JP2003062482A - 発泡体分別装置とその分別方法 - Google Patents

発泡体分別装置とその分別方法

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JP2003062482A
JP2003062482A JP2001257376A JP2001257376A JP2003062482A JP 2003062482 A JP2003062482 A JP 2003062482A JP 2001257376 A JP2001257376 A JP 2001257376A JP 2001257376 A JP2001257376 A JP 2001257376A JP 2003062482 A JP2003062482 A JP 2003062482A
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foam
water tank
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plastic
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Yosuke Sasaki
洋介 佐々木
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Original Assignee
Komatsu Ltd
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチック廃棄物に多くの発泡体が混在する
場合に、その発泡体を効率的に分別回収することができ
るプラスチック廃棄物の分別装置とその分別方法を提供
する。 【解決手段】一方向に回転する回転体(3) の一部を分別
用水槽の水面下に僅かに浸漬させるとともに、水槽(1)
内の少なくとも水面近くにある水を前記回転体(3) の回
転方向に流動させる。前記回転体はプラスチック混合破
砕物(12,13) 中に混在する発泡体の破砕物(13)を吸着す
るための微小な凹凸面からなる吸着面を有している。前
記プラスチック混合破砕物(12,13) が分別用水槽(1) に
投入されると、発泡体の破砕物(13)は水や他のプラスチ
ック破砕物(12)よりも嵩比重が著しく小さいため、分別
用水槽(1) の水面上を浮遊し流れに沿って移動して、前
記回転体(3) の吸着面に吸着保持されて、槽外へと運ば
れる。その運ばれる途中で、発泡体破砕物(13)は吸着面
から離脱して回収される。一方、他のプラスチック破砕
物(12)は水中に沈降するか水中を浮遊する。この浮遊物
を別に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体を含む多種
の廃棄プラスチック混合物から、特に他の固形プラスチ
ックからの分別処理が難しく、且つ他の固形プラスチッ
クに混在した場合に再生利用が難しい発泡体を効率的に
分別するための分別装置と、その分別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭用或いは産業廃棄物の分別
後の処理には、多様な再生技術を使って再生する再生処
理、焼却炉による焼却処理、或いは埋め立て処理場での
埋め立て処理が主流となっている。これらの廃棄物には
各種金属や木材、コンクリート塊の他に、多量のプラス
チック類が混在している。これらを大分けすることは差
ほど困難性を伴うものではない。分別された金属は、材
質ごとに選別され、再生利用に供される。木材は、チッ
プ材として再利用され或いは焼却される。コンクリート
塊は埋め立て処分に回されることが多い。
【0003】プラスチックについても、その材質毎の分
別が可能である場合には再生利用が可能である。しかし
ながら、廃棄されるプラスチックの種類は異なり、また
異なる形態をもっており、更にはこれらが混在した状態
で廃棄されることが多いため、簡単には再生させること
が難しい。そこで、従来もプラスチック廃棄物の処理、
特にその分別処理に関しては様々な提案がなされてい
る。
【0004】例えば、特開平9−57146号公報によ
れば、プラスチックの材質ごとの比重差による水流中の
搬送距離が異なることを利用して分別回収を行ってい
る。すなわち、複数種類の材質からなる5〜20mmの
プラスチック破砕片の分別対象物を水で満たされた水槽
内に投入する。水槽は水の流れ方向に所定の間隔をおい
て複数の仕切板が配されており、水槽の水を積極的に循
環させている。水槽に投入されたプラスチックのうち、
