JP2003066540A - 画像露光装置および画像露光方法 - Google Patents

画像露光装置および画像露光方法

Info

Publication number
JP2003066540A
JP2003066540A JP2001255952A JP2001255952A JP2003066540A JP 2003066540 A JP2003066540 A JP 2003066540A JP 2001255952 A JP2001255952 A JP 2001255952A JP 2001255952 A JP2001255952 A JP 2001255952A JP 2003066540 A JP2003066540 A JP 2003066540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
lens optical
image
recording medium
focusing lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001255952A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuto Sumi
克人 角
Toshihiko Omori
利彦 大森
Hiroshi Sunakawa
寛 砂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001255952A priority Critical patent/JP2003066540A/ja
Publication of JP2003066540A publication Critical patent/JP2003066540A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光源群により形成される画像をコリメートレン
ズ光学系とフォーカシングレンズ光学系を介して記録媒
体上に結像して露光する際、コリメートレンズ光学系と
フォーカシングレンズ光学系のレンズの歪曲収差によっ
て生じる画像の歪みや画像のムラがなく、広い領域にお
いて高解像度で正確な露光を可能とする画像露光装置お
よび画像露光方法を提供する。 【解決手段】コリメートレンズ光学系22とフォーカシ
ングレンズ光学系24に、歪曲収差特性が一致した光学
系を配し、この光学系を用いて記録媒体上に画像を結像
して露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コリメートレンズ
光学系とフォーカシングレンズ光学系を介して記録媒体
上に画像を結像して露光する画像露光装置および画像露
光方法に関し、特に、マイクロミラーデバイス等の二次
元光変調素子を用いた画像露光装置および画像露光方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プリンタ等で利用されているデジタ
ル露光光学系においては、レーザビームを主走査方向に
偏向するとともに、記録媒体を光学系に対して主走査方
向と直交する副走査方向に相対的に移動することによ
り、記録画像に応じて変調したレーザビームで記録媒体
を二次元的に露光する、いわゆるレーザビーム走査露光
(ラスタースキャン)が主流である。
【0003】これに対して、近年、ディスプレイやモニ
タ等の表示手段として用いられる液晶ディスプレイ(以
下、LCDとする)やデジタルマイクロミラーデバイス
(以下、DMDとする)等の二次元空間光変調素子を用
いたデジタル露光光学系が種々提案されている。このデ
ジタル露光光学系では、二次元空間光変調素子により形
成される画像をコリメートレンズ光学系とフォーカシン
グレンズ光学系を介して記録媒体上に結像することによ
り、記録媒体に露光する。特に、DMDは、応答速度が
LCDに比べて1000倍程度速く、光の利用効率も高
いので、画像の高速露光に有利である。
【0004】例えば、EP0933925A2号では、
3色の光源で照明されて二次元空間光変調素子で形成さ
れた像を記録媒体であるカラーペーパーの感光材面上に
結像する方法が提案されている。それによると、平面状
の感光材を搬送させながら、その搬送に同期させてDM
Dの像を走査させることにより、多重露光を行なってい
る。これにより、露光記録する画像の階調性を高め光利
用効率を確保することができるとされている。
【0005】一方において、印刷分野における印刷工程
のデジタル露光の促進のために、CTP(Computer To
Plate)露光装置が提案されているが、記録媒体としてレ
ーザ露光用の特殊なPS版が必要とされている。しか
も、この特殊なPS版は、比較的高価であり、現像処理
の安定性も劣り、印刷適性も種々異なるといった様々な
問題点をもつため、露光には高価な可視光レーザや高出
力の赤外レーザが必要とされている。そのため、従来の
