JP2003064335A - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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Abstract
の目地すきを抑え、且つ、耐水接着性、初期接着性に優
れる接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 少なくとも、エチレン−酢酸ビニル共重
合エマルジョン(A)、アクリル樹脂系エマルジョン
(B)、及び、水溶性アクリル重合体(C)を特定の割
合で含有してなることを特徴とする接着剤組成物であ
る。
Description
を接着し積層させてなる多層構造体の作製に使用する接
着剤組成物、特に、紙壁紙の表紙と裏打ち紙の接着に使
用する接着剤組成物に関する。更に詳しくは、目地す
き、初期接着性、耐水接着性に優れた接着剤組成物に関
するものである。
材として、裏打ち紙の表面に塩化ビニル系樹脂からなる
装飾層を形成した所謂「塩ビ壁紙」などの合成樹脂壁
紙、紙壁紙などの壁紙が多く使用されている。その中
で、紙壁紙とは、その多くが2枚以上の紙を接着剤層を
介して積層した多層構造を有するものである。
るための接着剤としては、酢酸ビニルエマルジョン系接
着剤(以下、「PVAcエマルジョン」と略称)、又
は、エチレン−酢酸ビニル共重合エマルジョン(以下、
「EVAエマルジョン」と略称)が一般的に使用されて
いる。
くするために、壁紙の裏面に施行糊を塗布した後、壁紙
の裏面同士が一部くっつくような状態(蛇腹状)に折り
畳んでおき、壁紙が施行糊の水分を吸って柔らかくなっ
たところで、再度裏面同士がくっついている壁紙を剥が
し伸ばして壁に貼るという作業を行う。
に貼付施工する際の「目地すき」が大きく、また、耐水
接着性が良くないために、施工糊を塗布した際に、表紙
と裏打ち紙の剥離を起こすことがある等の欠点があっ
た。尚、ここで云う「目地すき」とは、施工時に壁紙を
貼りついでいく部分において、壁紙の収縮等によりでき
る「隙間」のことを云う。
着剤として用いた時の目地すきが少なく、初期接着性、
及び耐水接着性に優れる接着剤組成物の開発が切望され
ていた。
は、従来の壁紙用接着剤の欠点を改良し、壁紙施工時の
目地すきを抑え、且つ、耐水接着性、初期接着性に優れ
る接着剤組成物を提供することにある。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、EVAエマル
ジョン、アクリル樹脂系エマルジョン、及び、特定の水
溶性アクリル重合体を含有する接着剤組成物を用いるこ
とにより、目地すき、耐水接着性、初期接着性に優れる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
酢酸ビニル共重合エマルジョン(A)、アクリル樹脂系
エマルジョン(B)、及び、水溶性アクリル重合体
(C)を含有してなることを特徴とする接着剤組成物に
関する。
り、必要な事項を具体的に以下に述べる。
エチレン−酢酸ビニル共重合エマルジョン(A)、アク
リル樹脂系エマルジョン(B)、及び、水溶性アクリル
重合体(C)を含有する。
重合エマルジョン(A)(以下、「EVAエマルジョ
ン」と略称)は、エチレン、及び酢酸ビニルを主成分と
し、他にポリビニルアルコール及び/又は乳化剤を用い
て公知慣用の方法で重合して得ることが出来る。
(A)は、エチレンと酢酸ビニルの2成分の比率の合計
を100重量%とした場合、エチレンが10〜35重量
%、酢酸ビニルが90〜65重量%の範囲が好ましく、
より好ましくはエチレンが15〜25重量%、酢酸ビニ
ルが85〜75重量%である。EVAエマルジョン
(A)において、エチレンと酢酸ビニルの比率がかかる
範囲であれば、優れた初期接着性を得ることが出来る。
(A)のエチレン及び酢酸ビニルの他に必要に応じて、
官能基成分を共重合することが出来る。共重合可能な官
能基成分とは、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸及びその無水物、フマル酸、イタ
コン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸類、
