JP2003057980A - 加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置

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JP2003057980A
JP2003057980A JP2001245308A JP2001245308A JP2003057980A JP 2003057980 A JP2003057980 A JP 2003057980A JP 2001245308 A JP2001245308 A JP 2001245308A JP 2001245308 A JP2001245308 A JP 2001245308A JP 2003057980 A JP2003057980 A JP 2003057980A
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Japan
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heat
resistant film
roller
idle roller
heating device
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JP2001245308A
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English (en)
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Ryuichi Kojima
児島  隆一
Ken Murooka
謙 室岡
Kota Sekido
幸太 関戸
Seietsu Miura
誠悦 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱フィルムを内面ガイド部材に押しつける
力が大きくなりすぎ、耐熱フィルムに対して、よじれ、
しわなどのダメージを与える。耐熱フィルムの内側に塗
布している耐熱性グリースの劣化がはやくなり、耐熱フ
ィルムの内側の摺動抵抗が大きくなり、アイドルローラ
による耐熱フィルムの回転駆動力を相殺してしまう。ア
イドルローラの外形のつぶれ量が大きくなりすぎ、アイ
ドルローラが駆動ローラより離脱してしまう等の課題が
あった。 【解決手段】 、発熱体の搬送方向の下流側に配置され
駆動手段によって駆動された駆動ローラと、この駆動ロ
ーラと耐熱フィルムに接し移動自在に支持されているア
イドルローラとを備え、前記駆動ローラが駆動したと
き、前記アイドルローラが前記耐熱フィルムを圧接する
力が所定の範囲の大きさになるように規制する規制手段
を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体に内面を圧
接しつつ回転走行するエンドレス形状の耐熱性薄膜フィ
ルム(以下、耐熱フイルムと称する)を挟んで前記発熱
体と圧接部を形成する加圧部材を備え、シート材を前記
圧接部に通過させて加熱処理を施す加熱装置、この加熱
装置を適用して表面に未定着トナー画像が形成されてい
るシート材を加熱して該未定着トナー画像を該シート材
上に加熱定着する加熱定着装置及び該加熱定着装置を設
けた電子写真式の複写機、プリンタ及びファクシミリな
どの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置においては、画像形成プロセ
ス手段部にて目的の画像情報に対応するように未定着ト
ナー画像をシート材(以下、記録材と称することもあ
る)に形成担持させ、この未定着トナー画像を該シート
材上に加熱定着させる加熱装置として、ヒートローラ方
式が一般的であるが、近時は、フィルム加熱方式の加熱
装置が実用化されている。この加熱装置は、特開昭63
−313182号公報、特開平1−263679号公
報、特開平2−157878号公報、特開平4−440
75〜44083号公報等に記載されているように、ヒ
ータ(加熱体)に加熱部材としての耐熱フィルムを加圧
部材で押圧密着させて走行させ、耐熱フィルムを挟んで
ヒータと加圧部材とで形成される圧接ニップ部(定着ニ
ップ部)に記録材を導入して耐熱フィルムに密着させ、
この耐熱フィルムと一緒に定着ニップ部を通過させるこ
とで、ヒータの熱を耐熱フィルムを介して記録材に与え
て未定着トナー画像を該記録材に加熱定着させるもので
ある。
【0003】最近、画像形成プロセスの高速化によっ
て、耐熱フィルムの内側や耐熱フィルムの内周面に塗布
している耐熱性グリースの劣化がはやく、ヒータ等との
摺動抵抗が大きくなりやすくなってきている。定着ニッ
プ部において、記録材と耐熱フィルムが一緒に通過せ
ず、記録材に対して耐熱フィルムが滑りながら通過する
傾向が大きくなった。
【0004】そのため、記録材に加熱定着されるトナー
画像の品質を落とす傾向が強くなった。この傾向を改善
するために、耐熱フィルムを別の駆動手段で駆動し、記
録材に対して耐熱フィルムがすべらないようにする構成
をとることが行われるようになった。耐熱フィルムを別
の駆動手段で駆動する方法の一つに、アイドラローラで
耐熱フィルムを駆動する方法があった。以下に、このア
イドラローラで耐熱フィルムを駆動する方法の構成につ
いて説明する。
【0005】図8において、101はフィルム内面ガイ
ド部材101(ガイドステー部材)であり、横断面形状
は略半円弧の樋型となっている。該フィルム内面ガイド
部材101は、例えばフェノール系の熱硬化樹脂製で、
被加熱材としての記録材Sの搬送方向に直交する方向に
長く延びて形成されている。102は加熱体としてのヒ
ータ102であり、上記フィルム内面ガイド部材101
の下面にてガイド部材101の長手方向に沿って密着し
て支持されている。
【0006】また、図8において、103は、上記ヒー
