JP2003061944A - 断層撮影装置の校正方法 - Google Patents

断層撮影装置の校正方法

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JP2003061944A
JP2003061944A JP2001259971A JP2001259971A JP2003061944A JP 2003061944 A JP2003061944 A JP 2003061944A JP 2001259971 A JP2001259971 A JP 2001259971A JP 2001259971 A JP2001259971 A JP 2001259971A JP 2003061944 A JP2003061944 A JP 2003061944A
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Shiro Oikawa
四郎 及川
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Shimadzu Corp
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    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating thereof
    • A61B6/582Calibration
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の断層撮影装置にわたる性能のバラツ
キを解消する断層撮影装置の校正方法を提供する。 【解決手段】 この発明は、X線管と、高吸収体で形成
された2個の微小球からなる校正用ファントムを挟んで
X線管と対向配置したX線検出器とを平行平面上で同期
させて回転断層軸周りに一周走査し、X線検出器Dに投
影された2個の微小球の積算投影像Gを得る。そして、
この投影像Gのそれぞれから中心点Pを求め、直線で結
んで回転断層軸の投影線Z'を求める。さらに、この求
まった投影線Z'にX線検出器Dの所定の画素列Hが投
影線Z'と一致するようにX線検出器Dの移動調整を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療分野や工業
分野に用いられ、被検体の断層撮影を行なう断層撮影装
置の校正方法に係り、特に、X線管と検出器からなる走
査系の位置ズレを校正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線断層撮像装置においては、被
検体の撮像時、定期点検時、または故障発生時などに、
装置保守・校正を行っている。特に検出器はX線を検出
して出力するといった装置でも重要な役割を担っている
にも関わらず、X線源と同期して回転駆動するので、経
時的にX線管と検出器からなる走査系の位置に微妙なズ
レが生じる。このような状態で、複数角度から検出され
た画像情報に基づいて再構成出力される断層画像には偽
像が発生してしまう。従ってX線管と検出器からなる走
査系の位置ズレを解消するために、オペレ−タが装置操
作を行って検出器の位置調整を行なったり、または検出
器の傾きなどによる位置ズレの移動調整を経験則に基づ
いて直接手動で行ったりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来の方法では、オペレータの経験則
に頼って検出器の傾きの移動調整を行っているために、
非常に手間がかかるとともに、正確な移動調整を行なう
ことができないといった問題がある。つまり、移動調整
を行なうための基準が設けられていなかったので、校正
が常に安定せず、ひいては装置ごとに性能のバラツキが
発生していた。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、再構成出力される断層画像における
偽像の発生を防止するとともに、装置ごとの性能のバラ
ツキを解消するための断層撮影装置の安定した校正方法
を提供することを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、天板に載置した被検体に
向けて透過性を有する電磁波を末広がりビーム形状にし
て照射する照射手段と、被検体を挟んで前記照射手段に
