JP2003060965A - デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法 - Google Patents

デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法

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JP2003060965A JP2001247266A JP2001247266A JP2003060965A JP 2003060965 A JP2003060965 A JP 2003060965A JP 2001247266 A JP2001247266 A JP 2001247266A JP 2001247266 A JP2001247266 A JP 2001247266A JP 2003060965 A JP2003060965 A JP 2003060965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで撮像系及び再生系の各々の垂直同
期信号の同期をとることができるデジタルカメラ、及び
デジタルカメラの制御方法を得る。 【解決手段】 ビデオエンコーダ66により、CCD2
2による撮像により得られた画像データの再生に関する
垂直同期信号であり、予め定められた第1の周期とされ
た垂直同期信号VDを、セラミック発振器82によって
発生されたクロック信号に基づいて生成すると共に、タ
イミングジェネレータ48により、上記第1の周期をP
倍(Pは動作モードに応じて予め定められた自然数)し
た第2の周期以上の周期とされた垂直同期信号であり、
CCD22による撮像に関する垂直同期信号VIを、水
晶発振器80によって発生されたクロック信号に基づい
て生成し、垂直同期信号VDを基準として上記第2の周
期毎に垂直同期信号VIの生成動作をリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ及
びデジタルカメラの制御方法に係り、特に、撮影によっ
て得られた画像を再生することができるデジタルカメラ
及びデジタルカメラの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮像素子による連続的な撮像
によって得られたスルー画像(動画像)を電気的にファ
インダ(所謂エレクトロニック・ビュー・ファインダ)
や当該ファインダより表示領域の広い液晶ディスプレイ
に表示(再生)することができるデジタルカメラが商品
化されている。
【0003】この種のデジタルカメラでは、撮像素子に
よる撮像に関する系(以下、「撮像系」という。)と、
撮像素子による撮像により得られた画像データの再生に
関する系(以下、「再生系」という。)と、の双方で水
平同期信号及び垂直同期信号が必要とされている。
【0004】このとき、撮像系と再生系の各々の垂直同
期信号は同期が取れていることが好ましい。以下、この
理由について説明する。
【0005】例えば、撮像素子による連続的な撮像によ
って得られたスルー画像を再生する場合、一般に、上記
スルー画像を示す1画面分の映像信号によって示される
画像データを内蔵されたメモリの所定のメモリ空間に一
旦記憶し、当該画像データを上記メモリから読み出して
液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)や、エ
レクトロニック・ビュー・ファインダ(以下、「EV
F」という。)によって再生すると同時に、次の1画面
分の画像データを上記メモリの他のメモリ空間に記憶す
る。そして、この動作を交互に繰り返すことにより、滑
らかなスルー画像の再生を実現している。従って、上記
メモリには、少なくとも2画面分のメモリ空間が必要と
されている。
【0006】ここで、撮像系及び再生系の各々の垂直同
期信号が同期している場合と、非同期の場合と、の各々
の動作について図4を参照して説明する。なお、同図に
おける垂直同期信号VIが撮像系の垂直同期信号であ
り、垂直同期信号VDが再生系の垂直同期信号である。
【0007】図4(A)に示すように、垂直同期信号V
I及び垂直同期信号VDが同期している場合は、1画面
分の画像データを取り込んでメモリ内の所定のメモリ空
間(以下、「A面」という。)に記憶した後、次の1画
面分の画像データを取り込んで上記メモリ内の他のメモ
リ空間(以下、「B面」という。)に記憶すると同時
に、A面に記憶されている画像データを読み出して再生
する、ということをA面及びB面について交互に繰り返
すことによってスルー画像を再生することができる。
【0008】すなわち、画像データを記憶している最中
のメモリ空間から当該画像データを再生のために読み出
すことは、正確な画像再生が行えない場合があるため避
けなければならないが、各垂直同期信号VI、VDが同
期している場合には、このような事態を発生させること
なく、画像データの取り込み及び再生を連続して行なう
ことができる。従って、この場合には、メモリにA面及
びB面の2画面分のメモリ空間のみが存在すればよく、
画像データの記憶のためのメモリ容量を最小限に抑える
ことができる。
【0009】これに対し、垂直同期信号VI及び垂直同
期信号VDが非同期である場合は、図4(B)に示すよ
うに、画像データの再生のタイミングが、A面に対する
画像データの記憶のタイミングと、B面に対する画像デ
ータの記憶のタイミングとに跨る場合がある。このた
め、A面に画像データを記憶している最中にA面に記憶
されている画像データを読み出したり、B面に画像デー
タを記憶している最中にB面に記憶されている画像デー
タを読み出す事態が発生することがある。
【0010】そこで、この事態を回避するため、上記メ
モリに更に1画面分のメモリ空間(図4(B)では、
「C面」と表記。)を第3のメモリ空間として設けてお
き、ある面と次の面とに跨る再生のタイミングでは、残
りの面に記憶されている画像データを再生するようにす
る。従って、撮像系と再生系の各垂直同期信号が非同期
である場合には、少なくとも3画面分のメモリ空間が必
要であり、同期している場合に比較して、画像データの
記憶のためのメモリ容量を大きくする必要がある。
【0011】このように、撮像系と再生系の各垂直同期
信号VI、VDは、画像データを一時的に記憶するメモ
