JP2003061343A - 自励式dc−dcコンバータ - Google Patents

自励式dc−dcコンバータ

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JP2003061343A
JP2003061343A JP2001246130A JP2001246130A JP2003061343A JP 2003061343 A JP2003061343 A JP 2003061343A JP 2001246130 A JP2001246130 A JP 2001246130A JP 2001246130 A JP2001246130 A JP 2001246130A JP 2003061343 A JP2003061343 A JP 2003061343A
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capacitor
switching element
voltage
self
feedback
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JP2001246130A
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Hiroshi Usui
浩 臼井
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、軽負荷時の効率の改善に寄与する
ことができる自励式DC−DCコンバータを提供するこ
とにある。 【解決手段】直流電源Eに接続された起動抵抗R7から
コンデンサC6に充電電流が流れて充電され、この充電
電圧がスイッチング素子Q1のゲート閾値電圧に到達し
た場合に、スイッチング素子Q1がオンして起動するよ
うにしておき、このコンデンサC6に並列または直列に
コンデンサC11を接続可能にしておき、軽負荷時に、
コンデンサC6に対してコンデンサC11を並列または
直列に接続するように切り替えることで、軽負荷時に、
起動抵抗R7からコンデンサC6,C11に流れる電流
による充電時間を長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自励式DC−DC
コンバータに関し、特に、軽負荷時の待機時における電
力の低減に寄与することができる自励式DC−DCコン
バータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自励式DC−DCコンバータとし
ては、図6に示すRCC(Ringing Choke Converter )
回路101が知られている。この自励式DC−DCコン
バータ101では、直流電源Eが印加されると、起動抵
抗R7、帰還時定数の抵抗R10、コンデンサC6、ト
ランスT1の帰還巻線P2、抵抗R6の経路で電流が流
れてコンデンサC6が充電される。
【0003】そして、コンデンサC6の充電電圧がスイ
ッチング素子Q1のゲート閾値電圧Vthに到達すると、
スイッチング素子Q1のドレイン電流が流れ始めトラン
スT1の1次巻線P1に電圧が印加される。こうして、
トランスT1の1次巻線P1に電圧が印加されると、帰
還巻線P2に帰還電圧が誘起される。帰還巻線P2に誘
起した帰還電圧は、コンデンサC6に充電されている電
圧に足されてスイッチング素子Q1のゲート−ソース間
電圧となり、急速に正帰還が掛かりスイッチング素子Q
1が急速にオンされる。
【0004】そして、スイッチング素子Q1が完全にオ
ンした時点からトランスT1の1次巻線P1に直流電源
Eが印加されトランスT1にエネルギーが蓄えられる。
出力電圧が目標値に達するかまたは抵抗R6に過電流が
発生した場合、制御回路13が作用してスイッチング素
子Q1をオフする。ここで、スイッチング素子Q1がオ
フすると、トランスT1の各巻線にフライバック電圧が
発生する。このフライバックエネルギーは、ダイオード
D7と平滑コンデンサC7により整流平滑されて出力電
圧Voとして出力される。
【0005】さらに、スイッチング素子Q1がオフ期間
にあるときに、トランスT1からのエネルギーの放出が
終了すると、トランスT1の各巻線にリンギング電圧が
発生する。そして、帰還巻線P2に発生したリンギング
電圧によりスイッチング素子Q1が再びオンする。RC
C回路101では、このような動作の繰り返しにより自
励発振が持続される。また、出力電圧検出回路15によ
り整流平滑した出力電圧Voと基準電圧との誤差出力が
帰還信号として検出されて制御回路13に帰還される。
出力電圧検出回路15から帰還信号を受信した制御回路
