JP2003063997A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JP2003063997A
JP2003063997A JP2002174289A JP2002174289A JP2003063997A JP 2003063997 A JP2003063997 A JP 2003063997A JP 2002174289 A JP2002174289 A JP 2002174289A JP 2002174289 A JP2002174289 A JP 2002174289A JP 2003063997 A JP2003063997 A JP 2003063997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug absorption
taurine
absorption enhancer
pharmaceutical composition
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002174289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5084089B2 (ja
Inventor
Sokiro Kimura
聰城郎 木村
Kazutaka Higaki
和孝 檜垣
Masaaki Miyake
正晃 三宅
Takanori Minami
孝則 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2002174289A priority Critical patent/JP5084089B2/ja
Publication of JP2003063997A publication Critical patent/JP2003063997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084089B2 publication Critical patent/JP5084089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、腸管粘膜に殆ど損傷を与えない優
れた性能を備えている医薬組成物を提供することを課題
とする。 【解決手段】 本発明は、薬理活性物質及び薬物吸収促
進剤を含有する医薬組成物において、タウリン化合物を
配合したことを特徴とする医薬組成物である。タウリン
化合物は、腸管粘膜の損傷を抑制又は防止する作用を有
する。それ故、薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有
する医薬組成物にタウリン化合物を配合して、薬物吸収
促進剤による腸管粘膜の損傷を抑制又は防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、医薬組成物に関する。
【0001】
【従来の技術】薬理活性物質の吸収促進を向上させる目
的で、薬理活性物質を含有する医薬に薬物吸収促進剤を
配合することが、通常行われている(例えば、Crit. Re
v. Ther. Drug Carrier Syst., S.Muranishi, 7, p1-33
(1990) 等参照)。
【0002】しかしながら、薬理活性物質及び薬物吸収
促進剤を含有する医薬は、小腸、大腸、直腸等の腸管粘
膜に損傷を与えるという副作用を有している(例えば、P
harm. Res., E.S.Swenson, W.B.Milisen, W.Curatolo,
11(8), p1132-1142(1994) 等参照)。この副作用は、薬
物吸収促進剤による。
【0003】上記副作用の発現を抑制するために、薬物
吸収促進剤の配合量を少なくする必要がある。しかし、
薬物吸収促進剤の配合量を少なくすると、薬理活性物質
の吸収促進効果が低下するという不都合が生ずる。
【0004】このような問題点を改善するために、薬理
活性物質及び薬物吸収促進剤を含有する医薬組成物にア
ルギニン等のアミノ酸を配合する試みがなされている
(Biol. Pharm. Bull., Y.Kinouchi, N.Yata, 19(3), p
375-378(1996) 参照)。
【0005】しかしながら、アミノ酸を配合することに
より、腸管粘膜の損傷がある程度抑制できるものの、そ
の効果は不十分である。そして、腸管粘膜の損傷をより
一層抑制できる医薬組成物の開発が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、腸管
粘膜に殆ど損傷を与えない医薬組成物を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、薬理活性物質及び薬
物吸収促進剤を含有する医薬組成物にタウリン化合物を
配合することにより、本発明の上記課題を達成できるこ
とを見い出した。即ち、本発明者は、タウリン化合物
が、薬物吸収促進剤の副作用による腸管粘膜の損傷を抑
制又は防止できる作用を有していることを見い出した。
本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。 1.本発明は、薬理活性物質、薬物吸収促進剤及びタウ
リン化合物を含有する医薬組成物を提供する。 2.本発明は、薬理活性物質が、テオフィリン、シロス
タゾール、グレパフロキサシン、カルテオロール、プロ
カテロール、レバミピド、アリピプラゾール、5−フル
オロウラシル、ジクロフェナック、シクロスポリン、ニ
フェジピン、フェノールレッド、トルパブタン、インタ
ーフェロンα、インターフェロンβ、ベスナリノン、ナ
ジフロキサシン、トボノン、プラニジピン、セファゾリ
ン、ブプレノルフィン、プロブコール、γ−オリザノー
ル、1−[3−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピ
ペラジニル]プロピル]−5−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノン モノメタンスルホネー
ト、4−(N−メチル−2−フェニルエチルアミノ)−
1−(3,5−ジメチル−4−プロピオニルアミノベン
ゾイル)ピペリジン ハイドロクロライド モノハイド
レート、(±)−5−ジメチルアミノ−1−[4−(2
−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン ハイド
ロクロライド、6−[2−(3,4−ジエトキシフェニ
ル)チアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン
酸、メバロチン、ロキソニン、プロブレス、ベイスン、
タケプロン、パンスポリン、セルタ、カルスロットノル
バスク、リピトール、カルデナリン、バイアグラ、クラ
ビット、バナルジン、ガスター、ハルナール、ペルジピ
ン、セルベックス、グラケー、アリセプト、リポバス、
ニューロタン、レニベース、フロモックス、フルマリ
ン、ケフラー、サジテン、ラシミール、エポジン、セフ
ゾン、インタール及びニバジールからなる群より選ばれ
た少なくとも1種である上記1に記載の医薬組成物を提
供する。 3.本発明は、薬物吸収促進剤が、胆汁酸のアルカリ金
属塩及びC6-20脂肪酸のアルカリ金属塩からなる群より
選ばれた少なくとも1種である上記1に記載の医薬組成
物を提供する。 4.本発明は、薬物吸収促進剤が、胆汁酸のアルカリ金
属塩及びC6-13脂肪酸のアルカリ金属塩からなる群より
選ばれた少なくとも1種である上記3に記載の医薬組成
物を提供する。 5.本発明は、薬物吸収促進剤が、タウロコール酸のア