PS版を用いてデジタル露光を行なうことのできるCT
P露光装置や露光方法の開発が望まれている。
【0006】このような背景下、記録媒体である従来の
PS版上に、超高圧水銀灯で照明したDMDや液晶の二
次元空間光変調素子を用いて形成される画像を結像して
露光するCTP露光装置が提案されている。すなわち、
DMDを用いて形成される画像をPS版に結像するため
の露光ヘッドとPS版とを静止した状態で所定時間静止
露光を行なった後、露光ヘッドを連続して露光すべき隣
接した領域に移動して静止露光を行なう。これを繰り返
し行なうことによって、A1サイズ程度の広さの領域を
露光することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法や装
置はいずれも、二次元空間光変調素子で形成された像を
記録媒体上に結像させる場合、二次元空間光変調素子と
記録媒体との間にコリメートレンズ光学系およびフォー
カシングレンズ光学系を配して記録媒体上に像を結像さ
せるため、コリメートレンズ光学系およびフォーカシン
グレンズ光学系のそれぞれが持つレンズの収差特性によ
って結像された画像が歪み(歪曲収差)、画素位置がず
れるといった問題がある。例えば、図4(a)に示すよ
うに、露光すべき画像が矩形枠とその中のドットAで構
成されている場合、歪曲収差が糸巻形の場合、図4
(b)に示すように、記録媒体に結像される矩形枠は糸
巻形に歪み、ドットAはドットA’となり、ドットA’
の位置は、歪曲収差がない場合のドットAの位置(破線
のドットA)から矩形枠の中心方向に移動する。また、
歪曲収差が樽形の場合、図4(c)に示すように、記録
媒体に結像される矩形枠は樽形に歪み、ドットAはドッ
トA’’となり、ドットA’’の位置は、歪曲収差がな
い場合のドットAの位置(破線のドットA)から外側に
移動する。
【0008】例えば、上記多重露光の場合、多重露光
中、露光すべき画像の画素が歪曲収差によって記録媒体
上で動くため、露光すべき画素のスポット径が大きくな
って画像がぼけるといった問題が生じる。また、上記C
TP露光装置の場合においても、画像が歪曲収差によっ
て歪むため、静止露光した画像と隣接して静止露光した
画像との間に隙間ができたり、あるいは、画像が部分的
に重なってムラができるといった不具合が発生する。ま
た、隣接する画像間がうまく接続されても、画像の位置
精度が低下するといった問題がある。
【0009】そこで、本発明は、上記問題点を解決すべ
く、光源群により形成される画像をコリメートレンズ光
学系とフォーカシングレンズ光学系を介して記録媒体上
に結像して露光する際、コリメートレンズ光学系とフォ
ーカシングレンズ光学系のレンズの歪曲収差によって生
じる画像の歪みや画像のムラがなく、広い領域において
高解像度で正確な露光を可能とする画像露光装置および
画像露光方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光源群により形成される画像をコリメー
トレンズ光学系とフォーカシングレンズ光学系を介して
記録媒体上に結像して記録媒体を露光する画像露光装置
であって、前記コリメートレンズ光学系と前記フォーカ
シングレンズ光学系の歪曲収差特性が一致したことを特
徴とする画像露光装置を提供する。
【0011】ここで、前記コリメートレンズ光学系と前
記フォーカシングレンズ光学系の歪曲収差特性がともに
ftanθ特性である、あるいは、前記コリメートレン
ズ光学系と前記フォーカシングレンズ光学系の歪曲収差
特性がともにfθ特性であるのがよい。また、前記光源
群が、一次元配列または二次元配列であるのがよい。ま
た、前記光源群が、照明光束により照射される二次元空
間光変調素子によって形成されるのが好ましい。特に、
前記二次元空間光変調素子は、デジタルマイクロミラー
デバイスであるのがより好ましい。
【0012】また、前記画像露光装置は、前記記録媒体
を前記光源群に対して相対的に移動させ、前記記録媒体
の移動に同期して、前記二次元空間光変調素子の各素子
を駆動させて前記光源群により形成される画像を走査さ
せることによって、前記記録媒体を多重露光するもので
あってもよいし、前記記録媒体と前記光源群との相対的
な移動と静止を繰り返し行わせ、前記静止の際、前記光
源群により形成される画像を用いて前記記録媒体を露光
するものであってもよい。あるいは、前記記録媒体を前
記光源群に対して相対的に移動させるとともに、前記コ
リメートレンズ光学系と前記フォーカシングレンズ光学
系との間の光路中に光偏向器を配し、前記記録媒体の移
動に同期して前記光偏向器を駆動させて、前記光源群に
より形成される画像を前記記録媒体上で静止させること
によって、前記記録媒体を露光するものであってもよ
い。
【0013】また、前記コリメートレンズ光学系は、前
記二次元空間光変調素子が前記コリメートレンズ光学系
の前側焦点位置に配置されるように配するとともに、前
