JP2003068351A - 電池素子収納トレイ、電池素子収納トレイに用いられるアダプター及び電池素子収納トレイに用いられるアダプター体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池製造工程におけるコストの低減及び作業
性の向上を図る。 【解決手段】 素子収納部１７、１７、・・・には所定
の形状及び大きさを有する第１の電池素子１００、１０
０、・・・が収納可能とされ、素子収納部に取り付けら
れ第１の電池素子と異なる形状又は大きさを有する第２
の電池素子２００、２００、・・・を収納するアダプタ
ー１８、１８、・・・を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電池素子収納トレ
イ、電池素子収納トレイに用いられるアダプター及び電
池素子収納トレイに用いられるアダプター体に関する。
詳しくは、例えば、電池缶の内部に挿入される電池素子
を収納する素子収納部が複数形成されて成る電池素子収
納トレイ及び当該電池素子収納トレイに用いられるアダ
プター並びに当該電池素子収納トレイに用いられるアダ
プター体についての技術分野に関する。

【０００２】

【従来の技術】電池を製造する電池製造工程において、
正極シートと負極シートとセパレーターシートとを積層
した状態で巻き取って電池素子が形成される。形成され
た電池素子は、電池素子収納トレイに所定の数が収納さ
れて搬送され、次いで、電池素子収納トレイから取り出
されて電池缶の内部に挿入される。

【０００３】電池製造設備においては、形状や大きさの
異なる複数の種類の電池が製造される場合があり、この
場合には電池缶に挿入される電池素子の大きさや形状も
各電池毎に異なるものとなる。

【０００４】従来の電池製造工程において、形状や大き
さの異なる複数の種類の電池が製造される場合には、各
電池に対応する電池素子の種類毎の専用の電池素子収納
トレイを用いて、各種類毎に各別に電池素子収納トレイ
に電池素子を収納するようにしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の電池製造工程のように、各電池素子の種類毎の専用
の収納トレイを用いた場合には、電池素子収納トレイを
電池素子の種類毎に製造するため、その原材料費や金型
の制作費が嵩み、コスト高になっていた。

【０００６】また、製造する電池素子毎に電池素子収納
トレイの入替作業やその確認作業が必要となり、電池の
製造時間の短縮化を阻む要因となり、電池製造作業にお
ける作業効率も悪かった。

【０００７】さらに、製造されてない電池があるばあい
には、当該電池に挿入される電池素子が製造されないた
め、製造されない電池素子の電池素子収納トレイについ
ての保管スペースも必要であった。

【０００８】そこで、本発明電池素子収納トレイ、電池
素子収納トレイに用いられるアダプター及び電池素子収
納トレイに用いられるアダプター体は、上記した問題点
を克服し、電池製造工程におけるコストの低減及び作業
性の向上を図ることを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明電池素子収納トレ
イは、上記した課題を解決するために、素子収納部にそ
れぞれ所定の形状及び大きさを有する第１の電池素子を
収納可能とし、素子収納部に取り付けられ第１の電池素
子と異なる形状又は大きさを有する第２の電池素子を収
納するアダプターを設けたものである。

【００１０】また、別の本発明電池素子収納トレイは、
上記した課題を解決するために、素子収納部にそれぞれ
所定の形状及び大きさを有する第１の電池素子を収納可
能とし、複数の素子収納部にそれぞれ取り付けられる複
数のアダプターが連結された状態で連結部を介して一体
に形成されると共に各アダプターにそれぞれ第１の電池
素子と異なる形状又は大きさを有する第２の電池素子が
収納されるアダプター体を設けたものである。

【００１１】本発明電池素子収納トレイに用いられるア
ダプターは、上記した課題を解決するために、電池缶の
内部に挿入され所定の形状及び大きさを有する第１の電
池素子を収納する素子収納部が複数形成されて成る電池
素子収納トレイの当該素子収納部に取り付け、第１の電
池素子と異なる形状又は大きさを有する第２の電池素子
を収納可能としたものである。

【００１２】本発明電池素子収納トレイに用いられるア
ダプター体は、上記した課題を解決するために、電池缶
の内部に挿入され所定の形状及び大きさを有する第１の
電池素子を収納する素子収納部が複数形成されて成る電
池素子収納トレイの当該素子収納部に取り付けられるア
ダプターを複数設け、該複数のアダプターが連結部を介
して連結された状態で一体に形成されると共に各アダプ
ターにそれぞれ第１の電池素子と異なる形状又は大きさ
を有する第２の電池素子を収納可能としたものである。

