JP2003055681A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JP2003055681A
JP2003055681A JP2001248236A JP2001248236A JP2003055681A JP 2003055681 A JP2003055681 A JP 2003055681A JP 2001248236 A JP2001248236 A JP 2001248236A JP 2001248236 A JP2001248236 A JP 2001248236A JP 2003055681 A JP2003055681 A JP 2003055681A
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英夫 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に自動車の緩衝器用として好適な、オイル
シールとロッド間の摩擦力を増加させ、高速操縦安定性
及び自動車走行中の危険回避性能などを向上させ得る潤
滑油組成物を提供すること。 【解決手段】 潤滑油基油に対し、組成物全重量に基づ
き、(A)一般式(I) 【化1】 (R1 及びR2 は炭素数1〜18の炭化水素基、R3
炭素数1〜8のアルキル基)で表されるジチオリン酸ジ
エステル0.1〜1.0重量%を配合してなる潤滑油組
成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑油組成物に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、特に自動車の緩衝器
(ショックアブソーバ)用として好適な、オイルシール
とロッド間の摩擦力を増加させ、高速操縦安定性及び自
動車走行中の危険回避性能などを向上させ得る潤滑油組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用緩衝器油の摩擦力は小さ
いほど良好であるといわれ、特にオイルシールとロッド
間の摩擦係数は0.1以下が通常であった。一方、近年
高速道路網が完備し、従来に増して高速走行の割合が増
加しており、したがって、高速走行安定性や、危険回避
能力に優れた性能を発揮する車に対する需要が増加して
きている。しかしながら、わが国における現行車におい
ては、速度100〜200km/hにおいて車線変更の
ためにハンドルを切った際に、大きなローリングが発生
し、車体の安定性が悪くなったり、危険を回避するため
の必要回頭距離が長い、などの問題が生じている。
【0003】この原因は、緩衝器における微少振幅時の
オイルシールとピストンロッドの摩擦力の大小に関係す
ることが、研究の結果明らかとなった。高速走行では、
タイヤ、スプリング、緩衝器、車体へと振動が移行し、
微少振動状態になる。この振動は、通常ストローク長さ
が0.4〜2.0mm程度であり、繰り返し速度が1.
5〜15.0Hz程度である。このような条件は、緩衝
器の減衰力が発生しにくい条件であるために制振作用が
充分に発揮されない。その結果、オイルシールとピスト
ンロッドの滑り始めの摩擦力が小さいと容易に車体の姿
勢が傾き安定性を悪化させることになる。
【0004】したがって、現在、自動車の操縦安定性向
上のため、緩衝器のオイルシールとロッド間の摩擦係数
を0.3以上にすることが必要となってきた。これは、
極圧剤のジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)や金属系分散
剤のCaスルホネートなどを使用することにより可能で
あるが、この場合、2〜3年でスラッジを発生するとい
う問題が生じる。このため、このような金属系添加剤を
用いないで、前記摩擦係数が0.3以上になるような自
動車緩衝器油の開発が求められていた。
【0005】これまで、自動車緩衝器油として、様々な
組成のものが提案されている。例えば、(1)リン酸エ
ステルや亜リン酸エステルと、脂肪族アミンのアルキレ
ンオキシド付加物を含むもの(特開平6−128581
号公報)、(2)亜リン酸エステル、エトキシリン酸エ
ステル及びソルビタン脂肪酸エステルを含むもの(特開
平6−179885号公報)、(3)リン酸エステル、
亜リン酸エステル及びこれらの脂肪族モノアミン塩の中
から選ばれる少なくとも一種を含むもの(特開平7−2
24293号公報)、(4)(A)リン酸エステルや亜
リン酸エステルと、(B)脂肪族モノアミンのアルキレ
ンオキシド付加物、脂肪族ポリアミン及び脂肪族ポリア
ミンの脂肪酸塩の中から選ばれる少なくとも一種と、
(C)脂肪族モノアミンを含むもの(特開平7−258
673号公報)、(5)リン酸エステルや亜リン酸エス
テルとカルシウムサリシレートを含むもの(特開平7−
258675号公報)、(6)リン酸エステル、亜リン
酸エステル及びそれらのアミン塩の中から選ばれる少な
くとも一種と、アルカノールアミンと、ソルビタンエス
テルを含むもの(特開平9−176672号公報)など
が提案されている。しかしながら、これらの自動車緩衝
器油は、いずれも摩擦低減特性と摩耗防止特性の両方の
向上を目的とするものであり、本発明のように、高速操
縦安定性を向上させるために、オイルシールとロッド間
の摩擦力の増加を図るものではない。また、ジチオリン
酸ジエステルを該摩擦力増加のために配合した潤滑油
は、これまで知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、特に自動車の緩衝器用として好適な、オイル
シールとロッド間の摩擦力を増加させ、高速操縦安定性
及び自動車走行中の危険回避性能などを向上させ得る潤
滑油組成物を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の優れ
た機能を有する潤滑油組成物を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、ジチオリン酸ジエステルを特定の割合で含
み、好ましくはさらに特定の無灰系分散剤を特定の割合
で含む潤滑油組成物が、その目的に適合し得ることを見
出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもの
である。すなわち、本発明は、潤滑油基油に対し、組成
物全重量に基づき、(A)一般式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に
炭素数1〜18の炭化水素基、R3 は炭素数1〜8のア
ルキル基を示す。)で表されるジチオリン酸ジエステル
0.1〜1.0重量%、及び場合により、(B)コハク
酸イミド誘導体及び不飽和脂肪酸アミド(好ましくはオ
