JP2003066306A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2003066306A
JP2003066306A JP2001260990A JP2001260990A JP2003066306A JP 2003066306 A JP2003066306 A JP 2003066306A JP 2001260990 A JP2001260990 A JP 2001260990A JP 2001260990 A JP2001260990 A JP 2001260990A JP 2003066306 A JP2003066306 A JP 2003066306A
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temperature
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image exposure
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JP2001260990A
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Hajime Nozawa
肇 野澤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像露光装置内部の温度によるピント位置のず
れを補正することができ、良質な画像形成を可能とする
画像露光装置を提供する。 【解決手段】光露光で記録材料4の露光面上に画像形成
する画像露光装置において、露光光源1と、前記露光光
源1からの光を前記露光面に投影照射するためのレンズ
2と、前記レンズ2の位置を移動してピント調整を行う
ピント調整手段と、装置内において温度を測定する温度
測定手段10と、前記温度測定手段10の測定値に応じ
て前記ピント調整手段によるピント位置を調整する制御
手段11とを有することを特徴とする画像露光装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像露光装置に関
し、詳しくは、装置内の温度によるピントずれを補正す
ることにより、良質な画像形成を可能とした画像露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光光源からの光をレンズを介して記録
材料の露光面上に投影照射することにより記録材料に露
光画像を形成する画像露光装置においては、画像の記録
密度を向上させ、高品質の画像形成が行えるようにする
ため、露光時においては、記録材料の露光面上に投影照
射される露光光源からの光のピント位置を厳密に調整
し、記録材料の露光面と露光光源の光軸方向の位置を高
精度に維持することが望まれる。
【0003】従来、ピント位置の調整手段を有する画像
露光装置としては、特開2001−125206号に開
示されているように、露光光源からの光を記録材料の露
光面上に投影照射するためのレンズを圧電アクチュエー
タを用いて高速且つ高精度に移動調整する技術や、特開
2001−188306号に開示されているように、記
録材料の露光面までの距離を測定するセンサを設け、そ
のセンサの測定結果に基づいてピント調整を制御する技
術等が本出願人等によって提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像露光装置内におい
て、露光光源やレンズ等の光学系は、通常アルミ等の金
属材からなる取付台に取り付けられている。このため、
この取付台が画像露光装置内部に発生する熱によって膨
張を起こし、その結果、レンズ位置が変化することによ
り、記録材料の露光面上に投影照射している露光光源か
らの光のピント位置にずれを生じさせる問題がある。
【0005】また、露光光源からの光を記録材料の露光
面に投影照射するためのレンズが複数のレンズを組み合
わせたレンズ群からなる場合には、装置内部に発生する
熱により各レンズ間の距離に変動が生じることで、ピン
ト位置にずれが生じるおそれもある。
【0006】更に、記録材料の露光面までの距離を三角
測定法によって測定するためのセンサを設け、その測定
結果に基づいてピント調整を制御する画像露光装置にお
