JP2003065824A - ガスメータ及びその電気部品ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メータハウジングへの各種電気部品の組付
け、取外しを簡単にし、組付作業、また点検修理作業を
容易にできるガスメータを提供すること。 【解決手段】 ガス流入口８及びガス流出口１２を備え
たメータハウジング２と、ガスの流量を計量する計量室
と、ガス流入口８からのガスを計量室に導く流入側流路
と、計量したガスをガス流出口１２に導くガス流出側流
路と、ガスの圧力を検知する圧力検知センサ４４と、震
動を検知する感震センサ４６と、流入側流路を遮断する
ための遮断弁５０と、遮断弁５０を作動制御するための
マイコンチップ４８と、を備えたガスメータ。遮断弁５
０及びマイコンチップ４８等の電気部品は電気部品ユニ
ット３２として構成され、電気部品ユニット３２がメー
タハウジング２のユニット取付部２０に取り付けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの供給流量を
計測するガスメータ及びその電気部品ユニットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】家庭、工場等に設置されるガスメータ
は、一般的に、ガス流入口及びガス流出口を備えたメー
タハウジングと、メータハウジング内に設けられた計量
室と、ガス流入口から流入したガスを計量室に導く流入
側流路と、計量室にて計量したガスをガス流出口に導く
流出側流路とを備えている。ガス流入口から流入したガ
スは、流入側流路を通して計量室に送給され、計量室に
て計量された後に流出側流路を通してガス流出口から下
流側に（家庭、工場等で使用される各種ガス機器に）送
給される。

【０００３】この種のガスメータでは、ガスの安全供給
の面から、供給ガスの圧力を検知する圧力検知センサ及
び地震の発生を検知する感震センサと、ガスの供給を遮
断するための遮断弁とが設けられている。これらセンサ
からの検知信号は制御手段（例えば、マイコンから構成
される）に供給され、制御手段はかかる検知信号に基づ
いて異常状態と判断したときに遮断弁を作動し、遮断弁
は流入側流路を遮断してガスの供給を強制的に停止す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガスメータにおける組み立ては、制御手段を含む電気回
路、圧力検知センサ、感震センサ、遮断弁等を一つずつ
メータハウジング内に組み込んでおり、このことに起因
して、次の通りの解決すべき問題がある。即ち、電気回
路、圧力検知センサ、遮断弁等を一つずつ組み付けてい
るために、これらを単に組み付けた段階では電気回路と
各種電気部品（各種センサ、遮断弁）とが電気的に接続
されておらず、この段階ではメータとしての各種機能検
査を行うことができず、メータ全体を組み上げた段階で
これらの機能検査を行っている。それ故に、完成品とし
てのガスメータに対して電気部品に関する各種機能検査
を行うようになるために、検査時に大きなガスメータを
取り扱わなければならず、組付、検査工程のロスが大き
くなる。また、この検査時に、不良個所が見つかると、
不良部品を新しいものと交換しなければならないが、そ
の交換作業は、組み付けた部品を一つずつ取り外して不
良部品を交換し、その後取り外した部品を再度組み付け
なければならず、その作業が煩雑で、時間が掛かり、そ
の作業は非効率的なものである。

【０００５】また、このガスメータにおいては、所定期
間、例えば１０年間使用すると有効期限が切れ、回収し
て点検修理を行い、使用可能な構成部品については再利
用を行っているが、電気部品、特に制御手段を含む電気
回路、圧力検知センサ、感震センサ等については全数交
換を行っている。この点検修理作業は、組付作業におい
て不良箇所を見つけたときと同様に、メータハウジング
から部品を一つずつ取り外して交換すべき電気部品を新
しいものと交換し、その後外した部品を一つずつ組み付
けなければならず、点検修理作業が煩雑で、非効率であ
り、点検修理作業の改善が望まれている。

