JP2003059761A - 可変容量コンデンサ及び共振器 - Google Patents

可変容量コンデンサ及び共振器

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JP2003059761A
JP2003059761A JP2001242922A JP2001242922A JP2003059761A JP 2003059761 A JP2003059761 A JP 2003059761A JP 2001242922 A JP2001242922 A JP 2001242922A JP 2001242922 A JP2001242922 A JP 2001242922A JP 2003059761 A JP2003059761 A JP 2003059761A
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axis
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Takemura
光治 竹村
Shinji Kobayashi
真司 小林
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極間隔をローレンツ力によって変化させる
ことにより、静電容量を変化させるときの可変領域を拡
大し、性能を向上させる。 【解決手段】 基板2上には、支持部5と支持梁6とを
介して可動部7を設け、この可動部7に設けた可動電極
8と基板2上に設けた表面電極3,4とを対面させる。
また、可動部7には、マグネット13によるY軸方向の
磁界Hが作用する電流路11を設ける。そして、電流路
11に電流I1,I2を通電することにより、X軸方向に
延びた中間配線部11AにZ軸方向のローレンツ力
1,F2を生じさせ、可動部7をZ軸方向の一側または
他側に変位させる。これにより、表面電極3,4と可動
電極8との間の静電容量を非通電時よりも小さい値から
大きい値まで広い範囲に亘って変化させることができ、
コンデンサ1の性能を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電極間の静
電容量を変化させるのに好適に用いられる可変容量コン
デンサ、及び静電容量の変化に応じて共振周波数を可変
に設定するのに好適に用いられる共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、可変容量コンデンサとしては、
例えば静電引力(クーロン力)等を用いて可動電極を基
板上で変位させることにより、この可動電極と基板側に
設けられた表面電極との間の静電容量を変化させる構成
としたものが知られている(例えば、特開平9−789
0号公報等)。
【0003】この種の従来技術による可変容量コンデン
サは、導電性部材で形成された可動電極が支持梁等を介
して基板上に支持されている。この結果、可動電極は、
基板から所定の距離だけ離間した位置で基板に対して水
平な方向に変位可能に保持される。また、基板上には、
可動電極と対向して、表面電極が設けられる。さらに、
可動電極と対向して基板上に固定電極が設けられる。可
動電極と固定電極とにより、両者に電圧を印加した際に
発生する静電力を用いて可動電極を水平方向に移動させ
る可動手段が形成される。
【0004】そして、可動手段によって静電引力を発生
させると、可動電極は静電引力により支持梁を介して水
平方向に変位し、表面電極と可動電極との対向面積が変
化する。このように、従来技術では、電極間の対向面積
を静電引力の大きさに応じて増減し、これらの間での静
電容量を変化させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、可動手段によって発生する静電引力は、電
極間隔の2乗に反比例するため、例えば電極間隔が広く
なり過ぎると、これらの間に静電引力を安定的に発生す
るのが難しくなる。また、例えば電極間隔が最大時の約
1/3よりも小さくなると、静電引力が急激に増大して
可動電極と固定電極が互いに接触する虞れがある。
【0006】このため、従来技術では、可動電極と固定
電極の間隔を一定の寸法範囲に保持する必要があった。
これに伴って可動電極の変位量が制限されるため、静電
容量の可変領域が狭くなり、コンデンサの性能を向上さ
せるのが難しいという問題がある。
【0007】また、例えば従来技術の可変容量コンデン
サを共振器等の高周波回路に搭載し、その共振周波数を
可動電極の変位量に応じて可変に設定する場合には、前
述した理由により可動電極を広い範囲で変位させるのが
難しいため、このような共振器を容易に実現できないと
いう問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の第1の目的は、簡単な構造によ
り静電容量を広い範囲で変化させることができ、可変領
