JP2003062983A - 液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法、液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置、液体吐出記録ヘッドの検査システム、液体吐出記録装置、液体吐出記録ヘッドの製造システム、及び液体吐出記録ヘッド - Google Patents
液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法、液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置、液体吐出記録ヘッドの検査システム、液体吐出記録装置、液体吐出記録ヘッドの製造システム、及び液体吐出記録ヘッドInfo
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- JP2003062983A JP2003062983A JP2001258059A JP2001258059A JP2003062983A JP 2003062983 A JP2003062983 A JP 2003062983A JP 2001258059 A JP2001258059 A JP 2001258059A JP 2001258059 A JP2001258059 A JP 2001258059A JP 2003062983 A JP2003062983 A JP 2003062983A
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Abstract
ことができる液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方
法、液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置、液体吐
出記録ヘッドの検査システム、液体吐出記録装置、液体
吐出記録ヘッドの製造システム、及び液体吐出記録ヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 2枚の平面ガラス板2を水平方向に一定
速度で移動させて生成した、一定等速の気流が流れる速
度が既知である定常気流域に、気流の流れ方向と非平行
にヘッド1から液滴を吐出し、観察系により、液滴の移
動方向が気流の流れ方向と一致する前に、液滴の気流流
れ方向の移動速度成分を複数回計測し、その計測された
速度値と計測時の時間間隔及び気流の速度値を用いて、
速度計測した液滴の液滴量を算出する。
Description
して記録媒体に記録を行う方式による液体吐出記録装置
の液体吐出記録ヘッドからの飛翔液滴の量を測定する液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法、液体吐出記録
ヘッドの吐出液滴量測定装置、液体吐出記録ヘッドの検
査システム、液体吐出記録装置、液体吐出記録ヘッドの
製造システム、及び液体吐出記録ヘッドに関する。
ッドと略称)の吐出口からインク液滴(以下液滴と略
称)を吐出し、紙やOHPシート等の記録媒体に着弾さ
せることで、画像を形成する液体吐出記録装置が知られ
ている。液体吐出記録装置においては、高精細かつ高画
質化が求められている。吐出された液滴量にばらつきが
あると、濃度むらやカラー画像における色調ずれ等の影
響を及ぼし、高精細かつ高画質化の妨げとなる。こうし
た問題を解決するためには、ヘッドの液滴吐出特性の解
析を行う必要があり、液滴量に関しては吐出液滴1滴1
滴の量のばらつきを測定することが求められてきた。ま
たより高品質のヘッドを出荷するために、製造されたヘ
ッドの液滴吐出特性の検査項目の1つとして、吐出液滴
1滴1滴の量を測定することが求められてきた。
液滴径が20μm、体積で4plと、液滴サイズが微小
であることから、液滴1滴の量を測定するのは困難を極
める。従来から、ヘッドの液滴吐出量を測定する各種の
方法が提案されている。
置のインクタンクの質量を測定しておき、その後、規定
のヘッド駆動を行わせ、その後、更にそのインクタンク
の質量を測定することにより、ヘッドの駆動動作前後の
液滴質量差から平均的な液滴吐出量を算出するものであ
る。
をガラス基板上に形成した透明受容層上に着弾させ、そ
の着弾液滴部分に光を照射し、透過した光量の計測値か
ら着弾液滴内に含まれる染料の量を見積もる。そして、
液適量とそれに含まれる染料の量との比が既知であると
することにより液滴吐出量を算出するものである。
49769号公報に記載されているように、液滴の飛翔
像をカメラ等で撮影し、撮影画像を画像処理し、その画
像の大きさから液滴体積を算出するものである。
−153603号公報に記載されているように、所定の
深さと幅とを持つシャーレ形態の媒体に吐出液滴を受
け、天板で覆う。天板に押しつぶされ変形した液滴のサ
イズを測定し、その測定値に基づいて、液滴の体積を算
出するものである。
た従来例においては次のような問題点があった。
数液滴の平均値であり、1滴1滴の液滴量ではないた
め、液滴間のばらつきや過渡的な液滴量の変化を測定す
ることはできない。そのため、十分な情報が得られない
問題点がある。
る受容層のばらつきが、液滴の受容層内での広がり方に
影響を与え、ひいては透過光量にも影響する。現状で
は、特に、受容層の表面エネルギむら等のばらつきが液
滴量測定の精度を落としている。また、この方法では、
光を吸収しない透明液滴や光の透過量が極端に落ちる顔
料インク等には適用できない。また、高速で連続的に吐
出される液滴量を測定しようとすると、図15に示すよ
うに基板に着弾した液と液とが分離されず、つながって
しまうため、1滴ごとの液滴量を測定することができな
い。
法、つまり照明光の強さや向き等により撮像される液滴
の大きさが変ってしまう。また、この方法では、液滴径
から液滴量と液滴体積を算出するが、液滴体積は液滴径
の3乗に比例するので、体積の絶対誤差も径の測定絶対
誤差のおよそ3乗に比例することになり、液滴径の測定
誤差を小さく抑えないと、液滴体積の絶対誤差が大きく
なる欠点がある。
わみや表面むらのため、液滴を挟む受容基板と天板面と
の間隔をばらつきなく一定にするのは難しい。更に、受
容基板と天板面の両面のぬれの状態もばらつきなく一定
にすることは難しいため、測定に誤差が生じてしまう。
更に、高速で連続的に吐出される液滴量を測定しようと
すると、第二の方法と同様に、基板に着弾した液と液と
が分離されずつながってしまうため、1滴ごとの液滴量
