JP2003059911A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
グガスを用いるプラズマエッチングを行なったときにレ
ジストパターンの上に堆積されるポリマー膜をアッシン
グにより除去し、その後、絶縁膜をウェット洗浄した際
に該絶縁膜に表面荒れが発生しないようにする。 【解決手段】 絶縁膜201に対してレジストパターン
202をマスクにして、フルオロカーボンガスよりなる
エッチングガスを用いてプラズマエッチングを行なう。
次に、レジストパターン202の上に堆積されたポリマ
ー膜206に対して、チャンバー圧力及びプラズマ生成
電力を相対的に低く設定した条件で、酸素ガス又は酸素
を主成分とするガスを用いて第1段階のアッシングを行
なう。次に、絶縁膜201の上に存在している残留ポリ
マーに対して、チャンバー圧力及びプラズマ生成電力を
相対的に高く設定した条件で、酸素ガス又は酸素を主成
分とするガスを用いて第2段階のアッシングを行なう。
Description
方法に関し、特に、絶縁膜に対して炭素及びフッ素を含
むエッチングガスを用いるプラズマエッチングを行なっ
た後、プラズマエッチングにより堆積されたポリマー膜
を酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いてアッシ
ングを行なう工程を備えている半導体製造装置の製造方
法に関する。
むにつれて、より小さい径を持つコンタクトホールが必
要になっているが、これに対してコンタクトの深さはそ
れほど変化していないため、アスペクト比(コンタクト
ホールの深さ/コンタクトホールの径)の高いコンタク
トホールを形成する技術が必要となっている。
レジスト膜も薄膜化されているため、(コンタクトホー
ルの深さ)/(レジスト膜のエッチング量)の値を如何
に大きくするか、つまり、(コンタクトホールが形成さ
れる絶縁膜のエッチングレート)/(レジスト膜のエッ
チングレート)=対レジスト選択比の値を如何に大きく
するかが重要となる。
なければ、コンタクトホールが形成されるまでにレジス
ト膜の大部分がエッチングされてしまうので、コンタク
トホールの形状を良好に保つことができない。つまり、
コンタクトホールの上部がラッパ状に開いてしまった
り、又はレジスト膜が消滅して隣り合うコンタクトホー
ル同士が接続されてしまったりする。
クトホールの形状を良好に保つための1つの方法として
は、エッチングガスとしてC/F比の高いPFC(パー
フルオロカーボン)ガス、例えば、C2F6ガス(C/F
比=2/6)、C4F8ガス(C/F比=4/8)又はC
5F8ガス(C/F比=5/8)などを用いたり、又はカ
ーボンリッチなエッチング条件を採用したりして、レジ
スト膜の表面に強固な堆積膜を形成し、これにより、高
い対レジスト選択比を得ることが考えられる。
比がより高い酸化膜エッチングプロセスを使用している
ため、従来のアッシング方法では、電力を高くしてもレ
ジスト膜表面のポリマーに対して十分なエッチングレー
トを得ることができないと言う問題がある。
に、酸素ガスにフッ素ガスを添加してアッシングを行な
うと、ウェーハ表面荒れ又は下地基板の削れなどの問題
が発生する。
について、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)
を参照しながら説明する。
窒化膜などよりなるエッチングストッパー膜、ポリシリ
コン若しくはタングステンなどよりなるプラグ、又は下
層配線などから構成される下地層10の上に形成された
シリコン酸化膜11の上に、コンタクトホール形成用開
口部を有するレジストパターン12を形成する。
グ用チャンバー(図示は省略している)内に、フルオロ
カーボンガスを主成分とするエッチングガス13を導入
して、シリコン酸化膜11に対してレジストパターン1
2をマスクにエッチングを行なうことにより、シリコン
酸化膜11にコンタクトホール14を形成する。このよ
うにすると、SiF4、CO2 又はH2Oなどの反応生成
ガス15が生成されて気化する。この際、レジストパタ
ーン12の表面、コンタクトホール14の底面及び壁面
並びにエッチング用チャンバーの壁面には、エッチング