【０００６】本発明の目的は、メータハウジングへの電
気部品の組付け、取外しを簡単にし、製造時の組付作
業、また点検修理時のその作業を容易にして工数を大幅
に削減することができるガスメータを提供することであ
る。

【０００７】また、本発明の他の目的は、メータハウジ
ングへの電気部品の取付け、取外しを容易に行うことが
できるガスメータの電気部品ユニットを提供することで
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、ガス流入口及
びガス流出口を備えたメータハウジングと、ガスの流量
を計量する計量室と、前記ガス流入口から流入したガス
を前記計量室に導く流入側流路と、前記計量室にて計量
したガスを前記ガス流出口に導くガス流出側流路と、前
記流入側流路を流れるガスの圧力を検知する圧力検知セ
ンサと、地震発生時にその震動を検知する感震センサ
と、前記流入側流路を遮断するための遮断弁と、前記圧
力検知センサ及び前記感震センサからの検知信号に基づ
いて前記遮断弁を作動制御するための制御手段と、を備
えたガスメータであって、前記圧力検知センサ、前記感
震センサ、前記遮断弁及び前記制御手段は電気部品ユニ
ットとして構成され、前記メータハウジングにはユニッ
ト取付部が設けられ、前記電気部品ユニットが前記ユニ
ット取付部に取り外し可能に取り付けられることを特徴
とする。

【０００９】本発明に従えば、ガスメータに用いる電気
部品、即ち圧力検知センサ、感震センサ、遮断弁及び制
御手段が電気部品ユニットとして構成され、この電気部
品ユニットがメータハウジングのユニット取付部に取り
外し可能に取り付けられる。従って、電気部品ユニット
をユニット取付部に取り付けることによって、圧力検知
センサ等の電気部品をメータハウジングに所要の通りに
取り付けることができ、容易に且つ簡単に取り付けるこ
とができる。また、その取り外しもユニット取付部から
取り外すことによって電気部品をメータハウジングから
取り外すことができ、定期的な点検修理の際にも電気部
品ユニットを新しいものに交換すればよく、非常に簡単
に点検修理を行うことができるとともに、その作業工数
を大幅に削減することができる。また、電気部品はユニ
ットとして構成されているので、メータハウジングに組
み付ける前のユニットの段階でもって各種機能検査、例
えば地震検査、ガス供給異常検査等を行うことができ、
これら機能検査を比較的容易に行うことができる。

【００１０】また、本発明では、前記電気部品ユニット
には、前記流入側流路の一部を構成するユニット側流路
が設けられ、前記遮断弁は前記ユニット側流路に配設さ
れてこれを遮断し、前記電気部品ユニットを前記ユニッ
ト取付部に取り付けると、前記電気部品ユニットの前記
ユニット側流路が前記メータハウジングの前記流入側流
路に連通されることを特徴とする。

【００１１】本発明に従えば、電気部品ユニットに流入
側流路の一部を構成するユニット側流路が設けられてい
るので、この電気部品ユニットをメータハウジングに取
り付けると、このユニット側流路はメータハウジングの
流入側流路に接続され、流入側流路を通してのガスの送
給が許容される。また、電気部品ユニットの遮断弁はユ
ニット側流路に配設されてこれを遮断するので、電気部
品ユニットの段階でもって、遮断弁の作動検査等を行う
ことができる。

【００１２】更に、本発明は、ガスメータのユニット取
付部に取り外し可能に取り付けられる電気部品ユニット
であって、流入側口、流出側口及び導入口が設けられた
ユニットハウジングと、前記ユニットハウジング内に規
定され、前記流入側口から流入したガスを前記流出側口
に導くガス流路と、前記ガス流路に配設された遮断弁
と、ガスの圧力を検知する圧力検知センサと、地震発生
時にその震動を検知する感震センサと、前記圧力検知セ
ンサ及び前記感震センサからの検知信号に基づいて前記
遮断弁を作動制御するための制御手段と、を備え、前記
流入側口、前記流出側口及び前記導入口には、それぞ
れ、ガス漏れを防止するためのシール部材が取り付けら
れていることを特徴とするガスメータの電気部品ユニッ
トである。