記フォーカシングレンズ光学系は、前記記録媒体が前記
フォーカシングレンズ光学系の後側焦点位置に配置され
るように配するのがよい。また、前記コリメートレンズ
光学系と前記フォーカシングレンズ光学系は、同一の光
学系を用いるとよい。さらに、前記コリメートレンズ光
学系と前記フォーカシングレンズ光学系は、同一の光学
系を用いるとともに、前記二次元空間光変調素子の素子
の配列ピッチが、1800dpi〜2540dpi、例
えば2400dpi、2438dpiや2540dpi
等の画像の画素ピッチに相当するのがよい。
【0014】また、本発明は、光源群により形成される
画像をコリメートレンズ光学系とフォーカシングレンズ
光学系を介して記録媒体上に結像する際、前記コリメー
トレンズ光学系と前記フォーカシングレンズ光学系に、
歪曲収差特性が一致した光学系を配し、この光学系を用
いて前記記録媒体上に画像を結像し露光することを特徴
とする画像露光方法を提供する。
【0015】ここで、前記コリメートレンズ光学系と前
記フォーカシングレンズ光学系の歪曲収差特性がともに
ftanθ特性である、あるいは、前記コリメートレン
ズ光学系と前記フォーカシングレンズ光学系の歪曲収差
特性がともにfθ特性であるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像露光装置およ
び画像露光方法について、添付の図面に示される好適実
施例を基に詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の画像露光方法を実施す
る、本発明の画像露光装置の一例である画像露光装置1
0の概略の構成を示している。画像露光装置10は、二
次元空間光変調素子とエクスターナルドラム(外面ドラ
ム)を用いて、記録媒体である感光材料を2次元的に走
査露光する装置であり、光源部12と、均一照射光学系
14と、光コリメータ16と、ミラー18と、二次元光
変調素子であるDMD20と、コリメートレンズ光学系
22と、フォーカシングレンズ光学系24と、エクスタ
ーナルドラム26とを主に有し、その他、図示されない
副走査駆動系を有して構成される。
【0018】光源部12は、エクスターナルドラム24
の外面に巻き付けられた感光材料を露光する照明光を射
出するもので、光源26とリフレクタ28とを有する。
光源26は、十分な光量の光を射出できるものであれ
ば、対象となる感光材料の分光感度に応じた各種の光源
が利用可能である。例えば、感光材料が紫外線による露
光可能な、従来のPS版であれば、超高圧水銀灯やメタ
ルハライドランプ等の紫外線ランプを用いる。リフレク
タ28は、光源26を内包し、内面が光反射層となって
いる回転楕円体形状を成し、光源26から射出された照
明光を反射して焦点位置に集光する。
【0019】光源部12から射出された光は、均一照射
光学系14に入射される。均一照射光学系14は、DM
D20に入射する光の光量分布を均一にするためのもの
で、例えば、コリメートレンズとフライアレンズを有し
て構成される。均一照射光学系14は、リフレクタ28
による集光位置の下流(光の進行方向下流)に配置さ
れ、光源部12から射出された照明光を、例えばコリメ
ートレンズにより平行光にした後、例えば、矩形形状の
フライアレンズで拡散することにより、DMD20に入
射する光をDMD20の画素配列に対応する矩形形状
で、かつ、その光量分布を均一な光に調整する。均一照
射光学系14で調整された照射光は、ミラー18によ
り、DMD20の画素配列面に向けて反射され、DMD
20に照射する照明光束Lとされる。
【0020】DMD20は、所定の回転軸を中心に所定
回転角度、揺動可能な矩形のマイクロミラーを素子とし
て2次元的に複数配列した二次元空間変調素子である。
DMD20は、静電力を利用してマイクロミラーを回転
することにより、各マイクロミラー毎に後述する露光オ
ン、露光オフを切り換えて光を変調する。すなわち、D
MD20のマイクロミラーは、照明光束Lから画像を担
持する光を形成する光源群として機能するデバイスであ
る。従って、DMD20で形成される画像の画素サイズ
は、マイクロミラーの大きさによって定まる。このよう
なDMD20は、半導体装置の製造プロセスを応用した
マイクロマシン技術によってシリコンチップ上に作成さ
れる。
【0021】より具体的に説明すると、例えば、マイク
ロミラーの回転角が±10°とすると、露光オンのマイ
クロミラーの回転角度を+10°とすることで、DMD
20の画素配列面の法線方向に対して入射角20°で入
射した光は、DMD20の画素配列面の法線方向に反射
される。一方、露光オフのマイクロミラーの回転角度を
−10°とすることで、入射角20°で入射した光は、
DMD20の画素配列面の法線方向に対して40°の角
度で反射され(図1中の破線矢印方向)、コリメートレ
ンズ光学系22に入射されない。このようにDMD20
の各マイクロミラーが駆動して露光オン、露光オフが行