を測定することができない。
なる高画質化を実現するため、吐出液滴の1滴1滴の量
を精度良く計測することができる液体吐出記録ヘッドの
吐出液滴量測定方法、液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量
測定装置、液体吐出記録ヘッドの検査システム、液体吐
出記録装置、液体吐出記録ヘッドの製造システム、及び
液体吐出記録ヘッドを提供するものである。
流が流れる速度が既知である定常気流域に、前記気流の
流れ方向と非平行に液滴を吐出し、前記液滴の移動方向
が前記気流の流れ方向と一致する前に、前記液滴の前記
気流の流れ方向の移動速度成分を複数回計測し、その計
測された速度値と計測時の時間間隔及び前記気流の速度
値を用いて、前記速度計測した液滴の液滴量を算出する
ことを特徴とする。
なく液滴の位置を複数回計測し、その計測された位置座
標値と計測時の時間間隔及び前記気流の速度値を用い
て、前記位置計測した液滴の液滴量を算出することを特
徴とする。
置どちらかだけではなく、液滴の位置と気流の流れ方向
の移動速度成分を各々計測し、その計測された位置座標
値と速度と計測時の時間間隔及び前記気流の速度値を用
いて、前記計測した液滴の液滴量を算出することを特徴
とする。
力Fは、レイノルズ数が小さいとき、Stokesの式
に従い、液滴の質量をm、液滴の半径をa、液滴に働く
相対速度をv、雰囲気気体の粘性係数をηとすると、F
=6πηavと表される。これにより、液滴に働く運動
方程式が決定される。気流を一定等速速度の定常気流と
し、それを解くと、液滴のy方向の速度vと位置yは以
下の式で表される。
t=0での液滴のy方向の位置をy0、速度をv0、時定
数τ=m/6πηaとしている。
る液滴の方向速度vを測定すれば、気流の流速式veは
既知であるので、式(1)より未知数と共にτが算出で
きる。或いは、Δtを既知とし、t=0、Δt、2Δt
における液滴のy方向位置yを測定すれば、気流の流速
式veは既知であるので、式(2)より未知数v0、y 0
と共にτが算出できる。液滴の密度をρとすると、 τ=m/6πηa=2a2ρ/9η であるので、液滴の密度ρと雰囲気気体の粘性係数ηが
既知であれば、液滴の半径aが求められ、液滴の量を算
出できることになる。
度の計測を開始する時点である。本発明は計測をおこな
う領域での気流が既知の層流になっていることが計測の
必要条件である。つまり、計測開始前あるいは後の領域
の気流が未知であったり、乱流であっても計測は可能で
ある。
とで測定系をより容易に構成できる可能性がでる。速度
計測で1データをとれば、その分、位置計測で取得しな
ければならないデータ数を1つ減らすことができる。こ
の測定では、時刻tが充分大きいと、式(1)と式
(2)でτの成分がなくなることから自明なように、量
に関わるτ成分を算出するには、液滴の気流流れ方向の
速度が気流の速度と一致する前に、液滴の位置や速度の
測定をしなければならない。しかも、液滴が微小で時定
数τが小さいため、気流速度と一致するまでの時間は短
い。よって、位置か速度どちらか一方のみの計測より
は、液滴位置と速度を別々の計測系で測定し、両者のデ
ータとも利用するほうが、計測を行う上での困難が低く
なる可能性がある。
乱すことになるので、ヘッドの吐出周波数が大きく、飛
翔する液滴と液滴との間隔が狭いと、液滴が移動するこ
とで生じた雰囲気内の気体による乱れが、次に吐出され
た液滴の移動に影響を与える可能性がある。そうする
と、雰囲気気体の粘性係数ηは雰囲気気体固有の値と考
えることができなくなる。
と非平行に液滴を吐出し、前記液滴の移動方向が前記気
流の流れ方向と一致する前に、前記液滴の前記気流の流
れ方向の移動速度成分を複数回計測する。そのため、計
測領域では、図2に示すように、液滴が移動することに
よる気流の乱れは気流の流れ方向に飛散し、液滴の軌道
上には残らないため、液滴が移動することで生じた雰囲
気内の気体乱れが、次に吐出される液滴の移動に影響を
与えることはないと考えられる。よって、雰囲気気体の
粘性係数ηは、その気体固有の一定値と考えることがで
きる。
が既知である気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に
液滴を吐出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方
向と一致する前に、前記液滴の前記気流の流れ方向の移
動速度成分を複数回計測し、その計測された速度値と計
測時の時間間隔及び前記気流の速度分布データを用い
て、前記速度計測した液滴の液滴量を算出することを特
徴とする。
なく液滴の位置を複数回計測し、その計測された位置座
標値と計測時の時間間隔及び前記気流の速度分布データ
を用いて、前記位置計測した液滴の液滴量を算出するこ
とを特徴とする。
置どちらかだけではなく、液滴の位置と気流の流れ方向
の移動速度成分を各々計測し、その計測された位置座標
値と速度と計測時の時間間隔及び前記気流の速度分布デ
ータを用いて、前記計測した液滴の液滴量を算出するこ
とを特徴とする。
場を作るよりも、より容易に、またより安定した雰囲気
気流場を作りだせる可能性がある。もちろん、一定等速
気流場の場合より液滴軌道を示す式は複雑になるが、気
流の安定度が高ければ測定精度をより向上させることが
できる。更に、雰囲気気流場を容易に作り出すことがで
きれば、液滴量測定装置のコストの低減や液滴量測定装
置のサイズの縮小が可能になる。
れ方向と直交することを特徴とする。
と液滴との間隔が狭い場合でも、前述したように、本発
明では、液滴が移動することによる気流の乱れは気流の
流れ方向に飛散し、液滴の軌道上には残らないため、液
滴が移動することで生じた雰囲気内の気体乱れが、次に
吐出される液滴の移動に影響を与えることはない。特に
液滴の吐出方向を気流の流れ方向と直交させれば、気流
域突入時の液滴の初期軌道と気流の流れ方向とが直交す
るので、上記の効果が大きいと考えられる。従って、本
手法により、より高精度な計測が可能である。また、液
滴吐出の周波数が上がるほど飛翔液滴間の距離が短くな
るため、精度の良い測定は困難になっていくが、本手法
を用いれば、より高い吐出周波数まで測定可能である。
相対湿度が50〜90%になるように制御している。
ことで、液滴が飛翔中に蒸発することにより、その量が
減少することを防ぐことができる。
分が不活性気体であることを特徴とする。
ルゴン22.48×10-5P、ヘリウム19.68×1
0-5P、ネオン31.42×10-5Pであり、空気1