域等の性能を向上できるようにした可変容量コンデンサ
を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、可動電極の
変位量に応じて共振周波数を安定的に変化させることが
でき、可変容量コンデンサを用いて容易に実現できるよ
うにした共振器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明に係る可変容量コンデンサは、基
板と、該基板に設けられた固定電極と、該固定電極に対
応する位置で前記基板に支持梁を介して支持されローレ
ンツ力が発生したときに互いに直交するX軸、Y軸及び
Z軸のうち前記基板と垂直なZ軸方向に変位可能となっ
た可動部と、該可動部に設けられ前記固定電極とZ軸方
向の隙間を挟んで対面する可動電極と、前記可動部に設
けられローレンツ力発生の要因となる電流がX軸方向に
流れるようにX軸方向に延びた部位を有する電流路と、
該電流路のX軸方向に延びた部位に対してローレンツ力
発生の要因となるY軸方向の成分をもった磁界を形成す
る磁界発生手段とから構成を採用している。
【0011】このように構成することにより、電流路の
うちX軸方向に延びた部位には、電流路に通電する電流
の方向と磁界の方向とに直交した方向のローレンツ力を
発生でき、このローレンツ力により可動部をZ軸方向に
変位させることができる。これにより、固定電極と可動
電極との間の電極間隔を電流の方向に応じて増減でき、
その間隔寸法を電流の大きさに比例した寸法として設定
できるから、コンデンサの静電容量を電流に応じて容易
に変化させることができる。
【0012】また、請求項2の発明によると、固定電極
と可動電極との間には該各電極間の静電容量を大きくす
る誘電体を設ける構成としている。
【0013】これにより、固定電極と可動電極との間の
誘電率を大きくすることができるから、これらの間の静
電容量を増大できると共に、可動電極の変位に対する静
電容量の変化率も増大させることができる。
【0014】一方、請求項3の発明に係る共振器は、誘
電体基板と、該誘電体基板の表面に設けられ主開口部と
該主開口部の周縁に位置した切欠き開口部とが誘電体基
板の表面を露出させた状態で形成された導体層と、該導
体層の切欠き開口部の両側と対向して設けられた可動電
極を有し該導体層に対して接近,離間するように変位可
能となった可動部と、該可動部の可動電極を変位させる
ことにより前記導体層の切欠き開口部の両側の静電容量
を変化させて共振周波数を可変に設定する可動手段とか
ら構成している。
【0015】これにより、可動電極は、導体層のうち切
欠き開口部を挟んで両側に位置する各部位と対向してコ
ンデンサを形成でき、可動手段は、可動部(可動電極)
を変位させることによってこれらの部位間の静電容量を
変化させることができる。この結果、高周波信号等に対
する切欠き開口部の影響を導体層の各部位間の静電容量
に応じて変化させることができ、共振器の共振周波数
を、例えば主開口部の形状等に応じて定められる1つの
周波数値と、切欠き開口部の形状等により影響された他
の周波数値との間で可変に設定することができる。
【0016】また、請求項4の発明によると、可動部は
ローレンツ力が発生したときに互いに直交するX軸、Y
軸及びZ軸のうち前記誘電体基板と垂直なZ軸方向に変
位可能に設け、前記可動手段は、該可動部に設けられロ
ーレンツ力発生の要因となる電流がX軸方向に流れるよ
うにX軸方向に延びた部位を有する電流路と、該電流路
のX軸方向に延びた部位に対してローレンツ力発生の要
因となるY軸方向の成分をもった磁界を形成する磁界発
生手段とから構成している。
【0017】これにより、電流路に通電したときには、
可動部をローレンツ力によりZ軸方向に変位させ、切欠
き開口部の両側に位置する導体層の各部位間の静電容量
を可動電極によって変化させることができる。この結
果、電流路に通電するか否かに応じて高周波信号等に対
する切欠き開口部の影響を変化させ、共振器の共振周波
数を2つの周波数値間で可変に設定することができる。
【0018】また、請求項5の発明によると、導体層に
は前記誘電体基板の裏面を前記主開口部と対向する位置
で露出させる他の開口部を設ける構成としている。
【0019】これにより、誘電体基板の表面側に配置し
た主開口部によって一定の共振周波数を設定でき、この
周波数値における共振特性を裏面側の開口部によって向
上させることができる。
【0020】また、請求項6の発明によると、導体層と
可動電極との対向部位間には該各部位間の静電容量を大
きくする誘電体を設ける構成としている。
【0021】これにより、導体層と可動電極との対向部
位間の静電容量を大きく変化させることができ、共振周
波数を安定的に切換えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
可変容量コンデンサ及び共振器を、添付図面を参照しつ
つ詳細に説明する。