ルカリ金属塩及びラウリン酸のアルカリ金属塩からなる
群より選ばれた少なくとも1種である上記4に記載の医
薬組成物を提供する。 6.本発明は、タウリン化合物がタウリンである上記1
に記載の医薬組成物を提供する。 7.本発明は、薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有
する医薬組成物と併用される腸管粘膜保護剤であって、
タウリン化合物を含有することを特徴とする腸管粘膜保
護剤を提供する。 8.本発明は、タウリン化合物がタウリンである上記7
に記載の腸管粘膜保護剤を提供する。 9.本発明は、薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有
する医薬組成物にタウリン化合物を配合して、薬物吸収
促進剤による腸管粘膜の損傷を抑制又は防止する方法を
提供する。 10.本発明は、薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含
有する医薬組成物とタウリン化合物を含有する腸管粘膜
保護剤とを併用して、薬物吸収促進剤による腸管粘膜の
損傷を抑制又は防止する方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本明細書において、薬物吸収促進
剤とは、薬理活性物質の吸収を促進する化合物である。
【0009】タウリン化合物含有医薬組成物 タウリン化合物を含有する医薬組成物について、以下に
説明する。
【0010】本発明の医薬組成物は、薬理活性物質、薬
物吸収促進剤及びタウリン化合物を含有する。
【0011】薬理活性物質としては、腸管粘膜から吸収
される薬理活性物質である限り特に限定がなく、公知の
ものを広く使用できる。このような薬理活性物質として
は、例えば、呼吸器官用製剤、消化器官用製剤、循環器
官用製剤、中枢神経用製剤、末梢神経用製剤、抗生物質
製剤、化学療法剤、抗腫瘍剤、血小板凝集抑制剤、抗ア
レルギー剤、ビタミン剤、診断薬等の各種製剤に配合さ
れる通常の薬理活性物質を挙げることができる。
【0012】このような薬理活性物質の具体例として
は、例えば、テオフィリン、シロスタゾール、グレパフ
ロキサシン、カルテオロール、プロカテロール、レバミ
ピド、アリピプラゾール、5−フルオロウラシル、ジク
ロフェナック、シクロスポリン、ニフェジピン、フェノ
ールレッド、トルパブタン、インターフェロンα、イン
ターフェロンβ、ベスナリノン、ナジフロキサシン、ト
ボノン、プラニジピン、セファゾリン、ブプレノルフィ
ン、プロブコール、γ−オリザノール、1−[3−[4
−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]プロピ
ル]−5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キノリノン モノメタンスルホネート、4−(N−メチ
ル−2−フェニルエチルアミノ)−1−(3,5−ジメ
チル−4−プロピオニルアミノベンゾイル)ピペリジン
ハイドロクロライド モノハイドレート、(±)−5
−ジメチルアミノ−1−[4−(2−メチルベンゾイル
アミノ)ベンゾイル]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−ベンズアゼピン ハイドロクロライド、6−
[2−(3,4−ジエトキシフェニル)チアゾール−4
−イル]ピリジン−2−カルボン酸、メバロチン、ロキ
ソニン、プロブレス、ベイスン、タケプロン、パンスポ
リン、セルタ、カルスロットノルバスク、リピトール、
カルデナリン、バイアグラ、クラビット、バナルジン、
ガスター、ハルナール、ペルジピン、セルベックス、グ
ラケー、アリセプト、リポバス、ニューロタン、レニベ
ース、フロモックス、フルマリン、ケフラー、サジテ
ン、ラシミール、エポジン、セフゾン、インタール、ニ
バジール等が挙げられる。
【0013】好ましい薬理活性物質は、例えば、テオフ
ィリン、シロスタゾール、グレパフロキサシン、カルテ
オロール、プロカテロール、レバミピド、アリピプラゾ
ール、5−フルオロウラシル、ジクロフェナック、シク
ロスポリン、ニフェジピン、フェノールレッド、トルパ
ブタン、インターフェロンα、インターフェロンβ、ベ
スナリノン、ナジフロキサシン、トボノン、プラニジピ
ン、セファゾリン、ブプレノルフィン、プロブコール、
γ−オリザノール、1−[3−[4−(3−クロロフェ
ニル)−1−ピペラジニル]プロピル]−5−メトキシ
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン モノメ
タンスルホネート、4−(N−メチル−2−フェニルエ
チルアミノ)−1−(3,5−ジメチル−4−プロピオ
ニルアミノベンゾイル)ピペリジン ハイドロクロライ
ド モノハイドレート、(±)−5−ジメチルアミノ−
1−[4−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズア
ゼピン ハイドロクロライド、6−[2−(3,4−ジ
エトキシフェニル)チアゾール−4−イル]ピリジン−
2−カルボン酸等である。
【0014】より好ましい薬理活性物質の具体例として
は、例えば、テオフィリン、シロスタゾール、グレパフ
ロキサシン、カルテオロール、プロカテロール、レバミ
ピド、アリピプラゾール、5−フルオロウラシル、ジク
ロフェナック、シクロスポリン、ニフェジピン、フェノ
ールレッド等が挙げられる。
【0015】これら薬理活性物質は、1種単独で又は2
種以上混合して使用される。
【0016】薬物吸収促進剤としては、上記薬理活性物
質の吸収を促進する化合物であって、特に限定がなく、
公知のものを広く使用できる。薬物吸収促進剤として
は、例えば、胆汁酸塩、中鎖脂肪酸塩、長鎖脂肪酸塩、
界面活性剤、シクロデキストリン、アルキルサッカライ
ド、キレート化剤、アルキルカルバメート、ソルビタン
脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0017】胆汁酸塩としては、例えばコール酸、グリ
ココール酸、タウロコール酸、デオキシコール酸、ケノ
デオキシコール酸、タウロデオキシコール酸等の胆汁酸
のアルカリ金属塩が挙げられ、具体的にはコール酸ナト
リウム、グリココール酸ナトリウム、タウロコール酸ナ
トリウム、デオキシコール酸ナトリウム、ケノデオキシ
コール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウ
ム等が包含される。
【0018】中鎖脂肪酸塩としては、例えば炭素数6〜
13の脂肪酸の塩(特にアルカリ金属塩)が挙げられ、
具体的にはカプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ラウ
リル硫酸等のアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム
塩等)等が包含される。
【0019】長鎖脂肪酸塩としては、例えば炭素数14
〜20の脂肪酸の塩(特にアルカリ金属塩)等が挙げら
れ、具体的にはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキド
ン酸等のアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩
等)等が包含される。
【0020】界面活性剤としては、例えば、アニオン系
界面活性剤、非イオン系界面活性剤等が挙げられる。非
イオン系界面活性剤としては、例えば、モノステアリン
酸グリセリド、トリカプリン酸グリセリド、トリラウリ
ン酸グリセリド、モノウンデシレン酸グリセリル、ペン
