JP2003060963A - デジタルカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影した画像をパソコンの介在なしで外部へ表
示したり蓄積するシステムを利用した画像データに対す
るテキスト挿入をカメラ側の操作で容易に行う。 【解決手段】外部表示装置に表示された画像に挿入する
テキスト（文字列）をデジタルカメラ側で作成し、作成
したテキストをデジタルカメラの表示手段で確認したの
ち、作成したテキストを筐体の動きや傾きで前記外部表
示装置へ転送し、外部表示装置に表示された画像にテキ
ストを挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、撮影した画像をパ
ソコンの介在なしで外部へ表示したり蓄積するシステム
に用いられるデジタルカメラに関し、特に、テキスト挿
入等の編集作業のインターフェースに関する。

【０００２】

【従来の技術】デジタルカメラは、撮影したその場でカ
メラ本体の表示手段に画像を再生できることや、画像デ
ータをパソコンなどに取り込めば、撮影者が自ら画像の
加工や編集を行えることなどから、その利用が急速に高
まっている。

【０００３】ところで、画像にタイトルを挿入したりす
るテキスト挿入作業は、例えば、テキストを挿入する機
能が搭載されたデジタルカメラで行うことが可能であ
る。しかし、デジタルカメラは限られた数のボタンやス
イッチに複数の機能を付与しているため操作が複雑で、
特に、キーを何回も連続で押して所望の文字を選択した
り、漢字等へ変換する操作には手間と時間がかかる。ま
た、小さなデジタルカメラの表示画面に表示される画像
を見ながらの作業は微妙な操作を要し、テキストの配置
の設定などでは精度に欠けるという課題もあった。その
ため、テキストを挿入するような編集では、わざわざ別
途にパソコンを用意して専用のソフトウェアで行うこと
も多い。

【０００４】一方、パソコンを用いてテキストの挿入な
どの編集作業を行う場合、デジタルカメラをパソコンに
接続したり、あるいは画像ファイルを記録した記録媒体
をパソコンにセットしたりして、画像データをパソコン
側に転送してから、編集の作業を行う。そのため、手元
に適当なパソコンがないか、あっても所要の画像処理ソ
フトウェアがインストールされていない場合、若しくは
インターフェースケーブルなどの付属品が見当たらない
場合には、テキストの挿入作業を行うことは不可能で、
しかも、パソコンの操作に不慣れな使用者には困難を伴
うという課題があった。また、近年、撮影した画像をパ
ソコンの介在なしで外部へ表示したり蓄積するシステム
が知られており、画像の表示と同様に、テキストの挿入
作業についても簡易が操作が望まれている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、撮影
した画像をパソコンの介在なしで外部へ表示したり蓄積
するシステムを利用した画像データに対するテキスト挿
入をカメラ側の操作で容易に行うことができるデジタル
カメラを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、写真レンズを通して取得した像を画像信
号に変換する撮像手段（撮像手段１１）と、画像信号を
記録する記録手段（記録手段１３）と、記録した画像デ
ータなどを表示する表示手段（表示手段１４）と、外部
表示装置へ表示させる画像データや各種制御信号を外部
へ送るインターフェース手段（画像データＩ／Ｆ手段１
７）と、前記外部表示装置に表示させるための画像デー
タの転送及び前記外部表示装置に表示された画像データ
に対するテキスト入力などの編集作業を筐体の動きや傾
きで制御するために該筐体の動きや傾きを検出する位置
検出手段（位置検出手段１６）と、前記筐体の動きを前
記位置検出手段の出力に基づいて解析して前記編集作業
の実行命令を制御信号として生成する情報処理手段（情
報処理手段１２）と、を備えたデジタルカメラにおい
て、前記外部表示装置に表示された画像に挿入するテキ
スト（文字列）を作成するテキスト作成手段（テキスト
作成手段１８）を備え、作成したテキストを前記デジタ
ルカメラの前記表示手段で確認したのち、作成したテキ
ストを筐体の動きや傾きで前記外部表示装置へ転送し、
前記外部表示装置に表示された画像にテキストを挿入す
る、ことを特徴とする。

