JP2003058310A - ロータリースイッチの回転方向検出装置 - Google Patents

ロータリースイッチの回転方向検出装置

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JP2003058310A
JP2003058310A JP2001241827A JP2001241827A JP2003058310A JP 2003058310 A JP2003058310 A JP 2003058310A JP 2001241827 A JP2001241827 A JP 2001241827A JP 2001241827 A JP2001241827 A JP 2001241827A JP 2003058310 A JP2003058310 A JP 2003058310A
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Yoshio Kawahara
吉男 河原
Naoto Yamashita
直人 山下
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリースイッチ操作時の処理装置のソフ
トウェアの負担を軽減し、また、接点のチャタリングに
よる誤動作を防止すること。 【解決手段】 A相→B相側に操作されたとき、A相の
接点1aの出力がHからLに変化した後、B相の接点1
bの出力がHからLに変化し、またB相→A相側に操作
されたとき、B相の接点1bの出力がHからLに変化し
た後、A相の接点1aの出力がHからLに変化するロー
タリースイッチ1において、回転方向検出装置2にA相
の接点1a、B相の接点1bの出力を入力する。回転方
向検出装置2は、B相の接点1bの出力がHからLに変
化したときのA相の接点1aの出力(SCL)を記憶す
る。そして、B相の接点1bが、LからHに変化したと
き、A相の接点1aの出力(SDA)を取り込み上記S
CLとSDAの値がH−LであるかL−Hであるかによ
りロータリースイッチの回転方向を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話端末等の
機器に使用されるロータリースイッチの回転方向の検出
装置に関し、特に、機械的動作によりチャタリングが起
こり得るロータリースイッチの回転方向検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話端末等のボリューム調整やメモ
リ検索等には、例えば図7に示すように、A相接点11
とB相接点12、およびコモン接点13からなり、それ
ぞれ、A相端子11a、B相端子12a、コモン端子1
3aとが一体化された構成のロータリースイッチが使用
されている。通常、A相端子11a、B相端子12aは
ハイレベル(以下Hレベルという)となっており、それ
ぞれの接点がコモン接点と接触することにより、ローレ
ベル(以下Lレベルという)となる。図8に上記ロータ
リースイッチのエンコーダ部分の構造を示す。図8
(a)はロータリースイッチの軸側から可動接点と摺動
子を見た図、同図(b)は、その動作原理を示す図、同
図(c)はロータリースイッチの出力電圧を示す図であ
る。上記ロータリースイッチは、図8(a)に示すよう
に可動接点104を有する回転子100と、その回転軸
からずらされた位置に配置されたA相摺動子101とB
相摺動子102とコモン摺動子103から構成される。
図8(b)は上記A相摺動子101とB相摺動子102
とコモン摺動子103の部分を拡大して示した動作説明
図である。同図に示すように、回転子100の可動接点
104は、A相摺動子101のA相接点11、B相摺動
子102のB相接点12、コモン摺動子103のコモン
接点13と接触する金属部分(同図の斜線部分)と絶縁
体であるモールド部分から構成され、A相接点11とB
相接点12は同図(b)に示すようにズレで配置されて
いる。
【0003】回転子の可動接点104が同図(1) の状態
の場合、A相接点11、B相接点12は共にオフ状態で
ある。回転子が時計方向(右方向)に回転し、同図(2)
の状態になると、まずA相接点11がオンとなる。回転
