JP2003063042A - キャリッジ、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

キャリッジ、およびインクジェット記録装置

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JP2003063042A
JP2003063042A JP2001260442A JP2001260442A JP2003063042A JP 2003063042 A JP2003063042 A JP 2003063042A JP 2001260442 A JP2001260442 A JP 2001260442A JP 2001260442 A JP2001260442 A JP 2001260442A JP 2003063042 A JP2003063042 A JP 2003063042A
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ink
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ink cartridge
elastic body
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Masaki Shimomura
正樹 下村
Satoshi Nakada
聡 中田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジから滴下したインク滴が
キャリッジ内部の電気的接合部に接触することを防ぐ手
段を備えたキャリッジ、および該キャリッジを備えたイ
ンクジェット記録装置を提供すること。 【解決手段】 インクカートリッジから供給されるイン
クを被記録材に向けて吐出して記録を行う記録ヘッド3
5を有するヘッドユニット31を備えたキャリッジ11
に、ヘッドユニット31内のヘッド駆動基板37と、キ
ャリッジ11の外部からキャリッジ11の内壁に沿って
導入されたフラットケーブル81との電気的接合部39
を上から覆うように、吸液性弾性体19を配備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジを着脱可能に装着したキャリッジ、および該キャリジ
を備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置におけるインク
供給機構として、インクを充填したインクカートリッジ
をキャリッジ内の格納部に装着して、このインクカート
リッジから記録ヘッドへインクを供給する方式が実用化
されている。このようなインクカートリッジ方式のイン
ク供給機構を備えたキャリッジにおいては、キャリッジ
底部にヘッドユニットが装着されており、このヘッドユ
ニットは、インクカートリッジのインク供給口に嵌合す
るインク供給針と、このインク供給針を介して供給され
るインクを被記録材に向けて吐出するドット形成素子列
(ノズル列)を備えた記録ヘッドと、該記録ヘッドを電
気的に制御するヘッド駆動基板等を備えている。また、
ヘッド駆動基板は、フラットケーブル(フレキシブル・
フラット・ケーブル:FFC)により記録装置のメイン
基板に接続されている。
【0003】ところで、インクカートリッジ方式のイン
ク供給機構では、インクの交換や補充はインクカートリ
ッジごとキャリッジに装着し、あるいは取り外すことに
より行われる。このインクカートリッジの装着、取り外
し作業は、通常ユーザーにより行われるが、特に使用後
のインクカートリッジを取り外す際に、インクカートリ
ッジのインク供給口付近に付着していた小さなインク滴
がキャリッジ内に滴下してしまうことがある。この滴下
したインク滴が、キャリッジ内の電気的構造部分、特
に、通常キャリッジ内のヘッドユニット付近に露出して
いる前記ヘッド駆動基板とフラットケーブルとの電気的
接合部に付着すると、ショートしたり、発煙が生じたり
して、最悪の場合は故障を引き起こすおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、インクカートリッジから滴下したインク滴がキャリ
ッジ内部の電気的接合部に接触することを防ぐ手段を備
えたキャリッジ、および該キャリッジを備えたインクジ
ェット記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載のキャリッジの発明は、装着された
インクカートリッジから供給されるインクを被記録材に
向けて吐出して記録を行う記録ヘッドを有するヘッドユ
ニットを備えたキャリッジであって、前記ヘッドユニッ
トの電気的接合部を上から覆うように、吸液性弾性体を
配備したことを特徴とする。この発明によれば、ヘッド
ユニットの電気的接合部を上から覆うように、吸液性弾
性体を配備したため、インクカートリッジの取り外し時
などに滴下したインク飛沫をすみやかに吸収することに
よって電気的接合部に到達することを防止できる。これ
によって、ショートや発煙などのトラブルを確実に防止
することが可能になる。
【0006】また、請求項2に記載のキャリッジの発明
