JP2003057420A - 光収束用光学素子 - Google Patents

光収束用光学素子

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JP2003057420A
JP2003057420A JP2001241124A JP2001241124A JP2003057420A JP 2003057420 A JP2003057420 A JP 2003057420A JP 2001241124 A JP2001241124 A JP 2001241124A JP 2001241124 A JP2001241124 A JP 2001241124A JP 2003057420 A JP2003057420 A JP 2003057420A
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diffraction
optical
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Hiroshi Hatano
洋 波多野
Tama Takada
球 高田
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B5/1814Diffraction gratings structurally combined with one or more further optical elements, e.g. lenses, mirrors, prisms or other diffraction gratings
    • G02B5/1819Plural gratings positioned on the same surface, e.g. array of gratings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口数が大きく収差の少ない収束光を提供す
る光収束用の光学素子を実現する。 【解決手段】 光を収束させる回折格子を複数備え、複
数の回折格子を順に経由するように光を進行させて、回
折格子ごとに光の収束度を高める構成の光学素子とす
る。回折格子としては、透過型のもののみ、反射型のも
ののみ、または両者を用いる。回折格子の配設位置は素
子の表面または内部とし、同一面に2つの回折格子を配
設する構成も可能である。得られる収束光の収束位置を
素子の出射面上としてソリッドイマージョン素子とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を収束させる光
学素子、特に、開口数の大きな収束光を提供する光学素
子に関し、例えば顕微鏡や光記録装置の光学系に利用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】光を用いて試料の観察を行う光学顕微鏡
や、光を用いて情報の記録、再生、消去を行う光記録装
置では、解像度や記録密度を高めるために、試料や記録
媒体の微小な範囲に光を収束させる必要がある。収束光
が形成するスポットの大きさは開口数(NA)に反比例
し、収束光のNAを大きくするほどスポット径を小さく
することができる。
【0003】NAは、収束光が進む媒体の屈折率nと収
束光がその光軸と成す最大角(最外縁の光線と光軸の成
す角)θmaxを用いて、式1で表される。 NA=n・sin(θmax) … 式1
【0004】したがって、収束光が形成するスポットの
径を小さくするためには、最大角θmaxを大きくするこ
とに加えて、媒体の屈折率nを大きくすることが有効で
ある。顕微鏡におけるイマージョン技術は後者を利用し
たものであり、対物レンズと試料との間に高屈折率の液
体を満たすことによってNAを大きくしている。高屈折
率の液体としてオイルを用いるのがオイルイマージョ
ン、水を用いるのがウォーターイマージョンであり、液
体に代えて固体を用いるのがソリッドイマージョン(固
浸)である。
【0005】ソリッドイマージョンを利用した光学素子
の代表的なものに、ソリッドイマージョンレンズ(SI
L)とソリッドイマージョンミラー(SIM)がある。
SILは、一般に、他の対物レンズと組み合わせて使用
される。この構成を図15に示す。SIL51は半球形
であり、対物レンズ52からの収束光を球面51aから
入射させて、平面51bから出射させる。SIL51と
対物レンズ52は、対物レンズ52からの収束光が全て
球面51aに対して略垂直に入射するように配置され
る。したがって、光は球面51aで屈折することなくS
IL51に入射して、平面51b上に収束する。このS
IL51は、レンズでありながら、光を収束させるパワ
ーを発現しない形態で使用されることになる。
【0006】SIMは、基材の表面を凸の反射面とし、
基材の内側からは凹面となるこの反射面に内側から光を
入射させることにより、反射光を収束させるようにした
ものである。SIMは単一の素子でありながら、上記の
SIL51と対物レンズ52の両方の機能を有する。し
かも、屈折で光を収束させるときのような収差が生じな
いため、光を光軸上の1点に収束させ易い。ただし、単