8.2×10-5Pより大きいため、レイノルズ数は空気
よりも小さくなり、雰囲気気体の気流を層流の状態にし
やすい。本発明では、雰囲気気流は層流を仮定したもの
であるで、レイノルズ数の低下により測定精度の向上を
図ることができる。
出液滴量測定方法を用いて、液体吐出記録ヘッドの各ノ
ズルの特性を測定し、その測定値に基づいて、各ノズル
で常に所定の液滴量での吐出が行われるようにヘッドの
駆動制御を行う。
な描画を可能とする液体吐出装置ができる。
出液滴量測定方法を用いて、製造済みの液体吐出記録ヘ
ッドの各ノズルの諸特性を測定し、そのデータを製造装
置にフィードバックし、目標性能を得るべく製造パラメ
ータの調整を行う。
吐出記録ヘッドを効率良く生産することができる。
第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
液滴量測定装置の一例を示す概略構成図である。液滴量
測定装置は、平行に配置された2枚の平面ガラス板2、
平面ガラス板2を搭載したステージ3、イメージ・イン
テンシファイア4、CCDカメラ5、観察系拡大レンズ
6、照明装置7を備えている。
ド1(以下ヘッドと略称)は、電気熱変換体により液滴
に熱を加え、インクの一部を発泡させ、その発泡の作用
力により、オリフィスプレートに開いたノズルからイン
クを吐出させるタイプのものである。ヘッド1のノズル
の数は64個から1408個まで様々なタイプが生産さ
れているが、本第1実施形態では128個のものを用い
た。
方向に規定の一定速度で移動させることで、速度が既知
である一定の定速気流をつくる。本第1実施形態では、
2枚の平面強化ガラスを水平面度の良い角型ブロックを
挟み込むように組付け、それを一軸の高速ロングストロ
ークのステージ3に水平に据える。平面ガラス板2は一
辺100mmの正方形の形状とし、2枚の平面ガラス板
2の間のガラス面間距離は5mmとした。ステージ3
は、移動ストロークが2.5m、加減速度2m/s2で
最高速度が2m/sの性能を持つ。
るときの2枚の平面ガラス板2の中間域の気流速度は、
熱線流速計や粒子像速度法(PIV法)により計測され
ており、1.88m/sであった。また熱線流速計によ
り観察領域の乱流強度の評価もおこなわれ、観察領域に
関しては十分層流になっていることが確かめられた。
1と観察系拡大レンズ6が設置される。ヘッド1は、液
滴が吐出されるオリフィスプレート面が垂直で、液滴が
吐出されるノズル部の高さが、2枚の平面ガラス板2間
の中央付近になるように設置される。ヘッド1の位置出
しは、ヘッド1を固定しているステージ類(不図示)に
よりなされる。撮像部としては、1MHzのゲート周波
数を持つ高精細のイメージ・インテンシファイア4(以
下I.I.と略称)に1/2倍のリレーレンズを装着
し、それに1024×1024画素を持つCCDカメラ
5を接続して使用する。I.I.4に接続される観察系
拡大レンズ6としては、倍率10倍、視写界深度が50
μm以上あるレンズを使用した。照明装置7としては、
発光半値幅が最長350μs、1パルスあたりのフラッ
シュ光量が200Jのストロボフラッシュ照明源に、リ
ング型のファイバーライトガイドを接続し、照射リング
を観察系拡大レンズ6の先端に設置した。これにより、
液滴の反射光を観察系で捉える構成になっている。
外乱を防ぐため、アクリル板で覆った。また、アクリル
板内に湿度計測機能が付属している加湿器を設置し、ア
クリル板内の雰囲気を常時相対湿度70%に制御した。
れた液滴の一部が飛翔中に蒸発することが観察されてい
る。また相対湿度が90%より高いと、ヘッド2の吐出
口に水蒸気が凝結し、吐出する液滴量に誤差を及ぼした
り、吐出方向を変動させる悪影響を及ぼす。
温度が例えば25℃になるように制御する。
と雰囲気気体の乱れを示す説明図である。ヘッド1の吐
出液滴の測定領域では、図2のように、液滴が移動する
ことによる気流の乱れは、気流の流れ方向に飛散し、液
滴の軌道上には残らないため、液滴が移動することで生
じた雰囲気内の気体乱れが、次にヘッド1から吐出され
る液滴の移動に影響を与えることはないと考えられる。
よって、雰囲気気体の粘性係数ηは、その気体固有の一
定値と考えることができる。
光、ストロボ点灯、I.I.4のゲートのタイミングを
図3に示すように制御した。ヘッド1は周波数1kHz
で吐出駆動した。1回のカメラ露光時間を1msにし、
カメラ露光時間内に1回のストロボ点灯を行った。スト
ロボ発光時間は300μsに設定した。このストロボ発
光時間内にI.I.4のゲートを4回駆動する。ゲート
幅50ns、周波数1MHzで2ゲート分の駆動を1組
として2組分の駆動を、各組の2ゲート駆動する時間の
中間の時刻と次の組の2ゲート間の中間時刻との差が1
00μsになるように、4回のゲート駆動を行った。
尚、ゲートを開いたときには必ず液滴画像が撮像される
ように、この時間差は、測定エリアと液滴のスピードに
応じて適宜調整されねばならない。
ストロボ照明、I.I.4のゲートの駆動は、平面ガラ
ス板2を移動するステージ3の制御とタイミングがとら
れる。平面ガラス板2を搭載したステージ3は、ストロ
ークの中央付近では最高速2m/sで等速に移動し、軸
上を往復移動するように制御される。ステージ3のスト
ロークが充分長いため、最高速度で等速移動する距離も
充分得ることができる。
ている間に、以上説明してきたCCDカメラ5等の駆動
がなされる。ヘッド1は連続1kHzで駆動させても、
CCDカメラ5のシャッタに同期させて撮影時前後のみ
駆動を行っても、どちらでも構わない。
うタイミングの調整を行った。また、ヘッド1の吐出液
滴が測定領域を横切り液滴画像が取得できるように、観
察光学系、照明系、ヘッド1の位置調整を行った。尚、
液滴の大きさが異なれば、時定数τが異なるため、液滴
の通る飛翔軌道も変る。よって、事前の調整で極力すべ
ての液滴を画像に捉えられるように、これら機器の位置
調整がなされなければならない。
装置の制御系を示すブロック図である。液滴量測定装置
の制御系は、パーソナルコンピュータ(以下パソコン)
100、制御部101、ヘッドコントローラ102、
I.I.ドライバ103、ガラス板ステージコントロー
ラ104を備えている。
置7(ストロボ照明光源)、I.I.4のゲート、ステ
ージ3の制御は、図4に示すように、パソコン100と
接続された制御部101により一括して制御する。タイ
ミング信号等の制御データは実験前にパソコンから制御
部に送信した。ヘッドコントローラ102は、ヘッド1
を駆動制御する。I.I.ドライバ103は、I.I.
