示すように、シールドケース2に
は、更に本体被覆部2bの後方に、多芯シールドケーブ
ル130のアース編組線132に電気接続するクランプ
金具2cが一体に連設されている。クランプ金具2c
は、断面U字状に形成され、多芯シールドケーブル13
0の端末で皮むきされた後、外皮上に折り返されたアー
ス編組線132をU字状内に収容して、その周囲を覆う
ように加締められる。
【0037】クランプ金具2cが加締められることによ
って、コネクタ1の後方に多芯シールドケーブル130
の端末が機械的に固着されるとともに、その内方の信号
線131及びコンタクト5を包囲しながら、シールドケ
ース2とアース編組線132が電気接続する。
【0038】補助ケース4は、シールドケース2と同じ
導電性金属板を打ち抜いた後、絶縁ハウジング3の左側
面と、多芯シールドケーブル130を挿通させる部位を
除いた後面を覆うようにL字状に折り曲げて形成され
る。補助ケース4は、更に、シールドケース2との境界
部において、その周辺をシールドケース2の上方に折重
ねることにより、シールドケース2に一体化され、これ
により、絶縁ハウジング3のほぼ周囲全体がシールドケ
ース2と補助ケース4で覆われる。
【0039】このように構成されたシールドケース付き
コネクタ1に、相手方コネクタであるプラグコネクタ1
10を接続させる際には、プラグコネクタ110の筒状
アース金具112を挿入凹部6内に挿入する。このと
き、筒状アース金具112の先端は、挿入凹部6の開口
縁で段部6aに沿って折り曲げられた舌片7に当接する
が、図3に示すように、最初に当接する舌片7の部位
は、開口縁から内方に折り曲げられることによって内方
に傾斜する湾曲面7aとなり、筒状アース金具112を
挿入凹部6の内方へ案内するガイドとして作用する。
【0040】挿入の際には、舌片7、7間の横幅Aは、
前述のように筒状アース金具112の横幅A´より僅か
に狭く、舌片7の背面側は、段部6aで支持されている
ので、その横幅Aが広がることはなく、すり割り112
aを有する筒状アース金具112側が、同方向に撓み、
所定の弾力で舌片7に弾性接触する。
【0041】従って、プラグコネクタ110との接続に
は、設計値通りの適度な挿入力と抜去力が得られ、不用
意な引き抜き力が作用してもプラグコネクタ110が抜
け出てしまうことがない。
【0042】また、筒状アース金具112は、挿入凹部
6を打ち抜いた際の切断端面に接触することなく、舌片
7の表面に接触して電気接続するので、挿抜フィーリン
グがよく、耐久性も向上する。
【0043】挿入凹部6の舌片7が露出する内方は、舌
片7の内周面と同一面で、筒状アース金具112が嵌合
する形状となっているので、筒状アース金具112は、
挿入凹部6の中心軸方向である前後方向に沿って、その
挿入がガイドされる。その結果、筒状アース金具112
で囲まれたプラグコネクタ110の信号端子111は、
接続プレート3dの対応部位に配設されたコンタクト5
の接触部5aに、正しい姿勢で接触して相互に電気接続
し、誤った方向から当接することにより、コンタクト5
を破損させたり、接続不良となることがない。
【0044】同時に、筒状アース金具112は、舌片7
を介して、シールドケース2に電気接続し、シールドケ
ース2は、シャーシ120と多芯シールドケーブル13
0のアース編組線132に電気接続しているので、接地
されたシャーシ120によって、相互に接続する多芯シ
ールドケーブル130の信号線131、コンタクト5及
びプラグコネクタ110の信号端子111の全体がシー
ルドされる。
【0045】上述の実施の形態において、舌片7が形成
されるシールドケース2は、少なくとも絶縁ハウジング
3の前面を覆い、アース金具挿入孔10が形成されるも
のであればよい。
【0046】また、シールドケース2とクランプ金具2
cは、必ずしも一体に形成されている必要はなく、更
に、本実施の形態に係るコネクタ1が、図7に示す従来
のコネクタ100のように、プリント配線基板上に実装
されるものである場合には、クランプ金具2c自体を形
成する必要もない。
【0047】また、舌片7は、少なくとも筒状アース金
具112が弾性変形する方向で対向するアース金具挿入
孔10の内周面に形成されていればよいが、他の内周面
にも舌片7を形成してもよい。
【0048】更に、上述の実施の形態では、挿入凹部6
の開口縁から舌片7の厚みと等しい深さの段部6aを凹
設しているが、その深さはこの実施の形態に限らず、ま
た、必ずしも段部6a自体を設けなくてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、導電性金属板を打ち抜いて折り曲げ加工するだけ
で、切断端面が接触せずに、筒状アース金具が弾性変形
するアース金具挿入孔を形成できる。その結果、挿抜フ
ィーリングは良好となり、筒状アース金具を引き抜く際
にも、アース金具挿入孔の開口縁に引っかかることがな
く、前面枠部が絶縁ハウジングの前面から剥離してしま
うことがない。
【0050】アース金具挿入孔の開口縁には、絶縁ハウ