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル等の
エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシエステル類、
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等のラジカ
ル重合可能な単量体等を共重合することが出来る。
ル酸」とは、メタクリル酸とアクリル酸の両方を意味す
る。
ョン(B)に含有される固形分のガラス転移温度(Tg
と表記)は、目地すき、及び耐水性を向上させる点か
ら、好ましくは−30〜30℃の範囲であり、より好ま
しくは−20〜25℃の範囲である。尚、本発明で云う
「Tg」とは、アクリル樹脂のTgを指し、Foxの式
〔奥村誠三,高分子化学序論(第2版)172頁,1981年2月1
日(株)化学同人発行〕を用いて、重合体を構成するポリ
マーの各々のホモポリマーのガラス転移温度に基づいて
計算される理論値である。
ョン(B)は、(メタ)アクリル酸エステル類及びこれ
と共重合可能なエチレン性不飽和単量体を乳化重合して
得られる合成樹脂エマルジョンであり、特に、反応性乳
化剤の存在下で乳化重合して得られる実質的にソープフ
リー型の合成樹脂エマルジョンが好ましい。
の製造に使用する(メタ)アクリル酸エステル類として
は、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メ
タ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−アミル、
(メタ)アクリル酸i−アミル、(メタ)アクリル酸n
−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸i−ノニ
ル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ド
デシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられ
る。
合可能なエチレン性不飽和単量体としては、例えば、
1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン等の脂肪族共役ジエン類、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン
等のエチレン性不飽和芳香族単量体、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のエチレン性不飽和ニトリル
類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステ
ル類、塩化ビニリデン、臭化ビニリデン等のハロゲン化
ビニリデン類、及びこれらと共重合可能な上記の官能基
成分等が挙げられる。
ョン(B)を製造する際に用いる乳化剤としては、公知
慣用の如何なる乳化剤を用いることも出来るが、本発明
で特に好ましいのは反応性乳化剤である。かかる反応性
乳化剤としては、−SO3X基、−SO3NH4基、−O
SO2X基、−OSO2NH4基(Xはアルカリ金属であ
り、好ましくはNa又はK)あるいはエチレンオキサイ
ド鎖の中から選ばれる少なくとも1種の親水基と、重合
可能なエチレン性不飽和基を有する乳化剤が挙げられ、
例えば、スチレンスルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸
ソーダ、ラテムルS−180(花王(株)製)、エレミノ
ールJS−2(三洋化成(株)製)、アクアロンHS−1
0、同HS−1025(第一工業製薬(株)製)アデカリ
アソープSE−10N(旭電化工業(株)製)等が挙げら
れる。
脂系エマルジョン(B)の化学的安定性、機械的安定性
等を考慮して、エチレン性不飽和単量体の合計量100
重量部に対して、好ましくは0.5〜5部の範囲であ
る。
ルボキシル基、−SO3X基、−SO3NH4基、−OS
O2X基、−OSO2NH4基(X;アルカリ金属で好ま
しくはNa又はK)等の陰イオン性基、第4級アンモニ
ウム塩基等の陽イオン性基、エチレンオキサイド鎖等の
非イオン性の官能基を含ませた自己乳化型の合成樹脂分
