JP2003066065A - 加速度センサー - Google Patents

加速度センサー

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JP2003066065A
JP2003066065A JP2001256194A JP2001256194A JP2003066065A JP 2003066065 A JP2003066065 A JP 2003066065A JP 2001256194 A JP2001256194 A JP 2001256194A JP 2001256194 A JP2001256194 A JP 2001256194A JP 2003066065 A JP2003066065 A JP 2003066065A
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JP2001256194A
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Mitsuhiro Urano
充弘 浦野
Teruyuki Takeda
照之 武田
Takeshi Son
彪 孫
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Ubukata Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化しても導通状態の安定した加速度センサ
ーを得る。 【構成】加速度センサー1は金属容器6と蓋板5によっ
て密閉容器を構成している。密閉容器内には慣性球10
と複数の可動部を有する可動接点8が収納され、可動接
点は端子ピン3と接続されるとともに慣性球の重量によ
って可動部である羽根状部8Bを撓めて固定接点である
密閉容器内周面6Cに接触している。可動部の先端8C
は密閉容器内面側に所定角度曲げられている。 【効果】可動部先端を曲げることにより可動接点と固定
接点との接触部分の面積を小さくすることができ、接触
部分の単位面積あたりの接触圧力を高くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型の加速度センサーの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は小型の加速度センサー、特に
落下状態を検出するのに適した加速度センサーとして、
特願2000−280176等において加速度センサー
を提案している。以下、図を参照しながらこの例につい
て説明する。図6は加速度センサーの縦断面図を、また
図7には図6の加速度センサーのB−B断面図を示す。
【0003】この加速度センサー101は金属板102
の貫通孔102Aに導電性の端子ピン103を挿通し、
ガラス等の電気絶縁性充填材104で気密に固定した蓋
板105と、一端を閉塞された有底筒状の金属容器10
6とで気密容器が構成されている。
【0004】蓋板105の密閉容器内面側には電気絶縁
物製のガイド107が設けられている。ガイド107の
ほぼ中央には端子ピン103が挿通され、この端子ピン
103を囲むようにガイド107には窪み107Aが設
けられている。
【0005】可動電極108は薄く且つ充分な弾性のあ
る導電材からなり、中央に貫通孔が設けられその周囲に
複数の可動部たる羽根状部108Aが等間隔に配置され
ている。金属製の固定板109はガイドの窪み107A
の形状に対応した平面形状をしており、窪み107Aに
嵌入配置される。ここで可動電極108の羽根状部10
8Aは窪み107Aの外周部と固定板109の周縁部と
に挟まれて所定の形状、つまりそれぞれの羽根状部が中
心軸に対して等距離で配置されるように整形保持され
る。この状態で固定板109を可動電極の中央に設けた
貫通孔を介して端子ピン103の端面に溶接固定するこ
とにより、両者に挟まれた可動電極108も端子ピン1
03に対して機械的且つ電気的に接続固定される。
【0006】さらに密閉容器内には慣性体として慣性球
110が配置されている。加速度センサー101が図6
のような姿勢で載置された場合は、静止時には慣性球1
10が可動電極の羽根状部108Aを弾性変形させてそ
の先端部を金属容器106の容器内周面106Aに接触
させるようにされている。金属容器106の筒状部には
容器内周面106Aを等分するように内部方向に突出し
た柱状の緩衝部106Bがプレスなどにより成型されて
いる。この例においては緩衝部106Bは可動電極の羽
根状部108Aと同数で且つ等間隔に成型されており、
蓋板と容器との固着時に羽根状部108Aが隣り合う緩
衝部106Bと106Bの間に配置されるように位置決
めされる。また緩衝部106Bの突出量及び間隔は慣性
球110が金属容器106の周縁部に達するときにも、