4を駆動制御する。ガラス板ステージコントローラ10
4は、ステージ3を駆動制御する。
は、パソコン100に送られ、パソコン100内部のメ
モリに記憶される。画像データは、実験後、メモリから
読み出され、画像処理ソフトにより液滴の重心位置座標
が算出される。尚、実験前に、規定の間隔の格子パター
ンを描いたガラス基板を測定領域に設置し、上記構成で
CCDカメラ5により撮像され画像が取得される。その
画像上の画素単位での格子間隔と、ガラス基板上での実
格子間隔とから、画像データの1画素が実空間でどれだ
けの長さに相当するかというキャリブレーションが行わ
れる。このキャリブレーションデータは、パソコン10
0のメモリに記憶され、画像処理により液滴重心位置が
算出される際に用いられる。
を参照して詳細に説明する。
を開くごとに液滴を反射した光が観察系拡大レンズ6に
入射するので、図5に示すように1画像データには同一
液滴が、ゲートが開く回数と同じ4点表示される。液滴
重心位置を算出し、近接した2液滴間の気流流れ方向の
距離を、撮影された時刻の差である1μsで割ること
で、気流流れ方向の速度を求める。これを別の近接液滴
間でも行う。
(1)に代入し、 v=(ve−vo)(1−exp(−t/τ))+vo ・・・(1) 2つの方程式(t=0の場合の式(1)、t=Δtの場
合の式(1))を解くと、時定数τが他の未知数Voと
共に求まる。ここでは、I.I.4の4回のゲート駆動
のうち、最初の2回の駆動により速度値を計測する時刻
をt=0としている。また、本第1実施形態において
は、Δt=100μsで、気流の流速ve=1.88m
/sである。時定数τより算出された液滴径は約φ20
μmになり、従来法によるインクタンクの液滴の減り量
と吐出回数から求めた平均液滴体積とほぼ等しい値にな
った。
気環境を、平行に配置した2枚の平板ガラス板2を移動
させることで作り出したが、例えば風洞装置を使用する
など別方法も考えられる。更に、液滴の位置や速度を計
測するにも、本第1実施形態の方法のみならす、ハイス
ピードカメラの使用等、多種多様な手段を採用すること
ができる。
量測定方法及び液滴量測定装置を利用することで、高精
度なヘッドをより効率良く生産する方法を説明する。
きた液滴量測定方法及び液滴量測定装置により全ノズル
の液滴量測定がなされる。そのデータはLAN等により
リアルタイムで工場の各製造工程部に送信される。
程内の検査結果と併せて解析され、不良原因の早期探索
がなされる。例えば、あるヘッドの一部のノズルで液滴
吐出量が規格以上に大きいという計測結果が得られる
と、そのヘッドノズルの径や、そのヘッドノズルに対応
する熱変換素子の抵抗値が調べられる。そこで、例え
ば、液滴吐出量が規格以上に大きいノズルに対応するノ
ズル径が、設計値よりも大きかった場合は、ノズル形成
工程において製造パラメータの再チェックがなされ、設
計値のノズル径が製造できるようにノズル形成工程の調
整がなされる。こうした最終製品から各製造工程へ計測
データのフィードバックをかけることで、高精度なヘッ
ドがより効率良く生産される。また、製品立ち上げ時の
歩留まり向上を早めることができる。
成を示す側面図である。液滴量測定装置は、平行に配置
した2枚の平面ガラス板2、ステージ3、拡大レンズ付
きのヘッド位置調整時観察用カメラ11、5軸可変ステ
ージ12、高精度zステージ15を備えている。
参照して詳細に説明する。
向とを直交させる。測定時の構成は、上述のものと同じ
である。測定前に、液滴の吐出方向と気流の流れ方向と
が直交するようにヘッド1の位置合わせを行う。その手
順を次に説明する。
うに移動し静止させる。拡大レンズ付きのヘッド位置調
整時観察用カメラ11を、ヘッド1から吐出された液滴
が2枚の平面ガラス板2の間に入るのが観察できるよう
に、平面ガラス板2の上部に設置する。ヘッド1は、5
軸可変ステージ12の上面に設置されており、ヘッド1
から吐出された液滴が平面ガラス板2間の中央に水平に
飛翔するように、Z方向、煽り角の調整がなされる。
7に示すように平面ガラス板2の端面と直交するよう
に、ヘッド1を固定してある5軸可変ステージ12のθ
方向を調節する。尚、ヘッドの位置合わせで用いるレン
ズの倍率は5倍で、視写界深度が0.1mmもないた
め、液滴軌道と平面ガラス板2の端面とは同時に観察す
ることはできない。そこで、観察系を固定している高精
度zステージ15を上下させ、まず、平面ガラス板2の
端面を観察し、その撮像画像をメモリに記憶させる。そ
して、その撮像画像から平面ガラス板2の端面線を抽出
し、その抽出された線を画像画面上に重ね合わせた状態
で、飛翔する液滴軌道面に焦点をあわせる。この手法に
より、平面ガラス板2の端面と共に液滴飛翔軌道も画面
に表示させることができる。
れ、代わりに本測定用の観察系が設置される。その後
は、上述の方法で液適量測定が行われ、時定数τ、つい
で液滴径が算出される。
形態について図面を参照して詳細に説明する。
は第1実施形態と同様である。詳細は上述したので省略
する。
して詳細に説明する。
かわりにアルゴンガスを充填して用いた。I.I.4の
ゲートタイミングを図8に示すように、CCDカメラ5
の1露光時間内に20kHzで3回駆動する。尚、I.