散体を分散剤として使用することもできる。かかる合成
樹脂分散体としては、前記エチレン性不飽和カルボン
酸、反応性乳化剤等を必須成分として得られるソープフ
リー型の合成樹脂エマルジョンあるいは水溶性重合体、
あるいは水性ポリエステル樹脂、水性ウレタン樹脂、水
性ポリアミド樹脂、水性エポキシ樹脂等が挙げられる。
ョン(B)には、本発明の効果を損なわない範囲で、そ
の他の乳化剤も併用することができる。かかる乳化剤と
しては、従来公知の陰イオン性界面活性剤、非イオン性
界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活
性剤等が挙げられ、例えば、陰イオン性界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェー
ト等、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル等、陽イオン性界面活性剤として
は、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド等、両
イオン性界面活性剤としては、アルキルベタイン等が挙
げられる。
(B)を製造するに際しては、公知慣用の重合条件で製
造することができ、例えば、前記乳化剤及びフリーラジ
カル発生触媒の存在下で、前記単量体を40℃〜80℃
で熱重合あるいはレドックス重合することにより得られ
る。かかる触媒としては、例えば、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム等の水性触媒、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の油性
触媒が使用でき、場合によっては、これらの触媒に無水
重亜硫酸ソーダ、ロンガリット、L−アスコルビン酸、
アミン類のような還元剤を併用してレドックス重合させ
ることもできる。
合体(C)は、目地すき、耐水接着性を向上させる効果
を有するものである。
(C)は、前記(メタ)アクリル酸エステル系単量体の
他、エチレン性不飽和カルボン酸を必須成分として共重
合して得られた水溶性のアクリル重合体であり、公知慣
用の如何なる方法で製造してもよい。そのような方法と
しては、例えば、(1)前記(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体及びエチレン性不飽和カルボン酸を有機溶剤
中でラジカル重合させた後、中和剤で中和した後、水に
溶解させ有機溶剤を減圧蒸留等で除去する方法、(2)
前記(メタ)アクリル酸エステル系単量体及びエチレン
性不飽和カルボン酸を懸濁重合させた後、中和剤で中和
しながら水に溶解させる方法等が挙げられる。また、か
かる中和剤としては、アンモニア、トリエチルアミン等
の揮発性塩基が好ましく、特に好ましくはアンモニアで
ある。
(C)の酸価は、好ましくは25〜150mgKOH/
gであり、より好ましくは40〜120mgKOH/g
の範囲である。重合体(C)の酸価がかかる範囲であれ
ば、良好な目地すきと優れた耐水接着性を得ることが出
来る。
合体(C)の数平均分子量は、好ましくは1万〜10万
であり、数平均分子量がかかる範囲であれば、良好な目
地すきと優れた耐水接着性を得ることが出来る。
(C)のTgは、好ましくは−30〜50℃の範囲であ
り、より好ましくは−20〜30℃の範囲である。重合
体(C)のTgがかかる範囲であれば、良好な目地すき
と優れた耐水接着性を得ることが出来る。
エマルジョン(A)、アクリル樹脂系エマルジョン
(B)、及び、水溶性アクリル重合体(C)の固形分比
が、80/10/10〜10/45/45重量%の範囲
が好ましく、より好ましくは70/15/15〜20/
40/40重量%の範囲である。組成(A)、組成
(B)、及び組成(C)をかかる固形分比で配合するこ
とにより、目地すき、耐水接着性、初期接着性に優れる
接着剤組成物を得ることが出来る。
じて無機充填剤、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化チタン、クレー、タルク、カオリン、二
酸化ケイ素等から選ばれた一種以上を添加することがで
きる。
上の紙などを接着し積層させてなる多層構造体の作製に