なわれるので、DMD20から露光する画像が形成され
る。なお、図示されないが、DMD20は各マイクロミ
ラーを駆動するための制御回路等を有する。
【0022】このようにDMD20の各マイクロミラー
は、DMD20によって形成される画像の画素のサイズ
を定めるので、マイクロミラーの各素子を画素とし、マ
イクロミラーの配列ピッチをDMD20の画素配列面の
画素ピッチと考えることができる。例えば、DMD20
は、画素ピッチが17μmで1280画素×1024画
素の画素配列面を有するものが用いられ、矩形状の画素
配列面の短辺方向がエクスターナルドラム26の回転方
向(主走査方向)と一致し、かつ、矩形状の画素配列面
の長辺方向がエクスターナルドラム26の回転軸方向
(副走査方向)と一致するように、DMD20が配置さ
れる。
【0023】画像露光時、DMD20によって形成され
る画像は、コリメートレンズ光学系22とフォーカシン
グレンズ光学系24を介してエクスターナルドラム26
に巻き付けられた感光材料上に結像して露光する。ここ
で、コリメートレンズ光学系22は、画像を形成し担持
する光を平行光とするためのレンズ群によって形成され
た光学系であり、フォーカシングレンズ光学系24は、
平行光を感光材料上に結像するためのレンズ群によって
形成された光学系であり、それぞれ、本発明のコリメー
トレンズ光学系およびフォーカシングレンズ光学系に相
当する。そして、コリメートレンズ光学系22とフォー
カシングレンズ光学系24は、歪曲収差特性が一致する
ように構成される。
【0024】歪曲収差特性とは、図2(a)に示すよう
に、コリメートレンズ光学系22の場合、光軸から距離
y離れた位置に主光線を持つ光がコリメートレンズ光学
系22によって平行光とされた時の光軸Oに対する角度
θによって規定され、図2(b)に示す様なy=F
(θ)の関数で表される。同様に、フォーカシングレン
ズ光学系24についても、図2(a)に示すように、距
離y’と傾斜角度θによって表される。
【0025】このようなコリメートレンズ光学系22の
歪曲収差特性の関数y=F(θ)に対して、フォーカシ
ングレンズ光学系24の歪曲収差特性の関数がF(θ)
の定数倍、すなわち、y’=β・F(θ)となってい
る。本発明におけるコリメートレンズ光学系22とフォ
ーカシングレンズ光学系24の歪曲収差特性が一致する
とは、上記例ではβ=1の場合のみならず、β≠1の場
合も含まれる。
【0026】これにより、距離yに位置する主光線を持
つ光は、関数θ=F-1(y)の歪曲収差特性を持つコリ
メートレンズ光学系22によって屈折されて、光軸Oに
対して角度θで傾斜するが、角度θで傾斜した平行光
は、関数y’=β・F(θ)の歪曲収差特性を持つフォ
ーカシングレンズ光学系24によって、光軸Oから距離
y’離れた位置で結像する。式で表すと下記式のように
なる。 y’= β・F(θ) = β・F(F-1(y)) = β・y 光軸Oから距離y離れた位置に主光線を持つ光は、光軸
Oから距離β・y離れた位置で結像し、画像の場合、感
光材料上で結像する画像はDMD20によって形成され
る画像と相似形となる。このように、コリメートレンズ
光学系22とフォーカシングレンズ光学系24の歪曲収
差が相殺されるので、露光により記録される画像の品質
は向上する。
【0027】このようなコリメートレンズ光学系22と
フォーカシングレンズ光学系24の歪曲収差特性は、ど
のような特性であってもよいが、好ましくは、ともにf
tanθ特性、あるいは、ともにfθ特性であるとよ
い。ここで、fはレンズ光学系の焦点距離である。特
に、コリメートレンズ光学系22とフォーカシングレン
ズ光学系24として、同一の光学系を用いることによ
り、製造誤差範囲内で等しい歪曲収差特性を持たせるこ
とができる。しかも、コリメートレンズ光学系22とフ
ォーカシングレンズ光学系24の歪曲収差特性を一致さ
せるように別々に光学系を設計する場合に比べて、設計
や製造コストが削減でき量産効率が向上し、コストを低
減することができる。
【0028】なお、DMD20で形成される画像が、感
光材料上で結像するように、DMD20で形成される画
像の中心はコリメートレンズ光学系22とフォーカシン
グレンズ光学系24の光軸Oに一致しており、この光軸
はエクスターナルドラム26の露光部分における接線方
向に直交するように、DMD20、コリメートレンズ光
学系22およびフォーカシングレンズ光学系24が調整
される。また、DMD20で形成された画像が感光材料
上で結像するように、DMD20がコリメートレンズ光
学系22の前側焦点位置に配置されるようにコリメート
レンズ光学系22が配されるとともに、感光材料がフォ
ーカシングレンズ光学系24の後側焦点位置に配置され
るようにフォーカシングレンズ光学系24が配される。
その際、コリメートレンズ光学系22とフォーカシング
レンズ光学系24の光路間におけるコリメートレンズ光
学系22の後側焦点位置とフォーカシングレンズ光学系