いては、装置内部の温度によってセンサの出力値が変動
する場合やセンサの測定結果に応じてピント調整を行っ
ても依然ピント位置のずれが残る場合がある。これはセ
ンサ自体のアンプ部の抵抗、OPアンプ等の温度による
変動や、センサを取り付けている取付台自体の熱膨張と
いった電気的又は機械的特性に起因するものと考えられ
る。センサの出力値の変動やピント位置のずれが発生す
ると、良質な画像形成ができなくなる。
【0007】そこで、本発明の課題は、画像露光装置内
部の温度によるピント位置のずれを補正することがで
き、良質な画像形成を可能とする画像露光装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光露光で記録材料の露光面上に画像形成する画像露光装
置において、露光光源と、前記露光光源からの光を前記
露光面に投影照射するためのレンズと、前記レンズの位
置を移動してピント調整を行うピント調整手段と、装置
内において温度を測定する温度測定手段と、前記温度測
定手段の測定値に応じて前記ピント調整手段によるピン
ト位置を調整する制御手段とを有することを特徴とする
画像露光装置である。
【0009】請求項2記載の発明は、前記温度測定手段
は、レンズ部の温度を測定することを特徴とする請求項
1記載の画像露光装置である。
【0010】請求項3記載の発明は、前記温度測定手段
は、レンズ部近傍の雰囲気温度を測定することを特徴と
する請求項1記載の画像露光装置である。
【0011】請求項4記載の発明は、前記温度測定手段
は、記録材料の温度を測定することを特徴とする請求項
1記載の画像露光装置である。
【0012】請求項5記載の発明は、前記温度測定手段
は、露光時に記録材料を保持する保持部材の温度を測定
することを特徴とする請求項1記載の画像露光装置であ
る。
【0013】請求項6記載の発明は、前記制御手段は、
前記温度測定手段の測定値とピント調整手段によるピン
ト調整量との関係を規定したテーブルを有し、該テーブ
ルに基づいてピント調整量を制御することを特徴とする
請求項1〜5のいずれかに記載の画像露光装置である。
【0014】請求項7記載の発明は、前記ピント調整手
段に原点位置を設け、前記温度測定手段の測定値に応じ
たピント調整手段によるピント調整量を前記原点位置か
らの移動量とすることを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載の画像露光装置である。
【0015】請求項8記載の発明は、前記原点位置を検
出するための原点センサを設け、原点位置の検出は一方
向から行うことを特徴とする請求項7記載の画像露光装
置である。
【0016】請求項9記載の発明は、光露光で記録材料
の露光面上に画像形成する画像露光装置において、露光
光源と、前記露光光源からの光を前記露光面に投影照射
するためのレンズと、前記記録材料の位置を測定する記
録材料位置測定手段と、前記記録材料位置測定手段の測
定値に応じて前記レンズの位置を移動してピント調整を
行うピント調整手段と、装置内において温度を測定する
温度測定手段と、前記温度測定手段の測定値に応じて前
記記録材料位置測定手段の測定値に補正をかける制御手
段とを有することを特徴とする画像露光装置である。
【0017】請求項10記載の発明は、前記温度測定手
段は、レンズ部の温度を測定することを特徴とする請求
項9記載の画像露光装置である。
【0018】請求項11記載の発明は、前記温度測定手
段は、レンズ部近傍の雰囲気温度を測定することを特徴
とする請求項9記載の画像露光装置である。
【0019】請求項12記載の発明は、前記温度測定手
段は、記録材料の温度を測定することを特徴とする請求
項9記載の画像露光装置である。
【0020】請求項13記載の発明は、前記温度測定手
段は、露光時に記録材料を保持する保持部材の温度を測
定することを特徴とする請求項9記載の画像露光装置で
ある。
【0021】請求項14記載の発明は、前記温度測定手
段は、前記記録材料位置測定手段内部の温度を測定する
ことを特徴とする請求項9記載の画像露光装置である。
【0022】請求項15記載の発明は、前記温度測定手
段は、前記記録材料位置測定手段周囲の温度を測定する
ことを特徴とする請求項9記載の画像露光装置である。
【0023】請求項16記載の発明は、前記制御手段