タ102付きのフィルム内面ガイド部材101にルーズ
に外嵌させたチューブ型の耐熱フィルム(耐熱フイル
ム)である。該耐熱フィルム103は熱容量を小さくし
てクイックスタート性を向上させるために、膜厚が10
0μm以下の耐熱性・トナー離型性・強靭性を有するフ
ィルムを用いている。
【0007】次に、104は上記フィルム103を介し
てヒータ102に対して圧接させた加圧部材としての加
圧ローラであり、図8に示すように金属芯金104aに
同心一体に耐熱性シリコーンゴムローラ層104bを形
成し、その表面にフッ素樹脂コートをしてある。また、
加圧ローラ104は、フィルム内面ガイド部材101の
両端側の上面をそれぞれ押圧する加圧バネ105によ
り、フィルム内面ガイド部材101及びヒータ102に
所定の押圧力で圧接されており、図8に示すように、定
着ニップNを形成するようになっている。従って、加圧
ローラ104が回動駆動されると、加圧ローラ104の
表面摩擦力でチューブ型の耐熱フィルム103がヒータ
102の表面に密着摺動し、フィルム内面ガイド部材1
01の周りを回転駆動されるようになっている。
【0008】そして、耐熱フィルム103の内周面に
は、耐熱性フッ素グリースGが塗布してあるため、フィ
ルム103の内面とヒータ102及びガイド部材101
との間に潤滑膜を形成して摺動抵抗を減少させ、耐熱フ
ィルム103のスムーズな回転駆動を確保している。
【0009】加圧ローラ104の紙搬送方向の下流側に
は、図示しない駆動手段によって駆動された駆動ローラ
106が配置されている。該駆動ローラ106は本体フ
レーム(図示せず)に対して回転自在に固定されてい
る。そして、駆動ローラ106と耐熱フィルム103の
両方に接するようにアイドルローラ107が配置されて
いる。該アイドルローラ107は、ゴムなどの弾性体で
あって軸支持しておらず、移動自在に配置されている。
【0010】以上のように配設された耐熱フィルム10
3と加圧ローラ104の前方には、図8に示すように入
口ガイド108が配設されており、画像形成プロセス手
段部(図示せず)から搬送された未定着トナー画像を上
面に担持した記録材Sが、該入口ガイド10に案内され
て耐熱フィルム103と加圧ローラ104との圧接する
定着ニップ部Nに導入される。
【0011】定着ニップ部Nに導入された記録材Sは、
回転する耐熱フィルム103の面に密着して該耐熱フィ
ルムと一緒に定着ニップ部Nを通過することで、該記録
材S上の未定着トナー画像にヒータ102の熱エネルギ
ーが耐熱フィルム103を介して与えられ、未定着トナ
ー画像の記録材上への加熱定着がなされる。定着後の記
録材Sは耐熱フィルム103と加圧ローラ104の後方
に配設された排紙ガイド109に沿って排紙され、定着
動作が完了するようになっている。
【0012】この定着動作のとき、アイドルローラ10
7は駆動ローラ106によって、回転駆動力が与えられ
ている。このとき、アイドルローラ107は、図9のよ
うに駆動ローラ106と耐熱フィルム103の内側にあ
る内面ガイド部材101により垂直抗力(P1、P2)
を受けており、また、駆動ローラ106と耐熱フィルム
103から摩擦力(F1、F2)を受けている。
【0013】これらの力の合力により、アイドルローラ
107は矢印Aの方向に移動しようとする。このため、
アイドルローラ107が受けている垂直抗力はさらに大
きくなり、アイドルローラ107と耐熱フィルム103
の摩擦力もさらに大きくなる。適当なところでこれらの
力はつりあい、アイドルローラ107は所定の位置で回
転する。アイドルローラ107と耐熱フィルム103の
摩擦力F2によって、耐熱フィルム103を回転駆動し
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下のような問題があった。
【0015】耐熱フィルム103に十分大きい所定の駆
動力を与えようとすると、図9のように駆動ローラ10
6の中心とアイドルローラ107の中心と耐熱フィルム
103の中心を結ぶ直線によって形成される角度θがよ
り大きくなるように駆動ローラ106を配置する必要で
ある。これにより図の矢印Aの方向にアイドルローラ1
07を押しつけ、より大きい摩擦力を得ることができ
る。
【0016】しかし、図の矢印Aの方向への力が大きす
ぎると、アイドルローラ107は例えばゴムのような弾
性体であるので、垂直抗力P1、P2によって外形がつ
ぶれ始める。図の矢印Aの方向にさらに大きな力がかか
り、さらにアイドルローラ107をつぶれさせようとし
てしまう(図10、図11)。
【0017】耐熱フィルム103を内面ガイド部材10
1に押しつける力P1が大きくなりすぎると、耐熱フィ
ルム103に対して、よじれ、しわなどのダメージを与
えてしまう。耐熱フィルム103の内側と内面ガイド部
材101の摺動によって、耐熱フィルム103と該耐熱
フィルムの内側に塗布している耐熱性グリースGの劣化
がはやくなり、耐熱フィルム103の内側の摺動抵抗が
大きくなり、アイドルローラ107による耐熱フィルム
103の回転駆動力を相殺してしまう。
【0018】アイドルローラ107の図の矢印Aへの力
が大きくなる過ぎると、アイドルローラ107の外形の
つぶれ量が大きくなりすぎ、アイドルローラ107の矢
印A方向への移動が止まることなく、駆動ローラ106
より下方に移動してしまう(図12)。
【0019】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたもので、その第1の発明の目的は、発熱体の
搬送方向の下流側に配置され駆動手段によって駆動され
た駆動ローラと、前記駆動ローラと前記耐熱フイルムに
接し移動自在に支持されているアイドルローラとを備え
た加熱装置において、アイドルローラが所定の位置に安
定して存在し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支