I.4のゲートを開いたときには必ず液滴画像が撮像さ
れるように、この時間差は、測定エリアと液滴のスピー
ドに応じて適宜調整されねばならない。
4のゲートの開く回数と同じ3点表示される。液滴重心
位置を画像データから画像処理により算出する。時刻t
=0、Δt、2Δtでのそれぞれの位置座標値を式
(2)に代入し、 y=(ve−vo)(t−τ+τ・exp(−t/τ))+vot+yo ・・・(2) 3つの方程式(t=0の場合の式(2)、t=Δtの場
合の式(2)、t=2Δtの場合の式(2))を解く
と、時定数τが他の未知数と共に求まる。
0μsで、気流の流速ve=1.88m/sである。更
に、時定数τより液滴半径aが算出される。また、本第
2実施形態では、第1実施形態と異なり雰囲気気体とし
てアルゴンを用いているので、気体の粘性定数を22.
3×10-6Pa・sと置いて液滴半径を算出した。
形態について図面を参照して詳細に説明する。
液滴量測定装置の一例を示す概略構成図である。液滴量
測定装置は、平行に配置された2枚の平面ガラス板2、
平面ガラス板2を搭載したステージ3、イメージ・イン
テンシファイア4、CCDカメラ5、観察系拡大レンズ
6、照明装置7、フォトセンサ系拡大レンズ8、フォト
センサ9、側視鏡筒部10を備えている。
異なり、観察光軸上に2枚の平面ガラス板2に対して、
カメラ観察光学系(イメージ・インテンシファイア4、
CCDカメラ5、観察系拡大レンズ6)とは反対側に、
20倍の観察系拡大レンズ8と2分割型のフォトセンサ
9を設置している。本第3実施形態で使用したフォトセ
ンサ9は、受光面サイズが10×10mm、素子間ギャ
ップが0.1mmのものである。フォトセンサ系拡大レ
ンズ8とフォトセンサ9は、側視鏡筒部10の両端に設
置される。側視鏡筒部10からの観察により、その系の
光軸と対向する側に位置するカメラ観察光学系の光軸と
が一致するように系の位置調整を行った。また、フォト
センサ9の位置は、ヘッド1からの飛翔液滴が2分割型
のフォトセンサ9のギャップに直交して飛翔するように
位置合わせを行った。
0を参照して詳細に説明する。
する方法を、図10を参照しながら説明する。照明装置
7のストロボ照明光が点灯し、フォトセンサ9のセンサ
部全面に光が照射されると、フォトセンサ9からの出力
が一定量得られる。その状態で液滴像がフォトセンサ9
を横切ると、液滴が陰になりフォトセンサ9の受光量が
落ち出力も落ちる。2分割型のフォトセンサ9の2素子
のうち、初めに液滴が横切る素子を素子A、後に横切る
素子を素子Bとすると、素子Aの出力が上昇を始める時
点と、素子Bの出力が低下を始める時点の時間間隔は、
液滴が素子間のギャップを通過する時間に対応する。そ
こで、ギャップ通過時間を測定すれば、既知であるギャ
ップ間距離とからギャップ通過時の液滴速度を算出する
ことができる。
ファイア4、CCDカメラ5、観察系拡大レンズ6)側
では、第2実施形態の場合と同様に液滴画像を得る。但
し、本第3実施形態では、3時刻分の液滴位置を計測す
る必要はなく、2時刻分の位置データが得られればいい
ので、第2実施形態とは異なりI.I.4のゲートを2
回駆動すればいい。また、2回のうち最初のゲート駆動
時刻をトリガにし、前述の速度測定システムの出力デー
タ保存を開始することで、液滴がフォトセンサ9のギャ
ップを通過する時刻をカメラ観察系側と同時刻系列で計
測する。
2実施形態と同様に、液滴重心位置を画像処理により算
出する。時刻t=0、Δtでのそれぞれの位置座標値
を、第2実施形態で示した式(2)に代入し、2つの式
が得られる。また、フォトセンサ9側から得られたt=
Δt′時点での液滴速度を、第1実施形態で示した式
(1)に代入し、1つの式が得られる。尚、t=Δt′
は液滴像がフォトセンサ9のギャップを通過する中心時
刻である。これら3式を解いて、時定数τを他の未知数
と共に求める。更に、第1実施形態、第2実施形態と同
様に、時定数τから液滴半径或いは液滴質量を算出す
る。
形態について図面を参照して詳細に説明する。
は、ステージ3に格子ピッチ20μmのリニアエンコー
ダを取付けた以外は第3実施形態と同様である。詳細は
上述したので省略する。
1を参照して詳細に説明する。
状態ではなく、一方向の速度分布が既知である気流であ
る場合を説明する。特に、本第4実施形態では、雰囲気
気流の速度が等加速度に変化する場合を説明する。
=C1t+C2と表されるとすると、液滴のy方向の速度
vと位置yは、上記式(1)、(2)に代わって以下の
式で表される。
板2を搭載した一軸のステージ3に、格子ピッチ20μ
mのリニアエンコーダを取付け、測定時に同時に平面ガ
ラス板2を搭載したステージ3の位置の測定ができるよ
うになっている。また、第1〜第3実施形態では、測定
域をステージストロークのほぼ中央に設定したが、本第
4実施形態では、測定域をステージストロークの端から
0.8m付近に設定する。平面ガラス板2を搭載したス
テージ3は、ストローク2.5m、加減速度2m/s2
で、最高速度が2m/sの性能で、図11に示すような
加減速をする。ストロークの端から0.8m付近では、
まだ等速度にはなっておらず等加速度状態である。ステ
ージ基準が計測領域に達する時刻に、液滴の速度や位置
の計測を行うように制御器よりタイミング制御がなされ
る。
平面ガラス板2の中間域の気流速度を、熱線流速計や粒
子像速度法(PIV法)により事前に計測しておく。ス
テージ3が等加速度で移動する時は、平面ガラス板2の
中央域の気流速度もほぼ等加速的に変化することがわか
っている。また熱線流速計により観察領域の乱流強度の
評価もおこなわれ、観察領域に関しては十分層流になっ
ていることが確かめられている。
tでの液滴速度を求める場合は、t=0からt=Δtま
でのステージ位置を計測し、その計測位置座標から、計
測域の気流が等加速度で変化していると仮定して、最小
二乗法により雰囲気気流Veの係数C1、C2を算出す
る。定数C1、C2、時刻t=0、Δtでのそれぞれの気
流流れ方向の速度値を式(3)に代入し、2つの方程式
を解き、時定数τを他の未知数Voと共に求める。時定
数τより液滴量が算出される。
0、Δt、2Δtでの液滴位置を求める場合は、t=0
からt=2Δtまでのステージ位置を計測し、その計測
位置座標から、計測域の気流が等加速度で変化している
と仮定して、最小二乗法により雰囲気気流Veの係数
C1、C2を算出する。定数C1、C2、時刻t=0、Δ
t、2Δtでのそれぞれの液滴位置座標値を式(4)に
代入し、3つの方程式を解き、時定数τを他の未知数V
o、yoと共に求める。時定数τより液滴量が算出され
る。
滴の速度を計測し時定数τを求める場合は、2時刻t=
0、Δtでの液滴位置を求めると共に、液滴像がフォト
センサ9のギャップを通過する時刻t=Δt′での液滴