ガス13のプラズマから供給される炭素又はフッ素を主
成分とし(CxHyFz)nよりなる強固なポリマー膜16
が堆積する。
グ用チャンバー(図示は省略している)内に、フルオロ
カーボンガスが添加された酸素ガスよりなるアッシング
ガス17を導入して、ポリマー膜16をアッシングす
る。このようにすると、プラズマ生成用電力により活性
化した酸素がポリマー膜16の1つの主成分である炭素
と結合して二酸化炭素になると共にフッ素も気化し、こ
れらが反応生成ガス18として除去される。
ン酸化膜11の表面に残留ポリマー19が形成される。
そして、プラズマ生成電力により、高いエネルギーを持
つ活性化酸素が大量に生成されると共に、生成された高
いエネルギーを持つ活性化酸素がシリコン酸化膜11の
表面に飛来するため、残留ポリマー19内のフッ素が濃
縮されながら、飛来してくる活性化酸素によりシリコン
酸化膜11の表面部に押し込まれるので、シリコン酸化
膜11の表面部に第1のフッ素注入層21が形成され
る。また、反応生成ガス18に含まれており気化状態の
フッ素は、プラズマ生成電力により活性化されて再びシ
リコン酸化膜11の表面に飛来した後、シリコン酸化膜
11の表面部に注入されるので、シリコン酸化膜11の
表面部には第2のフッ素注入層22が形成される。
面に付着しているポリマー膜16又はチャンバーの壁面
に付着しているポリマー膜に含まれるフッ素、及びアッ
シングガスに添加されているフルオロカーボンに含まれ
るフッ素がコンタクトホール14の底部にも入射するの
で、下地層10におけるコンタクトホール14に露出し
ている部分がエッチングされてリセス部23が形成され
る。
4によりシリコン酸化膜11の表面及びコンタクトホー
ル14の底部をウェット洗浄して、残留ポリマー19を
除去する。
浄工程では、シリコン酸化膜11の表面及びコンタクト
ホール14の底面に存在する残留ポリマー19は完全に
除去されるが、シリコン酸化膜11の表面における第1
のフッ素注入層21及び第2のフッ素注入層22が形成
されている領域と形成されていない領域との間ではウェ
ット洗浄工程におけるエッチングレートに差があるの
で、図6(c)に示すように、シリコン酸化膜11の表
面に凹凸が形成されて、表面荒れ部25が発生してしま
う。
タクトホール14の底部に存在する残留ポリマー19を
アッシングにより除去する際に、アッシングレートを確
保したり又は残留ポリマー19を確実に除去したりする
べく、高いプラズマ生成用電力を印加してアッシングを
行なうと、残留ポリマー19に含まれるフッ素又はチャ
ンバー側壁に堆積しているポリマーに含まれているフッ
素がシリコン酸化膜11の表面に打ち込まれるので、ウ
ェット洗浄工程において発生する表面荒れ部25が一層
大きくなる。
いて、多量のフッ素がコンタクトホール14の底部に入
射して、下地層10におけるコンタクトホール14に露
出している部分にリセス部23(図6(a)を参照)が
形成されると、下地層10が不純物拡散層である場合に
はコンタクト抵抗が上昇するという問題が発生し、また
下地層10がエッチングストッパー膜である場合には該
エッチングストッパー膜の下に形成されている金属配線
が露出し、該金属配線が酸素プラズマにより酸化したり
吸湿したりしてデバイス特性が劣化するという問題が発
生する。
酸化膜11の表面に堆積しているポリマー膜16(図5
(c)を参照)に含まれるフッ素、及びアッシングガス
に含まれるフルオロカーボンガスから発生するフッ素
が、プラズマにより活性化されてアッシングチャンバー
のパーツにダメージを与えるので、該パーツの寿命が短
くなるという問題がある。
1の表面に打ち込まれたフッ素が洗浄工程で完全に除去
されずに残ってしまう場合がある。この場合、コンタク
トホール14が形成されているシリコン酸化膜11の上
に化学増幅型レジスト材料よりなるレジスト膜を形成
し、該レジスト膜に対してパターン露光を行なうと、第
1及び第2のフッ素注入層21、22に含まれるフッ素
がレジスト膜の露光部に発生する酸を失活させてしまっ
て、良好な形状を有するレジストパターンが形成されな
いという問題もある。
素及びフッ素を含むエッチングガスを用いるプラズマエ
