JP2003067598A - 原価見積りシステム及びその方法及び記録媒体 - Google Patents

原価見積りシステム及びその方法及び記録媒体

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JP2003067598A
JP2003067598A JP2001258729A JP2001258729A JP2003067598A JP 2003067598 A JP2003067598 A JP 2003067598A JP 2001258729 A JP2001258729 A JP 2001258729A JP 2001258729 A JP2001258729 A JP 2001258729A JP 2003067598 A JP2003067598 A JP 2003067598A
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JP2001258729A
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Masato Yokomichi
正人 横道
Tatsuya Yamada
達也 山田
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Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新商品情報の漏洩などを生じることなく複数
社からの見積りを簡便且つ的確に得ることができるもの
とする。 【解決手段】 発注先候補の募集手段、発注先候補の登
録希望企業が自社情報を入力する手段、発注先候補の入
力情報を発注先候補データベースとして登録・管理する
手段、認証された発注先候補による自社情報の更新手
段、具体的な部品原価見積り案件に対し当該部品の設計
情報及び属性情報を入力する手段、入力された案件情報
と発注先候補データベースにおける各発注先候補の情報
を用いて使用設備等の見積り中間データを設定しながら
発注先候補毎に見積りを行う手段、見積り案件の設計情
報及び属性情報と使用した各発注先候補の情報と見積り
中間データを含む見積り結果とを関連付けて保存し且つ
見積り結果データベースとして管理する手段、見積り結
果データベースの内容を表示する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品等の製造委託
に係わり発注元が複数の発注先候補の中からそれぞれの
原価見積り結果をもとに実際の発注先を決定する業務を
支援する原価見積りシステム及びその方法及び記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】部品等の製造委託を行う場合、複数の発
注先に対して見積り依頼を行い、その回答を収集して発
注先を検討することが一般的に行われている。
【0003】また、特開平9−305665号公報に記
載の部品コスト見積りシステムや、特開平10−789
85号公報に記載の原価積み上げシミュレーションシス
テムには、各発注先(製造場所)別の見積り用基礎デー
タを発注元が持つことで、各発注先(製造場所)毎の見
積りを発注元で行うものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発注先に見積
りを依頼する場合、見積りに時間がかかる上に、見積り
依頼先に図面等の情報を開示する必要があり、このため
に新商品の情報が漏れる虞がある。見積りが依頼された
発注先候補にとっても、見積り依頼が必ずしも受注に結
びつくわけではないために、見積り作成に要する負担が
大きいという問題を有している。また、見積り根拠が十
分に開示されないために、見積り後に更に発注価格の折
衝が必要となり、双方の負担が大きい。
【0005】一方、上記公報に示されたものでは、発注
元で見積りを行ってしまうために、見積り依頼先に図面
等の情報を開示する必要がないが、見積りのための基礎
データの収集及びメンテナンスに手間がかかるととも
に、データの誤りのために見積り結果が不正確になる虞
がある。そして、何よりも発注先相手が限定されるとい
う問題がある。
【0006】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは新商品情報の漏洩な
どを生じることなく複数社からの見積りを簡便且つ的確
に得ることができる原価見積りシステム及びその方法及
び記録媒体を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る原
価見積りシステムは、部品等の製造委託に関して発注先
候補の情報端末からネットワークを介して接続可能とし
た発注元用の原価見積りシステムであって、発注先候補
を募集する手段と、発注先候補としての登録を希望する
企業が原価見積り用基礎データを含む自社の情報及び認
証用のデータを入力する手段と、これらの発注先候補の
入力情報を発注先候補データベースとして登録・管理す
る手段と、登録済みの発注先候補を認証する手段と、認
証された場合に当該発注先候補の自社情報を更新可能に
する手段と、具体的な部品原価見積り案件に対して当該
部品の設計情報及び属性情報を入力する手段と、入力さ
れた案件情報及び前記発注先候補データベースに登録さ
れている各発注先候補の情報を用いて、使用設備や加工
時間等の見積り中間データを設定しながら発注先候補毎
に部品原価の見積りを行う手段と、当該部品見積り案件
の設計情報及び属性情報と使用した各発注先候補の情報
と見積り中間データを含む見積り結果とをそれぞれ関連
付けて保存し且つ見積り結果データベースとして管理す
る手段と、見積り結果データベースの内容を表示する手
段とを備えたことに特徴を有している。
【0008】上記発注先候補データベースの属性情報に
は品質や納期遵守度等の発注先候補に係わる原価以外の
判断要素を発注元が定量的に評価した結果を含み、発注
先の優先順位決定の際に見積り結果と上記原価以外の判
断要素とから総合的に判断する判断手段を備えたものと
したり、具体的な部品原価見積り案件の属性情報に当該
部品の品質重要度や納期遵守重要度等、案件固有の原価
以外の判断要素を含み、発注先の優先順位決定の際に見
積り結果と上記原価以外の判断要素とから総合的に判断
する判断手段を備えたものとするのが好ましい。
【0009】発注の優先順位を決定するための基準を登
録・管理する手段と、前記基準により複数の見積り結果
を自動的に順位付けする手段とを備え、見積り結果デー
タベースには、当該部品見積り案件の設計情報及び属性
情報と、使用した各発注先候補の情報と、見積り中間デ
ータを含む見積り結果とに加え、優先順位決定基準デー
タと順位付け結果についてもそれぞれ関連付けて保存し
ているものであってもよい。
【0010】また、見積り結果データベースの内容を発
注先候補の閲覧用データに変換する手段と、認証された
発注先候補に対して前記データを閲覧可能にする手段と
を備えたものとするのも好ましい。
【0011】認証された発注先候補に応じて閲覧可能な
見積り結果及び順位付け結果に制限をかける手段を備え
たものとしておくことも好ましい。
【0012】認証された発注先候補の発注優先順位に応
じて閲覧可能な見積り案件の図面等の設計情報に制限を
かける手段を備えたものとするのも好ましい。
【0013】また、見積り案件の属性情報には開発計画
・発注時期・発注量等の生産計画策定用データを含み、
認証された発注先候補の発注優先順位に応じてこれらの
データを閲覧可能にする手段を備えたものとしてもよ
い。
【0014】見積りに使用した原価見積り用基礎デー
タ、見積り中間データ、見積り結果の値を統計的に処理
する手段と、各発注先候補の原価以外の発注判断要素の
定量値を統計的に処理する手段とを備え、その計算結果
を見積り結果に加えて各発注先候補に通知するものであ
ってもよい。
【0015】発注先候補が通知結果に異議がある場合の
再見積り要求に関しては、発注先候補の認証を行った後
に再見積り要求を受け付ける手段と、見積りに使用され
た当該発注先候補の原価見積り用基礎データを表示・変
更する手段と、変更後のデータに置き換えて見積り手段
及び順位付け手段を自動実行させる手段と、その結果を
当該発注先候補に閲覧させる手段と、当該発注先候補が
実行結果を確認した上で、承認するか、データ変更に戻
るか、再見積り要求を取り下げるかの選択を行う手段
と、承認を選択した場合は、本結果を見積り結果データ
ベースに新たに登録する手段と、発注元に対して本結果
を自動的に通知する手段とを備えたものとしたり、発注
先候補の認証を行った後、当該発注先候補の発注優先順
位を確認した上で再見積り要求を受け付けるか否かを判