持部材に押しつける力を安定化させ、耐熱フイルムの耐
久性を向上させることである。
【0020】第2の発明の目的は、発熱体の搬送方向の
下流側に配置され駆動手段によって駆動された駆動ロー
ラと、前記駆動ローラと前記耐熱フイルムに接し移動自
在に支持されているアイドルローラとを備えた加熱装置
において、アイドルローラが所定の位置に安定して存在
し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押
しつける力をさらに確実に安定化させ、耐熱フイルムの
耐久性を向上させることである。
【0021】第3の発明の目的は、発熱体の搬送方向の
下流側に配置され駆動手段によって駆動された駆動ロー
ラと、前記駆動ローラと前記耐熱フイルムに接し移動自
在に支持されているアイドルローラとを備えた加熱装置
において、簡単な構成でアイドルローラの位置を規制す
ることで、アイドルローラが所定の位置に安定して存在
し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押
しつける力を確実に安定化させ、耐熱フイルムの耐久性
を向上させることである。
【0022】第4の発明の目的は、発熱体の搬送方向の
下流側に配置され駆動手段によって駆動された駆動ロー
ラと、前記駆動ローラと前記耐熱フイルムに接し移動自
在に支持されているアイドルローラとを備えた加熱装置
において、簡単な構成でアイドルローラの位置を規制す
ることで、アイドルローラが所定の位置に安定して存在
し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押
しつける力を確実に安定化させ、耐熱フイルムの耐久性
を向上させることである。
【0023】第5の発明の目的は、発熱体の搬送方向の
下流側に配置され駆動手段によって駆動された駆動ロー
ラと、前記駆動ローラと前記耐熱フイルムに接し移動自
在に支持されているアイドルローラとを備えた加熱装置
において、簡単な構成でアイドルローラの位置を規制す
ることで、アイドルローラが所定の位置に安定して存在
し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押
しつける力を確実に安定化させ、耐熱フイルムの耐久性
を向上させることである。
【0024】第6の発明の目的は、発熱体の搬送方向の
下流側に配置され駆動手段によって駆動された駆動ロー
ラと、前記駆動ローラと前記耐熱フイルムに接し移動自
在に支持されているアイドルローラとを備えた加熱装置
において、アイドルローラが安定して耐熱フイルムを回
転駆動させることで、耐熱フイルムの耐久性を向上させ
ることである。
【0025】第7の発明の目的は、表面に未定着トナー
像が形成されているシート材を挟圧搬送して該シート材
上に前記未定着トナー像を加熱定着する加熱定着装置に
おいて、前記シート材を加熱する加熱装置として本発明
の加熱装置を備えることで、未定着トナー画像の品質を
低下させることなく、常に安定した加熱定着処理を行う
ことである。
【0026】第8の発明の目的は、シート材上に直接ま
たは間接に未定着トナー画像を形成する画像形成手段
と、前記シート材上に形成された未定着トナー画像を該
シート材上に加熱定着する加熱定着手段とを画像形成装
置において、前記加熱定着手段として本発明の加熱定着
装置を備えることで、ウオームアップタイムが短く、常
に安定して高精度のプリントを可能とすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
することを特徴とする加熱装置、加熱定着装置および画
像形成装置である。
【0028】(1)発熱体と、前記発熱体に内面を圧接
しつつ回転走行するエンドレス形状の耐熱性薄膜フィル
ムと、前記耐熱性薄膜フィルムの内面を該耐熱性薄膜フ
ィルムの長手方向全域にわたって支持する支持部材と、
前記耐熱性薄膜フィルムを挟んで前記発熱体と圧接部を
形成する加圧部材と、駆動手段によって駆動された駆動
ローラと、回転中心が固定されておらずかつ前記駆動ロ
ーラ及び前記耐熱性薄膜フィルムに接しかつ該駆動ロー
ラによって加わる力が該耐熱性薄膜フィルムを圧接する
ように配置されている弾性体のアイドルローラとを備
え、シート材を前記圧接部に通過させて加熱処理を施す
加熱装置において、前記駆動ローラが駆動したとき、前
記アイドルローラが前記耐熱性薄膜フィルムを圧接する
力が所定の範囲の大きさになるように規制する規制手段
を設けたことを特徴とする加熱装置。
【0029】(2)前記駆動ローラが駆動したとき、前
記アイドルローラが前記耐熱性薄膜フィルムを圧接する
力が所定の範囲の大きさになるように前記アイドルロー
ラの位置の範囲を規制する規制手段を設けたことを特徴
とする(1)に記載の加熱装置。
【0030】(3)前記規制手段として、前記アイドル
ローラの少なくとも一方の側面に突起部を設け、前記突
起部とルーズに嵌合するような溝部または穴部を有した
部材が設置されていることを特徴とする(1)または
(2)に記載の加熱装置。
【0031】(4)前記規制手段として、前記アイドル
ローラの側面に穴を設け、この穴を通る規制軸を配置し
たことを特徴とする(1)または(2)に記載の加熱装
置。
【0032】(5)前記規制手段として、前記アイドル
ローラの少なくとも一方の側面に弾性のない規制板を具
備し、この規制板が前記アイドルローラの外形より小さ
いことを特徴とする(1)または(2)に記載の加熱装
置。
【0033】(6)前記アイドルローラが少なくとも2
つ配置され、このアイドルローラを全て一体的に連結し
ている連結軸を有していることを特徴とする(1)〜
(5)のうちのいずれか1項に記載の加熱装置。
【0034】(7)表面に未定着トナー画像が形成され
ているシート材を挟圧搬送して該シート材上に前記未定
着トナー画像を加熱定着する加熱定着装置において、前