【００１３】本発明に従えば、ユニットハウジングにガ
ス流路、このガス流路を遮断する遮断弁、圧力検知セン
サ、感震センサ及び制御手段が設けられているので、こ
のユニットの状態でもって、ガス供給異常検査、地震検
査、遮断弁作動検査等の各種検査を行うことができる。
また、ユニットハウジングの流入側口、流出側口及び導
入口にシール部材が取り付けられているので、この電気
部品ユニットをメータハウジングに取り付けると、これ
ら流入側口、流出側口及び導入口の周囲が確実にシール
される。従って、メータハウジングに流入したガスは流
入側口に流れ、流出側口からのガスは下流側に流れ、ま
たガスの圧力はこの導入口を通して圧力検知センサに作
用し、これらの部位からのガス漏れを確実に防止するこ
とができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うガスメータの一実施形態について説明する。図
１は、本発明に従うガスメータの一実施形態を、電気部
品ユニット及び表示ユニットを外した状態で示す、背面
側から見た斜視図であり、図２は、図１のガスメータを
表示ユニットを外した状態で示す、前面側から見た斜視
図であり、図３は、図１におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線によ
る断面図であり、図４は、図１におけるＩＶ−ＩＶ線に
よる断面図であり、図５は、図１のガスメータの電気部
品ユニットを前下側から見た斜視図であり、図６は、図
１におけるＶＩ−ＶＩ線による断面図であり、図７は、
電気部品ユニットをメータハウジングに取り付けた状態
の一部を拡大して示す部分拡大断面図である。

【００１５】図１及び図２において、図示のガスメータ
はメータハウジング２を備え、このメータハウジング２
は下側の下部ハウジング４と、上側の上部ハウジング６
から構成され、下部ハウジング４の上端に上部ハウジン
グ６が取り付けられている。

【００１６】図３及び図４も参照して、この上部ハウジ
ング６の上端両側部には、ガス流入口８を規定する流入
側接続部１０と、ガス流出口１２を規定する流出側接続
部１４が設けられている。この流入側接続部１０は、図
示しない配管を介して、地中埋設管、ガスボンベの如き
ガス供給源（図示せず）に接続され、ガス供給源からの
燃料用ガス（例えば、都市ガス、ＬＰガス）はこのガス
流入口８を通して流入される。また、流出側接続部１４
は、図示しない配管を介して、ガスコンロ、ガス炊飯器
等のガス機器（図示せず）に接続され、ガスメータにて
計量された燃料用ガスはガス機器に供給される。

【００１７】メータハウジング２の下部ハウジング４内
には計量室１６が形成され、この計量室１６に計量手段
１８（図３参照）が設けられている。この形態では、計
量手段１６はそれ自体周知の膜式計量手段から構成さ
れ、膜が往復移動することによって、計量室１６に流入
した燃料用ガスの流入量、換言するとガス機器に供給さ
れる燃料ガスの供給量を計量する。

【００１８】上部ハウジング６の背面側には、背面側に
開口する直方体形状のユニット取付部２０が設けられ、
また、このユニット取付部２０の下方には中間仕切り壁
２２を介してバルブ空間２４が形成され、このバルブ空
間２４の下側は、下部ハウジング４の上端壁２６によっ
て規定されている。この上部ハウジング６には、ガス流
入口８から流入した燃料用ガスを計量室１６に導くため
の流入側流路２８と、計量室１６で計量した燃料用ガス
をガス流出口１２に導くための流出側流路３０とが設け
られている。ガス流入側流路２８は、後述する電気部品
ユニット３２に形成されたガス流路３４と、上部ハウジ
ング６の前面側左部３６内側に設けられた流路３８と、
バルブ空間２４から構成されている。また、流出側流路
３０は、上部ハウジング６の右部に配設され、計量室１
６の右端部から上方にガス流出口１２に向けて延びてい
る。