タステアリン酸テトラグリセリル等の中鎖脂肪酸グリセ
リドの他、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシ
エチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコ
ール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル等が挙げられる。
【0021】シクロデキストリンとしては、例えばジメ
チル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−
β−シクロデキストリン、スルホブチルエーテル−β−
シクロデキストリン等が挙げられる。
【0022】アルキルサッカライドとしては、例えばカ
ルボキシフルオレセイン、ラウリルマルトシド等が挙げ
られる。
【0023】キレート化剤としては、例えばEDTA等
のポリアミノカルボン酸類、クエン酸等のオキシカルボ
ン酸類、ジメチルグリオキシム等のオキシム類等が挙げ
られる。
【0024】アルキルカルバメートとしては、例えば、
1−C4アルキルカーバメート、具体的には、メチルカ
ルバメート、エチルカルバメート、ブチルカルバメート
等が挙げられる。
【0025】ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例え
ばモノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビ
タン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン
酸ソルビタン等が挙げられる。
【0026】好ましい薬物吸収促進剤は、例えば、胆汁
酸塩、中鎖脂肪酸塩、長鎖脂肪酸塩等である。
【0027】より好ましい薬物吸収促進剤は、例えば、
胆汁酸塩、中鎖脂肪酸塩等である。
【0028】これら薬物吸収促進剤は、1種単独で又は
2種以上混合して使用される。
【0029】本発明においては、上記薬理活性物質及び
薬物吸収促進剤を含有する組成物において、タウリン化
合物を配合することを必須とする。タウリン化合物は、
腸管粘膜保護作用を有する。
【0030】本発明において、タウリン化合物は、タウ
リンの他、タウリンのN−アシル化物(例えば、タウリ
ンのN−C2-24アシル化物等)、N−アルキル化物(例
えば、N−C2-24アルキル化物等)、タウリンの塩(例
えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩等)等
を包含する。
【0031】好ましいタウリン化合物は、タウリン等で
ある。
【0032】これらタウリン化合物は、1種単独で又は
2種以上混合して使用される。
【0033】タウリン化合物の配合量は、特に限定され
るものではないが、腸管粘膜保護効果、経済性等を考慮
すると、薬物吸収促進剤1重量部に対して、通常0.0
01〜100重量部、好ましくは0.05〜100重量
部、より好ましくは0.05〜50重量部、特に好まし
くは0.1〜10重量部である。
【0034】組成物中における薬理活性物質及び薬物吸
収促進剤の含有量は、特に制限がなく、通常の含有量で
よい。
【0035】薬物吸収促進剤の含有量は、特に限定され
るものではないが、薬物吸収改善効果等を考慮すると、
薬理活性物質1重量部に対して、通常0.01〜100
0重量部、好ましくは0.05〜100重量部、より好
ましくは0.1〜50重量部、特に好ましくは0.1〜
10重量部とするのがよい。
【0036】本発明の医薬組成物は、通常、上記薬理活
性物質、薬物吸収促進剤及びタウリン化合物と共に、賦
形剤、結合剤、崩壊剤等の各種担体と配合し、製剤とさ
れる。
【0037】賦形剤としては、公知のものを広く使用で
き、例えば、乳糖、ショ糖、ブドウ糖等の各種の糖類、
バレイショデンプン、コムギデンプン、トウモロコシデ
ンプン等の各種デンプン類、結晶セルロース等の各種セ
ルロース類、無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウ
ム等の各種無機塩類等が挙げられる。
【0038】結合剤としては、公知のものを広く使用で
き、例えば、結晶セルロース、プルラン、アラビアゴ
ム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、マ
クロゴール等が挙げられる。
【0039】崩壊剤としては、公知のものを広く使用で
き、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルスターチ、デンプン、アル
ギン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0040】本発明医薬組成物の製剤形態は、特に限定
がなく、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の各種製剤
形態を挙げることができる。タウリン化合物は、薬物吸
収促進剤による腸管粘膜損傷を抑制又は防止する作用を
有していることから、本発明の医薬製剤を、小腸、大
腸、直腸等の腸管崩壊性製剤とするのがよい。
【0041】タウリン化合物の投与量は、1日、体重1
kg当たり、通常0.2〜1000mg、好ましくは
0.2〜100mg、より好ましくは2〜50mgとす
るのがよい。
【0042】本発明は、薬理活性物質及び薬物吸収促進
剤を含有する医薬組成物にタウリン化合物を配合して、
薬物吸収促進剤による腸管粘膜の損傷を抑制又は防止す
る方法を提供する。
【0043】タウリン化合物含有腸管粘膜保護剤 タウリン化合物は、前記のように腸管粘膜保護作用を有
する。従って、本発明は、タウリン化合物を含有する腸
管粘膜保護剤を提供する。
【0044】本発明において、タウリン化合物は、タウ
リンの他、タウリンのN−アシル化物(例えば、タウリ
ンのN−C2-24アシル化物等)、N−アルキル化物(例
えば、N−C2-24アルキル化物等)、タウリンの塩(例
えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩等)等
を包含する。
【0045】本発明の腸管粘膜保護剤中のタウリン化合
物含有量は、特に限定されるものではなく、広い範囲内
から適宜選択すればよい。
【0046】これらタウリン化合物は、1種単独で又は
2種以上混合して使用される。
【0047】タウリン化合物の含有量は、特に限定され
るものではなく、広い範囲内から適宜選択される。例え
ば、タウリン化合物が、製剤中に、通常0.01〜80
重量%、好ましくは0.1〜50重量%、より好ましく
は1〜20重量%の割合で含まれているのがよい。
【0048】腸管粘膜保護剤は、タウリン化合物と共
に、前記薬物吸収促進剤を含んでいてもよい。腸管粘膜
保護剤中の薬物吸収促進剤含有量を多くすると、それに
応じて、腸管粘膜保護剤と併用される薬理活性物質及び
薬物吸収促進剤を含有する医薬組成物中の薬物吸収促進
剤含有量を少なくすればよい。
【0049】本発明の腸管粘膜保護剤は、通常、タウリ
ン化合物等と共に、賦形剤、結合剤、崩壊剤等の各種担
体と配合し、製剤とされる。
【0050】賦形剤としては、公知のものを広く使用で
き、例えば、乳糖、ショ糖、ブドウ糖等の各種の糖類、
バレイショデンプン、コムギデンプン、トウモロコシデ
ンプン等の各種デンプン類、結晶セルロース等の各種セ
ルロース類、無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウ
ム等の各種無機塩類等が挙げられる。
【0051】結合剤としては、公知のものを広く使用で