断し、否と判断された場合は受け付け拒否を行う手段
と、見積りに使用された見積り中間データを表示・変更
する手段と、変更後のデータに置き換えて見積り手段及
び順位付け手段を自動実行させる手段と、その結果を当
該発注先候補に閲覧させる手段と、当該発注先候補が実
行結果を確認した上で、承認するか、情報変更に戻る
か、再見積り要求を取り下げるかの選択を行う手段と、
承認を選択した場合は、本結果を見積り結果データベー
スに新たに登録する手段と、発注元に対して本結果を自
動的に通知する手段とを備えたものとすればよい。
【0016】各発注先候補が入力する自社の情報には住
所や郵便番号等の所在地を特定するデータを含み、原価
見積り手段には当該データから発注先から納入先までの
運送コストを算出する機能が含まれているのも好まし
い。
【0017】各発注先候補が入力する原価見積り用基礎
データには、現在のデータに加えて将来変更を予定して
いるデータとその変更時期のデータを含み、具体的な部
品原価見積り案件の属性データには発注予定時期のデー
タを含み、発注予定時点でのデータを使用して原価見積
りを行うものであってもよい。
【0018】また、各発注先候補が入力する原価見積り
用基礎データは、将来の生産計画データや受注予約のデ
ータを含んでいてもよい。
【0019】発注元自身も製造能力を待ち、本システム
により内外作の決定を行おうとする場合には、発注先候
補データベースに発注元自身のデータを含み、発注元を
含む各発注先候補の見積り結果を元に、発注元のあらか
じめ定めた期間におけるキャッシュフローを、それぞれ
の場合において計算する手段と、優先順位の決定におい
てこれらキャッシュフローの大小をベースに判断する
か、原価の値の大小をベースに判断するかの2つから選
択可能にする手段とを備えたものとしておくのが好まし
い。
【0020】再見積り時に原価見積り用基礎データを変
更した場合において、今回限りの変更か継続的な変更か
の区分を選択する手段を備え、該区分も含めて再見積り
結果を発注元に通知するとともに、継続的な変更を選択
した場合は予め記憶されている該発注先候補の原価見積
り用基礎データを変更後のデータに置き換えるものであ
ってもよい。
【0021】また、再見積り時に見積中間データを変更
した場合において、変更した見積り中間データのカテゴ
リーと変更理由を入力する手段と、入力されたデータを
変更前の見積り中間データと変更後の見積り中間データ
とに関連付けて見積り結果データベースに保存する手段
と、見積り結果データベースからこれらの情報を検索し
て表示する手段とを備え、該カテゴリーと変更理由も含
めて再見積り結果を発注元に通知するものであってもよ
い。
【0022】予め定めた一定期間内に自社情報の変更を
行っていない発注先候補に対してデータ内容の確認を要
請する通知を行う手段と、通知を受けた発注先候補がシ
ステムに接続後、自社情報の承認又は更新又は登録抹消
の選択を行う手段と、更新を選択した場合は更新入力を
行って予め記憶されている当該発注先候補の自社情報を
置き換え、登録抹消を選択した場合は当該発注先候補の
自社情報を抹消する手段と、本結果を発注元に対して自
動的に通知する手段と、通知を行った発注先候補から予
め定めた一定期間以内にメンテナンス済みの通知がない
場合、当該発注先候補の情報を使用停止処分として発注
先候補から外す手段と、その旨を当該発注先候補及び発
注元に対して通知する手段を備えたものとするのも好ま
しい。
【0023】詳細設計ができていないために通常の見積
りが不可能な設計初期段階において使用する概算原価見
積り用データの作成用については、具体的な部品原価見
積り案件の属性情報には当該部品のカテゴリー及び原価
への影響度が大きい代表的な設計パラメータ情報を含
み、具体的な見積り案件毎に各発注先候補の見積り結果
の平均値・最大値・最低値等の集計データを算出する手
段と、これらのデータを部品のカテゴリーや代表的設計
パラメータと関連付けて概算原価見積り用データベース
に登録・管理する手段と、蓄積されたデータの中からあ
らかじめ定めた期間内のデータを抜き出す手段と、抜き
出されたデータに対して部品カテゴリー別に重回帰分析
等の統計的処理を行い、所望のデータを作成する手段
と、この統計的処理を新たな見積りを行う度に自動的に
実行する手段とを備えていることが好ましい。
【0024】さらに概算原価見積り用データ作成と同様
の方法で各発注先候補毎の概算原価見積り用個別データ
を作成する手段と、該個別データと集計データを比較す
ることによって該発注先候補の実力を評価する手段とを
備え、評価結果によって発注先候補の選別を行うものと
してもよい。
【0025】発注先候補へのデータ入力・データ閲覧機
能の提供は、インターネットのホームページを用いて行
うとよい。
【0026】そして本発明に係る原価見積り方法は、部
品等の製造委託に関して発注元が複数の発注先候補の中
からそれぞれの原価見積り結果をもとに発注先を検討す
るにあたり、発注元がネットワークを用いて発注先候補
を募集するステップと、発注先候補としての登録を希望
する企業が原価見積り用基礎データを含む自社の情報を
発注元の発注先候補データベースに入力するステップ
と、発注元の担当者が具体的な部品原価見積り案件に対
して当該部品の設計情報及び属性情報を入力するステッ
プと、入力された案件情報及び前記発注先候補データベ
ースに登録されている各発注先候補の情報を用いて発注
先候補毎に部品原価の見積りを行うステップと、見積り
結果を評価して最適な発注先を検討するステップとから
なることに特徴を有している。
【0027】また、本発明に係る原価見積り方法は、部
品等の製造委託に関して発注元が複数の発注先候補の中
からそれぞれの原価見積り結果をもとに発注先を検討す
るにあたり、発注元がネットワークを用いて発注先候補
を募集するステップと、発注先候補としての登録を希望
する企業が原価見積り用基礎データを含む自社の情報を
発注元の発注先候補データベースに入力するステップ
と、発注元の担当者が具体的な部品原価見積り案件に対
して当該部品の設計情報及び属性情報を入力するステッ
プと、入力された案件情報及び前記発注先候補データベ
ースに登録されている各発注先候補の情報を用いて発注
先候補毎に部品原価の見積りを行うステップと、見積り
結果から複数の発注先候補に対して発注優先順位を決定
するステップと、発注優先順位付け結果から発注しても
差し支えない発注先候補を絞り込むステップと、絞り込
んだ発注先候補に対して受注を承認するか否かの判断を
求める通知を行うステップと、当該複数の発注先候補が
承認するか否かの回答を行うステップと、あらかじめ定
めた一定期間内に承認すると回答した発注先候補の中か
ら最も発注優先順位の高い発注先候補に発注するステッ
プとからなることに他の特徴を有している。
【0028】そして本発明に係る原価見積りシステム用
記録媒体は、上記のいずれかの見積りシステムが備える
各手段をコンピュータ上で機能させるためのプログラム
を記録したものであることに特徴を有している。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、図1に本発明に係る原価見積りシ
ステムを示す。発注元で管理稼働させてサーバ1で構成
した該システムは、発注先候補データベース10と見積
り結果データベース11の2つのデータベースに対して
データの入出力及び演算を行う各種手段を備えて見積り
を行うものであるとともに、Webサーバとしての機能
も備えており、発注先候補の各社はアクセス手段20及
び通信網3を介してWebサーバにアクセスすること
で、発注先候補としての登録や各種データの閲覧を行う
ことができるものとなっている。
【0030】そして、上記サーバ1は、各種手段とし
て、発注先候補を募集する募集手段30、発注先候補と
しての登録を希望する企業が原価見積り用基礎データを
含む自社の情報及び認証用のデータを入力するデータ入
力手段31、発注先候補の入力情報を上記発注先候補デ
ータベース10として登録・管理する手段15、登録済
みの発注先候補を認証する認証手段32、認証された場
合に当該発注先候補の自社情報を更新可能にするデータ
更新手段33、具体的な部品原価見積り案件に対して当
該部品の設計情報及び属性情報を入力する情報入力手段
34、入力された案件情報及び前記発注先候補データベ
ースに登録されている各発注先候補の情報を用いて使用
設備や加工時間等の見積り中間データを設定しながら発
注先候補毎に部品原価の見積りを行う見積手段35、見
積り案件の設計情報及び属性情報と使用した各発注先候
補の情報と見積り中間データを含む見積り結果とをそれ
ぞれ関連付けて保存し且つ上記見積り結果データベース
11として管理する登録管理手段16、見積り結果デー
タベースの内容を表示する表示手段36を少なくとも備