に基材の表面を凸の反射面とするだけでは、光を出射さ
せる方向から光を入射させる反射型の素子となるため、
ソリッドイマージョンの有効性を確保することが難し
く、使用形態に大きな制約が生じる。
【0007】光を収束させる形態で使用するSILも提
案されている(特開平11−45455号)。この構成
を図16に示す。SIL53は、光を非球面形状の面5
3aから入射させて、平面53bから出射させる。SI
L53の厚さ(平面53bに垂直な方向の長さ)はレン
ズとしての焦点距離に等しく設定されており、SIL5
3は平行光を入射面53aで屈折させて出射面53b上
に収束させる。
【0008】この構成のSIL53は、他の対物レンズ
と組み合わせて使用する必要がなく、光軸を一致させる
ことや距離を調整することも不要になって、使い易い。
しかし、収束光のNAを大きくすることには限界があ
る。例えば、平行光をNAが1の収束光にするために
は、基材の屈折率を1.8とすると、入射面53aに対
する最外縁の光線の入射角を63.4°にする必要があ
り、作製がきわめて困難になる。
【0009】本出願人は、SILとSIMの長所と短所
とを考慮して、屈折と反射の双方によって光を収束させ
るソリッドイマージョン素子を提案した(特開2000
−162503号)。この構成を図17に示す。この光
学素子54は、SIMと同様に基材の表面を凸面としな
がら、この凸面54aの中央部のみを反射面とし周辺部
を透過面としたものである。凸面54aに対向する基材
の表面は平面54bとされている。光学素子54は、光
を凸面54aの周辺部から入射させて屈折により収束光
とし、平面54bで反射して凸面54aの中央部に向か
わせ、凸面54aの中央部でさらに反射して収束度を高
め、平面54b上に収束させて、平面54bから出射さ
せる。
【0010】この光学素子54は、SILと同様に光を
出射させる方向と逆の方向から光を入射させる透過型の
素子でありながら、凸面54aに対する光の入射角を特
に大きくしなくても大きなNAの収束光を提供すること
が可能である。また、SILよりも薄い光学素子とする
ことができる。
【0011】回折によって光を収束させる光学素子も提
案されている(特開平10−92002号)。この光学
素子は、平板状の基材の一方の表面に回折格子を形成し
たものであり、この回折格子から光を入射させて収束光
としつつ、他方の表面から出射させる。
【0012】回折により光を収束させる素子も、厚さを
適切に設定することで、ソリッドイマージョン素子とす
ることが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、回折により
光を収束させる素子をソリッドイマージョン素子として
も、収束光のNAを大きくするには限界がある。回折角
を大きくするためには回折格子のピッチを小さくしなけ
ればならず、回折格子のピッチをあまりに小さくすると
アノマリーとよばれる現象が生じて、回折効率が著しく
低下するからである。光の波長λに対する回折格子のピ
ッチdの比と回折効率との関係の例を図18に示す。d
/λが1.7程度以下で回折効率が急激に低下している
が、これがアノマリーである。回折格子の形状によって
回折効率の高低には差が生じるが、回折効率が略一定に
なるd/λの範囲は回折格子の形状には依存せず、どの
ような形状の回折格子であっても、d/λが1.7程度
以下になるとアノマリーが生じる。
【0014】図19に示すソリッドイマージョン素子5
5で、NAの大きい収束光を得ることを考える。図19
において、(a)は光学素子55の平面図、(b)は断
面図であり、56は屈折率nの基板、57は基板56の
表面56aに形成された回折格子である。回折格子57
は同心円状であり、光を1点に収束させるために、回折
格子57のピッチdは中心から離れるほど小さく設定さ
れている。
【0015】いま、波長λの光が回折格子57に垂直に
入射して最外縁の光線が回折角θmaxで回折し、最外縁
の光線が入射した部位の回折格子57のピッチをdext
とすると、式2が成り立つ。式1と式2より式3が導か
れる。 dext・sin(θmax)=λ/n … 式2 NA=λ/dext … 式3
【0016】ここで、NAを1にしようとすると、ピッ
チdextを波長λに等しくしなければならないことにな
る。ところが、図18に示したように、d/λが1のと
きの回折効率はほとんど0であり、実際上回折は生じな
い。つまり、図19の光学素子55でNAが1の収束光
を得ることはできない。
【0017】十分な回折効率が得られるd/λの下限値
は1.7程度であり、これが単一の回折格子で得られる
収束光の最大のNAを規定することになる。このNAの
最大値は式3より0.59程度となる。光学素子55に
よるNAの変化の様子を図20に模式的に示す。これ
は、ピッチdextを波長λの2倍としたときのものであ
り、回折格子57による回折で光がNA0.5の収束光
となって表面56bに達することを示している。Laxは
光軸Ax上の光線、Lextは最外縁の光線を表す。
【0018】上記のように、従来の光学素子では、得ら
れる収束光のNAを大きくすることが難しく、光スポッ