24の前側焦点位置が一致することが好ましい。
【0029】このようなコリメートレンズ光学系22と
フォーカシングレンズ光学系24によって、エクスター
ナルドラム26上の感光材料に歪曲収差特性による歪み
のない画像が結像される。例えば、DMD20の画素ピ
ッチが17μmで1280画素×1024画素の画素配
列面から、コリメートレンズ光学系22とフォーカシン
グレンズ光学系24からなる光学系の倍率を0.623
倍とすることで、感光材料上の画素ピッチを10.58
μm、すなわち2400dpiの画像を結像させること
ができる。この画像は、露光エリアが最大で13.5m
m×10.8mmの画像である。また、感光材料上に結
像される画像は、印刷分野において用いられる2400
dpiの他に、2438dpi、2540dpiの画像
を結像させることもできる。特に、コリメートレンズ光
学系22とフォーカシングレンズ光学系24とを同一の
光学系を用いる場合、光学倍率が1.0となるので、D
MD20の画素配列面の画素ピッチは、1800dpi
〜2540dpiとするのがよい。すなわち、DMD2
0のマイクロミラーの配列ピッチは、1800dpi〜
2540dpiの画像の画素ピッチに相当するのがよ
い。
【0030】エクスターナルドラム26は、外面に感光
材料を装着して、回転軸を中心に回転する円筒状のドラ
ムである。なお、光源部12からフォーカシングレンズ
光学系24に到る構成部分は一体化されて露光ヘッドを
形成し、公知の方法で副走査方向(エクスターナルドラ
ム26の回転軸方向)に所定速度移動するように構成さ
れる。
【0031】このような画像露光装置10は、いわゆる
ドラムスキャナを構成し、感光材料を露光する際、露光
する画像に応じて変調した光をエクスターナルドラム2
6上の感光材料に結像させて画像を形成し、エクスター
ナルドラム26を回転させながら、上記露光ヘッドを副
走査方向に移動する。これにより、感光材料を2次元的
に走査露光し、露光した感光材料が作製される。その
際、エクスターナルドラム26の回転、すなわち、感光
材料の移動に合わせて、DMD20のマイクロミラーの
主走査方向(エクスターナルドラム26の回転方向)の
列を順次露光オンあるいは露光オフにすることによっ
て、DMD20によって形成される画像を移動(走査)
させながら感光材料を多重露光する。すなわち、エクス
ターナルドラム26が感光材料上に露光する画像の1画
素分回転したら、DMD20により形成される画像も1
画素分回転方向に移動する。従って、エクスターナルド
ラム26の回転方向に平行なDMD20の画素配列の配
列数分、多重露光を行なうことができる。
【0032】このように、多重露光を行なうことによ
り、光の利用効率を高くして十分な光量で感光材料を露
光することができ、例えば、超高圧水銀灯等の紫外線ラ
ンプを用いて従来のPS版を露光して製版を行なうこと
ができる。また、上述した露光ヘッドの移動と静止を繰
り返すCTP露光装置では、露光ヘッドの移動中露光が
できないばかりか、露光ヘッドの移動時間が長く、数μ
mの精度で停止するための制御にも時間がかかるため、
露光処理の効率が低いといった問題があるが、上記多重
露光により連続的に感光材料を露光することができるの
で露光処理の効率は、上記CTP露光装置に比べて向上
する。また、階調画像を記録する場合、エクスターナル
ドラム26の回転方向の画素数を十分に利用して目的と
する分解能の階調画像を記録できる。特に、DMD20
は、LCDに比べて光の利用率が高いので、より好適な
露光を行なうことができる。しかも、上述したように、
コリメートレンズ光学系22とフォーカシングレンズ光
学系24の歪曲収差特性を一致させているので、画像に
歪みがなくしかもムラが生じない。
【0033】上記例は、多重露光方式の画像露光装置を
説明したが、DMD20を感光材料の移動に同期させて
露光オンや露光オフを行うことなく、光偏向器を用いて
感光材料の移動に同期させて、画像を移動させる、いわ
ゆる追随走査露光方式の画像露光装置であってもよい。
図3には、追随走査露光方式の画像露光装置の概略の構
成が示されている。画像露光装置10’は、図示されな
い光源から射出される照明光束Lを受けるDMD20
と、コリメートレンズ光学系22と、光偏向器(デフレ
クタ)30と、フォーカシングレンズ光学系24と、エ
クスターナルドラム26とを有している。また、エクス
ターナルドラム26の外面には感光材料が巻き付けられ
ている。
【0034】なお、画像露光装置10’のDMD20と
コリメートレンズ光学系22とフォーカシングレンズ光
学系24とエクスターナルドラム26は、画像露光装置
10のDMD20とコリメートレンズ光学系22とフォ
ーカシングレンズ光学系24とエクスターナルドラム2
6と同一の構成であるため同一の符号で記し、その説明
は省略する。なお、コリメートレンズ光学系22とフォ
ーカシングレンズ光学系24は、画像露光装置10と同