使用する接着剤組成物、特に、紙壁紙の表紙と裏打ち紙
の接着剤として使用される。
限定せず、例えば、グラビアコーター、バーコーター、
ブレードコーター、ロールコーター、エアナイフコータ
ー、スクリーンコーター、カーテンコーターなどの各種
コーターによる塗工方法が挙げられる。
接着性の観点から固形分換算で、好ましくは10〜10
0g/m2、より好ましくは20〜50g/m2の範囲で
ある。
方法としては、特に限定せず、表紙と裏打ち紙をラミネ
ートした後、公知慣用の方法、例えば、熱風乾燥法、熱
ロール法等を適宜とることができる。
は、耐水性に優れるだけでなく、目地すきにも優れてお
り極めて有用である。
なくとも、エチレン−酢酸ビニル共重合エマルジョン
(A)、アクリル樹脂系エマルジョン(B)、及び、水
溶性アクリル重合体(C)を含有してなることを特徴と
する接着剤組成物にかかるものである。
エチレン−酢酸ビニル共重合エマルジョン(A)が、エ
チレン10〜35重量%、酢酸ビニル90〜65重量%
の共重合エマルジョンである上記の接着剤組成物にかか
るものである。
アクリル樹脂系エマルジョン(B)に含有される固形分
のガラス転移温度(Tgと表記)が、−30〜30℃の
範囲である上記の各接着剤組成物にかかるものである。
アクリル樹脂系エマルジョン(B)が、反応性乳化剤の
存在下で乳化重合して得られるものである上記の各接着
剤組成物にかかるものである。
水溶性アクリル重合体(C)が、酸価25〜150mg
KOH/gであり、数平均分子量1万〜10万であり、
且つ、Tgが−30〜50℃の範囲である上記の各接着
剤組成物にかかるものである。
接着剤に含まれるエチレン−酢酸ビニル共重合エマルジ
ョン(A)、アクリル樹脂系エマルジョン(B)、及
び、水溶性アクリル重合体(C)の固形分比が、80/
10/10〜10/45/45重量%である上記の各接
着剤組成物にかかるものである。
層、具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。特に断らない限り、例中の「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
尚、本発明の接着剤組成物の諸特性は、以下に概略を示
した方法にて評価した。
撹拌装置、滴下装置、窒素ガスブロー管を備えた耐圧重
合容器に水110部、ゴーセノールGH−17(ポリビ
ニルアルコール、日本合成化学(株)製)4.0部、ゴー
セノールGL−05(同)2.5部を仕込み、80℃に
昇温してポリビニルアルコールを溶解させた後50℃に
冷却した。次いで、酢酸ビニル10部、無水重亜硫酸ソ
ーダ0.3部を仕込んだ後、容器内の空気を窒素ガスで
置換し、容器内にエチレンを約200×104Paにな
るように仕込み、次いで、過硫酸カリウム0.1部を仕
込み、反応を開始させた。次に、反応容器内のエチレン
圧が約400×104 Paを維持するようにエチレンを
供給しながら、酢酸ビニル90部及び過硫酸カリウム
0.4部を水10部に溶解させたものを約6時間で滴下
した。滴下終了後、50℃で約1時間保持した後、冷却
を開始し、未反応のエチレンを除去した。得られたEV
Aエマルジョンはエチレン含有率20%、不揮発分4
9.7%、粘度1,500mPa.sであった。以下、
EVAエマルジョンA1という。
(B1)]還流冷却装置、撹拌装置と窒素ガスブロー管
を備えた重合容器に水110部、反応性乳化剤ラテムル
S−180(不飽和アルキル硫酸塩、花王(株)製)1.
5部、スチレン50部、アクリル酸2−エチルヘキシル
37部、メタクリル酸メチル10部、メタクリル酸3部
を仕込み、撹拌を開始し、反応温度を80℃に昇温し、
80℃にて過硫酸ナトリウム0.15部を添加、反応を
開始させた。80℃で7時間保持した後冷却した。得ら
れたエマルジョンの重合率は99.2%であった。次い
で、25%アンモニア水と水でpHおよび不揮発分を調
整し、得られたエマルジョンはpH8.5、不揮発分4
5.2%、Tg23℃であった。以下、アクリル樹脂系
エマルジョンB1という。
(B2)]還流冷却装置、撹拌装置と窒素ガスブロー管
を備えた重合容器に水110部、反応性乳化剤ラテムル
S−180(不飽和アルキル硫酸塩、花王(株)製)1.