子がさらに回転すると同図(3) の状態となり、A相接点
11、B相接点12は共にオン状態となる。さらに、回
転子が回転し、同図(4) の状態になると、A相接点11
がオフ、B相接点12がオンの状態となる。そして、回
転子がさらに回転して同図(5) の状態になると、A相接
点11、B相接点12は共にオフ状態となる。したがっ
て、ロータリースイッチの回転子を右方向に回転させる
と、図7に示したA相端子11aの電圧Va、B相端子
12aの電圧Vbは図8(c)に示すように変化する。
また、回転子を反時計方向(左方向)に回転させると、
上記動作順序が逆となり、まず、B相端子の電圧Vbが
低下した後、A相端子の電圧Vaが低下する。なお、以
下では図8(b)の(1) →(6) の動作を1クリックとい
う。
【0004】従来、上記ロータリースイッチの回転方向
の検出は以下のように行われていた。図9に示すよう
に、A相、B相端子11a,12aの出力を処理装置1
0のそれぞれの割り込み端子に接続し、A相端子11a
およびB相端子12aの値が変化する毎に、処理装置1
0に割り込みを入れる。処理装置10は、A相、B相の
一方の接点がコモン接点13と導通したとき、ロータリ
ースイッチが操作されたことを検出し、A相、B相のい
ずれの接点が先に接触したかで回転方向を検出してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、上記
のようにA相端子11aおよびB相端子12bの値が変
化する毎に、処理装置10に割り込みをかけていたが、
この検出方法では、A相およびB相端子の値が変化する
毎に処理装置10のソフトウェアに割り込みが入り(上
記割り込みは最速で4ms間隔)、ロータリースイッチ
の1動作サイクルにおいて、合計4回割り込みが入るこ
ととなる。例えば、携帯電話端末においては、ロータリ
ースイッチはボリューム調整やメモリ検索等の機能を使
用する際に用いられるが、これらの機能は通話中あるい
は待受け中に頻繁に使用される。通話中などのソフト動
作中に何度もスイッチ操作が行われると、スイッチの動
作回数の4倍の回数の割り込みが入ることとなる。通話
中のソフトウェアが動作中に、何度もスイッチ動作が行
われると、スイッチ動作回数の4倍の回数、ソフトウェ
アが割り込まれるため、通話のためのソフトウェア動作
に支障を来すことがある。また、通常時でも、高速でス
イッチ操作が行われると、ソフトウェアが端子の値の変
化に追従できず、ソフトウェア動作が複走化し、誤動作
を起こす可能性がある。また、ロータリースイッチはそ
の機械的構造よりスイッチ動作時にチャタリングを発生
することがあり、誤認識されることがあった。本発明は
上記事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的
は、ロータリースイッチ操作時の処理装置のソフトウェ
アの負担を軽減し、ソフトウエアの動作に支障をきたす
ことがなく、また、接点のチャタリングによる誤動作を
防止することができるロータリースイッチの回転方向検
出装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の概要を説
明する図である。同図(a)(b)に示すように、スイ
ッチが操作されたとき、第1の状態(同図ではH)から
第2の状態(同図ではL)に変化したのち第1の状態
(H)に戻るA相およびB相の接点1a,1bを備え、
上記スイッチが第1の回転方向(同図ではA相→B相)
に操作されたとき、上記A相の接点1aが第1の状態
(H)から第2の状態(L)に変化した後、B相の接点
1bが第1の状態(H)から第2の状態(L)に変化
し、ついでA相の接点が第1の状態(H)に変化した
後、B相の接点が第1の状態(H)に変化し、また、上
記スイッチが第2の回転方向(同図ではB相→A相)に
操作されたとき、上記B相の接点1bが第1の状態
(H)から第2の状態(L)に変化した後、A相の接点
1aが第1の状態(H)から第2の状態(L)に変化
し、ついでB相の接点が第1の状態(H)に変化した
後、A相の接点が第1の状態(H)に変化するロータリ
ースイッチ1において、回転方向検出装置2に上記A相
の接点1aの状態、B相の接点1bの状態を入力し、上