は、前記温度測定手段の測定値と補正量との関係を規定
したテーブルを有し、該テーブルに基づいて補正をかけ
ることを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の
画像露光装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明に係る画像露光装置の概略
構成を示している。図中、1は露光光源、2はレンズ、
3はドラム、4はドラム3の外周面に保持された記録材
料である。
【0026】露光光源1は、半導体レーザやLED(発
光ダイオード)からなり、装置架台5に設けられた取付
台6に固定されている。なお、露光光源1は便宜上1つ
の光源として図示しているが、露光光源1の数は複数で
もよい。
【0027】レンズ2は、露光光源1から図示左方向に
照射される光の光軸上に配置されており、露光光源1か
らの光をドラム3外周面に保持された記録材料4の露光
面に投影照射する。このレンズ2は図示する1枚からな
るものでもよいし、複数のレンズを光軸を揃えて所定間
隔をおいて鏡胴内に収容してなるレンズ群からなるもの
であってもよい。
【0028】レンズ2はレンズ台7に固定されており、
このレンズ台7は、取付台6に設けられたステッピング
モータ8に一端が取付けられたボールネジ9に螺合して
いる。従って、レンズ台7は、ステッピングモータ8の
回転駆動によりボールネジ9が回転することで、露光光
源1の光軸方向(図示左右方向)に沿って延びる図示し
ないリニアガイドに沿って移動し、記録材料4の露光面
上に投影照射される露光光源1からの光のピント位置を
調整可能としている。本実施形態では、これらレンズ台
7、ステッピングモータ8及びボールネジ9によりレン
ズ2の位置を移動して露光光源1とレンズ2との間の距
離を変化させるピント調整手段を構成している。
【0029】図中、10は温度センサであり、装置内部
において温度を測定するための温度測定手段である。こ
の実施形態に示す温度センサ10は、レンズ部の温度を
測定するように設けられている。ここでレンズ部とは、
レンズ2若しくはレンズ2を固定しているレンズ台7を
指し、図示例では温度センサ10をレンズ2に接して取
付けることで、レンズ2自体の温度を測定するようにし
ているが、レンズ2自体に接して取り付けることが困難
な場合はレンズ台7に接して取付けることで、レンズ台
7自体の温度を測定するようにしてもよい。
【0030】温度センサ10の測定値は制御部11に出
力され、制御部11ではこの測定値に基づいてレンズ2
の移動量を算出し、ステッピングモータ8がレンズ2移
動量相当の回転駆動を行うために必要なパルス数として
ステッピングモータドライバ12に出力する。ステッピ
ングモータドライバ12は、制御部11から出力された
パルス数に応じてステッピングモータ8を回転駆動さ
せ、レンズ2のピント位置を調整制御する。本実施形態
において、これら制御部11及びステッピングモータド
ライバ12により、前記ピント調整手段によるピント位
置を調整する制御手段を構成している。
【0031】この実施形態に係る画像露光装置において
は、レンズ2は、ある温度(基準温度)において記録材
料4の露光面上に適正なピント位置で画像形成が行われ
るように予め初期設定位置に調整されている。このとき
のピント調整は、実際に画像を露光してみて調整する方
法や共焦点法により反射光の径が最小となるように調整
する方法等が挙げられる。
【0032】ここで、装置内部に発生した熱により、露
光光源1やレンズ2を取付けている取付台6等に熱膨張
が起こると、レンズ2の位置が初期設定位置から変化す
ることにより、記録材料4の露光面上に投影照射してい
る露光光源1からの光のピント位置にずれを生じる。こ
のピント位置のずれは温度の関数になるため、装置内部
に発生した熱を温度センサ10により測定することで、
その測定値に基づいてレンズ2の位置の初期設定位置か
らのずれ量を算出することが可能である。
【0033】そこで、制御部11は、この温度センサ1
0の測定値から、レンズ2の位置の初期設定位置からの
ずれ量を算出し、そのずれ量を補正するに必要なレンズ
2の移動量に相当するステッピングモータ8の回転駆動
のためのパルス数をステッピングモータドライバ12に
出力する。これにより、温度変化によるレンズ2の位置