えている。なお、図1では後述する機能を実現するため
の他の手段も表示している。また、これら手段はその大
半がサーバ1上で稼働するソフトウェアによって実現さ
れている。
【0031】上記システムの動作に基づいて原価見積り
の流れを説明すると、発注元は図2(a)に示すような発
注先募集ページをWebサーバにおいて公開する(募集
手段30)。この時、他のページで主旨の説明、情報入
力方法の説明、入力した情報がどのように使われるのか
を説明するための原価算定アルゴリズムの詳細、原価算
定用各種情報テーブル、入力した情報のセキュリティに
関する説明、情報の守秘義務等に関する記述等の情報も
公開するが、ここでは省略する。
【0032】そして発注先候補となる企業が上記ページ
にアクセスし、発注先候補となることを希望する場合、
図2(b)に示す情報登録画面において会社情報や認証情
報(パスワード)、引き受け可能な分野(複数選択可
能)等を入力して登録し、さらに図2(c)に示すよう
に、引き受け可能な分野(図では射出成形)についての
原価見積り用基礎データの入力を行って登録を行えば、
これらのデータは上記発注先候補データベース10に格
納される(データ入力手段31及び登録管理手段1
5)。なお、上記会社情報や原価見積り用基礎データ等
は、認証情報を入力してサーバ1にアクセスすることで
認証(認証手段32)を受けたならば、随時更新を行う
ことができるようにしてある。
【0033】ところで、あらゆる場合を想定して正確に
原価を算定するシステムを開発することはきわめて困難
であり、ある程度の想定や計算の簡素化は避けられない
ために、原価算定のアルゴリズムを理解した上で入力デ
ータをアレンジする方が見積り精度が高まる場合もあり
得ることから、入力データは必ずしも実態を正確に表現
したものである必要はなく、以後の一連の発注先決定に
関する双方のやりとりに支障が出なければ、意図的に変
更されたものであってもかまわない。
【0034】このようにして複数の企業が各々の自社情
報(原価見積り用基礎データを含む)を登録すれば、こ
れらの企業全てが発注先候補として以後扱われることに
なるとともに、発注元において、具体的見積り案件につ
いての当該部品の属性情報の入力(図3(a)参照)及び
設計情報の入力(図3(b)参照)を行えば(情報入力手
段34)、入力された案件情報及び前記発注先候補デー
タベース10に登録されている各発注先候補の情報を用
いて、使用設備や加工時間等の見積り中間データを設定
しながら発注先候補毎に部品原価の見積りが見積り手段
35によって出される。図32にこの処理フローを示
す。
【0035】この見積り手段35は、情報設定のための
様々な情報テーブルを持っており、これらの情報テーブ
ルを検索して情報を設定する。図3に示すような案件の
場合、たとえば、次のように見積り中間データを設定し
ながら見積りを進めていく。 1)1ショット当たりの体積:取数=2、サイドゲート
という条件を検索して、ランナ、スプルの体積が部品体
積の8%(表面積は4%)というデータが得られたとし
て、 (28,600×2+28,600×0.08)=59,488mm3 2)成形機の必要トン数:材質=ABSの成形時の必要
締め付け力を検索して、4kg/mm2というデータが得ら
れ、またランナ、スプルの表面積が部品の4%、取数=
2という条件から、余裕を1.3とする時、 (3,100×2+3,100×0.04)×4×1.3=32,890kg=32.9t 3)使用設備:前ステップで計算された必要トン数以上
且つ最も少ないトン数の設備を各発注先候補の保有設備
の中から選択(A,B,C3社の原価見積り用基礎デー
タが図4に示すものである場合、A社及びB社は50ト
ンの設備を、C社は100トンを選択) 4)成形時間:再度原価見積り手段の情報テーブルを参
照し、設備毎のテーブルにおいて、材質=ABS、1シ
ョット当たりの体積、最大肉厚=3,難易度Bという条
件を検索して、50トンの場合30秒、100トンの場
合20秒というエータが得られたものとする 5)段取り時間:同様に設備毎のテーブルを検索して、
50トンの場合、1,800秒、100トンの場合2,
400秒というデータが得られたものとする 6)材料の比重:同様に材料毎のテーブルを検索して、
1.04というデータが得られたものとする原価は見積
り中間データである材料費と加工費と段取り費を 材料費=1ショット当たりの体積×材料の比重×材料単
価/取数 加工費=成形時間×利用設備の加工単価/取数 段取り費=段取り時間×段取り単価/ロット数 として求め、更に下記の式 見積り原価=(材料費+加工費+段取り費)/(1−
(管理費率+利益率)/100) で求める。
【0036】この計算結果が表1のようになった場合、
【0037】
【表1】
【0038】その見積り結果を見積り中間データととも
に見積り結果データベース11に登録(登録管理手段1
6)するとともに、図5に示すような形態で見積り担当
者に対して表示する(表示手段36)。なお、見積り案
件の属性情報や設計情報及び各発注先候補の基礎情報も
別途表示可能としておく。
【0039】もっとも、見積り原価だけを見て発注先を
決定することは少なく、発注先候補の企業の製品の品質
レベルや納期遵守度なども判断要素として採用するため
に、図6に示すように、発注先候補の各企業についての
判断要素を発注元側で入力することができるようにし
て、この判断要素が発注先候補データベース10に納め
られるようにしておき、見積り結果の表示に際して、図
7に示すように、これらの判断要素も同時に表示される
ようにしておくことで、より総合的な判断が可能とな
る。
【0040】さらに、見積り案件の属性情報に、本案件
の品質重要度や納期遵守度重要度等の情報を予め入力し
ておき、見積り結果を表示する際に図9に示すように、
本案件固有の上記情報も併せて表示することで、より総
合的な判断が可能となる。すなわち、図9に示す例で
は、A社はコストにおいて3位であるが、本案件は品質
が重要である上に、コストもB,C社と大差はないため
に、品質を重視してA社に発注しようといった判断が可
能となる。
【0041】この発注先の判断は、次のようにすること
で自動化することができる。たとえば、品質レベル及び
納期遵守度のA,B,C評価に対してA=3、B=2、
C=1の点数を与えるものとし、 1)品質ポイント=品質重要度/品質レベル 2)納期ポイント=納期重要度/納期遵守度 3)原価ポイント=1+3×(見積り原価−見積り原価
平均値)/見積り原価平均値 4)総合ポイント=上記3つのポイントの2乗平均値 として、総合ポイントの値が小さい発注先候補から順位
付け(図1中の順位付け手段40)して、図9に示すよ
うに表示するのである。A社に一位の順位が付けられて
いるために、総合的判断が誰でも同じ基準でできること
になる。
【0042】発注優先順位付け結果から発注しても差し
支えない発注先候補を絞り込んだならば、絞り込んだ発
注先候補に対して受注を承認するか否かの判断を求める
通知を行い、発注先候補はこの通知に対応する回答を行
う。この回答は上記Webページにアクセスして行うこ
とができるようにしておくとよい。そして、あらかじめ
定めた一定期間内に承認すると回答した発注先候補の中
から最も発注優先順位の高い発注先候補に発注すること
で発注を行う。図33はこの処理フローを示している。
【0043】上記のような見積り結果は、発注先候補か
らも閲覧できるようにしておく。つまり、見積り結果デ
ータベースの内容を発注先候補のWeb上での閲覧用デ
ータに変換(変換手段41)して、図10に示すように
認証画面を経てアクセスしてきた発注先候補の企業が見
積り案件とその見積り結果を閲覧できる(データ閲覧手
段42)ようにしておく。
【0044】この時、発注先候補となった複数企業の情
報を各社が夫々閲覧できるようになっていては、発注先
候補の企業間での情報漏洩が起きる虞があることから、
図11に示すように、見積り結果の通知内容に制限をか
けて(データアクセス制限手段43)、アクセスしてき
た発注先候補に関連する情報のみを表示するようにして
おくことが望ましい。
【0045】また、見積り案件の詳細情報を、発注優先
順位が低くて発注の可能性が低い発注候補先に開示する
ことは、発注先候補への無用な情報漏洩を招く虞が高く
なるために、設計情報の通知内容に制限をかけて、たと
えば優先順位が高い上位2社のみが図12に示すように
見積り案件の詳細情報も閲覧することができるようにし
ておくとともに、優先順位が低い発注先候補の企業が詳
細情報の閲覧を求めても拒否するようにしておくことが
好ましい。特に詳細な設計情報として図面等が考えられ
るが、これは発注優先順位一位のみに公開するものとし
てもよい。
【0046】見積り案件の属性情報に開発計画・発注時