【００１９】この形態では、バルブ空間２４にバルブ機
構４０が配設されている。このバルブ機構４０は、それ
自体周知の例えばロータリバルブから構成され、下部ハ
ウジング４の上端壁２６に設けられた計量開口４２を開
閉制御して燃料用ガスの計量室１６への流入を制御す
る。

【００２０】このように構成されているので、ガス流入
口８を通して流入した燃料用ガスは流入側流路２８を通
り、バルブ機構４０のバルブ制御によって計量開口４２
を通して計量室１６に流入し、計量手段１８により所要
の通りに計量される。そして、かく計量された燃料用ガ
スは計量室１６から流出側流路３０を通ってガス流出口
１２から下流側に供給される。

【００２１】この実施形態では、ガスメータの各種電気
部品、図示の形態では、圧力検知センサ４４、感震セン
サ４６、制御手段を構成するマイコンチップ４８及び遮
断弁５０は電気部品ユニット３２を構成し、この電気部
品ユニット３２が上部ハウジング６のユニット取付部２
０に背面側から取り外し可能に取り付けられる。主とし
て図１を参照して、電気部品ユニット３２は、ユニット
取付部２０の形状に対応した直方体状のユニットハウジ
ング５２を備え、このユニットハウジング５２の図１に
おいて右上部を除いてその上面が開放され、各種電気部
品はこの上面開口を通して取り付けられる。

【００２２】ユニットハウジング５２内の図１において
左部には回路基板５４が配設され、この回路基板５４に
マイコンチップ４８、コンデンサ５６、ＬＥＤランプ５
８が取り付けられている。このＬＥＤランプ５８に対応
してユニットハウジング５２の前面には開口が形成さ
れ、ＬＥＤランプ５８はこの開口を通して外側に露出し
ている（図５参照）。流入側流路２８を流れる燃料用ガ
スの圧力を検知する圧力検知センサ４４は、例えば差込
み式によって回路基板５４に着脱自在に取り付けられ
る。この圧力検知センサ４４の検知面（図１において下
側面）は、ユニットハウジング５２の底面に密着され、
この検知面に対応してユニットハウジング５２の底面に
は導入口６０（図５及び図７参照）が設けられ、バルブ
空間２４内の燃料用ガスが、中間仕切り壁２２に設けら
れたガス検知口６１（図３及び図７参照）及び導入口６
０を通して圧力検知センサ４４の検知面に作用し、かく
して圧力検知センサ４４は、バルブ空間２４内のガスの
圧力を検知する。また、加わる振動によって地震発生時
の震動を検知する感震センサ４６は、ユニットハウジン
グ５２内に例えばスナップ式によって着脱自在に取り付
けられ、回路基板５４に電気的に接続される。また、遮
断弁５０は直方体状の本体部６２を備え、この本体部６
２がユニットハウジング３２の壁部６４（図６参照）に
例えば押回し式によって着脱自在に取り付けられ、その
端子部が回路基板５４に電気的に接続される。