トのさらなる小径化の要求に応えられなくなっている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、
光をNAの大きな収束光とする光学素子を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光を内部に導き入れて収束させる光学
素子は、回折によって光を収束させる回折部を複数備
え、複数の回折部を順に経由するように光を進行させ
て、回折部ごとに光の収束度を高めるものとする。この
光学素子は、回折によって光を収束させるが、光に1回
だけ回折を生じさせるのではなく、複数の回折部で複数
回の回折を生じさせて、光の収束度を段階的に高めてい
く。上述のように単一の回折格子で得られる収束光のN
Aには上限があるが、光の収束度を段階的高めること
で、収束光のNAをその上限を超えて大きくすることが
可能になる。
【0020】ここで、回折部は光を透過させて透過光を
収束させるものでもよく、光を反射して反射光を収束さ
せるものでもよい。また、回折部を表面に備える構成と
してもよいし、内部に備える構成としてもよい。表面に
備える回折部と内部に備える回折部のいずれも、透過光
を回折させるものとすることができるし、反射光を回折
させるものとすることもできる。回折部を表面に備える
場合は、その回折部を透過光を回折させるものとして、
これを透過させて光を内部に導き入れる構成、つまり光
の入射面を回折部とする構成も可能である。
【0021】さらに、2つ以上の回折部を同一の面の異
なる領域に備える構成とすることもできる。同一の面の
異なる領域に設けられた2つの回折部の一方から他方に
光を導くことは、反射面を備えることで容易に実現され
る。その反射面として別の回折部を利用することも可能
である。同一の面は光学素子の表面であってもよいし、
内部の面であってもよい。光学素子の内部の面は、光学
的に差のある2つの媒体の境界であり、一方の媒体が同
一であって面が途切れていない限り、平面であっても曲
面であっても同一の面となる。
【0022】回折部は回折格子とすることができる。光
学素子を屈折率の異なる2種以上の基材で作製すれば、
内部に回折格子を備える構成とすることも可能である。
【0023】光を出射させる表面において光の径が最小
になるように、光を収束させる設定とするとよい。この
ようにするとソリッドイマージョン素子となり、複数の
回折部でNAを大きくした収束光をそのままのNAで対
象物に照射して、きわめて微小なスポットを形成するこ
とができる。
【0024】光を出射させる表面にその表面における光
の径よりも小さい開口を有する遮光部材を備え、開口か
ら光を出射させる構成としてもよい。このようにすると
収束光の中央部のみを対象物に照射することになり、複
数の回折部でNAを大きくした収束光が形成するスポッ
トよりも、さらに小さなスポットを形成することができ
る。
【0025】表面の一部分が突出しており、表面の突出
した部分から光を出射させる構成としてもよい。NAの
大きな収束光を提供する光学素子は、対象物に近接させ
た形態で使用することになり、僅かな傾きで対象物に接
触するおそれがあるが、対象物に対向する表面のうち光
を出射させる部分のみを突出させることで、接触のおそ
れを大幅に低減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学素子の実施形
態について図面を参照しながら説明する。第1の実施形
態の光学素子1の断面を図1に模式的に示す。光学素子
1は平板状の透明な2つの基板21、22を接合して作
製されている。基板21の表面21aには回折格子11
が形成されており、基板21と基板22の接合面22a
にも回折格子12が形成されている。回折格子11、1
2は、図19の(a)に示したものと同様に同心円状で
あり、回折格子11の中心11cと回折格子12の中心
12cは、基板21の表面21aに沿う方向について一
致している。なお、図1は、光学素子1の略半分のみを
表している。
【0027】光学素子1は、基板21の表面21aの回
折格子11から光を入射させて基板22の表面22bか
ら出射させ、その間に回折格子11と回折格子12で回
折を生じさせて、表面22b上に収束する収束光とす
る。回折格子11のピッチd1は、透過する光を1点に
収束する光とするために、中心11cから離れるほど小
さくなるように設定されており、回折格子12のピッチ
d2も、透過する光を1点に収束する光とするために、
中心12cから離れるほど小さくなるように設定されて
いる。回折格子11、12の中心11c、12cにおけ
るピッチd1、d2は無限大であり、回折格子11、1
2は中心11c、12cでは回折を生じさせない。回折
格子11の中心11cと回折格子12の中心12cを結
ぶ直線が光学素子1の光軸Axとなり、光は光軸Axと
表面22bの交点に収束する。
【0028】回折格子11で光を収束させ、その光を回
折格子12でさらに収束させて収束度を高めることによ
り、光学素子1はNAの大きい収束光を提供することが
可能である。以下、平行光をNAが1の収束光とする場
合を例にとって、回折格子11、12の設定について説
明する。
【0029】基板21、22の屈折率をそれぞれn1、