エポキシ樹脂(比重1.6〜2.0)等の水よりも比重
の最も大きいプラスチックは最初の仕切板に到る前に沈
降するため、この沈降する間に水槽から選別して回収す
る。例えば、ポリ塩化ビニル(比重1.33〜1.4
4)等のように、次に比重の大きなプラスチックが2番
目の仕切板に到る間に選別されて回収される。これを繰
り返して、比重の大きいプラスチックの順に順次選別し
ながら回収する。
【0005】また、例えば特開平11−19934号公
報では色と材質を検出して、材質ごとに仕分けるもので
あり、廃棄プラスチック容器の受入部から、搬送される
廃棄プラスチック容器を、その搬送途中において、CC
Dカメラと画像処理を使った色検出器により廃棄プラ容
器の色を検出したのち、例えば近赤外線を投射して、そ
の吸収スペクトルからプラスチックの材質を検出する。
次いで、廃棄プラスチック容器の仕分部にて、搬送途中
に検出された色及び材質の情報に応じて、同仕分部の各
仕分区画ごとに、材質の異なるプラスチック容器を噴射
空気を使って仕分けて回収する。その他の基準に達しな
いものは異物区画へと別途排出される。
【0006】更に、特開平11−34056号公報によ
れば、分離槽の底部に気泡径100μm以下の微小気泡
を注入しながらプラスチック混合物を同分離槽に投入す
ると同時に、分離槽内のプラスチック混合物をアジテー
タによって攪拌してプラスチック混合物をかき上げて外
部に排出するプラスチック分別装置が開示されている。
この分別装置は、水より重くかつ比重の近接したプラス
チック混合物を気泡径100μm以下の微小気泡を含ん
だ水中に投入し、水の比重に近いプラスチックに微小気
泡を付着させて水より比重を小さくして浮上させ、これ
を回収している。それ以外の水より比重の大きいプラス
チックは分離槽を沈降して、別途回収される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記特開平
9−57146号公報による分別では、プラスチック破
砕片の大きさ(質量)や形態が異なることにより水流に
よっても、その搬送距離が異なるため、確実に分別する
ことは不可能であり、一方、上記特開平11−1993
4号公報による仕分けによれば、厳密な材質の検出は可
能であるものの、その仕分け対象が嵩の大きなプラスチ
ック容器に対しては、検出情報に基づく噴射空気を使っ
た仕分けが可能ではあるが、例えば多種類のプラスチッ
ク破砕混合物からなる廃棄物に対しては、その材質の検
出も噴射空気を使った分別も不可能である。また、上記
特開平11−34056号公報のプラスチック分別によ
れば、プラスチックに対する微小気泡の付着が確実にな
されるとの保障はなく、従って水面に浮上するプラスチ
ックを水流に乗せて単に回収するだけでは、分別回収の
効率が極めて低くなる。
【0008】ところで、こうしたプラスチックの廃棄物
の多くは多種類の材質が混在しているとは言え、その混
在するプラスチックは、ポリエチレンやポリプロピレン
などのポリオレフィン系プラスチックであるものが大半
であり、これに各種容器や断熱材、緩衝材として使われ
るポリスチレン発泡体の破砕片が多量に混在している。
【0009】ポリオレフィン系のプラスチックであれ
ば、これらを溶融して押し出し、ペレットに切断して再
利用することは容易であるが、これらにポリスチレンの
発泡体が混入すると、再生プラスチックの物性が変化す
るばかりでなく、再生プラスチック中に気泡が存在する
ことになり、その後の再生成形品の強度を著しく低下さ
せる原因となるため、各種の発泡体が混在するプラスチ
ック廃棄物を再生利用することは困難となる。
【0010】本発明は、上述の課題を解決すべく、特に
プラスチック廃棄物に多くの発泡体が混在する場合に、
その発泡体を効率的に分別回収することができるプラス
チック廃棄物の分別装置とその分別方法を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的
は、上記請求項1〜5の装置発明及び請求項6、7の方
法発明により効果的に達成される。請求項1に係る発明
は、発泡体を含むプラスチック混合破砕物から発泡体を
分別する装置であって、プラスチック混合破砕物の供給
手段と、同プラスチック混合破砕物の分別用水槽と、同
分別用水槽の水面下に一部が浸漬されて一方向に回転す
る1以上の回転体と、前記水槽内の少なくとも水面近く
にある水を前記回転体の回転方向に流動させる流動発生
手段とを備えており、前記回転体がプラスチック混合破
砕物中に混在する発泡体を吸着する吸着面を有している