対向配置され、被検体を透過した電磁波を検出するよう
にアレイ配列された複数画素を備えた面検出器とを、被
検体の関心領域のほぼ中心に設定される回転断層軸周り
に同期させて平行平面上で回転走査する走査手段とを備
えた断層撮影装置の校正方法であって、前記天板に校正
用ファントムを載置して前記照射手段と前記面検出器と
を一周走査し、このときに得られる積算投影像から回転
断層軸の投影線を求め、この求まった投影線に対して面
検出器の所定の画素列が一致するように、面検出器を移
動調整することを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、天板に載
置した被検体に向けて透過性を有する電磁波を末広がり
ビーム形状にして照射する照射手段と、被検体を挟んで
前記照射手段に対向配置され、被検体を透過した電磁波
を検出するようにアレイ配列された複数画素を備えた面
検出器とを、被検体の関心領域のほぼ中心に設定される
回転断層軸周りに同期させて平行平面上で回転走査する
走査手段とを備えた断層撮影装置の校正方法であって、
(a)前記天板に校正用ファントムを載置して前記照射
手段と前記面検出器とを一周走査し、このとき得られる
積算投影像から回転断層軸の投影線の位置情報を求め、
(b)この投影線の位置情報を利用して投影線の位置情
報に応じた面検出器の画素配列の情報を求め、(c)こ
の画素配列の情報を本番の断層撮像を実行したときに得
られる画像情報に反映させて仮想的に面検出器の校正を
行なうことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の断層撮影装置の校正方法におい
て、前記校正用ファントムは、前記回転断層軸の上下近
傍に対向配置された1対の小さい高吸収体で構成されて
いることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の断層撮影装置の校正方法におい
て、前記校正用ファントムは、回転断層軸に沿って配置
した高吸収体で形成された棒状のものであることを特徴
とするものである。
【0009】〔作用〕請求項1に記載の発明の作用は次
のとおりである。すなわち、校正用ファントムを天板に
載置して照射手段と面検出器とを一周走査することによ
って、複数角度からなる1群の投影像が得られる。この
とき、回転断層軸に対してX線管と検出器からなる走査
系に位置ズレが生じていると、特徴的なパターンからな
る積算投影像が発生する。そして、この得られた特徴的
なパターンからなる積算投影像から回転断層軸の投影線
を求め、求まった投影線に対して面検出器の所定の画素
列が一致するように、面検出器の移動調整が行われる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、校正用フ
ァントムを利用して回転断層軸の投影線の位置情報求
め、この投影線の位置情報に応じた画素配列の情報が予
め求められる。この求められた画素配列の情報が、本番
の断層撮像で得られた画像情報に反映させられることに
よって、X線検出器の位置ズレを仮想的に校正すること
ができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明によれば回転
断層軸の上下近傍に1対の小さな高吸収体を、請求項4
に記載の発明によれば、回転断層軸に沿って配置した高
吸収体で形成された棒状の校正用ファントムを利用する
ことによって、請求項1または請求項2の方法が好適に
実施される。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1実施例>以下、この発明の断
層撮影装置の校正方法に係る一実施例として、非CTタ
イプのX線断層撮影装置(以下、単に「断層撮影装置」
という)を例に採って、図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施例の断層撮影装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【0013】先ず、この実施例の断層撮影装置の構成に
ついて説明する。この実施例装置は、種々の情報および
命令を入力する操作部10と、これら入力された情報お
よび命令に基づいてX線撮影を制御する撮影制御部20
と、この撮影制御部20により制御されながら撮像部4