【0023】ここで、図1ないし図6を用いて、本発明
による可変容量コンデンサを示す。
【0024】図中、1は可変容量コンデンサ、2は該可
変容量コンデンサ1の本体部分を構成する基板で、該基
板2は、例えばシリコン材料、ガラス材料等により四角
形の平板状に形成され、その表面側には、後述の表面電
極3,4、支持部5、支持梁6、可動部7等が配置され
ている。なお、基板2は、図1に示すように、基板2の
表裏面がX−Y軸平面と一致するように、また基板2の
厚み方向がZ軸と一致するように、配置されている。
【0025】3,4は基板2上に設けられた固定電極と
しての例えば2個の表面電極で、該表面電極3,4は、
例えばスパッタ、蒸着等の手段により四角形状の金属膜
として形成され、X軸方向に間隔をもって配置されてい
る。また、表面電極3,4には、コンデンサ1の静電容
量を出力する電極パッド3A,4Aが設けられている。
【0026】5は可動部7を支持するために基板2上に
設けられた支持部で、該支持部5は、例えばシリコン材
料にエッチング処理を施すことにより、図1ないし図3
に示す如く四角形の枠状体として形成され、表面電極
3,4を取囲んでいる。
【0027】6,6は基板2上に隙間をもって配置され
た2本の支持梁で、該各支持梁6は、Y軸方向に延びる
細長い板材として形成され、互いにX軸方向に離間して
いる。なお、各支持梁6のX−Z軸平面での断面形状
は、横長の長方形に形成される。そして、各支持梁6
は、基端側が支持部5に固着され、先端側が可動部7に
固着されている。この結果、可動部7は、各支持梁6に
よってZ軸方向に撓み変形可能な状態で片持ち支持され
ている。
【0028】なお、可動部7は、例えばシリコン材料等
により支持部5と支持梁6と一緒に加工され、四角形の
平板状に形成されると共に、基板2に対して離間した位
置で、X−Y軸平面に延びている。そして、可動部7
は、後述の図5、図6に示す如く、電流路11の中間配
線部11Aに作用するローレンツ力F1,F2を受けるこ
とにより、支持梁6を介してZ軸方向に変位し、基板2
に対して接近、離間するものである。
【0029】8は基板2に面して可動部7の裏面側に設
けられた可動電極で、該可動電極8は、図1ないし図3
に示す如く四角形状の金属膜等からなり、例えば酸化シ
リコン等の絶縁膜9を介して可動部7に設けられてい
る。そして、可動電極8のうち図2中の左側に位置する
部位は、一方の表面電極3とZ軸方向の隙間を挟んで対
面し、これらの電極3,8は平行平板型のコンデンサC
aを形成している。また、可動電極8の右側部位は他方
の表面電極4と対面し、これらの電極4,8はコンデン
サCbを形成している。なお、可動電極8は、例えばス
パッタ、蒸着等の手段により形成される。
【0030】また、コンデンサCa,Cbは、図4の等
価回路に示す如く、可動電極8を介して互いに直列に接
続されている。そして、可動部7がZ軸方向に変位する
と、これに伴って表面電極3,4と可動電極8との間の
電極間隔が変動してコンデンサCa,Cbの静電容量が
変化する。これらの容量を直列に合成した静電容量は、
コンデンサ1全体の静電容量として表面電極3,4の電
極パッド3A,4Aから外部に出力される。
【0031】10は可動電極8を覆って設けられた誘電
体膜で、該誘電体膜10は、例えば多結晶シリコン、酸
化シリコン等の誘電率が比較的大きな誘電体材料により
形成されている。なお、誘電体膜10は、例えばスパッ
タ、CVD(Chemical VaporDeposition)等の手段によ
り形成される。誘電体膜10は、表面電極3,4と可動
電極8との間に配設され、これらの隙間を部分的に埋め
ることにより、コンデンサCa,Cbの静電容量及びこ
れらの静電容量の変化量を増大させるものである。
【0032】11は可動部7の表面側に酸化シリコン等
の絶縁膜12を介して設けられた電流路で、該電流路1
1は、例えば金属膜等により略コ字状に屈曲した細長い
導体材料により形成されている。そして、電流路11
は、その中間部位に位置するX軸方向に延びた直線状の
中間配線部11Aと、該中間配線部11Aの左,右両側
にそれぞれ接続され、Y軸方向に延びた左,右の延長配
線部11B,11Cと、支持部5上に形成され、該延長
配線部11B,11Cの端部側に接続された左,右の電
極パッド11D,11Eとにより構成されている。な
お、電流路11は、例えばスパッタ、蒸着等の手段によ
り形成される。
【0033】ここで、中間配線部11Aは、電極パッド
3A,4A側の可動部7の周縁に沿って設けられてい
る。このため、中間配線部11AにZ軸方向のローレン
ツ力F 1,F2が作用するときには、支持梁6の基端側を
固定端として自由端となる可動部7に大きな回転モーメ
ントが加わるようになり、可動部7を大きく変位させる
ことができる。
【0034】そして、外部の通電回路(図示せず)等に
より電流路11に対してX軸の正方向に電流I1を通電
すると、中間配線部11Aは、後述するマグネット13