のずれを補正することができ、良質な画像形成が可能と
なる。
【0034】図示例では、温度とレンズの移動量との関
係を直線状のグラフで表示しているが、これらの関係が
直線状でない場合は、温度数点に対するレンズの移動量
を表形式にしたテーブルでもよい。即ち、制御部11
に、温度センサ10の測定値とピント調整量(レンズ2
の移動量)との関係を規定したテーブルを用意してお
き、このテーブルに基づいて温度センサ10の測定値か
らレンズ2の移動量を求めるようにすると、レンズ2の
移動量の算出が迅速且つ簡易な構成で可能となるために
好ましい。
【0035】レンズ2を移動させることによるピント位
置の調整に際しては、ピント調整手段にピント調整量
(レンズ2の移動量)の基準となる原点位置を設けてお
き、ピント調整量をこの原点位置からの移動量とするこ
とが好ましい。ピント調整量を原点位置からの移動量と
することで、再現性よく、また精度良くピント補正する
ことが可能である。
【0036】原点位置は、図1に示す画像露光装置のよ
うにステッピングモータ8の回転をボールネジ9により
直線運動に変換するような場合、図2に示すように、ス
テッピングモータ8の回転方向に原点位置を設けること
ができる。ここで、原点位置は、ステッピングモータ8
の回転軸又はボールネジ9の外周面の一部に遮光部材1
4を突設してステッピングモータ8の回転と共に回転し
得るように構成し、この遮光部材14の回転による通過
を、原点センサ15によってその回転方向である一方向
から検出することによって行うことが好ましい。
【0037】原点センサ15は、図3に示すように、投
光部15aと受光部15bとからなり、ステッピングモ
ータ8の回転によって遮光部材14が投光部15aから
受光部15bへ至る光路をその回転方向である一方向か
ら遮るように配置されている。これにより、原点センサ
15の位置検出に幅があっても、回転する遮光部材14
のエッジを検出することができるため、原点位置の再現
精度が向上する。
【0038】温度センサ10による装置内部の温度の測
定位置は、レンズ2や記録材料4の種類等に応じて適宜
変更することができる。例えば図1に示すように、温度
センサ10をレンズ2若しくはレンズ2を固定している
レンズ台7に接してレンズ部の温度を測定するように設
ける場合は、レンズ2が複数のレンズを組み合わせたレ
ンズ群からなる場合に有効である。即ち、レンズ2が複
数のレンズを組み合わせたレンズ群からなるものである
と、装置内部に発生する熱により各レンズ間の距離に変
動が生じることで、ピント位置にずれが生じるおそれが
あるが、温度センサ10によりレンズ部の温度を測定す
ることで、このような各レンズ間の距離の変動によるピ
ントずれを補正することができる。
【0039】また、温度センサ10をレンズ部近傍の雰
囲気温度を測定するように設けることも好ましい。レン
ズ部近傍の雰囲気温度とは、レンズ2若しくはレンズ2
を固定しているレンズ台7の周辺空気の温度である。こ
の場合は、レンズ2やレンズ台7が微小な場合等、レン
ズ部に温度センサ10を接して設けることが困難な場合
に有効である。
【0040】記録材料4の特性が温度によって変動する
場合には、図4に示すように、記録材料4の温度を測定
するようにすることも好ましい。この場合、温度測定手
段として温度センサ10の代わりに赤外放射温度計13
をドラム3の外周面に巻き付けられた記録材料4に近接
させて設け、記録材料4から放射される赤外線を捕らえ
ることにより、記録材料4の温度を測定することができ
る。記録材料4の特性が温度によって変動する場合は、
ある温度では記録材料の表面にピント位置を合わせて露
光するのが最も画質的に良好であるものが、温度が変動
した場合には、記録材料の表面ではない位置にピント位
置を合わせて露光する方が良質な画像を露光することが
できる場合が考えられる。記録材料4の温度を測定する
ことは、このような場合に特に有効である。
【0041】上記の場合において、記録材料4の温度を
測定することが困難である場合には、露光時に記録材料
4を保持している保持部材の温度を測定することが好ま
しい。保持部材は、図1に示すように記録材料4をその
外周面に巻き付けて保持するドラム3の他に、記録材料
を平らに固定するプレート状の保持板であってもよい。