13は、この帰還信号により表される誤差電圧の大きさ
に応じてスイッチング素子Q1のオン期間を制御して出
力電圧Voを一定に保っている。
【0006】ところで、この自励式DC−DCコンバー
タは、軽負荷時になるとスイッチング素子Q1のオン期
間を減らすために、制御回路13が作動する割合が多く
なる。制御回路13の応答速度は、スイッチング周波数
に対して十分に遅いため1サイクルの最大スイッチオフ
時間よりも長くなり、間欠発振状態に移行する。そし
て、間欠発振状態に移行した後に、制御回路13の動作
が終了すると、起動抵抗R7から充電電流がコンデンサ
C6に流れて再び充電され、コンデンサC6の充電電圧
がスイッチング素子Q1のゲート閾値電圧Vthに到達す
ると、スイッチング素子Q1が再びオンする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、自励式DC−D
Cコンバータの軽負荷時の効率を改善するためには、リ
ンギング電圧の発生による不要なエネルギーの消費を低
減する必要がある。これには間欠発振周期を低くすれば
良く、コンデンサC6の値を大きくすることで、起動抵
抗R7からコンデンサC6に流れる電流による充電時間
が長く掛かり間欠発振周期が低くなる。しかしながら、
コンデンサC6の容量が大きくなると、コンデンサC6
のバイアス電圧が小さくなるため、起動し難くなるとい
った問題があった。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、軽負荷時の効率の改善に寄与するこ
とができる自励式DC−DCコンバータを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、直流電源に接続されたトラン
スの1次巻線に直列に接続したスイッチング素子と、前
記トランスの帰還巻線に発生するリンギング電圧により
前記スイッチング素子をオンして自励発振するように制
御する制御回路とを有し、前記直流電源に接続された起
動抵抗から第1のコンデンサに充電電流が流れて充電さ
れ、この充電電圧が前記スイッチング素子のゲート閾値
電圧に到達した場合に、前記スイッチング素子がオンし
て起動する自励式DC−DCコンバータにおいて、前記
第1のコンデンサに並列または直列に接続可能な第2の
コンデンサと、軽負荷時に、前記第1のコンデンサに対
して前記第2のコンデンサを並列または直列に接続する
ように切り替える切替回路とを有することを要旨とす
る。
【0010】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記軽負荷時は、間欠発振状態であることを要
旨とする。
【0011】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記切替回路は、起動時に、前記第1のコンデ
ンサに接続された第2のコンデンサを切断するように切
り替えることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る自励式DC−DCコンバータ11の詳細な構成
を示す図である。以下、図1に示す回路図を参照して、
自励式DC−DCコンバータ11の構成を説明する。
【0013】直流電源Eは、トランスT1の1次巻線P
1の一端に接続されており、1次巻線P1の他端には、
スイッチング素子Q1のドレインが接続され、この素子
Q1のソースは抵抗R6を介して直流電源EのGND側
に接続されている。このスイッチング素子Q1が制御回
路13によりオンオフ制御されてスイッチ動作を行うこ
とにより、トランスT1の1次巻線P1に蓄えられた磁
気エネルギーが順次に2次巻線Sに放出され、さらに、
2次巻線Sの一端に接続されたダイオードD7により半
波整流されてコンデンサC7により平滑されて出力電圧
検出回路15に入力されるとともに、出力となる(+)
端子に接続されている。また、2次巻線Sの他端は、出
力となる(−)端子に接続されている。
【0014】出力電圧検出回路15は、例えば軽負荷時
のように、出力電圧が抵抗R15,R16とR17によ
り分圧された電圧がツェナーダイオードD8とトランジ
スタQ4のベース−エミッタ間電圧Vbeによる基準電
圧よりも高くなると、トランジスタQ4が作動してフォ
トカプラPC1の発光ダイオードをその誤差電圧に応じ
て発光させ、この発光ダイオードと一体のフォトトラン
ジスタに帰還信号を出力する。制御回路13は、出力電
圧検出回路15から受信した帰還信号により表される誤
差電圧の大きさに応じてトランジスタQ2をオンしてス
イッチング素子Q1のオン期間を制御して出力電圧Vo
を一定に保っている。
【0015】トランスT1には、補助巻線P2が設けら