n2とし、光の波長をλ、回折格子11を透過した後の
任意の光線が光軸Axと成す角(回折格子11による回
折角)をθ1、回折格子12を透過した後のその光線が
光軸Axと成す角をθ2とすると、式4および式5の関
係が成り立つ。式4の関係を用いて式5を整理し、前述
のNAを表す式1の右辺と同じ形式で表現すると、式6
が得られる。 n1・d1・sin(θ1)=λ … 式4 n2・d2・sin(θ2)−n1・d2・sin(θ1)=λ … 式5 n2・sin(θ2)=(1/d1+1/d2)・λ … 式6
【0030】したがって、最外縁の光線が透過する部位
の回折格子11、12のピッチd1、d2をそれぞれd
1ext、d2extで表せば、光学素子1が平行光を収束さ
せて生成する収束光のNAは、式7で定まることにな
る。 NA=(1/d1ext+1/d2ext)・λ … 式7
【0031】NAの任意の値に対して式7の関係を満た
すd1ext、d2extの組み合わせは無数に存在し、NA
を1とするためには、例えば、d1ext=d2ext=2・
λとすればよい。回折格子11、12のピッチd1、d
2をこの関係を満たすようにした場合の、光学素子1に
よるNAの変化の様子を図2に模式的に示す。図2にお
いて、Laxは光軸Ax上の光線、Lextは最外縁の光
線、Lmidは光線Laxと光線Lextの中間付近を進む光線
を表す。
【0032】回折格子11、12は、光路差関数を光の
波長λごとに光軸Ax方向にシフトさせたブレーズ型と
することもできるし、ブレーズ型の凹凸を2段の平面で
近似したバイナリ型とすることもできる。光路差関数
φ、ブレーズ型の回折格子、バイナリ型の回折格子の例
を、図14の(a)、(b)、(c)にそれぞれ示す。
ブレーズ型の凹凸を多段の平面で近似したマルチレベル
型とすることも可能である。バイナリ型やマルチレベル
型の回折格子は、フォトリソグラフィによって容易に作
製することができる。
【0033】光を表面22b上に収束させる光学素子1
はソリッドイマージョン素子であり、表面22bが対象
物にきわめて近接する配置で使用することで、回折格子
11、12によって大きなNAに変換された収束光は、
表面22bで小さなスポットを形成し、近接場光を介し
て、対象物上にきわめて微小なスポットを形成すること
ができる。光を表面22b上に収束させるための基板2
1の厚さと基板22の厚さの組み合わせは無数に存在
し、基板21、22の厚さはその組み合わせの中から任
意に選択すればよい。基板21を薄くするほど、光学素
子1全体の厚さを減らすことができる。
【0034】なお、光学素子1は回折格子を2つのみ備
える構成であるが、回折格子の数を増すことで、さらに
NAの大きな収束光を得ることができる。また、ここで
は2つの基板21、22を密接させてその接合面22a
に回折格子12を形成しているが、基板21と基板22
の間に空気層を介在させて、その空気層に接する面に回
折格子12を形成してもよい。その場合、基板21、2
2として屈折率の等しいものを用いることができる。ま
た、空気層に接する2つの表面の双方に回折格子を形成
して、回折格子の数を増すことも可能になる。
【0035】第2の実施形態の光学素子2の断面を図3
に模式的に示す。この光学素子2は、平板状の1つの基
板21の対向する表面21a、21bに、回折格子1
1、12をそれぞれ形成したものである。回折格子1
1、12はいずれも同心円の環状であり、表面21aに
沿う方向について両者の中心11c、12cは一致して
いる。回折格子11の中心11cと回折格子12の中心
12cを結ぶ直線が光学素子2の光軸Axである。表面
21aのうち回折格子11よりも内側の部分と回折格子
12には、金属膜や誘電体多層膜等から成る反射コート
(不図示)が設けられている。
【0036】光学素子2は、回折格子11から光を入射
させて、回折格子12と表面21aの中央部で順に反射
することにより表面21bから出射させ、その間に回折
格子11と回折格子12で回折を生じさせて、光軸Ax
と表面21bの交点に収束する収束光とする。回折格子
12のピッチd2は、光を1点に収束させるために、中
心12cから離れるほど小さくなるように設定されてい
る。一方、回折格子11のピッチd1は一定に設定され
ており、回折格子11の回折角はその全体にわたって一
様である。したがって、中心11cを含む断面内の異な
る点を通った光線は平行に進む。回折格子11は、中心
11cから等距離の点つまり同一円周上を通る光線を光
軸Ax上の1点に収束させ、中心11cからの距離が異
なる円周上を通る光線を光軸Ax上の異なる点に収束さ
せることになる。
【0037】光学素子2も、回折格子11で光を収束さ
せ、その光を回折格子12でさらに収束させて収束度を
高めることにより、NAの大きい収束光を提供すること
ができる。平行光をNAが1の収束光とする場合を例に
とって、回折格子11、12の設定について説明する。
【0038】基板21の屈折率をnで表すと、式4〜式
6と同様に式4'〜式6'が成り立ち、光学素子2による
収束光のNAは式7'で表されることになる。なお、λ
は光の波長、θ1は回折格子11を透過した任意の光線