0を動作させる駆動部30と、被検体Mの関心領域を撮
影する撮像部40と、この撮像部40から検出された透
過X線をデジタル信号に変換し、画像情報として収集す
るデータ収集部(DAS)50と、このデータ収集部5
0から出力されるデジタル信号に基づいて被検体Mの関
心領域の画像再構成を行ない、再構成された画像情報を
記憶するデータ処理部60と、このデータ処理部60に
記憶された画像情報を出力表示するモニタ70とを備え
ている。
【0014】以下、各部の構成および機能について具体
的に説明する。図2は、この実施例の断層撮像装置にお
けるX線管Rとフラットパネル型X線検出器D(以下、
単に「X線検出器D」という)との一走査形態を示す概
略平面図である。つまり、図2に示すように、被検体M
を挟んで、被検体Mの関心領域のほぼ中心に設定される
回転断層軸Z周りに、X線管RとX線検出器Dとを同期
させて平行平面上で一回転走査させながら撮影すること
で、被検体Mの体軸周り略1回転分の透過像を取得す
る。
【0015】操作部10からは、被検体Mの関心領域を
撮影する前に、X線管RからX線検出器Dまでの距離
や、X線管RおよびX線検出器Dを円形に回転移動させ
るその円形方向への移動ピッチなどが予め設定入力され
る。なお、この操作部10としては、キーボード、マウ
ス、タッチパネルなどの入力装置が用いられる。上述し
たX線管Rは、この発明における照射手段に相当する。
【0016】撮影制御部20には、操作部10と、駆動
部30およびデータ処理部60とが接続されている。そ
して、撮影制御部20は、操作部10より設定入力され
た各情報に基づいて、駆動部30とデータ処理部60と
をそれぞれ総括的に制御している。
【0017】駆動部30は、図2に示すように、被検体
Mを挟んで対向配置されるX線管RとX線検出器Dと
を、被検体Mの関心領域のほぼ中心に設定される回転断
層軸Z周りに、同期させて平行平面上で一回転させて移
動させるように走査させるものである。また、このと
き、被検体Mに向けてX線管Rから照射されるコーンビ
ーム状のX線の中心軸が、常に、回転断層軸Z上の特定
の点である、被検体Mの特定断層面の中心点Oを透過し
て、X線検出器Dの検出面の中心点に垂直に入射される
ように、X線管RとX線検出器Dとを対向させている。
上述した駆動部30はこの発明における走査手段に相当
する。
【0018】撮像部40は、図1に示すように、被検体
Mを載置する天板Tと、被検体Mに向けてコーンビーム
状のX線を照射するX線管Rと、被検体Mを透過したX
線を検出するフラットパネル型X線検出器Dとを備えて
いる。
【0019】X線検出器Dは、図示しないが多数の検出
素子が縦横に配列されている2次元マトリックスのX線
検出器であって、X線管RによるX線照射によって生じ
る被検体MのX線透視像を検出してX線検出信号として
の電気信号に変換して出力するようになっている。検出
素子の配列は、例えば横方向1024,縦方向1024
の正方形マトリックスなどが挙げられる。
【0020】また、X線検出器Dは、図7に示すよう
に、プレートBに取り付けられており、プレートBの左
右上下に設けられたボルト機構のボルトVを回転操作す
ることによって、X軸方向への移動調整が可能となって
いる。また、上下一対のボルトVを異なった方向に回転
操作することによって、Y軸方向に傾斜角を持たせるこ
とができるようになっている。
【0021】データ処理部60は、撮像部40において
走査各位置で検出された投影データ(検出信号)に基づ
いて、X線検出器Dのズレ(画素列の傾き)を求める画
素列算出部61と、X線検出器Dの移動調整に関するデ
ータを予め記憶しているメモリ62と、関心領域の画像
再構成を行なう再構成処理部63と、この再構成処理部
63で再構成された関心領域の画像情報を記憶する画像
情報記憶部64とを備えている。
【0022】メモリ62は、ボルトVの回転数または回
転率に対応するX線検出器Dの移動距離としての画素列
の数が予め設定入力されている。
【0023】なお、画素列算出部61については、以下
の校正方法の説明で詳述する。
【0024】次に、この実施例の特徴である装置の校正
方法を、上述の断層撮像装置に基づいて説明する。先
ず、装置の校正を行なうに当たり、被検体Mの代わり、
校正用ファントムを天板Tに載置して利用する。校正用
ファントムとしては、図3に示すように、X線吸収率の