れており、起動抵抗R7から抵抗R10とコンデンサC
6を介して補助巻線P2の一端に接続されている。ま
た、この補助巻線P2の一端がダイオードD5を介して
フォトカプラPC1のフォトトランジスタのコレクタに
接続され、さらに、フォトトランジスタのエミッタを介
して抵抗R9、トランジスタQ2のベースが接続されて
いる。また、この補助巻線P2の一端に並列接続された
抵抗R11とコンデンサC4を介してツェナーダイオー
ドD4がトランジスタQ2のベースに接続されている。
帰還時定数切替回路17は、上述したコンデンサC6の
両端子に接続されており、コンデンサC6と並列にコン
デンサC11を接続するか接続しないかを切り替える。
【0016】スナバ回路19は、直流電源Eとスイッチ
ング素子Q1との間に接続されており、スイッチング素
子Q1がオフした瞬間にドレイン−ソース間電圧が急激
に上昇することを防止し、ドレイン−ソース間電圧が安
全動作領域に入るようにすると同時に、外部に輻射され
る不要ノイズを減少させるようにする。
【0017】図2を参照して、帰還時定数切替回路17
の構成について説明する。帰還時定数切替回路17は、
コンデンサC6の一端にコンデンサC11の一端が接続
され、コンデンサC11の他端とスイッチSW1の一端
が接続され、さらに、スイッチSW1の他端からコンデ
ンサC6の他端に接続されている。通常時には、スイッ
チSW1はオフ操作され、従来と同じ動作が可能であ
る。一方、軽負荷時に効率を向上する場合にスイッチS
W1をオンにする。
【0018】次に、自励式DC−DCコンバータ11の
動作を説明する。 (1)起動 スイッチSW1は、オフ操作されていることとする。ま
ず、電源電圧Eが印加されると、起動抵抗R7、抵抗R
10、コンデンサC6、トランスT1の帰還巻線P2、
抵抗R6の経路で電流が流れる。この電流によりコンデ
ンサC6が充電される。コンデンサC6の電圧がスイッ
チング素子Q1のVthに到達すると、スイッチング素
子Q1のドレイン電流が流れ始めトランスT1の1次巻
線P1に電圧が印加される。こうしてトランスT1の1
次巻線P1に電圧が印加されると、帰還巻線P2に帰還
電圧が誘起される。帰還巻線P2に誘起した帰還電圧
は、コンデンサC6に充電されている電圧に足されて急
速に正帰還が掛かりスイッチング素子Q1が急速にオン
する。
【0019】(2)制御回路13の動作 スイッチング素子Q1がオンした後に、制御回路13で
は、帰還巻線P2に誘起した帰還電圧がダイオードD
5、フォトカプラPC1のフォトトランジスタのコレク
タからエミッタ、抵抗R9を介してコンデンサC3へ充
電され、スイッチング素子Q2のベース電圧Vbが上昇
する過程でスイッチング素子Q2がオンする。この結
果、スイッチング素子Q1の帰還電圧が遮断され、スイ
ッチング素子Q1が急速にオフされる。
【0020】(3)フライバックエネルギーの放出 スイッチング素子Q1がオフすると、トランスT1の各
巻線にフライバック電圧が発生する。このフライバック
エネルギーは、ダイオードD7と平滑コンデンサC7に
より整流平滑されて出力電圧Voとして出力される。そ
して、トランスT1からのフライバックエネルギーの放
出が終了すると、トランスT1の各巻線にリンギング電
圧が発生する。
【0021】(4)スイッチング素子Q1のオン動作 そして、ゲート駆動信号上にリンギング電圧が発生して
スイッチング素子Q1のVthに達するとスイッチング
素子Q1のオン損失が最小になって再びオンする。
【0022】(5)間欠発振状態 軽負荷時になるとスイッチング素子Q1のオン期間を減
らすために、制御回路13が作動する割合が多くなる。
制御回路13の応答速度は、スイッチング周波数に対し
て十分に遅いため1サイクルの最大スイッチオフ時間よ
りも長くなり、間欠発振状態に移行する。
【0023】ここで、軽負荷時の効率を上げるため、ス
イッチSW1をオン操作する。間欠発振状態に移行した
後に、制御回路13の動作が終了すると、起動抵抗R7
から充電電流がコンデンサC6,C11に流れて再び充
電され、コンデンサC6,C11の充電電圧がスイッチ
ング素子Q1のゲート閾値電圧Vthに到達すると、スイ
ッチング素子Q1が再びオンする。スイッチSW1がオ
ンされていると、帰還時定数がコンデンサC11の容量
分だけ増える。この結果、間欠発振周波数が低減して効
率が大幅に向上する。
【0024】本実施の形態における効果は、直流電源に
接続された起動抵抗から第1のコンデンサ(C6)に充
電電流が流れて充電され、この充電電圧がスイッチング
素子のゲート閾値電圧に到達した場合に、スイッチング
素子がオンして起動するようにしておき、この第1のコ