ッチングを行なったときにレジストパターンの上に堆積
されるポリマー膜をアッシングにより除去し、その後、
絶縁膜をウェット洗浄した際に該絶縁膜に表面荒れが発
生しないようにすることを目的とする。
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板
の上に堆積された絶縁膜の上にレジストパターンを形成
した後、絶縁膜に対して、レジストパターンをマスクに
すると共に炭素及びフッ素を含むエッチングガスを用い
てプラズマエッチングを行なう工程と、プラズマエッチ
ング工程においてレジストパターンの上に堆積されたポ
リマー膜に対して、チャンバー圧力及びプラズマ生成電
力を相対的に低く設定した条件で、酸素ガス又は酸素を
主成分とするガスを用いて第1段階のアッシングを行な
う工程と、第1段階のアッシングが終了したときに絶縁
膜の上に存在している残留ポリマーに対して、チャンバ
ー圧力及びプラズマ生成電力を相対的に高く設定した条
件で、酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いて第
2段階のアッシングを行なう工程とを備えている。
と、ポリマー膜に対して、チャンバー圧力及びプラズマ
生成電力を相対的に低く設定した条件で第1段階のアッ
シングを行なうため、該第1段階のアッシング工程にお
いて発生する反応生成ガスに含まれるフッ素は活性化さ
れ難いと共に、活性化した酸素のエネルギーは低い。こ
のため、ポリマー膜中のフッ素が活性化された酸素によ
り絶縁膜の表面部に押し込まれたり又は反応性ガス中の
フッ素が絶縁膜の表面部に注入されたりし難くなるの
で、後に行なわれるウェットエッチング工程において、
絶縁膜に表面荒れが発生する事態を防止できる。
マーに対して、チャンバー圧力及びプラズマ生成電力を
相対的に高く設定した条件で第2段階のアッシングを行
なうため、高いエネルギーを持つ活性化した酸素が多量
に生成されるので、残留ポリマーは効率良く除去され
る。
エネルギーを持つ活性化した酸素が多量に生成されて
も、残留ポリマーに含まれているフッ素の量は少ないの
で、フッ素が絶縁膜の表面部に押し込まれる事態は抑制
される。
2段階のアッシング工程よりも後に、チャンバー圧力を
相対的に低く設定する一方、プラズマ生成電力を相対的
に高く設定すると共に、基板バイアス電力を印加する条
件で、酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いて第
3段階のアッシングを行なう工程をさらに備えているこ
とが好ましい。
活性化した酸素は、広範囲に分布すると共に基板バイア
ス電力により凹部例えばコンタクトホールの底部に向か
って引き込まれるので、凹部のアスペクト比が高くて
も、凹部の底部に残存しているポリマーは除去される。
て、第3段階のアッシング工程は、チャンバー圧力が
2.67〜6.67Paで、プラズマ生成電力が100
0〜3000Wで、基板バイアス電力は50〜300W
の条件で行なわれることが好ましい。
高くても、凹部の底部に残存しているポリマーは確実に
除去される。
て、第1段階のアッシング工程は、チャンバー圧力が
2.67〜6.67Paで、プラズマ生成電力が500
〜1000Wの条件で行なわれることが好ましい。
工程において発生する反応生成ガスに含まれるフッ素は
確実に活性化され難くなると共に、活性化した酸素のエ
ネルギーは確実に低くなるので、フッ素に起因する表面
荒れを確実に防止することができる。
て、第2段階のアッシング工程は、チャンバー圧力が1
3.3〜66.7Paで、プラズマ生成電力が1000
〜3000Wの条件で行なわれることが好ましい。
活性化した酸素を多量に生成できるので、残留ポリマー
をより一層効率良く除去することができる。
て、プラズマエッチング工程、第1段階のアッシング工
程及び第2段階のアッシング工程は、同一のチャンバー
内において行なわれる場合に特に効果的である。
シング工程とを同一のチャンバーで行なうと、プラズマ
エッチング工程においてチャンバーの壁面に堆積された
ポリマー膜に含まれるフッ素がアッシング工程において
活性化されて種々の悪影響がもたらされるが、本発明に
よると、チャンバーの壁面に堆積されたポリマー膜に含
まれるフッ素が活性化し難いので、悪影響を防止するこ
とができる。
半導体装置の製造方法について説明するが、その前提と
して、一実施形態に係る半導体装置の製造方法に用いら
れるプラズマ処理装置について図1を参照しながら説明
する。
ており、チャンバー101の下部には試料台となる下部
電極102が配置され、該下部電極102は半導体基板
103を静電吸着により保持する。チャンバー101の
上部には下部電極102と対向するように上部電極10
4が配置されており、エッチングガスは上部電極104
に形成されたガス導入孔105からチャンバー101内
に導入される。また、チャンバー101内のガスはチャ
ンバー101の下側に設けられた真空ポンプ106によ
り外部に排出される。
介してプラズマ誘導コイル108が配置されており、該
プラズマ誘導コイル108の一端は第1の整合器109
を介して第1の高周波電源110に接続されていると共
に他端は接地されている。また、下部電極102は第2
の整合器111を介して第2の高周波電源112に接続
されている。
コイル108に第1の高周波電力を印加すると、チャン
バー101に高周波誘導磁場が発生し、これによって、
チャンバー101内に導入されるエッチングガスはプラ
ズマ化される。また、第2の高周波電源112から下部
電極102に第2の高周波電力を印加すると、チャンバ
ー101内に発生したプラズマは下部電極102ひいて
は半導体基板103に向かって照射される。
置の製造方法について、図2(a)〜(c)及び図3
(a)〜(c)を参照しながら説明する。
窒化膜などよりなるエッチングストッパー膜、ポリシリ
コン若しくはタングステンなどよりなるプラグ、又は下
層配線などから構成される下地層200の上にシリコン
酸化膜よりなる絶縁膜201を堆積した後、該絶縁膜2
01の上に、コンタクトホール形成用開口部を有するレ
ジストパターン202を形成する。
ンバー101内に、図2(b)に示すように、フルオロ
カーボンガスを主成分とするエッチングガス203を導
入して、絶縁膜201に対してレジストパターン202
をマスクにしてプラズマエッチングを行なうことによ
り、絶縁膜201にコンタクトホール204を形成す
る。このようにすると、SiF4、CO2 又はH2Oなど
の反応生成ガス205が生成されて気化する。この際、
レジストパターン202の表面、コンタクトホール20
4の底面及び壁面並びにチャンバー101の壁面には、
エッチングガス203よりなるプラズマから供給され、
(CxHyFz)nよりなる強固なポリマー膜206が堆積
する。
に示すように、フルオロカーボンガスが添加された酸素
ガスよりなるアッシングガス207を導入して、ポリマ
ー膜206に対してアッシングを行なう。プラズマ生成
用電力により活性化した酸素がポリマー膜206の1つ
の主成分である炭素と結合して二酸化炭素になると共に
フッ素も気化し、これらが反応生成ガス208として除
去される。
なる条件で3段階に分けて行なわれることが特徴であ
る。
アッシング工程においては、プラズマ生成用電力を低く
設定すると共にチャンバー内の圧力を低く設定する。具
体的には、圧力が6.67Pa以下、例えば4.0Pa
に設定されたチャンバー101内に、酸素ガスを主成分
とするアッシングガスを750ml/min(標準状
態)の流量で導入すると共に、プラズマ生成用電力源で
ある第1の高周波電源110に500W〜1000Wの
電力を印加する。この場合、基板バイアス電力源である
第2の高周波電力源112には電力を印加しない。
行なうと、ポリマー膜206及びレジストパターン20
2が除去されると共に、チャンバー101の壁面に付着
しているポリマーも除去される。尚、レジストパターン
202の上にはポリマー膜206が堆積されているが、
アッシングガスはポリマー膜206に形成された開口部
を通ってレジストパターン202の表面に到達するの
で、レジストパターン202もアッシングされる。
ターン202がアッシングにより除去される際の化学反
応について説明する。 (1) ポリマー膜206がアッシングにより除去される反
応: CxFy+O2→CO2↑+F↑+CF4↑+反応生成物 尚、反応生成物は、炭化物又は過剰フッ素などよりな
り、ポリマー膜206又はレジストパターン202の表
面に堆積される。 (2) レジストパターン202がアッシングにより除去さ
れる反応: CxHyOz+O2→CO2↑+H20↑
1の高周波電源110に500W〜1000Wの低い電
力が印加されるため、反応生成ガス208に含まれるフ
ッ素は活性化され難いと共に、アッシングガス207に
含まれる活性化した酸素のエネルギーは弱い。また、チ
ャンバー101の圧力が6.67Pa以下に低く設定さ
れているため、アッシングガス207に含まれる活性化
した酸素の平均自由工程が長くなって、活性化した酸素
はチャンバー101に広範囲に分布する。
るフッ素は、活性化され難いため、ポリマー膜206の
表面及び絶縁膜201の表面に飛来し難い。また、ポリ
マー膜206はその表面部から徐々にゆっくりと除去さ
れるため、ポリマー膜206内のフッ素の濃縮が起こり
難くなり、フッ素は絶縁膜201の表面部に注入され難
くなる。従って、絶縁膜201の表面部には、図6
(a)に示す第1のフッ素注入層21及び第2のフッ素
注入層22は形成されない。
性化した酸素のエネルギーは低いが、活性化した酸素は
チャンバー101に広範囲に分布しているため、コンタ
クトホール204の底部に到達する活性化した酸素の量
が増加するので、コンタクトホール204の底部に堆積
されているポリマー膜206は確実に除去される。
素は、活性化され難いため、コンタクトホール204の
底部に到達し難いので、コンタクトホール204の底部
には、図6(a)に示すリセス部23は形成されない。
が少ないため、ポリマー膜206から発生する活性化し
たフッ素が低減すると共に、反応生成ガス208に含ま
れるフッ素が活性化され難いので、チャンバー101の
パーツがダメージを受け難くなる。
アッシングレートはレジストパターン202のアッシン
グレートよりも小さい。このため、第1段階のアッシン
グにおいては、レジストパターン202はポリマー膜2
06よりも先に除去される。従って、第1段階のアッシ
ング工程を行なう時間は、ポリマー膜206の厚さに基
づいて決定されることが好ましい。もっとも、ポリマー
膜206の下にレジストパターン202ができるだけ長
時間存在していると、第1段階のアッシング工程が終了
したときに、絶縁膜201の表面に残存する残留ポリマ
ーが低減するので好ましい。
れるフッ素の振る舞いについて説明したが、本実施形態
のように、エッチング工程とアッシング工程とが同一の
チャンバー101で行なわれる場合には、エッチング工
程においてチャンバー101の壁面に付着しているポリ
マー膜に含まれるフッ素は、反応生成ガス208に含ま
れるフッ素と同様の振る舞いをする。すなわち、チャン
バー101の壁面のポリマー膜は徐々にアッシングされ
るため、ポリマー膜に含まれるフッ素は多量に気化され
難く且つ活性化され難いので、フッ素は絶縁膜201の
表面部に注入され難いと共にコンタクトホール204の
底部に到達し難い。このため、図6(a)に示す、第1
のフッ素注入層21、第2のフッ素注入層22及びリセ
ス部23は形成されない。
リマー膜206が除去され、図3(a)に示すように、
絶縁膜201の上に僅かな残留ポリマー219が残存す
る状態になると、第1段階のアッシング工程を終了し
て、第2段階のアッシング工程を行なう。
ラズマ生成用電力を高く設定すると共にチャンバー内の
圧力を高く設定する。具体的には、圧力が例えば40P
aに設定されたチャンバー101内に、酸素ガスを主成
分とするアッシングガスを1500ml/min(標準
状態)の流量で導入すると共に、プラズマ生成電力源で
ある第1の高周波電源110に2000Wの電力を印加
する。この場合、基板バイアス電力源である第2の高周
波電力源112には電力を印加しない。
高周波電源110に2000Wの高い電力が印加される
と共に、チャンバー101の圧力が40Paと高く設定
されているため、チャンバー101内に高いエネルギー
を持つ活性化した酸素が多量に生成されるので、ポリマ
ー膜206及びレジストパターン202は効率良く除去
される。
いては、絶縁膜201の上に僅かな残留ポリマー219
が残存するだけであるため、残留ポリマー219から放
出されるフッ素の量は少ない。
いて、高いエネルギーを持つ活性酸素が多量に生成され
ても、残留ポリマー219中のフッ素が絶縁膜201の
表面部に押し込まれる事態が抑制されるので、図6
(a)に示す第1のフッ素注入層21は形成されない。
チャンバー101内に発生する活性化したフッ素が少な
く、チャンバー101のパーツは殆どダメージを受けな
い。
同一のチャンバー101で行なわれ、エッチング工程に
おいてチャンバー101の壁面にポリマー膜が堆積して
いる場合には、第1段階のアッシングにより、チャンバ
ー101の壁面のポリマー膜が減少しているので、第2
段階のアッシング工程が、高いプラズマ生成用電力及び
高いチャンバー圧力で行なわれても、チャンバー101
の壁面のポリマー膜から発生するフッ素により、図6
(a)に示す第1のフッ素注入層21が形成されたりチ
ャンバー101のパーツがダメージを受けたりする事態
を回避できる。
に示すように、残留ポリマー219が除去された状態に
なると、第2段階のアッシング工程を終了して、第3段
階のアッシング工程を行なう。
ラズマ生成用電力を高く設定し且つチャンバー内の圧力
を低く設定すると共に、第2の高周波電力源112から
試料台102に基板バイアス電力を印加する。具体的に
は、圧力が6.67Pa以下、例えば4.0Paに設定
されたチャンバー101内に、酸素ガスを主成分とする
アッシングガスを750ml/min(標準状態)の流
量で導入し、プラズマ生成用電力源である第1の高周波
電源110に2000Wの電力を印加し、基板バイアス
電力源である第2の高周波電源112に200Wの電力
を印加する。
1の高周波電源110に高い電力が印加されると共に、
チャンバー101内の圧力が低いため、高いエネルギー
を持つ活性化した酸素がチャンバー101に広範囲に分
布する。また、基板バイアス電力が印加されるため、活
性化した酸素がコンタクトホール204の底部に向かっ
て引き込まれるので、コンタクトホール204のアスペ
クト比が高くても、コンタクトホール204の底部に残
存しているポリマーは確実に除去される。
いては、絶縁膜201の上の残留ポリマー219が消滅
しているため、チャンバー101の内部にはフッ素が殆
ど存在しないので、基板バイアス電力を印加しても、コ
ンタクトホール204の底部がエッチングされることは
ない。
洗浄液によりシリコン酸化膜11の表面及びコンタクト
ホール14の底部をウェット洗浄してポリマーの残渣を
除去すると、図3(c)に示すように、表面部にフッ素
注入層が形成されていない良好な絶縁膜201が得られ
ると共に、底部にリセス部が形成されていない良好なコ
ンタクトホール204が得られる。
ッシングを行なったが、コンタクトホール204のアス
ペクト比が余り高くない場合、又は下地層200がエッ
チングストッパー膜であってコンタクト抵抗が問題にな
らない場合には、第3段階のアッシングは省略してもよ
い。
グ工程とアッシング工程とを同じチャンバー101で行
なう場合には、レジストパターン202の上に堆積され
ているポリマー膜206を除去するアッシング工程にお
いて、エッチング工程でチャンバー101の壁面に堆積
されているポリマーを除去できるため、チャンバー10
1の壁面から落下してくるポリマーに起因して発生する
パーティクルを低減すできるので、MTBF(Mean Tim
e Between Falure)を長くすることができる。
のアッシングを第2段階のアッシングと同条件で行なう
場合)及び本実施形態のアッシング方法(第1段階のア
ッシングを第2段階のアッシングと異なる条件で行なう
場合)における規格化されたフッ素の発光強度(発光波
長は440nmである)の時間経過を表わす特性図であ
る。尚、フッ素の発光強度は、プラズマ発光分光器を用
いて測定した。
シング方法によると、従来のアッシング方法に比べて、
第1段階のアッシング工程の初期段階において発生する
フッ素の量を5分の1程度に低減できるため、アッシン
グ工程の全期間において発生するフッ素の量を3分の1
程度に低減することができる。これは、シリコン酸化膜