【００２３】このユニットハウジング５２には、図１に
おいて右上部に、流入側流路２８の一部を構成するガス
流路３４が設けられている。ガス流路３４はＬ字状に形
成され、その一端の流入側口６６はユニットハウジング
５２の上面に開口し、その他端の流出側口６８はユニッ
トハウジング５２の前面に開口している。この形態で
は、このガス流路３４の流出側口６８の内側に弁座７０
が設けられ、ガス流路３４には、この弁座７０に対向し
て遮断弁５０の弁体７２が配設されている。弁体７０
は、本体部６２から壁部６４を貫通して延びるロッド７
４の先端部に装着され、この弁体７０と壁部６４との間
には、ロッド７４を被嵌してコイルばね７６が装着され
ている。遮断弁５０は、永久磁石（図示せず）の磁力に
よって開状態（図６に示す状態）に保持される自己保持
型の弁であり、マイコンチップ４８からの遮断信号によ
って励磁コイル（図示せず）が励磁されると、永久磁石
の磁力が一時的に弱くなり、コイルばね７６の弾性力に
より弁体７２が弁座７０に押し付けられて閉状態に保持
される。この閉状態においては、遮断弁５０の弁体７２
が弁座７０に着座してガス流路３４を遮断し、これによ
って、ガス流路３４を通しての燃料用ガスの送給が強制
的に遮断される。このガスメータでは、圧力検知センサ
４４の検知圧力が低下すると、燃料用ガスの供給状態に
異常が発生したとしてマイコンチップ４８（制御手段）
は遮断信号を生成し、また、感震センサ４６が比較的大
きな振動を検知すると、大きな地震が起こったとして同
様に遮断信号を生成し、このように生成される遮断信号
に基づいて、マイコンチップ４８は上述した如くして遮
断弁５０の励磁コイルを励磁してガス流路３４を遮断す
る。

【００２４】この実施形態では、更に、ユニットハウジ
ング７２の流入側口６６、流出側口６８及び導入口６０
の周囲に環状シール部材７８，８０，８２が取り付けら
れている。主として図１、図５〜図７を参照して、ユニ
ットハウジング５２の上面の流入側口６６の周囲には環
状凹部が設けられ、この環状凹部にシール部材７８が装
着されている。また、上述したと同様に、ユニットハウ
ジング５２の前面の流出側口６８（又は底面の導入口６
０）の周囲には環状凹部が設けられ、かかる環状凹部に
シール部材８０（又は８２）が装着されている。シール
部材７８，８０，８２は、例えばゴム製のＯリングから
構成される。

【００２５】更に、上部ハウジング６の上部の幅方向中
央部には、取付凹部８４が設けられており、この取付凹
部８４に表示ユニット８６（図２参照）が取り外し可能
に取り付けられる。図示の表示ユニット８６はユニット
ハウジング８８を備え、ユニットハウジング８８の前面
には、計量カウンタ９０の計量値を表示する表示窓９２
が設けられている。

【００２６】上述した構成のガスメータでは、各種電気
部品（マイコンチップ４８等）が電気部品ユニット３２
として構成され、計量カウンタ９０が表示ユニット８６
として構成されている。それ故に、電気部品ユニット３
２については、メータハウジング２に組み付ける前に、
電気部品ユニット３２についての各種検査を行うことが
でき、このように検査を行うことによって、ガスメータ
に比して取り扱いが非常に容易であるため、かかる検査
を簡単に且つ容易に行うことができる。また、この電気
部品ユニット３２には、マイコンチップ４８、圧力検知
センサ４４、感震センサ４６及び遮断弁５０が設けられ
ているので、このユニットの状態でガスメータの機能検
査、例えば地震検査、ガス供給異常検査、遮断弁作動検
査、遮断弁シール検査等を行うことができる。また、各
種電気部品をユニット３２として構成しているので、電
気部品に故障等が発生したときに、電気部品ユニット３
２を新しいものと交換すればよく、容易に且つ短時間に
修理を行うことができる。また、所定期間使用したとき
に行う定期検査においても、電気部品ユニット３２を新
しいものと交換し、取り外した電気部品ユニット３２に
ついて点検修理を行ればよく、これによって、定期点検
及び各種電気部品の点検修理を簡単に且つ容易に行うこ
とができる。