が光軸Axと成す角、θ2は回折格子12で反射された
その光線が光軸Axと成す角、d2extは最外縁の光線
を反射する部位の回折格子12のピッチである。 n・d1・sin(θ1)=λ … 式4' n・d2・sin(θ2)−n・d2・sin(θ1)=λ … 式5' n・sin(θ2)=(1/d1+1/d2)・λ … 式6' NA=(1/d1+1/d2ext)・λ … 式7'
【0039】NAの任意の値に対して式7'の関係を満
たすd1、d2extの組み合わせは無数に存在し、NA
を1とするためには、例えば、d1=d2ext=2・λ
とすればよい。また、最内縁の光線を反射する部位の回
折格子12のピッチd2intは、回折格子11の幅に応
じて定めればよく、例えば無限大とすることもできる。
回折格子11、12のピッチd1、d2をこの関係を満
たすようにした場合の、光学素子2によるNAの変化の
様子を図4に模式的に示す。図4において、Lextは最
外縁の光線、Lintは最内縁の光線である。
【0040】光学素子2では回折格子11、12を基板
21の表面のみに形成するため、基板を重ね合わせる必
要がない。したがって、少ない工程数で効率よく作製す
ることができる。
【0041】光学素子2の具体的な設定例を表1に示
す。なお、光路差関数φ(r)のrは光軸Axからの距離
(mm)であり、回折格子11、12の径は直径であ
る。 <表1> 基板21の材料:石英 基板21の屈折率n:1.46959(λ=405nm) 基板21の厚さ:1mm NA:1.0 回折格子11の外径:4.438mm 回折格子12の内径:1.857mm 回折格子11、12の光路差関数φ(r): φ(r)=C2・r2+C4・r4+C6・r6+C8・r8+C10・r10+C12・r12+C14・r14 光路差関数φ(r)の係数: 回折格子11 回折格子12 C2 −2.83292×10-1 9.36203×10-2 C4 1.91608×10-2 −8.22688×10-2 C6 −1.10290×10-3 2.12807×10-2 C8 2.43976×10-4 −3.98306×10-3 C10 −4.20565×10-5 3.60568×10-4 C12 3.78928×10-6 −5.33732×10-7 C14 3.45651×10-8 −1.70245×10-6
【0042】第3の実施形態の光学素子3の断面を図5
に模式的に示す。この光学素子3は、第2の実施形態の
光学素子2を修飾して、回折格子11と回折格子12を
基板21の同一の表面21aの異なる領域に形成したも
のである。回折格子11、12の中心11c、12cは
一致している。光学素子3は、光を回折格子11から入
射させて、表面21bと回折格子12で順に反射するこ
とにより表面21bから出射させ、その間に回折格子1
1と回折格子12で回折を生じさせて、光軸Axと表面
21bの交点に収束する収束光とする。光を段階的に収
束させる原理および回折格子11、12の設定は光学素
子2と同様であり、光学素子3によるNAの変化の様子
も図4に示したようになる。
【0043】回折格子11、12を同一の面21a上に
形成する光学素子3では、一度の工程で両者を作製する
ことができるため、回折格子11、12の相対位置を精
度よく合わせることができる。回折格子11、12を保
護するために、基板21の表面21a側に他の基板に備
えるようにしてもよい。その構成では、回折格子11、
12は内部の同一面上に存在することなる。
【0044】光学素子3の具体的な2つの設定例を表2
および表3に示す。なお、光路差関数φ(r)は表1のも
のと同形である。 <表2> 基板21の材料:石英 基板21の屈折率n:1.46959(λ=405nm) 基板21の厚さ:1mm NA:1.0 回折格子11の外径:3.304mm 回折格子12の内径:1.857mm 光路差関数φ(r)の係数: 回折格子11 回折格子12 C2 −2.15236×10-1 −2.10512×10-1 C4 9.55577×10-3 −9.50070×10-2 C6 9.33844×10-4 9.31409×10-2 C8 −3.17766×10-4 −5.54719×10-2 C10 6.02636×10-5 1.43462×10-2 C12 0 0 C14 0 0
【0045】 <表3> 基板21の材料:石英 基板21の屈折率n:1.46959(λ=405nm) 基板21の厚さ:1mm NA:1.0 回折格子11の外径:3.304mm 回折格子12の内径:1.857mm 光路差関数φ(r)の係数: 回折格子11 回折格子12 C2 −1.83466×10-1 −3.66902×10-1 C4 7.08891×10-3 8.64872×10-2 C6 −3.44520×10-4 −3.04564×10-2 C8 1.41892×10-5 6.42115×10-3 C10 0 0 C12 0 0 C14 0 0
【0046】表2の設定例は画角特性を重視して設計し
たものであり、表3の設定例は偏心特性を重視して設計
したものである。画角が0.5°のときの波面収差(R
MS)は、表2の設定では14mλ、表3の設定では7
30mλである。また、回折格子11と回折格子12の