【００１３】従って、本発明電池素子収納トレイ、電池
素子収納トレイに用いられるアダプター及び電池素子収
納トレイに用いられるアダプター体にあっては、各電池
素子の種類毎の専用の収納トレイを必要としない。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に、本発明電池素子収納トレ
イの実施の形態を添付図面を参照して説明する。

【００１５】電池素子収納トレイ１は、例えば、樹脂材
料によって各部が一体に形成されて成り、リチウムイオ
ン２次電池を製造する電池製造設備において使用され
る。

【００１６】電池素子収納トレイ１は、矩形の板状を為
す底面部２と該底面部２の外周縁から立設された枠部３
とを有し、底面部２と枠部３とによって囲まれた空間内
に複数の収納凹部４、４、・・・が形成されている（図
１参照）。

【００１７】収納凹部４、４、・・・は、それぞれ電池
素子収納トレイ１の短手方向（以下、「横方向」と言
う。）に長い空間であり、電池素子収納トレイ１の長手
方向（以下、「縦方向」と言う。）に等間隔に離間して
形成されている。

【００１８】底面部２からは横方向に長い仕切壁５、
５、・・・が縦方向に等間隔に離間して立設され、各収
納凹部４は底面部２の一部と仕切壁５、５と枠部３の一
部とによって囲まれることにより形成され、上方に開口
されている（図１参照）。

【００１９】仕切壁５、５、・・・は、縦方向における
両端側に位置するものを除き同じ形状に形成されている
（図１参照）。仕切壁５には横方向に等間隔に離間して
仕切突部６、６、・・・が設けられており、該仕切突部
６、６、・・・の上面６ａ、６ａ、・・・が枠部３の上
面３ａより稍低い位置にある（図２、図４及び図５参
照）。

【００２０】仕切突部６は縦方向に長く形成され、横幅
の最も小さい第１の幅狭部７と、該第１の幅狭部７に連
続し第１の幅狭部７より幅広の中間幅部８と、該中間幅
部８に連続し中間幅部８より幅広の幅広部９と、該幅広
部９に連続され第１の幅狭部７と同じ横幅を有する第２
の幅狭部１０とから成る（図２及び図３参照）。

【００２１】仕切壁５は中間幅部８と幅広部９との連続
部分を基準にして、第１の幅狭部７側の部分が第１の部
分５ａとして設けられ、第２の幅狭部１０側の部分が第
２の部分５ｂとして設けられている（図２乃至図４参
照）。仕切壁５、５、・・・のうち、縦方向における両
側に位置するもの５、５は、一方が第１の部分５ａに相
当する部分のみ設けられ、他方が第２の部分５ｂに相当
する部分のみ設けられている（図１参照）。

【００２２】隣り合う第１の幅狭部７、７間の空間は第
１の電池素子１００の一端部が挿入されて配置される第
１の挿入空間１１として形成されている（図２乃至図４
参照）。第１の幅狭部７、７間には第１の載置台部１２
が設けられ、該第１の載置台部１２の上面１２ａは仕切
突部６の上面６ａより低い位置にある。

【００２３】隣り合う中間幅部８、８間の空間は第１の
電池素子１００の一方のリードが配置される第１の配置
凹部１３として形成されている（図２乃至図４参照）。

【００２４】隣り合う幅広部９、９間の空間は第１の電
池素子１００の他方のリードが配置される第２の配置凹
部１４として形成され、該第２の配置凹部１４は第１の
配置凹部１３より浅く形成されている（図２乃至図４参
照）。

【００２５】隣り合う第２の幅狭部１０、１０間の空間
は第１の電池素子１００の他端部が挿入されて配置され
る第２の挿入空間１５として形成されている（図２乃至
図４参照）。第２の幅狭部１０、１０間には第２の載置
台部１６が設けられ、該第２の載置台部１６の上面１６
ａは上記第１の載置台部１２の上面１２ａと同じ高さ位
置にある。

【００２６】仕切壁５によって形成された第１の配置凹
部１３から、収納凹部４を挟んで反対側に位置する仕切
壁５によって形成された第２の配置凹部１４までの空間
は、第１の電池素子１００が収納される素子収納部１７
として形成されている（図２乃至図４参照）。