期・発注量等の生産計画策定用データも存在するが、こ
れらについても図13に示すように、発注先候補が閲覧
することができるようにするにあたり、発注先候補の発
注優先順位に応じて閲覧ができるようにしておくのが好
ましい。
【0047】ここにおいて、発注先候補の企業にしてみ
れば、発注元で行われた見積り及び優先順位決定の理由
を知りたいことから、図14に示すように、サーバ1に
は見積り基礎データや中間データ、見積り結果の値を統
計的に処理する手段と、各発注先候補の原価以外の発注
判断要素の定量値を統計的に処理する手段とを設けて、
その計算結果を図15に示すように、見積り結果に加え
て各発注先候補が閲覧することができるようにしておく
のが好ましい。図15に示す例におけるB社は、他社の
情報を見ることができないものの、発注優先順位が3位
であることに加え、平均値との比較でコスト的に材料費
及び加工費で負けていることがわかる上に、見積り結果
が2位であるのに発注優先順位が3位である理由が、品
質レベルに問題があるためと推測することができる。
【0048】このほか、図1に示す再見積り要求受け付
け手段や見積り基礎データ変更手段等を設けて、発注先
候補が再見積り要求を出すことができるようにしておく
のが好ましい。図16に示すように見積り基礎データを
発注先候補が変更できるようにしておくのである。この
場合、発注先候補が指定した見積り案件がこの発注先候
補が関係するものであるかどうかのチェックを行った
後、図17に示すように、原価見積り基礎データを入力
して、発注先候補が原価見積り再実行を要求すれば、再
見積り自動実行手段44が更新した原価見積り基礎デー
タを参照した見積り結果を見積り手段35に出力させる
とともに、この見積り結果を発注先候補が閲覧できるよ
うにする。発注先候補はこの画面の内容の確認を行った
上で、承認あるいはデータ変更に戻る、あるいは再見積
り要求取り下げのうちから一つを選択し、承認を選択す
れば、再見積り結果が見積り結果データベース11に登
録されるとともに、再見積りがあったことを発注元の該
当案件の担当者に電子メールやインスタントメッセージ
ングメールなどのネットワーク上の連絡手段あるいは電
子的に送信するファックスなど(以下電子メール等)に
よって通知する。
【0049】この時、図18に示すように、新たな見積
り基礎データが今回限りのものであるか、今回のデータ
に基づいて発注先候補データベース10の更新を行って
もよいものかを発注先候補に問い合わせて、選択指示に
従った処理を行うようにしておく。原価見積り用基礎デ
ータに誤りがあった場合や発注先候補が政策的に受注を
狙う場合に有効である。
【0050】発注元への再見積り要求を発注先候補が行
えるようにしておくにあたり、図19に示すように、見
積り基礎データだけでなく、見積り中間データの変更も
行えるようにしておくのが好ましい(図1中の見積り中
間データ変更手段)。ただし、優先順位が低位である発
注先候補については、見積り中間データの変更要求を拒
絶するようにしておく。案件の詳細情報の開示が必要と
なってくるからである。
【0051】そして、発注先候補が例えば図20に示す
ように、見積り中間データの変更(図では成形時間と段
取り時間)を行って原価見積り再実行を要求すると、再
見積り結果が表示されるとともに承認するかデータ変更
に戻るか要求を取り下げるかのの問い合わせがなされ、
承認を選択した場合、その見積り中間データが再実行さ
れた見積り結果等とともに見積り結果データベースに登
録される。見積り中間データを発注先候補の実情に応じ
て再設定することができるものであり、正確な見積りが
できるとともに、契約前提のやりとりが可能となるほ
か、見積りの根拠が明確となるために、双方の納得性が
高くなる。
【0052】なお、見積り中間データの変更があった場
合、図21(a)に示すように、見積り中間データの変更
理由を発注先候補に問い合わせて、その回答入力を再見
積り結果と関連付けて見積り結果データベースに登録す
るのが好ましい。また、この情報も発注元の該当案件の
担当者に電子メール等で知らせるものとする。そして、
入力された見積り中間データの変更記録を検索すること
ができる(図1中の変更理由検索手段48)ようにして
おくとともに、この時に変更理由も合わせて表示するこ
とで、その発注先候補としての会社の見積りの傾向を掴
んで見積り結果に補正をかけることができるほか、見積
り手段の修正に際しての参考情報とすることができる。
【0053】ところで、発注先候補データベース10は
発注先候補側が入力したデータに基づくものであり、こ
のデータが古ければ見積りも信頼性のないものとなって
しまうことから、たとえばスケジューラーのようなソフ
トウェアを使用して、発注先候補データベース10を例
えば1日1回検索し、各発注先候補の自社情報の最終更
新日付を確認し、この最終更新日付が一定期間、たとえ
ば過去6ヶ月よりも以前のものを抜き出して、データ内
容の確認要請をその発注先候補に対して電子メール等で
自動発送するようにしておく(図1中のデータ内容確認
要請通知手段50)。
【0054】上記通知を受けた発注先候補は、図22に
示すように、サーバ1のWebページにアクセスして会
社情報変更を選択し、表示された会社情報の内容の確認
と変更すべき点がある時の変更とを行い、登録を要求す
れば、発注先候補データベース10における該当発注先
候補に関するデータが更新されるとともにその最終更新
日が更新される。また、ここでは発注先候補が発注元と
の取引をやめることができるように、登録抹消の要求を
行うことができるようにしてある。この場合、その発注
先候補は発注先候補データベース10から抹消される。
また、このような変更や抹消があれば、発注元担当者に
電子メール等で自動的に通知されるようにしておく。
【0055】発注先候補に対してデータ内容の確認要請
を行ってから一定期間、たとえば2週間を経過してもデ
ータ更新等のメンテナンスがなされない場合は、当該発
注先候補の自社情報を使用停止処分として発注先候補か
ら外すとともに、この旨を当該発注先候補及び発注元担
当者に電子メール等で自動発送する(図1中のメンテナ
ンス処理選択手段51,データ使用停止手段52,通知
手段53)。
【0056】発注先候補がメンテナンスを忘れていた場
合も、発注元は手間をかけることなく発注先候補データ
ベース10のメンテナンスができるものであり、また、
信頼性が疑問視されるデータは使用停止とするために、
見積りの信頼性を維持することができる。
【0057】発注先候補データベース10に含まれる発
注先候補の住所や郵便番号等の所在地を特定するデータ
と、図23に示す地図情報データベース12や運送情報
データベース13をもとに発注先から納入先までの運送
コストを算出する機能を見積り手段にもたせおくと、運
送コストも含めた最適発注先を決定することができるも
のとなる。ちなみに部品1個当たりの運送コストは、発
注先から納入先(これは見積り案件の属性情報に含まれ
ている)までの距離を地図情報データベース12から算
出するとともに、部品の設計情報から部品の外形サイズ
や重量等の抽出し、1ロットのサイズ及び重量と上記距
離とから運送情報データベース13を検索し、最適な運
送形態と費用を算定し、得られた費用を1ロットの個数
で除すことで求めることができる。
【0058】このほか、発注先候補データベース10に
登録した原価見積り用基礎データには現在のデータに加
えて、将来変更予定データを含ませておくとよい。将来
変更を予定しているデータとその変更時期のデータを含
ませておくことにより、見積りに際して、発注予定時期
のデータに基づいた見積りを行うことができることにな
る。図24はこの場合の一例を示しており、(a)は現行
データ、(b)は次期データである。見積り日が1998
年1月16日であっても、発注予定日が6ヶ月後の19
98年7月1日である場合、現行データは用いずに次期
データを用いて見積りを行うのである。
【0059】また、原価見積り用基礎データに生産計画
データも含ませておくとよい。図25はこの場合の一例
を示しており、保有設備AS−020の予約状況を表示
させている。生産計画データを参照することにより、実
際に発注した時に受けてもらえるのか、ある設備は予約
が満杯なのでコストが高くなるが1ランク上の設備を使
うかといった検討が可能となる。
【0060】発注元自体も製造能力を有していて、内作
も可能な場合は、発注先候補データベースに発注元自身
のデータを入れておき、見積りにあたって表2に示すよ
うに発注元での見積り原価も算出する。
【0061】
【表2】
【0062】この例では、発注元の見積り原価は3位で
あり、従って内作することはコスト的に問題があること
になるが、たまたま発注元の成形加工機が空いている上