偏心が0.02mmのときの波面収差(RMS)は、表
2の設定では1212mλ、表3の設定では19mλで
ある。
【0047】第4の実施形態の光学素子4の断面を図6
に模式的に示す。この光学素子4は、第2の実施形態の
光学素子2を修飾して、回折格子11と回折格子12を
基板21の同一の表面21bの異なる領域に形成したも
のである。回折格子11、12の中心11c、12cは
一致している。光学素子4は、光を表面21aから入射
させて、回折格子11、表面21a、回折格子12およ
び表面21aで順に反射することにより表面21bから
出射させ、その間に回折格子11と回折格子12で回折
を生じさせて、光軸Axと表面21bの交点に収束する
収束光とする。光を段階的に収束させる原理および回折
格子11、12の設定は光学素子2と同様であり、光学
素子4によるNAの変化の様子も図4に示したようにな
る。
【0048】光学素子4の具体的な設定例を表4に示
す。光路差関数φ(r)は表1のものと同形である。 <表4> 基板21の材料:石英 基板21の屈折率n:1.46959(λ=405nm) 基板21の厚さ:1mm NA:1.0 回折格子11の外径:5.162mm 回折格子12の内径:4.438mm 光路差関数φ(r)の係数: 回折格子11 回折格子12 C2 −1.54498×10-1 −5.21316×10-2 C4 −8.98845×10-4 −2.20102×10-2 C6 1.02228×10-3 2.94475×10-3 C8 −8.33410×10-5 −2.33436×10-4 C10 2.49726×10-6 −6.80160×10-9 C12 9.50555×10-8 8.79946×10-7 C14 0 0
【0049】第2、第3の実施形態の光学素子2、3で
は、回折格子11は透過光に回折を生じさせる透過型で
あり、回折格子12は反射光に回折を生じさせる反射型
であるが、一般に、透過型の回折格子と反射型の回折格
子では格子の溝の深さの最適値が異なる。例えばバイナ
リ型とするときは、溝の深さの最適値は、透過型ではλ
・cos(α)/{2・(n−1)}、反射型ではλ・c
os(α)/(4・n)となる(αは入射角)。溝の深さ
が最適値から外れると回折効率が低下するため、光学素
子2、3では、回折格子11と回折格子12の溝の深さ
を相違させることになり、したがって、回折格子11、
12の形成工程が複雑になる。
【0050】しかし、本実施形態の光学素子4では、回
折格子11、12はいずれも反射型であって、溝の深さ
の最適値が同じになるため、回折格子11と回折格子1
2を同一工程で形成することができる。このため、光学
素子4は、回折格子11、12の相対位置を精度よく合
わせられるという光学素子3の特徴に加え、作製効率も
高いという特徴を有するものとなる。
【0051】第5の実施形態の光学素子5の断面を図7
に模式的に示す。この光学素子5は、第2の実施形態の
光学素子2を修飾して、表面21bのうち光軸Axと交
差する部分を残りの部分よりも突出させて、この突出部
21pの表面に光を収束させるようにしたものである。
大きなNAの収束光を提供する素子は、対象物にきわめ
て近接させた状態で使用することになり、僅かな傾きで
対象物と接触するおそれがあるが、このように光を出射
させる部分を突出させておくと、傾きによる接触のおそ
れを大きく低減することができる。なお、突出部を設け
ることは、第2の実施形態に限らず、第1、第3、第4
の実施形態の構成にも適用可能であり、光学素子1、
3、4を修飾しても同様の効果が得られる。
【0052】突出部21pは、周囲を加工して除去する
ことにより作製することが可能であり、第2、第4の実
施形態の光学素子2、4のように回折格子12を表面2
1bに形成する場合には、同時に作製することもでき
る。突出部21pの突出量は、接触を防止するために有
効で作製も容易な程度とすればよく、10nm〜500
μmとするのが好ましい。
【0053】第6の実施形態の光学素子6の断面を図8
に模式的に示す。この光学素子6は、第5の実施形態の
光学素子5の突出部21pの表面に、微小な開口23a
を有する遮光膜23を備えたものである。開口23a
は、光が収束する光軸Ax上に位置し、収束光よりも小
径である。このように、光を出射させる表面に微小な開
口23aを有する遮光膜23を設けると、収束光をさら
に細径とすることができる。
【0054】光学素子6は、遮光膜23の材料となるク
ロム等の金属を表面21bにあらかじめ蒸着しておき、
光学素子5と同様にして作製することができる。開口2
3aの形成にもフォトリソグラフィを用いればよい。開
口23aの大きさは500nm以下とするのが好まし
い。
【0055】第7の実施形態の光学素子7の断面を図9
に模式的に示す。この光学素子7は、第3の実施形態の
光学素子3の回折格子11、12の設定を変えて、光学
素子3と同じNAの収束光を得るようにしたものであ
る。前述のように、収束光のNAを所望の値にし得る回
折格子11、12のピッチd1、d2の組み合わせは無
数にあり、これはその1例である。
【0056】回折格子11と回折格子12は互いに連続
するように表面21aに形成されている。回折格子11