き、例えば、結晶セルロース、プルラン、アラビアゴ
ム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、マ
クロゴール等が挙げられる。
【0052】崩壊剤としては、公知のものを広く使用で
き、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルスターチ、デンプン、アル
ギン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0053】本発明腸管粘膜保護剤の製剤形態は、特に
限定がなく、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の各種
製剤形態を挙げることができる。タウリン化合物は、薬
物吸収促進剤による腸管粘膜損傷を抑制又は防止する作
用を有していることから、本発明の医薬製剤を、小腸、
大腸、直腸等の腸管崩壊性製剤とするのがよい。
【0054】本発明の腸管粘膜保護剤の使用に当たって
は、薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有する医薬組
成物と併用する。
【0055】腸管粘膜保護剤と該医薬組成物とを併用す
るに当たっては、両者を同時に投与することができる。
或いは、時間をあけて腸管粘膜保護剤、次に該医薬組成
物の順序で、又は該医薬組成物、次に腸管粘膜保護剤の
順序で投与することができる。
【0056】タウリン化合物の投与量は、1日、体重1
kg当たり、通常0.2〜1000mg、好ましくは
0.2〜100mg、より好ましくは2〜50mgとす
るのがよい。
【0057】本発明は、薬理活性物質及び薬物吸収促進
剤を含有する医薬組成物とタウリン化合物を含有する腸
管粘膜保護剤とを併用して、薬物吸収促進剤による腸管
粘膜の損傷を抑制又は防止する方法を提供する。
【0058】
【発明の効果】本発明のタウリン化合物を含有する医薬
組成物は、薬物の吸収促進効果を維持したまま、腸管粘
膜に殆ど損傷を与えない優れた性能を備えている。
【0059】薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有す
る医薬組成物とタウリン化合物を含有する腸管粘膜保護
剤とを併用することにより、薬物吸収促進剤による腸管
粘膜の損傷を抑制又は防止することができる。
【0060】
【実施例】以下に製剤例及び試験例を掲げて、本発明を
より一層明らかにする。以下に示す製剤例は一例であ
り、本発明はこれに限定されるものではない。
【0061】製剤例1 平均粒子径約2μmのシロスタゾールジェットミル粉砕
原末800g、ヒドロキシプロピルメチルセルロース8
00g、D−マンニトール224g及びラウリル硫酸ナ
トリウム(薬物吸収促進剤)60g及びタウリン(東京
化成工業社製)60gを混合し、精製水900gを添加
しながら湿式造粒し、乾燥し、整粒した。次いでこの整
粒物にステアリン酸マグネシウム(滑沢剤)16gを添
加混合し、直径6.5mmの杵臼を用い、1錠が98m
gとなるように打錠して、シロスタゾールとして40m
g/錠を含有する錠剤を得た。
【0062】得られた錠剤を1カプセル当たり5個とな
るようにカプセルに充填して、シロスタゾールとして2
00mg/カプセルを含有するマルチプルユニット型カ
プセル剤を得た。
【0063】製剤例2 ポリビニルアルコール3.3g、マンニトール10g、
ラウリル硫酸ナトリウム2g及びタウリン(東京化成工
業社製)3gを水106gに溶解した。この溶液に平均
粒子径約3μmのシロスタゾールジェットミル粉砕原末
20gを分散し、溶解した後、得られる溶液を噴霧乾燥
して、シロスタゾール粉末製剤を得た。
【0064】製剤例3(錠剤) レバミピド20g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g、タウリン(東京化成工業社製)50
g、コーンスターチ(日本食品化工社製)100g及び
結晶セルロース(旭化成社製)100gを混合し、更に
ステアリン酸マグネシウム(太平化学社製)0.5gを
添加した。この混合物を直径8.5mmの臼で打錠し、
重量290.5mgの錠剤を得た。
【0065】製剤例4(錠剤) レバミピド20g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g、タウリン(東京化成工業社製)100
g、コーンスターチ(日本食品化工社製)100g及び
結晶セルロース(旭化成社製)100gを混合し、更に
ステアリン酸マグネシウム(太平化学社製)0.5gを
添加した。この混合物を直径9.0mmの臼で打錠し、
重量340.5mgの錠剤を得た。
【0066】製剤例5(顆粒) レバミピド20g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g、タウリン(東京化成工業社製)50
g、コーンスターチ(日本食品化工社製)100g及び
結晶セルロース(旭化成社製)100gを、ニーダー
(岡田精工社製、商品名:NSK-150)に投入して混合
後、水200gを加えて練合物を得た。この練合物を、
0.8 mm穴のドームダイを装着した押し出し造粒機(不二
パウダル社製、商品名:ドームグランDG-L1)を用いて
押し出し造粒し、その後、造粒物を球形整粒機(不二パ
ウダル社製、商品名:マルメライザーQJ-400)により球
形に整粒した。得られた整粒物を乾燥し、顆粒を得た。
【0067】製剤例6(顆粒) 製剤例5で得られた顆粒に、6%ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、2%ポリエチレングリコール、1%タ
ルク及び1%酸化チタンを含むコーティング液を噴霧し
て、コーティング顆粒を得た。
【0068】製剤例7(液剤) レバミピド20g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g、タウリン(東京化成工業社製)50g
及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学社
製)100g、水100g及び2N−水酸化ナトリウム
水溶液0.5mlの混合物を37℃に加温して均一にな
るまで混合して液剤を得た。
【0069】製剤例8(液剤) レバミピド20g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g、タウリン(東京化成工業社製)100
g及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学
社製)100g、水100g及び2N−水酸化ナトリウ
ム水溶液0.5mlの混合物を37℃に加温して均一に
なるまで混合して液剤を得た。
【0070】製剤例9(坐剤) レバミピド20g、ウィテップゾルW−35(SASOL Ge
rmany GmbH 社製)150g、ラウリン酸ナトリウム
(東京化成工業社製)20g及びタウリン(東京化成工
業社製)50gの混合物を37℃に加温して均一になる
まで混合して、溶液を得た。この溶液を鋳型に流し込
み、坐剤を得た。
【0071】製剤例10(坐剤) レバミピド20g、ウィテップゾルH−15(SASOL Ge
rmany GmbH 社製)150g、ラウリン酸ナトリウム
(東京化成工業社製)20g及びタウリン(東京化成工
業社製)50gの混合物を37℃に加温して均一になる
まで混合して、溶液を得た。この溶液を鋳型に流し込
み、坐剤を得た。
【0072】製剤例11(坐剤) レバミピド20g、ポリエチレングリコール1000
(シグマ・アルドリッチ社製)150g、ポリエチレン