リの記憶容量の面で、同期が取れているほうが有利であ
るといえる。
【0012】そこで、2つの異なる系で用いられる同期
信号の間で同期をとる技術として、特開平6−2764
24号公報には、カメラヘッドに撮像素子と撮像素子の
駆動回路を設け、当該駆動回路によりカメラ制御器にお
いて生成した基準クロック(本発明の「クロック信号」
に相当。)に基づいて水平及び垂直の駆動パルス(前述
の「水平同期信号及び垂直同期信号」に相当。)を生成
する技術が記載されている。
【0013】これに対し、特開平5−75915号公報
には、第1の同期信号発生回路において手ぶれを補正し
た映像信号をフレームメモリから出力させるための水平
同期信号、垂直同期信号、及びフレーム信号を発生し、
第2の同期信号発生回路において撮像素子を駆動するた
めの同期信号として垂直同期信号及びフレーム信号は上
記第1の同期信号発生回路で発生した垂直同期信号及び
フレーム信号をそのまま用い、水平同期信号は上記第1
の同期信号発生回路で発生した垂直同期信号又はフレー
ム信号でクロック信号を定期的にリセットすることで作
成する技術が記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−276424号公報に記載の技術では、異なる
系において用いられる垂直同期信号及び水平同期信号を
共通のクロック信号を用いて生成しているので、コスト
が高くなる、という問題点があった。
【0015】これは、異なる系において用いられる同期
信号を共通のクロック信号を用いて生成する場合、各系
毎に系に応じた好適な周期の同期信号を生成するため
に、上記クロック信号を互いに異なる分周率で分周する
必要があり、この分周のためにクロックジェネレータ等
の高価な回路を複数用いる必要があるためである。
【0016】一方、上記特開平5−75915号公報に
記載の技術では、異なる系で用いられる垂直同期信号を
共通のものとしているので、このままでは垂直同期信号
の周期が各系毎に異なる装置には適用することができ
ず、このような装置に適用するためには、上記と同様に
分周するための回路が必要となり、この場合にもコスト
が高くなる、という問題点があった。
【0017】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、低コストで撮像系及び再生系の各々の
垂直同期信号の同期をとることができるデジタルカメ
ラ、及びデジタルカメラの制御方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のデジタルカメラは、被写体を撮像す
る撮像手段と、所定周期の第1のクロック信号を発生す
る第1の発振手段と、前記撮像手段による撮像により得
られた画像データの再生に関する予め定められた第1の
周期の再生用垂直同期信号を前記第1のクロック信号に
基づいて生成する第1の信号生成手段と、前記第1のク
ロック信号とは異なる周期の第2のクロック信号を発生
する第2の発振手段と、前記第1の周期をP倍(Pは動
作モードに応じて予め定められた自然数)した第2の周
期以上の周期の前記撮像手段による撮像に関する撮像用
垂直同期信号を前記第2のクロック信号に基づいて生成
する第2の信号生成手段と、前記再生用垂直同期信号を
基準として前記第2の周期毎に前記第2の信号生成手段
による前記撮像用垂直同期信号の生成動作をリセットす
るリセット手段と、を備えている。
【0019】請求項1に記載のデジタルカメラによれ
ば、所定周期の第1のクロック信号が第1の発振手段に
よって発生され、被写体を撮像する撮像手段による撮像
により得られた画像データの再生に関する予め定められ
た第1の周期の再生用垂直同期信号が第1の信号生成手
段により第1のクロック信号に基づいて生成される。こ
こで、上記再生用垂直同期信号は、前述の再生系の垂直
同期信号VDに相当するものである。
【0020】なお、上記撮像手段には、CCD(Charge
Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal O
xide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子が
含まれる。また、上記第1の発振手段には、水晶発振
器、セラミック発振器等が含まれる。
【0021】また、請求項1に記載のデジタルカメラで
は、第1のクロック信号とは異なる周期の第2のクロッ
ク信号が第2の発振手段によって発生され、上記第1の
周期をP倍(Pは動作モードに応じて予め定められた自
然数)した第2の周期以上の周期の上記撮像手段による
撮像に関する撮像用垂直同期信号が第2の信号生成手段
により第2のクロック信号に基づいて生成され、更に、
再生用垂直同期信号を基準として上記第2の周期毎に第
2の信号生成手段による撮像用垂直同期信号の生成動作
がリセット手段によってリセットされる。なお、上記撮
像用垂直同期信号は、前述の撮像系の垂直同期信号VI
に相当するものである。
【0022】ここで、撮像用垂直同期信号の周期を再生
用垂直同期信号の周期のP倍以上とした理由について説
明する。なお、ここでは、再生用垂直同期信号を垂直同
期信号VDとし、撮像用垂直同期信号を垂直同期信号V
Iとして説明する。
【0023】例えば、Pの値が‘2’である場合には、
垂直同期信号VIはリセット手段により垂直同期信号V
Dを基準として垂直同期信号VDの周期の2倍の周期毎
にリセットされることになるが、このとき、垂直同期信
号VIの周期が垂直同期信号VDの周期の2倍未満であ
る場合、一例として図5に示したように、垂直同期信号
VIが一旦ローレベルとなった後にハイレベルとなり、
その後にリセットによって再度ローレベルとなる場合が
ある。
【0024】このように、立て続けに2回ローレベルと
なってしまう場合、この垂直同期信号VIに従って制御
を行なう場合の当該制御に破綻をきたすおそれがある。
このような不具合の発生を未然に防止するために、本発
明では、撮像用垂直同期信号の周期を再生用垂直同期信
号の周期のP倍以上としているのである。
【0025】なお、上記第2の発振手段には、水晶発振
器、セラミック発振器等が含まれる。
【0026】このように、請求項1に記載のデジタルカ
メラによれば、再生系と撮像系とで各々個別の発振手段
によってクロック信号を発生しているので、各系で共通
のクロック信号を用いる場合のように分周するための回