記シート材を加熱する加熱装置として(1)〜(6)の
うちのいずれか1項に記載の加熱装置を備えたことを特
徴とする加熱定着装置。
【0035】(8)シート材上に直接または間接に未定
着トナー画像を形成する画像形成手段と、前記シート材
上に形成された未定着トナー画像を該シート材上に加熱
定着する加熱定着手段とを有する画像形成装置におい
て、前記加熱定着手段として(7)記載の加熱定着装置
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。
【0037】(第1の実施例)図1に示す本発明の第1
の実施例の加熱装置を装置本体に備えた画像形成装置で
あるプリンタ1を図2に基づいて説明する。プリンタ1
は、画像を形成するシート材Sを複数枚収容して1枚ず
つ供給するシート材給送装置2と、シート材給送装置2
から送り出されたシート材Sにトナー画像を転写する画
像形成部(画像形成手段)3と、シート材Sに転写され
たトナー画像をシート材Sに加熱定着する加熱定着器
(加熱定着手段)9と、この加熱定着器9でトナー画像
が形成されたシート材Sを排出するシート材排出部4
と、排出されたシート材Sを積載する排出シート材積載
部5等で構成されている。
【0038】画像形成部3は、プロセスカートリッジ1
4を備えている。このプロセスカートリッジ14は、感
光層を有して回転する感光体ドラム7と、感光体ドラム
7の表面を電圧印加によって一様に帯電させる帯電ロー
ラ10と、光学系6からの光像が露光されて潜像が形成
された感光体ドラム7の表面を現像する現像器11と、
転写ローラ8によってトナー像をシート材Sに転写した
後、感光体ドラム7の表面に残留したトナーを掻き落と
すクリーニング部12と、掻き落とされたトナーを受け
止める廃トナー容器13とを有している。
【0039】(動作の説明)まず、画像形成部3は、光
学系6から露光部(図示しない原稿画像のスリット結像
投影手段、レーザ走査露光手段等)によって目的の画像
情報に基づいた光像を像担持体である感光体ドラム7に
照射して、潜像を形成し、潜像を現像剤(以下、トナー
という)により顕像化してトナー像を感光体ドラム7に
形成する。
【0040】一方、トナー像の形成と同期して、シート
材給送装置2は、シート材Sを画像形成部3に給送す
る。感光体ドラム7にシート材Sが給送されると、転写
ローラ8は、感光体ドラム7に形成してあるトナー像を
シート材Sに転写する。トナー像が転写されたシート材
Sは、ヒータ16を内蔵した定着回転体9aおよびこの
定着回転体9aに圧接される加圧ローラ9bからなる定
着部9に送り込まれて、未定着トナー像が定着される。
最後に、シート材排出部4は、トナー画像が定着された
シート材Sを排出シート材積載部5に排出する。
【0041】次に、本発明の加熱装置について説明す
る。
【0042】図1、図3において、15はフィルム内面
ガイド部材(ガイドステー部材)であり、横断面形状は
略半円弧の樋型となっている。該フィルム内面ガイド部
材15は、例えばフェノール系の熱硬化樹脂製で、被加
熱材としての記録材Sの搬送方向に直交する方向に長く
延びて形成されている。16は加熱体としてのヒータで
あり、上記フィルム内面ガイド部材15の下面にて該フ
ィルム内面ガイド部材の長手方向に沿って密着して支持
されている。
【0043】また、図1において、17は上記ヒータ1
6付きのフィルム内面ガイド部材15にルーズに外嵌さ
せたチューブ型の耐熱フィルム(耐熱フイルム)であ
る。この耐熱フィルム17は熱容量を小さくしてクイッ
クスタート性を向上させるために、膜厚が100μm以
下の耐熱性・トナー離型性・強靭性を有するフィルムを
用いている。
【0044】次に、18は上記耐熱フィルム17を介し
てヒータ16に対して圧接させた加圧部材としての加圧
ローラであり、図1に示すように金属芯金18aに同心
一体に耐熱性シリコーンゴムローラ層18bを形成し、
その表面にフッ素樹脂コートをしてある。
【0045】また、加圧ローラ18は、フィルム内面ガ
イド部材15の両端側の上面をそれぞれ押圧する加圧バ
ネ19により、フィルム内面ガイド部材15及びヒータ
16によって所定の押圧力で圧接されており、図1に示
すように、定着ニップNを形成するようになっている。
従って、加圧ローラ18が図示しない駆動手段によって
回動駆動されると、加圧ローラ18の表面摩擦力でチュ
ーブ型の耐熱フィルム17がヒータ16の表面に密着摺
動し、フィルム内面ガイド部材15の周りを回転駆動さ
れるようになっている。
【0046】そして、耐熱フィルム17の内周面には、
耐熱性フッ素グリースGが塗布してあるため、耐熱フィ
ルム17の内面とヒータ16及びガイド部材15との間
に潤滑膜を形成して摺動抵抗を減少させ、耐熱フィルム
17のスムーズな回転駆動を確保している。
【0047】加圧ローラ18の紙搬送方向の下流側には
図示しない駆動手段によって駆動された駆動ローラ20
が配置されている。駆動ローラ20は本体フレームに対
して回転自在に固定されている。駆動ローラ20と耐熱
フィルム17の両方に接するようにアイドルローラ21
が配置されている。アイドルローラ21はゴムなどの弾
性体である。このアイドルローラ21の両端には軸21
aが形成されている。アイドルローラ21のスラスト方
向の両側には、規制板22が配置されている。規制板2
2には、長角穴22aが形成されている。アイドルロー
ラ21の軸21aは長角穴22aとルーズに嵌合してお
り、アイドルローラ21の軸21aは長角穴22aによ
って移動の範囲を規制されている。また、配設された耐
熱フィルム17と加圧ローラ18の紙搬送方向の上流側
には、図4に示すように入口ガイド23が配設されてい
る。
【0048】次に、定着動作について説明する。画像形
成プロセス手段部(図示せず)から搬送された未定着ト
ナー画像を上面に担持した記録材Sが、入口ガイド23
に案内されて耐熱フィルム17と加圧ローラ18との定