これら保持部材の温度を測定する場合は、図示しない
が、温度センサをドラム3やプレート状の台板に埋め込
んでその温度を測定する方法や、記録材料4を吸引する
ことによりドラム3の外周面やプレート状の保持板の表
面に密着させるようにしている場合には、吸引空気温度
を測定する方法等が挙げられる。このように露光時に記
録材料4を保持している保持部材の温度を測定すること
で、記録材料4の温度を測定することが困難である場合
でも、温度に起因するピント位置のずれを補正すること
が可能である。
【0042】図5は、本発明に係る画像露光装置の他の
実施形態の概略構成を示している。図中、21は露光光
源、22はレンズ、23は保持板、24は保持板23の
表面に保持された記録材料、25は位置検出センサであ
る。
【0043】露光光源21は、半導体レーザやLED
(発光ダイオード)からなり、装置架台26に設けられ
た取付台27に固定されている。なお、露光光源21は
便宜上1つの光源として図示しているが、露光光源21
の数は複数でもよい。
【0044】レンズ22は、露光光源21から図示左方
向に照射される光の光軸上に配置されており、露光光源
21からの光をプレート状の保持板23表面に保持され
た記録材料24の露光面に投影照射する。このレンズ2
2は図示する1枚からなるものでもよいし、複数のレン
ズを光軸を揃えて所定間隔をおいて鏡胴内に収容してな
るレンズ群からなるものであってもよい。
【0045】また、レンズ22は、装置架台26上にお
いて、該装置架台26に対して光軸方向に沿って前後
(図示左右方向)に移動可能なステージ28上に固定さ
れており、このステージ28は、装置架台26に設けら
れたステッピングモータ29に一端が取付けられたボー
ルネジ30と螺合している。従って、ステージ28は、
ステッピングモータ29の回転駆動によりボールネジ3
0が回転することで、露光光源21の光軸に沿って図示
左右方向に移動し、記録材料24の露光面上に投影照射
される露光光源21からの光のピント位置を調整可能と
している。本実施形態では、これらステージ28、ステ
ッピングモータ29及びボールネジ30によりレンズ2
2の位置を移動して露光光源21とレンズ22との間の
距離を変化させるピント調整手段を構成している。
【0046】位置検出センサ25は、詳細については図
示しないが、投光部と受光部とを有し、投光部からの光
を記録材料24の露光面上に照射し、その反射光の位置
を受光部によって検出することで、三角測定法によって
記録材料24の位置を測定する光学式の記録材料位置測
定手段であり、レンズ22と同様にステージ28上に固
定されている。
【0047】位置検出センサ25の測定値は制御部31
に出力され、制御部31ではこの測定値に基づいてレン
ズ22の移動量を算出し、ステッピングモータ29がレ
ンズ22移動量相当の回転駆動を行うために必要なパル
ス数としてステッピングモータドライバ32に出力す
る。
【0048】図中、33は温度センサであり、装置内部
において温度を測定するための温度測定手段である。こ
の実施形態に示す温度センサ33は、レンズ部の温度を
測定するように設けられている。ここでレンズ部とは、
レンズ22若しくはレンズ22を固定しているステージ
28を指し、図示例では温度センサ33をレンズ22に
接して取付けることで、レンズ22自体の温度を測定す
るようにしているが、ステージ28に接して取付けるこ
とで、ステージ28自体の温度を測定するようにしても
よい。
【0049】この実施形態に係る画像露光装置におい
て、レンズ22は、ある温度(基準温度)において記録
材料24の露光面上に適正なピント位置で画像形成が行
われるように記録材料24の露光面に対して予め適正距
離に初期設定されている。このときのピント調整は、実
際に画像を露光してみて調整する方法や共焦点法により
反射光の径が最小となるように調整する方法等が挙げら
れる。
【0050】ここで、例えば記録材料24の厚みやその
露光面に生じた凹凸によって、位置検出センサ25によ
り測定される記録材料24の露光面との間の距離が、レ
ンズ22の上記初期設定距離と相違が生じた場合、制御
部31は、位置検出センサ25の測定値からレンズ22
と記録材料24の露光面との間の初期設定距離からのず
れ量を算出し、そのずれ量を補正するに必要なレンズ2