の磁界HによりZ軸の負方向にローレンツ力F1を受け
る。また、電流路11に対してX軸の負方向に電流I2
を通電したときには、中間配線部11AがZ軸の正方向
にローレンツ力F2を受けるようになる。
【0035】この場合、中間配線部11Aに加わるロー
レンツ力F1,F2の単位長さ当たりの大きさは、電流I
1,I2と磁界Hの磁束密度Bとを用いて下記数1の式の
ように表すことができるから、コンデンサ1の作動時に
は、可動部7に対して電流I 1,I2と比例するローレン
ツ力F1,F2を付加できるものである。
【0036】
【数1】F1=B×I12=B×I2
【0037】13は基板2に付設された磁界発生手段と
してのマグネットで、該マグネット13は、そのN極、
S極と電流路11の中間配線部11AとがY軸方向に沿
ってほぼ直線状に並ぶように配置され、N極はS極より
も可動部7に近い位置で中間配線部11Aに面してい
る。そして、マグネット13は、N極から中間配線部1
1Aに向けてY軸方向にほぼ平行に延びる磁界Hを形成
するものである。
【0038】本実施の形態による可変容量コンデンサ1
は上述の如き構成を有するもので、次にその動作につい
て説明する。
【0039】まず、例えば図1中で電流I1を電流路1
1に通電すると、この電流I1は中間配線部11Aを流
れるときに、マグネット13による磁界Hを直交方向に
横切るようになる。このため、中間配線部11Aには、
X軸方向の電流I1とY軸方向の磁界Hとに対して直交
するZ軸方向のローレンツ力F1が基板2に向けて加わ
る。
【0040】そして、可動部7は、図5に示す如く支持
梁6がローレンツ力F1に応じて撓み変形することによ
り、非通電時の位置から基板2に近づくようにZ軸方向
に変位し、表面電極3,4と可動電極8との間の電極間
隔が狭くなる。この場合、可動部7は、柔軟な支持梁6
を用いることによりローレンツ力F1に応じてほぼ線形
的に変位するので、その変位量を電流I1の大きさに比
例した寸法として調整でき、コンデンサCa,Cbの静
電容量を増大させることができる。
【0041】また、電流路11に電流I2を通電する
と、中間配線部11Aには、図6に示す如く、ローレン
ツ力F1と逆向きのローレンツ力F2が加わる。これによ
り、可動部7は、非通電時の位置と比較して基板2から
離れるようにZ軸方向に変位し、表面電極3,4と可動
電極8との間の電極間隔は、電流I2の大きさに比例し
た寸法分だけ広くなるので、コンデンサCa,Cbの静
電容量を減少させることができる。
【0042】かくして、本実施の形態では、可変容量コ
ンデンサ1を、可動部7、電極3,4,8、電流路1
1、マグネット13等を含んで構成し、電流路11に通
電したときには、可動部7をローレンツ力F1,F2によ
りZ軸方向に変位させ、コンデンサCa,Cbの静電容
量を変化させる構成としている。
【0043】これにより、電流路11に電流I1を通電
したときには、可動電極8を非通電時の位置よりも表面
電極3,4に接近させることができ、コンデンサ1の静
電容量を増大させることができる。また、電流路11に
電流I2を通電したときには、可動電極8を非通電時の
位置よりも表面電極3,4から離間させることができ、
コンデンサ1の静電容量を減少させることができる。
【0044】しかも、基板2に対する可動部7の位置に
関係なく、電流I1,I2の電流量に比例するローレンツ
力F1,F2の大きさを設定できるから、従来技術のよう
にクーロン力が適切な大きさとなる狭い範囲で可動電極
を変位させる必要がなくなり、コンデンサ1の静電容量
を非通電時の静電容量よりも小さな値から大きな値まで
広い範囲に亘って変化させることができる。
【0045】従って、簡単な構造で静電容量の可変領域
を拡大できると共に、静電容量を電流I1,I2の大きさ
に応じて正確に調整でき、コンデンサ1の性能を向上さ
せることができる。
【0046】この場合、誘電体膜10を可動電極8に設
けて表面電極3,4と可動電極8との間に配設したの
で、これらの間の誘電率を増大させることができる。こ
れにより、コンデンサCa,Cbの静電容量を大きくで
きる上に、可動電極8の変位に対する静電容量の変化率
も増大させることができ、容量変化の範囲をより広げる
ことができる。
【0047】また、可動部7を2本の支持梁6により片
持ち支持するようにしたので、可動部7にローレンツ力
1,F2が加わるときには、支持梁6の基端側を固定端
として自由端となる可動部7を大きく変位させることが
でき、このとき可動部7を各支持梁6によりX軸方向の
2箇所で安定的に支持することができる。
【0048】また、可動部7の表面側に電流路11を配
設し、その裏面側に可動電極8を配設したので、可動電
極8と電流路11とを可動部7の両面側に分けて配置で
き、これらを容易にレイアウトできると共に、電流路1
1を可動部7の表面側から外部へと容易に引出すことが
できる。
【0049】そして、この場合には、電流路11の延長