ことを特徴とする発泡体分別装置にある。
【0012】分別されたプラスチック廃棄物を細かく破
砕する。このときの破砕片の大きさを10〜30mm程
度とすることが、重量及び他のプラスチックとの付着を
防ぐために好ましい。破砕されたプラスチック混合物
を、例えばホッパを介して分別用水槽に投入する。分別
用水槽には水が張ってあり、その水中に一部を浸漬させ
た状態で回転体が設置されている。その回転体の浸漬深
さは発泡体が水面に浮上する深さの領域内とする。この
回転体は、一方向に所定の速度で積極的に回転してい
る。また、少なくとも発泡体が浮上する領域内にある水
槽内の水も回転体の回転方向に沿って流動させている。
【0013】水槽内に投入された発泡体を含むプラスチ
ック混合破砕物のうち、水より比重の小さいプラスチッ
クも水面まで容易に浮上するが、発泡体であるがため嵩
比重が水の比重と比べると大幅に小さくなっている発泡
破砕片はより浮上能力が多角、水の流れに沿って水面上
に急激に浮上し浮遊する。この浮遊する発泡破砕片が回
転体に接触すると、その吸着面に吸着保持されて、回転
体とともに水面から外面へと導出される。このときの発
泡破砕片の吸着面に対する吸着は、単に回転体の回転中
に吸着面に形成される水膜によりなされるものであり、
例えば接着剤や吸引などの格別の手段を用いるものでは
ない。
【0014】次いで、回転体に吸着保持された発泡破砕
片を適宜除去して回収する。このときの回収は回転体の
吸着面に対する発泡破砕片の吸着力は、単に水の表面張
力による保持力であるため小さく容易に除去できる。水
面に近い領域の水を一方向に流動させる流動発生手段と
しては、例えばパドルを回転させ、或いは噴流手段を使
って水面に近い部分に積極的な流動を発生させる。この
水の流れを回転体の回転方向と逆方向に向けると、槽中
の発泡破砕片が一方向に流動せず、回転体の後方に滞留
する傾向が強くなり、回転体による吸着量が極端に減少
し、或いは折角吸着したものも再び離反してしまう。
【0015】請求項2に係る発明にあっては、上記請求
項1に係る発明に加えて、更に、前記回転体の吸着面に
吸着された発泡体を除去する除去手段を有していること
を特徴としている。除去手段としては、例えば回転体の
回転方向下流側の吸着面部分に接触させて、発泡破砕片
を同吸着面から削ぎ落とすスクレーパを採用することが
効果的である。このスクレーパにより除去された発泡破
砕片は、例えば吸引により積極的に外部へと排出するよ
うにする。
【0016】請求項3に係る発明は前記回転体の吸着面
の構成を規定しており、前記吸着面を保水性をもつ微細
な凹凸面により構成することを特徴としている。この凹
凸面は水分を吸着保持する構造であれば特に限定されな
い。その凹凸面とは、例えば発泡樹脂膜であったり、或
いは多数の微細な孔又は凹凸を形成した金属又はプラス
チック表面、若しくは繊維製の織編物や不織布、又はそ
れらの表面に樹脂加工を施したものであってもよい。こ
れらの構造をもつ吸着面を金属製又はプラスチック製の
回転体に直接又は間接的に形成する。かかる構成によ
り、吸着面が水中に入ると、水は毛管現象などにより凹
部に侵入して表面に水膜を形成した状態で保持され、こ
の水膜に接触する極めて軽量な発泡破砕片はその表面張
力により吸着保持されて、回転体の回転中も確実に保持
が持続される。
【0017】請求項4及び5に係る発明は前記回転体の
形態を規定するものであり、請求項4に係る発明では前
記回転体を同軸上に支持されて回転する多数の円盤から
構成し、前記吸着面を隣り合って対向する各円盤の盤面
に形成することを特徴としている。また請求項5に係る
発明は、前記回転体を、例えば単一の円筒体から構成
し、前記吸着面をその外周円筒面に形成することを特徴
としている。
【0018】前記吸着面が円盤の盤面である場合には、
吸着面積を任意に決めることができる。すなわち、円盤
の径、枚数を選択することにより、その吸着面である盤
面の面積を任意に決めることができる。一方、吸着面が
外周円筒面である場合には、吸着面への発泡破砕片の吸
着率を増加させることができる。すなわち、吸着面が連
続するため、接触する発泡破砕片の殆ど全てが吸着面に
吸着されることになり、吸着面が盤面である場合に盤面
間に存在する発泡破砕片が吸着を免れてしまうことがあ
ることと比較すると、その吸着率を高めることができ
る。
【0019】請求項6に係る発明は、発泡体を含むプラ
スチック混合破砕物から発泡体を分別する方法であっ
て、発泡体を吸着する吸着面を有する回転体の一部を分
別用水槽の水面下に浸漬させて一方向に回転させるこ