慣性球の表面と容器内周面106Aとは羽根状部108
Aの厚さより充分大きい所定の距離を保ち、慣性球の表
面は緩衝部に当接しそれ以外の容器内周面106Aには
当接しないように設定される。そのため緩衝部106B
間に位置する羽根状部108Aは、慣性球110と容器
内周面106Aとで隙間なく挟まれることは無い。この
ような構造とすることで落下時の衝撃加速度や輸送など
における繰り返し振動を受けても慣性球の衝接による羽
根状部の延展や永久変形は起こらない。金属容器106
の閉塞端である底面106Cの慣性球110が接触可能
な範囲には凹部106Dが設けられ、この凹部106D
には電気絶縁物として合成樹脂等の絶縁部材111が固
定されている。
【0007】この加速度センサー101は落下センサー
として使用される場合、図6に示す姿勢で配置され、静
止時には慣性球110で撓められた羽根状部108Aの
先端が金属容器内面106Aに接触して電路を形成して
いる所謂常時オン形のスイッチとしてはたらいている。
この落下センサー101が落下状態になると、慣性球1
10にかかる重力は見かけ上減少または0になるので、
慣性球110はその重量により撓められていた羽根状部
108Aの弾性によって容器中心方向に押し戻される。
こうして慣性球110が押し戻されると慣性球110が
緩衝部106Bから離れるとともに羽根状部108Aの
先端も金属容器内周面106Aから離れ、加速度センサ
ーはオフにされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この加速度センサーに
おいて羽根状部先端の接触圧力を決める要素としては、
慣性球の質量と羽根状部の弾性が大きく寄与している
が、加速度センサーの小型化を進めると慣性球の質量に
は限界が生ずる。例えば各種の携帯機器などに使用する
ものとする場合、小型化の要求は厳しくなり、それを満
たすためには内部の各部品はさらに小型とされ、その結
果として容器内部で移動可能な大きさとされる慣性球の
重量は僅かなものになってしまう。そのため、慣性球に
撓められた羽根状部先端の接触部分における単位面積あ
たりの接触圧力は小さく、接触部表面の僅かな汚れや酸
化被膜などによって導通不良を起こす可能性が高くなる
と言う問題がある。そのため慣性球の質量や羽根状部の
弾性を変えることなくこのような導通不良をなくす方法
が求められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の加速度セ
ンサーにおいては、可動接点の可動部先端を容器内面方
向に所定角度で曲げていることにより、可動接点と容器
内面との接触面積を小さくして単位面積あたりの接触圧
力を高くしている。そのため、センサーが小型で慣性体
の重量が小さく可動接点の接触圧力を大きく取れない場
合であっても、接触面上にある汚れや酸化膜などを破り
やすくなり、導通不良の発生を確実に減らすことができ
る。
【0010】また、可動接点の可動部先端の曲げ角度は
容器内面の軸線方向に対して30度以上60度以下とす
ることにより、慣性体によって可動部が押し付けられた
時に接触部が摺動を起こしやすいようにされる。そのた
め、単位面積あたりの接触圧力を高くしたことに加えて
摺動により接触面の汚れなどが除去されるので、導通不
良をより確実に減少させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明に
ついて説明する。図1は本発明の加速度センサーを落下
センサーとして使う場合の縦断面図を、また図2には図
1の加速度センサーのA−A断面図を、さらに図3には
図1の加速度センサーで使用される部品の斜視図を、図
4には図2の部分拡大図を示す。
【0012】加速度センサー1は金属板2の貫通孔2A
に導電性の端子ピン3を挿通し、ガラス等の電気絶縁性
充填材4で気密に固定した蓋板5と、一端を閉塞された
有底筒状の金属容器6とで気密容器が構成されている。
実施例の加速度センサー1においては金属容器6の円筒
部の外径が3.3mm、板厚は0.15mmとされている。蓋板5
の金属板2にはハンダメッキが施されており、この蓋板
5を金属容器6に圧入することにより高い気密状態を得
ることができる。また、この他にも蓋板の金属板2と金
属容器6の端面に圧力のかからない方法で気密に固定す
る方法として、例えばレーザー溶接等を用いても良い。
また気密容器内には窒素ガスやヘリウムガスのような汚
損防止用ガスを封入しておくことにより、金属容器6の
内面や後述する電極表面が酸化したりする不具合を防止
でき長期にわたって安定した導通状態を得ることができ
る。
【0013】蓋板5の密閉容器内面側には電気絶縁物製
のガイド7が設けられている。ガイド7のほぼ中央には
端子ピン3が挿通される貫通孔7Aが設けられ、この貫