配線部11B,11Cを各支持梁6を介して支持部5側
に引出しているので、支持部5と可動部7との間に余分
な配線等を接続する必要がなくなり、電流路11と外部
の通電回路等とを容易に接続できると共に、その接続構
造を簡素化することができる。
【0050】次に、図7ないし図9を用いて、本発明に
よる共振器を示す。本実施の形態の特徴は、上述した可
変容量コンデンサを用いて共振器を構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では上述した実施の形態と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0051】21は誘電体材料により四角形の平板状に
形成された誘電体基板である。
【0052】22は例えば金属膜等により形成された導
体層で、誘電体基板21は、後述の円形開口部23,2
4と切欠き開口部25とを除き、導体層22で覆われて
いる。なお、導体層22は、例えばスパッタ、蒸着等の
手段により形成された薄膜でもよく、またメッキ等の手
段により形成された厚膜でもよい。
【0053】23は誘電体基板21の表面21Aを露出
させるため、導体層22に設けられた主開口部としての
円形開口部である。該円形開口部23は、所定の円周長
となるように直径が定められている。なお、円形開口部
23の直径は、後述する可変容量コンデンサ26の電流
路36に電流を流したときに、共振器の共振周波数が円
形開口部23の円周長さに対応する基準の周波数値とな
るように設定される。
【0054】また、誘電体基板21の表面21Aの露出
した領域と対向する領域には、誘電体基板21の裏面2
1Bを露出させる他の円形開口部24が設けられる。該
円形開口部24は、基準の周波数値における共振特性
(Q値)をより向上させるものである。
【0055】25は導体層22の表面側部位に円形開口
部23と連通して設けられた切欠き開口部である。該切
欠き開口部25は、例えば円形開口部23の周縁部位を
1箇所、半径方向に切欠くことにより、細長い四角形状
に形成され、切欠き開口部25により誘電体基板21が
露出している。そして、切欠き開口部25は、可変容量
コンデンサ26の電流路36に電流を流していないとき
に、共振器の共振周波数が基準の周波数値と異なる他の
周波数値となるように設定するものである。
【0056】26は本実施の形態の共振器に用いられる
可変容量コンデンサで、該可変容量コンデンサ26は、
誘電体基板21と、後述の表面電極27,28、支持部
29、支持梁31、可動部32、可動電極33、電流路
36、マグネット38とを含んで構成されている。そし
て、これらの部位のうち支持部29、支持梁31、可動
部32、可動電極33、電流路36及びマグネット38
は、上述した可変容量コンデンサ1とほぼ同様に構成さ
れている。
【0057】27,28は導体層22の一部として誘電
体基板21の表面21A側に設けられた2箇所の表面電
極で、該表面電極27,28は、図7、図9に示す如
く、導体層22のうち切欠き開口部25を挟んで左,右
両側に位置する部位により構成されている。
【0058】29は例えば酸化シリコン等の絶縁膜30
を介して導体層22上に突設された支持部で、該支持部
29は、例えばシリコン材料等により表面電極27,2
8を取囲む四角形の枠状体として形成されている。
【0059】31,31は導体層22上に隙間をもって
配置された例えば2本の支持梁で、該各支持梁31は、
支持部29と可動部32との間をZ軸方向に撓み変形可
能な状態で連結し、可動部7を片側で支持する片持ち支
持梁として構成されている。
【0060】32は導体層22に支持梁31等を介して
Z軸方向に変位可能に支持された可動部で、該可動部3
2は四角形の平板状に形成され、誘電体基板21に対し
て離間した位置でほぼ水平に延びている。
【0061】33は誘電体基板21に面して可動部32
の裏面側に設けられた可動電極で、該可動電極33は、
図9に示す如く、例えば酸化シリコン等の絶縁膜34を
介して可動部32に固着されている。そして、可動電極
33のうち図9中の左側に位置する部位は、一方の表面
電極27とZ軸方向の隙間を挟んで対面し、これらの電
極27,33はコンデンサCa′を形成している。ま
た、可動電極33の右側部位は、他方の表面電極28と
の間にコンデンサCb′を形成し、これら2個のコンデ
ンサCa,Cbは可動電極33を介して互いに直列に接
続されている。
【0062】35は可動電極33を覆って設けられた誘
電体としての誘電体膜で、該誘電体膜35は、例えば多
結晶シリコン、酸化シリコン等の誘電率が比較的大きな
誘電体材料により形成され、コンデンサCa′,Cb′
の静電容量及びこれらの静電容量の変化量を増大させる
ものである。
【0063】36は絶縁膜37を介して可動部32の表
面側に設けられた略コ字状の電流路で、該電流路36
は、X軸方向に延びた中間配線部36Aと、該中間配線