は、請求項1において、前記ヘッドユニットが、該記録
ヘッドに設けられたドット形成素子列と被記録材の搬送
方向との平行度を調整する機構を備えたものであり、か
つ前記吸液性弾性体が、前記ヘッドユニットに隣接して
配備されることを特徴とする。平行度調整機構を備えた
ヘッドユニットの場合は、キャリッジ内にヘッドユニッ
トを装着した後でヘッドユニットを変位させて平行度調
整を行う必要があるが、かかる場合でも、ヘッドユニッ
トに隣接配備される吸液性弾性部材は弾性変形してヘッ
ドユニットの変位を妨げることがない。したがって、ヘ
ッドユニットの平行度調整を可能にしつつ、確実に電気
的接合部を保護できる。
【0007】また、請求項3に記載のキャリッジは、請
求項1または2において、前記電気的接合部が、前記ヘ
ッドユニット内のヘッド駆動基板と、キャリッジの外部
からキャリッジの内壁に沿って導入されたフラットケー
ブルとの接合部であることを特徴とする。この特徴によ
れば、請求項2と同様の作用効果を奏する。
【0008】また、請求項4に記載のキャリッジの発明
は、請求項3において、前記吸液性弾性体が、前記フラ
ットケーブルに固着されていることを特徴とする。この
特徴によれば、吸液性弾性体を予めフラットケーブルに
固着しておくことによって吸液性弾性体の配備が容易に
なるとともに、組立時の位置決めも簡単に行える。ま
た、ヘッド駆動基板等との接合に際してフラットケーブ
ルの表裏の識別が容易になるため、配線間違いを防止で
きるという利点もある。
【0009】また、請求項5に記載のキャリッジの発明
は、請求項1から請求項4のいずれか1項において、前
記吸液性弾性体の側面を合成樹脂製フィルムで被覆した
ことを特徴とする。吸液性弾性体は、その性質上、周囲
のインク滴を吸収し易い傾向があるが、吸液性弾性体が
多量のインクを含浸した状態では、吸液性弾性体からイ
ンクが滲出して電気的接合部に到達するおそれがある。
したがって、吸液性弾性体の側面を合成樹脂製フィルム
で被覆することによって、ヘッドユニットの壁面等を伝
って回り込んできたインクが吸液性弾性体に吸収される
ことを防止しつつ、電気的接合部に到達することを防ぐ
ことができる。つまり、吸液性弾性体は、上方から落下
してくるごく少量のインク滴を吸収するとともに、ヘッ
ドユニット内に何らかの理由で多量にインクが流出した
場合には、側面の合成樹脂製フィルムによって電気的接
合部位への流下を阻止する役割を持つものである。
【0010】また、請求項6に記載のインクジェット記
録装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載
のキャリッジを備えたことを特徴とする。この特徴によ
れば、インクジェット記録装置において、請求項1ない
し5と同様の作用効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
るキャリッジ11を装備したインクジェットプリンタ1
01の概略構成を示すものであり、内部の構造を明らか
にするために、本体カバーは外してある。キャリッジ1
1は、図示しない駆動モータに接続されたタイミングベ
ルト85により、キャリッジガイド軸83に沿って主走
査方向に往復移動しながら、記録ヘッド(ここでは図示
せず)より記録媒体Pへインクを吐出して画像形成を行
う。キャリッジ11には、インクカートリッジ21を装
着する格納部が設けられ、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエローなど複数の異なる色のインクカートリッジ
21のための個別ホルダに分割されている。
【0012】図2および図3は、キャリッジ11のイン
クカートリッジ21の格納部の構造を示す斜視図であ
り、図2では、ヘッドユニット31を除いた状態を示し
ており、図3では、キャリッジ11のインクカートリッ
ジ21の格納部の底部の構造を拡大して示している。ま
た、図4および図5は、キャリッジ11の断面構造を示
す図面である(図4と図5とは、互いに直交する角度の
断面を示している)。
【0013】図2および図5に示すように、キャリッジ
11内には、ケーブル固定具82を介して片方の側壁1
3bに沿って、フラットケーブル81(フレキシブル・
フラット・ケーブル)81が上部から導入されている。
このフラットケーブル81はキャリッジ11底部に設け
られたヘッドユニット31内のヘッド駆動基板37と電
気的接合部39により接続されている。
【0014】フラットケーブル81とヘッドユニット3
1の側面との間隙(図5参照)には、スポンジ(ウレタ
ンフォーム)などの材質の吸液性弾性体19が配備され
ている。ここで、吸液性弾性体19は、図6(a)に示
すように予めフラットケーブル81に固着させておくこ
とが好ましい。吸液性弾性体19の大きさはヘッドユニ
ット31の側面とフラットケーブル81の間隙を封止で
きる程度に設定することができる。インク滴が電気的接
合部39に到達する経路としては、ヘッドユニット31
の側面とフラットケーブル81の間隙に落下するか、あ
るいはフラットケーブル81に付着して流下することが
考えらるため、フラットケーブル81に接し、かつ前記