と、前記水槽に浸漬された前記回転体の少なくとも浸漬
領域にある水を同回転体の回転方向と同一方向に流動さ
せること、分別用水槽に発泡体を含むプラスチック混合
破砕物を投入すること、同水槽内に投入され、水面上に
浮遊する発泡体を前記回転体の吸着面に吸着させるこ
と、及び吸着面に吸着された発泡体を水槽外に排除する
ことを含んでなることを特徴とする発泡体の分別方法に
ある。
【0020】かかる分別方法により、格別の動力源や吸
引源を使うことなく、水による吸着力を利用して、発泡
体を含むプラスチック混合破砕物から発泡体を連続的に
分別回収することができる。請求項7に係る発明のごと
く、水を前記回転体の回転方向と同一方向に流動させる
とともに、前記回転体の回転速度と水の流動速度とを実
質的に一致させる場合には、発泡体を回転体の回転と同
期させて浮遊させることができ、発泡体からなる破砕片
を回転体の吸着面に引き寄せて容易に吸着させることが
できる。
【0021】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施形態を図
示実施例に基づいて具体的に説明する。図1及び図2は
本発明に係る発泡体分別装置の第1実施例を示してい
る。図1(a)は同装置の側面図、図1(b)は同正面
図、図1(c)は同上面図であり、図2は同装置の要部
を示す斜め上方から見た斜視図である。
【0022】これらの図において、符号1は発泡体分別
用の水槽であり、同水槽1の略中央部には回転軸2が回
転自在に架設されており、同回転軸2には一定の間隔を
おいて多数の回転円盤3,3,……が支承されている。
この回転軸の一端にはスプロケットホイール4が固設さ
れており、同じく水槽1に固設された電動モータ5によ
り減速機7及びチェーン6を介して反時計方向に駆動回
転する。
【0023】前記回転円盤3,3,……の下端部は水槽
1内の水面下の所定の深さまで浸漬されている。本実施
例によれば、前記円盤3の径は600mmであり、その
浸漬深さは200mm以下に設定されている。また、本
実施例による回転円盤3は、図3に示すごとく、円盤本
体3aと同円盤本体3aの両盤面に配される吸着面を構
成するシート部材3bとからなり、前記円盤本体3aは
5mm厚のステンレス板材から構成され、その両盤面に
配されるシート部材3bは同じく5mm厚のポリエチレ
ン発泡板から構成される。
【0024】本実施例にあっては、前記ポリエチレン発
泡板が接着剤を介して円盤本体3aに接着一体化されて
いる。回転円盤3の回転速度は2m/sec以下である
ことが好ましく、本実施例では略0.2m/secに設
定されている。回転円盤3の回転速度は2m/secを
越えると、回転円盤3に水膜を介して折角吸着された発
泡体の破砕片が、その吸着力が小さいため脱落しやすく
なるため好ましくない。
【0025】また、本実施例では、図示を省略している
が、水槽1内にはパドルファンを設置し、或いは水槽1
に噴流開口を形成して、水面に近い部位にある水に一定
方向の流れを発生させている。この流れの方向は前記回
転円盤3の回転方向であり、その流速は同回転円盤3の
回転速度に略一致させている。本実施例にあっては、前
述のごとく、水を水槽1の内部で一定方向に還流させる
ことにより行っているが、水槽1の内外を配管により連
結して、例えばポンプ等を介して水槽1の内外で循環さ
せるようにしてもよい。
【0026】本実施例によれば、前述の構成に加えて、
隣接する各回転円盤3,3,……の間に、各回転円盤
3,3,……の両盤面に配されたシート部材3bの吸着
面に一端部を近接させて樋状のスクレーパ9,9,……
が配設されている。このスクレーパ9の近接端部は水面
の上方位置にある各回転円盤3,3,……の回転軸2よ
も僅かに上方の位置にあり、その自由端部は同じく水面
の上方部位にあって各回転円盤3,3,……の回転方向
の下流側を槽外まで延びている。また、各スクレーパ
9,9,……の前記近接端部の上方には、同端部に向け
て水噴射ノズル10,10,……が配されている。
【0027】更に、水槽1の外部には、各スクレーパ
9,9,……の全ての自由端部を横切って傾斜する一本
の排出樋11が槽外まで延設されている。また、図示は
省略しているが、水槽1の底部に沈降するプラスチック
破砕片を回収して、外部に搬出するため、水槽1の内部
から外部にかけてスクリューコンベアなどの排出手段が
傾斜して設置されている。なお、図1における符号15
は水槽内に給水するための給水口である。
【0028】以上のごとく構成された発泡体分別装置を