【００２７】この電気部品ユニット３２をメータハウジ
ング２のユニット取付部２０に図３及び図４に二点鎖線
で示すように取り付けると、図１、図３〜図５及び図７
から理解されるように、電気部品ユニット３２の流入側
口６６がメータハウジング２のガス流入口８に連通し、
またこのユニット３２の流出側口６８がメータハウジン
グ２の流路３８の上流側口に連通し、電気部品ユニット
３２のガス流路３４はメータハウジング２の流入側流路
２８の一部を構成する。更に、電気部品ユニット３２の
導入口６０が上部ハウジング６の中間仕切り壁２２のガ
ス検知口６１に連通し、バルブ空間２４、即ち流入側流
路２８を流れる燃料用ガスの圧力がガス検知口６１及び
導入口６０を通して圧力検知センサ４４に作用する。こ
の装着状態においては、シール部材７８によって流入側
口６６の周囲が密封され、またシール８０によって流出
側口６８の周囲が密封される。更に図７に示すように、
シール部材８２によって導入口６０の周囲が密封され
る。このように流入側口６６、流出側口６８及び導入口
６０の周囲が密封されるので、メータハウジング２のユ
ニット取付部２０とこれに装着された電気部品ユニット
３２との間を通して燃料用ガスが漏れるのを確実に防止
することができる。

【００２８】また、表示ユニット８６についても、メー
タハウジング２に組み付ける前に、必要な検査を行うこ
とができ、検査後にメータハウジング２の取付凹部８４
に取り付けられる。このようにメータハウジング２に電
気部品ユニット３２及び表示ユニット８６を取り付ける
ことによって、ガスメータを所要の通りに組み付けるこ
とができる。尚、必要に応じて、電気部品ユニット３２
をユニット取付部２０に取り付けた後、ユニット取付部
２０の開口側にこのユニット３２を覆うようにカバー部
材を取り外し可能に取り付けるようにしてもよい。

【００２９】以上、本発明に従うガスメータの一実施形
態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形乃至修正が可能である。

【００３０】例えば、図示の実施形態では、膜式ガスメ
ータに適用して説明したが、これに限定されず、フルイ
ディクメータ、超音波ガスメータ等の他の形態のガスメ
ータにも同様に適用することができる。

【００３１】また、例えば、図示の実施形態では、燃料
用ガスの供給量を計測するガスメータに適用して説明し
たが、これに限定されず、一般的なガスを計測するメー
タにも広く適用することができる。

【００３２】

【発明の効果】本発明の請求項１のガスメータによれ
ば、ガスメータの各種電気部品（圧力検知センサ、感震
センサ等）が電気部品ユニットとして構成され、この電
気部品ユニットがメータハウジングのユニット取付部に
取り外し可能に取り付けられるので、これら電気部品を
メータハウジングに容易に且つ簡単に取り付けることが
できる。また、それら電気部品の取り外しも容易に行う
ことができ、定期的な点検修理の際にも電気部品ユニッ
トを新しいものに交換すればよく、非常に簡単に点検修
理を行うことができるとともに、その作業工数を大幅に
削減することができる。また、電気部品はユニットとし
て構成されているので、メータハウジングに組み付ける
前のユニットの段階でもって各種機能検査、例えば地震
検査、ガス供給異常検査等を行うことができる。

【００３３】また、本発明の請求項２のガスメータによ
れば、電気部品ユニットに流入側流路の一部を構成する
ユニット側流路が設けられているので、この電気部品ユ
ニットをメータハウジングに取り付けると、このユニッ
ト側流路はメータハウジングの流入側流路に接続され
る。また、電気部品ユニットの遮断弁はユニット側流路
に配設されてこれを遮断するので、電気部品ユニットの
段階でもって、遮断弁の作動検査、そのシール検査を行
うことができる。

【００３４】更に、本発明の請求項３の電気部品ユニッ
トによれば、ユニットハウジングにガス流路、このガス
流路を遮断する遮断弁、圧力検知センサ、感震センサ及
び制御手段が設けられているので、このユニットの状態
でもって、ガス供給異常検査、地震検査、遮断弁作動検
査等の各種検査を行うことができる。また、ユニットハ
ウジングの流入側口、流出側口及び導入口にシール部材
が取り付けられているので、この電気部品ユニットをメ
ータハウジングに取り付けると、これら流入側口、流出
側口及び導入口の周囲が確実にシールされ、ガス漏れを
確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従うガスメータの一実施形態を、電気
部品ユニット及び表示ユニットを外した状態で示す、背
面側から見た斜視図である。