間隙を塞ぐように吸液性弾性体19を配備することによ
って、インク滴から電気的接合部39を確実に保護でき
る。また、スポンジのような吸液性の部材はインクを集
めやすいため、通常キャリッジ11内の電気的接合部3
9の近傍に配備することはしなかったが、インクカート
リッジ21の取り外し等の際に飛沫となって滴下するイ
ンク滴は、一般にごく少量であるため、別途多量のイン
クが流出した場合の対策(後述の合成樹脂製のフィルム
層20)を講じた上で、吸液性の高い材質を用い、イン
ク滴を直ぐに吸収してしまうようにして電気的接合部3
9への影響を確実に防ぐこととした。
【0015】吸液性弾性体19は、図6(a)に示すよ
うに、予めフラットケーブル81に固着しておくことに
より、吸液性弾性体19の配備を確実にするとともに、
組立作業が容易になる。さらにフラットケーブル81の
向き(表裏)を識別し易くなるので、配線間違いを防止
するという効果もある。
【0016】吸液性弾性体19の側面(すなわち、フラ
ットケーブル81への固着面とは反対側の面)には、図
6(b)に示すように、例えば、ポリエチレンテレフタ
レートなどの合成樹脂製のフィルム層20が設けられて
いる。万一、キャリッジ11正面側のヘッドユニット3
1の壁面を伝って比較的多量のインクが流下するような
状況になった場合に、吸液性弾性体19はインクを吸収
しやすいことから、インクを集めてしまう可能性があ
る。吸液性弾性体19が多量のインクを含む状態になる
と、吸液性弾性体19からインクが滲出して電気的接合
部39を二次的に汚損するおそれがあるため、インクを
透過させない合成樹脂製フィルム層20を設けて吸液性
弾性体19に多量のインクが含浸した状態になるのを防
いでいる。また、合成樹脂製フィルム層20によって、
ヘッドユニット31壁面を流下してきたインクをブロッ
クし、インクが電気的接合部39へ到達するのを防ぐ役
割も兼ねている。
【0017】吸液性弾性体19としては、スポンジなど
の吸液性と弾性変形可能な性質を併せ持つ材料を用いる
ことが好ましいが、その理由は、以下のとおりである。
本実施形態に係るキャリッジ11は、ヘッドユニット3
1をキャリッジ11内に装着した後で、記録ヘッド35
に設けられたドット形成素子列と被記録材Pの搬送方向
との平行度を調整する(以下、単に「平行度調整」と記
す)機構を有している。この平行度調整を行うには、キ
ャリッジ11内に柔構造で固定された状態のヘッドユニ
ット31を変位させる必要がある。図7(a)は、キャ
リッジ11内のヘッドユニット31を上方からみた状態
を示す要部平面図であり、図7(b)は、キャリッジ1
1側面の要部斜視図である。本実施形態のキャリッジ1
1は、記録ヘッド35に設けられたドット形成素子列と
被記録材Pの搬送方向との平行度を、キャリッジ11の
側面に設けたアジャストレバー43によって調整するこ
とができる。平行度調整は、ヘッドユニット31を押圧
部材41で一方から押しつけた状態で、キャリッジ11
の側面のアジャストレバー43を調節して、図7(a)
において仮想線で示すように、ヘッドユニット31ごと
水平方向に僅かな量で回動変位させることによって行わ
れる。したがって、インク滴による電気的接合部39の
汚損防止の目的でヘッドユニット31の側部に配備する
部材は、ヘッドユニット31の平行度調整の妨げになら
ないことが必要である。また、平行度調整を行った後で
も、電気的接合部39を上から保護できるようにヘッド
ユニット31とフラットケーブル81との間を隙間なく
塞ぐことが重要である。このような理由から、本実施形
態では、弾性変形して平行度調整が可能なようにヘッド
ユニット31の変位量を確保しつつ、ヘッドユニット3
1とフラットケーブル81との間隙を封止できる部材と
して吸液性弾性体19を用いている。
【0018】次に、再び図2〜図4に戻り、本発明のイ
ンクカートリッジ21の装着方法について説明する。キ
ャリッジ11の底部には、インクカートリッジ21を保
持する弾性部材としての板ばね15および板ばね17
が、インクカートリッジ21の個別ホルダ毎に配備され
ている。つまり、ここでは仕切壁は設けていないが、各
板ばね15に対応してそれぞれ上部空間にインクカート
リッジ21を格納できるように個別ホルダが形成されて
いる。図3および図4から見て取れるように、各個別ホ
ルダの底部には、板ばね15の上を板ばね17が覆うよ
うに重ねて配備されている。本実施形態では、各個別ホ
ルダに板ばね15と板ばね17の2枚を配備することに
より、予備的な装着位置(初期装着状態)とインクカー
トリッジ21から記録ヘッド35へのインク供給が可能
な本装着状態との段差を際立たせて視認しやすくしてい
る。後述するように、板ばね15は、本装着状態におい
てインクカートリッジ21を上方に向けて付勢し、個別
ホルダ内にしっかりと固定するものであり、板ばね17
は、初期装着状態にインクカートリッジ21を保持する
役割を担う。
【0019】本実施形態では、4枚の板ばね17のう
ち、2枚の板ばね17’,17’は他の2枚の板ばね1
7,17に比べて上に突出した状態で設けられている。
このように、突出した2枚の板ばね17’,17’によ
