JP2003063775A - 天井クレーン - Google Patents

天井クレーン

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JP2003063775A
JP2003063775A JP2001250969A JP2001250969A JP2003063775A JP 2003063775 A JP2003063775 A JP 2003063775A JP 2001250969 A JP2001250969 A JP 2001250969A JP 2001250969 A JP2001250969 A JP 2001250969A JP 2003063775 A JP2003063775 A JP 2003063775A
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Japan
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overhead crane
crane
slider
girder
overhead
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JP2001250969A
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English (en)
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Hidefumi Kawauchi
英史 川内
Naoki Fukushi
直己 福士
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建屋躯体の耐震裕度を極力低下することなく、
また建屋天井構体にたよることなく、天井クレーンの上
下方向の地震荷重を低減する。 【解決手段】天井クレーンが走行するランウェイガーダ
5を支持している建屋躯体10に走行方向に沿ってスラ
イダ支持板9を取り付ける。そのスライダ支持板9をス
ライダ車輪11で上下から挟んだスライダ8を備え、そ
のスライダ8と天井クレーンのクレーンガーダ1の下面
との間にダンパ7をダンピング方向を上下に向けて取り
付ける。 【効果】天井クレーンはダンパ7とスライダ8と共に走
行方向に移動する。その移動先で上下方向の地震力を受
けると、その地震力をダンパ7が減衰して天井クレーン
の上下方向の地震荷重を低減し、天井クレーンの落下防
止機能を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地震に対する安全装
置を備えた天井クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電施設の原子炉建屋に設置され
る天井クレーンは、図4にその概略を示すように、建屋
躯体10の上部の両側に対をなして設置されたランウェ
イガーダ5と走行レール4上に、走行車輪3を介してク
レーンガーダ1を配置し、走行レール4に沿ってクレー
ンガーダ1が走行可能な構成となっており、地震が発生
した際にクレーンが落下しないように脱線防止ラグ2が
設けられている。
【0003】脱線防止ラグは、図4に示すようにクレー
ンガーダ1に固定され、ランウェイガーダ5との間に間
隙を設けて設置されている。
【0004】地震が発生した際には、水平及び上下方向
の地震力が建屋躯体10を介して天井クレーンに伝達さ
れるが、この場合、天井クレーンは脱線防止ラグ2によ
りランウェイガーダ5上に保持され、天井クレーンの床
面への落下防止機能を向上させる構造となっている。
【0005】特開平8−231183号公報によって開
示された天井クレーンは、図5のように、天井クレーン
の走行レール4を支持する建屋躯体10上に天井クレー
ン本体の車輪フレーム14の移動軌跡を取り囲むように
したシュラウドケース15を設け、シュラウドケース1
5内に前後方向に延びる抵抗板16を水平に配し、車輪
フレーム14に取り付けたスライダ8を抵抗板16に係
合させ、シュラウドケース15内に粘性流体12を充填
したものである。
【0006】図5の構造によれば、地震により天井クレ
ーン本体に浮き上がり力が発生した場合、その力が車輪
フレーム14,スライダ8を介して抵抗板16に伝わ
り、抵抗板16に対し粘性流体12の粘性抵抗が与えら
れて天井クレーン本体は浮き上がりにくくなる。浮き上
がった天井クレーン本体が着地する場合も粘性流体12
の粘性抵抗が与えられるため、着地時の衝撃が緩和され
ることとなる。
【0007】特開昭57−77192号公報に開示され
た天井クレーンは、図6のように、トロリー24が横行
するクレーンガーダ1に復動式油圧緩衝器を内蔵する内
筒23と外筒22をローラ18,19,20,21を介
してガイドレール17に移動自在に連結され、ガイドレ
ール17は、天井構体(屋根トラス)25から支持され
ることで、天井クレーンの走行を阻害することなく、天
井クレーンに生じる上下方向の地震応答を復動式油圧緩
衝器で低減させる構造である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上下方向に大
きな地震が発生した場合、天井クレーンの上下方向の固
有振動数での上向きの地震動成分が、重力加速度(1.0
×9.80665m/s2)よりも大となると、天井クレーンは
走行レール4から浮き上がることとなる。この場合、脱
線防止ラグ2の下部はランウェイガーダ5の端部と衝突
し、脱線防止ラグ2またはランウェイガーダ5の端部に
発生する地震荷重が過大となる可能性がある。
【0009】仮に天井クレーンが浮き上がり、着地時に
大きな衝撃力が走行レール4及びランウェイガーダ5に