【図２】図１のガスメータを表示ユニットを外した状態
で示す、前面側から見た斜視図である。

【図３】図１におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線による断面図で
ある。

【図４】図１におけるＩＶ−ＩＶ線による断面図であ
る。

【図５】図１のガスメータの電気部品ユニットを前下側
から見た斜視図である。

【図６】図１におけるＶＩ−ＶＩ線による断面図であ
る。

【図７】図１のガスメータにおいて、電気部品ユニット
をメータハウジングに取り付けた状態の一部を拡大して
示す部分拡大断面図である。

【符号の説明】

２ メータハウジング ４ 下部」ハウジング ６ 上部ハウジング ８ ガス流入口 １２ ガス流出口 １６ 計量室 １８ 計量手段 ２０ ユニット取付部 ２８ 流入側流路 ３０ 流出側流路 ３２ 電気部品ユニット ３４ ガス流路 ４４ 圧力検知センサ ４６ 感震センサ ４８ マイコンチップ ５０ 遮断弁 ５２ ユニットハウジング ６０ 導入口 ６６ 流入側口 ６８ 流出側口 ７８，８０，８２ シール部材 ８６ 表示ユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 訓弘 大阪市中央区平野町四丁目１番２号 大阪 瓦斯株式会社内 Ｆターム(参考） 2F030 CB02 CC13 CE13 CF05 CF11 CF14 CH03

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス流入口及びガス流出口を備えたメー
   タハウジングと、ガスの流量を計量する計量室と、前記
   ガス流入口から流入したガスを前記計量室に導く流入側
   流路と、前記計量室にて計量したガスを前記ガス流出口
   に導くガス流出側流路と、前記流入側流路を流れるガス
   の圧力を検知する圧力検知センサと、地震発生時にその
   震動を検知する感震センサと、前記流入側流路を遮断す
   るための遮断弁と、前記圧力検知センサ及び前記感震セ
   ンサからの検知信号に基づいて前記遮断弁を作動制御す
   るための制御手段と、を備えたガスメータであって、 前記圧力検知センサ、前記感震センサ、前記遮断弁及び
   前記制御手段は電気部品ユニットとして構成され、前記
   メータハウジングにはユニット取付部が設けられ、前記
   電気部品ユニットが前記ユニット取付部に取り外し可能
   に取り付けられることを特徴とするガスメータ。
2. 【請求項２】 前記電気部品ユニットには、前記流入側
   流路の一部を構成するユニット側流路が設けられ、前記
   遮断弁は前記ユニット側流路に配設されてこれを遮断
   し、前記電気部品ユニットを前記ユニット取付部に取り
   付けると、前記電気部品ユニットの前記ユニット側流路
   が前記メータハウジングの前記流入側流路に連通される
   ことを特徴とする請求項１記載のガスメータ。
3. 【請求項３】 ガスメータのユニット取付部に取り外し
   可能に取り付けられる電気部品ユニットであって、流入
   側口、流出側口及び導入口が設けられたユニットハウジ
   ングと、前記ユニットハウジング内に規定され、前記流
   入側口から流入したガスを前記流出側口に導くガス流路
   と、前記ガス流路に配設された遮断弁と、ガスの圧力を
   検知する圧力検知センサと、地震発生時にその震動を検
   知する感震センサと、前記圧力検知センサ及び前記感震
   センサからの検知信号に基づいて前記遮断弁を作動制御
   するための制御手段と、を備え、 前記流入側口、前記流出側口及び前記導入口には、それ
   ぞれ、ガス漏れを防止するためのシール部材が取り付け
   られていることを特徴とするガスメータの電気部品ユニ
   ット。