部36Aの両端側から支持梁31を介して支持部29の
位置まで引出された左,右の延長配線部36B,36C
と、支持部29上に固着された電極パッド36D,36
Eとにより構成されている。
【0064】また、38は誘電体基板21上に配置され
た磁界発生手段としてのマグネットで、該マグネット3
8は、そのN極、S極と電流路36の中間配線部36A
とがY軸方向に沿ってほぼ直線状に並ぶように配置さ
れ、N極はS極よりも可動部32に近い位置で中間配線
部36Aに面している。そして、マグネット38は、N
極から中間配線部36Aに向けてY軸方向にほぼ平行に
延びる磁界Hを形成するものである。これにより、電流
路36とマグネット38とは、後述の如く可動部32を
ローレンツ力F1により変位させる可動手段としてのロ
ーレンツ力発生機構39を構成している。
【0065】本実施の形態による共振器は上述の如き構
成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0066】まず、可変容量コンデンサ26の電流路に
電流を流していないときには、図9中に示す如く、可動
部32が支持梁31等により誘電体基板21から離れた
位置に保持されている。そして、コンデンサCa′,C
b′の電極間隔は広がった状態となり、これらの静電容
量を合成した表面電極27,28間の静電容量は小さく
なっているため、表面電極27,28は、高周波信号等
に対して互いに絶縁された状態となっている。この結
果、円形開口部23は、切欠き開口部25の影響により
見かけ上の円周長さが長くなり、共振器の共振周波数
は、円形開口部23による基準の周波数値と異なる他の
周波数値に設定されている。
【0067】また、可変容量コンデンサ26の電流路3
6に電流I1を通電したときには、その中間配線部36
Aに対してマグネット38の磁界Hに応じたローレンツ
力F 1が作用するようになり、可動部32は、支持梁3
1を介して誘電体基板21に近づくようにZ軸方向に変
位する。これにより、可動電極33を介して表面電極2
7,28間の静電容量が増大し、表面電極27,28
は、高周波信号等に対して互いに短絡された状態となる
ので、共振周波数は、切欠き開口部25の影響が抑制さ
れて円形開口部23による基準の周波数値に設定され
る。
【0068】また、電流路36への通電を停止したとき
には、可動部32が誘電体基板21から離れてZ軸方向
の初期位置に戻り、可動電極33を介して表面電極2
7,28間の静電容量が減少するので、共振周波数を、
基準の周波数値から他の周波数値に切換えることができ
るものである。
【0069】かくして、このように構成される本実施の
形態では、可変容量コンデンサ26により共振器を構成
したので、コンデンサ26の可動部32をローレンツ力
により大きく変位させることができ、その変位量に応じ
て表面電極27,28間の静電容量を広い範囲で変化さ
せることにより、共振周波数を基準の周波数値と他の周
波数値との間で確実に切換えることができる。
【0070】この場合、例えば表面電極27,28間の
静電容量を増大させたときには、高周波信号等に対して
切欠き開口部25の影響を抑制でき、共振周波数を円形
開口部23により定められた基準の周波数値に設定する
ことができる。また、表面電極27,28間の静電容量
を減少させたときには、共振周波数を切欠き開口部25
の形状等により影響された他の周波数値に切換えること
ができるから、切換動作の安定した共振器を容易に実現
することができる。
【0071】なお、前記各実施の形態では、可変容量コ
ンデンサ1,26の可動部7,32を支持梁6,31に
より片側の2箇所で支持する構成としたが、本発明はこ
れに限らず、例えば図10に示す変形例のように構成し
てもよい。
【0072】この場合、四角形の枠状に形成された支持
部41の内側には、Y軸方向に延びる4本の支持梁42
が可動部43の両側に2本ずつ設けられ、該各支持梁4
2は、可動部43をZ軸方向に変位可能に両持ち支持し
ている。また、可動部43の裏面側には、前記実施の形
態とほぼ同様に、基板2(または導体層22)とZ軸方
向で対向する可動電極44と、誘電体膜(図示せず)と
が設けられている。また、可動部43の表面側には、中
間配線部45Aと左,右の延長配線部45B,45Cと
により略コ字状に形成された2つの電流路45が設けら
れ、該各電流路45の中間配線部45Aは、可動部43
の両側に離間して配置され、X軸方向に沿って互いに平
行に延びている。そして、マグネット46は、これらの
中間配線部45Aの伸長方向と直交するY軸方向の磁界
Hを形成している。
【0073】このように構成することにより、例えば2
つの電流路45に電流I1′,I1″を流したときには、
その中間配線部45Aに作用するローレンツ力F1′,
1″を可動部43の両側2箇所に加えることができ、
可動部43を大きな力でZ軸方向に変位させることがで
きる。
【0074】従って、これらの支持部41、支持梁4