に監視や段取りの担当者も他の業務が入っていないとい
う状況であれば、発注元のあらかじめ定めた期間におけ
るキャッシュフローを各発注先候補(発注元を含む)に
ついて計算して、その結果が表3のように発注元で内作
すると出ていくキャッシュが最も小さくなって、内作す
ることが良いという結論になることがある。
【0063】
【表3】
【0064】従って、キャッシュフロー計算手段45を
設けるとともに、図26に示すように、優先順位の決定
に際して、キャッシュフローの大小をベースに判断する
か、原価の値の大小(コスト)をベースに判断するかの
選択を行うことができるようにしておく(図1中の選択
手段46)とよい。
【0065】詳細設計ができていないために通常の見積
りが不可能な設計初期段階において見積り(概算見積
り)を行う場合は、図27に示すように、部品カテゴリ
ーと原価への影響度が大きい代表的な設計パラメータの
情報を見積り案件の属性情報に入れておく。なお、部品
カテゴリー及びそのカテゴリーに対応した設計パラメー
タは予め決めておくものとする。設計パラメータ(図2
7(b)に示す(1),(2),(3))は任意に決めてよいが、そ
の部品の原価への影響度が高いものを選択する。
【0066】
【表4】
【0067】そして表4のような見積り結果となった場
合、案件のデータを集計して、平均値20.17、最大
値20.78、最小値19.61を得て、これらのデー
タと部品カテゴリー、設計パラメータの値を関連付けて
概算見積り用データベースに登録する。
【0068】さらに蓄積されたこれらのデータのうち、
予め定めた一定期間、例えば過去6ヶ月間のデータを抜
き出して統計処理を部品カテゴリー毎に行う。
【0069】P=部品原価、Xj=代表的設計パラメー
タ(j=1,2,3)、βj=回帰係数((j=1,
2,3)とする時、次式 P=β1・X1+β2・X2+β3・X3 の原価予測式を用いて、図28に示すように複数の平均
値データを重回帰分析することにより、β1=0.3
1、β2=0.04、β3=0.06を得たとすると、
原価予測式はP=0.31×(1)+0.04×(2)+0.
06×(3)となる。
【0070】従って、同一部品カテゴリーで設計パラメ
ータ(1),(2),(3)が15,100,100の場合の原価
の概算は、0.31×15+0.04×100+0.0
6×100=14.65と計算される。
【0071】上記統計処理は、新たな見積りを行う度に
自動的に実行することで、常に最新のデータに基づいた
概算原価見積りを行うことができる。
【0072】同様の統計処理は平均値に対して行うだけ
でなく、図29に示すように、最大値や最小値も用いて
実行すれば、原価範囲まで推定することができる。
【0073】そして、同様の処理を個々の発注先候補毎
に行い、図29に示したグラフと重ね合わせることによ
り、その発注先候補の実力を評価することができる。ち
なみに、図30において、A社は外装部品カテゴリーに
ついて原価が高く、C社は原価が低いことが判る。この
ために原価のみに絞って評価すれば、少なくとも外装部
品はC社の方が優れていると判断することができる。こ
のように、発注先候補の整理あるいは各発注先候補の得
意分野を明らかにすることができれば、効率的に発注先
決定業務を行うことができる。図31はこのような概算
見積り処理のための構成例を示している。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明に係る原価見積りシ
ステムは、部品等の製造委託に関して発注先候補の情報
端末からネットワークを介して接続可能とした発注元用
の原価見積りシステムであって、発注先候補を募集する
手段と、発注先候補としての登録を希望する企業が原価
見積り用基礎データを含む自社の情報及び認証用のデー
タを入力する手段と、これらの発注先候補の入力情報を
発注先候補データベースとして登録・管理する手段と、
登録済みの発注先候補を認証する手段と、認証された場
合に当該発注先候補の自社情報を更新可能にする手段
と、具体的な部品原価見積り案件に対して当該部品の設
計情報及び属性情報を入力する手段と、入力された案件
情報及び前記発注先候補データベースに登録されている
各発注先候補の情報を用いて、使用設備や加工時間等の
見積り中間データを設定しながら発注先候補毎に部品原
価の見積りを行う手段と、当該部品見積り案件の設計情
報及び属性情報と使用した各発注先候補の情報と見積り
中間データを含む見積り結果とをそれぞれ関連付けて保
存し且つ見積り結果データベースとして管理する手段
と、見積り結果データベースの内容を表示する手段とを
備えているために、発注先候補の見積り基礎データの収
集やメンテナンスを発注元で行う必要がなく、見積り上
の誤りも少なくなる上に、発注先候補が限定されないも
のであり、短時間で見積りが可能となる。また、発注先
候補側にしても、その工数負担が少なくなるという利点
を有している。さらに新商品情報等が漏れる心配がな
く、見積り根拠が明確であるために、双方の折衝の手間
が大幅に削減されることになる。
【0075】そして、上記発注先候補データベースの属
性情報が品質や納期遵守度等の発注先候補に係わる原価
以外の判断要素を発注元が定量的に評価した結果を含
み、発注先の優先順位決定の際に見積り結果と上記原価
以外の判断要素とから総合的に判断する判断手段を備え
たものとしておくならば、原価だけでの判断ではなく、
その他の判断要素も考慮して発注先が選定できる。
【0076】また、具体的な部品原価見積り案件の属性
情報に当該部品の品質重要度や納期遵守重要度等、案件
固有の原価以外の判断要素を含み、発注先の優先順位決
定の際に見積り結果と上記原価以外の判断要素とから総
合的に判断する判断手段を備えたものとすると、具体的
な案件毎の事情に応じて最適な発注先を決定することが
できる。
【0077】発注の優先順位を決定するための基準を登
録・管理する手段と、前記基準により複数の見積り結果
を自動的に順位付けする手段とを備え、見積り結果デー
タベースには、当該部品見積り案件の設計情報及び属性
情報と、使用した各発注先候補の情報と、見積り中間デ
ータを含む見積り結果とに加え、優先順位決定基準デー
タと順位付け結果についてもそれぞれ関連付けて保存し
ているものであれば、総合的判断が誰でも同じ基準でで
きることになる。
【0078】また、見積り結果データベースの内容を発
注先候補の閲覧用データに変換する手段と、認証された
発注先候補に対して前記データを閲覧可能にする手段と
を備えたものとすると、各発注先候補が入力したデータ
に誤りがなかったか、発注の見込みはどうかの確認がで
き、必要ならば何らかのアクションをとることができ
る。
【0079】認証された発注先候補に応じて閲覧可能な
見積り結果及び順位付け結果に制限をかける手段を備え
たものとしておくならば、発注先候補での無用な情報漏
洩を防止することができる。
【0080】認証された発注先候補の発注優先順位に応
じて閲覧可能な見積り案件の図面等の設計情報に制限を
かける手段を備えたものとすれば、各発注先候補への無
用な設計情報の漏洩を防止することができる。
【0081】また、見積り案件の属性情報には開発計画
・発注時期・発注量等の生産計画策定用データを含み、
認証された発注先候補の発注優先順位に応じてこれらの
データを閲覧可能にする手段を備えたものとすると、各
発注先候補への無用な設計情報の漏洩を防止することが
できる。
【0082】見積りに使用した原価見積り用基礎デー
タ、見積り中間データ、見積り結果の値を統計的に処理
する手段と、各発注先候補の原価以外の発注判断要素の
定量値を統計的に処理する手段とを備え、その計算結果
を見積り結果に加えて各発注先候補に通知するものであ
れば、他の発注先候補との優劣の原因がどのデータにあ
るかを発注先候補が認識できるものとなる。
【0083】発注先候補が通知結果に異議がある場合の
再見積り要求に関しては、発注先候補の認証を行った後
に再見積り要求を受け付ける手段と、見積りに使用され
た当該発注先候補の原価見積り用基礎データを表示・変
更する手段と、変更後のデータに置き換えて見積り手段
及び順位付け手段を自動実行させる手段と、その結果を
当該発注先候補に閲覧させる手段と、当該発注先候補が
実行結果を確認した上で、承認するか、データ変更に戻
るか、再見積り要求を取り下げるかの選択を行う手段
と、承認を選択した場合は、本結果を見積り結果データ
ベースに新たに登録する手段と、発注元に対して本結果
を自動的に通知する手段とを備えたものとすると、原価
見積り用基礎データに誤りがあった場合や発注先が政策
的に受注を狙う場合に有効であり、かつ見積りの根拠が
明確であるため双方の納得性が高いものとなる。
【0084】発注先候補の認証を行った後、当該発注先