って、インクカートリッジ21の初期装着状態を他の個
別ホルダのインクカートリッジ21に比べて突出させた
状態に置くことが可能になる。また、突出した2枚の板
ばね17’,17’は、中央部が開口した窓構造になっ
ているが、これは板ばね17’,17’の弾性力が強す
ぎると、本装着状態へ移行する際に大きな押圧力が必要
になるので、インクカートリッジ21の載置領域(つま
り、板ばね17’,17’とインクカートリッジ21と
の当接部分)を十分に確保しつつ、弾性力を調整するた
めである。
【0020】また、4枚の板ばね15の先端は、略直角
に、あるいは折返すように折曲して形成されており、イ
ンクカートリッジ21の挿入時に強く押圧されても板ば
ね15が変形し過ぎないようにして、ばね性を保持でき
るようになっている。
【0021】図8から図10は、インクカートリッジ2
1が装着されたキャリッジ11の断面構造の図面であ
り、図8はインクカートリッジ21の本装着状態を示
し、図9はインクカートリッジ21の初期装着状態を示
し、図10は突出した板ばね17’が配備された個別ホ
ルダにおけるインクカートリッジ21の初期装着状態を
示す。
【0022】図8の本装着状態では、インクカートリッ
ジ21のインク供給口22は、ヘッドユニット31のイ
ンク供給針33と嵌合し、記録ヘッド35へインク供給
が可能な状態である。この本装着状態では、主として板
ばね15の付勢力によってインクカートリッジ21は上
側に付勢された状態にあり、係合手段としての弾性変形
部23a,23bがキャリッジ11の係止部12a,1
2bとスナップフィットの状態で係合し、個別ホルダ内
にしっかりと固定されている。
【0023】図9および図10では、インクカートリッ
ジ21は板ばね17あるいは板ばね17’によって初期
装着状態に保持され、インクカートリッジ21のインク
供給口22は、ヘッドユニット31のインク供給針33
に嵌合しておらず、弾性変形部23a,23bもキャリ
ッジ11の係止部12a,12bとは係合していない。
ここで図9と図10を比較すると、突出した板ばね1
7’により保持される図10のインクカートリッジ21
の位置の方が図9よりも上方に突出していることが見て
取れる。このように、突出した板ばね17’によって、
他の個別ホルダのインクカートリッジ21との間でユー
ザーに視認しやすい段差が形成される。図9および図1
0の初期装着状態からインクカートリッジ21を押し込
むことによって、弾性変形部23a、23bは変形を伴
いながらキャリッジ11の係止部12a、12bに係合
してスナップフィットした状態で本装着され、図8の状
態となる。
【0024】図11および図12は、インクカートリッ
ジ21を装着したキャリッジ11を正面から見た状態を
模式的に示す図面であり、便宜上インクカートリッジ2
1にA〜Dの符号を付している。図11は全てのインク
カートリッジ21A〜21Dが初期装着の状態にあり、
突出した板ばね17’(ここでは図示せず)によって保
持されるインクカートリッジ21Bおよびインクカート
リッジ21Dは、板ばね17によって保持されるインク
カートリッジ21Aおよびインクカートリッジ21Cよ
り高い位置に突出している。このように、少なくとも1
つ(ここでは2つ)の個別ホルダにおける初期装着状態
において、インクカートリッジ21(21B、21D)
を他の個別ホルダにおける初期装着状態のインクカート
リッジ21(21A、21C)に比べて突出させた状態
に置くことによって、並列配置されるインクカートリッ
ジ21にユーザーが容易に視認できる不自然な段差が形
成されることから、不完全な装着状態であることを認識
しやすくなる。
【0025】次に、図11の状態からインクカートリッ
ジ21Bおよびインクカートリッジ21Dを押し込んで
本装着状態にすると、図12のようにインクカートリッ
ジ21B、21Dは初期装着状態にあるインクカートリ
ッジ21A、21Cよりも凹入された状態(すなわち、
奥まで挿入された状態)になる。このように、突出した
初期装着状態をとる個別ホルダでも、本装着状態では、
インクカートリッジ21(21B、21D)を他の個別
ホルダにおける初期装着状態のインクカートリッジ21
(21A、21C)に比べインクカートリッジ21が窪
むように深い装着位置に設定している。これは、ユーザ
ーが不自然な段差を解消しようとして突出したインクカ
ートリッジ21(21B、21D)を押し入れた場合
に、今度は他のインクカートリッジ21(21A、21
C)が不完全な初期装着状態にあることを容易に認知で
きるようにしたものであり、突出した初期装着状態の
インクカートリッジ21の押し込み動作によって、他
のインクカートリッジ21の押し込み動作が誘発され、
最終的に全てのインクカートリッジ21が本装着状態に
なるまで一連の動作として自然に誘導することが可能と
なるのである。
【0026】以上のように、配列されたインクカートリ
ッジ21に段差を与えるという容易に視認可能な手段に
よって、不完全な装着位置にあることをユーザーに気づ
かせ、かつ、その段差を解消させようとする行為によ
り、完全な装着状態へ導くことが可能であるため、複雑
な装着操作や構造を必要とせずに、インクカートリッジ
