JP4716396B2 - 多方向傾斜スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器の傾きを検知するために設けられる傾斜スイッチに関し、多方向の傾斜方向検知と傾斜時の接触信頼性を向上させた発明に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、球体の転がりを利用した傾斜スイッチは、図10のようにベース51とカバー61から形成されたスイッチ本体内の4方向に端子64を配設して球体の転がりにより各端子64間を導通する構造である。
スイッチ内の端子の配列は様々であるが、剛体としての端子64を配置しているので、傾斜時の振動や微細な傾きにより接触が不安定となる欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の傾斜スイッチは上記の理由により、補正回路を別途に設ける必要があり、高コストになっていた。
また、ベースやカバーが夫々別の部品で構成されているため、金型や設備の負担も大きく、傾斜スイッチ自体のコストも高くなっていた。
さらに、球体の自重だけで剛体接触させるため、球体に一定質量が必要であり、小さな傾斜スイッチを構成することが困難であり、機器の小型化の障害となっていた。
本発明はこうした課題を解決するために発明されたものであり、機器の小型化を可能にして、安価で傾斜時の接触安定性の高い多方向傾斜スイッチを提供することができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するために、スイッチ筐体内に形成された移動空間部と、スイッチ本体の傾斜に伴い前記移動空間部を自在に移動する導電性の可動球体とを備え、該可動球体と接触する弾性部材から成る固定接片を前記可動球体の移動軌跡上に配置するとともに、前記スイッチ筐体内の上下の少なくともどちらか一方に前記可動球体が常時略中央に位置する傾斜面を有する複数の移動溝を設け、該移動溝に前記固定接片を対向して設けるとともに、該固定接片に略コの字状切込みを周設して舌片を形成し、しかも該舌片と前記可動球体とを弾性接触させたものである。
また、前記スイッチ筐体を水平面で分割するとともに、前記移動溝と前記固定接片及び分割した前記スイッチ筐体をともに上下対称の同一形状に形成する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の多方向傾斜スイッチは、傾斜時の接触を安定した状態で維持することができるため、出力信号の補正が不要であり、機器の低価格化を実現することができる。
また、スイッチ筐体を上下に同一部品で構成したので、部品コストを下げるとともに、組立性の著しい向上を図ることができる。
【0006】
【実施例】
以下、本実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の多方向傾斜スイッチの実施例を表す正面断面図である。
図2はその外観斜視図、図3はその分解斜視図である。
【0007】
これらの図において、上下に等分割されたスイッチ筐体1はその内側に4方向に放射状に穿設された移動溝2を形成するとともに、この移動溝2の底面部には各々固定接片10からなる接片部分11が一定の傾斜角度をもって配置されている。
図4はこの固定接片10の対向配置状態と、後述の導電性可動球体18とを表した要部分解斜視図である。
本図のように固定接片10はスイッチ筐体1外部に導出された一つの端子14と、隣接した一方の接片部分11と連続して形成されており、一対の固定接片10が上下に対向した状態で配設されている。
【0008】
図7はこの固定接片10からなる接片部分11を表す部分外観図である。各々の接片部分11にはコの字状切込み12を周設することにより舌片13が形成されている。
なお、固定接片10は薄板の弾性部材で形成されているため、舌片13自体は極めて柔軟な撓みを発生させることができる。
【0009】
そして、この固定接片10は絶縁性部材で形成されたスイッチ筐体1にインサート成形等により配置されている。凹所3はこの際に金型内で接片部分11を保持するために設けられたコアピンによる穴である。なお固定接片10の配置方法はインサート成形に限らず、嵌合方法や溶接、接着方法などが考えられる。
18は導電性の可動球体であり、移動溝2を傾斜方向に自在に転動し、水平状態で中央部に復帰するよう動作する。
この可動球体18を上下からスイッチ筐体1で挟んで収納した後、貫通穴4にリベット19を加締めて上下のスイッチ筐体1を固定し、次に端子14を曲げ加工して本発明の多方向傾斜スイッチが完成する。
本実施例では端子14を面実装タイプとしたがこれに限定するものではなく、併せて、端子14の導出方法等についても様々な応用が可能である。
加えてスイッチ筐体1間の固定方法についても嵌合方法や超音波溶接等により行うことができる。
【0010】
図5は本発明の多方向傾斜スイッチの傾斜状態を表す正面断面図であり、時計方向に傾斜した状態で可動球体18が上下の固定接片10間に挟持されて導通状態となっている状態を示している。加えて、図6は図5の接触部分を表す部分拡大図である。
以上のように構成された本発明の多方向傾斜スイッチは、可動球体18の自重により舌片13が柔軟に撓んで可動球体18がコの字状切込み12の縁部15に案内されて接触するとともに、舌片13の先端でも弾性接触している状態の多点接触構造となっているので、接触信頼性が極めて高いという特徴を有している。