2の移動量に相当するステッピングモータ29の回転駆
動のためのパルス数をステッピングモータドライバ32
に出力する。なお、本実施形態においては、これら制御
部31及びステッピングモータドライバ32により、前
記ピント調整手段によるピント位置を調整する制御手段
を構成している。
【0051】レンズ22と記録材料24の露光面との間
の距離と位置検出センサ25と記録材料24の露光面と
の間の距離とは、本来一定であり、ピント位置のずれ量
も、レンズ22と記録材料24の露光面との間の距離の
ずれ量と位置検出センサ25と記録材料24の露光面と
の間の距離のずれ量とで一定となる筈である。しかし、
装置内部に発生した熱により、露光光源21を取付けて
いる取付台26やレンズ22を取付けているステージ2
8等に熱膨張が起こると、レンズ22と記録材料24の
露光面との間の距離のずれ量と位置検出センサ25と記
録材料24の露光面との間の距離のずれ量とに相違が生
じる場合がある。
【0052】この温度による距離のずれ量の相違は、温
度の関数になるため、制御部31は、装置内部に発生し
た熱を温度センサ33により測定することで、その測定
値に基づいて位置検出センサ25から出力される測定値
に補正をかける。ステッピングモータドライバ32は、
制御部31から出力された上記補正後のパルス数に応じ
てステッピングモータ29を回転駆動させ、レンズ22
のピント位置を適正位置となるように調整制御する。こ
れにより、温度変化に起因するレンズ22の位置と位置
検出センサ25の測定値のずれを補正することができ、
良質な画像形成が可能となる。
【0053】制御部31には、温度センサ33の測定値
と補正量との関係を規定したテーブルを用意しておき、
このテーブルに基づいて温度センサ33の測定値からレ
ンズ22の移動量の補正値を求めるようにすると、レン
ズ22の移動量の算出が迅速且つ簡易な構成で可能とな
るために好ましい。
【0054】温度センサ33による装置内部の温度の測
定位置は、レンズ22や記録材料24の種類等に応じて
適宜変更することができる。例えば図5に示すように、
温度センサ33をレンズ22若しくはレンズ22を固定
しているステージ28に接してレンズ部の温度を測定す
るように設ける場合は、レンズ22が複数のレンズを組
み合わせたレンズ群からなる場合に有効である。即ち、
レンズ22が複数のレンズを組み合わせたレンズ群から
なるものであると、装置内部に発生する熱により各レン
ズ間の距離に変動が生じることで、ピント位置にずれが
生じるおそれがある。このようなずれは位置検出センサ
25では検出されないため、位置検出センサ25による
測定値に基づいてレンズ22の移動量を決定しても適正
な位置ピンチ位置を調整することができないが、温度セ
ンサ33によりレンズ部の温度を測定することで、位置
検出センサ25の測定値に対して温度に起因する各レン
ズ間の距離の変動に相応する補正をかけ、ピントずれを
適正に調整することができる。
【0055】また、温度センサ33をレンズ部近傍の雰
囲気温度を測定するように設けることも好ましい。レン
ズ部近傍の雰囲気温度とは、レンズ22若しくはレンズ
22を固定しているステージ28の周辺空気の温度であ
る。この場合は、レンズ22やステージ28に温度セン
サ33の取付けスペースがない場合等、レンズ部に温度
センサ33を接して設けることが困難な場合に有効であ
る。
【0056】記録材料24の特性が温度によって変動す
る場合には、記録材料24の温度を測定するようにする
ことも好ましい。この場合、図6に示すように、温度測
定手段として温度センサ33の代わりに赤外放射温度計
34を保持板23の表面に保持された記録材料24に近
接させて設け、記録材料24から放射される赤外線を捕
らえることにより、記録材料24の温度を測定すること
ができる。記録材料24の特性が温度によって変動する
場合は、ある温度では記録材料の表面にピント位置を合
わせて露光するのが最も画質的に良好であるものが、温
度が変動した場合には、記録材料の表面ではない位置に
ピント位置を合わせて露光する方が良質な画像を露光す
ることができる場合が考えられる。記録材料4の温度を
測定することは、このような場合に特に有効である。
【0057】上記の場合において、記録材料24の温度
を測定することが困難である場合には、露光時に記録材