発生し、ランウェイガーダ5が大きく変形し、天井クレ
ーンの落下防止機能に影響する可能性が生じる。
【0010】このようなクレーン本体の浮き上がり防止
及び着地時の衝撃緩和の対策として、例えば図5に示す
特開平8−231183号公報に開示した提案がなされ
ている。その提案の構造の場合、粘性流体12を内包し
たシュラウドケース15は走行車輪が往来する部分が開
いているため、地震による粘性液体の流出または埃等の
異物の混入により、一定の粘性抵抗を保持できなくな
り、所定の機能を満足しない可能性がある。その上、天
井クレーンの走行領域の全域に渡って装備する必要から
大型で建屋の上部が重くなる。そのため、天井クレーン
を支持している建屋躯体10、即ち天井クレーンを支持
する構造体、の耐震性の余裕度が低下して耐震性が低下
する。
【0011】また、図6に示す構造によれば、天井クレ
ーンと同様に構造スパンが長く、上下地震動に対して応
答増幅が生じやすい屋根構体(屋根トラス)に、上下方
向地震に対する天井クレーンの応答が直接加わることに
なる。ここで、天井クレーンの上下方向の固有振動数は
2Hz〜5Hz、原子炉建屋の屋根構体(屋根トラス)の
上下方向の固有振動数は3Hz〜4Hzであるため、上
下方向地震発生時に両者が共振し易く、天井クレーン中
央部に発生した大きな変形が屋根構体(屋根トラス)に
加わる可能性が生じる。この変形に対して屋根構体(屋
根トラス)の構造を強化する場合、建屋最上層部の重量
が増加するために、水平及び上下地震動に対する建屋躯
体に生じる地震荷重が大きくなり、建屋躯体が有してい
る耐震性の裕度が減少することになる。
【0012】そこで、本発明の目的は、天井クレーンを
支持する構造体の耐震性の余裕度を極力低下させること
無く、また建屋の天井構体(屋根トラス)にたよること
なく天井クレーンの耐震性を向上させることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による課題を解決
する手段は、天井クレーンを支持するランウェイガーダ
と天井クレーンのクレーンガーダとの間に、天上クレー
ンの上下振動を吸収するエネルギーの減衰手段を前記ク
レーンガーダと連結して設けるとともに、前記減衰手段
は前記ランウェイガーダに対して前記天井クレーンの走
行方向へ移動自在に取り付けられている天井クレーンで
あり、天井クレーンの走行に伴ってエネルギーの減衰手
段は天井クレーンと一体に移動し、移動先で地震を受け
ると、ランウェイガーダとクレーンガーダとの間で上下
に伝播しようとする地震エネルギーはエネルギーの減衰
手段で減衰されて天井クレーンの安全が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】原子力発電施設の原子炉建屋の建
屋躯体10には一対のランウェイガーダ5が天井クレー
ンの走行方向に沿って設けられる。各ランウェイガーダ
5の上面には走行レール4が天井クレーンの走行方向に
沿って設置される。天井クレーンのクレーンガーダ1に
は走行車輪3が装備される。その走行車輪3は走行レー
ル4の上に走行自在に置かれる。
【0015】天井クレーンのクレーンガーダ1は走行車
輪3で走行レール4上を図1の紙面と直交する方向に走
行できる。クレーンガーダ1の下面には、脱線防止ラグ
2がランウェイガーダ5と僅かな隙間を保って固定され
ている。
【0016】エネルギーの減衰手段として採用したダン
パ7は、図2,図3のように、シリンダー31と、前記
シリンダー31に内蔵した粘性流体12と、前記粘性流
体12から抵抗を受けながら前記シリンダー31内を移
動可能に前記シリンダー31内に設けられたピストン1
3と、前記ピストン13に固定されて前記シリンダー3
1から突き出されているロッド32とから構成されてい
る。
【0017】そのシリンダー31の上部には、ダンパ7
とクレーンガーダ1の間に伝播する力を支持できるほど
の高い剛性の有るブラケット6の下端が固定され、その
ブラケット6の上端はクレーンガーダ1の下面に固定さ
れている。そのシリンダー31の下方へ突き出されたロ
ッド32の端部にはスライダ8が固定される。そのスラ
イダ8は、上下二個のスライダ車輪11を軸33を中心
に回転自在に備えている。
【0018】上下二個のスライダ車輪11で上下から挟
み込まれているスライダ支持板9は建屋躯体10の端部
に固定され建屋躯体10から突き出ている。そのスライ
ダ支持板9は天井クレーンの走行方向に沿って走行レー
ル4やランウェイガーダ5と平行に天井クレーンの走行
領域に設置される。
【0019】クレーンガーダ1が走行車輪3で走行レー
ル4上を走行することで天井クレーンが走行できる。そ
の走行に際しては、スライダ支持板9を挟んでいるスラ
イダ車輪11も回転して天井クレーンの走行を妨げな
い。そしてダンパ7は天井クレーンのクレーンガーダ1
と一体に走行方向へ移動できる。スライダ支持板9が緩
やかに起伏していても、その起伏はピストン13が上下
に動くことで吸収されてクレーンガーダ1の走行抵抗に
なることを抑制している。
【0020】天井クレーンの走行先でクレーンガーダ1
がずれるような規模の地震による水平加振力を受ける
と、脱線防止ラグ2がランウェイガーダ5に接触してク
レーンガーダの脱線事故を抑制する。さらに建屋躯体1
0からクレーンガーダ側に伝播した地震の上下加振力を
受けると、その加振力は天井クレーンのクレーンガーダ
1を浮き上がらそうとしてクレーンガーダ1と建屋躯体
10との間で上下相対変位を起こそうとする。
【0021】しかし、その変位でダンパ7内のピストン
13が上下方向に移動して粘性流体12に抵抗力が発生
する。その抵抗力がダンパ7の発する抵抗力でもある。
そのため、クレーンガーダ1への加振力の加速度はダン
パ7で抑制されてクレーンガーダ1への衝撃緩和および