【００２７】第１の電池素子１００は、正極シートと負
極シートとセパレーターシートとが積層された状態で巻
き取られて形成されており、例えば、外径が１７．２ｍ
ｍ、長さが５８ｍｍの円柱状を為す素子である（図６及
び図７参照）。第１の電池素子１００の一端面から正極
シートに接続された正極リード１０１が突出され、他端
面から負極シートに接続された負極リード１０２が突出
されている。

【００２８】第１の電池素子１００は、一端部１００ａ
が第１の載置台部１２の上面１２ａに載置されると共に
他端部１００ｂが第２の載置台部１６の上面１６ａに載
置され、正極リード１０１が第１の配置凹部１３に配置
され、負極リード１０２が第２の配置凹部１４に配置さ
れることにより素子収納部１７に収納される（図６及び
図７参照）。

【００２９】電池素子収納トレイ１にはアダプター１８
を介して第１の電池素子１００とは大きさの異なる第２
の電池素子２００が収納可能とされる（図８乃至図１２
参照）。

【００３０】第２の電池素子２００は、正極シートと負
極シートとセパレーターシートとが積層された状態で巻
き取られて形成されており、例えば、外径が第１の電池
素子１００と同じ１７．２ｍｍ、長さが第１の電池素子
１００より短く４３ｍｍの円柱状を為す素子であり、一
端面から正極シートに接続された正極リード２０１が突
出され、他端面から負極シートに接続された負極リード
２０２が突出されている。

【００３１】アダプター１８は、例えば、発泡性の材料
によって各部が一体に形成されて成り、縦方向に長い矩
形状を為す基部１９と、該基部１９の縦方向における一
端部から立設された第１の載置突部２０と、該第１の載
置突部２０の縦方向における外端部から縦方向に突出さ
れた第１の嵌入部２１と、基部１９の縦方向における他
端部から立設された第２の載置突部２２と、該第２の載
置突部２２の縦方向における外端部から立設された第２
の嵌入部２３とから成る（図８参照）。

【００３２】アダプター１８は電池素子収納トレイ１の
素子収納部１７に取り付けられ、基部１９が仕切壁５、
５の第１の載置台部１２と第２の載置台部１６との間に
底面部２と接触した状態で挿入され、第１の載置突部２
０が仕切壁５の第１の載置台部１２の壁面に接した状態
で第１の挿入空間１１に挿入され、第１の嵌入部２１が
第１の載置台部１２の上面１２ａに接した状態で第１の
挿入空間１１に挿入され、第２の載置突部２２が仕切壁
５の第２の載置台部１６の壁面に接した状態で第２の挿
入空間１５に挿入され、第２の嵌入部２３が第２の載置
台部１６の上面１６ａに接した状態で挿入空間１５に挿
入される（図９及び図１０参照）。

【００３３】アダプター１８が上記のように素子収納部
１７に取り付けられた状態においては、第１の嵌入部２
１の上面２１ａが第１の配置凹部１３の第１の載置台部
１２に連続する内底面１３ａと略同一平面上に位置さ
れ、第２の嵌入部２３の上面２３ａが第２の配置凹部１
４の内底面１４ａと略同一平面上に位置される（図１０
参照）。

【００３４】第２の電池素子２００は、一端部２００ａ
が第１の載置突部２０の上面２０ａに載置されると共に
他端部２００ｂが第２の載置突部２２の上面２２ａに載
置され、正極リード２０１が第１の嵌入部２１の上面２
１ａ及び第１の配置凹部１３の内底面１３ａの上側に配
置され、負極リード２０２が第２の嵌入部２３の上面２
３ａ及び第２の配置凹部１４の内底面１４ａの上側に配
置される（図１１及び図１２参照）。

【００３５】以上に記載した通り、電池素子収納トレイ
１にあっては、各素子収納部１７、１７、・・・に取り
付けられ第１の電池素子１００、１００、・・・と異な
る大きさを有する第２の電池素子２００、２００、・・
・を収納するためのアダプター１８、１８、・・・を設
けている。

【００３６】従って、アダプター１８、１８、・・・の
着脱により大きさの異なる第１の電池素子１００、１０
０、・・・及び第２の電池素子２００、２００、・・・
の双方を電池素子収納トレイ１に収納できるため、電池
素子収納トレイ１を製造するための原材料費や金型の制
作費が低減され、製造コストの低減を図ることができ
る。