使って発泡体を含むプラスチック破砕混合物から発泡体
を分別除去する手順について、具体的に説明する。い
ま、電動モータ5を回転させて、減速機6を介して回転
円盤3,3,……を一定方向に低速回転させると同時
に、図示せぬ水流発生手段により、水槽1内の水面近く
の水に回転円盤3,3,……の回転方向と同一方向に流
れを発生させる。また、このとき、水槽1の内部から外
部に延びる図示せぬスクリューコンベアなどの排出手段
を駆動する。この排出手段の駆動は連続的でなく、断続
的に駆動するようにしてもよい。一部が水に浸漬されて
回転する回転円盤3,3,……の盤面に貼着されたシー
ト部材3bの表面には、その全面に水が保持され水膜を
形成している。
【0029】この状態で、図示せぬホッパから発泡体を
含むプラスチック破砕混合物を分別用水槽1に投入す
る。投入されたプラスチック破砕混合物のうちで水より
も比重の大きいプラスチック12は沈降するが、例えば
発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタ
ン、発泡ポリプロピレンなどの、特に内部まで水が浸透
しない独立気泡体の破砕片13は嵩比重が水の比重より
も著しく小さいため、沈降することなく水面に浮かんだ
状態で、水の流れに沿って移動する。このとき、発泡体
の破砕片13は水の流れ方向に回転する回転円盤3,
3,……の吸着面であるシート部材3aの表面に形成さ
れた水膜により釣り上げられるようにして吸着される。
発泡体の破砕片13の重量は極めて小さいため、その吸
着力により盤面に確実に保持され、円盤3,3,……の
回転とともに槽外へと引き上げられる。
【0030】ここで、隣接する回転円盤3,3,……間
の上方に配された各水噴射ノズル10,10,……から
水が噴射され、盤面に吸着保持されている発泡体の破砕
片13を盤面から離脱させる。離脱した発泡体の破砕片
13は下方に配された樋状のスクレーパ9,9,……上
に落下して水とともに運ばれ、排出樋11に集められて
槽外へと排出される。水の噴射によっても盤面から離脱
しない発泡体の破砕片13は、前記スクレーパ9,9,
……により剥ぎ落とされて、同じく噴射水によって排出
樋11を介して槽外へと排出される。一方、水槽1の底
部に向けて沈降する他のプラスチックは、底部から槽外
に延びる、例えば図示せぬスクリューコンベアにより槽
外へと搬出される。
【0031】図4及び図5は、本発明の発泡体分別装置
の第2実施例を示している。図4は同分別装置の側面図
であり、図5は同装置の要部を斜め上方から見た部分斜
視図である。本実施例にあって、上記第1実施例と大き
く異なるところは回転体の形態にある。すなわち、本実
施例によれば回転体として多数の円盤に代えて水槽1の
幅に略等しい長さをもつ円筒体16が使われている。こ
の場合の、発泡体破砕片13に対する吸着面は外周円筒
面となる。
【0032】円筒体16は金属製のドラム本体16aと
同ドラム本体16aの外周円筒面の全体に貼着一体化さ
れ吸着面を構成する発泡ポリエチレンシート16bとか
らなる。この実施例にあっても、前記発泡ポリエチレン
シート16bは5mmの厚さをもち、多数の微細な気泡
を有している。本実施例にあって、前記ドラム本体30
aの外径は100mm以上であれば任意である。円筒体
16の回転速度は、上記第1実施例と同様に、2m/s
ec以下であることが好ましい。円筒体16が浸漬され
る水面からの深さは、上記第1実施例と同様に、0mm
よりも深く200mmを越えない深さに設定される。
【0033】本実施例によれば、分別用水槽1に投入さ
れた発泡体を含むプラスチック破砕混合物のうち、発泡
体の破砕片13や、其れ自体が水よりも比重の小さいプ
ラスチック類を除くプラスチック12は底部へと沈降
し、発泡体の破砕片13は水面へと浮上して円筒体16
の吸着面である外周円筒面に水膜を介して吸着保持され
る。この外周円筒面に吸着保持されて槽外に運ばれる発
泡体の破砕片13は、円筒体16の回転方向下流側に配
されたスクレーパ17により剥ぎ採られる。このスクレ
ーパ17はL字断面をもつ一枚のステンレス板材からな
り、その長さは円筒体16の長さより僅かに大きく設定
され、その幅は任意に決められる。スクレーパ17の設
置は、図5に示すように、その長辺部分を円筒体16の
外周円筒面に沿わせるように回転軸と僅かな交差角度を
もたせて傾斜して配されている。このスクレーパ17の
上方には、前記円筒体16の外周円筒面に向けて水を噴
射するように水噴射ノズル18が配されている。
【0034】以上の構成を備えた第2実施例による発泡