2、可動部43等を基板2上に配置することにより、可
動電極44と表面電極3,4との間で可変容量コンデン
サ1′を構成した場合には、その静電容量を2箇所のロ
ーレンツ力F1′,F1″によって大きく変化させること
ができる。
【0075】また、これらの可動部43等を導体層22
上に配置することにより、可動電極44と導体層22の
表面電極27,28との間で可変容量コンデンサ26′
を構成して共振器に用いた場合には、可動部43を大き
く変位させて共振器の共振周波数を安定的に切換えるこ
とができる。
【0076】一方、実施の形態では、可動部7,32の
表面側に電流路11,36を設け、その裏面側に可動電
極8,33を設ける構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、可動電極と電流路の両方を可動部の裏面側に設ける
構成としてもよい。
【0077】また、実施の形態では、誘電体膜10,3
5を可動電極8,33に設ける構成としたが、本発明は
これに限らず、誘電体を固定電極側に設ける構成として
もよく、固定電極と可動電極との間に誘電体が介在する
構成とすればよい。
【0078】また、実施の形態では、磁界発生手段とし
てマグネット13,38を例に挙げて述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば電磁石(電磁コイル)等を含め
た各種の磁界発生手段を用いることができる。
【0079】さらに、可変容量コンデンサ26を用いた
共振器では、導体層22の表面側、裏面側に円形開口部
23,24を設ける構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、非円形状の開口部を設ける構成としてもよい。ま
た、表面側の開口部だけを設け、裏面側の開口部を省略
する構成としてもよい。
【0080】また、電流路36に電流I1を通電したと
きに、可動部32を誘電体基板21に接近させることに
より、共振器の共振周波数を基準の周波数値に切換える
構成としたが、本発明はこれに限らず、可動部32を誘
電体基板21に近い位置に予め配置しておくことによ
り、電流路36への非通電時には、共振周波数を基準の
周波数値に設定し、電流路36に逆向きの電流I2を通
電したときには、可動部32を誘電体基板21から離間
させることにより、共振周波数を他の周波数値に切換え
る構成としてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、基板上にZ軸方向に変位可能となった可動部を配
置し、該可動部に設けた電流路のうちX軸方向に延びた
部位に対して磁界発生手段によりY軸方向の成分をもっ
た磁界を形成する構成としたので、電流路に一方向また
は逆方向の電流を通電したときには、可動電極をローレ
ンツ力によって固定電極に接近または離間させることが
でき、コンデンサの静電容量を非通電時の容量よりも増
大させたり、減少させることができる。しかも、可動部
に加わるローレンツ力の大きさを電流に比例して常に適
切に設定できるから、コンデンサの静電容量を非通電時
の容量よりも小さな値から大きな値まで広い範囲に亘っ
て変化させることができる。従って、簡単な構造で静電
容量の可変領域を拡大でき、コンデンサの性能を向上さ
せることができる。
【0082】また、請求項2の発明によれば、固定電極
と可動電極との間には誘電体を設ける構成としたので、
コンデンサの静電容量や静電容量の変化率を増大させる
ことができ、容量変化の範囲をより広げることができ
る。
【0083】また、請求項3の発明によれば、可動手段
は、可動部を変位させることにより導体層の切欠き開口
部の両側の静電容量を変化させて共振周波数を可変に設
定する構成としたので、可動手段は、可動電極を介して
導体層の各部位間の静電容量を確実に変化させることが
でき、共振周波数を、主開口部の形状等により定められ
る1つの周波数値と他の周波数値との間で安定的に切換
えることができる。
【0084】一方、請求項4の発明によれば、可動手段
は、可動部に設けられた電流路と、該電流路のX軸方向
に延びた部位に対してY軸方向の成分をもった磁界を形
成する磁界発生手段とから構成したので、可動部をロー
レンツ力により大きく変位させることができ、切欠き開
口部の両側に位置する導体層の各部位間の静電容量を広
い範囲で変化させることができる。これにより、共振周
波数を、主開口部の形状等により定められる1つの周波
数値と他の周波数値との間で確実に切換えることがで
き、切換動作の安定した共振器を実現することができ
る。
【0085】また、請求項5の発明によれば、導体層に
は誘電体基板の裏面を主開口部と対向する位置で露出さ
せる他の開口部を設ける構成としたので、主開口部によ
って一定の共振周波数を設定でき、この周波数値におけ
る共振特性(Q値)を裏面側の開口部によって向上させ
ることができる。
【0086】また、請求項6の発明によれば、導体層と