通孔7Aを囲むように窪み7Bが設けられている。また
窪み7Bの周囲には後述する固定板を正規位置に導くた
めの突起状誘導部7Cが複数設けられている。さらにこ
の実施例では誘導部7Cの外周部分に組み付け時に後述
する可動接点との位置関係を決めるための基準となる凸
状の位置決め部7Dが設けられている。またガイド7の
蓋板側の面には突起7Eが設けられており、ガイド7が
組みつけられた時にこの突起7Eは蓋板5に若干潰され
ながら押しつけられることにより部品の寸法誤差や組み
付け時の誤差を実質的に吸収し、部品間のがたつきなど
を防止することができる。また本実施例では位置決め部
7Dはその先端が金属容器6の内周よりも若干内側に位
置するようにしているが、例えばこの位置決め部7Dの
先端を金属容器6内周面よりも若干外側に出る設計とす
ることにより、金属容器6に挿入する際に突起7Eの場
合と同様に位置決め部7Dで部品の寸法誤差を吸収する
とともに部品間のがたつきを防止することもできる。
【0014】可動接点8は薄く且つ充分な弾性のある導
電材からなり、この実施例では厚さが0.01mmのリ
ン青銅板が使用されている。この可動接点8は中央に貫
通孔8Aが設けられその周囲に複数の羽根状部8Bが等
間隔で配置され、さらにそれぞれの羽根状部8Bの先端
8Cは金属容器6の内周面側に向けて曲げられている。
組付け前の可動接点8は図3に示すように羽根状部8B
を中心から放射状に展開した形状をしており、この時点
で羽根状部の先端8Cは容器内に配置された時に容器内
周面を向くように成形されており、さらにそれぞれの羽
根状部8Bは充分な弾性を有している。金属製の固定板
9はガイド7の窪み7Bの形状に対応した平面形状をし
ており、周囲の切り欠き部9Aをガイドの誘導部7Cに
沿わせて窪み7Bに配置される。ここで可動接点8を羽
根状部8Bが誘導部7Cにかからないように載置した後
に固定板9を窪み7Bにはめこむことにより、羽根状部
8Bは窪み7Bの外周部と固定板9の周縁部とに挟まれ
て所定の形状、つまりそれぞれの羽根状部がセンサーの
中心軸に対してほぼ並行且つ等距離の円周状に配置され
るように成形保持される。この状態で固定板9を可動接
点の貫通孔8Aを介して端子ピン3の端面に溶接するこ
とにより両者が固定されると共に、両者に挟まれた可動
接点8も端子ピン3に対して機械的且つ電気的に接続固
定される。
【0015】密閉容器内には慣性体として慣性球10が
配置されている。実施例においてこの慣性球10は鉄や
タングステン合金の球であり、図1のような姿勢で加速
度センサー1が載置された場合は、静止時には可動接点
の羽根状部8Bを弾性変形させて先端部が金属容器6の
容器内周面6Cに接触するようにされている。金属容器
6の筒状部には容器内周面6Cを等分するように内部方
向に突出した柱状の緩衝部6Aがプレスなどにより成型
されている。実施例ではこの緩衝部6Aは可動接点の羽
根状部8Bと同数で且つ等間隔に成型されており、蓋板
と容器との固着時に羽根状部8Bが隣り合う緩衝部6A
と6Aの間に配置されるように位置決めされる。また緩
衝部6Aの突出量及び間隔は慣性球10が金属容器6の
周縁部に達するときにも、慣性球の表面と容器内周面6
Cとは羽根状部8Bの厚さより充分大きい所定の距離を
保ち、慣性球の表面は容器内周面に直接当接しないよう
に設定される。そのため緩衝部6A間に位置する羽根状
部8Bは、慣性球10と容器内周面6Cとで隙間なく挟
まれることは無い。このような構造とすることで落下時
の衝撃加速度や輸送などにおける繰り返し振動を受けて
も慣性球の衝接による羽根状部の延展や永久変形は起こ
らず、それに伴なう加速度センサーの特性変化を防止す
ることができる。また慣性球10は容器内周面まで達し
なくても弾性変形された羽根状部8Bの先端8Cは容器
内周面6Cに接触するように配置されているので端子ピ
ン3と金属容器6との間の電路は確実に閉じられる。
【0016】ここで前述し図6に示した従来の加速度セ
ンサー101の場合では、羽根状部108Aは慣性体1
10による押圧力を受けると容器内周面に接触した先端
を図5(C)に示すように撓める。こうして撓んだ羽根
状部108Aの先端部は容器内周面に対してほぼ並行に
接するので接触部108Bは図5(D)に示すように帯
状となり、さらに押圧力が高くなるほど接触面積が大き
くなる。そのため、慣性体によって羽根状部108Aに
加えられた押圧力は分散されてしまい単位面積あたりの
接触圧力は大幅に減少してしまう。
【0017】これに対して本発明においては可動接点8
の羽根状部8Bの先端8Cを容器内周面6C側に曲げる
ことにより、図5(A)に示す如く羽根状部先端8Cの
容器内周面6Cに対する接触角度が従来のものに比較し
て大きくなっている。そのため、羽根状部8Bは容器内