体分別装置を使って、発泡体を含むプラスチック破砕混
合物から発泡体を分別するには、上記第1実施例と同様
に、分別用水槽1に前記プラスチック破砕混合物を投入
する。投入されたプラスチック破砕混合物のうち、発泡
体の破砕片13を除くプラスチックは底部に向けて沈降
する。発泡体の破砕片13は水中に沈降することなく水
面に浮上し、水面領域の流れに乗って、流れと同一方向
に回転する円筒体16の外周円筒面に形成された水膜に
より釣り上げられて、同外周円筒面に水膜を介して吸着
保持される。
【0035】この保持状態を維持しつつ槽外に運ばれた
発泡体の破砕片13は、水噴射ノズル17から噴出する
水により外周円筒面から離脱し、円筒体16の回転方向
下流側に配された傾斜板状のスクレーパ17に集められ
るとともに、外周円筒面に吸着保持されたままの発泡体
破砕片13を同スクレーパ17により剥ぎ取り、水の流
れとともに槽外へと排出する。水槽底部に沈降した他の
プラスチック破砕片は、図示せぬ搬出手段により槽外へ
と搬出される。ここで、図4における符号19はパドル
ファンであり、ゆっくりと一方向に回転しており、水槽
1内の水面に近い領域の水に一方向の流れを発生させて
いる。
【0036】なお、上記第2実施例では、回転体16の
吸着面である外周円筒面を構成する発泡ポリエチレンシ
ート16bをそれぞれドラム本体16aの周面に貼着一
体化しているが、本発明は、例えば図6に示すように、
吸着面の構成部材をエンドレスベルト16cにより構成
し、この一端部をドラム本体16aの周面に掛け回すと
ともに、その他端部を分別用水槽1の上方に図示せぬ支
持台に設置された駆動源により駆動されてドラム本体1
6aを駆動する駆動ロール20に掛け回して、前記エン
ドレスベルト16cを回転駆動するようにすることもで
きる。
【0037】このエンドレスベルト16cは、通常の剛
直な繊維糸条からなる織物の両面に、例えばポリエチレ
ン或いはポリウレタンなどからなる発泡樹脂をコーティ
ングしたシートから製造することができる。勿論、他の
材質を使っても製造することが可能であるが、いずれに
してもその表面側の吸着面には多数の微小な凹凸が形成
され水の濡れ性及び保水性に優れた表面構造を有してい
ることが肝要である。
【0038】いま、ドラム本体16aの一部をエンドレ
スベルト16cと共に水槽1の水面下に浸漬させて駆動
回転させると、プラスチック破砕混合物中の発泡体破砕
片13がエンドレスベルト16cの吸着面に水膜を介し
て吸着保持され、槽外まで運ばれている途中で、上記第
2実施例と同様のスクレーパ17により剥ぎ落とされる
と同時に、水噴射ノズル18から噴射される水によって
もスクレーパ17上へめと運ばれて槽外へと排出され
る。このとき、スクレーパ17上に集まるプラスチック
12の破砕片は、図示せぬ吸引手段をによって吸引して
回収することもできる。この例によれば、大径の円筒体
を使うことなく、従って駆動源に要する動力も小さくで
き、しかも大量の発泡体破砕片13を連続的に分別して
回収することができる。
【0039】図7は本発明の第3実施例である発泡体分
別装置を示している。この実施例では、単一の分別用水
槽1に複数の回転体21を水の流れの方向に所要の間隔
をおいて連設して、大量の分別を可能にしている。この
回転体21は、上記第1及び第2実施例における回転円
盤3又は円筒体16のいずれであってもよい。個々の回
転体21の支持機構及び駆動手段、水噴射ノズルやスク
レーパなどの構造及び配置は上記第1及び第2実施例と
同様である。
【0040】また本実施例にあっては、分別用水槽1の
大型化に対応させて、水流の発生手段であるパドルファ
ン19a,19bを水槽中央に上下2基配しており、分
別用水槽1が水の流れ方向に長くなった分だけ、底部に
沈降するプラスチックの破砕片が多くなり且つ回収しに
くくなるため、プラスチック12の破砕片を底部の中央
に集めるべく、水槽1の内部に底面が開放されたホッパ
状の内槽22を配している。かかる内槽22を配するこ
とにより、本実施例にあっては、例えばスクリューコン
ベアのごとき一対のプラスチック搬出手段23,24を
前記内槽22と水槽1の底面との間に配して、水槽1の
底部中央1aに集まるプラスチック12の破砕片を効率
的に搬出し得るようにしている。
【0041】以上の説明から理解できるように、本発明
の発泡体分別装置及び分別方法によれば、以降の処理に
様々な支障を来す発泡体が混在する各種のプラスチック
廃棄物から、簡単な機構と小さな動力で容易に且つ確実
に発泡体を連続的に分別回収することが可能となり、こ