料24を保持している保持部材の温度を測定することが
好ましい。保持部材は、図5に示すように記録材料24
をその表面に保持するプレート状の保持板23の他に、
記録材料を外周面に巻き付けて保持するドラム(図1参
照)であってもよい。これら保持部材の温度を測定する
場合は、図示しないが、温度センサをプレート状の保持
板23やドラムに埋め込んでその温度を測定する方法
や、記録材料24を吸引することにより保持板23の表
面やドラムの外周面に密着させるようにしている場合に
は、吸引空気温度を測定する方法等が挙げられる。この
ように露光時に記録材料24を保持している保持部材の
温度を測定することで、記録材料24の温度を測定する
ことが困難である場合でも、位置検出センサ25によっ
ては検出されない温度に起因するピント位置のずれを補
正することが可能である。
【0058】また、温度センサ33は、位置検出センサ
25内部の温度を測定することも好ましい。位置検出セ
ンサ25内部の温度とは、位置検出センサ25の投光部
及び受光部を一体に収容した筐体の内部に温度センサ3
3を設けて測定した温度である。このように温度センサ
33により位置検出センサ25の内部の温度を測定する
ことで、位置検出センサ25の出力が温度によって変化
する場合にその補正をかけることができ、ピント位置を
適正に調整することができるようになる。
【0059】更に、温度センサ33により位置検出セン
サ25の内部の温度を測定することが困難な場合には、
位置検出センサ25周囲の温度を測定するようにするこ
とが好ましい。位置検出センサ25の周囲の温度とは、
位置検出センサ25の上記筐体の外面に接して、又は該
筐体に近接した位置に温度センサ33を設けて測定した
温度である。このように位置検出センサ25周囲の温度
を測定することで、例えば位置検出センサ25を構成し
ている筐体が小さくて温度センサ33を内部に収容でき
ないような場合でも、位置検出センサ25の出力が温度
によって変化する場合にその補正をかけることができ、
ピント位置を適正に調整することができるようになる。
【0060】以上説明した画像露光装置におけるピント
調整手段には、レンズをステッピングモータ8、29及
びボールネジ9、30を用いて移動させるものについて
説明したが、これに限定されず、例えば本出願人が先に
提案した特開2001−125206号に開示されてい
るように、レンズを圧電アクチュエータを用いて高速且
つ高精度に移動調整する技術を採用するようにしてもよ
い。
【0061】また、記録材料位置測定手段としては、投
光部と受光部とを有して三角測定法により記録材料位置
を測定する位置検出センサ25を用いた例について説明
したが、これに限らず、記録材料位置を測定可能な手段
であれば任意に採用することができ、例えば接触式セン
サの他、非接触式センサとして静電容量型センサ等を用
いるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、画像露光装置内部の温
度によるピント位置のずれを補正することができ、良質
な画像形成が可能な画像露光装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像露光装置の一実施形態の概略を示す構成図
【図2】原点位置の構成を示す正面図
【図3】遮光部材と原点センサとの関係を示す斜視図
【図4】記録材料の温度を測定する場合を示す構成図
【図5】画像露光装置の他の実施形態の概略を示す構成
【図6】記録材料の温度を測定する場合を示す構成図
【符号の説明】
1、21:露光光源 2、22:レンズ 3:ドラム(保持部材) 4、24:記録材料 5、26:装置架台 6、27:取付台 7:レンズ台 8、29:ステッピングモータ 9、30:ボールネジ 10、33:温度センサ(温度測定手段) 11、31:制御部 12、32:ステッピングモータドライバ 13、34:赤外放射温度計 14:遮光部材 15:原点センサ 23:保持板(保持部材) 28:ステージ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光露光で記録材料の露光面上に画像形成す
    る画像露光装置において、露光光源と、前記露光光源か
    らの光を前記露光面に投影照射するためのレンズと、前
    記レンズの位置を移動してピント調整を行うピント調整