5部、アクリル酸ブチル50部、メタクリル酸メチル4
0部、アクリロニトリル7部、メタクリル酸3部を仕込
み、撹拌を開始し、反応温度を80℃に昇温し、80℃
にて過硫酸ナトリウム0.15部を添加、反応を開始さ
せた。80℃で7時間保持した後冷却した。得られたエ
マルジョンの反応率は99.4%であった。次いで、2
5%アンモニア水と水でpH、不揮発分を調整し、得ら
れたエマルジョンはpH8.3、不揮発分45.0%、
Tg11℃であった。以下、アクリル樹脂系エマルジョ
ンB2という。
(C1、C2)及び比較合成例1〜4(C3〜6)]還
流冷却装置、撹拌装置と窒素ガスブロー管を備えた重合
容器に2−プロパノール、下記モノマー混合物(表1)
及び過酸化ベンゾイル(75%湿体)2部を仕込み、窒
素ガスを吹き込んで空気を置換した後、80℃まで加熱
して重合を開始した。80℃で12時間反応させ重合率
が99%に達した時、25%アンモニア水27部と水6
36部を仕込み、均一に溶解させた後、減圧下60℃で
2−プロパノールがなくなるまで蒸留して、最後に水を
加えて濃度調整し、表1に示した如く、水溶性アクリル
重合体C1〜C6を得た。
られたEVAエマルジョン(A1)、アクリル樹脂系エ
マルジョン(B1、B2)、及び水溶性アクリル重合体
(C1〜6)を表2、表3の通りに配合し、本発明の接
着剤組成物、及び比較例の接着剤組成物を調整し、坪量
約50gの壁紙用裏打ち紙にバーコーターで塗工し、坪
量約80gの表紙を貼りあわせた後、設定温度100℃
の熱風乾燥機中で2分間乾燥して紙壁紙を得た。以上の
ようにして得た紙壁紙について、下記の試験方法によ
り、耐水接着性、初期接着性、目地すきを評価した。そ
の結果を表2及び表3に示したが、本発明の接着剤組成
物は、何れも耐水接着性、初期接着性、目地すきなど、
優れた性能を有している。
5cmの試験片を20℃の水に30分間浸漬後、取り出
した試験片の表紙と裏打ち紙を手で剥離させ、その状態
を観察し、下記の基準に従い評価する。 ○:壁紙が材破する。 ×:接着界面、或いは、接着剤の凝集破壊が起こる。
を貼りあわせてすぐに、裏打ち紙のみを掴んで持ち上
げ、裏打ち紙と表紙との貼りあわせ状態を観察し、下記
の基準に従い評価する。 ○:初期接着性が十分で表紙と裏打ち紙の剥離が起こら
ない。 ×:初期接着性が不十分で裏打ち紙がはずれる。
の壁紙用施工糊で壁紙を貼り、カッターナイフで切り、
目地を入れる。次いで、80℃の乾燥機に30分入れた
後取り出し、目地すきを測定し、下記の基準に従い評価
する。 ○:目地すきが0.05mm以下。 △:目地すきが0.05〜0.1mm。 ×:目地すきが0.1mm以上。
エマルジョン、アクリル樹脂系エマルジョン、及び、特
定の水溶性アクリル重合体を含有する接着剤組成物を用
いることにより、目地すきが抑制され、初期接着性、及
び、耐水接着性に優れる接着剤組成物を得ることが出
来、本発明の接着剤組成物を用いてなる紙壁紙は、耐水
性に優れるだけでなく、目地すきにも優れており極めて
有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも、エチレン−酢酸ビニル共重
合エマルジョン(A)、アクリル樹脂系エマルジョン
(B)、及び、水溶性アクリル重合体(C)を含有して
なることを特徴とする接着剤組成物。 - 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合エマルジョ
ン(A)が、エチレン10〜35重量%、酢酸ビニル9
0〜65重量%の共重合エマルジョンである請求項1記
載の接着剤組成物。 - 【請求項3】 アクリル樹脂系エマルジョン(B)に含
有される固形分のガラス転移温度(Tgと表記)が、−
30〜30℃の範囲である請求項1又は2記載の接着剤
組成物。 - 【請求項4】 アクリル樹脂系エマルジョン(B)が、
反応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られるものであ
る請求項3記載の接着剤組成物。 - 【請求項5】 水溶性アクリル重合体(C)が、酸価2
5〜150mgKOH/gであり、数平均分子量1万〜
10万であり、且つ、Tgが−30〜50℃の範囲であ
る請求項1〜4の何れか一項に記載の接着剤組成物。 - 【請求項6】 接着剤に含まれるエチレン−酢酸ビニル
共重合エマルジョン(A)、アクリル樹脂系エマルジョ
ン(B)、及び、水溶性アクリル重合体(C)の固形分
比が、80/10/10〜10/45/45重量%であ
る請求項1〜5の何れか一項に記載の接着剤組成物。
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