着ニップ部Nに導入される。定着ニップ部Nに導入され
た記録材Sは回転する耐熱フィルム17の面に密着して
該耐熱フィルム17と一緒に該定着ニップ部を通過する
ことで、記録材S上の未定着トナー画像にヒータ16の
熱エネルギーがフィルム17を介して与えられ、未定着
トナー画像が記録材S上に加熱定着される。定着後の記
録材Sは耐熱フィルム17と加圧ローラ18の後方に配
設された排紙ガイド24に沿って排紙され、定着動作が
完了するようになっている。
【0049】定着動作の間、アイドルローラ21は駆動
ローラ20によって、回転駆動力が与えられている。こ
のとき、アイドルローラ21は、図4に示すように駆動
ローラ20と耐熱フィルム17の内側にある内面ガイド
部材15により、垂直抗力P1、P2を受けている。ま
た、アイドルローラ21は、駆動ローラ20と耐熱フィ
ルム17から摩擦力F1、F2を受けている。
【0050】これらの力の合力により、アイドルローラ
21は矢印Aの方向に移動しようとする(図4)。アイド
ルローラ21はこれらの力により、外形がつぶれはじ
め、さらに、これらの力が大きくなる。したがって、ア
イドルローラ21と耐熱フィルム17の摩擦力も大きく
なる。アイドルローラ21はさらに矢印Aの方向に移動
しようとする。アイドルローラ21の軸21aは規制部
材の長角穴22aに突き当たり、アイドルローラ21の
軸21aは規制部材から抗力Rを受け、アイドルローラ
21は矢印A方向への移動を止める。
【0051】このとき、アイドルローラ21に対する駆
動ローラ20と耐熱フィルム17の内側にある内面ガイ
ド部材15からの垂直抗力P1、P2、駆動ローラ20
と耐熱フィルム17からの摩擦力F1、F2、規制部材
の長角穴22aからアイドルローラ21の軸21aへの
抗力Rがつりあっている。したがって、これらの力が一
定になって安定する。アイドルローラ21と耐熱フィル
ム17の摩擦力F1が、耐熱フィルム17を駆動する力
に相当する。
【0052】上記構成によって、以下のような効果が得
られる。
【0053】アイドルローラ21と耐熱フィルム17の
摩擦力F1がある所定の大きさで安定するので、アイド
ルローラ21が耐熱フィルム17を駆動する力はある所
定の大きさで安定する。また、アイドルローラ21にお
ける内面ガイド部材15からの垂直抗力P1もある所定
の大きさで安定するので、アイドルローラ21と内面ガ
イド部材15の間にある耐熱フィルム17に対するダメ
ージも少なく抑えることができる。
【0054】このように、本実施例によれば、耐熱フィ
ルム17を所定の安定した力で回転駆動でき、かつ、耐
熱フィルム17を内部ガイド部材15に押し付ける力も
所定の大きさで安定するので、耐熱フィルム17に対す
るダメージを軽減することができる。
【0055】(第2の実施例)本発明に係る第2の実施
例について図5を用いて説明する。なお、画像形成装置
1の概略構成は前述した第1の実施例と同様であるため
省略し、加熱装置について詳細に説明する。なお、第1
の実施例で説明した部材と同じもしくは相当する部材に
ついては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0056】本実施例での加熱装置は、フィルム内面ガ
イド部材15(ガイドステー部材)、ヒータ16、チュ
ーブ型の耐熱フィルム17、加圧ローラ18、フィルム
内面ガイド部材15の両端側の上面をそれぞれ押圧する
加圧バネ19により構成されている。この加圧バネ19
はヒータ16に対して所定の押圧力で圧接しており、図
5に示すように、定着ニップNを形成するようになって
いる。また、耐熱フィルム17の内周面には、耐熱性フ
ッ素グリースGが塗布してある。
【0057】加圧ローラ18の搬送方向の下流側には、
図示しない駆動手段によって駆動される駆動ローラ20
が配置されている。駆動ローラ20は本体フレーム(図
示せず)に対して回転自在に固定されている。この駆動
ローラ20と耐熱フィルム17の両方に接するようにア
イドルローラ21が配置されている。アイドラローラ2
1はゴムなどの弾性体である。アイドルローラ21の中
心には穴21bが形成されている。穴21bには、アイ
ドルローラ21と同心円になるようなリング28がアイ
ドルローラ21と一体的に取り付けられている。規制軸
25がリング28の中心の穴28aを通るように固定さ
れている。リング28の中心の穴28aの直径は規制軸
25の直径に対して十分大きい。
【0058】したがって、アイドルローラ21は、リン
グ28の中心の穴28aの内側が規制軸25に当たらな
い範囲で移動自在である。また、配設された耐熱フィル
ム17と加圧ローラ18の搬送方向の上流側には、図5
に示すように入口ガイド23が配設されている。
【0059】次に、定着動作について説明する。画像形
成プロセス手段部(図示せず)から搬送された被加熱材
としての未定着トナー画像を上面に担持した記録材S
が、入口ガイド23に案内されて耐熱フィルム17と加
圧ローラ18との定着ニップ部Nに導入される。定着ニ
ップ部Nに導入された記録材Sは回転する耐熱フィルム
17の面に密着して該耐熱フィルムと一緒に定着ニップ
部Nを通過することで、記録材S上の未定着トナー画像
にヒータ16の熱エネルギーが耐熱フィルム17を介し
て与えられ、未定着トナー画像が記録材S上に加熱定着
される。定着後の記録材Sは耐熱フィルム17と加圧ロ
ーラ18の後方に配設された排紙ガイド24に沿って排
紙され、定着動作が完了するようになっている。
【0060】定着動作の間、アイドルローラ21は駆動
ローラ20によって、回転駆動力が与えられている。こ
のとき、アイドルローラ21は、図のように駆動ローラ
20と耐熱フィルム17の内側にある内面ガイド部材1
5により垂直抗力P1、P2を受けており、また、駆動
ローラ20と耐熱フィルム17から摩擦力F1、F2を
受けている。
【0061】これらの力の合力により、アイドルローラ