周面6Cへの接触時に慣性球10に押圧されて撓んでも
図5(B)に示すように羽根状部先端8Cの接触部8D
の面積はほとんど増加しない。このように本発明におい
ては可動接点8と容器内周面8Bとの接触面積が少ない
ことから、慣性球10の質量が従来のものと同じ場合で
も単位面積あたりの接触圧力は増加する。こうして接触
部における接触圧力を増加させることにより酸化被膜や
微小な汚れを破って導電性を得やすくなる。
【0018】さらに本願発明では羽根状部8Bが撓む際
に先端8Cが容器内面に対して摺動することで、前述し
たように接触圧力が高くなっていることと併せて、接触
部間に異物が挟まったり接触面に薄い酸化膜が発生した
場合などにもこれらを破壊または除去し、より確実に導
通を得ることができる。特に容器内周面6Cの軸線方向
に対する羽根状部先端8Cの接触角度を30度以上60
度以下、好ましくは45度以下とすることにより、慣性
球10による押圧力横方向への分力を大きくしてより確
実に接触部の摺動を発生させることができる。さらに容
器底面6Dから羽根状部先端8Cまでの距離を少なくと
も慣性球の半径よりも小さくすることで、慣性球10が
羽根状部先端8Cを直接押圧することがないようにして
先端部への応力集中とそれに伴う塑性変形を防止してい
る。
【0019】可動接点8は非常に薄いリン青銅板のよう
なしなやかな材料でできているが、端子ピン3との固着
部近傍のように応力が集中する部分に慣性球10が衝突
した場合などには、可動接点が塑性変形を起こしてしま
うことがある。そこで本実施例においては可動接点8を
固定板9と端子ピン3とで導電的に挟持固定する構造と
したことにより、可動接点8と端子ピン3との固着部を
金属性の固定板9で覆うことができ、慣性球10がここ
まで達するようなことがあっても固着部近傍で可動接点
に直接に接触することはなくなる。そのため可動接点の
塑性変形を防止することができる。
【0020】さらに実施例においてはガイド7の誘導部
7C先端の位置を、慣性球10が端子ピン3の端部、つ
まり端子ピン3と可動接点8との固着部にまで達するこ
とを防止できる位置に設定している。つまり実施例では
3ヶ所均等な間隔で設けられた誘導部7Cの内側先端部
分が慣性球10に当接し受け止めることにより、慣性球
がそれ以上端子ピン側に移動・接触することを防いでい
る。そのため端子ピン3と可動接点8との固着部近傍は
もちろん、金属性の固定板9に接触することも無くな
る。
【0021】金属容器6の閉塞端である底面6Dの慣性
球10が接触可能な範囲には凹部6Bが設けられ、この
凹部6Bには電気絶縁物として樹脂等の絶縁部材11が
固定されている。この絶縁部材11は接着剤のような樹
脂材料を直接塗布・硬化させても良いし、板状のものを
固着しても良い。また直接塗布する樹脂材料としてはエ
ポキシ樹脂等の各種のものが使用できるが、作業性等を
考慮すると紫外線硬化形の接着剤などを使うことがより
好ましい。なお、慣性球10が導電性を持たない場合に
は絶縁部材が必要無いことは言うまでも無い。
【0022】次に加速度センサー1の動作について説明
する。落下状態を調べるセンサーとしてこの加速度セン
サーを使用する場合には図1のように加速度センサー1
の中心軸が水平になるように配置される。通常の静止状
態においては慣性球10は金属容器6内の最下部に位置
しており、容器内の緩衝部6A上に位置する慣性球10
は緩衝部間に位置する可動接点8の羽根状部8Bを弾性
的に撓めてその先端8Cを金属容器6の内周面6Cに接
触させる。こうして加速度センサー1は端子ピン3と金
属容器6を導通させる常時オン型のスイッチとして構成
される。また特に慣性球10として鋼球のような導電体
を使用した場合には、端子ピン3と金属容器6の間の電
路は、羽根状部8Aと金属容器6が直接接触する経路
と、羽根状部8Aから慣性球10を介して緩衝部6Aで
金属容器6に至る経路の2経路となるので導通不良が発
生する可能性をより低減することができる。ここで前述
した如く慣性球10は金属容器6の円筒部に成型された
緩衝部6A上に接触し、容器内周面とは所定の距離をお
くことにより羽根状部8Bを隙間なく挟み込むこととそ
れに伴なう羽根状部8Bの塑性変形を防止している。
【0023】上述したように静止時には慣性球10はそ
の重量により羽根状部8Bを弾性的に撓ませて電路を形
成しているが、この加速度センサーが取り付けられた機
器などが落下状態に入ると、慣性球10にかかる重力は
見かけ上減少または0になり、慣性球の重量もまた見か
け上減少する。そのため慣性球10はその重量により撓
められていた羽根状部8Bの弾性によって容器中心方向
に押し戻される。こうして慣性球10が押し戻されると
慣性球10が緩衝部6Aから離れるとともに羽根状部8
Bの先端8Cも金属容器内周面6Cから離れ、加速度セ
ンサーはオフにされる。
【0024】このとき、容器内周面6Cから離れた慣性
球10が容器の底面6D側に接触することがある。しか
し実施例では底面6Dの慣性球10が接触可能な範囲に
は絶縁部材11が配設されているので、接触してもスイ
ッチとして電気的な導通が得られることは無い。また端
子ピン3側に慣性球10が移動したとしても本実施例で
は前述したように電気絶縁物からなるガイド7の誘導部
7Cによって移動を阻止されるし、ガイド7の誘導部7
Cの突出量が少ない場合でも可動接点8と同電位の固定
板9に接触するだけなのでやはり電気的に再閉路される
ことはない。そのため本加速度センサーはいわゆる無重
力状態、つまり落下状態となったことを確実に検出する
ことができる。
【0025】このような加速度センサー1の導通状態を
制御装置などで監視しておくことにより、加速度センサ
ーを取付けた装置が落下状態に陥った時に被害を最小限
にするために最適な回避処理等を行うことができる。例
えばノートパソコンなどの携帯端末自身やこれらに使用
されるハードディスクなどの記憶装置にこの加速度セン
サーを取付けることにより、携帯端末を使用時に落下さ
せてしまった場合などにも落下状態に陥ったことを検出
し、直ちに磁気ヘッドなどの駆動部を退避させるなどの
処理をすることにより落下衝撃による磁気データの破壊
などの被害を最小限に食い止めることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の加速度センサーによれば、固定
接点である容器内面に接触する可動接点の可動部先端を
所定の角度で容器内面側に曲げておくことにより、接触
面積を小さくして単位面積あたりの接触圧力を高くする
ことができる。そのためセンサーを小型にして慣性体の
重量を充分に大きく取れない場合であっても、接触面上
に存在するわずかな汚れや酸化膜などを破り導通不良の
発生を確実に減らすことができる。
【0027】さらに可動接点の可動部先端の曲げ角度は
容器内面の軸線方向に対して30度以上60度以下とす
ることにより、慣性体によって可動部が押し付けられた
時に接触部が摺動を起こしやすいようにされる。そのた
め、単位面積あたりの接触圧力を高くしたことに加えて
摺動により接触面の汚れなどが除去されるので、導通不
良をより確実に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度センサーの一実施例を示す縦断
面図
【図2】図1の加速度センサーのA−A断面図
【図3】図1の加速度センサーで使用される部品の分解
斜視図
【図4】図2の部分拡大図
【図5】本発明と従来例の可動接点羽根状部の説明図
【図6】従来の加速度センサーの一例を示す縦断面図
【図7】図6の加速度センサーのB−B断面図
【符号の説明】
1:加速度センサー 2:金属板 3:端子ピン 5:蓋板 6:金属容器 6A:緩衝部 6C:容器内周面 7:ガイド 8:可動接点 8B:羽根状部 8C:先端 8D:接触部 9:固定板 10:慣性球(慣性体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の端子ピンを電気的に絶縁状態で
    貫通固定されたヘッダと、金属製の有底筒状容器とを有
    し、この容器の開口端には前記ヘッダが固定されてお
    り、容器内部には電気絶縁物製のガイドと球状の慣性体
    が配置され、前記端子ピンの容器内部側にはセンサーの
    中心軸に対して等距離となる円周上に複数の可動部が均
    等に配置された可動接点が導電的に固定され、それぞれ
    の可動接点の可動部先端は自由状態では実質的な固定電
    極である容器の内面と等距離となるように配置され、ま
    たこの可動部は水平に配置されたときに慣性体の重量を
    受けると弾性的に変形して容器内面に接触すると共にそ
    の重量が所定値にまで減少した場合には慣性体の重量に
    抗して先端を容器から開離する弾性を有し、金属容器に
    はそれぞれの可動部の間に内面方向に突出した緩衝部が
    成型されることにより可動接点が慣性体と固定電極によ
    って隙間のない状態に挟まれるのを防止され、可動接点
    の可動部先端は容器内面方向に所定角度で曲げられてい
    ることにより可動接点と容器内面との接触面積を小さく
    したことを特徴とする加速度センサー。
  2. 【請求項2】 可動接点の可動部先端は容器内面の軸線
    方向に対して30度以上60度以下の角度で接触するよ
    うに曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の
    加速度センサー。
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