JP2003063262A - 動力出力装置およびその制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法

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JP2003063262A
JP2003063262A JP2001258515A JP2001258515A JP2003063262A JP 2003063262 A JP2003063262 A JP 2003063262A JP 2001258515 A JP2001258515 A JP 2001258515A JP 2001258515 A JP2001258515 A JP 2001258515A JP 2003063262 A JP2003063262 A JP 2003063262A
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Masatoshi Ito
雅俊 伊藤
Tatsuya Ozeki
竜哉 尾関
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Toyota Motor Corp
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチの焼き付きを防止すると共に接続の
滑らかさを保持する。 【解決手段】 駆動軸と内燃機関の出力軸と電動機の回
転軸との3軸に接続された遊星歯車機構を備える動力出
力装置における電動機の回転軸と駆動軸とを接続して駆
動軸と回転軸と出力軸とを一体とするクラッチを接続す
る際に、二次電池の出力制限が行なわれており、かつ、
アクセル開度Accが大きいときには、イナーシャ相が
開始する前であっても、低圧待機を開始してからの経過
時間が油圧回路の油温Toに基づいて設定されたガード
時間tr以上となったときに油圧の昇圧制御を開始する
(S100〜S116)。これにより、電動機の回転軸
と駆動軸との回転数差が大きくなりすぎる前に昇圧制御
を開始することができる。この結果、クラッチの焼き付
きを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力出力装置およ
びその制御方法に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力
する動力出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、回転数の
異なる入力軸と出力軸とをクラッチで接続するときに、
クラッチのトルク容量を徐々に上昇させることにより回
転数差を徐々に小さくして接続するものが提案されてい
る。出願人もこうした技術を自動変速機の変速制御に適
用すると共に、更に、クラッチへの油圧をまず低圧で待
機させ、入力軸と出力軸との回転数差に基づいて求めら
れるいわゆるイナーシャ相が開始されたときにクラッチ
のトルク容量の上昇を開始するものを提案している(特
願平9−240868)。これにより滑らかなクラッチ
の接続を実現している。こうした技術は、回転数差を有
する2軸をクラッチにより接続する際に適用できるか
ら、例えば、駆動軸と内燃機関の出力軸と電動機の回転
軸との3軸に接続された遊星歯車機構を備える動力出力
装置における電動機の回転軸と駆動軸とを接続して駆動
軸と回転軸と出力軸とを一体とするクラッチの接続にも
適用することもできる。なお、イナーシャ相の開始の判
定は、入力軸と出力軸との回転数差の2回微分値の積算
値が所定値以上になったときに行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
技術を動力出力装置に適用した場合、電動機と電力のや
り取りを行なっている二次電池の状態や動力出力装置へ
の要求動力によっては、イナーシャ相の開始が判定され
るまでに、内燃機関の出力軸と電動機の回転軸との回転
数差が大きくなって、摩擦熱によるクラッチの焼き付き
を生じる場合がある。二次電池が出力制限を受けている
場合、電動機は発電機として動作して二次電池を充電す
る必要から、その回転軸の回転数や回転方向は制限され
る。こうした二次電池の出力制限下で動力出力装置への
要求動力が大きいときには、内燃機関からの動力を大き
くする必要から、内燃機関の回転数、即ち出力軸の回転
数を大きくする。このため、イナーシャ相の開始が判定
されるまでに電動機の回転軸と内燃機関の出力軸とに大
きな回転数差が生じ、電動機の回転軸と駆動軸とを接続
して駆動軸と回転軸と出力軸とを一体として回転させる
ためのクラッチの接続の際に大きな摩擦熱が生じてしま
う。
【0004】本発明の動力出力装置およびその制御方法
は、接続手段の焼き付きを防止することを目的の一つと
する。また、本発明の動力出力装置およびその制御方法
は、接続手段による接続をより適正に行なうことを目的
の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力出力装置およびその制御方法は、上述の目的
の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採っ
た。
【0006】本発明の動力出力装置は、駆動軸に動力を
出力する動力出力装置であって、前記駆動軸と同軸回転
する出力軸に動力を出力する内燃機関と、前記駆動軸と
該駆動軸と同軸回転する回転軸と前記出力軸との3軸に
接続され、該3軸の内のいずれか2軸に入出力される動
力を決定したとき、該決定された動力に基づいて残余の
軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手
段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機と、該電
動機と電力のやり取りが可能な二次電池と、前記駆動軸
と前記回転軸とを徐変可能な係合力をもって一体の回転
体として回転するよう接続可能な接続手段と、該接続手
段による接続が解除されていると共に前記内燃機関から
の動力の少なくとも一部が前記駆動軸に出力されるよう
該内燃機関と前記電動機とが制御されている状態から前
記接続手段によって前記駆動軸と前記回転軸とが接続さ
れ前記内燃機関からの動力が直接前記駆動軸に出力され
る状態への切替指示がなされ、前記接続手段が前記駆動
軸と前記回転軸とに前記係合力を作用させる準備を開始
した後、前記二次電池に出力制限がなされていないとき
には前記出力軸と前記回転軸との回転数差に基づいて判
定される第1のタイミングにより前記係合力の増加を開
始し、前記二次電池の出力制限がなされているとき及び
/又は前記駆動軸への要求動力が所定動力以上のときに
は前記第1のタイミングに至る前に前記準備の開始から
所定時間経過した第2のタイミングにより前記係合力の
増加を開始するよう前記接続手段を制御する接続制御手
段と、を備えることを要旨とする。
【0007】この本発明の動力出力装置では、接続手段
による駆動軸と回転軸との接続が解除されていると共に
内燃機関からの動力の少なくとも一部が駆動軸に出力さ
れるよう内燃機関と電動機とが制御されている状態から
接続手段によって駆動軸と回転軸とが接続され内燃機関
からの動力が直接駆動軸に出力される状態へ切替指示が
なされたとき、接続手段が駆動軸と回転軸とに係合力を
作用させる準備を開始し、その後、二次電池に出力制限
がなされていないときには出力軸と回転軸との回転数差
に基づいて判定される第1のタイミングにより係合力の
増加を開始し、二次電池の出力制限がなされているとき
や駆動軸への要求動力が所定動力以上のときには第1の
タイミングに至る前に準備の開始から所定時間経過した
第2のタイミングにより係合力の増加を開始するよう接
続手段を制御する。即ち、二次電池が出力制限されてい
るときには電動機の回転軸の回転数やその回転方向が制
限されるために内燃機関の出力軸と電動機の回転軸との
回転数差が大きくなり、駆動軸への要求動力が大きいと
きには内燃機関からの動力の増加に伴って内燃機関の出
力軸の回転数が急増されるために内燃機関の出力軸と電
動機の回転軸との回転数差が大きくなるから、この回転
数差が小さいうちに接続手段による係合力の増加を開始
するのである。この結果、接続手段の摩擦熱による焼き
付きを防止することができる。
【0008】こうした本発明の動力出力装置において、
前記接続手段は油圧を用いて前記係合力を徐変する手段
であり、前記係合力を作用させる準備は前記接続手段に
おける前記油圧の低圧待機状態であるものとすることも
できる。油圧を用いて係合力を徐変可能な接続手段で
は、係合力を徐変する前に係合力を作用させることがで
きる状態にする必要があり、その状態とするために低圧
待機を行なう。この態様の本発明の動力出力装置におい
て、前記所定時間は、前記接続手段による接続に用いる
油の温度に基づいて設定される時間であるものとするこ
ともできる。油は温度に伴ってその粘性が変化し、粘性
により圧力に対する移動速度が異なるからである。この
場合、所定時間は油の温度が高いほど短い時間となる傾
向により設定することもできる。通常、温度が高くなる
ほど粘性は低くなるからである。
【0009】また、本発明の動力出力装置において、前
記第1のタイミングは、前記出力軸と前記回転軸との回
転数差の2回微分の積算値が所定値に至ったタイミング
であるものとすることもできる。いわゆるイナーシャ相
の開始により第1のタイミングとするものである。
【0010】あるいは、本発明の動力出力装置におい
て、前記駆動軸と前記3軸式動力入出力手段との接続お
よび接続の解除が可能な駆動軸接続解除手段を備え、前
記接続制御手段は、前記駆動軸接続解除手段により前記
駆動軸と前記3軸式動力入出力手段とが接続された状態
において前記接続手段を制御する手段であるものとする
こともできる。
【0011】本発明の動力出力装置の制御方法は、駆動
軸と同軸回転する出力軸に動力を出力する内燃機関と、
前記駆動軸と該駆動軸と同軸回転する回転軸と前記出力
軸との3軸に接続され該3軸の内のいずれか2軸に入出
力される動力を決定したとき該決定された動力に基づい
て残余の軸に入出力される動力が決定される3軸式動力
入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機
と、該電動機と電力のやり取りが可能な二次電池と、前
記駆動軸と前記回転軸とを徐変可能な係合力をもって一
体の回転体として回転するよう接続可能な接続手段と、
を備える動力出力装置の制御方法であって、(a)前記
接続手段による接続が解除されていると共に前記内燃機
関からの動力の少なくとも一部が前記駆動軸に出力され
るよう該内燃機関と前記電動機とが制御されている状態
から前記接続手段によって前記駆動軸と前記回転軸とが
接続され前記内燃機関からの動力が直接前記駆動軸に出
力される状態への切替指示がなされたとき、前記接続手
段により前記駆動軸と前記回転軸とに前記係合力が作用
するよう準備を開始し、(b)前記二次電池に出力制限
がなされていないときには前記出力軸と前記回転軸との
回転数差に基づいて判定される第1のタイミングにより
前記準備が完了したとして前記接続手段による前記係合
力の増加が開始されるよう該接続手段を制御し、前記二