21は矢印Aの方向に移動しようとする。アイドルロー
ラ21が矢印Aの方向に移動しようとすると、アイドル
ローラ21の外形がつぶれ始めるので、アイドラローラ
21が内面ガイド部材15から受ける垂直抗力P1はさ
らに大きくなる。アイドルローラ21と耐熱フィルム1
7の摩擦力F1も大きくなる。アイドルローラ21はさ
らに矢印Aの方向に移動しようとする。リング28の中
心の穴28aの内側が規制軸25に突き当たり、アイド
ルローラ21は規制軸25から抗力を受け、矢印A方向
への移動を止める。
【0062】このとき、アイドルローラ21に対する駆
動ローラ20と耐熱フィルム17の内側にある内面ガイ
ド部材15からの垂直抗力P1、P2、アイドルローラ
21に対する駆動ローラ20と耐熱フィルム17からの
摩擦力F1、F2、規制軸25からリング28の中心の
穴28aの内側への抗力Rがつりあっている。したがっ
て、これらの力が所定の大きさで一定になり、安定す
る。アイドルローラ21と耐熱フィルム17の摩擦力F
1が、耐熱フィルム17を駆動する力に相当する。
【0063】上記構成によって、以下のような効果が得
られる。
【0064】アイドルローラ21と耐熱フィルム17の
摩擦力F1が所定の大きさで安定するので、アイドルロ
ーラ21が耐熱フィルム17を駆動する力は所定の大き
さで安定する。また、アイドルローラ21における内面
ガイド部材15からの垂直抗力もある所定の大きさで安
定するので、アイドルローラ21と内面ガイド部材15
の間にある耐熱フィルム17に対するダメージも少な
い。
【0065】このように、本実施例によれば、耐熱フィ
ルム17を所定の安定した力で回転駆動でき、かつ、耐
熱フィルム17を内部ガイド部材15に押し付ける力も
ある所定の大きさで安定するので耐熱フィルム17に対
するダメージを軽減することができる。
【0066】(第3の実施例)本発明に係る第3の実施
例について図6、図7を用いて説明する。なお、画像形
成装置1の概略構成は前述した第1の実施例と同様であ
るため省略し、加熱装置について詳細に説明する。な
お、第1の実施例で説明した部材と同じもしくは相当す
る部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0067】本実施例での加熱装置は、フィルム内面ガ
イド部材15(ガイドステー部材)、ヒータ16、チュ
ーブ型の耐熱フィルム17、加圧ローラ18、フィルム
内面ガイド部材15の両端側の上面をそれぞれ押圧する
加圧バネ19により構成されている。加圧バネ19はヒ
ータ16に対して所定の押圧力で圧接しており、図6に
示すように、定着ニップNを形成するようになってい
る。また、耐熱フィルム17の内周面には、耐熱性フッ
素グリースGが塗布してある。
【0068】加圧ローラ18の搬送方向の下流側には図
示しない駆動手段によって駆動される駆動ローラ20が
配置されている。駆動ローラ20は本体フレームに対し
て回転自在に固定されている。この駆動ローラ20と耐
熱フィルム17の両方に接するようにかつ該耐熱フィル
ムの両端の近傍にアイドルローラ21が2つ配置されて
いる。
【0069】アイドルローラ21はゴムなどの弾性体で
ある。2つのアイドルローラ21は、2つのアイドルロ
ーラ21と一体的に回転する連結軸26で連結されてい
る。この2つのアイドルローラ21の連結軸26と連結
していない側面には、それぞれ位置規制円盤27がアイ
ドルローラ21と一体的に取り付けられている。位置規
制円盤27は弾性のほとんどない硬い材質であり、この
直径はアイドルローラ21の直径より若干小さい。ま
た、配設された耐熱フィルム17と加圧ローラ18の搬
送方向の上流側には、入口ガイド23が配設されてい
る。
【0070】次に、定着動作について説明する。画像形
成プロセス手段部(図示せず)から搬送された未定着ト
ナー画像を上面に担持した記録材Sが、入口ガイド23
に案内されて耐熱フィルム17と加圧ローラ18との定
着ニップ部Nに導入される。
【0071】定着ニップ部Nに導入された記録材Sは、
回転する耐熱フィルム17の面に密着して該耐熱フィル
ムと一緒に定着ニップ部Nを通過することで、記録材S
上の未定着トナー画像にヒータ16の熱エネルギーが耐
熱フィルム17を介して与えられ、未定着トナー画像が
記録材S上に加熱定着される。定着後の記録材Sは耐熱
フィルム17と加圧ローラ18の後方に配設された排紙
ガイド24に沿って排紙され、定着動作が完了するよう
になっている。
【0072】定着動作の間、アイドルローラ21は駆動
ローラ20によって、回転駆動力が与えられている。こ
のとき、アイドルローラ21は、図6のように駆動ロー
ラ20と耐熱フィルム17の内側にある内面ガイド部材
15により垂直抗力P1、P2を受けており、また、駆
動ローラ20と耐熱フィルム17から摩擦力F1、F2
を受けている。
【0073】これらの力の合力により、アイドルローラ
21は矢印Aの方向に移動しようとし、垂直抗力P1、
P2が大きくなり、アイドルローラ21と耐熱フィルム
17の摩擦力F1、F2も大きくなる。アイドルローラ
21はより矢印Aの方向に移動しようとする。アイドル
ローラ21の外形は駆動ローラ20と内面ガイド部材1
5によりつぶれはじめる。そして、位置規制円盤27が
耐熱フイルム17を介して内面ガイド部材15に押圧さ
れるようになり、アイドルローラ21はつぶれるのをや
め、アイドルローラ21の移動も止まる。
【0074】このとき、駆動ローラ20と耐熱フィルム
17の内側にある内面ガイド部材15からの垂直抗力P
1、P2、駆動ローラ20と耐熱フィルム17からの摩
擦力F1、F2、位置規制円盤27に対する駆動ローラ
20、耐熱フィルム17の内側にある内面ガイド部材1
5からの垂直抗力P3、P4がつりあっている。したが
って、これらの力が所定の大きさで一定になり、安定す
る。アイドルローラ21と耐熱フィルム17の摩擦力