の種の廃棄物処理にあたり、環境汚染などの弊害を効果
的に排除し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である発泡体分別装置の構
成説明図である。
【図2】同装置の要部を斜め上方から見た部分斜視図で
ある。
【図3】同装置に適用される回転円盤の構造を示す斜視
図である。
【図4】本発明の第2実施例である発泡体分別装置の縦
断面図である。
【図5】同装置の要部を斜め上方から見た部分斜視図で
ある。
【図6】同装置の変形例を概略で示す部分側面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例である発泡体分別装置の縦
断面図である。
【符号の説明】
1 分別用水槽 1a 底部中央 2 回転軸 3 回転円盤 3a 円盤本体 3b シート部材 4 スプロケットホイール 5 電動モータ 6 チェーン 7 減速機 9 スクレーパ 10 水噴射ノズル 11 排出樋 12 発泡体以外のプラスチック
(破砕片) 13 発泡体の破砕片 15 給水口 16 円筒体 16a ドラム本体 16b 発泡ポリエチレンシート 16c エンドレスベルト 17 スクレーパ 18 水噴射ノズル 19,19a,19b パドルファン 20 駆動ロール 21 回転体 22 内槽 23,24 プラスチック搬出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体を含むプラスチック混合破砕物か
    ら発泡体を分別する装置であって、 プラスチック混合破砕物の供給手段と、 同プラスチック混合破砕物の分別用水槽と、 同分別用水槽の水面下に一部が浸漬されて一方向に回転
    する1以上の回転体と、 前記水槽内の少なくとも水面近くにある水を前記回転体
    の回転方向に流動させる流動発生手段と、を備えてな
    り、 前記回転体がプラスチック混合破砕物中に混在する発泡
    体を吸着する吸着面を有してなることを特徴とする発泡
    体分別装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記回転体の吸着面に吸着された
    発泡体を除去する除去手段を有してなることを特徴とす
    る請求項1記載の発泡体分別装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着面が保水性をもつ微細な凹凸面
    からなることを特徴とする請求項1記載の発泡体分別装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転体が円盤からなり、前記吸着面
    がその盤面に形成されてなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の発泡体分別装置。
  5. 【請求項5】 前記回転体が円筒体からなり、前記吸着
    面がその外周円筒面に形成されてなることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の発泡体分別装置。
  6. 【請求項6】 発泡体を含むプラスチック混合破砕物か
    ら発泡体を分別する方法であって、 発泡体を吸着する吸着面を有する回転体の一部を分別用
    水槽の水面下に浸漬させて一方向に回転させること、 前記水槽に浸漬された前記回転体の少なくとも浸漬領域
    にある水を同回転体の回転方向と同一方向に流動させる
    こと、 分別用水槽に発泡体を含むプラスチック混合破砕物を投
    入すること、 同水槽内に投入され、水面上に浮遊する発泡体を前記回
    転体の吸着面に吸着させること、及び吸着面に吸着され
    た発泡体を水槽外に排除すること、を含んでなることを
    特徴とする発泡体の分別方法。
  7. 【請求項7】 前記回転体の回転速度と水の流動速度を
    実質的に一致させることを含んでなることを特徴とする
    請求項6記載の分別方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101111317B (zh) * 2005-01-31 2013-04-10 霍尔姆克里斯滕森生物系统公司 包含家庭废物的混杂物品分离方法及装置
CN103286000A (zh) * 2013-05-06 2013-09-11 四川长虹格润再生资源有限责任公司 废旧塑料的分选方法

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