記B相の接点1bが、第1の状態(H)から第2の状態
(L)に変化したときの上記A相の接点の状態を記憶す
る(このとき記憶したA相の接点の状態をSCLとす
る)。そして、上記B相の接点1bが、第2の状態
(L)から第1の状態(H)に変化したとき、A相の接
点の状態を取り込み(このときのA相の接点の状態をS
DAとする)、上記記憶されたA相の接点の状態(SC
L)と、上記取り込んだA相の接点の状態(SDA)か
ら、ロータリースイッチ1の回転方向を検出する。回転
方向の検出は次のように行われる。上記記憶されたA相
の接点の状態(SCL)が第1の状態(H)であり、上
記取り込まれたA相の接点の状態(SDA)が第2の状
態(L)のとき、前記ロータリースイッチ1が第2の回
転方向(B相→A相)に操作されたと判定し、上記記憶
されたA相の接点の状態(SCL)が第2の状態(L)
であり、上記取り込まれたA相の接点の状態(SDA)
が第1の状態(H)のとき、前記ロータリースイッチ1
が第1の回転方向(A相→B相)に操作されたと判定す
る。また、本発明は次のように構成することができる。 (1)上記回転方向検出装置2を、B相の接点1bの出
力の否定をクロック入力とする第1のフリップフロップ
と、B相の接点1bの出力をクロック入力とする第2の
フリップフロップと、処理装置から構成し、上記第1の
フリップフロップは、上記クロック入力が第1の状態か
ら第2の状態に変化するときその出力がA相の接点1a
の状態にセットされ、第2のフリップフロップは、上記
クロック入力が第2の状態から第1の状態に変化すると
き、その出力がA相の接点1aの状態にセットされ、上
記処理装置は、上記B相の接点の出力が変化するとき、
割り込み処理を開始し、B相の接点1bが第1の状態か
ら第2の状態に変化したとき、上記第1のフリップフロ
ップの出力を取り込んで、該出力状態を記憶し、B相の
接点1bが第2の状態から第1の状態に変化したとき、
上記第1のフリップフロップの出力を取り込み、上記記
憶された第1のフリップフロップの出力と、B相の接点
1bが第2の状態から第1の状態に変化したときの第1
のフリップフロップの出力から、ロータリースイッチ1
の回転方向を判定する。 (2)上記(1)において、上記処理装置は、割り込み
処理を開始し、接点の回転状態を判定する処理を行って
いる間、上記B相の接点1bの出力変化による割り込み
処理を禁止する。 (3)上記(1)(2)において、上記処理装置は、上
記割り込みを受けた際、B相の接点1bが第1の状態か
ら第2の状態に変化したときフラグをセットし、B相の
接点1bが第2の状態から第1の状態に変化したとき、
上記フラグをリセットし、上記回転状態の判定処理を行
う際、上記フラグがセットされていないとき、ロータリ
ースイッチの回転操作が行われていないと判断する。
【0007】本発明においては、上記のように構成した
ので、処理装置への割り込み回数を少なくすることがで
き、ロータリースイッチ操作時の割込みによるソフトの
誤動作、他のソフト動作への支障が起こるのを防止する
ことができる。また、上記(2)(3)のように構成す
ることにより、接点のチャタリング等による誤動作を防
止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施例の構成を示
す図である。図2において、11は前記したロータリー
スイッチのA相接点、11aはA相端子、12はB相接
点、12aはB相端子である。上記A相端子11aの出
力信号(以下A信号という)は、フリップフロップFF
1,FF2のデータ入力端子Dに入力される。また、B
相端子12aの出力信号(以下B信号という)は、フリ
ップフロップFF2のクロック端子に入力されるととも
に、反転回路INVで反転されフリップフロップFF1
のクロック端子に入力される。そして、フリップフロッ
プFF1の出力端子Qは、B信号の立ち下がり時、デー
タ入力端子Dに入力されるA信号の値にセットされる。
また、フリップフロップFF2の出力端子Qは、B信号
の立ち上がり時、データ入力端子Dに入力されるA信号
の値にセットされる。また、フリップフロップFF1,
FF2はリセット端子Rにリセット信号XRSTを入力
