JP2003061461A - 植物の軟白栽培方法およびそれに用いる資材 - Google Patents

植物の軟白栽培方法およびそれに用いる資材

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JP2003061461A
JP2003061461A JP2001255784A JP2001255784A JP2003061461A JP 2003061461 A JP2003061461 A JP 2003061461A JP 2001255784 A JP2001255784 A JP 2001255784A JP 2001255784 A JP2001255784 A JP 2001255784A JP 2003061461 A JP2003061461 A JP 2003061461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の軟白栽培において、多大の労力と経費さ
らに収穫時の経験を必要としない、簡単で手間のかから
ない栽培方法とその資材を提供するものである。 【解決手段】本発明は目的とする栽培植物に遮光性材質
からなる容器をかぶせ軟白栽培をおこなうものであり、
該容器は土中に差し込み可能な脚部を有する円錐もしく
は円錐台形状とすることにより、使用し易く、かつ収納
時に重ね合わせてコンパクトに保管できるというもので
ある。本発明の軟白栽培方法により光合成が抑制され軟
白化した商品価値の高い植物が栽培される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は栽培植物を軟白させ
る栽培方法とそれに用いる資材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばアスパラガスでは若芽のでる時期
に20〜30cmの高さに倍土し、萌芽期に毎日表面を
見回り倍土上のひび割れを見つける。ついでひび割れ部
の倍土を崩し、手探りで若茎とおぼしき部位に採取ノミ
を差込、若茎を切り取り収穫する。この際に他の茎も傷
つけ、同時に掘り出した若茎が短い場合は不良商品とな
り、この収穫には経験を要する。収穫後には再び倍土を
戻し、表面をならさなければならない。ウドの軟化栽培
は露地で育成した親株を秋に掘り起こし、軟化ムロに移
し軟化させた若芽を収穫している。これらの技術では親
株の掘り起こし、ムロへの移動、倍土等の労力、大掛か
りなムロの設備費を要する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の軟白栽培は培
土、戻し、また収穫時には培土中からの若茎の切り出
し、その後の表面ならしという多大な労力、さらには軟
化ムロなどの経費を費やして達成するものであることか
ら省力でしかも収穫時の経験の不必要な簡単な栽培方法
が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は目的とする栽培植物に遮光性材質からなる
容器をかぶせ軟白栽培をおこなうものであり、該容器は
土中に差し込み可能な脚部を有する円錐もしくは円錐形
台形状とすることにより、使用し易く、かつ収納時に重
ね合わせてコンパクトに保管できるというものである。
本発明の軟白栽培方法により光合成が抑制され軟白化し
た商品価値の高い植物が栽培される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において対象となる栽培植
物としてはアスパラガス、ウド、ウルイなどが挙げられ
る。本発明に用いる遮光性材質からなる容器は、植物の
光合成を抑制し得るものであれば特に限定されず、例え
ば樹脂、アルミ、鉄、銅、木、紙等が挙げられ、これら
の素材に必要により着色したり、アルミ蒸着したり、ま
たはアルミ箔でおおう、紙や樹脂製テープを巻きつける
などの遮光性の向上をおこなっても良い。
【0006】本発明において用いられる容器は円錐もし
くは円錐台形状であり、例えば図1に示されるように土
中に差し込み可能な脚部2を有する。脚部2は容器を土
中に固定し得るものであれば形状は特に限定されず、円
錐もしくは円錐台形の開口部の縁につめ状、針状等の突
起として設けられ、容器1個につき1又は複数の脚部が
設けられる。脚部の長さは一般に1〜3cmに設定され
る。
【0007】本発明の容器の形状は特に限定されない
が、使用時以外の収納性を良くする目的で上部にむかっ
て序々に細く絞り込み、たがいに重ね合わせて収納出来
る、円錐形、円錐台形である。収納性を考慮し、折りた