ンデンサ(C6)に並列に第2のコンデンサ(C11)
を接続可能にしておき、軽負荷時に、第1のコンデンサ
(C6)に対して第2のコンデンサ(C11)を並列に
接続するように切り替えることで、軽負荷時に、起動抵
抗から第1および第2のコンデンサ(C6,C11)に
流れる電流による充電時間を長くするので、リンギング
電圧の発生による不要なエネルギーの消費を低減して、
軽負荷時の効率を改善することができる。
【0025】また、軽負荷時に間欠発振状態にあるとき
に、第1のコンデンサ(C6)に対して第2のコンデン
サ(C11)を並列に接続するように切り替えること
で、起動抵抗から第1および第2のコンデンサ(C6,
C11)に流れる電流による充電時間が長く掛かるの
で、間欠発振周期をより低くくすることができ、リンギ
ング電圧の発生による不要なエネルギーの消費を低減し
て、軽負荷時の効率を改善することができる。さらに、
起動時に、第1のコンデンサ(C6)に接続された第2
のコンデンサ(C11)を切断するように切り替えるこ
とで、通常の起動に戻すことができる。
【0026】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、図1に示す第1の実施の形態に対応する自励式DC
−DCコンバータ11と同様の基本的構成を有してお
り、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略することとする。第2の実施の形態は、図2に示す
帰還時定数切替回路17に代わって、図3に示す帰還時
定数切替回路27を用いる。
【0027】図3を参照して、帰還時定数切替回路27
の構成について説明する。帰還時定数切替回路27は、
コンデンサC6の一端にコンデンサC11の一端が接続
され、コンデンサC11の他端とブリッジダイオードR
C1のRC1b端子が接続され、ブリッジダイオードR
C1のRC1d端子がコンデンサC6の他端に接続され
ている。また、ブリッジダイオードRC1のRC1c端
子がフォトカプラPC2のフォトトランジスタのコレク
タに接続され、ブリッジダイオードRC1のRC1a端
子がフォトカプラPC2のフォトトランジスタのエミッ
タに接続されている。
【0028】さらに、フォトカプラPC2の発光ダイオ
ードのアノードが抵抗R18を介して電源Vccに接続
され、この発光ダイオードのカソードが待機モード切替
スイッチSW2を介してGNDに接地されている。
【0029】次に、この自励式DC−DCコンバータ1
1の動作を説明する。 (1)起動 待機モード切替スイッチSW2は、オフ操作されている
こととする。すなわち、待機モード切替スイッチSW2
がオフ状態の場合、フォトカプラPC2の発光ダイオー
ドには電流が流れないので発光されず、フォトカプラP
C2のフォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間は非
導通状態になる。その結果、ブリッジダイオードRC1
のRC1b端子−RC1d端子間は非導通状態になる。
従って、電源電圧Eが印加されると、起動抵抗R7、抵
抗R10、コンデンサC6、トランスT1の帰還巻線P
2、抵抗R6の経路で電流が流れる。この電流によりコ
ンデンサC6が充電される。コンデンサC6の電圧がス
イッチング素子Q1のVthに到達すると、スイッチン
グ素子Q1のドレイン電流が流れ始めトランスT1の1
次巻線P1に電圧が印加される。こうしてトランスT1
の1次巻線P1に電圧が印加されると、帰還巻線P2に
帰還電圧が誘起される。
【0030】帰還巻線P2に誘起した帰還電圧は、コン
デンサC6に充電されている電圧に足されて急速に正帰
還が掛かりスイッチング素子Q1が急速にオンする。
(2)〜(4)は、第1の実施の形態において説明した
内容と同様であるので、その説明を省略する。
【0031】(5)間欠発振状態 軽負荷時になるとスイッチング素子Q1のオン期間を減
らすために、制御回路13が作動する割合が多くなる。
制御回路13の応答速度は、スイッチング周波数に対し
て十分に遅いため1サイクルの最大スイッチオフ時間よ
りも長くなり、間欠発振状態に移行する。ここで、軽負
荷時の効率を上げるため、待機モード切替スイッチSW
2をオン操作する。すなわち、待機モード切替スイッチ
SW2がオン状態の場合、フォトカプラPC2の発光ダ
イオードに電流が流れて発光し、フォトカプラPC2の
フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間が導通状態
になる。その結果、ブリッジダイオードRC1のRC1
b端子−RC1d端子間も導通状態になる。
【0032】間欠発振状態に移行した後に、制御回路1