様に、歪曲収差特性が一致している。
【0035】光偏向器30は、DMD20からの光をエ
クスターナルドラム26の回転に同期させて偏向角度を
変えて回転方向に偏向するもので、コリメートレンズ光
学系22とフォーカシングレンズ光学系24との間の光
路中に配される。すなわち、光偏向器30は、図3では
図示されない駆動手段(光偏向器ドライバ)によって駆
動され、エクスターナルドラム26の回転に同期させて
光の向きを変えるようにし、エクスターナルドラム26
が回転しても、フォーカシングレンズ光学系24によっ
て結像される画像が感光材料上の同じ位置に結像される
ように移動するものである。光偏向器30としては、ガ
ルバノスキャナ、ポリゴナルミラーあるいはピエゾシス
テム等が例示される。
【0036】光偏向器30は、偏向角度の中心におい
て、DMD20からの光の中心がコリメートレンズ光学
系22やフォーカシングレンズ光学系24の光軸と一致
するように配置して、感光材料上の画像に歪曲収差特性
が生じないように構成されている。これにより、光偏向
器30がDMD20からの光を偏向しても、コリメート
レンズ光学系22やフォーカシングレンズ光学系24の
歪曲収差特性による画像の歪みは最小に抑えることがで
きる。
【0037】上記例は、いわゆる追随走査露光方式の画
像露光装置であるが、本発明においては、さらに、光源
群と感光材料との相対的な移動と静止を繰り返し行い、
感光材料と光源群とが相対的に静止した状態において、
光源群により形成される画像を用いて感光材料を所定時
間静止露光を行なう、いわゆるステップアンドリピート
方式の画像記録装置であってもよい。
【0038】また、本発明は、印刷分野におけるCTP
刷版の画像露光装置のみならず、記録媒体としてカラー
ペーパー等を用いてカラー階調画像を記録する画像露光
装置(画像記録装置)にも適用できる。また、本発明
は、光源群として二次元空間光変調素子を用いる他、L
D(レーザダイオード)アレイ等の二次元光源アレイを
二次元配列の光源群として用いてもよい。さらには、一
次元光源アレイを一次元配列の光源群として用いてもよ
い。
【0039】以上、本発明の画像露光装置および画像露
光方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例
に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろん
である。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、コリメー
トレンズ光学系とフォーカシングレンズ光学系の歪曲収
差特性が一致するので、コリメートレンズ光学系とフォ
ーカシングレンズ光学系のレンズの歪曲収差によって生
じる画像の歪みや画像のムラがなく、広い領域において
高解像度で正確な露光を効率よく実現できる。特に、コ
リメートレンズ光学系とフォーカシングレンズ光学系と
して、同一の光学系を用いることにより、製造誤差範囲
内で等しい歪曲収差特性を持たせることができる。しか
も、コリメートレンズ光学系とフォーカシングレンズ光
学系の歪曲収差特性を一致させるように別々に光学系を
設計する場合よりも、設計や製造コストが削減でき量産
効率が向上し、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像露光装置の一例を示す概念図で
ある。
【図2】 (a)および(b)は、歪曲収差特性を説明
する説明図である。
【図3】 本発明の画像露光装置の他の例を示す概念図
である。
【図4】 (a)〜(c)は、従来の画像露光装置で生
じる歪曲収差による画像の歪みを説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
10,10’ 画像露光装置 12 光源部 14 均一照射光学系 16 光コリメータ 18 ミラー 20 デジタルマイクロミラーデバイス 22 コリメートレンズ光学系 24 フォーカシングレンズ光学系 26 エクスターナルドラム 28 リフレクタ 30 光偏向器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 26/08 H04N 1/036 Z 5C051 H04N 1/036 B41J 3/21 V 5C072 1/113 H04N 1/04 104Z (72)発明者 砂川 寛 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE23 AE28 AE40 AE48 FA09 FA44 2H041 AA16 AB14 AC06 AZ02 AZ08 2H042 DA12 DB00 DD04 DE00 2H087 KA00 KA19 LA01 LA25 NA01 PA01 PA02 PA18 PA19 PB02 QA02 QA07 QA13 QA21 QA33 QA41 RA45 TA01 TA04 TA08 2H106 AA01 AA02 AA12 BH00 5C051 AA02 CA06 DB22 DB24 DB28 DC04 DC07 DE26 5C072 AA03 BA04 HA01 HA09 HA14 HB15 XA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源群により形成される画像をコリメート