することにより、初期化される。
【0009】10は処理装置であり、上記フリップフロ
ップFF1の出力端子Qの値が、回転フラグSCLとし
て処理装置10に入力され、フリップフロップFF2の
出力端子Qの値が、回転フラグSDAとして処理装置1
0に入力される。また、B信号が処理装置10の割り込
み入力であるIPORT2に入力される。上記回転フラ
グSCL、SDAはロータリースイッチの回転方向を検
出するためのフラグであり、B信号の立ち下がり時のA
信号の値がSCLとなり、B信号の立ち上がり時のA信
号の値がSDAとなる。処理装置10には、ロータリー
スイッチを操作(クリック)した際のチャタリングによ
る誤認識を防止するため、上記回転フラグSLCの値を
保持する変数L_SLC、および、上記割り込み入力I
PORT2が立ち下がるとき1となり、立ち上がるとき
0となる変数DOWNが設けられている。
【0010】図3、図4は本実施例の動作を示すタイミ
ングチャート、図5は処理装置10における処理を示す
フローチャートであり、以下前記図2〜図5を参照しな
がら本実施例におけるロータリースイッチの回転方向の
検出処理について説明する。まず、ロータリースイッチ
を前記図8の逆方向(反時計方向)に回転させた場合
(B相接点がLレベルになった後、A相接点がLレベル
になる場合)の動作について説明する。前記ロータリー
スイッチを反時計方向に回転させると(図5のステップ
S1)、図3に示すように、B信号がLレベルとなり、
次いでA信号がLレベルとなる。B信号がLレベルとな
ると、図3に示すようにフリップフロップFF1のクロ
ツク入力端子CLKの入力信号が立ち上がる。フリップ
フロップFF1のD端子にはA信号が入力されており、
このときA信号はHレベルであるので、フリップフロッ
プFF1のQ端子はHレベルにセットされる。このFF
1のQ端子の出力は処理装置10に回転フラグ1(SL
C)として入力される。また、B信号が立ち下がると、
処理装置10のIPORT2に割り込みが入力される
(図5のステップS2)。
【0011】処理装置10は、割り込みがあると、割り
込み要因がIPORT2であるかを調べ(図5のステッ
プS2)、割り込み要因がIPORT2でない場合に
は、クリックと認識せずに処理を終了する(ステップS
12)。また、割り込み要因がIPORT2の場合に
は、IPORT2=1であるかを調べる(ステップS
3)。なお、B信号の立ち下がりはIPORT2=0、
立ち上がりはIPORT2=1である。この場合、B信
号は立ち下がりであるので、IPORT2=0であり、
ステップS10に行き、変数L_SCLにSCL(Hレ
ベル)を、また変数DOWNに1を入れ、クリックと認
識せずに処理を終了する(ステップS12)。なお、上
記割り込みがあると、ステップS3〜S12の処理中は
IPORT2の割り込みは受け付けない。
【0012】ついで、A信号がLレベルになると、フリ
ップフロップFF1,FF2のD端子にLレベルの信号
が入力される。次にB信号がHレベルになると、フリッ
プフロップFF2のクロツク入力端子CLKの入力信号
が立ち上がるので、フリップフロップFF2のQ端子は
Lレベルにセットされる。このFF2のQ端子の出力は
処理装置10に回転フラグ2(SDA)として入力され
る。また、B信号が立ち上がると、処理装置10のIP
ORT2に割り込みが入力される。処理装置10は、割
り込みがあると、割り込み要因がIPORT2であるか
を調べ(図5のステップS3)、割り込み要因がIPO
RT2でない場合には、クリックと認識せずに処理を終
了する(ステップS12)。また、割り込み要因がIP
ORT2の場合には、IPORT2=1であるかを調べ
る(ステップS4)。この場合、B信号は立ち上がりで
あるので、IPORT2=1であり、ステップS5に行
き、変数DOWNが1であるかを調べる。前記B信号の
立ち下がり時に変数DOWNは1設定されているので、
ステップS6に行き、変数DOWNに0を設定し、ステ
ップS7において、変数L_SCL=1(Hレベル)、
SDA=0(Lレベル)であるかを調べる。ロータリー
スイッチを反時計方向に回転させた場合、L_SCL=
1、SDA=0であるので、ステップS7からステップ
S11に行き、1クリックである認識するとともに、回
転方向が左回転(B相側からA相側に回転)であると認
識して処理を終了する。
【0013】次に、ロータリースイッチを前記図8の方
向(時計方向)に回転させた場合(B相接点がLレベル
になった後、A相接点がHレベルになる場合)の動作に
ついて説明する。前記ロータリースイッチを時計方向に
回転させると(図5のステップS1)、図4に示すよう
に、B信号がLレベルとなり、ついで、A信号がHレベ
ルとなる。B信号がLレベルとなると、図4に示すよう
にフリップフロップFF1のクロツク入力端子CLKの
入力信号が立ち上がる。フリップフロップFF1のD端
子にはA信号が入力されており、このときA信号はLレ
ベルであるので、フリップフロップFF1のQ端子はL
レベルにセットされる。このFF1のQ端子の出力は処
理装置10に回転フラグ2(SCL)として入力され
る。また、B信号が立ち下がると、処理装置10のIP
ORT2に割り込みが入力される(ステップS2)。
【0014】処理装置10は、割り込みがあると、割り
込み要因がIPORT2であるかを調べ(図5のステッ
プS3)、割り込み要因がIPORT2でない場合に
は、クリックと認識せずに処理を終了する(ステップS
12)。また、割り込み要因がIPORT2の場合に
は、IPORT2=1であるかを調べる(ステップS
4)。この場合、B信号は立ち下がりであるので、IP
ORT2=0であり、ステップS7に行き、変数L_S
CLにSCL(Lレベル)を、また変数DOWNに1を
入れ、クリックと認識せずに処理を終了する(ステップ
S12)。
【0015】ついで、A信号がHレベルになると、フリ
ップフロップFF1,FF2のD端子にHレベルの信号
が入力される。次にB信号がHレベルになると、フリッ
プフロップFF2のクロツク入力端子CLKの入力信号
が立ち上がり、フリップフロップFF2のQ端子はHレ
ベルにセットされる。このFF2のQ端子の出力は処理
装置10に回転フラグ2(SDA)として入力される。
また、B信号が立ち上がると、処理装置10のIPOR
T2に割り込みが入力される。処理装置10は、割り込
みがあると、前記したように、割り込み要因がIPOR
T2であるかを調べ(図5のステップS3)、割り込み
要因がIPORT2でない場合には、クリックと認識せ
ずに処理を終了する(ステップS12)。また、割り込
み要因がIPORT2の場合には、IPORT2=1で
あるかを調べる(ステップS4)。この場合、B信号は
立ち上がりであるので、IPORT2=1であり、ステ
ップS5に行き、変数DOWNが1であるかを調べる。
前記IPORT2の立ち下がり時に変数DOWNは1に
設定されているので、ステップS6に行き、変数DOW
Nに0を設定し、ステップS7において、変数L_SC
L=1(Hレベル)、SDA=0(Lレベル)であるか
を調べる。この場合は、L_SCL=1(Hレベル)、
SDA=0(Lレベル)ではないので、スイッチS8に
行き、L_SCL=0、SDA=1であるかを調べる。
ロータリースイッチを時計方向に回転させた場合、L_
SCL=0、SDA=1であるので、ステップS9に行
き、1クリックである認識するとともに、回転方向が右
回転(A相側からB相側に回転)であると認識して処理
を終了する。
【0016】本実施例においては、上記のように、B信
号が立ち下がるときのA信号の値を回転フラグSCLと
してフリップフロップFF1に保持し、処理装置10に
入力してL_SCLとして保持し、B信号が立ち上がる
ときのA信号の値を回転フラグSDAとしてフリップフ
ロップFF2に保持して処理装置10に入力する。そし
て、処理装置10のソフトウェアにより、B信号(IP
ORT2)が立ち上がるときに、上記ソフトウェアによ
り回転方向検出処理を行い、その時のDOWNが1であ
り、そのときのL_SCLとSDAの値が、H−Lもし
くはL−Hならばクリックありと判断して、その組み合
わせにより、回転方向を判断し、また、DOWNが0、
およびL_SCLとSDAの値が、H−HもしくはL−
Lならばクリックなしとして判断するようにしている。
【0017】したがって、チャタリングが発生しても、