グリコール4000(シグマ・アルドリッチ社製)20
0g、水100g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g及びタウリン(東京化成工業社製)50
gの混合物を37℃に加温して均一になるまで混合し
て、溶液を得た。この溶液を鋳型に流し込み、坐剤を得
た。
【0073】製剤例12(坐剤) レバミピド20g、ポリエチレングリコール1000
(シグマ・アルドリッチ社製)150g、ポリエチレン
グリコール8000(シグマ・アルドリッチ社製)20
0g、水100g、ラウリン酸ナトリウム(東京化成工
業社製)20g及びタウリン(東京化成工業社製)50
gの混合物を37℃に加温して均一になるまで混合し
て、溶液を得た。この溶液を鋳型に流し込み、坐剤を得
た。
【0074】製剤例13(錠剤) タウリン(東京化成工業社製)50g、コーンスターチ
(日本食品化工社製)100g及び結晶セルロース(旭
化成社製)100gを混合し、更にステアリン酸マグネ
シウム(太平化学社製)0.5gを添加した。この混合
物を直径8.5mmの臼で打錠し、重量250.5mg
の錠剤を得た。
【0075】製剤例14(顆粒) タウリン(東京化成工業社製)50g、コーンスターチ
(日本食品化工社製)100g及び結晶セルロース(旭
化成社製)100gを、ニーダー(岡田精工社製、商品
名:NSK-150)に投入して混合後、水200gを加えて
練合物を得た。この練合物を、0.8 mm穴のドームダイを
装着した押し出し造粒機(不二パウダル社製、商品名:
ドームグランDG-L1)を用いて押し出し造粒し、その
後、造粒物を球形整粒機(不二パウダル社製、商品名:
マルメライザーQJ-400)により球形に整粒した。得られ
た整粒物を乾燥し、顆粒を得た。
【0076】製剤例15(液剤) タウリン(東京化成工業社製)50g、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(信越化学社製)100g、水1
00g及び2N−水酸化ナトリウム水溶液0.5mlの
混合物を37℃に加温して均一になるまで混合して液剤
を得た。
【0077】製剤例16(坐剤) ウィテップゾルW−35(SASOL Germany GmbH 社製)
150g及びタウリン(東京化成工業社製)50gの混
合物を37℃に加温して均一になるまで混合して、溶液
を得た。この溶液を鋳型に流し込み、坐剤を得た。
【0078】製剤例17(坐剤) ポリエチレングリコール1000(シグマ・アルドリッ
チ社製)150g、ポリエチレングリコール4000
(シグマ・アルドリッチ社製)200g、水100g及
びタウリン(東京化成工業社製)50gの混合物を37
℃に加温して均一になるまで混合して、溶液を得た。こ
の溶液を鋳型に流し込み、坐剤を得た。
【0079】製剤例18(坐剤) ポリエチレングリコール1000(シグマ・アルドリッ
チ社製)150g、ポリエチレングリコール8000
(シグマ・アルドリッチ社製)200g、水100g及
びタウリン(東京化成工業社製)50gの混合物を37
℃に加温して均一になるまで混合して、溶液を得た。こ
の溶液を鋳型に流し込み、坐剤を得た。
【0080】試験例1 吸収に関するモデル化合物として、フェノールレッド
(PR)を使用し、次の9種類の溶液を調製した。 溶液TA(コントロール1):PRが250μMとなる
ように、トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)にPRを加
えて、溶液TAを調製した。 溶液TB(コントロール2):PRが250μM及びラ
ウリン酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)が10mMとな
るように、トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)にPR及
びラウリン酸ナトリウムを加えて、溶液TBを調製し
た。 溶液TC(比較例1):PRが250μM、ラウリン酸
ナトリウム(薬物吸収促進剤)が10mM及びアルギニ
ンが10mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液(pH
7.4)にPR、ラウリン酸ナトリウム及びアルギニン
を加えて、溶液TCを調製した。 溶液TD(比較例2):PRが250μM、ラウリン酸
ナトリウム(薬物吸収促進剤)が10mM及びロイシン
が10mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液(pH
7.4)にPR、ラウリン酸ナトリウム及びロイシンを
加えて、溶液TDを調製した。 溶液TE(比較例3):PRが250μM、ラウリン酸
ナトリウム(薬物吸収促進剤)が10mM及びグリシン
が10mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液(pH
7.4)にPR、ラウリン酸ナトリウム及びグリシンを
加えて、溶液TEを調製した。 溶液TF(コントロール3):PRが250μM及びタ
ウロコール酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)が20mM
となるように、トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)にP
R及びタウロコール酸ナトリウムを加えて、溶液TFを
調製した。 溶液TG(比較例4):PRが250μM、タウロコー
ル酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)が20mM及びアル
ギニンが20mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液
(pH7.4)にPR、タウロコール酸ナトリウム及び
アルギニンを加えて、溶液TGを調製した。 溶液TH(実施例1):PRが250μM、ラウリン酸
ナトリウム(薬物吸収促進剤)が10mM及びタウリン
が10mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液(pH
7.4)にPR、ラウリン酸ナトリウム及びタウリンを
加えて、溶液THを調製した。 溶液TI(実施例2):PRが250μM、タウロコー
ル酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)が20mM及びタウ
リンが20mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液(p
H7.4)にPR、タウロコール酸ナトリウム及びタウ
リンを加えて、溶液TIを調製した。
【0081】(1)薬物吸収促進剤としてラウリン酸ナ
トリウムを用いた試験 試験動物としてウィスター系雄性ラット(体重約250
g)を用いた。ラットの大腸上部に10cmのループを
作製し、そのループ内へ上記で調製した溶液TA〜TE
又はTHを1ml投与した。投与から1.5時間後に、
ループ内に残存している上記溶液を回収した。
【0082】回収した溶液中のPRの残存量を求め、ラ
ット大腸から吸収されたPRの吸収率(%)を求めた。
【0083】また、ラット大腸の損傷目安となるリン脂
質(PL)及び乳酸脱水素酵素(LDH)の量を、回収
した溶液を用いて測定した。
【0084】リン脂質(PL)及び乳酸脱水素酵素(L
DH)が腸管粘膜障害の指標となることは、例えば、Ph
arm. Res., E.S.Swenson, W.B.Milisen, W.Curatolo, 1
1(8), p1132-1142(1994)、Pharm. Res., U. Werner, T.