は、中心11cから離れるほどピッチd1が小さくなる
ように設定されており、最外縁の光線を透過させる部位
のピッチd1extは波長λの2倍、最内縁の光線を透過
させる部位となる内周上のピッチd1intは波長λの4
倍である。回折格子12も同様に設定されており、最外
縁の光線を反射する部位となる外周上のピッチd2extは
波長λの2倍、最内縁の光線を反射する部位のピッチd
1intは波長λの4倍である。
【0057】光学素子7によるNAの変化の様子を図1
0に模式的に示す。図4に示した光学素子3によるNA
の変化の様子と比較して明らかなように、変化の過程は
相違しているが、最終的に得られる収束光のNAは同じ
である。
【0058】第8の実施形態の光学素子8の断面を図1
1に模式的に示す。この光学素子8も、第3の実施形態
の光学素子3の回折格子11、12の設定を変えたもの
である。ただし、この光学素子8は、第1の実施形態の
光学素子1と同じNAの収束光を生成する。
【0059】回折格子11と回折格子12は互いに連続
するように表面21aに形成されており、回折格子12
は環状ではなく円状である。回折格子11のピッチd1
は一定で波長λの2倍である。回折格子12は、その半
径の1/2の点で回折の正負が逆になるように設定され
ており、1/2の半径の円周上でのピッチは無限大、最
外縁の光線を反射することになる外周上のピッチd2ex
tは波長λの2倍、最内縁の光線を反射することになる
光軸Ax上(中心12c上)のピッチdaxも波長λの2
倍である。
【0060】光学素子8によるNAの変化の様子を図1
2に模式的に示す。図2に示した光学素子1によるNA
の変化の様子と比較して明らかなように、変化の過程は
相違しているが、最終的に得られる収束光のNAは同じ
である。第2〜第7の実施形態では、NAの大きな円錐
状の収束光からNAの小さな円錐状の部分を除いた収束
光を生成する場合を示したが、類似の構成でありながら
回折格子11、12の設定次第で、本実施形態の光学素
子9のように、NAの小さな部分が除かれていない収束
光を生成することも可能である。
【0061】第9の実施形態の光学素子9の断面を図1
3に模式的に示す。この光学素子9は、第2の実施形態
の光学素子2を修飾して、表面21bの外側かつ表面2
1bの近傍に光を収束させるようにしたものである。す
なわち、光学素子9はソリッドイマージョン素子ではな
い。それでも、回折格子11と回折格子12で段階的に
NAを高めるようにしているため、表面21bから光の
収束位置までの距離が1μm〜1mmの範囲で、NAが
0.5〜1.0の収束光を得ることが可能であり、対象
物まで距離を十分に確保しながら、対象物上のきわめて
微小な範囲を照明することができる。なお、光を表面2
1bの外側に収束させることは、第2の実施形態に限ら
ず、第1、第3〜第8の実施形態の構成にも適用可能で
あり、光学素子1、3〜4を修飾しても同様の効果が得
られる。
【0062】上記の各実施形態の光学素子は、NAの大
きな収束光を提供することができる上、平板状であるた
め取り扱い易く、他の光学素子との光軸合わせも容易で
ある。したがって、顕微鏡や光記録装置の光学系に好適
である。なお、各実施形態で掲げた構成や設定は本発明
の例示に過ぎず、例えば、第2、第3の実施形態の光学
素子2、3の構成を組み合わせて回折格子を3つ備える
光学素子とし、NAが1を超える収束光を得ることもで
きる。また、ここでは、回折格子によって光を回折させ
る構成としたが、ホログラムを利用して回折を生じさせ
るようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】回折によって光を収束させる回折部を複
数備え、複数の回折部を順に経由するように光を進行さ
せて、回折部ごとに光の収束度を高めるようにした本発
明の光学素子は、NAの大きな収束光、つまり微小なス
ポットを形成する収束光を提供することができる。しか
も、曲面のない平板状の光学素子とすることが可能であ
り、作製や取り扱いも容易である。
【0064】回折部を表面に備える構成とすると、回折
部の作製が容易になり、回折部を内部に備える構成とす
ると、断面が円形の入射光束を全て集光することができ
て、光の利用効率の高い光学素子とすることができる。
また、2つ以上の回折部を同一の面の異なる領域に備え
る構成とすると、回折部を一度に作製することができ
て、作製効率が向上する。
【0065】回折部を回折格子とすると、回折部の設計
および作製が容易である。
【0066】光を出射させる表面において光の径が最小
になるように、光を収束させる設定とすると、ソリッド
イマージョン素子となって、複数の回折部でNAを大き
くした収束光をそのままのNAで対象物に照射して、き
わめて微小なスポットを形成することができる。
【0067】光を出射させる表面にその表面における光
の径よりも小さい開口を有する遮光部材を備え、開口か
ら光を出射させる構成とすると、複数の回折部でNAを
大きくした収束光が形成するスポットよりも、さらに小
さなスポットを形成することができる。
【0068】表面の一部分が突出しており、表面の突出
した部分から光を出射させる構成とすると、近接する対
象物との接触のおそれを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図2】 第1の実施形態の光学素子による光のNAの
変化の例を模式的に示す図。
【図3】 第2の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図4】 第2、第3および第4の実施形態の光学素子
による光のNAの変化の様子の例を模式的に示す図。
【図5】 第3の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図6】 第4の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図7】 第5の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図8】 第6の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図9】 第7の実施形態の光学素子の構成を模式的に
示す縦断面図。
【図10】 第7の実施形態の光学素子による光のNA
の変化の例を模式的に示す図。
【図11】 第8の実施形態の光学素子の構成を模式的
に示す縦断面図。
【図12】 第8の実施形態の光学素子による光のNA
の変化の例を模式的に示す図。
【図13】 第9の実施形態の光学素子の構成を模式的
に示す縦断面図。
【図14】 光路差関数の例とこれに対応するブレー
ズ型の回折格子およびバイナリ型の回折格子の構成を模
式的に示す縦断面図。
【図15】 対物レンズと組み合わせて使用する従来の
ソリッドイマージョンレンズの構成を模式的に示す縦断
面図。
【図16】 従来の他のソリッドイマージョンレンズの
構成を模式的に示す縦断面図。
【図17】 ソリッドイマージョンレンズとソリッドイ
マージョンミラーの機能を併せ持つ従来の光学素子の構
成を模式的に示す縦断面図。
【図18】 光の波長に対する回折格子のピッチの比と
回折効率との関係の例を模式的に示す図。
【図19】 回折格子によって光を収束させる光学素子
の構成を模式的に示す平面図および縦断面図。
【図20】 図19の光学素子による光のNAの変化の
例を模式的に示す図。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8、9 光学素子 11、12 回折格子 11c、12c 回折格子中心 21、22 基板 21p 基板突出部 21a、21b、22b 基板表面 22a 基板接合面 23 遮光膜 23a 遮光膜開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 AA03 AA04 AA07 AA08 AA44 AA57 AA65 5D119 AA11 AA22 AA38 EB02 JA46

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を内部に導き入れて収束させる光学素
    子において、 回折によって光を収束させる回折部を複数備え、複数の
    回折部を順に経由するように光を進行させて、回折部ご
    とに光の収束度を高めることを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの回折部が光を透過させ
    て透過光を収束させることを特徴とする請求項1に記載
    の光学素子。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの回折部が光を反射して
    反射光を収束させることを特徴とする請求項1に記載の
    光学素子。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの回折部を表面に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの回折部を内部に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つの回折部を同一の面の異
    なる領域に備えることを特徴とする請求項1に記載の光
    学素子。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの回折部が回折格子であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  8. 【請求項8】 光を出射させる表面において光の径が最
    小になるように、光を収束させることを特徴とする請求
    項1に記載の光学素子。
  9. 【請求項9】 光を出射させる表面にその表面における
    光の径よりも小さい開口を有する遮光部材を備え、開口
    から光を出射させることを特徴とする請求項1に記載の
    光学素子。
  10. 【請求項10】 表面の一部分が突出しており、表面の
    突出した部分から光を出射させることを特徴とする請求
    項1に記載の光学素子。
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