少ない4本の支柱と、この支柱によって支持された上下
2枚の円盤によって構成された構造物の上下中央に、例
えば、直径が1mmのステンレス鋼またはタングステン
など、X線の吸収率の高い高吸収体からなる微小球のも
のが取り付けられている。
【0025】この校正用ファントムFは、天板Tのほぼ
中央に位置するようにオペレータによって載置される。
【0026】次に、X線管RとX線検出器Dとを被検体
Mの略中心に位置する回転断層軸Zの周りに一周走査し
て走査各位置で検出された投影データ(検出信号)に基
づいて、積算投影像が得られる。このとき、図4に示す
ように、X線検出器Dにおける所定の画素列Hが回転断
層軸Zに対して位置ズレが生じてなければ、X線検出器
Dに投影される校正用ファントムFの積算投影像Gは、
画素列H上に中心点が位置する楕円状のものが2個現れ
る。
【0027】逆に、X線検出器Dの画素列Hが回転断層
軸Zに対して位置ズレが生じている一般的場合は、図5
に示すように、各積算投影像Gの中心点Pが画素列H上
に位置しなくなる。このときの回転断層軸Zは、各積算
投影像Gの中心点Pを結んだ線(斜め線)が回転断層軸
Zの投影線Z'となる。なお、この投影線Z'は、例え
ば、次のようにして求まる。
【0028】先ず、図5に示すように、上下2個の楕円
状の積算投影像Gにおける長手方向の左右両端から中心
点P(楕円中心)をそれぞれ求める。この求まったそれ
ぞれの中心点P同士を直線(図では一点鎖線)で結ぶこ
とによって回転断層軸Zの投影線Z'が求まる。なお、
楕円の中心点Pの求め方は、この方法に限定されるもの
ではない。
【0029】そして、この求まった回転断層軸Zの投影
線Z'を基準とし、例えば図6に示すように、一点鎖線
で示す投影線Z'にX線検出器D(実線)の所定の画素
列Hが、一致するようにX線検出器Dの位置を移動調整
する。つまり、二点鎖線で示したX線検出器D'となる
ようにX線検出器Dを移動調整(以下、適宜「粗調整」
という)する。
【0030】具体的には、画素列算出部61で積算投影
像Gの中心点Pの座標が上述の方法によってそれぞれ求
められるとともに、この求まった座標とX線検出器Dに
おける所定の画素列Hの特定座標とが比較される。そし
て、画素列Hの特定座標から左右にズレている各中心点
Pの座標との距離に相当する画素列の数が求められるよ
うになっている。このように画素列の数を求めることに
よって、実質、画素列の傾きを求めたことになる。
【0031】そして、この求まった画素列の数に応じて
ボルトVの回転数などがモニタ70に表示され、この表
示された情報類に基づいてオペレータがボルトVを回転
操作し、X線検出器Dの粗調整を実行する。
【0032】なお、X線検出器Dの粗調整を行なう形態
は、この形態に限定されるものではない。
【0033】上述の手順によってX線検出器Dの粗調整
を行なった後、再度断層撮影を実行して2個の微小球の
断層面での断層画像を取得し、偽像の発生の有無を確認
する。このとき、例えば、断層画像が図8(b)に示す
真円状F'とならず、偽像を含んだ図8(a)に示す断
層画像Gとして出力される場合、さらにX線検出器Dの
位置の微調整を行ない、図8(b)に示すように、偽像
が消去された投影像F'が得られるようにする。
【0034】以上のように、校正用ファントムFを利用
して、回転断層軸Zの投影線Z'を仮想的に求め、求ま
る投影線Z'に対してX線検出器Dの所定の画素列Hが
一致するようにX線検出器Dの粗調整を行なうことによ
って、断層撮影装置の校正を正確かつ容易に行なうこと
ができる。すなわち、この方法を用いることによって、
複数台にわたる装置間の性能のバラツキも解消すること
ができる。
【0035】<第2実施例>先の第1実施例では、回転断
層軸Zの投影線Z'を求め、この投影線Z'の傾きに応じ
てオペレータが検出器Dの位置(傾き)を直接手動で調
節していたが、この第2実施例では、求まった回転断層
軸Zの投影線Z'の位置データを利用して、投影線Z'の
位置データに対応した各画素の配列位置データを演算に
より求めるとともに、この求まった位置データを本番の
断層撮像時の投影データに反映させてX線検出器Dの校
正を仮想的に行なっている。
【0036】以下、この校正方法について実施例装置の
図を参照して説明する。なお、この実施例では先の第1
実施例と重複する部分については同一符号を付すに留
め、異なる部分について説明する。図9は、この実施例
の断層撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【0037】この実施例装置は先の第1実施例装置のデ
ータ処理部60に、画素位置算出部601、メモリ60
2、および補正部603とから構成された校正部600
を備えている。
【0038】画素位置算出部601は、X線検出器Dの
ズレ(傾き)にともなう画素位置のズレを補正するため
の基準となる画素位置の基準データを求めるようになっ
ている。
【0039】メモリ602は、図10の実線で示すX線
検出器Dにおける各画素の格子点の位置データ(以下、
単に「格子データ」という)が予め操作卓10から入力
されて記憶されているとともに、画素位置算出部601
で求められた基準データが記憶されるようになってい
る。
【0040】補正部603は、本番の断層撮像を実行し
たときに検出された投影データと、メモリ602に記憶
された基準データとを読み込み、基準データを検出され
た画像データに反映させて、X線検出器Dの位置ズレに
ともなう画素位置のズレを補正演算処理するようになっ
ている。
【0041】次に、上述の実施例装置で実行される校正
の方法の手順について説明する。先ず、天板Tのほぼ中
央に載置した校正用ファントムFの略中心に位置する回
転断層軸Zの周りにX線管RとX線検出器Dとを平行平
面上で一周走査し、走査各位置で検出された投影データ
(検出信号)がデータ収集部50に送られる。
【0042】そして、データ収集部50でデジタル変換
された投影データが加算(積算)されて積算投影データと
して画素位置算出部601に入力される。
【0043】このとき入力された積算投影データが、図
10に示すような楕円状の投影像Gとなるとき、上下2
個の楕円状の積算投影像Gにおけるデータから投影像の
長手方向の左右両端部に当たる画素位置情報を利用し、
両画素を直線で結んだときの中心点P(楕円中心)をそ
れぞれ求めるようになっている。なお、この中心点Pの
求め方はこの方法に限定されるものではない。
【0044】そして、この求まったそれぞれの中心点P
同士を直線(図では一点鎖線)で結ぶことによって回転
断層軸Zの投影線Z'を求めるとともに、投影線Z'の各
画素位置データ(以下、適宜「Z'線データ」という)
も求める。
【0045】そして、予めメモリ602に入力されてい
る各画素の格子データを読み込む。この読み込まれた格
子データとZ'線データとが比較演算処理され、投影線
Z'の画素位置に相当する格子点(一致または最近似す
る格子点)が求められる。さらに、この求められた格子
点のデータを基準とし、各格子点の位置データEを、図
10に示すように、格子点上に順番に割り当て、基準デ
ータを求める。結果、図10の二点鎖線で示す検出器
D'のように位置ズレを校正した画素配列のデータが得
られたことになる。
【0046】次に、断層撮像を実行するごとにメモリ6
02に記憶された基準データが補正部603に読み込ま
れ、検出された投影データに反映されるように補正処理
される。つまり、X線検出器D'に校正された状態で投
影像が得られたときの投影データが求められ、再構成処
理部63に送出される。
【0047】そして再構成処理部63で通常の画像再構
成の演算処理が実行され、求まった断層画像情報は、画
像情報記憶部64に記憶され、オペレータの操作により
適時にモニタ70に表示される。
【0048】なお、演算処理によるX線検出器の校正方
法は、上述の実施の形態に限定されるものではない。
【0049】この発明は、上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように変形実施することができ
る。 (1)上記各実施例では、校正用ファントムFに高吸収
体の微小球を用いたものを例に採って説明しているが、
この形態に限定されるものではなく、図11に示すよう
に、4本の支柱で支持された2枚の円盤の中央に高吸収
体であるステンレス鋼などで形成された棒状のものを利
用してもよい。
【0050】この校正用ファントムFを利用し、回転断
層軸の周りにX線管RとX線検出器Dとを一周走査して
走査各位置で検出された投影データ(検出信号)に基づ
いて、投影像を得ると、図12に示すような積算投影像
Gが得られる。つまり、X線検出器Dの略中心を頂点と
する上下対称の三角形の投影像Gとなる。
【0051】これら2つの三角形の投影像Gにおける底
辺Kの中点Pを求め、直線(図12では一点鎖線)で結
ぶことによって、回転断層軸Zの投影線Z`が求まる。
以下、この求まった投影線Z`を基準とし、上記実施例
と同様にX線検出器Dの粗調整と微調整を行なうことに
よって、断層撮像装置の校正を行なうことができる。
【0052】(2)上記各実施例では、X線管RとX線
検出器Dとが回転断層軸Zの周りを走査する形態のもの
を例に採って説明したが、この形態に限定されるもので
はく、図13に示すように、被検体が回転するような形
態のものであってもよい。この場合、X線管RとX線検
出器Dとは固定配置し、被検体Mを載置した天板Tが回
転駆動することとなる。つまり、この変形例の場合、X
線CT装置としての利用が可能となる。
【0053】装置の構成方法については、粗調整までは
同様であるが、微調整については、通常のX線CT装置
として校正用ファントムFである2個の微小球の断層面
でπスキャンを実行し、このとき得られる断層画像に基
づいて面検出器Dの微調整が行なわれる。
【0054】なお、X線管RとX線検出器Dとの配置
は、被検体Mに向けてX線管Rから照射されるコーンビ
ーム状のX線の中心軸が、常に、回転断層軸Z上の特定
の点である、被検体Mの特定断層面の中心点Oを透過し
て、X線検出器Dの検出面の中心点に入射するような関
係にあればよい。つまり、X線の中心軸が、X線検出器
Dの検出面の中心点に垂直に入射してもよいし、斜め方
向から入射するような関係の配置であってもよい。
【0055】(3)上記各実施例では、被検体Mに向け
てX線管Rから照射されるコーンビーム状のX線の中心
軸が、常に、回転断層軸Z上の特定の点である、被検体
Mの特定断層面の中心点Oを透過して、X線検出器Dの
検出面の中心点に垂直に入射されるようにX線管RとX
線検出器Dとを配置していたが、この形態に限定される
ものではない。
【0056】例えば、図14に示すように、X線の中心
軸が、常に、回転断層軸Z上の特定の点である、被検体
Mの特定断層面の中心点Oを透過して回転断層軸Z上の
特定の点である、被検体Mの特定断層面の中心点Oを透
過して、X線検出器Dの検出面の中心点に斜め方向から
入射されるようにX線管RとX線検出器Dとを配置する
ような構成であってもよい。
【0057】(4)上記各実施例では、フラットパネル
型検出器を例に採って説明したが、この他に、例えば、
イメージインテシファイアなどを用いてもよい。
【0058】(5)上記各実施例では、X線を用いて説
明したが、この他に、プラズマX線源、放射性同位元素
からのガンマ線、電子ライラックからのX線、シンクロ
トロン軌道放射光源(SOR)などであってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、天板に載置した校正用ファン
トムに対して一周走査して得られた積算投影像から回転
断層軸の投影線を求め、この求まった投影線に対して所
定の画素列が一致するように面検出器を移動調整する、
結果、装置の校正を正確かつ容易に行なうことができ、
複数台の装置にわたる性能のバラツキをも解消すること
ができる。
【0060】また、請求項2に記載の発明によれば、校
正用ファントムを利用して回転断層軸の投影線の位置情
報を求めるとともに、この位置情報に応じた画素配列と
なるように予め画素配列の情報を求めて本番の断層撮像
で得られた画像情報に反映させることによって、X線検
出器の位置ズレを仮想的に校正することができる。
【0061】また、請求項3に記載の発明によれば、回
転断層軸の上下近傍に配置した1対の小さな高吸収体
を、請求項4に記載の発明によれば、回転断層軸に沿っ
て配置した高級体で形成された棒状の校正用ファントム
を利用することにより、請求項1または請求項2の方法
を好適に実施することができる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例装置に係る断層撮影装置の全体構成
を示したブロック図である。
【図2】第1実施例装置の走査形態を示した模式図であ
る。
【図3】第1実施例装置に用いた校正用ファントムの構
造図である。
【図4】第1実施例装置の校正データ収集を示した模式
図である。
【図5】回転断層軸の投影線を求めるときの模式図であ
る。