Kissel, and M.Reers, 13(8), p1219-1227(1996)、J. C
ontrol. Rel., S.Choksakulnimitr, S.Masuda, H.Tokud
a, Y.Takakura, M.Hashida, 34, p233-241(1995)等に記
載されている。
【0085】結果を表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】表1から、次のことがわかる。
【0088】ラウリン酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)
を含有する溶液TB(コントロール2)は、ラウリン酸
ナトリウム(薬物吸収促進剤)を含有しない溶液TA
(コントロール1)に比し、PRの吸収率が向上してい
るが、PL溶出量及びLDH溶出量が著しく増加し、ラ
ット大腸に損傷を与えた。
【0089】ラウリン酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)
と共にアミノ酸を含有する溶液TC〜TE(比較例1〜
3)は、PL溶出量についてはある程度抑制している
が、LDH溶出量については抑制しておらず、ラットの
大腸の損傷を軽減できなかった。
【0090】ラウリン酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)
と共にタウリンを含有する溶液TH(実施例1)は、P
Rの吸収率を低下させないで、PL溶出量及びLDH溶
出量を大幅に抑制しており、ラットの大腸の損傷を大幅
に抑制した。
【0091】(2)薬物吸収促進剤としてタウロコール
酸ナトリウムを用いた試験 試験動物としてウィスター系雄性ラット(体重約250
g)を用いた。ラットの大腸上部に10cmのループを
作製し、そのループ内へ上記で調製した溶液(溶液T
A、溶液TF、溶液TG又は溶液TI)を1ml投与し
た。投与から1.5時間後に、ループ内に残存している
上記溶液を回収した。
【0092】回収した溶液中のPRの残存量を求め、ラ
ット大腸から吸収されたPRの吸収率(%)を求めた。
【0093】また、ラット大腸の損傷目安となるリン脂
質(PL)及び乳酸脱水素酵素(LDH)の量を、回収
した溶液を用いて測定した。
【0094】結果を表2に示す。
【0095】
【表2】
【0096】表2から、次のことがわかる。
【0097】タウロコール酸ナトリウム(薬物吸収促進
剤)を含有する溶液TF(コントロール3)は、タウロ
コール酸ナトリウム(薬物吸収促進剤)を含有しない溶
液TA(コントロール1)に比し、PRの吸収率が向上
しているが、PL溶出量及びLDH溶出量が著しく増加
し、ラット大腸に損傷を与えた。
【0098】タウロコール酸ナトリウム(薬物吸収促進
剤)と共にアミノ酸(アルギニン)を含有する溶液TG
(比較例4)は、PRの吸収率を低下させないものの、
PL溶出量及びLDH溶出量を殆ど抑制しておらず、ラ
ットの大腸の損傷を軽減できなかった。
【0099】タウロコール酸ナトリウム(薬物吸収促進
剤)と共にタウリンを含有する溶液TI(実施例2)
は、PRの吸収率を低下させないで、PL溶出量及びL
DH溶出量を大幅に抑制しており、ラットの大腸損傷を
大幅に抑制した。
【0100】試験例2 吸収に関するモデル化合物として、レバミピド(商品
名:ムコスタ、大塚製薬(株)製)を使用し、次の3種
類の溶液を調製した。 溶液TJ(コントロール4):レバミピドが2.0mg
/ml及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品
名:TC−5E、信越化学(株)製)が1重量%となる
ように、トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)にレバミピ
ド及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを加え、溶
液状態になるように2N−NaOHを滴下して、溶液T
Jを調製した。 溶液TK(コントロール5):レバミピドが2.0mg
/ml、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが1重量
%及びラウリン酸ナトリウム(溶解補助剤)が3.6m
Mとなるように、トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)に
レバミピド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及び
ラウリン酸ナトリウムを加え、溶液状態になるように2
N−NaOHを滴下して、溶液TKを調製した。 溶液TL(実施例3):レバミピドが2.0mg/m
l、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが1重量%、
ラウリン酸ナトリウム(溶解補助剤)が3.6mM及び
タウリンが20mMとなるように、トリス−塩酸緩衝液
(pH7.4)にレバミピド、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ラウリン酸ナトリウム及びタウリンを加
え、溶液状態になるように2N−NaOHを滴下して、
溶液TLを調製した。
【0101】試験動物としてSD系雄性ラット(体重約
250g)を用いた。ラットの大腸上部に5cmのルー
プを作製し、そのループ内へ上記で調製した各種溶液
(溶液TJ、溶液TK及び溶液TL)を2.5ml投与
した。投与から90分後に、ループ内に残存している溶
液を回収した。
【0102】回収した溶液中の、ラット大腸から漏出
(溶出)した蛋白質量(mg)を測定した。この蛋白質
漏出量が大腸損傷の目安になる。
【0103】結果は、次の通りであった。
【0104】ラウリン酸ナトリウム(溶解補助剤)を含
有する溶液TK(コントロール5)は、ラウリン酸ナト
リウム(溶解補助剤)を含有しない溶液TJ(コントロ
ール4)に比し、蛋白質漏出量が著しく増加し、ラット
の大腸に損傷を与えた。
【0105】ラウリン酸ナトリウム(溶解補助剤)と共
にタウリンを含有する溶液TL(実施例3)は、ラウリ
ン酸ナトリウム(溶解補助剤)のみを含有する溶液TK
(コントロール5)に比し、蛋白質漏出量の増加を約1
/4に抑制しており、ラットの大腸に殆ど損傷を与えな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 孝則 徳島県板野郡北島町高房字勝瑞境89−7 Fターム(参考) 4C076 AA12 AA29 AA31 AA36 BB01 BB29 CC01 CC03 CC11 CC15 CC16 CC22 CC27 DD38 DD55 DD57 DD65 DD70 EE32 FF67 4C086 AA02 BC28 BC62 GA07 MA03 MA05 MA09 MA10 MA17 MA35 MA41 MA43 MA52 MA56 MA60 NA06 ZA01 ZA36 ZA54 ZA59 ZA66 ZB13 ZB26 ZB31 ZC22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬理活性物質、薬物吸収促進剤及びタウ
    リン化合物を含有する医薬組成物。
  2. 【請求項2】 薬理活性物質が、テオフィリン、シロス
    タゾール、グレパフロキサシン、カルテオロール、プロ
    カテロール、レバミピド、アリピプラゾール、5−フル
    オロウラシル、ジクロフェナック、シクロスポリン、ニ
    フェジピン、フェノールレッド、トルパブタン、インタ
    ーフェロンα、インターフェロンβ、ベスナリノン、ナ
    ジフロキサシン、トボノン、プラニジピン、セファゾリ
    ン、ブプレノルフィン、プロブコール、γ−オリザノー
    ル、1−[3−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピ
    ペラジニル]プロピル]−5−メトキシ−3,4−ジヒ
    ドロ−2(1H)−キノリノン モノメタンスルホネー