次電池の出力制限がなされているとき及び/又は前記駆
動軸への要求動力が所定動力以上のときには前記第1の
タイミングに至る前に前記準備の開始から所定時間経過
した第2のタイミングにより前記準備の完了の有無に拘
わらず前記接続手段による前記係合力の増加が開始され
るよう該接続手段を制御することを要旨とする。
【0012】この本発明の動力出力装置の制御方法で
は、接続手段による駆動軸と回転軸との接続が解除され
ていると共に内燃機関からの動力の少なくとも一部が駆
動軸に出力されるよう内燃機関と電動機とが制御されて
いる状態から接続手段によって駆動軸と回転軸とが接続
され内燃機関からの動力が直接駆動軸に出力される状態
へ切替指示がなされたときに接続手段が駆動軸と回転軸
とに係合力を作用させる準備を開始し、その後、二次電
池に出力制限がなされていないときには出力軸と回転軸
との回転数差に基づいて判定される第1のタイミングに
より準備が完了したとして接続手段による係合力の増加
が開始されるよう接続手段を制御し、二次電池の出力制
限がなされているときや駆動軸への要求動力が所定動力
以上のときには第1のタイミングに至る前に準備の開始
から所定時間経過した第2のタイミングにより準備の完
了の有無に拘わらず接続手段による係合力の増加が開始
されるよう接続手段を制御する。即ち、二次電池が出力
制限されているときや駆動軸への要求動力が大きいとき
には、内燃機関の出力軸と電動機の回転軸との回転数差
が大きくなりすぎる前に接続手段による係合力の増加を
開始するのである。この結果、接続手段の摩擦熱による
焼き付きを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
車載用の動力出力装置20の構成の概略を示す構成図で
ある。実施例の動力出力装置20は、図示するように、
エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクラン
クシャフト24に接続されたプラネタリギヤ30と、プ
ラネタリギヤ30に接続された発電可能なモータ40
と、プラネタリギヤ30に接続されると共にディファレ
ンシャルギヤ64を介して駆動輪66a,66bに接続
された無段変速機としてのCVT50と、装置全体をコ
ントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70と
を備える。
【0014】エンジン22は、ガソリンまたは軽油など
の炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であ
り、エンジン22のクランクシャフト24には、図示し
ない補機に供給する電力を発電すると共にエンジン22
を始動するスタータモータ26がベルト28により取り
付けられている。エンジン22の運転制御、例えば燃料
噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御,バルブタイ
ミング制御などは、エンジン用電子制御ユニット(以
下、エンジンECUという)29により行なわれてい
る。エンジンECU29は、ハイブリッド用電子制御ユ
ニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユ
ニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制
御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関
するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出
力する。
【0015】プラネタリギヤ30は、外歯歯車のサンギ
ヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内
歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合する第
1ピニオンギヤ33と、この第1ピニオンギヤ33とリ
ングギヤ32と噛合する第2ピニオンギヤ34と、第1
ピニオンギヤ33と第2ピニオンギヤ34とを自転かつ
公転自在に保持するキャリア35とを備え、サンギヤ3
1とリングギヤ32とキャリア35とを回転要素として
差動作用を行なう。プラネタリギヤ30のサンギヤ31
にはエンジン22のクランクシャフト24が、キャリア
35にはモータ40の回転軸41がそれぞれ連結されて
おり、エンジン22の出力をサンギヤ31から入力する
と共にキャリア35を介してモータ40と出力のやりと
りを行なうことができる。キャリア35はクラッチC1
により、リングギヤ32はクラッチC2によりCVT5
0のインプットシャフト51に接続できるようになって
おり、クラッチC1およびクラッチC2を接続状態とす
ることにより、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリ
ア35の3つの回転要素による差動を禁止して一体の回
転体、即ちエンジン22のクランクシャフト24とモー
タ40の回転軸41とCVT50のインプットシャフト
51とを一体の回転体とする。また、プラネタリギヤ3
0には、リングギヤ32をケース39に固定してその回
転を禁止するブレーキB1も設けられている。クラッチ
C2は、図2に例示するように、デューティソレノイド
92,コントロールバルブ94,アキュムレータ96を
有する油圧回路90からの油圧により駆動し、デューテ
ィソレノイド92のデューティ比を調節することにより
コントロールバルブ94の開閉を制御してクラッチC1