【図6】X線検出器の移動調整を示した模式図である。
【図7】X線検出器取付け台及び調整機構の構成を示し
た図である。
【図8】X線検出器の微調整時の断層画像であって、
(a)は粗調整後の断層画像、(b)は微調整後の断層
画像を示した図である。
【図9】第2実施例装置に係る断層撮影装置の全体構成
を示したブロック図である。
【図10】基準となる画素位置データを求めるときの模
式図である。
【図11】変形例の校正用ファントムを示した構造図で
ある。
【図12】変形例の回転断層軸の投影線を求めるときの
模式図である。
【図13】被検体が回転断層軸を中心に回転する変形例
の断層撮影装置の走査形態を示した模式図であって、
(a)はX線の中心軸がX線検出器の中心に垂直に投影
される構成の装置の模式図、(b)はX線の中心軸がX
線検出器の中心に斜めから投影される装置の模式図であ
る。
【図14】変形例装置の走査を示した模式図である。
【符号の説明】
M … 被検体 R … X線管 D … フラットパネル型X線検出器 F … 校正用ファントム Z … 回転断層軸 Z'… 回転断層軸の投影線 H … 画素行列 G … 偽像含む投影像 60 … データ処理部 61 … 画素列算出部 62 … メモリ 63 … 再構成処理部 64 … 画像情報記憶部 600… 校正部 601… 画素位置算出部 602… メモリ 603… 補正部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板に載置した被検体に向けて透過性を
    有する電磁波を末広がりビーム形状にして照射する照射
    手段と、被検体を挟んで前記照射手段に対向配置され、
    被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配列さ
    れた複数画素を備えた面検出器とを、被検体の関心領域
    のほぼ中心に設定される回転断層軸周りに同期させて平
    行平面上で回転走査する走査手段とを備えた断層撮影装
    置の校正方法であって、前記天板に校正用ファントムを
    載置して前記照射手段と前記面検出器とを一周走査し、
    このときに得られる積算投影像から回転断層軸の投影線
    を求め、この求まった投影線に対して面検出器の所定の
    画素列が一致するように、面検出器を移動調整すること
    を特徴とする断層撮影装置の校正方法。
  2. 【請求項2】 天板に載置した被検体に向けて透過性を
    有する電磁波を末広がりビーム形状にして照射する照射
    手段と、被検体を挟んで前記照射手段に対向配置され、
    被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配列さ
    れた複数画素を備えた面検出器とを、被検体の関心領域
    のほぼ中心に設定される回転断層軸周りに同期させて平
    行平面上で回転走査する走査手段とを備えた断層撮影装
    置の校正方法であって、(a)前記天板に校正用ファン
    トムを載置して前記照射手段と前記面検出器とを一周走
    査し、このとき得られる積算投影像から回転断層軸の投
    影線の位置情報を求め、(b)この投影線の位置情報を
    利用して投影線の位置情報に応じた面検出器の画素配列
    の情報を求め、(c)この画素配列の情報を本番の断層
    撮像を実行したときに得られる画像情報に反映させて仮
    想的に面検出器の校正を行なうことを特徴とする断層撮
    影装置の校正方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の断層撮
    影装置の校正方法において、前記校正用ファントムは、
    前記回転断層軸の上下近傍に対向配置された1対の小さ
    い高吸収体で構成されていることを特徴とする断層撮影
    装置の校正方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の断層撮
    影装置の校正方法において、前記校正用ファントムは、
    回転断層軸に沿って配置した高吸収体で形成された棒状
    のものであることを特徴とする断層撮影装置の校正方
    法。
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