202の上に堆積されているポリマー膜206及びチャ
ンバー101の壁面に堆積されているポリマーから発生
し、プラズマ生成用電力により活性化されるフッ素の量
が大きく低減できるためである。
処理装置を用いたが、これに代えて、ヘリコン波プラズ
マエッチング装置、電子サイクロトロン共鳴プラズマエ
ッチング装置、二周波型容量結合プラズマエッチング装
置、表面波プラズマエッチング装置又は一周波型容量結
合プラズマエッチング装置を用いてもよい。
ると、第1段階のアッシング工程においては、ポリマー
膜中のフッ素が活性化された酸素により絶縁膜の表面部
に押し込まれたり又は反応性ガス中のフッ素が絶縁膜の
表面部に注入されたりし難くなるので、後に行なわれる
ウェットエッチング工程において、絶縁膜に表面荒れが
発生する事態を防止できると共に、第2段階のアッシン
グ工程においては、高いエネルギーを持つ活性化した酸
素により、残留ポリマーは効率良く除去される。
法に用いるエッチングチャンバーの断面図である。
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
法のアッシング工程において、フッ素の発光強度の時間
経過を示す特性図である。
の各工程を示す断面図である。
の各工程を示す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体基板の上に堆積された絶縁膜の上
にレジストパターンを形成した後、前記絶縁膜に対し
て、前記レジストパターンをマスクにすると共に炭素及
びフッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマエッチ
ングを行なう工程と、 前記プラズマエッチング工程において前記レジストパタ
ーンの上に堆積されたポリマー膜に対して、チャンバー
圧力及びプラズマ生成電力を相対的に低く設定した条件
で、酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いて第1
段階のアッシングを行なう工程と、 前記第1段階のアッシングが終了したときに前記絶縁膜
の上に存在している残留ポリマーに対して、チャンバー
圧力及びプラズマ生成電力を相対的に高く設定した条件
で、酸素ガス又は酸素を主成分とするガスを用いて第2
段階のアッシングを行なう工程とを備えていることを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2段階のアッシング工程よりも後
に、チャンバー圧力を相対的に低く設定する一方、プラ
ズマ生成電力を相対的に高く設定すると共に、基板バイ
アス電力を印加する条件で、酸素ガス又は酸素を主成分
とするガスを用いて第3段階のアッシングを行なう工程
をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記第3段階のアッシング工程は、前記
チャンバー圧力が2.67〜6.67Paで、前記プラ
ズマ生成電力が1000〜3000Wで、前記基板バイ
アス電力は50〜300Wの条件で行なわれることを特
徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1段階のアッシング工程は、前記
チャンバー圧力が2.67〜6.67Paで、前記プラ
ズマ生成電力が500〜1000Wの条件で行なわれる
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】 前記第2段階のアッシング工程は、前記
チャンバー圧力が13.3〜66.7Paで、前記プラ
ズマ生成電力が1000〜3000Wの条件で行なわれ
ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項6】 前記プラズマエッチング工程、前記第1
段階のアッシング工程及び前記第2段階のアッシング工
程は、同一のチャンバー内において行なわれることを特
徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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