    ト、4−(N−メチル−2−フェニルエチルアミノ)−
    1−(3,5−ジメチル−4−プロピオニルアミノベン
    ゾイル)ピペリジン ハイドロクロライド モノハイド
    レート、(±)−5−ジメチルアミノ−1−[4−(2
    −メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル]−2,3,
    4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン ハイド
    ロクロライド、6−[2−(3,4−ジエトキシフェニ
    ル)チアゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボン
    酸、メバロチン、ロキソニン、プロブレス、ベイスン、
    タケプロン、パンスポリン、セルタ、カルスロットノル
    バスク、リピトール、カルデナリン、バイアグラ、クラ
    ビット、バナルジン、ガスター、ハルナール、ペルジピ
    ン、セルベックス、グラケー、アリセプト、リポバス、
    ニューロタン、レニベース、フロモックス、フルマリ
    ン、ケフラー、サジテン、ラシミール、エポジン、セフ
    ゾン、インタール及びニバジールからなる群より選ばれ
    た少なくとも1種である請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 薬物吸収促進剤が、胆汁酸のアルカリ金
    属塩及びC6-20脂肪酸のアルカリ金属塩からなる群より
    選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の医薬組
    成物。
  4. 【請求項4】 薬物吸収促進剤が、タウロコール酸のア
    ルカリ金属塩及びラウリン酸のアルカリ金属塩からなる
    群より選ばれた少なくとも1種である請求項3に記載の
    医薬組成物。
  5. 【請求項5】 タウリン化合物がタウリンである請求項
    1に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有
    する医薬組成物と併用される腸管粘膜保護剤であって、
    タウリン化合物を含有することを特徴とする腸管粘膜保
    護剤。
  7. 【請求項7】 タウリン化合物がタウリンである請求項
    6に記載の腸管粘膜保護剤。
  8. 【請求項8】 薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有
    する医薬組成物にタウリン化合物を配合して、薬物吸収
    促進剤による腸管粘膜の損傷を抑制又は防止する方法。
  9. 【請求項9】 薬理活性物質及び薬物吸収促進剤を含有
    する医薬組成物とタウリン化合物を含有する腸管粘膜保
    護剤とを併用して、薬物吸収促進剤による腸管粘膜の損
    傷を抑制又は防止する方法。
JP2002174289A 2001-06-14 2002-06-14 医薬組成物 Expired - Fee Related JP5084089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002174289A JP5084089B2 (ja) 2001-06-14 2002-06-14 医薬組成物

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001180373 2001-06-14
JP2001-180373 2001-06-14
JP2001180373 2001-06-14
JP2002174289A JP5084089B2 (ja) 2001-06-14 2002-06-14 医薬組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003063997A true JP2003063997A (ja) 2003-03-05
JP5084089B2 JP5084089B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=26616911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002174289A Expired - Fee Related JP5084089B2 (ja) 2001-06-14 2002-06-14 医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084089B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532331A (ja) * 2007-07-05 2010-10-07 アンセルム(アンスチチュ ナショナル ドゥ ラ サンテ エ ドゥ ラ ルシェルシュ メディカル) 抗痙攣医薬組成物
US8016810B2 (en) 2003-06-23 2011-09-13 Transpharma Medical Ltd. Transdermal delivery system for cosmetic agents
RU2455984C1 (ru) * 2011-02-21 2012-07-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Воронежский государственный университет" (ГОУ ВПО ВГУ) Способ профилактики повреждения слизистой оболочки желудка, вызванного применением нестероидных противовоспалительных средств
JP2016098230A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 ジェノベイト バイオテクノロジー カンパニー リミテッドGenovate Biotechnology Co.Ltd. 末梢血管疾患を有する患者における間欠跛行の症状を軽減するために用いられるキノリノン誘導体シロスタゾールの新規製剤

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60185757A (ja) * 1984-03-06 1985-09-21 Shiseido Co Ltd 尿素の安定化法
JPH0436246A (ja) * 1990-05-28 1992-02-06 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 直腸投与用赤血球造血剤
JPH0656643A (ja) * 1992-08-03 1994-03-01 Shiseido Co Ltd 皮膚外用製剤
JPH1045578A (ja) * 1996-03-26 1998-02-17 Medeisu Kk 無痛覚または無感覚を起こす製剤及び組織の虚血性損傷を防止または治療するための製剤
JPH1067660A (ja) * 1996-06-20 1998-03-10 Taisho Pharmaceut Co Ltd ビタミンb1類を配合した液剤
JPH10175855A (ja) * 1996-10-16 1998-06-30 Taisho Pharmaceut Co Ltd 肉体疲労改善剤
JPH11292787A (ja) * 1995-08-15 1999-10-26 Asahi Chem Ind Co Ltd 生理活性ペプチドを含有する経粘膜投与製剤
JPH11322594A (ja) * 1998-05-14 1999-11-24 Taisho Pharmaceut Co Ltd タウリン配合液剤
JP2000508651A (ja) * 1996-04-12 2000-07-11 ホイジンガー,デイーター 虚血を原因とする合併症を治療する医薬を製造するためのオスモライトの使用