の係合力が調節できるようになっている。クラッチC2
およびブレーキB1も油圧回路から油圧により駆動する
が、その詳細な説明については省略する。
【0016】モータ40は、例えば発電機として駆動す
ることができると共に電動機として駆動できる周知の同
期発電電動機として構成されており、インバータ43を
介して二次電池44と電力のやりとりを行なう。モータ
40は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータEC
Uという)49により駆動制御されており、モータEC
U49には、モータ40を駆動制御するために必要な信
号や二次電池44を管理するのに必要な信号、例えばモ
ータ40の回転子の回転位置を検出する回転位置検出セ
ンサ45からの信号や図示しない電流センサにより検出
されるモータ40に印加される相電流,二次電池44の
端子間に設置された電圧センサ46からの端子間電圧,
二次電池44からの電力ラインに取り付けられた電流セ
ンサ47からの充放電電流,二次電池44に取り付けら
れた温度センサ48からの電池温度などが入力されてお
り、モータECU49からはインバータ43へのスイッ
チング制御信号が出力されている。モータECU49で
は、二次電池44を管理するために電流センサ47によ
り検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(S
OC)を演算している。なお、モータECU49は、ハ
イブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハ
イブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によ
ってモータ40を駆動制御すると共に必要に応じてモー
タ40の運転状態や二次電池44の状態に関するデータ
をハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0017】CVT50は、溝幅が変更可能でインプッ
トシャフト51に接続されたプライマリープーリー53
と、同じく溝幅が変更可能で駆動軸としてのアウトプッ
トシャフト52に接続されたセカンダリープーリー54
と、プライマリープーリー53およびセカンダリープー
リー54の溝に架けられたベルト55と、プライマリー
プーリー53およびセカンダリープーリー54の溝幅を
変更する第1アクチュエータ56および第2アクチュエ
ータ57とを備え、第1アクチュエータ56および第2
アクチュエータ57によりプライマリープーリー53お
よびセカンダリープーリー54の溝幅を変更することに
よりインプットシャフト51の動力を無段階に変速して
アウトプットシャフト52に出力する。CVT50の変
速比の制御は、CVT用電子制御ユニット(以下、CV
TECUという)59により行なわれている。このCV
TECU59には、インプットシャフト51に取り付け
られた回転数センサ61からのインプットシャフト51
の回転数やアウトプットシャフト52に取り付けられた
回転数センサ62からのアウトプットシャフト52の回
転数が入力されており、CVTECU59からは第1ア
クチュエータ56および第2アクチュエータ57への駆
動信号が出力されている。また、CVTECU59は、
ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、
ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号に
よってCVT50の変速比を制御すると共に必要に応じ
てCVT50の運転状態に関するデータをハイブリッド
用電子制御ユニット70に出力する。
【0018】ハイブリッド用電子制御ユニット70は、
CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成
されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶す
るROM74と、データを一時的に記憶するRAM76
と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備え
る。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、回転数
センサ61からのインプットシャフト51の回転数Ni
や回転数センサ62からのアウトプットシャフト52の
回転数No,シフトレバー80の操作位置を検出するシ
フトポジションセンサ81からのシフトポジションS
P,アクセルペダル82の踏み込み量を検出するアクセ
ルペダルポジションセンサ83からのアクセル開度Ac
c,ブレーキペダル84の踏み込み量を検出するブレー
キペダルポジションセンサ85からのブレーキペダルポ
ジションBP,車速センサ86からの車速V,油圧回路
90へのオイルを貯蔵するオイルパンに取り付けられた
温度センサ88からの油温Toなどが入力ポートを介し
て入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニ
ット70からは、クラッチC1の油圧回路90に設けら
れたデューティソレノイド92への駆動信号やクラッチ
C2やブレーキB1の油圧回路に設けられた図示しない
アクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して
出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニッ
ト70は、前述したように、エンジンECU29やモー
タECU49,CVTECU59と通信ポートを介して
接続されており、エンジンECU29やモータECU4
9,CVTECU59と各種制御信号やデータのやりと
りを行なっている。
【0019】次に、こうして構成された実施例の動力出
力装置20の動作、特にクラッチC2を接続状態とする
と共にクラッチC1とブレーキB1を接続解除状態とし
ている状態(トルク増幅モード)からクラッチC2を接
続状態(エンジン走行モード)とするときの動作につい
て説明する。トルク増幅モードは、クラッチC2が接
続、クラッチC1とブレーキB1が接続解除の状態で、
モータ40でエンジントルクの反力をとり、エンジント
ルクを増幅してCVT50のインプットシャフト51に
出力する。このモードは、主に二次電池44のSOCが
低いときの発進時や急登坂発進などの極低車速高負荷時
に用いられる。トルク増幅モードにおける共線図を図3
に示す。図3中の破線は車両が停止している状態であ
り、この状態からモータ40の回転数を制御することに
より図中実線の低速走行状態とすることができる。エン
ジン走行モードは、クラッチC1とクラッチC2とが接
続、ブレーキB1が接続解除の状態で、エンジン22の
クランクシャフト24とモータ40の回転軸41とCV
T50のインプットシャフト51とを一体の回転体とし
てエンジントルクを直接CVT50のインプットシャフ
ト51に出力する。このモードは、主に低車速以上の中
負荷走行に用いられれる。トルク増幅モードからエンジ
ン走行モードに変更する際の共線図を図4に示す。図
中、破線がトルク増幅モードの共線図であり、実線がエ
ンジン走行モードの共線図である。トルク増幅モードか
らエンジン走行モードへの切り替えは、キャリア35と
インプットシャフト51とを接続するクラッチC1を接
続状態とすることにより行なわれるが、図4に示すよう
に、キャリア35の回転数であるモータ40の回転数N
mとインプットシャフト51の回転数Niには相当な回
転数差が生じているから、トルクショックを生じないよ
うにするためにクラッチC1の係合力を徐々に大きくし
て回転数差を徐々に小さくすることにより行なう。
【0020】こうしたトルク増幅モードからエンジン走
行モードへの切り替えの際にハイブリッド用電子制御ユ
ニット70により実行されるクラッチ接続処理ルーチン
の一例を図5に示す。このルーチンは、図示しない走行
モード切替ルーチンにより車速センサ86からの車速V
やアクセルペダルポジションセンサ83からのAccな
どに基づいてトルク増幅モードからエンジン走行モード
への切替指示がなされたときに実行される。
【0021】クラッチ接続処理ルーチンが実行される
と、まず、タイマをセットして(ステップS100)、
デューティソレノイド92を駆動してファーストクイッ
クフィルを実行すると共に低圧待機を開始する処理を実
行する(ステップS102)。ここで、ファーストクイ
ックフィルは、クラッチ板が摩擦係合するまでの隙間を
詰めるために、デューティー比100%かあるいはそれ
に近いデューティー比によりオイルを急速導入する操作
である。したがって、ステップS100の処理は、デュ
ーティソレノイド92を短時間だけ100%に近いデュ
ーティー比とした後に低いデューティー比にする処理と
なる。
【0022】次に、イナーシャ相判定値Inと、出力制
限フラグFboと、アクセルペダルポジションセンサ8
3により検出されるアクセル開度Accと、油温センサ
88により検出される油圧回路90に供給する油温To
と、タイマをセットしてからの経過時間tとを入力する
(ステップS104)。イナーシャ相判定値Inは、エ
ンジン22の回転数Neとモータ40の回転数Nmとの
回転数差の2回微分値を積算して計算されるものであ
り、滑らかなクラッチC1の接続を行なうための低圧待
機状態からの昇圧開始のタイミングとしてのイナーシャ
相の開始を判断するものとして使用される。実施例では
イナーシャ相判定値Inは図示しないルーチンにより計
算されRAM76の所定アドレスに書き込まれるものと
し、RAM76の所定アドレスからイナーシャ相判定値
Inを読み込むものとした。また、出力制限フラグFb
oは、二次電池44に対して出力制限がなされているか
否かを記憶するフラグである。実施例では、図示しない
ルーチンによりモータECU49で計算されるSOCや
走行状態などに基づいて設定され、RAM76の所定ア
ドレスに書き込まれるものとし、RAM76の所定アド
レスから出力制限フラグFboを読み込むものとした。
【0023】こうして各データを入力すると、まずイナ
ーシャ相判定値Inが所定値Inr以上であるか否かを
判定し(ステップS106)、イナーシャ相判定値In
が所定値Inr以上のときには、イナーシャ相が開始さ
れたと判断し低圧待機状態からの油圧の昇圧制御を行な
って(ステップS116)、本ルーチンを終了する。
【0024】一方、イナーシャ相判定値Inが所定値I
nr未満のときには、出力制限フラグFboが値1であ
るか否かアクセル開度Accが閾値Ar以上であるか否
かを判定する(ステップS108,S110)。ここ
で、閾値Arは運転者が大きな動力を要求しているか否
かを判定するために用いるものである。出力制限フラグ
Fboが値0のときやアクセル開度Accが閾値Ar未
満のときには、二次電池44の出力制限は行なわれてい
ないか、運転者の要求動力は大きくないと判断してステ
ップS104の処理に戻ってイナーシャ相判定値Inが
所定値Inr以上となるのを待つ。
【0025】出力制限フラグFboが値1であり、か
つ、アクセル開度Accが閾値Arであるときには、油
温Toに基づいてガード時間trを設定する(ステップ
S112)。ガード時間trは、イナーシャ相が開始し
なくても昇圧制御を開始するために設定される所定時間
であり、油温Toに基づいて設定される。油圧制御にお
ける低圧待機は、クラッチ板による摩擦係合によるクラ
ッチC1の滑らかな接続の開始を可能とするためのもの
であり、昇圧の開始は、通常、その接続が滑らかに行な
われるためにイナーシャ相の開始のタイミングで行なわ
れる。二次電池44が出力制限されているときにはモー
タ40は発電機として駆動制御され、その回転はインプ
ットシャフト51の回転とは逆向きに制御される。ま
た、アクセル開度Accが大きいときには、エンジン2
2から出力される動力を大きくするためにエンジン22
を回転数Neが大きくなるよう制御する。こうしたモー
タ40の制御とエンジン22の制御は、インプットシャ
フト51とキャリア35との回転数差を大きくする制御
となるから、イナーシャ相が開始されるまで低圧待機し
て昇圧制御を開始しないと、クラッチC1による摩擦係
合の際の摩擦熱によりクラッチC1に焼き付きが生じる
ようになる。この焼き付きを防止するために、クラッチ
C1の接続における若干の滑らかさを失ってもイナーシ
ャ相の開始の前に昇圧制御を開始する必要がある。ガー
ド時間trはクラッチC1の接続における滑らかさをあ
る程度満たすと共にクラッチC1の焼き付きを防止する
ために設けられるのである。低圧待機の完了、即ちクラ
ッチC1の摩擦係合の準備の完了は、クラッチパッドへ
のオイルの導入性に左右され、その導入性はオイルの粘
性、即ち油温Toに左右される。したがって、実施例で
は、油温Toが高いほどガード時間trが短くなる傾向
としてガード時間trを設定している。具体的には油温
Toとガード時間trとの関係を求めてマップとして予
めROM74に記憶させておき、油温Toが与えられる
とそのマップから対応するガード時間trを導出するも
のとした。図6にガード時間trを設定する際に用いる
マップの一例を示す。
【0026】こうしてガード時間trを設定すると、タ
イマをセットしてからの経過時間tがガード時間tr以
上であるか否かを判定し(ステップS114)、経過時
間tがガード時間tr以上であるときには、油圧の昇圧
制御を開始して(ステップS116)、本ルーチンを終
了し、経過時間tがガード時間tr未満のときにはステ
ップS104に戻ってイナーシャ相判定値Inが所定値
Inr以上となるか経過時間tがガード時間trを超え
るまで待つ。
【0027】クラッチC1の接続時における各軸の回転
数Ne,Ni,Nmとデューティソレノイド92のデュ
ーティー比とイナーシャ相判定値Inの変化の様子の一
例を図7に示す。図示するように、時間t1でトルク増
幅モードからエンジン走行モードへの切替指示がなされ
ると、タイマをセットすると共にわずかな時間だけデュ
ーティソレノイド92のデューティー比を高くしてファ
ーストクイックフィルを行ない、その後デューティー比
の低い低圧待機を開始する。いま、二次電池44が出力
制限を受けている状態で運転者がアクセルペダル82を
大きく踏み込んだときを考える。この場合、エンジン2
2の回転数Neは運転者の要求に応じて大きくなるが、
モータ40の回転数Nmは二次電池44を発電するため
にエンジン22やインプットシャフト51とは逆向きの
回転数に保持されるように制御されるから、インプット
シャフト51の回転数Niとモータ40の回転数Nmは
その差が次第に大きくなっていく。タイマのセットから
の経過時間tがガード時間trを経過した時間t2にな
ると、デューティソレノイド92のデューティー比を徐
々に上げてクラッチC1の摩擦係合力を徐々に上げる昇
圧制御が開始される。この結果、エンジン22の回転数
Neとインプットシャフト51の回転数Niとモータ4
0の回転数Nmとの各々の差が次第に小さくなり、時間
t4にクラッチC1が完全に係合してエンジン22の出
力軸であるクランクシャフト24とモータ40の回転軸
であるキャリア35とCVT50の入力軸であるインプ
ットシャフト51とが一体となって回転するようにな
る。なお、図7の例では、経過時間tがガード時間tr
に至る時間t2はイナーシャ相の開始が判定される時間
t3より前であるから、インプットシャフト51の回転
数Niとモータ40の回転数Nmとの差がより大きくな
る前に油圧の昇圧制御を開始して、クラッチC1の焼き
付きを防止していることになる。
【0028】以上説明した実施例の動力出力装置20に
よれば、二次電池44が出力制限を受けており運転者が
大きな動力を要求しているときには、トルク増幅モード
からエンジン走行モードへ切り替える際のクラッチC1
における低圧待機から昇圧制御の開始のタイミングをイ
ナーシャ相の開始のタイミングがその前であっても所定
時間経過したタイミングとすることにより、接続におけ
る若干の滑らかさを失うものの、クラッチC1の入力軸
と出力軸であるキャリア35とインプットシャフト51
との回転数差が大きくなりすぎる前に昇圧制御を開始す
ることができる。この結果、クラッチC1の焼き付きを
防止することができる。しかも、所定時間経過したタイ
ミングを油温Toによって定めるから、接続における滑
らかさをある程度保持することができる。
【0029】実施例の動力出力装置20では、二次電池
44の出力制限が行なわれており、かつ、運転者が大き
な動力を要求しているときに、トルク増幅モードからエ
ンジン走行モードへ切り替える際のクラッチC1におけ
る低圧待機から昇圧制御の開始のタイミングをイナーシ
ャ相の開始のタイミングかその前であっても所定時間経
過したタイミングとしたが、二次電池44の出力制限は
行なわれているが運転者は大きな動力を要求していない
ときや二次電池44の出力制限は行なわれていないが運
転者が大きな動力を要求しているときに、トルク増幅モ
ードからエンジン走行モードへ切り替える際のクラッチ
C1における低圧待機から昇圧制御の開始のタイミング
をイナーシャ相の開始のタイミングかその前であっても
所定時間経過したタイミングとするものとしてもよい。
また、実施例の動力出力装置20では、ガード時間tr
を油温Toに基づいて設定するものとしたが、油温To
を用いずに所定時間に設定するものとしてもよい。
【0030】実施例の動力出力装置20では、プラネタ
リギヤ30を第1ピニオンギヤ33と第2ピニオンギヤ
34とを有するダブルピニオンのものとして構成し、サ
ンギヤ31にエンジン22のクランクシャフト24を接
続すると共にキャリア35にはモータ40の回転軸41
を接続し、リングギヤ32にはクラッチC2を介してC
VT50のインプットシャフト51に接続し、クラッチ
C1により回転軸41が接続されたキャリア35とイン
プットシャフト51とを接続するものとしたが、モータ
40の回転軸41とCVT50のインプットシャフトと
を接続可能なクラッチを有していれば、プラネタリギヤ
30のサンギヤ31やキャリア35,リングギヤ32に
接続されるクランクシャフト24や回転軸41やインプ
ットシャフト51の各軸の組合せは如何なるものでも差
し支えない。また、プラネタリギヤ30をシングルピニ
オンにより構成するものとしても構わない。
【0031】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車載用の動力出力装置
20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】クラッチC1への油圧回路90の構成の概略を
示す構成図である。
【図3】トルク増幅モードにおける停車時から低速走行
時に至る様子を共線図を用いて説明する説明図である。
【図4】トルク増幅モードからエンジン走行モードへの
切り替えの様子を共線図を用いて説明する説明図であ
る。
【図5】実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70
により実行されるクラッチ接続処理ルーチンの一例を示
すフローチャートである。
【図6】ガード時間trを設定する際に用いるマップの
一例を示す説明図である。
【図7】クラッチC1の接続時における各軸の回転数N
e,Ni,Nmとデューティソレノイド92のデューテ
ィー比とイナーシャ相判定値Inの変化の様子の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
20 動力出力装置、22 エンジン、24 クランク
シャフト、26 スタータモータ、28 ベルト、29
エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、3
0 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギ
ヤ、33 第1ピニオンギヤ、34 第2ピニオンギ
ヤ、35 キャリア、39 ケース、40モータ、41
回転軸、43 インバータ、44 二次電池、45
回転位置検出センサ、46 電圧センサ、47 電流セ
ンサ、48 温度センサ、49モータ用電子制御ユニッ
ト(モータECU)、50 CVT、51 インプット
シャフト、52 アウトプットシャフト、53 プライ
マリープーリー、54セカンダリープーリー、55 ベ
ルト、56 第1アクチュエータ、57 第2アクチュ
エータ、59 CVT用電子制御ユニット(CVTEC
U)、61,62 回転数センサ、64 ディファレン
シャルギヤ、66a,66b 駆動輪、70 ハイブリ
ッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 RO
M、76RAM、80 シフトレバー、81 シフトポ
ジションセンサ、82 アクセルペダル、83 アクセ
ルペダルポジションセンサ、84 ブレーキペダル、8
5ブレーキペダルポジションセンサ、86 車速セン
サ、88 油温センサ、90 油圧回路、92 デュー
ティソレノイド、94 コントロールバルブ、96アキ
ュムレータ、C1,C2 クラッチ、B1 ブレーキ。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA01 AA03 AA04 AA05 AB27 AC21 AC22 AC34 AD11 AD44 AD53 3J057 AA03 AA09 BB02 FF07 FF12 GA03 GB13 GB23 GC11 GE08 HH02 JJ01 5H115 PA08 PA15 PG04 PI16 PU01 PU10 PU21 PV09 SE09 UI40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に動力を出力する動力出力装置で
    あって、 前記駆動軸と同軸回転する出力軸に動力を出力する内燃
    機関と、 前記駆動軸と該駆動軸と同軸回転する回転軸と前記出力
    軸との3軸に接続され、該3軸の内のいずれか2軸に入
    出力される動力を決定したとき、該決定された動力に基
    づいて残余の軸に入出力される動力が決定される3軸式
    動力入出力手段と、 前記回転軸に動力を入出力可能な電動機と、 該電動機と電力のやり取りが可能な二次電池と、 前記駆動軸と前記回転軸とを徐変可能な係合力をもって
    一体の回転体として回転するよう接続可能な接続手段
    と、 該接続手段による接続が解除されていると共に前記内燃
    機関からの動力の少なくとも一部が前記駆動軸に出力さ
    れるよう該内燃機関と前記電動機とが制御されている状
    態から前記接続手段によって前記駆動軸と前記回転軸と
    が接続され前記内燃機関からの動力が直接前記駆動軸に
    出力される状態への切替指示がなされ、前記接続手段が
    前記駆動軸と前記回転軸とに前記係合力を作用させる準
    備を開始した後、前記二次電池に出力制限がなされてい
    ないときには前記出力軸と前記回転軸との回転数差に基
    づいて判定される第1のタイミングにより前記係合力の
    増加を開始し、前記二次電池の出力制限がなされている
    とき及び/又は前記駆動軸への要求動力が所定動力以上
    のときには前記第1のタイミングに至る前に前記準備の
    開始から所定時間経過した第2のタイミングにより前記
    係合力の増加を開始するよう前記接続手段を制御する接
    続制御手段と、 を備える動力出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動力出力装置であって、 前記接続手段は、油圧を用いて前記係合力を徐変する手
    段であり、 前記係合力を作用させる準備は、前記接続手段における
    前記油圧の低圧待機状態である動力出力装置。
  3. 【請求項3】 前記所定時間は、前記接続手段による接
    続に用いる油の温度に基づいて設定される時間である請
    求項2記載の動力出力装置。
  4. 【請求項4】 前記所定時間は、前記油の温度が高いほ
    ど短い時間となる傾向により設定された時間である請求
    項3記載の動力出力装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のタイミングは、前記出力軸と
    前記回転軸との回転数差の2回微分の積算値が所定値に
    至ったタイミングである請求項1ないし4いずれか記載
    の動力出力装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか記載の動力出
    力装置であって、 前記駆動軸と前記3軸式動力入出力手段との接続および
    接続の解除が可能な駆動軸接続解除手段を備え、 前記接続制御手段は、前記駆動軸接続解除手段により前
    記駆動軸と前記3軸式動力入出力手段とが接続された状
    態において前記接続手段を制御する手段である動力出力
    装置。
  7. 【請求項7】 駆動軸と同軸回転する出力軸に動力を出
    力する内燃機関と、前記駆動軸と該駆動軸と同軸回転す
    る回転軸と前記出力軸との3軸に接続され該3軸の内の
    いずれか2軸に入出力される動力を決定したとき該決定
    された動力に基づいて残余の軸に入出力される動力が決
    定される3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を
    入出力可能な電動機と、該電動機と電力のやり取りが可
    能な二次電池と、前記駆動軸と前記回転軸とを徐変可能
    な係合力をもって一体の回転体として回転するよう接続
    可能な接続手段と、を備える動力出力装置の制御方法で
    あって、(a)前記接続手段による接続が解除されてい
    ると共に前記内燃機関からの動力の少なくとも一部が前
    記駆動軸に出力されるよう該内燃機関と前記電動機とが
    制御されている状態から前記接続手段によって前記駆動
    軸と前記回転軸とが接続され前記内燃機関からの動力が
    直接前記駆動軸に出力される状態への切替指示がなされ
    たとき、前記接続手段により前記駆動軸と前記回転軸と
    に前記係合力が作用するよう準備を開始し、(b)前記
    二次電池に出力制限がなされていないときには前記出力
    軸と前記回転軸との回転数差に基づいて判定される第1
    のタイミングにより前記準備が完了したとして前記接続
    手段による前記係合力の増加が開始されるよう該接続手
    段を制御し、前記二次電池の出力制限がなされていると
    き及び/又は前記駆動軸への要求動力が所定動力以上の
    ときには前記第1のタイミングに至る前に前記準備の開
    始から所定時間経過した第2のタイミングにより前記準
    備の完了の有無に拘わらず前記接続手段による前記係合
    力の増加が開始されるよう該接続手段を制御する動力出
    力装置の制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015500762A (ja) * 2011-11-30 2015-01-08 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKnorr−Bremse Systeme fuer Nutzfahrzeuge GmbH 補機システムおよび補機システムを運転する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015500762A (ja) * 2011-11-30 2015-01-08 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKnorr−Bremse Systeme fuer Nutzfahrzeuge GmbH 補機システムおよび補機システムを運転する方法

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