路を用いる必要がなく、この結果として低コストとする
ことができると共に、撮像用垂直同期信号の周期を再生
用垂直同期信号の周期のP倍以上としているので、撮像
系及び再生系の各々の垂直同期信号の同期を安定してと
ることができる。
【0027】ところで、本発明の第1の発振手段及び第
2の発振手段によって発生される第1のクロック信号及
び第2のクロック信号の各々の周期は、各種誤差要因に
起因して、設計値とは異なるものとなってしまう場合が
ある。従って、本発明のように、撮像用垂直同期信号の
周期を再生用垂直同期信号の周期のP倍以上となるよう
に設計したとしても、実際には、撮像用垂直同期信号の
周期が再生用垂直同期信号のP倍未満となってしまう場
合がある。
【0028】この場合に鑑みて、請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記第2の信号生成
手段は、前記撮像用垂直同期信号を、前記第2の周期に
所定のオフセット値を加算した周期以上の周期となるよ
うに生成するものである。
【0029】請求項2に記載のデジタルカメラによれ
ば、第2の信号生成手段により、撮像用垂直同期信号
が、上記第2の周期に所定のオフセット値を加算した周
期以上の周期となるように生成される。なお、このとき
のオフセット値としては、各種誤差要因を考慮して、第
2の周期に加算することにより、撮像用垂直同期信号の
周期を、確実に第1の周期のP倍以上とすることができ
る値として、実験又はコンピュータ・シミュレーション
等によって得られた値等を適用することができる。
【0030】このように、請求項2に記載のデジタルカ
メラによれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏す
ることができると共に、撮像用垂直同期信号を、第2の
周期に所定のオフセット値を加算した周期以上の周期と
なるように生成しているので、撮像系及び再生系の各々
の垂直同期信号の同期を、より安定してとることができ
る。
【0031】ところで、本発明における第1のクロック
信号及び第2のクロック信号の各々の周期の誤差要因の
ほとんどを占めるものとして、周辺温度や湿度等の環境
変化、及び第1の発振手段及び第2の発振手段の機差が
挙げられる。
【0032】そこで、請求項3記載のデジタルカメラ
は、請求項2記載の発明において、前記オフセット値
を、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信
号における各々の周期の環境変化に応じた誤差、及び前
記第1の発振手段及び前記第2の発振手段における各々
の機差に応じた誤差の少なくとも一方に基づいて、前記
撮像用垂直同期信号の周期が前記第1の周期のP倍以上
となるように決定したものである。
【0033】請求項3に記載のデジタルカメラによれ
ば、本発明のオフセット値が、上記第1のクロック信号
及び上記第2のクロック信号における各々の周期の環境
変化に応じた誤差、及び上記第1の発振手段及び上記第
2の発振手段における各々の機差に応じた誤差の少なく
とも一方に基づいて、撮像用垂直同期信号の周期が上記
第1の周期のP倍以上となるように決定される。
【0034】このように、請求項3に記載のデジタルカ
メラによれば、請求項2記載の発明と同様の効果を奏す
ることができると共に、請求項2記載の発明におけるオ
フセット値を、第1のクロック信号及び第2のクロック
信号における各々の周期の環境変化に応じた誤差、及び
第1の発振手段及び第2の発振手段における各々の機差
に応じた誤差の少なくとも一方に基づいて、撮像用垂直
同期信号の周期が第1の周期のP倍以上となるように決
定しているので、これらの誤差要因に起因する不具合の
発生を未然に防止することができる。
【0035】ところで、本発明の撮像用垂直同期信号
は、周期に応じて、撮像手段による撮像によって得られ
る画像データの垂直方向の間引き数を切り替えるように
用いることができる。より具体的には、撮像用垂直同期
信号の周期を大きくするほど、上記間引き数を大きくす
ることができる。
【0036】一方、デジタルカメラにおいて、読み取ら
れた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位
置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式で
合焦制御(所謂、オートフォーカス制御)を行なう際に
は、それほど高精細な画像データは必要とせず、かつ高
速な処理が求められるので、この際の撮像用垂直同期信
号の周期は比較的小さくすることが好ましい。
【0037】また、デジタルカメラにおいて、撮像手段
による連続的な撮像によって得られたスルー画像を再生
する場合や、撮像によって得られた画像データに基づい
て露出補正を行う場合には、高品質なスルー画像の再生
や、高精度な露出補正のために、高精細な画像データが
求められるので、この際の撮像用垂直同期信号の周期は
比較的大きくすることが好ましい。
【0038】そこで、請求項4記載のデジタルカメラ
は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明にお
いて、前記動作モードとして、合焦制御を行なうモード
である合焦制御モード、前記撮像手段による連続的な撮
像によって得られたスルー画像を再生するモードである
スルー画像モード、及び露出補正を行なうモードである
露出補正モードの各モードを備えると共に、前記合焦制
御モードに対応する前記Pの値を、前記スルー画像モー
ド及び前記露出補正モードに対応するPの値より小さな
値としたものである。これによって、動作モードに応じ
て好適な周期とされた撮像用垂直同期信号を生成するこ
とができる。
【0039】一方、請求項5記載のデジタルカメラの制
御方法は、被写体を撮像する撮像手段、所定周期の第1
のクロック信号を発生する第1の発振手段、及び前記第
1のクロック信号とは異なる周期の第2のクロック信号
を発生する第2の発振手段を備えたデジタルカメラの制
御方法であって、前記撮像手段による撮像により得られ
た画像データの再生に関する予め定められた第1の周期
の再生用垂直同期信号を前記第1のクロック信号に基づ
いて生成すると共に、前記第1の周期をP倍(Pは動作
モードに応じて予め定められた自然数)した第2の周期
以上の周期の前記撮像手段による撮像に関する撮像用垂
直同期信号を前記第2のクロック信号に基づいて生成
し、前記再生用垂直同期信号を基準として前記第2の周
期毎に前記撮像用垂直同期信号の生成動作をリセットす
るものである。
【0040】従って、請求項5に記載のデジタルカメラ
の制御方法によれば、請求項1記載の発明と同様に作用
するので、請求項1記載の発明と同様に、低コストで撮
像系及び再生系の各々の垂直同期信号の同期を安定して
とることができる。
【0041】また、請求項6記載のデジタルカメラの制
御方法は、請求項5記載の発明において、前記撮像用垂
直同期信号を、前記第2の周期に所定のオフセット値を
加算した周期以上の周期となるように生成するものであ
る。
【0042】従って、請求項6に記載のデジタルカメラ
の制御方法によれば、請求項5記載の発明と同様の効果
を奏することができると共に、請求項2記載の発明と同
様に作用するので、請求項2記載の発明と同様に、撮像
系及び再生系の各々の垂直同期信号の同期を、より安定
してとることができる。
【0043】また、請求項7記載のデジタルカメラの制
御方法は、請求項6記載の発明において、前記オフセッ
ト値を、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロッ
ク信号における各々の周期の環境変化に応じた誤差、及
び前記第1の発振手段及び前記第2の発振手段における
各々の機差に応じた誤差の少なくとも一方に基づいて、
前記撮像用垂直同期信号の周期が前記第1の周期のP倍
以上となるように決定したものである。
【0044】従って、請求項7に記載のデジタルカメラ
の制御方法によれば、請求項6記載の発明と同様の効果
を奏することができると共に、請求項3記載の発明と同
様に作用するので、請求項3記載の発明と同様に、第1
のクロック信号及び第2のクロック信号における各々の
周期の環境変化に応じた誤差、及び第1の発振手段及び
第2の発振手段における各々の機差に応じた誤差の少な
くとも一方の誤差要因に起因する不具合の発生を未然に
防止することができる。
【0045】更に、請求項8記載のデジタルカメラの制
御方法は、請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の発
明において、前記デジタルカメラに、前記動作モードと
して、合焦制御を行なうモードである合焦制御モード、
前記撮像手段による連続的な撮像によって得られたスル
ー画像を再生するモードであるスルー画像モード、及び
露出補正を行なうモードである露出補正モードの各モー
ドを備えると共に、前記合焦制御モードに対応する前記
Pの値を、前記スルー画像モード及び前記露出補正モー
ドに対応するPの値より小さな値としたものである。
【0046】従って、請求項8に記載のデジタルカメラ
の制御方法によれば、請求項5乃至請求項7の何れか1
項記載の発明と同様の効果を奏することができると共
に、請求項4記載の発明と同様に作用するので、請求項
4記載の発明と同様に、動作モードに応じて好適な周期
とされた撮像用垂直同期信号を生成することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照
して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を
説明する。
【0048】同図に示すように、本実施の形態に係るデ
ジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレン
ズを含んで構成された光学ユニット20と、上記レンズ
の光軸後方に配設されたCCD22と、CCD22から
の出力信号に基づき被写体像を示すデジタル画像データ
を生成すると共に光学ユニット20の各部、CCD22
等を駆動するためのタイミング信号を生成する信号処理
部40と、デジタルカメラ10の全体的な動作を司る主
制御部60と、CCD22を駆動する垂直・水平ドライ
バ24と、光学ユニット20に含まれるシャッタ及び絞
りを駆動するシャッタ・アイリスモータドライバ26
と、光学ユニット20に含まれる焦点調整モータを駆動
するフォーカスモータドライバ28と、光学ユニット2
0に含まれるズームモータを駆動するズームモータドラ
イバ30と、を含んで構成されている。
【0049】なお、信号処理部40及び主制御部60は
1チップLSI(Large Scale Integrated circuit)と
して構成されており、これによってデジタルカメラ10
の小型化、高信頼性化、及び低コスト化が図られてい
る。
【0050】また、デジタルカメラ10は、CCD22
による撮像によって得られた被写体像や各種情報を表示
するLCD72と、主としてCCD22による撮像によ
って得られたデジタル画像データを記憶するSDRAM
(Synchronous Dynamic Random Access Memory)74
と、各種パラメータやプログラム等を記憶したフラッシ
ュROM(Read Only Memory)76と、主制御部60に
おける再生系の動作の基準となる所定周波数(本実施の
形態では、24MHz)のクロック信号を発生するセラ
ミック発振器82と、主制御部60に対して電源電力を
供給する電源部84と、を含んで構成されている。
【0051】一方、信号処理部40は、相関2重サンプ
リング回路42と、ゲインコントローラ44と、A/D
コンバータ46と、タイミングジェネレータ48と、を
含んで構成されている。
【0052】なお、デジタルカメラ10には、撮像系の
動作の基準となる所定周波数(本実施の形態では、33
MHz)のクロック信号を発生すると共に、主制御部6
0を介して電源部84からの電源電力が供給される水晶
発振器80が備えられている。
【0053】また、主制御部60は、主制御部60全体
の動作を司るCPU(中央演算処理装置)61と、所定
容量のラインバッファを内蔵した撮像制御部62と、所
定の圧縮形式(本実施の形態ではJPEG(Joint Phot
ographic Experts Group)形式)でデジタル画像データ
に対して圧縮処理を施すと共に、圧縮処理されたデジタ
ル画像データに対し必要に応じて伸張処理を施す圧縮・
伸張部63と、メディア制御部64と、LCD制御部6
5と、ビデオエンコーダ66と、がバスBUSを介して
相互に接続されて構成されている。
【0054】メディア制御部64にはスマートメディ
ア、ICカード、CD−R(CompactDisc-Recordabl
e)、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)等の可搬
型の記憶メディア70が接続されており、メディア制御
部64によって記憶メディア70に対する各種情報の書
き込みや当該記憶メディア70に書き込まれている各種
情報の読み出しが制御される。また、LCD制御部65
にはLCD72が接続されており、LCD72にはLC
D制御部65の制御下で各種情報の表示がなされる。
【0055】また、ビデオエンコーダ66には、EVF
(図示省略)が接続可能に構成されたD/Aコンバータ
67が接続されており、ビデオエンコーダ66及びD/
Aコンバータ67により、D/Aコンバータ67にEV
Fが接続された際の当該EVFに表示すべき映像を示す
画像データをNTSC方式のカラー複合映像信号に変換
してEVFに出力する。
【0056】また、ビデオエンコーダ66では、EVF
又はLCD72に対して映像を表示する際の垂直方向の
同期信号である垂直同期信号VDと水平方向の同期信号
である水平同期信号HDとを、セラミック発振器82に
より発生されたクロック信号に基づいて生成し、当該ビ
デオエンコーダ66自身でEVFへの映像の表示の際に
用いると共に、LCD制御部65にバスBUSを介して
送信する。LCD制御部65では、受信した垂直同期信
号VD及び水平同期信号HDを用いてLCD72に対す
る映像の表示を制御する。
【0057】なお、LCD72及び上記EVFは、CC
D22による連続的な撮像によって得られた動画像(ス
ルー画像)を表示してファインダとして使用することが
できる。
【0058】また、SDRAM74及びフラッシュRO
M76は主制御部60のバスBUSに接続されている。
従って、CPU61は、SDRAM74及びフラッシュ
ROM76を任意にアクセスすることができる。
【0059】一方、CCD22の出力端は相関2重サン
プリング回路42、ゲインコントローラ44、及びA/
Dコンバータ46を順に介して撮像制御部62に接続さ
れている。
【0060】また、タイミングジェネレータ48には、
垂直・水平ドライバ24、シャッタ・アイリスモータド
ライバ26、及び撮像制御部62が接続されている。な
お、タイミングジェネレータ48には、ビデオエンコー
ダ66によって生成された垂直同期信号VD及び水平同
期信号HDがバスBUS、撮像制御部62を順に介して
入力されるように構成されている。
【0061】タイミングジェネレータ48は、CCD2
2による撮像に関する系(撮像系)の垂直方向の同期信
号である垂直同期信号VIと水平方向の同期信号である
水平同期信号HIとを水晶発振器80により発生された
クロック信号に基づいて生成し、垂直・水平ドライバ2
4及び撮像制御部62に出力する。
【0062】また、フォーカスモータドライバ28及び
ズームモータドライバ30の入力端は各々主制御部60
(より詳しくはCPU61)に接続され、フォーカスモ
ータドライバ28の出力端は光学ユニット20に備えら
れた焦点調整モータに、ズームモータドライバ30の出
力端は光学ユニット20に備えられたズームモータに、
各々接続されている。
【0063】本実施の形態に係る光学ユニット20に含
まれるレンズは複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更
(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、
図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆
動機構にズームモータ及び焦点調整モータは含まれるも
のであり、ズームモータ及び焦点調整モータは各々CP
U61の制御下でズームモータドライバ30及びフォー
カスモータドライバ28から供給された駆動信号によっ
て駆動される。
【0064】CPU61は、光学ズーム倍率を変更する
際には上記ズームモータを駆動制御して光学ユニット2
0に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0065】また、CPU61は、CCD22による撮
像によって得られた画像のコントラストが最大となるよ
うに上記焦点調整モータを駆動制御することによって合
焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタル
カメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像の
コントラストが最大となるようにレンズの位置を設定す
る、所謂TTL方式を採用しており、オートフォーカス
・フレームによって示される撮影位置に被写体が位置し
た状態で不図示のシャッターボタンを半押しすることに
よって、自動的に合焦制御が為されるように構成されて
いる。
【0066】ところで、デジタルカメラ10には、撮影
シーケンスに応じた動作モードとして、合焦制御を行な
うモードである合焦制御モード、CCD22による連続
的な撮像によって得られた被写体のスルー画像をLCD
72に表示するモードであるスルー画像モード、及び露
出補正を行なうモードである露出補正モードが予め設け
られている。
【0067】表1には、本実施の形態に係るデジタルカ
メラ10の合焦制御モード、スルー画像モード、及び露
出補正モードの各モードにおける撮像系の垂直同期信号
VIと再生系の垂直同期信号VDとの関係、及びCCD
22による撮像によって得られるデジタル画像データの
垂直方向の間引き数が示されている。
【0068】
【表1】
【0069】同表に示すように、タイミングジェネレー
タ48は、合焦制御モード時には、垂直同期信号VIの
周期が、垂直同期信号VDの周期VDSの1倍にオフセ
ット値N1を加算した値以上となるように垂直同期信号
VIを生成し、スルー画像モード及び露出補正モード時
には、垂直同期信号VIの周期が、垂直同期信号VDの
周期VDSの2倍にオフセット値N2を加算した値以上
となるように垂直同期信号VIを生成する。ここで、垂
直同期信号VDの周期VDSに乗じた定数(合焦制御モ
ード時の‘1’、スルー画像モード時及び露出補正モー
ド時の‘2’)が本発明のPに相当するものであり、動
作モードに応じて予め定められた自然数である。
【0070】すなわち、合焦制御モードでは、高品質な
デジタル画像データを得るよりも高速な制御が重視され
るため、CCD22による撮像によって得られるデジタ
ル画像データの垂直方向の間引き数を1/8間引きとす
るように、垂直同期信号VIの周期を垂直同期信号VD
の周期VDSの1倍にオフセット値N1を加算したもの
としている。これに対して、スルー画像モード及び露出
補正モードでは、高速な制御よりも高品質なデジタル画
像データを得ることが重視されるため、CCD22によ
る撮像によって得られるデジタル画像データの垂直方向
の間引き数を1/4間引きとするように、上記Pの値を
合焦制御モードの場合の値より大きな‘2’として、垂
直同期信号VIの周期を垂直同期信号VDの周期VDS
の2倍にオフセット値N2を加算したものとしている。
【0071】ここで、上記オフセット値N1及びオフセ
ット値N2は、周辺温度や湿度等の環境変化、水晶発振
器80及びセラミック発振器82の機差等の各種誤差要
因を考慮して、垂直同期信号VDの周期VDSにPの値
を乗算して得られた値に加算することにより、垂直同期
信号VIの周期を、確実に周期VDSのP倍以上とする
ことができる値を適用する。
【0072】すなわち、各種誤差要因がない場合は、垂
直同期信号VIの周期VISは、次の(1)式によって
決定することができる。従って、このときの周期VIS
としては、図2に示される領域A(同図の網点領域)の
何れの値でも適用することができる。
【0073】 VIS≧P×VDS ・・・(1) しかしながら、実際には上記のような各種誤差要因があ
るため、本実施の形態では、周期VISを、上記(1)
式に対して各種誤差要因に基づいて決定したオフセット
値Nを加算した、次の(2)式によって決定するように
している。すなわち、本実施の形態では、図2に示され
る領域B(同図の斜線領域)の何れかの値を周期VIS
として適用するようにしている。
【0074】 VIS≧P×VDS+N ・・・(2) なお、デジタルカメラ10には、これら以外の種々の動
作モードが用意されているが、ここでの説明は省略す
る。
【0075】タイミングジェネレータ48は、撮像制御
部62から動作モードを示す情報をシリアル通信によっ
て受信することができ、かつ受信した動作モードに応じ
た周期の垂直同期信号VIを生成できるように構成され
ている。
【0076】CCD22が本発明の撮像手段に、セラミ
ック発振器82が本発明の第1の発振手段に、ビデオエ
ンコーダ66が本発明の第1の信号生成手段に、水晶発
振器80が本発明の第2の発振手段に、タイミングジェ
ネレータ48が本発明の第2の信号生成手段及びリセッ
ト手段に、各々相当する。
【0077】次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10の作用を説明する。なお、ここでは、LCD72を
ファインダとして使用すると共に、CCD22による連
続的な撮像によって得られたスルー画像をLCD22に
表示する場合について説明する。
【0078】デジタルカメラ10の不図示の電源スイッ
チがオンされると、電源部84より水晶発振器80及び
セラミック発振器82に電源電力が供給されて水晶発振
器80及びセラミック発振器82が各々作動を開始し、
水晶発振器80によって発生されたクロック信号のタイ
ミングジェネレータ48への供給が開始されると共に、
セラミック発振器82によって発生されたクロック信号
のビデオエンコーダ66への供給が開始される。なお、
この各クロック信号のタイミングジェネレータ48及び
ビデオエンコーダ66への供給は、不図示の電源スイッ
チがオフされるまで継続して行なわれる。
【0079】ビデオエンコーダ66では、セラミック発
振器82から入力されているクロック信号に基づいて垂
直同期信号VD及び水平同期信号HDを生成してLCD
制御部65に供給すると共に、撮像制御部62を介して
タイミングジェネレータ48に供給する。なお、この垂
直同期信号VD及び水平同期信号HDのLCD制御部6
5及びタイミングジェネレータ48への供給も、不図示
の電源スイッチがオフされるまで継続して行なわれる。
【0080】一方、タイミングジェネレータ48では、
水晶発振器80から供給されているクロック信号に基づ
いて、垂直同期信号VI及び水平同期信号HIの生成を
開始する。なお、このとき、垂直同期信号VIは、撮像
制御部62から受信されている動作モードを示す情報に
基づき、表1に示したように、垂直同期信号VDの周期
VDSをP倍(Pは動作モードに応じて予め定められた
自然数)した周期以上の周期となるように生成される。
ここでは、上記動作モードを示す情報としてスルー画像
モードを示す情報が撮像制御部62から受信されている
ので、上記Pの値としては‘2’が適用される。
【0081】また、タイミングジェネレータ48は、垂
直同期信号VIの生成動作に対し、撮像制御部62から
入力されている垂直同期信号VDを基準として周期VD
SをP倍した周期毎にリセットをかける。
【0082】図3には、上記Pの値が‘2’である場合
の、すなわち動作モードがスルー画像モード又は露出補
正モードである場合の垂直同期信号VI及び垂直同期信
号VDのタイムチャートが示されている。同図に示すよ
うに、この場合の垂直同期信号VIの生成動作は、垂直
同期信号VDをトリガーとしてリセットがかけられるの
で、垂直同期信号VIは、垂直同期信号VDに確実に同
期すると共に、正確に垂直同期信号VDの周期の2倍の
周期となるように生成される。
【0083】このとき、リセット前の垂直同期信号VI
は、垂直同期信号VDの周期をP倍した周期以上の周期
となるように生成されているので、図5を参照して説明
したような、立て続けに2回ローレベルとなってしまう
不具合の発生を未然に防止することができる。
【0084】タイミングジェネレータ48によって生成
された垂直同期信号VI及び水平同期信号HIは垂直・
水平ドライバ24に継続的に出力され、垂直・水平ドラ
イバ24では、入力された垂直同期信号VI及び水平同
期信号HIに基づいてCCD22を駆動するための駆動
信号を生成してCCD22に出力する。これによって、
CCD22は、被写体像の撮像を開始し、当該撮像によ
って得られた信号の出力が開始される。
【0085】CCD22から出力された信号は、相関2
重サンプリング回路42によって相関2重サンプリング
処理が施され、ゲインコントローラ44によってCCD
22におけるR(赤)、G(緑)、B(青)毎の感度調
整が施された後、各画素毎のR、G、B信号としてA/
Dコンバータ46に加えられる。A/Dコンバータ46
は、ゲインコントローラ44から順次加えられるR、
G、B信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタ
ル画像データ)に変換して撮像制御部62に出力する。
【0086】一方、タイミングジェネレータ48によっ
て生成された垂直同期信号VI及び水平同期信号HIは
撮像制御部62にも出力される。
【0087】撮像制御部62は、タイミングジェネレー
タ48から入力された垂直同期信号VI及び水平同期信
号HIに基づいて、A/Dコンバータ46から順次入力
されるデジタル画像データを、内蔵しているラインバッ
ファに逐次蓄積すると共に、所定量のデジタル画像デー
タがラインバッファに蓄積される度に、蓄積されたデジ
タル画像データをSDRAM74に格納(転送)する。
【0088】SDRAM74に格納されたデジタル画像
データは、CPU61によって読み出され、これらに光
源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバ
ランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネ
ス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成
し、更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号C
r、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、Y
C信号を再びSDRAM74に格納する。
【0089】LCD制御部65では、SDRAM74に
格納されたYC信号を順次読み出し、読み出したYC信
号によって示される画像を、ビデオエンコーダ66から
入力されている垂直同期信号VD及び水平同期信号HD
に基づいてLCD72に表示するように制御する。
【0090】以上の動作によって、LCD72には被写
体のスルー画像が逐次表示されることになる。
【0091】なお、以上の動作が行なわれている間に、
撮像制御部62は、合焦制御を行う所定のタイミングで
合焦制御モードを示す情報をタイミングジェネレータ4
8にシルアル通信により送信する。これによって、垂直
同期信号VIの周期は、合焦制御を行う際には、合焦制
御に適した周期に切り替えられることになる。
【0092】一方、タイミングジェネレータ48は、光
学ユニット20に備えられたシャッター及び絞りを駆動
させるためのタイミング信号を生成してシャッタ・アイ
リスモータドライバ26に出力する。シャッタ・アイリ
スモータドライバ26では、入力されたタイミング信号
に基づいて上記シャッター及び絞りが駆動されるように
制御される。
【0093】なお、不図示のシャッターボタンが撮影者
によって押圧操作された場合には、SDRAM74に格
納されたYC信号を、圧縮・伸張部63によって所定の
圧縮形式で圧縮した後にメディア制御部64を介して記
憶メディア70に記憶する。
【0094】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10及びデジタルカメラの制御方
法では、再生系と撮像系とで各々個別の発振器によって
クロック信号を発生しているので、各系で共通のクロッ
ク信号を用いる場合のように分周するための回路を用い
る必要がなく、この結果として低コストとすることがで
きると共に、垂直同期信号VIの周期を垂直同期信号V
Dの周期のP倍以上としているので、撮像系及び再生系
の各々の垂直同期信号の同期を安定してとることができ
る。
【0095】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10及びデジタルカメラの制御方法では、垂直同期信号
VIを、垂直同期信号VDの周期VDSをP倍した周期
に所定のオフセット値Nを加算した周期以上の周期とな
るように生成しているので、オフセット値Nを加算しな
い場合に比較して、撮像系及び再生系の各々の垂直同期
信号の同期を、より安定してとることができる。
【0096】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10及びデジタルカメラの制御方法では、オフセット値
Nを、セラミック発振器82によって発生したクロック
信号及び水晶発振器80によって発生したクロック信号
における各々の周期の環境変化に応じた誤差、及びセラ
ミック発振器82及び水晶発振器80における各々の機
差に応じた誤差の双方に基づいて、垂直同期信号VIの
周期が垂直同期信号VDの周期のP倍以上となるように
決定しているので、これらの誤差要因に起因する不具合
の発生を未然に防止することができる。
【0097】更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10及びデジタルカメラの制御方法では、合焦制御モー
ドに対応するPの値を、スルー画像モード及び露出補正
モードに対応するPの値より小さな値としているので、
動作モードに応じて好適な周期とされた垂直同期信号V
Iを生成することができる。
【0098】なお、本実施の形態では、図2に示したよ
うに、垂直同期信号VIの周期VISの下限値を垂直同
期信号VDの周期VDSに対して線形に求める場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、垂直同期信号VDの周期VDSをP倍した周期以上
となるように求めることができる形態であれば、非線形
に求める形態とすることもできる。この場合も、本実施
の形態と同様の効果を奏することができる。
【0099】
【発明の効果】本発明に係るデジタルカメラ及びデジタ
ルカメラの制御方法によれば、再生系と撮像系とで各々
個別の発振手段によってクロック信号を発生しているの
で、各系で共通のクロック信号を用いる場合のように分
周するための回路を用いる必要がなく、この結果として
低コストとすることができると共に、撮像用垂直同期信
号の周期を再生用垂直同期信号の周期のP倍以上として
いるので、撮像系及び再生系の各々の垂直同期信号の同