21の誤装着を防止することが可能になる。
【0027】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は上記実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるものであることは勿論で
ある。
【0028】例えば、上記実施形態では、吸液性弾性体
19としてスポンジを用いたが、同様の性質を持つ他の
材料を使用することができる。また、吸液性弾性体19
の配置は、キャリッジ11内のヘッドユニット31や電
気的接合部39の位置に応じて適宜変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ヘッドユニットの電気
的接合部を上から覆うように、吸液性弾性体を配備した
ため、インクカートリッジの取り外し時などに滴下した
インク飛沫をすみやかに吸収することによって電気的接
合部に到達することを防止できる。これによって、ショ
ートや発煙などのトラブルを確実に防止することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの概略構成を示す斜視図。
【図2】キャリッジ内部の説明に供する斜視図。
【図3】キャリッジ内部の要部拡大図。
【図4】キャリッジの断面構造の説明に供する図面。
【図5】キャリッジの断面構造の説明に供する図面であ
り、図4とは直交する断面を示す。
【図6】吸液性弾性体の説明に供する図であり、(a)
はフラットケーブルに固着された状態を示し、(b)は
フラットケーブルに固着された要部断面の状態を示す。
【図7】ヘッドユニットの平行度調整の説明に供する図
面であり、(a)はキャリッジ内部の要部平面図、
(b)はキャリッジ側部の要部斜視図である。
【図8】インクカートリッジを本装着したキャリッジ断
面を示す図面。
【図9】インクカートリッジを初期装着したキャリッジ
断面を示す図面。
【図10】突出した板ばねを有する個別ホルダにおい
て、インクカートリッジを初期装着したキャリッジ断面
を示す図面。
【図11】インクカートリッジを初期装着したキャリッ
ジの正面図。
【図12】図11の状態から一部のインクカートリッジ
のみを本装着にしたキャリッジの正面図。
【符号の説明】
1 メインフレーム 3 オート・シート・フィーダー 11 キャリッジ 12a、12b 係合部 13a、13b 側壁部 15 板ばね 17、17’ 板ばね 19 吸液性弾性体 20 合成樹脂製フィルム層 21 インクカートリッジ 22 インク供給口 23a、23b 弾性変形部 31 ヘッドユニット 33 インク供給針 35 記録ヘッド 37 ヘッド駆動基板 39 電気的接合部 41 押圧部材 43 アジャストレバー 51 エンコーダ 53 エンコーダ基板 81 フラットケーブル 82 ケーブル固定具 83 キャリッジガイド軸 85 タイミングベルト 87 リニヤスケール 91 小歯車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着されたインクカートリッジから供給
    されるインクを被記録材に向けて吐出して記録を行う記
    録ヘッドを有するヘッドユニットを備えたキャリッジで
    あって、 前記ヘッドユニットの電気的接合部を上から覆うよう
    に、吸液性弾性体を配備したことを特徴とする、キャリ
    ッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ヘッドユニット
    が、該記録ヘッドに設けられたドット形成素子列と被記
    録材の搬送方向との平行度を調整する機構を備えたもの
    であり、かつ前記吸液性弾性体が、前記ヘッドユニット
    に隣接して配備されることを特徴とする、キャリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記電気的接合部
    が、前記ヘッドユニット内のヘッド駆動基板と、キャリ
    ッジの外部からキャリッジの内壁に沿って導入されたフ
    ラットケーブルとの接合部である、キャリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記吸液性弾性体
    が、前記フラットケーブルに固着されていることを特徴
    とする、キャリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    おいて、前記吸液性弾性体の側面を合成樹脂製フィルム
    で被覆したことを特徴とする、キャリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載のキャリッジを備えたインクジェット記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006123247A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
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