速度を求める。更に、t=0からt=Δtまでのステー
ジ位置を計測し、その計測位置座標から、計測域の気流
が等加速度で変化していると仮定して、最小二乗法によ
り雰囲気気流Veの係数C1、C2を算出する。定数C1、
C2、時刻t=0、Δtでのそれぞれの液滴位置座標を
式(3)に代入し、t=Δt′での液滴速度を式(4)
に代入し、3つの方程式を解き、時定数τを他の未知数
Vo、yoと共に求める。時定数τより液滴量が算出され
る。
形態について図面を参照して詳細に説明する。
を示す概略図である。液滴量測定装置は、平行に配置し
た2枚の円形状の平面ガラス板2、ステージ、I.I.
4、CCDカメラ5、観察系拡大レンズ6を備えてい
る。2枚の円形状の平面ガラス板2の中心軸は同一で、
水平に設置されている。この中心軸がモーターにより回
転することで、同回転速度で2枚の平面ガラス板2は回
転する。円形状の平面ガラス板2の外径は5インチ、平
面ガラス板2の間隔は5mmである。観察系(I.I.
4、CCDカメラ5、観察系拡大レンズ6)は、その視
野中心が回転軸から30mmの地点に、観察系光軸が鉛
直になるように設置される。またヘッド1から吐出され
た液滴が観察視野を通過するように、観察系の回転方向
位置が決定される。
照して詳細に説明する。
2を同速度で回転させ、平面ガラス板2の間にヘッド1
より水平に液滴を吐出させる。回転速度は600rpm
である。
きを示す方程式は、 τx''=ωy−x' ・・・(1) τy''=−ωx−y' ・・・(2) である。τは時定数である。
の液滴位置(x、y)を計測し、時定数τを算出する。
こなうが、本実施例では4時刻での位置を計測するた
め、I.I.4のゲートをCCDカメラの1露光内に4
回駆動する。
ている時の、2枚の平面ガラス板2の中間域の気流速度
を、熱線流速計や粒子像速度法(PIV法)により事前
に計測しておく。気流速度Vは回転軸からの距離をRと
するとV=Rωで表されると仮定し、ωを平均的に算出
する。平面ガラス板2の回転速度が600rpmのとき
の気流の角速度は61.1 /sであった。
の評価もおこなわれ、観察領域に関しては十分層流にな
っていることが確かめられた。
ことができ、また非常に安定した気流域を作製できる非
常に有効な手法である。また一軸ステージの場合はステ
ージ移動と計測とを同期をとって制御する必要がある
が、本測定装置は定常的に等速で回転させられるのでそ
の必要もない。
し、平面ガラス板2の端面線の代わりに、円形状の平面
ガラス2の円形端面に対する接線を用いる。
形態について図面を参照して詳細に説明する。
た液体吐出記録装置の構成を示す概略斜視図である。液
体吐出記録装置は、液滴量測定機能を備えたヘッド計測
領域部16、材料搬入口17、搬送機構18、パソコン
19、シャッタ20を備えている。
14を参照して詳細に説明する。
えた液体吐出記録装置について説明する。
HPシートなどの民生用品、例えばカラーフィルタ基板
などの産業用品など多数種の媒体があげられるが、本第
6実施形態ではカラーフィルタ向けガラス基板を対象と
する。液体吐出記録装置には、印字領域部15とヘッド
計測領域部16が別々に存在する。記録媒体であるガラ
ス基板は、材料搬入口17より出し入れされる。
間ヘッド駆動がなされた後、或いはユーザがヘッド計測
の指示を液体吐出記録装置に入力した場合、ヘッドが搬
送機構18によりヘッド計測領域部16に運ばれる。
尚、すべての制御はパソコン19と接続している制御部
(図示略)で行われる。ヘッドが移動する際には、シャ
ッタ20が開閉される。
の計測処理が開始され(ステップS1)、ヘッドをヘッ
ド計測領域部16の液滴量測定位置に移動した後(ステ
ップS2)、ヘッドの駆動対象となるノズルを選択し
(ステップS3)、その選択されたノズルから吐出され
る液滴量を計測する(ステップS4)。そして、液滴量
が規格値内か規格値外を判定する(ステップS5)。液
滴量が規格値外の場合は、駆動パラメータの調節を行っ
た後(ステップS6)、再度、液滴量を計測する(ステ
ップS4)。この場合、駆動パラメータの調整とは、例
えば、計測された液滴量が規格値より小さければ駆動電
圧をより大きくし、逆に計測された液滴量が規格値より
大きければ駆動電圧を大きくする、というものである。
駆動パラメータの調整と液滴量計測は、液滴量が規格値
内になるまで繰り返し行われる。
御器内のメモリに書き込まれる(ステップS7)。この
動作をすべてのノズルに対して行った後(ステップS
8)、ヘッドを印字位置に移動させる(ステップS
9)。ヘッドによる印字を行う時には、上記方法で決定
された駆動パラメータによりヘッド駆動がなされる。
下のような効果が得られる。
速度や位置を計測し、液滴量を算出することで、液滴1
滴1滴の液滴量測定が可能となる。
気体の乱れが、雰囲気の強制気流により気流の下流方向
に拡散されるので、次に続く液滴に影響を与えることは
ない。従って、液体吐出記録ヘッドの液滴吐出周波数が
高周波数の液滴吐出時でも、液体吐出記録ヘッドの液滴
吐出周波数が低周波数の液滴吐出時と同様に液滴量測定
を行うことができる。
られるデータをヘッドの開発過程で利用することで、よ
り高品位な液体吐出記録ヘッドの開発を迅速に行うこと
が可能となる。
れたデータから、吐出特性を補正するよう駆動パラメー
タを調整し、吐出を行うことで、より高品位な液体吐出
記録装置(インクジェットプリンタ)を提供することが
できる。それにより、従来の民生向けのインクジェット
プリンタとしての用途だけではなく、より高精度、高信
頼性を必要とするカラーフィルタ製造など産業用途向け
としての製造装置を提供することができる。
明の液滴量測定方法で測定し、そのデータを製造装置に
フィードバックすることで、液体吐出記録ヘッドの生産
時における良品率を効率良く上げることができ、製造コ
ストを低減することもできる。
液体吐出記録ヘッドの吐出液滴に限らず、微小液体、微
小固体の大きさを計測することが可能である。例えば球
状粉体や噴霧滴の量測定が可能と考えられる。
吐出液滴量を計測するための液滴量測定装置の構成例を
示す概略構成図である。
ある。
灯、カメラ露光、I.I.ゲートのON/OFFタイミ
ングを示すタイミング図である。
の制御系を示すブロック図である。
例を示す説明図である。
滴量測定装置のカメラ観察光学系の概略構成を示す斜視
図である。
板の端面と直交している状態の撮像例を示す説明図であ
る。
灯、カメラ露光、I.I.ゲートのON/OFFタイミ
ングを示すタイミング図である。
吐出液滴量を計測するための液滴量測定装置の構成例を
示す概略構成図である。
を説明するための、フォトセンサと液滴の位置関係とフ
ォトセンサの出力例を示す説明図である。
したステージの移動速度制御の一例を示す説明図であ
る。