    手段と、装置内において温度を測定する温度測定手段
    と、前記温度測定手段の測定値に応じて前記ピント調整
    手段によるピント位置を調整する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】前記温度測定手段は、レンズ部の温度を測
    定することを特徴とする請求項1記載の画像露光装置。
  3. 【請求項3】前記温度測定手段は、レンズ部近傍の雰囲
    気温度を測定することを特徴とする請求項1記載の画像
    露光装置。
  4. 【請求項4】前記温度測定手段は、記録材料の温度を測
    定することを特徴とする請求項1記載の画像露光装置。
  5. 【請求項5】前記温度測定手段は、露光時に記録材料を
    保持する保持部材の温度を測定することを特徴とする請
    求項1記載の画像露光装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記温度測定手段の測定
    値とピント調整手段によるピント調整量との関係を規定
    したテーブルを有し、該テーブルに基づいてピント調整
    量を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の画像露光装置。
  7. 【請求項7】前記ピント調整手段に原点位置を設け、前
    記温度測定手段の測定値に応じたピント調整手段による
    ピント調整量を前記原点位置からの移動量とすることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像露光装
    置。
  8. 【請求項8】前記原点位置を検出するための原点センサ
    を設け、原点位置の検出は一方向から行うことを特徴と
    する請求項7記載の画像露光装置。
  9. 【請求項9】光露光で記録材料の露光面上に画像形成す
    る画像露光装置において、露光光源と、前記露光光源か
    らの光を前記露光面に投影照射するためのレンズと、前
    記記録材料の位置を測定する記録材料位置測定手段と、
    前記記録材料位置測定手段の測定値に応じて前記レンズ
    の位置を移動してピント調整を行うピント調整手段と、
    装置内において温度を測定する温度測定手段と、前記温
    度測定手段の測定値に応じて前記記録材料位置測定手段
    の測定値に補正をかける制御手段とを有することを特徴
    とする画像露光装置。
  10. 【請求項10】前記温度測定手段は、レンズ部の温度を
    測定することを特徴とする請求項9記載の画像露光装
    置。
  11. 【請求項11】前記温度測定手段は、レンズ部近傍の雰
    囲気温度を測定することを特徴とする請求項9記載の画
    像露光装置。
  12. 【請求項12】前記温度測定手段は、記録材料の温度を
    測定することを特徴とする請求項9記載の画像露光装
    置。
  13. 【請求項13】前記温度測定手段は、露光時に記録材料
    を保持する保持部材の温度を測定することを特徴とする
    請求項9記載の画像露光装置。
  14. 【請求項14】前記温度測定手段は、前記記録材料位置
    測定手段内部の温度を測定することを特徴とする請求項
    9記載の画像露光装置。
  15. 【請求項15】前記温度測定手段は、前記記録材料位置
    測定手段周囲の温度を測定することを特徴とする請求項
    9記載の画像露光装置。
  16. 【請求項16】前記制御手段は、前記温度測定手段の測
    定値と補正量との関係を規定したテーブルを有し、該テ
    ーブルに基づいて補正をかけることを特徴とする請求項
    9〜15のいずれかに記載の画像露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8760483B2 (en) 2009-08-28 2014-06-24 Ricoh Company, Limited Exposure device and image forming apparatus including same

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