【００３７】また、製造する第１の電池素子１００、１
００、・・・、第２の電池素子２００、２００、・・・
毎に電池素子収納トレイの入替作業やその確認作業の必
要がなく、第１の電池素子１００、１００、・・・及び
第２の電池素子２００、２００、・・・の製造時間の短
縮化を図ることができ、電池製造工程における作業効率
の向上を図ることができる。

【００３８】次に、複数のアダプター１８、１８、・・
・が一体に形成されたアダプター体２４について説明す
る（図１３乃至図１６参照）。

【００３９】アダプター体２４は、上記アダプター１
８、１８、・・・が連結部２５、２５、・・・を介し
て、例えば、発泡性の材料によって一体に形成されて成
り、アダプター１８、１８、・・・は横方向に等間隔に
離間して設けられている（図１３及び図１４参照）。ア
ダプター体２４のアダプター１８、１８、・・・の数
は、電池素子収納トレイ１に形成された１つの収納凹部
４に含まれる素子収納部１７、１７、・・・の数と同じ
であり、例えば、その数が１６である。アダプター体２
４は、それぞれアダプター１８、１８、・・・の基部１
９、１９、・・・間が連結部２５、２５、・・・によっ
て連結されている。

【００４０】アダプター体２４は電池素子収納トレイ１
の収納凹部４に挿入されアダプター１８、１８、・・・
が素子収納部１７、１７、・・・にそれぞれ取り付けら
れる（図１５参照）。アダプター１８は、基部１９が仕
切壁５、５の第１の載置台部１２と第２の載置台部１６
との間に底面部２と接触した状態で挿入され、第１の載
置突部２０が仕切壁５の第１の載置台部１２の壁面に接
した状態で第１の挿入空間１１に挿入され、第１の嵌入
部２１が第１の載置台部１２の上面１２ａに接した状態
で第１の挿入空間１１に挿入され、第２の載置突部２２
が仕切壁５の第２の載置台部１６の壁面に接した状態で
第２の挿入空間１５に挿入され、第２の嵌入部２３が第
２の載置台部１６の上面１６ａに接した状態で挿入空間
１５に挿入される（図１５参照）。

【００４１】アダプター体２４が収納凹部４に挿入され
てアダプター１８、１８、・・・が上記のように素子収
納部１７、１７、・・・にそれぞれ取り付けられた状態
においては、第１の嵌入部２１の上面２１ａが第１の配
置凹部１３の第１の載置台部１２に連続する内底面１３
ａと略同一平面上に位置され、第２の嵌入部２３の上面
２３ａが第２の配置凹部１４の内底面１４ａと略同一平
面上に位置される（図１６参照）。

【００４２】第２の電池素子２００は、一端部２００ａ
が第１の載置突部２０の上面２０ａに載置されると共に
他端部２００ｂが第２の載置突部２２の上面２２ａに載
置され、正極リード２０１が第１の嵌入部２１の上面２
１ａ及び第１の配置凹部１３の内底面１３ａの上側に配
置され、負極リード２０２が第２の嵌入部２３の上面２
３ａ及び第２の配置凹部１４の内底面１４ａの上側に配
置される（図１５及び図１６参照）。

【００４３】このように、電池素子収納トレイ１にあっ
ては、収納凹部４に挿入されて各素子収納部１７、１
７、・・・に取り付けられるアダプター１８、１８、・
・・を有するアダプター体２４を設けている。

【００４４】従って、アダプター体２４の着脱により大
きさの異なる第１の電池素子１００、１００、・・・及
び第２の電池素子２００、２００、・・・の双方を電池
素子収納トレイ１に収納できるため、電池素子収納トレ
イ１を製造するための原材料費や金型の制作費が低減さ
れ、製造コストの低減を図ることができる。

【００４５】また、製造する第１の電池素子１００、１
００、・・・、第２の電池素子２００、２００、・・・
毎に電池素子収納トレイの入替作業やその確認作業の必
要がなく、第１の電池素子１００、１００、・・・及び
第２の電池素子２００、２００、・・・の製造時間の短
縮化を図ることができ、電池製造工程における作業効率
の向上を図ることができる。

【００４６】さらに、アダプター１８、１８、・・・の
素子収納部１７、１７、・・・への取付及び取外しを一
度の作業で行うことができるため、電池素子収納トレイ
１に対する取付作業及び取外作業が容易であり、作業性
の向上を図ることができる。