の吐出液滴量を計測するための液滴量測定装置の構成例
を示す概略構成図である。
えた液体吐出記録装置の構成例を示す斜視図である。
手順を示すフローチャートである。
る。
Claims (24)
- 【請求項1】 一定等速の気流が流れる速度が既知であ
る定常気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を
吐出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方向と一
致する前に、前記液滴の前記気流の流れ方向の移動速度
成分を複数回計測し、その計測された速度値と計測時の
時間間隔及び前記気流の速度値を用いて、前記速度計測
した液滴の液滴量を算出することを特徴とする液体吐出
記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項2】 一定等速の気流が流れる速度が既知であ
る定常気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を
吐出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方向と一
致する前に、前記液滴の位置を複数回計測し、その計測
された位置座標値と計測時の時間間隔及び前記気流の速
度値を用いて、前記位置計測した液滴の液滴量を算出す
ることを特徴とする液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測
定方法。 - 【請求項3】 一定等速の気流が流れる速度が既知であ
る定常気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を
吐出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方向と一
致する前に、前記液滴の位置と前記気流の流れ方向の移
動速度成分を計測し、その計測された位置座標値と速度
と計測時の時間間隔及び前記気流の速度値を用いて、前
記計測した液滴の液滴量を算出することを特徴とする液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項4】 一方向の気流が流れる速度分布が既知で
ある気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を吐
出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方向と一致
する前に、前記液滴の前記気流の流れ方向の移動速度成
分を複数回計測し、その計測された速度値と計測時の時
間間隔及び前記気流の速度分布データを用いて、前記速
度計測した液滴の液滴量を算出することを特徴とする液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項5】 一方向の気流が流れる速度分布が既知で
ある気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を吐
出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方向と一致
する前に、前記液滴の位置を複数回計測し、その計測さ
れた位置座標値と計測時の時間間隔及び前記気流の速度
分布データを用いて、前記位置計測した液滴の液滴量を
算出することを特徴とする液体吐出記録ヘッドの吐出液
滴量測定方法。 - 【請求項6】 一方向の気流が流れる速度分布が既知で
ある気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を吐
出し、前記液滴の移動方向が前記気流の流れ方向と一致
する前に、前記液滴の位置と前記気流の流れ方向の移動
速度成分を計測し、その計測された位置座標値と速度と
計測時の時間間隔及び前記気流の速度分布データを用い
て、前記計測した液滴の液滴量を算出することを特徴と
する液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項7】 前記液滴の吐出方向を前記気流の流れ方
向と直交させることを特徴とする請求項1〜6の何れか
に記載の液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項8】 液滴飛翔エリアの空気の相対湿度が50
〜90%であることを特徴とする請求項1〜6の何れか
に記載の液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項9】 前記気流の気体成分が不活性気体である
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体吐
出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法。 - 【請求項10】 前記請求項1〜9の何れかに記載の液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法を用いて、液体
吐出記録ヘッドの各ノズルの特性を測定し、その測定値
に基づいて、各ノズルで常に所定の液滴量での吐出が行
われるようにヘッドの駆動制御を行うことを特徴とする
液体吐出記録ヘッドの検査システム。 - 【請求項11】 前記請求項1〜9の何れかに記載の液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法を用いて、液体
吐出記録ヘッドの各ノズルの特性を測定し、その測定値
に基づいて、各ノズルで常に所定の液滴量での吐出が行
われるようにヘッドの駆動制御を行うことを特徴とする
液体吐出記録装置。 - 【請求項12】 前記請求項1〜9の何れかに記載の液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法を用いて製造済
みの液体吐出記録ヘッドの各ノズルの諸特性を測定し、
そのデータを製造装置にフィードバックし、目標性能を
得るべく製造パラメータの調整を行うことを特徴とする
液体吐出記録ヘッドの製造システム。 - 【請求項13】 前記請求項1〜9の何れかに記載の液
体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法を用いて製造済
みの液体吐出記録ヘッドの各ノズルの諸特性を測定し、
そのデータを製造装置にフィードバックし、目標性能を
得るべく製造パラメータの調整を行う製造システムで製
造されることを特徴とする液体吐出記録ヘッド。 - 【請求項14】 一定等速の気流が流れる速度が既知で
ある定常気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴
を吐出する吐出手段と、前記液滴の移動方向が前記気流
の流れ方向と一致する前に、前記液滴の前記気流の流れ
方向の移動速度成分を複数回計測する計測手段と、その
計測された速度値と計測時の時間間隔及び前記気流の速
度値を用いて、前記速度計測した液滴の液滴量を算出す
る算出手段とを具備したことを特徴とする液体吐出記録
ヘッドの吐出液滴量測定装置。 - 【請求項15】 一定等速の気流が流れる速度が既知で
ある定常気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴
を吐出する吐出手段と、前記液滴の移動方向が前記気流
の流れ方向と一致する前に、前記液滴の位置を複数回計
測する計測手段と、その計測された位置座標値と計測時
の時間間隔及び前記気流の速度値を用いて、前記位置計
測した液滴の液滴量を算出する算出手段とを具備したこ
とを特徴とする液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装
置。 - 【請求項16】 一定等速の気流が流れる速度が既知で
ある定常気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴
を吐出する吐出手段と、前記液滴の移動方向が前記気流
の流れ方向と一致する前に、前記液滴の位置と前記気流
の流れ方向の移動速度成分を計測する計測手段と、その
計測された位置座標値と速度と計測時の時間間隔及び前
記気流の速度値を用いて、前記計測した液滴の液滴量を
算出する算出手段とを具備したことを特徴とする液体吐
出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置。 - 【請求項17】 一方向の気流が流れる速度分布が既知
である気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を
吐出する吐出手段と、前記液滴の移動方向が前記気流の
流れ方向と一致する前に、前記液滴の前記気流の流れ方
向の移動速度成分を複数回計測する計測手段と、その計
測された速度値と計測時の時間間隔及び前記気流の速度
分布データを用いて、前記速度計測した液滴の液滴量を
算出する算出手段とを具備したことを特徴とする液体吐
出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置。 - 【請求項18】 一方向の気流が流れる速度分布が既知
である気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を
吐出する吐出手段と、前記液滴の移動方向が前記気流の
流れ方向と一致する前に、前記液滴の位置を複数回計測
する計測手段と、その計測された位置座標値と計測時の
時間間隔及び前記気流の速度分布データを用いて、前記
位置計測した液滴の液滴量を算出する算出手段とを具備
したことを特徴とする液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量
測定装置。 - 【請求項19】 一方向の気流が流れる速度分布が既知
である気流域に、前記気流の流れ方向と非平行に液滴を
吐出する吐出手段と、前記液滴の移動方向が前記気流の
流れ方向と一致する前に、前記液滴の位置と前記気流の
流れ方向の移動速度成分を計測する計測手段と、その計
測された位置座標値と速度と計測時の時間間隔及び前記
気流の速度分布データを用いて、前記計測した液滴の液
滴量を算出する算出手段とを具備したことを特徴とする
液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置。 - 【請求項20】 前記液滴の吐出方向を前記気流の流れ
方向と直交させることを特徴とする請求項14〜19の
何れかに記載の液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装
置。 - 【請求項21】 液滴飛翔エリアの空気の相対湿度が5
0〜90%であることを特徴とする請求項14〜19の
何れかに記載の液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装
置。 - 【請求項22】 前記気流の気体成分が不活性気体であ
ることを特徴とする請求項14〜19の何れかに記載の
液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置。 - 【請求項23】 前記定常気流域は、所定間隔をおいて
水平に配置した少なくとも2枚の平面ガラス板を水平方
向に一定速度で移動させることにより生成することを特
徴とする請求項14〜19の何れかに記載の液体吐出記
録ヘッドの吐出液滴量測定装置。 - 【請求項24】 前記定常気流域は、所定間隔をおいて
水平に配置した少なくとも2枚の平面ガラス板を水平方
向に同じ回転軸にて、一定速度で回転させることにより
生成することを特徴とする請求項14〜19の何れかに
記載の液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001258059A JP3774649B2 (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定方法、液体吐出記録ヘッドの吐出液滴量測定装置 |
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Publications (2)
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JP2003062983A true JP2003062983A (ja) | 2003-03-05 |
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JP2005201895A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-28 | Micro Jet:Kk | 液滴の観測方法および観測装置 |
JP2007107933A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Sharp Corp | 液滴量測定方法、及び液滴量測定装置 |
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- 2001-08-28 JP JP2001258059A patent/JP3774649B2/ja not_active Expired - Fee Related
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