JP2000290186A (ja) * 1999-04-01 2000-10-17 Taisho Pharmaceut Co Ltd 液体組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60185757A (ja) * 1984-03-06 1985-09-21 Shiseido Co Ltd 尿素の安定化法
JPH0436246A (ja) * 1990-05-28 1992-02-06 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 直腸投与用赤血球造血剤
JPH0656643A (ja) * 1992-08-03 1994-03-01 Shiseido Co Ltd 皮膚外用製剤
JPH11292787A (ja) * 1995-08-15 1999-10-26 Asahi Chem Ind Co Ltd 生理活性ペプチドを含有する経粘膜投与製剤
JPH1045578A (ja) * 1996-03-26 1998-02-17 Medeisu Kk 無痛覚または無感覚を起こす製剤及び組織の虚血性損傷を防止または治療するための製剤
JP2000508651A (ja) * 1996-04-12 2000-07-11 ホイジンガー,デイーター 虚血を原因とする合併症を治療する医薬を製造するためのオスモライトの使用
JPH1067660A (ja) * 1996-06-20 1998-03-10 Taisho Pharmaceut Co Ltd ビタミンb1類を配合した液剤
JPH10175855A (ja) * 1996-10-16 1998-06-30 Taisho Pharmaceut Co Ltd 肉体疲労改善剤
JPH11322594A (ja) * 1998-05-14 1999-11-24 Taisho Pharmaceut Co Ltd タウリン配合液剤
JP2000290186A (ja) * 1999-04-01 2000-10-17 Taisho Pharmaceut Co Ltd 液体組成物

Non-Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ADVANCES IN EXPERIMENTAL MEDICINE AND BIOLOGY, vol. 1996, Vol.403, JPN6008052013, pages 213 - 222, ISSN: 0001156344 *
ADVANCES IN EXPERIMENTAL MEDICINE AND BIOLOGY, vol. 1998, Vol.442, JPN7008007580, pages 291 - 298, ISSN: 0001156342 *
ANN. REV. BIOCHEM., vol. 1986, Vol.55, JPN6008052022, pages 427 - 453, ISSN: 0001156349 *
ARCH. PHARM. RES., vol. 1998, Vol.21, No.5, JPN7008007579, pages 531 - 536, ISSN: 0001156341 *
DIGESTION, vol. 2001, Vol.63, No.2, JPN6008052009, pages 124 - 129, ISSN: 0001156343 *
DRUG DELIVERY SYSTEM, vol. 1998, Vol.13, No.2, JPN6008052017, pages 107 - 113, ISSN: 0001156346 *
GASTROENTEROLOGY, vol. 1997, Vol.112, No.4 suppl., JPN6008052014, pages 1094, ISSN: 0001156345 *
JOURNAL OF PHARMACEUTICAL SCIENCES, vol. 1990, Vol.79, No.10, JPN6008052019, pages 866 - 870, ISSN: 0001156347 *
PHARMACEUTICAL RESEARCH, vol. 1994, Vol.11, No.8, JPN6008052021, pages 1132 - 1142, ISSN: 0001156348 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8016810B2 (en) 2003-06-23 2011-09-13 Transpharma Medical Ltd. Transdermal delivery system for cosmetic agents
JP2010532331A (ja) * 2007-07-05 2010-10-07 アンセルム(アンスチチュ ナショナル ドゥ ラ サンテ エ ドゥ ラ ルシェルシュ メディカル) 抗痙攣医薬組成物
RU2455984C1 (ru) * 2011-02-21 2012-07-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Воронежский государственный университет" (ГОУ ВПО ВГУ) Способ профилактики повреждения слизистой оболочки желудка, вызванного применением нестероидных противовоспалительных средств
JP2016098230A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 ジェノベイト バイオテクノロジー カンパニー リミテッドGenovate Biotechnology Co.Ltd. 末梢血管疾患を有する患者における間欠跛行の症状を軽減するために用いられるキノリノン誘導体シロスタゾールの新規製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP5084089B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100994221B1 (ko) 의약 조성물
TW565455B (en) Quinapril-containing pharmaceutical composition comprising magnesium oxide, tablet comprising the same and process for stabilizing a quinapril drug
JP2016503030A (ja) 医薬組成物
JP4370451B2 (ja) 医薬組成物
JP2017528497A (ja) 長時間作用型医薬組成物
US20090162444A1 (en) Raloxifene composition
EP1825847A2 (en) Fluvastatin sodium pharmaceutical compositions
JP5084089B2 (ja) 医薬組成物
US20070237828A1 (en) Ziprasidone Dosage Form
CA2515745C (en) Storage-stable and bio-stable formulations of ace inhibitors, and methods for preparation thereof
JP4022269B2 (ja) 医薬組成物
US20020037899A1 (en) Compositions containing an inhibitor of dihydrofolate reductase and a folate
JP3372242B2 (ja) 徐放性微粒子製剤及びその製造方法
WO2013132512A1 (en) "pharmaceutical composition of raloxifene hydrochloride"
JP2004010501A (ja) 固形製剤及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees