JP2003057977A - 画像形成装置用定着装置 - Google Patents

画像形成装置用定着装置

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JP2003057977A
JP2003057977A JP2001244406A JP2001244406A JP2003057977A JP 2003057977 A JP2003057977 A JP 2003057977A JP 2001244406 A JP2001244406 A JP 2001244406A JP 2001244406 A JP2001244406 A JP 2001244406A JP 2003057977 A JP2003057977 A JP 2003057977A
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sheet material
cover
air
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image forming
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JP2001244406A
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
Hideomi Sakuma
英臣 佐久間
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Katsuragawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Katsuragawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材が搬送される定着装置の空間内に熱
雰囲気と熱風とを形成し、それらの熱によりシート材に
担持したトナーを融解させて定着する形式の定着装置に
おいて、熱風を効率的に利用することにより、装置の省
エネルギー化を促進させることを課題とする。 【解決手段】 融解性のトナーを担持したシート材をト
ナーの担持面を上面として一方向に搬送する搬送路40
と、この搬送路40を上方から覆うように下方が解放し
た箱状のカバー42とを有する。カバー42により画成
される空間45内の空気はヒータ装置46により加熱さ
れる。カバー42内の一方の側から送風装置50により
風を送ることによりヒータ装置46により加熱された熱
空気を空間45内で対流させてシート材のトナー担持面
へと送る。一方、送風装置51からの送風をシート材の
幅方向で見て中央側から両側縁側に向かうように案内す
るフィン60を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンター等の画像形成装置に使用する定着装置に関
し、特には、シート材が搬送される定着装置の空間内に
熱雰囲気と熱風とを形成し、それらの熱によりシート材
に担持したトナーを融解させて定着する形式の定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】シート材に担持した未定着の融解性トナ
ーを定着させるための装置として、本出願人は、例えば
特開平10−333460号において、所定の空間内に
所定の温度の熱空気を形成し、それを送風することによ
り空間内を通過するシート材のトナー担持面に当ててそ
の上のトナーを融解して定着させるユニークな定着装置
を提供した。
【0003】この装置は、シート材を搬送する搬送路の
上方に、搬送路の上面を覆うようにして下方が開放した
箱状のカバーを設け、このカバーにより画成される内側
の空間内に複数の帯状ヒータを設け、これら帯状ヒータ
の面に沿って空気流を生じさせることにより、ヒータに
よって熱せられた風をシート材上のトナーに与え、トナ
ーを融解させるものである。
【0004】かかる構成は、トナーを融解するためのヒ
ータ部がシート材とは直接に接触しないため、従来汎用
されている熱ローラ定着装置などの接触型の定着装置に
おいて、シート材との接触によりシート材に熱が奪われ
るといったヒータ部の熱損失が少なく、そのため、A0
やA1判といったかなり広い面積を持ち定着にあたりか
なり大きな熱エネルギーを必要とする大判シート材用の
画像形成装置においてもかなり長尺の、例えば16mの
長さのシート材への画像形成を行うことを可能とする。
又更に、かかる構成にあっては、熱ローラ定着装置の場
合にしばしば考慮しなければならなかった定着時におけ