たみとすることも可能である。開口部の大きさおよび高
さは目的の作物によって変化する。例えば、アスパラガ
スの場合は開口部の直径5〜10cm程度で高さ25〜
30cmが望ましい。
【0008】本発明の容器には萌芽にかぶせる日をそろ
え、収穫日の目安とするための区別点をつけるのが好ま
しい。例えば、1、2、3、等の数字、○、×、△、等
の記号をつける。あるいは容器に黒、赤、緑、等の色を
つけ目印とすることができる。さらにこれらの目印とな
るキャップをかぶせることもできる。
【0009】本発明の対象とする植物は軟白栽培の対象
となるものであれば特に限定されないが、具体例として
はアスパラガス、ウド、ウルイ等の野菜、花卉類があげ
られる。
【0010】具体的な操作例としてはアスパラガスの萌
芽に本発明の容器をかぶせ光合成を遮断する。この時に
当日かぶせる容器は全て同色、同目印のものを使用す
る。翌日かぶせる容器は前日とは異なった色、目印のも
のをかぶせる。この色、目印を変える作業は最初の容器
をかぶせた若茎が20〜30cmに成長し収穫する日ま
でつづける。収穫後、取り外した同色容器は再び萌芽に
かぶせ利用する。こうすることで毎日の成長を調べずに
定められた収穫日数後に同色容器をとりのぞけば軟白ア
スパラガスが得られる。この容器が不安定で倒伏の心配
のある時は開口部の突起を利用し土壌中に差し込み所定
日数の間、軟白栽培を継続することが出来る。使用後の
収納に際しては各々の容器を重ねあわせることによって
スペースをむだなく利用し収納出来る。
【0011】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をより詳細に説明
するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではな
い。
【0012】実施例1 土壌表面の萌芽に直径10cm、高さ25cmの黒色円
錐容器をかぶせる。翌日同様に同サイズの赤色を、さら
に翌々日には緑色をかぶせる。4月では7日後まで同様
の作業を継続する。同時に全ての黒色容器をとりはずし
23cm程に軟化成長した若茎をナイフにて収穫する。
さらに同色容器は重ねて収納し、次回の萌芽にかぶせる
サイクルにそなえる。翌日には全ての赤色容器をとりは
ずし収穫する。同様な作業を繰り返し、商品としてのホ
ワイトアスパラガスを得る。容器をかぶせてから外して
収穫するまでの期間は外気温に左右され、上昇時期には
短縮される。
【0013】比較例 本発明による資材をもちいた栽培方法と従来法〔農業技
術体系、野菜編8.アスパラガス応用編、農山村文化協
会発行、23頁(1972年)〕でホワイトアスパラガ
スの収穫にかかわる10a当りの労働時間を表1に示
す。
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の栽培法および発明資材の使用で
従来では予想できなかった省力で軟白栽培が可能とな
り、また本発明により今まで特定地域からごく限られた
消費者にのみ供給していた商品、例えばホワイトアスパ
ラガスをより広く一般市場へ供給し、食味豊かな食材と
して、普遍化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の植物の軟白栽培に用いる容
器。
【図2】 図2は図1の容器を栽培植物の萌芽時にかぶ
せた後、軟白植物が伸びた状態を示した。
【図3】 図3は図1の容器を差し込み積み重ねる事で
待機時の運搬・保管・収納時の省スペース化を示す。
【符号の説明】
1 容器本体 2 脚部 3 栽培植物 4 土壌

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土中に差込可能な脚部を有する遮光性資材
    からなる円錐もしくは円錐台形状容器を萌芽した栽培植
    物にかぶせることを特徴とする植物の軟白栽培方法。
  2. 【請求項2】栽培植物体がアスパラガスである請求項1
    記載の軟白栽培方法。
  3. 【請求項3】栽培植物がウドである請求項1記載の軟白
    栽培方法。
  4. 【請求項4】円錐もしくは円錐台形状容器の色もしくは
    絵柄または容器に記された文字により、該容器を萌芽し
    た栽培植物にかぶせた時期がわかるようにする請求項1
    記載の軟白栽培方法。
  5. 【請求項5】色もしくは絵柄または記された文字により
    互いに判別可能な植物の軟白栽培用円錐もしくは円錐台
    形状容器セット。
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