【０００７】この構成によれば、外部表示装置に表示さ
れた画像にテキストを挿入する場合、挿入するテキスト
をデジタルカメラ側で作成することができ、また、作成
したテキストの画像への挿入も筐体の動き等で行うこと
ができるため、テキスト挿入作業を容易に行うことがで
きる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
について図面を用いて詳細に説明する。図１は本発明の
実施形態に係るデジタルカメラの内部構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、このデジタルカメラ１
００は、主としてレンズ１０、撮像手段１１、情報処理
手段１２、記録手段１３、表示手段１４、及び各種操作
スイッチを含む入力手段１５、カメラ筐体の動きや傾き
を検知する位置検出手段１６、画像データインターフェ
ース手段１７、外部表示装置に表示された画像に挿入さ
れるテキストを作成するテキスト作成手段１８などから
構成される。

【０００９】撮像手段１１は撮像素子としてのＣＣＤを
含み、レンズ１０及び図示せぬ絞り装置を介してＣＣＤ
の受光面に結像される被写体の光学像を電子画像信号に
変換するブロックである。本例のデジタルカメラ１００
に搭載されているＣＣＤは、シャッタゲートパルスのタ
イミングによって各受光センサの電荷蓄積時間（シャッ
タースピード）を制御する、いわゆる電子シャッター機
能を有している。

【００１０】レンズ１０はズームレンズでもよいし、単
焦点レンズでもよい。レンズ１０は図示せぬモータ（ズ
ームモータやフォーカスモータ）を有するレンズ駆動装
置によって駆動される。

【００１１】情報処理手段１２は中央演算処理装置（Ｃ
ＰＵ）及び画像信号処理回路を含むブロックであり、デ
ジタルカメラ１００の各回路を統括制御する処理部であ
る。前記ＣＰＵは、入力手段１５からの入力信号や位置
検出手段１６からの出力に応じて対応する動作の制御を
行い、レンズ１０のズーミング動作や自動焦点調節（Ａ
Ｆ）動作の制御、自動露出調節（ＡＥ）制御、および画
像データの外部記録装置への送信、画像の加工・編集処
理の実行等を行う。画像信号処理回路は前記ＣＰＵの指
令に従って、前記撮像手段１１から出力される画像信号
を取り込み、画像信号に基づいて色分離、ゲイン調整、
Ａ／Ｄ変換等の所定の処理を行うとともに、輝度信号
（Ｙ信号）及び色差信号（Ｃ信号）の生成、ガンマ補正
処理、圧縮処理その他の信号処理を行う。

【００１２】撮像手段１１から得られる画像信号は、画
像信号処理回路において所定の処理が施され、撮影され
た被写体像を示す電子画像データに変換される。こうし
て得られた画像データは記録手段１３によって本体内蔵
メモリに記録される。なお、本体内蔵メモリの代わりに
着脱可能な記録媒体、例えば、スマートメディアと呼ば
れるカード型ＩＣメモリなどを用いてもよい。記録媒体
はメモリカードに限らず、ＰＣカード、磁気ディスク、
光磁気ディスク、メモリスティックなど種々の形態が可
能である。記録手段１３は使用される記録媒体の種類に
対応した読み書き装置で構成される。

【００１３】表示手段１４は、例えば、液晶ディスプレ
イ（ＬＣＤ）で構成される。液晶ディスプレイに代え
て、有機ＥＬディスプレイその他の平面ディスプレイを
用いることもできる。表示手段１４には、本体内蔵メモ
リから読み出された再生画像の他に、文字を選択してテ
キストを作成するためのＧＵＩ画面（グラフィカルユー
ザインターフェース画面）が表示される。また、デジタ
ルカメラ１００のモード設定その他の各種設定・選択操
作に必要なメニューや選択項目、メモリカードの残記憶
容量表示、撮影可能画像数、再生画像のコマ番号、電池
の残量等のカメラ機能に関連する情報も表示される。