るシート材の皺の発生なども解消することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した熱
風を用いた定着装置の改良に関わり、上記した熱風を更
に効率的に利用することにより、装置の省エネルギー化
を促進させることを課題とする。又更には、シート材に
当てられる空間内の熱風の温度分布を可能な限り一様と
して定着時の部分温度差による光沢ムラ等の発生を解消
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明の第1の発明は、融解性のトナーを担持し
たシート材をトナーの担持面を上面として一方向に搬送
する搬送路と、この搬送路を上方から覆うように下方が
解放した箱状のカバーとを有し、このカバーにより画成
される空間内の空気を加熱するためのヒータ装置と、前
記カバー内の一方の側から風を送ることにより前記ヒー
タ装置により加熱された熱空気を前記空間内で対流させ
て前記シート材のトナー担持面へと送る送風装置とを備
え、前記送風装置からの送風を前記搬送されるシート材
の幅方向で見て中央側から両側縁側に向かうように案内
するフィンを設けたことを特徴とするものである。
【0007】かかる構成において、好ましくは、前記シ
ート材は、そのサイズにかかわらず前記搬送路を幅方向
中央揃えで搬送される。
【0008】また、好適な態様においては、前記送風装
置は、前記シート材のトナー担持面に寄与した後の熱空
気を下方に位置する吸気口により吸気し、この吸気した
熱空気を上方に位置する送風口からヒータ装置の上方に
向けて送風することにより、カバー内の熱空気を循環さ
せる。
【0009】又更に、前記風は前記シート材の搬送方向
から見て斜め後方から前記シート材のトナー担持面へと
送られる。
【0010】又、このようなカバーの上部周囲を所定の
空間を隔てて囲うように断熱部材が設けられている。
【0011】本発明の第2の発明は、融解性のトナーを
担持したシート材をトナーの担持面を上面にして一方向
に搬送する搬送路と、この搬送路を上方から覆うように
下方が解放した箱状のカバーとを有し、前記カバーの空
間内に前記シート材の搬送方向と交差する方向に張り渡
された複数の帯状ヒータをそれぞれ隣合う帯状ヒータと
は空間を隔てて並列して設け、これら帯状ヒータに通電
することにより前記カバーで画成される空間内に前記帯
状ヒータにより熱せられた熱空気を形成し、更に、前記
カバー内の一方の側から風を送ることにより前記カバー
内に空気の対流を生じさせる送風装置と、この送風装置
からの送風を前記搬送するシート材の幅方向で見て中央
側から両側縁側に向かうように案内するフィンを設けた
ことを特徴とする。
【0012】又、前記帯状ヒータは、前記シート材の搬
送方向で見て斜め後方から前方に向かって傾斜して配置
されている。
【0013】又、好ましくは、前記送風装置から送られ
た風の一部は前記帯状ヒータの加熱面に沿って熱せられ
ながら前記シート材のトナー担持面へと送られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。図1に本発明による定着装置
の一例の構成を、図2に本発明による定着装置を使用す
る画像形成装置の構成をそれぞれ示す。
【0015】図2を参照として、画像形成装置全体の概
略説明をする。画像形成装置1は、大概して、その上部
位置に位置する画像形成部2と、下部位置に位置する給
紙部3とに分けられる。画像形成部2と給紙部3とは、
図示例では分離不能の一体の装置として示されている
が、画像形成部2と給紙部3とを上下に分離することが
できる個別のユニットとして構成し、給紙部3を含む下
部ユニットの上面に、画像形成部2を含む上部ユニット
を載置して、それらを連結する構造としても良い。この
ような分離可能なタイプのユニット構造とした場合、ユ
ーザーは所望に従い、自身が好む数量のロール紙、例え
ば図示の装置では3つのロール紙を装填するために3段
の給紙トレイを有する給紙部3を示すが、1つ又は2つ
のロール紙を装填するための1段又は2段の給紙トレイ
を備えたユニットであっても良く、ユーザーの所望によ
り任意のユニットを選択することができる。
【0016】上記のように、図示例では給紙部3は3つ
のロール紙4,5,6をそれぞれ装填可能に上中下の3
段の給紙トレイ7,8,9を有しており、各給紙トレイ
7,8,9は、図示しないガイドレールによってその重
量を支持されると共に、ガイドレールに沿って装置の手
前側、即ち図2で見て左側に向かって装置から引出可能
となっている。引き出された給紙トレイ7,8,9の上
方は開放されており、ロール紙4,5,6を上方から給
紙トレイ7,8,9内に装填し又は取り外して交換する
ことができる。
【0017】各給紙トレイ7,8,9には、それらに装
填したロール紙4,5,6を適宜なタイミングで次順の
場所へと送り出すための給紙ローラ11,12,13が
設けられており、給紙時にはオペレータにより選択され
た給紙ローラ11,12,13のいずれかが付勢されて
回転し、当該給紙ローラに銜えられている対応するロー
ル紙を送り出す。給紙ローラ11,12,13により送
り出されたロール紙は、共通の搬送路14を通ってカッ
ター15を通り、ガイド16に沿って画像形成部2へと
送られる。
【0018】カッター15は、オペレータが指示したサ
イズに従って適宜なタイミングで作動し、給紙部3から
送り出されたロール紙を指定した長さで切断して所望の
サイズのシート材を形成する。尚、本明細書において
は、ロール状に巻かれたシート材を便宜上「ロール
と称するが、紙の材質は普通紙に限定されることなくト
レーシングペーパなどその他の材質のものであっても良
く、又、紙以外の材料の媒体であっても良い。尚、以下
においては、このようにして切断されたロール紙を便宜
状「シート材」と称して説明する。
【0019】画像形成部2は、ドラム状の像担持体21
を中心に構成されている。像担持体21としては、アル
ミニウム等のドラム状基体の表面に周知の光導電性を有
する感光体(例えばフタロシアニン系の有機感光体やア
モルファスシリコン感光体など)を備えたものが好適に
使用され、図中矢印Aで示すように反時計方向に回転す
る。尚、像担持体1としては、図示のようにドラム形状
の他、複数の支持ローラによって支持された無端ベルト
の形状のものであっても良い。
【0020】像担持体21の周囲には、その回転方向A
に従って、像担持体21の表面に残留する電荷を消去し
て像担持体21の表面を中和するためのイレーサランプ
22、像担持体21の表面を特定極性に一様に帯電する
帯電装置23(図示例ではスコロトロンを示すが、帯電
ローラであっても良い。)、帯電された像担持体21の
表面にデジタル光情報を照射して像担持体21上に静電
パターンからなる静電潜像を形成するLEDヘッド等の
露光装置24、像担持体21の表面に融解性のトナーを
供給して前記静電潜像を反転現像、即ちLED等により
露光された部分にトナーを付着させて像担持体21上に
トナー像を形成する現像装置25、像担持体21上に形
成されたトナー像を給紙部3から給送されてきたシート
材上に転写させるための転写装置26、転写によりトナ
ーを担持したシート材を像担持体21から分離する分離
装置27とを含む。尚、転写装置26、分離装置27は
図示例ではコロナ放電装置からなるが、転写ローラ、除
電ブラシ等の手段であっても良い。
【0021】像担持体21から分離されたシート材は、
内側から空気吸引された箱体を周環する搬送ベルト28
により支持されながら、次順の定着装置30へと送ら
れ、そこにおいてトナーを熱融解してシート材に定着し
た後、排出口31から装置外の排紙トレイ32へと排出
される。
【0022】図1に特に示すように、定着装置30は、
画像形成部から送られてきた未定着トナーを担持したシ
ート材を受けて定着装置内を搬送するための搬送路40
を構成する搬送板41と、搬送板41の上方に位置する
カバー42とを有する。搬送板41は平滑な上面を有
し、その上面に沿ってシート材がトナー担持面を上方に
向けて搬送される。尚、シート材は、そのサイズにかか
わらず搬送路40を幅方向中央揃えで搬送される。
【0023】一方、カバー42は、下方が解放した箱状
の形態からなり、搬送路40を通って搬送される最大サ
イズのシート材の幅(シート材の搬送方向と直交する方
向の幅をいう。以下、同じ。)よりも長い幅を有して、
搬送路40の幅方向全体を覆うようにして配置されてい
る。
【0024】好ましくは、搬送板41の上面は、黒色の
メッキ又は黒色の耐熱塗料の塗布が施されて、保熱性を
良くしており、また更に後述するようにして形成される
熱風をカバーの空間内で効率良く対流させるため、カバ
ーの四方の壁の角部(図示なし)は丸みが付けられてい
る。
【0025】カバー42により画成される空間45内
に、空間45内の空気を加熱するためのヒータ装置46
が配置される。ヒータ装置46は上下が解放するように
四方の枠板により枠組みされた方形の枠体47と、枠体
47内に配置された複数の帯状ヒータ48とを有する。
枠体47は、枠体47の下方に位置する前述した搬送路
40に沿って搬送されるシート材の最大サイズの幅を十
分に覆うような長さを有してシート材の幅方向に延びて
おり、その枠内に配置される帯状ヒータ48とによって
一つのユニットに構成されている。このようなユニット
化により枠体47の長手方向端部の取付部をねじ49等
により定着装置の側板に固定することによって、ヒータ
装置46を定着装置に対して一体的に着脱可能とし、定
着装置の組立や保守などにおける簡便さを向上させてい
る。
【0026】ヒータ装置46の複数の帯状ヒータ48
は、ヒータ装置46の長手方向、即ち搬送されるシート
材の幅方向(シート材の搬送方向と交差する方向)に向
かって延びるように枠体47の長手方向両端の枠板間で
適度な張力を持って張り渡されて配置されている。各帯
状ヒータ48は、それぞれ隣合う帯状ヒータ48との間
に空間を隔てて並列して設けられており、互いの接触に
よる電気的ショートを防止すると共に、後述するように
して発生される風がこの空間を通って上方から下方に通
り抜けることができるようになっている。図示のように
帯状ヒータ48は、その下を通過するシート材の搬送方
向に対して順方向となるように搬送路40に対して垂直
よりも傾斜しており、それにより上述の帯状ヒータ48
の間を通って送られてくる風が搬送されるシート材に対
して後追いとなる方向、即ち、搬送されるシート材に対
して後方斜め上方から送られるようにされている。尚、
本明細書において「風」又は「熱風」という用語を用い
るが、これは、カバー42により画成される空間45内
の熱空気を空間45内で対流させるのに十分な強さであ
れば良く、少なくとも、シート材上の未定着トナーを攪
乱させるような強さの風を意味するものではない。
【0027】帯状ヒータ48は、限定されるものではな
いが、例えばニクロム系の材料により形成された数十μ
mの薄厚の帯状に延びたヒータが用いられ、好ましく
は、その長手方向断面で見て、波形又はジグザグ形とな
る断面を有するように加工される。このような形状とす
ることにより、定着装置内といった限られたスペース内
において、帯状ヒータ48の発熱面積を効率的に増やす
ことができると共に、帯状ヒータ48にその長手方向に
向かって形状に基づく伸縮性を持たせることができるた
め、帯状ヒータ48の取り付けにあたって、帯状ヒータ
48を若干引っ張った形で取り付けることによりたるみ
なく取り付けることができる。又、その伸縮力により、
加熱による帯状ヒータの伸びを吸収し、又は、上述した
ように、帯状ヒータ間を流れる風による振動を吸収し、
隣接する帯状ヒータとの接触による電気的ショートなど
の事故を防止することができる。
【0028】なお、帯状ヒータ48の取り付けは、帯状
ヒータ48の長手方向端部に形成した取付穴を定着装置
の枠板47に設けた電気ターミナルの端子板の取付穴に
合わせてねじ等を用いて行われる。かかるターミナル
は、例えば、セラミック等の耐熱絶縁材料から形成され
た基台と、この基台に設けられた端子板とを有し、端子
板は適当なリードを介して適宜なヒータ用電源に接続さ
れ、該電源のオン時に、帯状ヒータ48への通電を行
う。尚、この通電は、定着装置30内の適宜箇所に設け
られて定着装置内のシートへ供給する熱した空気の温度
を監視してヒータのオンオフにより所定の温度範囲に維
持するための温度コントローラ(図示なし)からの信号
に基づきオンオフされる。帯状ヒータ48はこのような
コントロールに基づき、即時に所定温度まで加熱する性
質を持つものが良い。
【0029】帯状ヒータ48の張り渡しに関して述べる
と、上述した風による帯状ヒータ48の振動を抑制して
隣合う帯状ヒータ48との接触を確実に防止するため
に、張り渡す帯状ヒータ48の長手方向の数カ所を支持
するように複数の耐熱性且つ電気絶縁性の支持板(図示
なし)が枠体47の長手方向複数箇所に設けられてい
る。支持板は、例えば、張り渡された帯状ヒータ48を
厚さ方向に横切るように配置された薄板のマイカ板から
なり、マイカ板の上縁から中央に向かって切り込まれた
複数の切り溝を有している。各マイカ板は同じ形状をな
し、それぞれのマイカ板のそれぞれ対応する位置の切り
溝が枠体47の長手方向に沿って直線上にあるように配
置されており、それにより各対応する切り溝に、対応す
る各帯状ヒータ48を差し挟むことにより帯状ヒータ4
8を支持する。
【0030】シート材の搬送方向で見て、ヒータ装置4
6の後方位置に、送風装置51が設けられている。送風
装置51は、例えば、クロスフローファンやシロッコフ
ァンが好適に使用され、ヒータ装置46の長手方向の全
長、少なくとも帯状ヒータ48の長さをカバーする長さ
の送風口52を上方の横位置に、又同様な長さの吸気口
54を下方の位置に有している。図示のように送風口5
2は、ヒータ装置46の上方にカバーの空間内の一方の
側から、即ち、シートの搬送方向の出口側から入り口側
に向かって風を送るような位置に配置されている。尚、
送風装置51に用いるファンは一つである必要はなく、
複数のファンを長手方向に直列に配置して用いても良
い。例えば、図3に示す例では、2つのクロスフローフ
ァン51aを直列に設け、その間をジョイント51bで
連結した構成を示す。
【0031】上記したように送風口52からの送風をカ
バー42内で効率的に対流させるために、カバー42の
天井を構成するの天井板53は、送風口52の上方又は
その近傍を上端とし、それから離れる方向に向かって漸
次下方となるように傾斜しており、ヒータ装置46の枠
体47の上方の解放口を覆うようにして設けられてい
る。天井板53は例えばステンレス等の平板から形成さ
れている。天井板53の傾きは、好ましくは、送風口5
2からの風の一部を下方、即ち、ヒータ装置46の複数
の帯状ヒータ48側へと送るようなものが良い。傾斜し
た天井板53に沿って流れる風は、帯状ヒータ48によ
って熱せられて天井板53側に上昇してくる熱空気をカ
バー42の内面に沿って対流させ、ヒータ装置46の下
方で搬送されるシート材のトナー担持面に送り、それに
よりトナーを融解してシート材上に定着させる。尚、上
記のように傾斜した天井板53の作用により帯状ヒータ
48側への向かわされた風は、帯状ヒータ48間の空間
を通って下方へと導かれ、その際に風は帯状ヒータ48
の加熱面によって更に加熱された熱空気を下方へと送
る。
【0032】また、天井板53と同様に、送風口52か
らの風を下方へと導くために、風が突き当たるヒータ装
置46の端面55を図示のように帯状ヒータ48とほぼ
並行に傾斜させて設けることにより、その面に沿って、
より効率的に風を下方に送ることができる。
【0033】ところで、このような装置において、シー
ト材上のトナーを定着するにあたり、(1)シート材の幅
方向中央側に比べ、幅方向両側の定着が甚だ僅かではあ
るが緩む傾向、及び(2)シート材が繊維目を縦にして送
られてきた場合、定着装置内の熱により、周囲環境に応
じては、シート材が幅方向にカールする傾向があるなど
の問題を解消する必要がある。又更に、(3)空間45内
での熱風又は熱空気の分布に場所的な部分むらが生じ、
これが定着時にトナーの光沢にムラを生じさせるなどの
悪影響を与える場合がある。
【0034】(1)及び(3)についてはシート材の幅方向の
温度分布を均一とすること、特に熱雰囲気は中央が熱く
周辺がやや下がる傾向があるので、これを解消し、又、
(2)については、幾らかの押さえつけをシート材に与え
ることによりこれを解決することができる。
【0035】これに基づき、本発明は、更に、送風装置
51の送風口52の前方に複数の傾斜したフィン60を
設けてなる。図3にその詳細を示すが、図に示すよう
に、左右に並べられた2つのクロスフローファン51a
の送風口52からの風の方向を誘導するように、送風口
52の前方位置に、複数のフィン60を適宜な間隔で設
けている。フィン60は、クロスフローファン51aの
軸線とほぼ平行する方向に伸びる角軸61に対し、軸線
方向(従って、搬送路40を搬送されるシート材の幅方
向)で見て、中央から両端縁側に向かって風が分散され
るように案内するそれぞれ中央側の連結部61aを境に
左右に、即ち幅方向両端縁側に向けて傾斜した面を有す
る。かかるフィンの面の大きさ、傾斜角度及び数は、送
風装置51の風がカバー47内で長手方向でムラなく送
ることができ、それによりトナーの定着がシートの幅方
向においてムラが生じることがないような値とされる。
また、エアコンディショナーなどに用いられるように、
フィンの向きを自動的に可変するような構造としても良
い。
【0036】尚、定着装置30の上部周囲を所定の空間
を隔てて覆うように断熱性の部材80が設けられてい
る。断熱部材80は、断熱部材の内側の熱が外側に漏れ
ないように断熱するために、間に空気層又は断熱材層を
設けた二重構造からなる。又、図示していないが、搬送
路40へのシート材の出入口は、断熱部材80によって
画成される空間内の熱空気が断熱部材80の外部に漏れ
ることを極力避けるためにシートの通過のための必要最
低限の狭さとされ、更に、必要に応じては、シート材の
搬送時以外は、出入口を塞ぐように適当なシャッター部
材を設けている。
【0037】又、断熱部材80の下方の解放部には、搬
送路40を通過するシート材が熱などにより捲れ上がっ
てカバー42の内側に進入して、後述するカバー内のヒ
ータに接触することがないように、耐熱性の線状部材を
適当間隔で斜めに張り巡している。
【0038】
【発明の効果】本発明は、送風装置から帯状ヒータ表面
に沿うように送風し、加熱している帯状ヒータの熱を効
率よく熱風に変換し、この熱風を定着装置内で万遍なく
対流する構成としたため、他の定着装置と比較して熱効