【００４７】尚、上記したアダプター１８にあっては、
第１の載置突部２０、第１の嵌入部２１、第２の載置突
部２２、第２の嵌入部２３の形状や大きさを適宜に変更
することにより、第１の電池素子１００とは形状又は大
きさの異なる各種の電池素子の収納が可能である。

【００４８】上記した実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の
具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあ
ってはならないものである。

【００４９】

【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明電池素子収納トレイは、電池缶の内部に挿入
される電池素子を収納する素子収納部が複数形成されて
成る電池素子収納トレイであって、素子収納部には所定
の形状及び大きさを有する第１の電池素子が収納可能と
され、素子収納部に取り付けられ第１の電池素子と異な
る形状又は大きさを有する第２の電池素子を収納するア
ダプターを設けたことを特徴とする。

【００５０】従って、アダプターの着脱により大きさ又
は形状の異なる第１の電池素子及び第２の電池素子の双
方を電池素子収納トレイに収納できるため、電池素子収
納トレイを製造するための原材料費や金型の制作費が低
減され、製造コストの低減を図ることができる。

【００５１】また、製造する第１の電池素子、第２の電
池素子毎に電池素子収納トレイの入替作業やその確認作
業の必要がなく、第１の電池素子及び第２の電池素子の
製造時間の短縮化を図ることができ、電池製造工程にお
ける作業効率の向上を図ることができる。

【００５２】別の本発明電池素子収納トレイは、電池缶
の内部に挿入される電池素子を収納する素子収納部が複
数形成されて成る電池素子収納トレイであって、素子収
納部には所定の形状及び大きさを有する第１の電池素子
が収納可能とされ、複数の素子収納部にそれぞれ取り付
けられる複数のアダプターが連結部を介して連結された
状態で一体に形成されると共に各アダプターにそれぞれ
第１の電池素子と異なる形状又は大きさを有する第２の
電池素子が収納されるアダプター体を設けたことを特徴
とする。

【００５３】従って、アダプター体の着脱により大きさ
又は形状の異なる第１の電池素子及び第２の電池素子の
双方を電池素子収納トレイに収納できるため、電池素子
収納トレイを製造するための原材料費や金型の制作費が
低減され、製造コストの低減を図ることができる。

【００５４】また、製造する第１の電池素子、第２の電
池素子毎に電池素子収納トレイの入替作業やその確認作
業の必要がなく、第１の電池素子及び第２の電池素子の
製造時間の短縮化を図ることができ、電池製造工程にお
ける作業効率の向上を図ることができる。

【００５５】さらに、アダプターの素子収納部への取付
を一度の作業で行うことができるため、電池素子収納ト
レイに対する取付作業及び取外作業が容易であり、作業
性の向上を図ることができる。

【００５６】本発明電池素子収納トレイに用いられるア
ダプターは、電池缶の内部に挿入され所定の形状及び大
きさを有する第１の電池素子を収納する素子収納部が複
数形成されて成る電池素子収納トレイの当該素子収納部
に取り付けられ、第１の電池素子と異なる形状又は大き
さを有する第２の電池素子を収納可能としたことを特徴
とする。

【００５７】従って、アダプターの着脱により大きさ又
は形状の異なる第１の電池素子及び第２の電池素子の双
方を電池素子収納トレイに収納できるため、電池素子収
納トレイを製造するための原材料費や金型の制作費が低
減され、製造コストの低減を図ることができる。

【００５８】また、製造する第１の電池素子、第２の電
池素子毎に電池素子収納トレイの入替作業やその確認作
業の必要がなく、第１の電池素子及び第２の電池素子の
製造時間の短縮化を図ることができ、電池製造工程にお
ける作業効率の向上を図ることができる。

【００５９】本発明電池素子収納トレイに用いられるア
ダプター体は、電池缶の内部に挿入され所定の形状及び
大きさを有する第１の電池素子を収納する素子収納部が
複数形成されて成る電池素子収納トレイの当該素子収納
部に取り付けられるアダプターを複数有し、該複数のア
ダプターが連結部を介して連結された状態で一体に形成
されると共に各アダプターにそれぞれ第１の電池素子と
異なる形状又は大きさを有する第２の電池素子を収納可
能としたことを特徴とする。