以下のようにして誤認識を防止することができる。 (1) B信号の立下り時にチャタリングが発生した場合。
B信号の立下りの直後にチャタリングにより、B信号に
立上りが起こるためソフトは検出処理を行うが、そのと
きはSDAとL_SCLの値はH−H、もしくは、L−
Lとなっているため、クリック有りと判断してしまうこ
とはない。 (2) B信号の立上がり時にチャタリングが発生した場
合。もしソフトウエアによる回転方向判断より前にチャ
タリングによりB信号が立下がれば、SCLの値が変わ
ってしまい、SCLとSDAは同じ値になってしまう
が、検出処理中はIPORT2の割込みは受け付けない
こととしているので、L_SCLの値は保持されたまま
となり、このため、誤ってクリック無しと判断してしま
うことはない。 (3) B信号の立上がり時の検出処理直後に、チャタリン
グによりB信号が立上がった場合。この場合は、再度検
出処理を開始する。そのときのL_SCLの値は最初の
検出処理前の値を保持したままなので、SDAとL_S
CLの値がH−L、もしくはL−Hとなっているが、最
初の検出処理の中でDOWNが0となっているので、2
重にクリック有りと判断してしまうことはない。
【0018】上記実施例では、フリップフロップFF
1,FF2と反転回路INVを設け、A信号をフリップ
フロップFF1,FF2のデータ入力端子Dに接続し、
B信号をフリップフロップFF2のクロツク端子CLK
に接続するとともに、反転回路INVを介してフリップ
フロップFF2のクロツク端子CLKに接続し、A信号
をフリップフロップFF1,FF2で保持するように構
成しているが、必ずしも上記構成とする必要はなく、図
6に示すようにA信号、B信号を直接、もしくは、入力
回路等を介して、処理装置に入力してもよい。すなわ
ち、A信号、B信号を処理装置に入力し、前記図5のフ
ローチャートに示したように、B信号を割り込み入力と
して、B信号の立ち下がり時のA信号の値を変数L_S
CLに保持し、B信号の立ち上がり時に、その時のA信
号の値と比較し、ロータリースイッチの回転方向を検出
する。また、ロータリースイッチの接点にチャタリング
が生じても、前記したように、ソフトウェアにより、チ
ャタリングによる誤動作を防止することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
以下の効果を得ることができる。 (1)携帯電話端末等に使用されるロータリースイッチ
の回転方向検出処理における処理装置のソフトウェアへ
の負担を軽減することができ、例えば携帯電話端末にお
いては、通話中あるいは待受け中で、ソフトの誤動作や
他のソフト動作への支障が起こることを防止することが
できる。 (2)ロータリースイッチの機械的動作により生ずるチ
ャタリングによる誤認識を防止することができ、誤動作
なくロータリースイッチを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図3】本実施例の動作を示すタイミングチャート
(1)である。
【図4】本実施例の動作を示すタイミングチャート
(2)である。
【図5】本実施例において処理装置における処理を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例を示す図であ。
【図7】本発明が対象とするロータリースイッチの構成
を示す図である。
【図8】ロータリースイッチの構造および動作原理を説
明する図である。
【図9】従来のロータリースイッチの回転方向の検出を
説明する図である。
【符号の説明】
1 ロータリースイッチ 1a A相接点 1b B相接点 2 回転方向検出装置 10 処理装置 11 A相接点 11a A相端子 12 B相接点 12a B相端子 FF1,FF2 フリップフロップ INV 反転回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B020 FF63 5G019 AA03 AF33 AF41 AG12 AM03 AN11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチが操作されたとき、第1の状態
    から第2の状態に変化したのち第1の状態に戻るA相お