候補の発注優先順位を確認した上で再見積り要求を受け
付けるか否かを判断し、否と判断された場合は受け付け
拒否を行う手段と、見積りに使用された見積り中間デー
タを表示・変更する手段と、変更後のデータに置き換え
て見積り手段及び順位付け手段を自動実行させる手段
と、その結果を当該発注先候補に閲覧させる手段と、当
該発注先候補が実行結果を確認した上で、承認するか、
情報変更に戻るか、再見積り要求を取り下げるかの選択
を行う手段と、承認を選択した場合は、本結果を見積り
結果データベースに新たに登録する手段と、発注元に対
して本結果を自動的に通知する手段とを備えたものとす
れば、見積り中間データを発注先候補の実情に応じて再
設定することにより、正確な見積りができ、契約前提の
やりとりが可能になる。しかも見積りの根拠が明確であ
るため双方の納得性が高いものとなる。
【0085】各発注先候補が入力する自社の情報には住
所や郵便番号等の所在地を特定するデータを含み、原価
見積り手段には当該データから発注先から納入先までの
運送コストを算出する機能が含まれていると、運送コス
トも含めた最適発注先を決定することができる。
【0086】各発注先候補が入力する原価見積り用基礎
データには、現在のデータに加えて将来変更を予定して
いるデータとその変更時期のデータを含み、具体的な部
品原価見積り案件の属性データには発注予定時期のデー
タを含み、発注予定時点でのデータを使用して原価見積
りを行うものであると、発注元は実際に発注する時点で
の原価が算定することができる。また、各発注先候補が
入力する原価見積り用基礎データは、将来の生産計画デ
ータや受注予約のデータを含んでいてもよい。発注先の
決定に際して、当該発注先が受託可能かどうかを判断す
ることができる。
【0087】発注元自身も製造能力を待ち、本システム
により内外作の決定を行おうとする場合には、発注先候
補データベースに発注元自身のデータを含み、発注元を
含む各発注先候補の見積り結果を元に、発注元のあらか
じめ定めた期間におけるキャッシュフローを、それぞれ
の場合において計算する手段と、優先順位の決定におい
てこれらキャッシュフローの大小をベースに判断する
か、原価の値の大小をベースに判断するかの2つから選
択可能にする手段とを備えたものとしておくのが好まし
い。2つの基準からシミュレーションすることができ
る。
【0088】再見積り時に原価見積り用基礎データを変
更した場合において、今回限りの変更か継続的な変更か
の区分を選択する手段を備え、該区分も含めて再見積り
結果を発注元に通知するとともに、継続的な変更を選択
した場合は予め記憶されている該発注先候補の原価見積
り用基礎データを変更後のデータに置き換えるものであ
ってもよい。発注元はこの区分も参考にして発注先を検
討することができるほか、再入力の手間が省けるもので
あり、発注元、各発注先候補双方の折衝の手間が少なく
なる。
【0089】また、再見積り時に見積中間データを変更
した場合において、変更した見積り中間データのカテゴ
リーと変更理由を入力する手段と、入力されたデータを
変更前の見積り中間データと変更後の見積り中間データ
とに関連付けて見積り結果データベースに保存する手段
と、見積り結果データベースからこれらの情報を検索し
て表示する手段とを備え、該カテゴリーと変更理由も含
めて再見積り結果を発注元に通知するものであると、発
注元は情報の検索結果を参照することにより、当該発注
先候補の見積り値を補正することができる。また、見積
り手段をメンテナンスする際の参考データとすることが
できる。
【0090】予め定めた一定期間内に自社情報の変更を
行っていない発注先候補に対してデータ内容の確認を要
請する通知を行う手段と、通知を受けた発注先候補がシ
ステムに接続後、自社情報の承認又は更新又は登録抹消
の選択を行う手段と、更新を選択した場合は更新入力を
行って予め記憶されている当該発注先候補の自社情報を
置き換え、登録抹消を選択した場合は当該発注先候補の
自社情報を抹消する手段と、本結果を発注元に対して自
動的に通知する手段と、通知を行った発注先候補から予
め定めた一定期間以内にメンテナンス済みの通知がない
場合、当該発注先候補の情報を使用停止処分として発注
先候補から外す手段と、その旨を当該発注先候補及び発
注元に対して通知する手段を備えたものとするのも好ま
しい。発注先候補がメンテナンスを忘れていた場合も、
発注元が手間をかけることなくメンテナンスができるも
のであり、信頼性が疑問視されるデータは使用停止とす
ることにより、見積りの信頼性を維持することができ
る。
【0091】詳細設計ができていないために通常の見積
りが不可能な設計初期段階において使用する概算原価見
積り用データの作成用については、具体的な部品原価見
積り案件の属性情報には当該部品のカテゴリー及び原価
への影響度が大きい代表的な設計パラメータ情報を含
み、具体的な見積り案件毎に各発注先候補の見積り結果
の平均値・最大値・最低値等の集計データを算出する手
段と、これらのデータを部品のカテゴリーや代表的設計
パラメータと関連付けて概算原価見積り用データベース
に登録・管理する手段と、蓄積されたデータの中からあ
らかじめ定めた期間内のデータを抜き出す手段と、抜き
出されたデータに対して部品カテゴリー別に重回帰分析
等の統計的処理を行い、所望のデータを作成する手段
と、この統計的処理を新たな見積りを行う度に自動的に
実行する手段とを備えていると、概算見積りが可能であ
り、原価の範囲の推定もできるものとなる。また、常に
最新のデータに基づいた信頼できる概算原価見積り用デ
ータを作ることができる。
【0092】さらに概算原価見積り用データ作成と同様
の方法で各発注先候補毎の概算原価見積り用個別データ
を作成する手段と、該個別データと集計データを比較す
ることによって該発注先候補の実力を評価する手段とを
備え、評価結果によって発注先候補の選別を行うものと
しておくと、発注先候補の整理あるいは各発注先候補の
得意分野を明らかにすることで効率的に発注先決定業務
を行うことができる。
【0093】発注先候補へのデータ入力・データ閲覧機
能の提供は、インターネットのホームページを用いて行
うことで、幅広く発注先を募集することができ、発注元
・発注先とも安価なシステムが構築できる。
【0094】そして本発明に係る原価見積り方法は、部
品等の製造委託に関して発注元が複数の発注先候補の中
からそれぞれの原価見積り結果をもとに発注先を検討す
るにあたり、発注元がネットワークを用いて発注先候補
を募集するステップと、発注先候補としての登録を希望
する企業が原価見積り用基礎データを含む自社の情報を
発注元の発注先候補データベースに入力するステップ
と、発注元の担当者が具体的な部品原価見積り案件に対
して当該部品の設計情報及び属性情報を入力するステッ
プと、入力された案件情報及び前記発注先候補データベ
ースに登録されている各発注先候補の情報を用いて発注
先候補毎に部品原価の見積りを行うステップと、見積り
結果を評価して最適な発注先を検討するステップとから
なるために、発注先候補の見積り基礎データの収集やメ
ンテナンスが不要であり、見積り上の誤りが少なく、発
注先候補が限定されない、短時間で見積りが可能、発注
先候補側の工数負担が少ない、新商品情報等が漏れる心
配がないといった多くの利点を有する見積りを行うこと
ができる。
【0095】また、見積り結果から複数の発注先候補に
対して発注優先順位を決定するステップと、発注優先順
位付け結果から発注しても差し支えない発注先候補を絞
り込むステップと、絞り込んだ発注先候補に対して受注
を承認するか否かの判断を求める通知を行うステップ
と、当該複数の発注先候補が承認するか否かの回答を行
うステップと、あらかじめ定めた一定期間内に承認する
と回答した発注先候補の中から最も発注優先順位の高い
発注先候補に発注するステップとからなるものでは、発
注先決定業務を迅速に、かつ誰が担当しても均質に行う
ことができる。
【0096】そして上記のいずれかの見積りシステムが
備える各手段をコンピュータ上で機能させるためのプロ
グラムを記録した媒体は、他の発注元企業においても本
原価見積りシステムの使用を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のブロック図であ
る。
【図2】同上の発注先募集用及び発注先登録用のWeb
ページの説明図である。
【図3】同上の見積り案件情報入力用画面の説明図であ
る。
【図4】(a)(b)(c)は夫々見積り用基礎データの表示画
面の説明図である。
【図5】見積り結果表示画面の説明図である。
【図6】発注先候補企業の判断要素入力画面の説明図で
ある。
【図7】見積り結果表示画面の他例の説明図である。
【図8】見積り結果表示画面のさらに他例の説明図であ
る。
【図9】見積り結果表示画面の別の例の説明図である。
【図10】見積り結果閲覧用Webページの説明図であ
る。
【図11】見積り結果閲覧用Webページの他例の説明
図である。
【図12】見積り結果閲覧用Webページのさらに他例
の説明図である。
【図13】見積り結果閲覧用Webページの別の例の説
明図である。
【図14】他例の要部ブロック図である。
【図15】見積り結果閲覧用Webページのさらに別の
例の説明図である。
【図16】再見積り要求に関するWebページの説明図
である。
【図17】再見積り用データ変更画面の説明図である。
【図18】再見積り用データ変更に関する他の画面の説
明図である。
【図19】(a)(b)は再見積り用データ変更画面の他例の
説明図である。
【図20】再見積り用の見積り中間データ変更画面と再
見積り結果表示画面の説明図である。
【図21】見積り中間データ変更に関する他の画面の説
明図である。
【図22】発注先候補の会社情報変更画面の説明図であ
る。
【図23】別の例の要部ブロック図である。
【図24】(a)現行データの表示画面の説明図、(b)は次
期データの表示画面の説明図である。
【図25】生産計画表示画面の説明図である。
【図26】コスト及びキャッシュフローに基づく見積り
結果の選択画面の説明図である。
【図27】(a)は概算見積りのための案件情報入力画面
の説明図、(b)は設計パラメータの説明図である。
【図28】概算見積りに関する回帰分析グラフである。
【図29】概算見積りに関する他の回帰分析グラフであ
る。
【図30】概算見積りに関するさらに他の回帰分析グラ
フである。
【図31】見積り方法についてのフローチャートであ
る。
【図32】見積り方法についての他のフローチャートで
ある。
【図33】見積り方法についての更に他のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 サーバ 10 発注先候補データベース 11 見積り結果データベース

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品等の製造委託に関して発注先候補の
    情報端末からネットワークを介して接続可能とした発注
    元用の原価見積りシステムであって、発注先候補を募集
    する手段と、発注先候補としての登録を希望する企業が
    原価見積り用基礎データを含む自社の情報及び認証用の
    データを入力する手段と、これらの発注先候補の入力情
    報を発注先候補データベースとして登録・管理する手段
    と、登録済みの発注先候補を認証する手段と、認証され
    た場合に当該発注先候補の自社情報を更新可能にする手
    段と、具体的な部品原価見積り案件に対して当該部品の
    設計情報及び属性情報を入力する手段と、入力された案
    件情報及び前記発注先候補データベースに登録されてい
    る各発注先候補の情報を用いて、使用設備や加工時間等
    の見積り中間データを設定しながら発注先候補毎に部品
    原価の見積りを行う手段と、当該部品見積り案件の設計
    情報及び属性情報と使用した各発注先候補の情報と見積
    り中間データを含む見積り結果とをそれぞれ関連付けて
    保存し且つ見積り結果データベースとして管理する手段
    と、見積り結果データベースの内容を表示する手段とを
    備えたことを特徴とする原価見積りシステム。
  2. 【請求項2】 発注先候補データベースの属性情報には
    品質や納期遵守度等の発注先候補に係わる原価以外の判
    断要素を発注元が定量的に評価した結果を含み、発注先
    の優先順位決定の際に見積り結果と上記原価以外の判断
    要素とから総合的に判断する判断手段を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の原価見積りシステム。
  3. 【請求項3】 具体的な部品原価見積り案件の属性情報
    には当該部品の品質重要度や納期遵守重要度等、案件固
    有の原価以外の判断要素を含み、発注先の優先順位決定
    の際に見積り結果と上記原価以外の判断要素とから総合
    的に判断する判断手段を備えていることを特徴とする請
    求項1または2記載の原価見積りシステム。
  4. 【請求項4】 発注の優先順位を決定するための基準を
    登録・管理する手段と、前記基準により複数の見積り結
    果を自動的に順位付けする手段とを備え、見積り結果デ
    ータベースには、当該部品見積り案件の設計情報及び属
    性情報と、使用した各発注先候補の情報と、見積り中間
    データを含む見積り結果とに加え、優先順位決定基準デ
    ータと順位付け結果についてもそれぞれ関連付けて保存
    していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項
    に記載の原価見積りシステム。
  5. 【請求項5】 見積り結果データベースの内容を発注先
    候補の閲覧用データに変換する手段と、認証された発注
    先候補に対して前記データを閲覧可能にする手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記
    載の原価見積りシステム。
  6. 【請求項6】 認証された発注先候補に応じて閲覧可能
    な見積り結果及び順位付け結果に制限をかける手段を備
    えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記
    載の原価見積りシステム。
  7. 【請求項7】 認証された発注先候補の発注優先順位に
    応じて閲覧可能な見積り案件の図面等の設計情報に制限
    をかける手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかの項に記載の原価見積りシステム。
  8. 【請求項8】 見積り案件の属性情報には開発計画・発
    注時期・発注量等の生産計画策定用データを含み、認証
    された発注先候補の発注優先順位に応じてこれらのデー
    タを閲覧可能にする手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかの項に記載の原価見積りシステム。
  9. 【請求項9】 見積りに使用した原価見積り用基礎デー
    タ、見積り中間データ、見積り結果の値を統計的に処理
    する手段と、各発注先候補の原価以外の発注判断要素の
    定量値を統計的に処理する手段とを備え、その計算結果
    を見積り結果に加えて各発注先候補に通知するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載
    の原価見積りシステム。
  10. 【請求項10】 発注先候補が通知結果に異議がある場
    合の再見積り要求に係わり、発注先候補の認証を行った
    後に再見積り要求を受け付ける手段と、見積りに使用さ
    れた当該発注先候補の原価見積り用基礎データを表示・
    変更する手段と、変更後のデータに置き換えて見積り手
    段及び順位付け手段を自動実行させる手段と、その結果
    を当該発注先候補に閲覧させる手段と、当該発注先候補
    が実行結果を確認した上で、承認するか、データ変更に
    戻るか、再見積り要求を取り下げるかの選択を行う手段
    と、承認を選択した場合は、本結果を見積り結果データ
    ベースに新たに登録する手段と、発注元に対して本結果
    を自動的に通知する手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかの項に記載の原価見積りシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 発注先候補が通知結果に異議がある場
    合の再見積り要求に係わり、発注先候補の認証を行った
    後、当該発注先候補の発注優先順位を確認した上で再見
    積り要求を受け付けるか否かを判断し、否と判断された
    場合は受け付け拒否を行う手段と、見積りに使用された
    見積り中間データを表示・変更する手段と、変更後のデ
    ータに置き換えて見積り手段及び順位付け手段を自動実
    行させる手段と、その結果を当該発注先候補に閲覧させ
    る手段と、当該発注先候補が実行結果を確認した上で、
    承認するか、情報変更に戻るか、再見積り要求を取り下
    げるかの選択を行う手段と、承認を選択した場合は、本
    結果を見積り結果データベースに新たに登録する手段
    と、発注元に対して本結果を自動的に通知する手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項
    に記載の原価見積りシステム。
  12. 【請求項12】 各発注先候補が入力する自社の情報に
    は住所や郵便番号等の所在地を特定するデータを含み、
    原価見積り手段には当該データから発注先から納入先ま
    での運送コストを算出する機能が含まれているとを特徴
    とする請求項1記載の原価見積りシステム。
  13. 【請求項13】 各発注先候補が入力する原価見積り用
    基礎データには、現在のデータに加えて将来変更を予定
    しているデータとその変更時期のデータを含み、具体的
    な部品原価見積り案件の属性データには発注予定時期の
    データを含み、発注予定時点でのデータを使用して原価
    見積りを行うものであることを特徴とする請求項1記載
    の原価見積りシステム。
  14. 【請求項14】 各発注先候補が入力する原価見積り用
    基礎データは、将来の生産計画データや受注予約のデー
    タを含んでいることを特徴とする請求項1,2,4のい
    ずれかの項に記載の原価見積りシステム。
  15. 【請求項15】 発注元自身も製造能力を待ち、本シス
    テムにより内外作の決定を行おうとする場合に適用する
    ものであって、発注先候補データベースに発注元自身の
    データを含み、発注元を含む各発注先候補の見積り結果
    を元に、発注元のあらかじめ定めた期間におけるキャッ
    シュフローを、それぞれの場合において計算する手段
    と、優先順位の決定においてこれらキャッシュフローの
    大小をベースに判断するか、原価の値の大小をベースに
    判断するかの2つから選択可能にする手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の原
    価見積りシステム。
  16. 【請求項16】 再見積り時に原価見積り用基礎データ
    を変更した場合において、今回限りの変更か継続的な変
    更かの区分を選択する手段を備え、該区分も含めて再見
    積り結果を発注元に通知するとともに、継続的な変更を
    選択した場合は予め記憶されている該発注先候補の原価
    見積り用基礎データを変更後のデータに置き換えるもの
    であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項
    に記載の原価見積りシステム。
  17. 【請求項17】 再見積り時に見積中間データを変更し
    た場合において、変更した見積り中間データのカテゴリ
    ーと変更理由を入力する手段と、入力されたデータを変
    更前の見積り中間データと変更後の見積り中間データと
    に関連付けて見積り結果データベースに保存する手段
    と、見積り結果データベースからこれらの情報を検索し
    て表示する手段とを備え、該カテゴリーと変更理由も含
    めて再見積り結果を発注元に通知するものであることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の原価
    見積りシステム。
  18. 【請求項18】 予め定めた一定期間内に自社情報の変
    更を行っていない発注先候補に対してデータ内容の確認
    を要請する通知を行う手段と、通知を受けた発注先候補
    がシステムに接続後、自社情報の承認又は更新又は登録
    抹消の選択を行う手段と、更新を選択した場合は更新入
    力を行って予め記憶されている当該発注先候補の自社情
    報を置き換え、登録抹消を選択した場合は当該発注先候
    補の自社情報を抹消する手段と、本結果を発注元に対し
    て自動的に通知する手段と、通知を行った発注先候補か
    ら予め定めた一定期間以内にメンテナンス済みの通知が
    ない場合、当該発注先候補の情報を使用停止処分として
    発注先候補から外す手段と、その旨を当該発注先候補及
    び発注元に対して通知する手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1または16記載の原価見積りシステム。
  19. 【請求項19】 詳細設計ができていないために通常の
    見積りが不可能な設計初期段階において使用する概算原
    価見積り用データの作成用であって、具体的な部品原価
    見積り案件の属性情報には当該部品のカテゴリー及び原
    価への影響度が大きい代表的な設計パラメータ情報を含
    み、具体的な見積り案件毎に各発注先候補の見積り結果
    の平均値・最大値・最低値等の集計データを算出する手
    段と、これらのデータを部品のカテゴリーや代表的設計
    パラメータと関連付けて概算原価見積り用データベース
    に登録・管理する手段と、蓄積されたデータの中からあ
    らかじめ定めた期間内のデータを抜き出す手段と、抜き
    出されたデータに対して部品カテゴリー別に重回帰分析
    等の統計的処理を行い、所望のデータを作成する手段
    と、この統計的処理を新たな見積りを行う度に自動的に
    実行する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の原価見積りシステム。
  20. 【請求項20】 概算原価見積り用データ作成と同様の
    方法で各発注先候補毎の概算原価見積り用個別データを
    作成する手段と、該個別データと集計データを比較する
    ことによって該発注先候補の実力を評価する手段とを備
    え、評価結果によって発注先候補の選別を行うことを特
    徴とする請求項19記載の原価見積りシステム。
  21. 【請求項21】 発注先候補へのデータ入力・データ閲
    覧機能の提供を、インターネットのホームページを用い
    て行っていることを特徴とする特徴とする請求項1,5
    〜14,16〜18のいずれかの項に記載の原価見積り
    システム。
  22. 【請求項22】 部品等の製造委託に関して発注元が複
    数の発注先候補の中からそれぞれの原価見積り結果をも
    とに発注先を検討するにあたり、発注元がネットワーク
    を用いて発注先候補を募集するステップと、発注先候補
    としての登録を希望する企業が原価見積り用基礎データ
    を含む自社の情報を発注元の発注先候補データベースに
    入力するステップと、発注元の担当者が具体的な部品原
    価見積り案件に対して当該部品の設計情報及び属性情報
    を入力するステップと、入力された案件情報及び前記発
    注先候補データベースに登録されている各発注先候補の
    情報を用いて発注先候補毎に部品原価の見積りを行うス
    テップと、見積り結果を評価して最適な発注先を検討す
    るステップとからなることを特徴とする原価見積り方
    法。
  23. 【請求項23】 部品等の製造委託に関して発注元が複
    数の発注先候補の中からそれぞれの原価見積り結果をも
    とに発注先を検討するにあたり、発注元がネットワーク
    を用いて発注先候補を募集するステップと、発注先候補
    としての登録を希望する企業が原価見積り用基礎データ
    を含む自社の情報を発注元の発注先候補データベースに
    入力するステップと、発注元の担当者が具体的な部品原
    価見積り案件に対して当該部品の設計情報及び属性情報
    を入力するステップと、入力された案件情報及び前記発
    注先候補データベースに登録されている各発注先候補の
    情報を用いて発注先候補毎に部品原価の見積りを行うス
    テップと、見積り結果から複数の発注先候補に対して発
    注優先順位を決定するステップと、発注優先順位付け結
    果から発注しても差し支えない発注先候補を絞り込むス
    テップと、絞り込んだ発注先候補に対して受注を承認す
    るか否かの判断を求める通知を行うステップと、当該複
    数の発注先候補が承認するか否かの回答を行うステップ
    と、あらかじめ定めた一定期間内に承認すると回答した
    発注先候補の中から最も発注優先順位の高い発注先候補
    に発注するステップとからなることを特徴とする原価見
    積り方法。
  24. 【請求項24】 請求項1〜21のいずれかの項に記載
    した各手段をコンピュータ上で機能させるためのプログ
    ラムを記録した原価見積りシステム用記録媒体。
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