その浮き上がりが極力阻止される。ダンパ7の抵抗力で
地震の上下加振力は減衰する。
【0022】このようにして、建屋躯体10に対するク
レーンガーダ1の上下方向相対変位と、クレーンガーダ
1に固定したダンパ7内のピストン13の移動量が略同
一となり、ピストン13の上下方向の移動によりダンパ
7でクレーンガーダ1の上下方向の地震により発生する
荷重が緩和される。
【0023】上述のように地震時にダンパ7に封入され
た粘性流体12の抵抗力をクレーンガーダ1に与えるこ
とによって、クレーンガーダ1の上下方向の地震荷重が
緩和されるが、想定した地震力の大きさによって、ダン
パ7の採用本数や容量及び脱線防止ラグ2とランウェイ
ガーダ5間の上下間隙量を調整する。このことにより、
天井クレーンの上下地震に対する応答を最小限とし、天
井クレーンの床面への落下防止機能を向上させることが
できる。
【0024】このように本実施例では、エネルギーの減
衰手段としてダンパ7を用いたが、運動エネルギーの減
衰作用があれば他の減衰手段であってもよい。
【0025】また、天井クレーンの走行抵抗の低下とダ
ンパ7による減衰作用の早期開始を期待してスライダ支
持板9をスライダ車輪11で隙間無く挟み込んだが、ダ
ンパ7による減衰作用の早期開始を極端に要求しないの
であればその隙間が存在してもよい。また、スライダ車
輪11でスライダ支持板9を上下から挟む代わりに上下
において二股にした構造の部材をスライダ8の代わりに
ダンパ7のロッド32に固定し、その二股の間に隙間を
保ってスライダ支持板9を挟むようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、天井ク
レーンを支持する構造体の耐震性の余裕度を極力低下さ
せること無く、また建屋の天井構体(屋根トラス)にた
よることなく天井クレーンの耐震性を向上させることが
できるので、天井クレーンとそれを支持する構造体の耐
震余裕度が増して安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井クレーンの要部立面図。
【図2】図1の天井クレーンのダンパ部分の拡大断面
図。
【図3】図2のダンパ部分のA−A矢示断面図。
【図4】従来の天井クレーンの要部立面図。
【図5】天井クレーンの走行装置部に採用した従来の免
震装置の断面図。
【図6】従来の免震装置を備えた天井クレーンの立面
図。
【符号の説明】
1…クレーンガーダ、3…走行車輪、4…走行レール、
5…ランウェイガーダ、6…ブラケット、7…ダンパ、
8…スライダ、9…スライダ支持板、10…建屋躯体、
11…スライダ車輪、12…粘性流体、13…ピスト
ン、31…シリンダー、32…ロッド、33…軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福士 直己 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F203 AA02 DA01 EC06 3F204 AA02 CA05 FA10 FB06 FD10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井クレーンを支持するランウェイガーダ
    と天井クレーンのクレーンガーダとの間に、天上クレー
    ンの上下振動を吸収するエネルギーの減衰手段を前記ク
    レーンガーダと連結して設けるとともに、前記減衰手段
    は前記ランウェイガーダに対して前記天井クレーンの走
    行方向へ移動自在に取り付けられている天井クレーン。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ランウェイガーダ
    にスライダ支持板を天井クレーンの走行方向に沿って設
    け、前記スライダ支持板に前記減衰手段が前記天井クレ
    ーンの走行方向へ移動自在に且つ上下方向に拘束を受け
    るように取り付けられている天井クレーン。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記スライダ支持板の
    上下方向に配置された各スライダ車輪と、前記各スライ
    ダ車輪を支持するスライダを備え、前記スライダに前記
    減衰手段が取り付けて前記ランウェイガーダに対して前
    記天井クレーンの走行方向へ移動自在に前記減衰手段を
    取り付けてある天井クレーン。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3までのいずれか一項
    において、エネルギーの減衰手段は、シリンダーと、前
    記シリンダーに内蔵した粘性流体と、前記粘性流体から
    抵抗を受けながら前記シリンダー内を移動可能に前記シ
    リンダー内に設けられたピストンと、前記ピストンに固
    定されて前記シリンダーから突き出されているロッドと
    を備えている天井クレーン。
JP2001250969A 2001-08-22 2001-08-22 天井クレーン Pending JP2003063775A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100910456B1 (ko) * 2007-12-27 2009-08-04 주식회사 포스코 천정 크레인의 리프트 드럼
KR20180045208A (ko) * 2016-10-25 2018-05-04 박인 내진(耐震) 갈고리의 쿠션장치
CN113003410A (zh) * 2019-12-19 2021-06-22 华电重工股份有限公司 一种穿越式避振高速岸桥

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