可動電極との間の静電容量を大きくする誘電体を設ける
構成としたので、コンデンサの静電容量や静電容量の変
化率を増大させることができ、共振周波数を安定的に切
換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による可変容量コンデンサ
を示す斜視図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた可変容量コン
デンサの拡大断面図である。
【図3】図1中の矢示III−III方向からみた可変容量コ
ンデンサの拡大断面図である。
【図4】可変容量コンデンサの等価回路を示す回路図で
ある。
【図5】可動部をローレンツ力により基板側に変位させ
て静電容量を増大させた状態を示す拡大断面図である。
【図6】可動部を基板から離れる方向に変位させて静電
容量を減少させた状態を示す拡大断面図である。
【図7】本発明の実施の形態による共振器を示す斜視図
である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた共振器の
拡大断面図である。
【図9】図7中の矢示IX−IX方向からみた共振器の拡大
断面図である。
【図10】本発明の変形例による可変容量コンデンサを
示す平面図である。
【符号の説明】
1,26 可変容量コンデンサ 2 基板 3,4,27,28 表面電極(固定電極) 3A,4A 電極パッド 5,29,41 支持部 6,31,42 支持梁 7,32,43 可動部 8,33,44 可動電極 9,12,30,34,37 絶縁膜 10,35 誘電体膜(誘電体) 11,36,45 電流路 11A,36A,45A 中間配線部 11B,11C,36B,36C,45B,45C 延
長配線部 11D,11E,36D,36E 電極パッド 13,38,46 マグネット(磁界発生手段) 21 誘電体基板 21A 表面 21B 裏面 22 導体層 23,24 円形開口部(主開口部) 25 切欠き開口部 39 ローレンツ力発生機構(可動手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板に設けられた固定電極
    と、該固定電極に対応する位置で前記基板に支持梁を介
    して支持されローレンツ力が発生したときに互いに直交
    するX軸、Y軸及びZ軸のうち前記基板と垂直なZ軸方
    向に変位可能となった可動部と、該可動部に設けられ前
    記固定電極とZ軸方向の隙間を挟んで対面する可動電極
    と、前記可動部に設けられローレンツ力発生の要因とな
    る電流がX軸方向に流れるようにX軸方向に延びた部位
    を有する電流路と、該電流路のX軸方向に延びた部位に
    対してローレンツ力発生の要因となるY軸方向の成分を
    もった磁界を形成する磁界発生手段とから構成してなる
    可変容量コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記固定電極と可動電極との間には該各
    電極間の静電容量を大きくする誘電体を設けてなる請求
    項1に記載の可変容量コンデンサ。
  3. 【請求項3】 誘電体基板と、該誘電体基板の表面に設
    けられ主開口部と該主開口部の周縁に位置した切欠き開
    口部とが誘電体基板の表面を露出させた状態で形成され
    た導体層と、該導体層の切欠き開口部の両側と対向して
    設けられた可動電極を有し該導体層に対して接近,離間
    するように変位可能となった可動部と、該可動部の可動
    電極を変位させることにより前記導体層の切欠き開口部
    の両側の静電容量を変化させて共振周波数を可変に設定
    する可動手段とから構成してなる共振器。
  4. 【請求項4】 前記可動部はローレンツ力が発生したと
    きに互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸のうち前記誘電
    体基板と垂直なZ軸方向に変位可能に設け、前記可動手
    段は、該可動部に設けられローレンツ力発生の要因とな
    る電流がX軸方向に流れるようにX軸方向に延びた部位
    を有する電流路と、該電流路のX軸方向に延びた部位に
    対してローレンツ力発生の要因となるY軸方向の成分を
    もった磁界を形成する磁界発生手段とから構成してなる
    請求項3に記載の共振器。
  5. 【請求項5】 前記導体層には前記誘電体基板の裏面を
    前記主開口部と対向する位置で露出させる他の開口部を
    設けてなる請求項3または4に記載の共振器。
  6. 【請求項6】 前記導体層と可動電極との対向部位間に
    は該各部位間の静電容量を大きくする誘電体を設けてな
    る請求項3,4または5に記載の共振器。
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