【0011】
また、コの字状切込み12が可動球体18の横ズレを防止する作用も併せ持っているため、傾斜検出時の安定性は従来の剛体間接触に比べ極めて高く、従って検出信号を継続保持するために必要であった補正回路等の必要がなく、機器の低価格化を実現することができる。
【0012】
図8は、上述した本発明の多方向傾斜スイッチのスイッチ筐体1を表す平面図であり、図9はこのスイッチ筐体1の連続加工例を表す平面図である。同一形状のスイッチ筐体21を上下に分割したので、完全に同一のスイッチ筐体21を図9のように連続的に形成することにより、可動球体を片方のスイッチ筐体21に載置した後、隣接スイッチ筐体21を重ね合わせたり、短冊状に連続した状態のスイッチ筐体21同士を重ね合わせるだけで本発明の多方向傾斜スイッチの組立が完成するという極めて容易な製造手段が可能となる。
【0013】
また図4にも示したように、固定接片10がスイッチ筐体1の外部に導出された一つの端子14と、隣接した一方の接片部分11と連続して形成されるとともに一対の固定接片10を上下に対向した状態で配設しているため図9に示したリードフレーム30も1枚の部材で構成できるという優れた生産効率性を有している。
【0014】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)スイッチ筐体内に形成された移動空間部と、スイッチ本体の傾斜に伴い前記移動空間部を自在に移動する導電性の可動球体とを備え、該可動球体と接触する弾性部材から成る固定接片を可動球体の移動軌跡上に配置するとともに、スイッチ筐体内の上下の少なくともどちらか一方に可動球体が常時略中央に位置する傾斜面を有する複数の移動溝を設け、該移動溝に固定接片を対向して設けるとともに、該固定接片に略コの字状切込みを周設して舌片を形成し、しかも該舌片と可動球体とを弾性接触させたので、可動球体と固定接片が上下振動にも安定した接触関係を維持することができる。
(2)スイッチ筐体内の上下の少なくともどちらか一方に可動球体が常時略中央に位置する傾斜面を有する複数の移動溝を設け、該移動溝に可動球体と接触する弾性部材からなる固定接片を対向して設けるとともに、該固定接片に略コの字状切込みを周設して舌片を形成したので、可動球体と固定接片が多点接触構造となり、接触信頼性をさらに向上させることができる。
(3)スイッチ筐体内の上下の少なくともどちらか一方に可動球体が常時略中央に位置する傾斜面を有する複数の移動溝を設け、該移動溝に可動球体と接触する弾性部材からなる固定接片を対向して設けるとともに、該固定接片に略コの字状切込みを周設したので、略コの字状切込み部分が可動球体の移動を案内することにより、横振れにも安定した接触を確保することができる。
(4)スイッチ筐体を水平面で分割するとともに、移動溝と固定接片及び分割したスイッチ筐体をともに上下対称の同一形状に形成したので、組立が極めて容易であるとともに部品コストや開発投資を大幅に抑制することができる。
(5)固定接片は複数個を一体的に形成するとともに、スイッチ筐体内に配置した後に必要箇所に応じて分離したので、生産効率の良い多方向傾斜スイッチを得ることができる。
(6)スイッチ筐体を上下に二分割するとともに、固定接片も上下に対向配設したので、スイッチ筐体を表裏何れの方向に取り付けても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多方向傾斜スイッチの実施例を表す正面断面図である。
【図2】 本発明の多方向傾斜スイッチの実施例を表す外観斜視図である。
【図3】 本発明の多方向傾斜スイッチの実施例を表す分解斜視図である。
【図4】 本発明の多方向傾斜スイッチの実施例を表す要部分解斜視図である。
【図5】 本発明の多方向傾斜スイッチの傾斜状態を表す正面断面図である。
【図6】 本発明の多方向傾斜スイッチの傾斜状態(図5)の部分拡大図である。
【図7】 本発明の多方向傾斜スイッチの固定接片部を表す部分外観図である。
【図8】 本発明の多方向傾斜スイッチのスイッチ筐体を表す平面図である。
【図9】 本発明の多方向傾斜スイッチのスイッチ筐体の連続加工例を表す平面図である。
【図10】 従来の傾斜スイッチを表す平面図である。
【符号の説明】
1、21 スイッチ筐体
2 移動溝
3 凹所
4 貫通穴
5 突起部
6 孔部
10 固定接片
11 接片部分
12 コの字状切込み
13 舌片
14、34、64 端子
15 縁部
18、68 可動球体
19 リベット
30 リードフレーム
51 ベース
61 カバー

Claims (2)

  1. スイッチ筐体内に形成された移動空間部と、スイッチ本体の傾斜に伴い前記移動空間部を自在に移動する導電性の可動球体とを備え、該可動球体と接触する弾性部材から成る固定接片を前記可動球体の移動軌跡上に配置するとともに、前記スイッチ筐体内の上下の少なくともどちらか一方に前記可動球体が常時略中央に位置する傾斜面を有する複数の移動溝を設け、該移動溝に前記固定接片を対向して設けるとともに、該固定接片に略コの字状切込みを周設して舌片を形成し、しかも該舌片と前記可動球体とを弾性接触させたことを特徴とする多方向傾斜スイッチ。
  2. 前記スイッチ筐体を水平面で分割するとともに、前記移動溝と前記固定接片及び分割した前記スイッチ筐体を共に上下対称の同一形状に形成したことを特徴とする請求項記載の多方向傾斜スイッチ。
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