3の動作が終了すると、起動抵抗R7から充電電流がコ
ンデンサC6,C11に流れて再び充電され、コンデン
サC6,C11の充電電圧がスイッチング素子Q1のゲ
ート閾値電圧Vthに到達すると、スイッチング素子Q1
が再びオンする。待機モード切替スイッチSW2がオン
されていると、帰還時定数がコンデンサC11の容量分
だけ増える。この結果、間欠発振周波数が低減して効率
が大幅に向上する。本実施の形態における効果は、第1
の実施の形態における効果と同様であるので、その説明
を省略する。
【0033】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、図1に示す第1の実施の形態に対応する自励式DC
−DCコンバータ11と同様の基本的構成を有してお
り、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略することとする。第3の実施の形態は、図2に示す
帰還時定数切替回路17に代わって、図4に示す帰還時
定数切替回路37を用いる。
【0034】図4を参照して、帰還時定数切替回路37
の構成について説明する。帰還時定数切替回路37は、
コンデンサC6の一端にコンデンサC11の一端が接続
され、コンデンサC11の他端とダイオードD11のア
ノードが接続され、ダイオードD11のカソードがコン
デンサC6の他端に接続されている。また、ダイオード
D11のアノードにはフォトカプラPC3のフォトトラ
ンジスタのエミッタが接続され、ダイオードD11のカ
ソードにはフォトカプラPC3のフォトトランジスタの
コレクタが接続されている。さらに、フォトカプラPC
3の発光ダイオードのアノードが抵抗R18を介して電
源Vccに接続され、この発光ダイオードのカソードが
待機モード切替スイッチSW3を介してGNDに接地さ
れている。
【0035】次に、この自励式DC−DCコンバータ1
1の動作を説明する。 (1)起動 待機モード切替スイッチSW3は、オフ操作されている
こととする。すなわち、待機モード切替スイッチSW3
がオフ状態の場合、フォトカプラPC3の発光ダイオー
ドには電流が流れないので発光されず、フォトカプラP
C3のフォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間は非
導通状態になる。その結果、ダイオードD11のアノー
ド−カソード間は非導通状態になる。従って、電源電圧
Eが印加されると、起動抵抗R7、抵抗R10、コンデ
ンサC6、およびコンデンサC11、ダイオードD1
1、トランスT1の帰還巻線P2、抵抗R6の経路で電
流が流れる。この電流によりコンデンサC6,C11が
充電される。
【0036】コンデンサC6の電圧がスイッチング素子
Q1のVthに到達すると、スイッチング素子Q1のド
レイン電流が流れ始めトランスT1の1次巻線P1に電
圧が印加される。このとき、コンデンサC11の電圧
は、ダイオードD11により逆流阻止されているため、
スイッチング素子Q1のオン動作には寄与しない。こう
してトランスT1の1次巻線P1に電圧が印加される
と、帰還巻線P2に帰還電圧が誘起される。帰還巻線P
2に誘起した帰還電圧は、コンデンサC6に充電されて
いる電圧に足されて急速に正帰還が掛かりスイッチング
素子Q1が急速にオンする。(2)〜(4)は、第1の
実施の形態において説明した内容と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0037】(5)間欠発振状態 軽負荷時になるとスイッチング素子Q1のオン期間を減
らすために、制御回路13が作動する割合が多くなる。
制御回路13の応答速度は、スイッチング周波数に対し
て十分に遅いため1サイクルの最大スイッチオフ時間よ
りも長くなり、間欠発振状態に移行する。ここで、軽負
荷時の効率を上げるため、待機モード切替スイッチSW
3をオン操作する。すなわち、待機モード切替スイッチ
SW3がオン状態の場合、フォトカプラPC3の発光ダ
イオードに電流が流れて発光し、フォトカプラPC3の
フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間が導通状態
になる。その結果、ダイオードD11のアノード−カソ
ード間も導通状態になる。
【0038】間欠発振状態に移行した後に、制御回路1
3の動作が終了すると、起動抵抗R7から充電電流がコ
ンデンサC6,C11に流れて再び充電され、コンデン
サC6,C11の充電電圧がスイッチング素子Q1のゲ
ート閾値電圧Vthに到達すると、スイッチング素子Q1
が再びオンする。待機モード切替スイッチSW3がオン