    よびB相の接点を備え、 上記スイッチが第1の回転方向に操作されたとき、上記
    A相の接点が第1の状態から第2の状態に変化した後、
    B相の接点が第1の状態から第2の状態に変化し、つい
    でA相の接点が第1の状態に変化した後、B相の接点が
    第1の状態に変化し、 上記スイッチが第2の回転方向に操作されたとき、上記
    B相の接点が第1の状態から第2の状態に変化した後、
    A相の接点が第1の状態から第2の状態に変化し、つい
    でB相の接点が第1の状態に変化した後、A相の接点が
    第1の状態に変化するロータリースイッチの回転方向検
    出装置であって、 上記回転方向検出装置は、上記B相の接点が、第1の状
    態から第2の状態に変化したとき、上記A相の接点の状
    態を取り込んで、その出力を記憶し、 上記B相の接点が、第2の状態から第1の状態に変化し
    たとき、A相の接点の状態を取り込み、上記記憶された
    A相の接点の状態と、上記取り込んだA相の接点の状態
    から、ロータリースイッチの回転方向を判別することを
    特徴とするロータリースイッチの回転方向検出装置。
  2. 【請求項2】 上記回転方向検出装置は、上記記憶され
    たA相の接点の状態が第1の状態であり、B相の接点が
    第2の状態から第1の状態に変化したときに取り込まれ
    たA相の接点の状態が第2の状態のとき、前記ロータリ
    ースイッチが第2の回転方向に操作されたと判定し、 上記記憶されたA相の接点の状態が第2の状態であり、
    B相の接点が第2の状態から第1の状態に変化したとき
    に取り込まれたA相の接点の状態が第1の状態のとき、
    前記ロータリースイッチが第1の回転方向に操作された
    と判定することを特徴とする請求項1のロータリースイ
    ッチの回転方向検出装置。
  3. 【請求項3】 上記回転方向検出装置は、B相の接点の
    出力の否定をクロック入力とする第1のフリップフロッ
    プと、B相の接点の出力をクロック入力とする第2のフ
    リップフロップと、処理装置から構成され、 上記第1のフリップフロップは、上記クロック入力が第
    1の状態から第2の状態に変化するときその出力がA相
    の接点の状態にセットされ、第2のフリップフロップ
    は、上記クロック入力が第2の状態から第1の状態に変
    化するとき、その出力がA相の接点の状態にセットされ
    るものであり、 上記処理装置は、上記B相の接点の出力が変化すると
    き、割り込み処理を開始し、B相の接点が第1の状態か
    ら第2の状態に変化したとき、上記第1のフリップフロ
    ップの出力を取り込んで、該出力状態を記憶し、 B相の接点が第2の状態から第1の状態に変化したと
    き、上記第1のフリップフロップの出力を取り込み、上
    記記憶された第1のフリップフロップの出力と、B相の
    接点が第2の状態から第1の状態に変化したときの第1
    のフリップフロップの出力から、ロータリースイッチの
    回転方向を判定することを特徴とする請求項1のロータ
    リースイッチの回転方向検出装置。
  4. 【請求項4】 上記処理装置は、割り込み処理を開始
    し、接点の回転状態を判定する処理を行っている間、上
    記B相の接点の出力変化による割り込み処理を禁止する
    ことを特徴とする請求項3のロータリースイッチの回転
    方向検出装置。
  5. 【請求項5】 上記処理装置は、上記割り込みを受けた
    際、B相の接点が第1の状態から第2の状態に変化した
    ときフラグをセットし、B相の接点が第2の状態から第
    1の状態に変化したとき、上記フラグをリセットし、 上記回転状態の判定処理を行う際、上記フラグがセット
    されていないとき、ロータリースイッチの回転操作が行
    われていないと判断することを特徴とする請求項3また
    は請求項4のロータリースイッチの回転方向検出装置。
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