    レンズ光学系とフォーカシングレンズ光学系を介して記
    録媒体上に結像して記録媒体を露光する画像露光装置で
    あって、 前記コリメートレンズ光学系と前記フォーカシングレン
    ズ光学系の歪曲収差特性が一致したことを特徴とする画
    像露光装置。
  2. 【請求項2】前記コリメートレンズ光学系と前記フォー
    カシングレンズ光学系の歪曲収差特性がともにftan
    θ特性である、あるいは、前記コリメートレンズ光学系
    と前記フォーカシングレンズ光学系の歪曲収差特性がと
    もにfθ特性であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像露光装置。
  3. 【請求項3】前記光源群が、一次元配列または二次元配
    列であることを特徴とする請求項1または2に記載の画
    像露光装置。
  4. 【請求項4】前記光源群が、照明光束により照射される
    二次元空間光変調素子によって形成されることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の画像露光装置。
  5. 【請求項5】前記二次元空間光変調素子は、デジタルマ
    イクロミラーデバイスであることを特徴とする請求項4
    に記載の画像露光装置。
  6. 【請求項6】前記記録媒体を前記光源群に対して相対的
    に移動させ、 前記記録媒体の移動に同期して、前記二次元空間光変調
    素子の各素子を駆動させて前記光源群により形成される
    画像を走査させることによって、前記記録媒体を多重露
    光することを特徴とする請求項4または5に記載の画像
    露光装置。
  7. 【請求項7】前記記録媒体と前記光源群との相対的な移
    動と静止を繰り返し行わせ、 前記静止の際、前記光源群により形成される画像を用い
    て前記記録媒体を露光することを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載の画像露光装置。
  8. 【請求項8】前記記録媒体を前記光源群に対して相対的
    に移動させるとともに、前記コリメートレンズ光学系と
    前記フォーカシングレンズ光学系との間の光路中に光偏
    向器を配し、 前記記録媒体の移動に同期して前記光偏向器を駆動させ
    て、前記光源群により形成される画像を前記記録媒体上
    で静止させることによって、前記記録媒体を露光するこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載の画像露光装
    置。
  9. 【請求項9】前記コリメートレンズ光学系は、前記二次
    元空間光変調素子が前記コリメートレンズ光学系の前側
    焦点位置に配置されるように配するとともに、前記フォ
    ーカシングレンズ光学系は、前記記録媒体が前記フォー
    カシングレンズ光学系の後側焦点位置に配置されるよう
    に配することを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記
    載の画像露光装置。
  10. 【請求項10】前記コリメートレンズ光学系と前記フォ
    ーカシングレンズ光学系は、同一の光学系を用いること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像露光
    装置。
  11. 【請求項11】前記コリメートレンズ光学系と前記フォ
    ーカシングレンズ光学系は、同一の光学系を用い、 前記二次元空間光変調素子の素子の配列ピッチが、18
    00dpi〜2540dpiの画像の画素ピッチに相当
    することを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の
    画像露光装置。
  12. 【請求項12】光源群により形成される画像をコリメー
    トレンズ光学系とフォーカシングレンズ光学系を介して
    記録媒体上に結像する際、 前記コリメートレンズ光学系と前記フォーカシングレン
    ズ光学系に、歪曲収差特性が一致した光学系を配し、 この光学系を用いて前記記録媒体上に画像を結像し露光
    することを特徴とする画像露光方法。
  13. 【請求項13】前記コリメートレンズ光学系と前記フォ
    ーカシングレンズ光学系の歪曲収差特性がともにfta