【００１４】位置検出手段１６は、操作者がカメラ本体
を動かしたり傾けたりすることで、各種操作の選択や実
行が可能になるもので、各種ボタンやスイッチ類による
入力を補助する機能を有する。位置検出手段１６によ
り、操作者はより直感的に操作を実行することが可能と
なる。本実施形態では位置検出手段１６に加速度センサ
を使用する。具体的には、３次元座標系のＸ、Ｙ、Ｚの
各軸方向に加速度センサを配置し、３個のセンサからの
出力信号に応じて情報処理手段１２で移動量や回転角度
を算出する。

【００１５】画像データインターフェース手段１７と後
述の外部記録装置の画像データインターフェース手段２
１は、デジタルカメラ１００と外部記録装置２００との
間で、画像データを所定の方式で移動したり、制御信号
の授受を行ったりする。本実施形態ではデータや制御信
号の伝送媒体として赤外線を使用するため、画像データ
インターフェース手段１７および２１は、赤外線の送受
信部を備えている。記録手段である内蔵メモリに格納さ
れた画像データは、この画像データインターフェース手
段１７および２１を介して外部記録装置２００に転送さ
れる。また、外部記録装置２００に対する動作命令信号
や外部記録装置２００からの応答信号なども画像データ
インターフェース手段１７および２１を介して送受信さ
れる。

【００１６】なお、本実施形態では無線による画像デー
タ転送としているが、有線によるデータ転送としてもか
まわない。その場合、画像データインターフェース手段
１７および２１は、画像データや制御信号の入出力装置
およびデータケーブルの接続装置で構成され、両方の画
像データインターフェース手段１７および２１は、デー
タケーブルで接続される。

【００１７】さらに、上記の通り、記録手段をメモリカ
ードなどの各種記録媒体の読み書き装置で構成する場
合、画像データの授受に関しては操作者が手動で行うこ
とになる。すなわち、画像データが記録された記録媒体
を操作者がデジタルカメラから取り外し、外部記録装置
に装着することにより、画像データが移動される。その
ため、画像データインターフェース手段１７および２１
は制御信号の授受を行うためだけの装置で構成すればよ
い。

【００１８】次に、図２は本発明の実施形態に係るデジ
タルカメラシステムのブロック構成図である。デジタル
カメラ１００の内部構成は図１で示した通りであるので
図示を省略する。デジタルカメラ１００から送信される
画像データは外部記録装置２００が受信して記録する。
外部記録装置２００は主として、画像データの受信や各
種制御信号の送受信を行う画像データインターフェース
手段２１、各種制御信号の命令を受けて外部記録装置２
００の各部の動作を制御する制御手段２２、画像データ
を記録するメモリ２３、外部モニタあるいは一般のテレ
ビに接続して画像データを表示するための表示用インタ
ーフェース２４、画像を印刷する印刷手段２５などから
構成される。

【００１９】また、外部記録装置２００は表示用インタ
ーフェース２４に外部表示装置であるモニタあるいは一
般のテレビ３００を接続することで、メモリに記録され
た画像データを表示することが可能である。また、印刷
手段２５でメモリ内に格納された画像データをプリント
することが可能である。

【００２０】次に、図３に本実施形態におけるデジタル
カメラの外観略図を示す。デジタルカメラ１００は、筐
体３１、電源スイッチ３２、光学ファインダー３３、撮
影レンズ３４、シャッターボタン３５、補助光発光部３
６、ディスプレイ３７、機能ボタン３８、メニュースイ
ッチ（十字スイッチ）３９、リセットボタン４０、実行
／画面切り替えスイッチ４１、赤外線送受信部４２、な
どで構成されている。

【００２１】次に、本発明の実施形態に係るデジタルカ
メラおよびデジタルカメラシステムの作用について、図
４のフローチャートを用いて説明する。デジタルカメラ
１００で撮影した画像データはカメラ本体内に保存され
ている。任意の時点で、撮影した画像データをデジタル
カメラ１００の表示手段（ＬＣＤ）１４に表示させ、テ
キストを挿入したい画像を選択する（ステップＳ１０
１）。画像を選択したら、選択した画像を外部記録装置
２００に転送するために、デジタルカメラ１００を画像
加工モードにする（ステップＳ１０２）。本実施形態で
は、画像加工モードに変更する操作を図５に示すよう
に、デジタルカメラ１００の機能ボタン３８を押しなが
らデジタルカメラ１００の右側を支点として下方向に４
５度以上傾けるようにしている。この動きを、位置検出
手段１６が画像加工モードのＯＮ操作として検出する
と、表示手段１４に表示している画像データが記録手段
１３から画像データインターフェース手段１７を介して
外部記録装置２００に向けて転送される（ステップＳ１
０３）。

【００２２】外部記録装置２００は画像データを受信し
（ステップＳ１０４）、メモリ２３に保存する（ステッ
プＳ１０５）。データが転送された時点でデジタルカメ
ラ１００の表示手段１４には画像加工処理のアイコンが
表示される（ステップＳ１０６）。また、外部記録装置
２００に接続されたテレビ３００には選択した画像デー
タの画像が表示される（ステップＳ１０７）。デジタル
カメラ１００の機能ボタン３８を押すと、ＬＣＤには、
トリミングを表す「はさみ」のアイコンや、拡大・縮小
を表す「ルーペ」のアイコン、テキスト挿入を表す
「Ｔ」のアイコン、が順番に表示されるので、所望の画
像加工処理を選択する（ステップＳ１０８）。ここで
は、テキストの挿入を行うので、テキスト挿入モードを
選択すると、図６（ａ）のようなアイコンが表示され
る。以降、選択した画像加工処理（テキスト挿入の処
理）が行われる（ステップＳ１０９）が、処理の過程に
おいてその画像が外部記録装置２００に接続されたテレ
ビ３００に表示される（ステップＳ１１０）ので、表示
を確認しながら処理を実行することができる。

【００２３】次に、テキスト挿入の処理の詳細ステップ
について図７のフローチャートと、デジタルカメラのＬ
ＣＤの表示例（図８）を用いて説明する。テキストの作
成はテキスト作成手段１８で行われる。

【００２４】デジタルカメラ１００のＬＣＤに「Ｔ」の
アイコンが表示されるとテキスト挿入モードになる（ス
テップＳ２００）。この時点で、外部記録装置２００に
接続されたテレビ３００に、転送された画像データの全
体画像が表示される（ステップS２０１）。テキスト挿
入モード選択後所定時間が経過すると、ＬＣＤの表示
は、図６（ａ）の「Ｔ」のアイコンから、図６（ｂ）の
ような文字選択用のダイヤルのイラスト（ＧＵＩ画面）
に変化する（ステップＳ２０２）。文字選択ダイヤルの
イラスト表示を見ながらテキストの作成を行う（ステッ
プＳ２０３）。

【００２５】ＬＣＤに表示される文字選択ダイヤルは、
十字スイッチ３９の操作で回転するようになっており、
中央の位置に合わせて選択を行う。ダイヤルの回転は十
字スイッチ３９の左右を押して行い、同じく十字スイッ
チ３９の上を押すと、その文字が選択される。ダイヤル
の上部には選択した文字が順番に表示されるので、適切
な箇所で漢字やカタカナ、英数字への変換を行う（図８
（ａ））。文字選択ダイヤルの中には、文字のほかに
「変換」、「確定」などのメニューがあるので、ダイヤ
ルを合わせ、十字スイッチ３９の下を押して実行する。
その他、各種記号や、「スペース」や「やり直し」など
のメニューもあるので、必要に応じて選択する（図８
（ｂ））。

【００２６】文字の選択と確定を行いテキストの作成が
終了したら、上述と同様に図５に示す要領の操作（デジ
タルカメラ１００の機能ボタン３８を押しながらデジタ
ルカメラ１００の右側を支点として下方向に４５度以上
傾ける）によりテキストの確定を行う（ステップＳ２０
４）。

【００２７】確定を行うと、テキストのデータが外部記
録装置２００に向けて送信され、外部記録装置２００の
画像データインターフェース手段２１がデータを受信し
（ステップＳ２０５）、接続したテレビに表示されてい
る画像に重ねてテキストが表示される（ステップＳ２０
６）。

【００２８】次に、テキストが合成表示されたテレビの
画面を確認し、テキストの色とフォントを決定する。機
能ボタン３８を押すたびに色一覧やフォント一覧がＬＣ
Ｄに表示されるので、所望の色やフォントを選択する
（ステップＳ２０７）。選択するたびに、色やフォント
が変更される（ステップＳ２０８およびＳ２０９）の
で、テレビの表示を確認しながら色とフォントを選択す
ることが可能である。なお、ここで斜体や太字、アンダ
ーラインなどの文字修飾についても選択を行うことが可
能である。

【００２９】色とフォント等を選択したら、同様に図５
に示す要領の確定操作を行う（ステップＳ２１０）。こ
の確定操作が実行されると、デジタルカメラを動かすだ
けでテキストの大きさと配置が容易に設定できるモード
に自動的に移行する。

【００３０】テレビに表示されたテキストを拡大・縮
小、移動させる操作は、操作者が手に持ったデジタルカ
メラ１００をテレビ３００側に向け、デジタルカメラを
近づけたり遠ざけたりするような動作で実行できる（ス
テップＳ２１１）。

【００３１】ここで、カメラの移動のしかたの例を図９
に示す。図のように、操作者はテレビ３００に向かって
カメラを持ち、各方向にカメラを動かす。作成したテキ
ストの確定後のテレビ画面表示は図１０（ａ）のように
なっている。テレビ画面と平行な面上で、上下左右にカ
メラを動かすと（図９（ａ））、テキストの位置が移動
する。例えば、カメラを右に動かすと、テキストは右に
移動する（図１０（ｂ））。一方、テレビ画面に垂直に
カメラを動かすと（図９（ｂ））、テキストの拡大・縮
小が行える。近づけると拡大されて、遠ざけると縮小さ
れる。例えば、カメラを近づけるとテキストが拡大され
る（図１０（ｃ））。操作者はルーペを持っているよう
な感覚で拡大・縮小の操作が行える。

【００３２】これらのカメラ筐体の動きは位置検出手段
１６によって検知される。なお、操作者はテレビに向か
って操作を行うが、実際は、カメラ筐体の動きを位置検
出手段が検知し、テレビとデジタルカメラとの間の距離
の移動量に換算したデータの送受信が、デジタルカメラ
１００と外部記録装置２００との間で行われている。操
作者の手は微妙に動くので、拡大・縮小、移動の操作と
それ以外の動きを区別するため、カメラを動かす操作は
機能ボタン３８を押しながら実行する。デジタルカメラ
１００の位置検出手段１６は、実行ボタンを押された時
点以降の加速度センサからの出力信号を検知し（ステッ
プＳ２１２）、情報処理手段１２に出力する。

【００３３】情報処理手段１２は出力信号をもとに、デ
ジタルカメラ１００本体が３次元座標系でどちらの方向
に移動したかを解析し、テキストの基準となる点の移動
量と移動方向、拡大・縮小の割合を算出する（ステップ
Ｓ２１３）。この結果を画像データインターフェース手
段１７経由で外部記録装置２００に向けて送信する。外
部記録装置２００の画像データインターフェース手段２
１は移動データを受信し（ステップＳ２１４）、制御手
段２２は移動データに応じてテキストの配置と大きさを
変更し、表示する（ステップＳ２１５）。

【００３４】操作者は、所望の構図（テキストの配置と
大きさのバランス）が得られるまでデジタルカメラ１０
０を動かし、ステップＳ２１１からステップＳ２１５ま
での手順を繰り返す。テキストの配置と大きさを決定す
るためのカメラの移動が終了すると（ステップＳ２１
６）、外部記録装置２００のスピーカ（ブロック図では
図示省略）から「カチカチカチ」というタイプを打つよ
うな擬音を発し（ステップＳ２１７）、テキスト挿入の
加工処理が終了したことを音で効果的に告知するように
することが好ましい。次にテキスト挿入処理後の画像が
テレビ３００に表示される（ステップＳ２１８）。画像
を確認し（ステップＳ２１９）、テキストの作成からや
り直したい場合はリセットボタン４０を押してする（ス
テップＳ２２０）。確定する場合はテキスト挿入の画像
加工処理を終了する（ステップＳ２２１）。

【００３５】次に、再び図４に戻り、画像加工処理（ス
テップＳ１０９）終了後の手順について説明する。画像
加工処理（ここではテキスト挿入の処理）が終了する
と、処理終了後の画像がテレビ３００に表示され（ステ
ップＳ１１０）、これまでに行った処理を確定するかど
うかを確認する表示が行われる（ステップＳ１１１）。
この表示はデジタルカメラ１００の表示手段であるＬＣ
Ｄあるいは外部記録装置２００に接続したテレビ３０
０、またはその両方に表示してもかまわない。確定しな
い場合は、リセットボタン４０を押してステップＳ１０
６に戻り、画像加工処理の選択からやり直しを行うこと
が可能である。確定する場合、機能ボタン３８を押せば
処理後の画像が保存される（ステップＳ１１２）。この
場合、処理前の画像データを消去しても、バックアップ
として保存するように設定してもかまわない。

【００３６】なお、本実施形態では加工処理を行う画像
データをその都度外部記録装置２００に転送する形式と
したが、記録手段１３に保存された画像データを予め外
部記録装置２００にすべて転送しておき、デジタルカメ
ラ１００を操作して、外部表示手段に画像を表示させな
がら検索して、加工処理を実行する画像を選択するよう
にしてもよい。その際、メモリ２３に保存する画像デー
タは、テーマ別にホルダを設け、検索しやすいように分
類しておくことが好ましい。この形式における画像デー
タの保存および画像加工処理のフローチャートを図１１
に示す。デジタルカメラ１００は、記録手段１３に保存
された画像データを、画像データインターフェース手段
１７を経由して外部記録装置２００に送信する（ステッ
プＳ３０１）。外部記録装置２００は画像データを受信
して（ステップＳ３０２）、メモリ２３に保存する（ス
テップＳ３０３）。

【００３７】次に、任意の時点で転送済みの画像の加工
処理を行う場合、デジタルカメラ１００のメニュースイ
ッチ３９で外部記録装置２００の画像検索のメニューを
選択し、加工処理を行う画像の検索を行う（ステップＳ
３０４）。その際、外部記録装置２００に接続されたテ
レビ３００には、画像が格納されたホルダをアイコンな
どでイメージ表示させ、メニュースイッチである十字ス
イッチ３９の上下、左右を押下して画像を検索するよう
にしてもかまわない。検察した画像データの画像はテレ
ビ３００に表示される（ステップＳ３０５）。所定の画
像を選択する場合、機能ボタン３８を押して処理実行の
確定を行う（ステップＳ３０６）。機能ボタン３８を押
すと自動的に画像加工モードになる（ステップＳ３０
７）。以降の手順は、図４のフローチャートの「Ａ」で
示す箇所以降の流れに合流し、同様であるので説明を省
略する。

【００３８】また、本実施形態では各種加工・編集処理
の種類をアイコンで表示する構成としたが、例えば、
「文字入力」、「拡大」、「縮小」などのように文字で
表示するようにしてもかまわない。

【００３９】さらに、本実施形態ではデジタルカメラ１
００の記録手段１３から画像データを外部記録装置２０
０に転送する際、記録手段１３の該当画像データは消去
される方式としている。これは、消去によりデジタルカ
メラ内のメモリの空き容量を増やし撮影可能枚数を増加
させるためであるが、バックアップとして消去しない方
式にしてもかまわない。特にメモリカードなどのように
着脱可能な記録媒体の場合は、媒体を入れ替えることで
撮影可能枚数を増やすことができるので、どちらの方式
も採用可能である。

【００４０】また、本実施形態では、位置検出手段１６
でカメラ筐体の動きを検出し、確定の操作や表示移動の
操作を行う構成としたが、カメラ本体の各種ボタン類、
十字スイッチなどを操作して同等の操作が行えるように
なっていることは言うまでもない。

【００４１】なお、挿入したテキストはテキストデータ
として、それぞれの画像データと一緒に保存される。そ
のため、テキストはいつでも変更したり、削除したりす
ることが可能である。

【００４２】

【発明の効果】本発明のデジタルカメラシステムによれ
ば、外部表示装置に表示された画像にテキストを挿入す
る場合、挿入するテキストをデジタルカメラ側で作成す
ることができ、また、作成したテキストの画像への挿入
も筐体の動き等で行うことができるため、テキスト挿入
作業を容易に行うことができる。

【００４３】また、本発明のデジタルカメラシステムで
は、テキスト挿入処理のための専用パソコンを必要とせ
ず、パソコン操作に不慣れな操作者にも手軽にテキスト
挿入が行える。さらに、パソコン用のソフトウェアや、
パソコンとデジタルカメラ本体を接続するケーブル類な
ども不要であるため、それらの有無によってテキスト挿
入処理の可否が限定されるといった制限も発生しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラに
ついて内部構成を示したブロック図である。

【図２】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラシ
ステムのブロック図である。

【図３】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの
外観略図である。

【図４】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラシ
ステムの動作手順を示したフローチャートである。

【図５】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの
操作例（画像データの転送操作）を示した模式図であ
る。

【図６】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの
ＬＣＤのアイコン表示例を示した模式図である。

【図７】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラシ
ステムのテキスト挿入処理における詳細ステップを示し
たフローチャートである。

【図８】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラシ
ステムのテキスト挿入処理におけるＬＣＤ画面表示例を
示した模式図である。

【図９】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの
操作例（テキストの拡大・縮小、移動の実行操作）を示
した模式図である。

【図１０】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラ
システムのテキスト挿入処理におけるテレビ画面表示例
を示した模式図である。

【図１１】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラ
システムのテキスト挿入処理における第２の詳細ステッ
プを示したフローチャートである。

【符号の説明】

１２ 情報処理手段 １３ 記録手段 １４ 表示手段 １６ 位置検出手段 １７ 画像データインターフェース手段 １８ テキスト作成手段 ２１ 外部記録装置の画像データインターフェース手段 ２２ 制御手段 ２３ メモリ ２４ 表示用インターフェース ３７ ディスプレイ ３８ 機能ボタン ３９ メニュースイッチ（十字スイッチ） ４０ リセットボタン ４２ 赤外線送受信部 １００ デジタルカメラ ２００ 外部記録装置 ３００ テレビ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 101:00 Ｈ０４Ｎ 101:00 Ｆターム(参考） 2H105 EE16 5C022 AA13 AC03 AC13 AC42 AC69 AC78 5C076 AA16 BA06 CA02 5E501 AA30 AC34 BA20 CA03 CB20 EA01 EB11 FA13

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 写真レンズを通して取得した像を画像信
   号に変換する撮像手段と、画像信号を記録する記録手段
   と、記録した画像データなどを表示する表示手段と、外
   部表示装置へ表示させる画像データや各種制御信号を外
   部へ送るインターフェース手段と、前記外部表示装置に
   表示させるための画像データの転送及び前記外部表示装
   置に表示された画像データに対するテキスト入力などの
   編集作業を筐体の動きや傾きで制御するために該筐体の
   動きや傾きを検出する位置検出手段と、前記筐体の動き
   を前記位置検出手段の出力に基づいて解析して前記編集
   作業の実行命令を制御信号として生成する情報処理手段
   と、を備えたデジタルカメラにおいて、 前記外部表示装置に表示された画像に挿入するテキスト
   （文字列）を作成するテキスト作成手段を備え、作成し
   たテキストを前記デジタルカメラの前記表示手段で確認
   したのち、作成したテキストを筐体の動きや傾きで前記
   外部表示装置へ転送し、前記外部表示装置に表示された
   画像にテキストを挿入する、ことを特徴とするデジタル
   カメラ。
2. 【請求項２】 請求項１記載のデジタルカメラと、前記
   デジタルカメラからの画像データや各種制御信号を受け
   るためのインターフェース手段及び前記画像データを蓄
   積する蓄積手段を備えた外部装置と、前記外部装置に接
   続され前記画像データを表示するテレビ受像機などの外
   部表示手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメ
   ラシステム。