が、耐熱フィルム17を駆動する力に相当する。
【0075】上記構成によって、以下のような効果が得
られる。
【0076】アイドルローラ21と耐熱フィルム17の
摩擦力F1がある所定の大きさで安定するので、アイド
ルローラ21が耐熱フィルム17を駆動する力はある所
定の大きさで安定する。
【0077】また、アイドルローラ21における内面ガ
イド部材15からの垂直抗力もある所定の大きさで安定
するので、アイドルローラ21と内面ガイド部材15の
間にある耐熱フィルム17に対するダメージを少なく抑
えることができる。
【0078】また、アイドルローラ21のつぶれ量を、
アイドルローラ21の外形の直径と位置規制円盤27の
直径の差で規定しているので、作製時に公差が積み上が
りにくい製品の生産等で大量に生産しても、常に安定し
たアイドルローラ21のつぶれ量を実現できる。
【0079】また、2つのアイドルローラ21が連結軸
26により一体的に連結しているので、2つのアイドル
ローラ21が同一位相で回転する。耐熱フィルム17の
両端部が2つのアイドルローラ21によって同一位相で
回転駆動されるので、耐熱フィルム17が左右でよじれ
ることがなく、耐熱フィルム17に対するダメージを軽
減することができる。
【0080】このように、本実施例によれば、耐熱フィ
ルム17を所定の安定した力で回転駆動でき、かつ、耐
熱フィルム17を内部ガイド部材15に押し付ける力も
所定の大きさで安定するので、耐熱フィルム17に対す
るダメージを軽減することができる。
【0081】以上のように、第1〜第3の実施例は、本
発明の加熱装置をシートに形成された未定着トナー画像
を該シートに加熱定着する加熱定着装置に適用したもの
であるが、本発明の加熱装置はシート材を単に加熱処理
して該シート材のしわ取り、艶出しなどに使用すること
も当然可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発熱体の搬送方向の下流側に配置され駆動手段によって
駆動された駆動ローラと、この駆動ローラと耐熱フィル
ムに接し移動自在に支持されているアイドルローラとを
備え、前記駆動ローラが駆動したとき、前記アイドルロ
ーラが前記耐熱フィルムを圧接する力が所定の範囲の大
きさになるように規制する規制手段を設けた構成である
ので、アイドルローラが所定の位置に安定して存在し、
アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押しつ
ける力を安定化させ、耐熱フイルムの耐久性を向上させ
ることができる。
【0083】本発明によれば、発熱体の搬送方向の下流
側に配置され駆動手段によって駆動された駆動ローラ
と、この駆動ローラと耐熱フィルムに接し移動自在に支
持されているアイドルローラとを備え、前記駆動ローラ
が駆動したとき、前記アイドルローラが前記耐熱フィル
ムを圧接する力が所定の範囲の大きさになるように前記
アイドルローラの位置の範囲を規制する規制手段を設け
た構成であるので、アイドルローラが所定の位置に安定
して存在し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持
部材に押しつける力をさらに確実に安定化させ、耐熱フ
イルムの耐久性を向上させることができる。
【0084】本発明によれば、アイドルローラの位置を
規制する規制手段として、前記アイドルローラの少なく
とも一方の側面に突起部を設け、前記突起部とルーズに
嵌合するような溝部または穴部を有した部材を備えた構
成であるので、簡単な構成でアイドルローラの位置を規
制することができ、アイドルローラが所定の位置に安定
して存在し、アイドルローラが耐熱フイルムを内部支持
部材に押しつける力を確実に安定化させ、耐熱フイルム
の耐久性を向上させることができる。
【0085】本発明によれば、アイドルローラの位置を
規制する規制手段として、前記アイドルローラの側面に
穴を設け、この穴を通る規制軸を配置した構成であるの
で、簡単な構成でアイドルローラの位置を規制すること
で、アイドルローラが所定の位置に安定して存在し、ア
イドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押しつけ
る力を確実に安定化させ、耐熱フイルムの耐久性を向上
させることができる。
【0086】本発明によれば、アイドルローラの位置を
規制する規制手段として、前記アイドルローラの少なく
とも一方の側面に弾性のない規制板を具備し、この規制
板が前記アイドルローラの外形より小さい構成であるの
で、簡単な構成でアイドルローラの位置を規制すること
で、アイドルローラが所定の位置に安定して存在し、ア
イドルローラが耐熱フイルムを内部支持部材に押しつけ
る力を確実に安定化させ、耐熱フイルムの耐久性を向上
させることができる。
【0087】本発明によれば、アイドルローラが少なく
とも2つ配置され、このアイドルローラを全て一体的に
連結している連結軸を有した構成であるので、アイドル
ローラが安定して耐熱フイルムを回転駆動させることが
でき、耐熱フイルムの耐久性を向上させることができ
る。
【0088】本発明によれば、表面に未定着トナー像が
形成されているシート材を挟圧搬送して該シート材上に
前記未定着トナー像を加熱定着する加熱定着装置におい
て、前記シート材を加熱する加熱装置として本発明の加
熱装置を備えた構成であるので、未定着トナー画像を損
傷することなく、常に安定した加熱定着処理を行うこと
である。
【0089】本発明によれば、シート材上に直接または
間接に未定着トナー画像を形成する画像形成手段と、前
記シート材上に形成された未定着トナー画像を該シート
材上に加熱定着する加熱定着手段とを画像形成装置にお
いて、前記加熱定着手段として本発明の加熱定着装置を
備える構成としたので、ウオームアップタイムが短く、
常に安定して高精度のプリントができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る加熱装置の説明