期を安定してとることができる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を
示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係る垂直同期信号VIの周期の設
定に関する説明に供するグラフである。
【図3】実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用の
説明に供する図であり、撮像系の垂直同期信号VI及び
再生系の垂直同期信号VDのタイムチャートの一例であ
る。
【図4】撮像系及び再生系の各々の垂直同期信号が同期
している場合と、非同期の場合と、の各々のスルー画像
再生時の動作の説明に供する概略図である。
【図5】請求項1記載の発明の説明に供する撮像系の垂
直同期信号VI及び再生系の垂直同期信号VDのタイム
チャートの一例である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 20 光学ユニット 22 CCD(撮像手段) 48 タイミングジェネレータ(第2の信号生成手段
及びリセット手段) 66 ビデオエンコーダ(第1の信号生成手段) 80 水晶発振器(第2の発振手段) 82 セラミック発振器(第1の発振手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する撮像手段と、 所定周期の第1のクロック信号を発生する第1の発振手
    段と、 前記撮像手段による撮像により得られた画像データの再
    生に関する予め定められた第1の周期の再生用垂直同期
    信号を前記第1のクロック信号に基づいて生成する第1
    の信号生成手段と、 前記第1のクロック信号とは異なる周期の第2のクロッ
    ク信号を発生する第2の発振手段と、 前記第1の周期をP倍(Pは動作モードに応じて予め定
    められた自然数)した第2の周期以上の周期の前記撮像
    手段による撮像に関する撮像用垂直同期信号を前記第2
    のクロック信号に基づいて生成する第2の信号生成手段
    と、 前記再生用垂直同期信号を基準として前記第2の周期毎
    に前記第2の信号生成手段による前記撮像用垂直同期信
    号の生成動作をリセットするリセット手段と、 を備えたデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第2の信号生成手段は、前記撮像用
    垂直同期信号を、前記第2の周期に所定のオフセット値
    を加算した周期以上の周期となるように生成する請求項
    1記載のデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記オフセット値を、前記第1のクロッ
    ク信号及び前記第2のクロック信号における各々の周期
    の環境変化に応じた誤差、及び前記第1の発振手段及び
    前記第2の発振手段における各々の機差に応じた誤差の
    少なくとも一方に基づいて、前記撮像用垂直同期信号の
    周期が前記第1の周期のP倍以上となるように決定した
    請求項2記載のデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記動作モードとして、合焦制御を行な
    うモードである合焦制御モード、前記撮像手段による連
    続的な撮像によって得られたスルー画像を再生するモー
    ドであるスルー画像モード、及び露出補正を行なうモー
    ドである露出補正モードの各モードを備えると共に、 前記合焦制御モードに対応する前記Pの値を、前記スル
    ー画像モード及び前記露出補正モードに対応するPの値
    より小さな値とした請求項1乃至請求項3の何れか1項
    記載のデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 被写体を撮像する撮像手段、所定周期の
    第1のクロック信号を発生する第1の発振手段、及び前
    記第1のクロック信号とは異なる周期の第2のクロック
    信号を発生する第2の発振手段を備えたデジタルカメラ
    の制御方法であって、 前記撮像手段による撮像により得られた画像データの再
    生に関する予め定められた第1の周期の再生用垂直同期
    信号を前記第1のクロック信号に基づいて生成すると共
    に、前記第1の周期をP倍(Pは動作モードに応じて予
    め定められた自然数)した第2の周期以上の周期の前記
    撮像手段による撮像に関する撮像用垂直同期信号を前記
    第2のクロック信号に基づいて生成し、 前記再生用垂直同期信号を基準として前記第2の周期毎
    に前記撮像用垂直同期信号の生成動作をリセットするデ
    ジタルカメラの制御方法。
  6. 【請求項6】 前記撮像用垂直同期信号を、前記第2の
    周期に所定のオフセット値を加算した周期以上の周期と
    なるように生成する請求項5記載のデジタルカメラの制
    御方法。
  7. 【請求項7】 前記オフセット値を、前記第1のクロッ
    ク信号及び前記第2のクロック信号における各々の周期
    の環境変化に応じた誤差、及び前記第1の発振手段及び
    前記第2の発振手段における各々の機差に応じた誤差の
    少なくとも一方に基づいて、前記撮像用垂直同期信号の
    周期が前記第1の周期のP倍以上となるように決定した
    請求項6記載のデジタルカメラの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記デジタルカメラに、前記動作モード
    として、合焦制御を行なうモードである合焦制御モー
    ド、前記撮像手段による連続的な撮像によって得られた
    スルー画像を再生するモードであるスルー画像モード、
    及び露出補正を行なうモードである露出補正モードの各
    モードを備えると共に、 前記合焦制御モードに対応する前記Pの値を、前記スル
    ー画像モード及び前記露出補正モードに対応するPの値
    より小さな値とした請求項5乃至請求項7の何れか1項
    記載のデジタルカメラの制御方法。
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