されていると、帰還時定数がコンデンサC11の容量分
だけ増える。この結果、間欠発振周波数が低減して効率
が大幅に向上する。本実施の形態における効果は、第1
の実施の形態における効果と同様であるので、その説明
を省略する。
【0039】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、図1に示す第1の実施の形態に対応する自励式DC
−DCコンバータ11と同様の基本的構成を有してお
り、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略することとする。第4の実施の形態は、図2に示す
帰還時定数切替回路17に代わって、図5に示す帰還時
定数切替回路47を用いる。
【0040】図5を参照して、帰還時定数切替回路47
の構成について説明する。帰還時定数切替回路47は、
コンデンサC6の一端にコンデンサC11の一端が接続
され、コンデンサC11の他端とダイオードD11のア
ノードが接続され、ダイオードD11のカソードがコン
デンサC6の他端に接続されている。
【0041】また、ダイオードD11のアノードにはト
ランジスタQ3のコレクタが接続され、ダイオードD1
1のカソードにはトランジスタQ3のエミッタが接続さ
れている。さらに、トランジスタQ3のベースが抵抗R
12を介してトランジスタQ4のコレクタに接続され、
トランジスタQ4のエミッタがGNDに接地されてい
る。また、トランジスタQ4のベースが抵抗R19から
待機モード切替スイッチSW4を介して電源Vccに接
続されている。
【0042】次に、この自励式DC−DCコンバータ1
1の動作を説明する。 (1)起動 待機モード切替スイッチSW4は、オフ操作されている
こととする。すなわち、待機モード切替スイッチSW4
がオフ状態の場合、トランジスタQ4のコレクタ−エミ
ッタ間は非導通状態になる。その結果、ダイオードD1
1のアノード−カソード間は非導通状態になる。従っ
て、電源電圧Eが印加されると、起動抵抗R7、抵抗R
10、コンデンサC6、およびコンデンサC11、ダイ
オードD11、トランスT1の帰還巻線P2、抵抗R6
の経路で電流が流れる。この電流によりコンデンサC
6,C11が充電される。
【0043】コンデンサC6の電圧がスイッチング素子
Q1のVthに到達すると、スイッチング素子Q1のド
レイン電流が流れ始めトランスT1の1次巻線P1に電
圧が印加される。このとき、コンデンサC11の電圧
は、ダイオードD11により逆流阻止されているため、
スイッチング素子Q1のオン動作には寄与しない。こう
してトランスT1の1次巻線P1に電圧が印加される
と、帰還巻線P2に帰還電圧が誘起される。帰還巻線P
2に誘起した帰還電圧は、コンデンサC6に充電されて
いる電圧に足されて急速に正帰還が掛かりスイッチング
素子Q1が急速にオンする。(2)〜(4)は、第1の
実施の形態において説明した内容と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0044】(5)間欠発振状態 軽負荷時になるとスイッチング素子Q1のオン期間を減
らすために、制御回路13が作動する割合が多くなる。
制御回路13の応答速度は、スイッチング周波数に対し
て十分に遅いため1サイクルの最大スイッチオフ時間よ
りも長くなり、間欠発振状態に移行する。ここで、軽負
荷時の効率を上げるため、待機モード切替スイッチSW
4をオン操作する。すなわち、待機モード切替スイッチ
SW4がオン状態の場合、トランジスタQ4のベースに
抵抗R19を介して電源Vccが供給され、トランジス
タQ4のコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。その
結果、トランジスタQ3のベースがGNDに接地されて
トランジスタQ3がオンし、ダイオードD11のアノー
ド−カソード間も導通状態になる。
【0045】間欠発振状態に移行した後に、制御回路1
3の動作が終了すると、起動抵抗R7から充電電流がコ
ンデンサC6,C11に流れて再び充電され、コンデン
サC6,C11の充電電圧がスイッチング素子Q1のゲ
ート閾値電圧Vthに到達すると、スイッチング素子Q1
が再びオンする。待機モード切替スイッチSW4がオン
されていると、帰還時定数がコンデンサC11の容量分
だけ増える。この結果、間欠発振周波数が低減して効率
が大幅に向上する。本実施の形態における効果は、第1
の実施の形態における効果と同様であるので、その説明
を省略する。なお、第1乃至第4の実施の形態において
は、コンデンサC6に対して並列にコンデンサC11を
接続可能にしておき、帰還時定数切替回路17,27,