    nθ特性である、あるいは、前記コリメートレンズ光学
    系と前記フォーカシングレンズ光学系の歪曲収差特性が
    ともにfθ特性であることを特徴とする請求項12に記
    載の画像露光方法。
JP2001255952A 2001-08-27 2001-08-27 画像露光装置および画像露光方法 Withdrawn JP2003066540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001255952A JP2003066540A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 画像露光装置および画像露光方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001255952A JP2003066540A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 画像露光装置および画像露光方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003066540A true JP2003066540A (ja) 2003-03-05

Family

ID=19083842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001255952A Withdrawn JP2003066540A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 画像露光装置および画像露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003066540A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506583A (ja) * 2003-09-26 2007-03-22 シリコン・ライト・マシーンズ・コーポレイション プリンティング用途において照明装置を駆動するための方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506583A (ja) * 2003-09-26 2007-03-22 シリコン・ライト・マシーンズ・コーポレイション プリンティング用途において照明装置を駆動するための方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6967986B2 (en) Light modulation apparatus using a VCSEL array with an electromechanical grating device
US7195163B2 (en) Laser scanning unit
CN1251178A (zh) 内含一维高速光栅光阀阵列的显示装置
US5550668A (en) Multispot polygon ROS with maximized line separation depth of focus
US7643194B2 (en) Image forming apparatus
US6590632B2 (en) Image recording method and image recording apparatus
JP2003011430A (ja) 画像記録方法及び装置
JPH1016297A (ja) レーザプリンタ装置
JP2546366Y2 (ja) 露出装置
US20010004265A1 (en) Printer for recording material
JPH06138403A (ja) 画像装置
JPH10142539A (ja) 走査光学装置
JP2003066540A (ja) 画像露光装置および画像露光方法
JPH08248345A (ja) 光走査装置
JPH0618802A (ja) 光走査装置
JPH04242215A (ja) 光走査装置
JPH1020224A (ja) マルチビーム走査光学装置
JP2003260815A (ja) 画像記録方法および画像記録装置
JP2001255665A (ja) 画像露光装置
JP2002148546A (ja) 光走査装置
US20020149667A1 (en) Image recording method and image recording apparatus
JPH0519190A (ja) 走査光学装置
JP2004348080A (ja) 光変調装置及びその光学調整方法、投射型表示装置
JPH11264952A (ja) 光走査装置
JPH09185207A (ja) 同一波長を有する表面放射レーザーの多数のリニアアレイを有するカラー電子写真式プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104