ジングの前面から挿入凹部の内方に折り曲げられる舌片
によって、内方に傾斜する緩やかな湾曲面が形成される
ので、筒状アース金具の挿入凹部内への挿入が容易にな
る。
【0051】舌片の背面は、挿入凹部の内側面によって
支持されるので、折り曲げて形成したにもかかわらず、
外方に撓むことがなく、相手方コネクタとの接続には、
所定の挿抜去力が得られる。
【0052】これに加えて、請求項2の発明によれば、
挿入凹部の内側面の開口縁に露出する舌片とその後方の
内側面とは、同一面上に連続し、筒状アース金具が嵌合
する形状に形成されるので、相手方コネクタを正しい姿
勢で挿入凹部へ挿入でき、コンタクトと信号端子との誤
接続や、これらの部品がこじれて破損することがない。
【0053】これに加えて、請求項3の発明は、相手方
コネクタの筒状アース金具と、シールドケーブルを、導
電性金属板を打ち抜いた一体のシールドケースで接続す
るので、部品点数が増加することなく、また、相手方コ
ネクタとシールドケーブルを含む全体を、連続してシー
ルドできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシールドケース付き
コネクタ1を示す正面図である。
【図2】シールドケース付きコネクタ1の左側面図であ
る。
【図3】シールドケース付きコネクタ1に相手方コネク
タ110を接続する状態を示す要部横断面図である。
【図4】シールドケース付きコネクタ1に相手方コネク
タ110を接続する状態を示す縦断面図である。
【図5】シールドケース2を示し、(a)は、左側面
図、(b)は、正面図、(c)は、底面図である。
【図6】絶縁ハウジング3を示し、(a)は、左側面
図、(b)は、縦断面図である。
【図7】従来のシールドケース付きコネクタ100を示
す斜視図である。
【図8】相手方コネクタ110を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シールドケース付きコネクタ 2 シールドケース 2a 前面枠部 2b 本体被覆部 2c クランプ金具 3 絶縁ハウジング 5 コンタクト 6 挿入凹部 6a 段部 7 舌片 10 アース金具挿入孔 110 相手方コネクタ 111 相手方コネクタの信号端子 112 相手方コネクタの筒状アース金具 130 シールドケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号端子(111)の周囲が筒状アース
    金具(112)で囲まれた相手方コネクタ(110)を
    挿抜自在とする挿入凹部(6)が、前面から凹設された
    絶縁ハウジング(3)と、 絶縁ハウジング(3)に取り付けられ、挿入凹部(6)
    に挿入される相手方コネクタ(110)の信号端子(1
    11)に接触するコンタクト(5)と、 絶縁ハウジング(3)の少なくとも前面を覆うととも
    に、内周面が挿入凹部(6)の開口に臨み、相手方コネ
    クタ(110)の筒状アース金具(112)を挿入凹部
    (6)へ挿通させるアース金具挿入孔(10)が形成さ
    れたシールドケース(2)とを備え、 相手方コネクタ(110)が挿入凹部(6)に挿入され
    る際に、内方に弾性変形する筒状アース金具(112)
    が、アース金具挿入孔(10)の内周面に弾性接触する
    シールドケース付きコネクタにおいて、 シールドケース(2)は、導電性金属板から、少なくと
    も筒状アース金具(112)が弾性接触する方向の内周
    面に舌片(7)を残してアース金具挿入孔(10)が打
    ち抜き形成され、 前面から挿入凹部(6)の内側面に沿って折り曲げられ
    る舌片(7)に、筒状アース金具(112)が弾性接触
    することを特徴とするシールドケース付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 挿入凹部(6)は、筒状アース金具(1
    12)が嵌合する形状に凹設され、内側面の開口縁に舌
    片(7)の肉厚と等しい深さで形成された段部(6a)
    に、折り曲げられた舌片(7)が収容されることを特徴
    とする請求項1記載のシールドケース付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 シールドケース(2)は、アース金具挿
    入孔(10)が形成され絶縁ハウジング(3)の前面を
    覆う前面枠部(2a)と、絶縁ハウジング(3)の側面
    を覆う本体被覆部(2b)と、絶縁ハウジング(3)の
    後方から挿入されるシールドケーブル(130)をクラ
    ンプするクランプ金具(2c)が、導電性金属板を打ち
    抜いて一体に形成されることを特徴とする請求項1又は
    2のいずれか1項に記載のシールドケース付きコネク
    タ。
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