【００６０】従って、アダプター体の着脱により大きさ
又は形状の異なる第１の電池素子及び第２の電池素子の
双方を電池素子収納トレイに収納できるため、電池素子
収納トレイを製造するための原材料費や金型の制作費が
低減され、製造コストの低減を図ることができる。

【００６１】また、製造する第１の電池素子、第２の電
池素子毎に電池素子収納トレイの入替作業やその確認作
業の必要がなく、第１の電池素子及び第２の電池素子の
製造時間の短縮化を図ることができ、電池製造工程にお
ける作業効率の向上を図ることができる。

【００６２】さらに、アダプターの素子収納部への取付
を一度の作業で行うことができるため、電池素子収納ト
レイに対する取付作業及び取外作業が容易であり、作業
性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２乃至図１６と共に本発明電池素子収納トレ
イ、電池素子収納トレイに用いられるアダプター及び電
池素子収納トレイに用いられるアダプター体の実施の形
態を示すものであり、本図は電池素子収納トレイの平面
図である。

【図２】電池素子収納トレイの一部を示す拡大斜視図で
ある。

【図３】電池素子収納トレイの一部を示す拡大平面図で
ある。

【図４】図３のＩＶ―ＩＶ線に沿う断面図である。

【図５】図３のＶ―Ｖ線に沿う断面図である。

【図６】一部の素子収納部に第１の電池素子が収納され
た状態を示す拡大平面図である。

【図７】素子収納部に第１の電池素子が収納された状態
を示す拡大断面図である。

【図８】アダプターの拡大斜視図である。

【図９】一部の素子収納部にアダプターが取り付けられ
た状態を示す拡大平面図である。

【図１０】素子収納部にアダプターが取り付けられた状
態を示す拡大断面図である。

【図１１】一部の素子収納部にアダプターが取り付けら
れ第２の電池素子が収納された状態を示す拡大平面図で
ある。

【図１２】素子収納部にアダプターが取り付けられ第２
の電池素子が収納された状態を示す拡大断面図である。

【図１３】アダプター体の拡大斜視図である。

【図１４】アダプター体の拡大平面図である。

【図１５】各素子収納部にアダプター体の各アダプター
が取り付けられた状態を示す拡大平面図である。

【図１６】各素子収納部にアダプター体のアダプターが
取り付けられ第２の電池素子が収納された状態を示す拡
大平面図である。

【符号の説明】

１…電池素子収納トレイ、１７…素子収納部、１８…ア
ダプター、２４…アダプター体、２５…連結部、１００
…第１の電池素子、２００…第２の電池素子

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池缶の内部に挿入される電池素子を収
   納する素子収納部が複数形成されて成る電池素子収納ト
   レイであって、 素子収納部には所定の形状及び大きさを有する第１の電
   池素子が収納可能とされ、 素子収納部に取り付けられ第１の電池素子と異なる形状
   又は大きさを有する第２の電池素子を収納するアダプタ
   ーを設けたことを特徴とする電池素子収納トレイ。
2. 【請求項２】 電池缶の内部に挿入される電池素子を収
   納する素子収納部が複数形成されて成る電池素子収納ト
   レイであって、 素子収納部には所定の形状及び大きさを有する第１の電
   池素子が収納可能とされ、 複数の素子収納部にそれぞれ取り付けられる複数のアダ
   プターが連結部を介して連結された状態で一体に形成さ
   れると共に各アダプターにそれぞれ第１の電池素子と異
   なる形状又は大きさを有する第２の電池素子が収納され
   るアダプター体を設けたことを特徴とする電池素子収納
   トレイ。
3. 【請求項３】 電池缶の内部に挿入され所定の形状及び
   大きさを有する第１の電池素子を収納する素子収納部が
   複数形成されて成る電池素子収納トレイの当該素子収納
   部に取り付けられ、 第１の電池素子と異なる形状又は大きさを有する第２の
   電池素子を収納可能としたことを特徴とする電池素子収
   納トレイに用いられるアダプター。
4. 【請求項４】 電池缶の内部に挿入され所定の形状及び
   大きさを有する第１の電池素子を収納する素子収納部が
   複数形成されて成る電池素子収納トレイの当該素子収納
   部に取り付けられるアダプターを複数有し、 該複数のアダプターが連結部を介して連結された状態で
   一体に形成されると共に各アダプターにそれぞれ第１の
   電池素子と異なる形状又は大きさを有する第２の電池素
   子を収納可能としたことを特徴とする電池収納トレイに
   用いられるアダプター体。