37,47によりコンデンサC6に対してコンデンサC
11を並列に接続するように切り替えることで、軽負荷
時に、起動抵抗R7からコンデンサC6,C11に流れ
る電流による充電時間を長くしていた。
【0046】しかしながら、本発明はこのような場合に
限定されることなく、コンデンサC6に対して直列にコ
ンデンサC11を接続可能にしておき、帰還時定数切替
回路17,27,37,47によりコンデンサC6に対
して直列に接続されていたコンデンサC11を短絡する
ように切り替えることで、軽負荷時に、起動抵抗R7か
らコンデンサC6に流れる電流による充電時間を長くす
ることもできるので、リンギング電圧の発生による不要
なエネルギーの消費を低減して、軽負荷時の効率を改善
することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、直流電
源に接続された起動抵抗から第1のコンデンサに充電電
流が流れて充電され、この充電電圧がスイッチング素子
のゲート閾値電圧に到達した場合に、スイッチング素子
がオンして起動するようにしておき、この第1のコンデ
ンサに並列または直列に第2のコンデンサを接続可能に
しておき、軽負荷時に、第1のコンデンサに対して第2
のコンデンサを並列または直列に接続するように切り替
えることで、軽負荷時に、起動抵抗から第1および第2
のコンデンサに流れる電流による充電時間を長くするの
で、リンギング電圧の発生による不要なエネルギーの消
費を低減して、軽負荷時の効率を改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自励式DC−
DCコンバータ11の詳細な構成を示す図である。
【図2】帰還時定数切替回路17の回路構成を示す図で
ある。
【図3】帰還時定数切替回路27の回路構成を示す図で
ある。
【図4】帰還時定数切替回路37の回路構成を示す図で
ある。
【図5】帰還時定数切替回路47の回路構成を示す図で
ある。
【図6】従来の自励式DC−DCコンバータ101の構
成を示す図である。
【符号の説明】
11 自励式DC−DCコンバータ 13 制御回路 15 出力電圧検出回路 17,27,37,47 帰還時定数切替回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に接続されたトランスの1次巻
    線に直列に接続したスイッチング素子と、 前記トランスの帰還巻線に発生するリンギング電圧によ
    り前記スイッチング素子をオンして自励発振するように
    制御する制御回路とを有し、 前記直流電源に接続された起動抵抗から第1のコンデン
    サに充電電流が流れて充電され、この充電電圧が前記ス
    イッチング素子のゲート閾値電圧に到達した場合に、前
    記スイッチング素子がオンして起動する自励式DC−D
    Cコンバータにおいて、 前記第1のコンデンサに並列または直列に接続可能な第
    2のコンデンサと、 軽負荷時に、前記第1のコンデンサに対して前記第2の
    コンデンサを並列または直列に接続するように切り替え
    る切替回路とを有することを特徴とする自励式DC−D
    Cコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記軽負荷時は、 間欠発振状態であることを特徴とする請求項1記載の自
    励式DC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記切替回路は、 起動時に、前記第1のコンデンサに接続された第2のコ
    ンデンサを切断するように切り替えることを特徴とする
    請求項1記載の自励式DC−DCコンバータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7466568B2 (en) 2005-07-22 2008-12-16 Onkyo Corporation Switching power supply circuit
JP2009268227A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Yokogawa Electric Corp スイッチング電源装置

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US7466568B2 (en) 2005-07-22 2008-12-16 Onkyo Corporation Switching power supply circuit
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