【図2】 第1の実施例に係る加熱装置を備えた画像形
成装置の模式図
【図3】 第1の実施例に係る加熱装置の斜視図
【図4】 第1の実施例に係る加熱装置の説明図
【図5】 本発明の第2の実施例に係る加熱装置の説明
【図6】 本発明の第3の実施例に係る加熱装置の説明
【図7】 第3の実施例に係る加熱装置の斜視図
【図8】 従来の加熱装置の説明図
【図9】 従来の加熱装置の説明図
【図10】 従来の加熱装置の説明図
【図11】 従来の加熱装置の説明図
【図12】 従来の加熱装置の説明図
【符号の説明】
1…プリンタ(画像形成手段) 9…定着器(加熱定着手段) 16…ヒータ 17…耐熱フィルム 18…加圧ローラ 20…駆動ローラ 21…アイドルローラ 22…規制板 25…軸 26…連結軸 27…位置規制円盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関戸 幸太 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 三浦 誠悦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA02 AA23 AA30 BA25 BB29 BB30 BB33 BB34 BB37 BB38 BE03 3J103 AA02 AA74 BA41 CA63 CA78 DA01 FA12 FA18 FA26 GA57 GA58 GA60

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱体と、前記発熱体に内面を圧接しつつ
    回転走行するエンドレス形状の耐熱性薄膜フィルムと、
    前記耐熱性薄膜フィルムの内面を該耐熱性薄膜フィルム
    の長手方向全域にわたって支持する支持部材と、前記耐
    熱性薄膜フィルムを挟んで前記発熱体と圧接部を形成す
    る加圧部材と、駆動手段によって駆動された駆動ローラ
    と、回転中心が固定されておらずかつ前記駆動ローラ及
    び前記耐熱性薄膜フィルムに接しかつ該駆動ローラによ
    って加わる力が該耐熱性薄膜フィルムを圧接するように
    配置されている弾性体のアイドルローラとを備え、シー
    ト材を前記圧接部に通過させて加熱処理を施す加熱装置
    において、 前記駆動ローラが駆動したとき、前記アイドルローラが
    前記耐熱性薄膜フィルムを圧接する力が所定の範囲の大
    きさになるように規制する規制手段を設けたことを特徴
    とする加熱装置。
  2. 【請求項2】前記駆動ローラが駆動したとき、前記アイ
    ドルローラが前記耐熱性薄膜フィルムを圧接する力が所
    定の範囲の大きさになるように前記アイドルローラの位
    置の範囲を規制する規制手段を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記規制手段として、前記アイドルローラ
    の少なくとも一方の側面に突起部を設け、前記突起部と
    ルーズに嵌合するような溝部または穴部を有した部材が
    設置されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】前記規制手段として、前記アイドルローラ
    の側面に穴を設け、この穴を通る規制軸を配置したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱装
    置。
  5. 【請求項5】前記規制手段として、前記アイドルローラ
    の少なくとも一方の側面に弾性のない規制板を具備し、
    この規制板が前記アイドルローラの外形より小さいこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱装
    置。
  6. 【請求項6】前記アイドルローラが少なくとも2つ配置
    され、このアイドルローラを全て一体的に連結している
    連結軸を有していることを特徴とする請求項1〜請求項
    5のうちのいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】表面に未定着トナー画像が形成されている
    シート材を挟圧搬送して該シート材上に前記未定着トナ
    ー画像を加熱定着する加熱定着装置において、前記シー
    ト材を加熱する加熱装置として請求項1〜請求項6のう
    ちのいずれか1項に記載の加熱装置を備えたことを特徴
    とする加熱定着装置。
  8. 【請求項8】シート材上に直接または間接に未定着トナ
    ー画像を形成する画像形成手段と、前記シート材上に形
    成された未定着トナー画像を該シート材上に加熱定着す
    る加熱定着手段とを有する画像形成装置において、前記
    加熱定着手段として請求項7記載の加熱定着装置を備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029408A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
CN115157851A (zh) * 2022-06-27 2022-10-11 扬州市祥华新材料科技有限公司 一种高精度电化铝烫金装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029408A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
CN115157851A (zh) * 2022-06-27 2022-10-11 扬州市祥华新材料科技有限公司 一种高精度电化铝烫金装置

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