率が更に良く、消費電力の少ない定着装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による定着装置を示す概略側断面図で
ある。
【図2】 本発明による定着装置を適用した画像形成装
置の一例の概略側断面図である。
【図3】 本発明による定着装置の送風機の送風口周辺
とフィンを示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像形成部 3 給紙部 30 定着装置 40 搬送路 41 搬送板 42 カバー 45 空間 48 帯状ヒータ 51 送風装置 52 送風口 53 天井板 54 吸気口 60 フィン 80 断熱部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融解性のトナーを担持したシート材をト
    ナーの担持面を上面として一方向に搬送する搬送路と、
    この搬送路を上方から覆うように下方が解放した箱状の
    カバーとを有し、このカバーにより画成される空間内の
    空気を加熱するためのヒータ装置と、前記カバー内の一
    方の側から風を送ることにより前記ヒータ装置により加
    熱された熱空気を前記空間内で対流させて前記シート材
    のトナー担持面へと送る送風装置とを備え、前記送風装
    置からの送風を前記搬送されるシート材の幅方向で見て
    中央側から両側縁側に向かうように案内するフィンを設
    けたことを特徴とする画像形成装置用定着装置。
  2. 【請求項2】 前記シート材は、そのサイズにかかわら
    ず前記搬送路を幅方向中央揃えで搬送されること特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置用定着装置。
  3. 【請求項3】 前記送風装置が、前記シート材のトナー
    担持面に寄与した後の熱空気を下方に位置する吸気口に
    より吸気し、この吸気した熱空気を上方に位置する送風
    口からヒータ装置の上方に向けて送風することにより、
    カバー内の熱空気を循環させることを特徴とする請求項
    1又は2記載の画像形成装置用定着装置。
  4. 【請求項4】 前記風が前記シート材の搬送方向から見
    て斜め後方から前記シート材のトナー担持面へと送られ
    ることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の画像
    形成装置用定着装置。
  5. 【請求項5】 前記カバーの上部周囲を所定の空間を隔
    てて囲うように断熱部材が設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置用定着
    装置。
  6. 【請求項6】 融解性のトナーを担持したシート材をト
    ナーの担持面を上面にして一方向に搬送する搬送路と、
    この搬送路を上方から覆うように下方が解放した箱状の
    カバーとを有し、前記カバーの空間内に前記シート材の
    搬送方向と交差する方向に張り渡された複数の帯状ヒー
    タをそれぞれ隣合う帯状ヒータとは空間を隔てて並列し
    て設け、これら帯状ヒータに通電することにより前記カ
    バーで画成される空間内に前記帯状ヒータにより熱せら
    れた熱空気を形成し、更に、前記カバー内の一方の側か
    ら風を送ることにより前記カバー内に空気の対流を生じ
    させる送風装置と、この送風装置からの送風を前記搬送
    するシート材の幅方向で見て中央側から両側縁側に向か
    うように案内するフィンを設けたことを特徴とする画像
    形成装置用定着装置。
  7. 【請求項7】前記帯状ヒータは、前記シート材の搬送方
    向で見て斜め後方から前方に向かって傾斜して配置され
    ていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置用
    定着装置。
  8. 【請求項8】前記送風装置から送られた風の一部は前記
    帯状ヒータの加熱面に沿って熱せられながら前記シート
    材のトナー担持面へと送られることを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置用定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007272088A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Ricoh Co Ltd 画像定着装置、画像形成装置

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