レイン酸アミド)の中から選ばれる少なくとも一種の分
散剤0.05〜1.0重量%を配合してなる潤滑油組成
物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の潤滑油組成物における基
油としては、通常、鉱油や合成油が用いられる。この鉱
油や合成油の種類、その他については特に制限はなく、
鉱油としては、例えば、溶剤精製、水添精製などの通常
の精製法により得られたパラフィン基系鉱油、中間基系
鉱油又はナフテン基系鉱油などが挙げられる。
【0011】また、合成油としては、例えば、ポリプテ
ン、ポリオレフィン〔α−オレフィン(共)重合体〕、
各種のエステル(例えば、ポリオールエステル、二塩基
酸エステル、リン酸エステルなど)、各種のエーテル
(例えば、ポリフェニルエーテルなど)、アルキルベン
ゼン、アルキルナフタレンなどが挙げられる。
【0012】本発明においては、基油として、上記鉱油
を一種用いてもよく、二種以上組み合わせて用いてもよ
い。また、上記合成油を一種用いてもよく、二種以上組
み合わせて用いてもよい。さらには、鉱油一種以上と合
成油一種以上とを組み合わせて用いてもよい。
【0013】この基油の粘度としては、40℃の動粘度
で2.0〜15.0mm2 /sの範囲にあるのが好まし
い。この動粘度が2.0mm2 /s未満では引火点が1
30℃以下になる場合があり好ましくない。また、1
5.0mm2 /sを超えると低温粘度が高くなりすぎ、
好ましくない。本発明の潤滑油組成物においては、
(A)成分として、一般式(I)
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に
炭素数1〜18の炭化水素基、R3 は炭素数1〜8のア
ルキル基を示す。)で表されるジチオリン酸ジエステル
が用いられる。
【0016】前記一般式(I)において、R1 、R2
示される炭素数1〜18の炭化水素基としては、例えば
炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケ
ニル基、炭素数6〜18のアリール基及び炭素数7〜1
8のアラルキル基を挙げることができる。ここで、炭素
数1〜18のアルキル基は直鎖状、分岐状、環状のいず
れであってもよく、このようなものとしては、例えばメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
及び各種のブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサ
デシル基、オクタデシル基、さらにはシクロペンチル
基、シクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数2〜1
8のアルケニル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであ
ってもよく、このようなものとしては、例えばアリル
基、プロペニル基、及び各種のブテニル基、ヘキセニル
基、オクテニル基、デセニル基、ドデセニル基、さらに
はオレイル基などが挙げられる。炭素数6〜18のアリ
ール基としては、例えばフェニル基、トリル基、キシリ
ル基、ナフチル基などが、炭素数7〜18のアラルキル
基としては、例えばベンジル基、フェネチル基、ナフチ
ルメチル基、メチルベンジル基などが挙げられる。R1
及びR2 としては、これらの中で、炭素数8〜18のア
ルキル基又はアルケニル基が好適であり、それらはたが
いに同一でも異なっていてもよい。
【0017】また、R3 で示される炭素数1〜8のアル
キル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよ
く、このようなものとしては、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、及び各種のブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、さらには
シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられ
る。
【0018】前記一般式(I)で表されるジチオリン酸
ジエステルの例としては、ビス(ドデシル)メチルジチ
オホスフェート、ビス(テトラデシル)メチルジチオホ
スフェート、ビス(オクタデシル)メチルジチオホスフ
ェート、ビス(オレイル)メチルジチオホスフェートな
どを挙げることができる。
【0019】本発明においては、この(A)成分のジチ
オリン酸ジエステルは一種のみを単独で用いてもよく、
二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その配合
量は、組成物全重量に基づき、0.1〜1.0重量%の
範囲で選定される。この量が0.1重量%未満では摩擦
力を増加させる効果が充分に発揮されず、また、1.0
重量%を超えると金属に対する腐食反応が強くなり、ス
ラッジ生成の原因となる。
【0020】このジチオリン酸ジエステルの好ましい配
合量は0.2〜0.8重量%の範囲であり、特に0.3
〜0.6重量%の範囲が好ましい。本発明の潤滑油組成
物においては、所望により、前記(A)成分のジチオリ
ン酸ジエステルと共に、(B)成分としてコハク酸イミ
ド誘導体及び不飽和脂肪酸酸アミド(好ましくはオレイ
ン酸アミド)の中から選ばれる少なくとも一種の分散剤
を配合することができる。前記コハク酸イミド誘導体と
しては、例えば一般式(II)
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R4 はオレフィンのオリゴマー残
基、R5 は炭素数2〜4のアルキレン基、mは1〜10
の整数を示す。)で表されるモノポリアルケニルコハク
酸イミド、及び一般式(III)
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R6 及びR7 は、それぞれ独立に
オレフィンのオリゴマー残基、R8 及びR9 は、それぞ
れ独立に炭素数2〜4のアルキレン基、nは1〜10の
整数を示す。)で表されるビスポリアルケニルコハク酸
イミドなどを挙げることができる。
【0025】これらのポリアルケニルコハク酸イミド
は、通常ポリオレフィンと無水マレイン酸との反応で得
られるポリアルケニルコハク酸無水物を、ポリアルキレ
ンポリアミンと反応させることによって製造することが
できる。この際、該ポリアルケニルコハク酸無水物とポ
リアルキレンポリアミンとの反応比率を変えることによ
り、モノポリアルケニルコハク酸イミド又はビスポリア
ルケニルコハク酸イミドあるいはそれらの混合物が得ら
れる。
【0026】該ポリアルケニルコハク酸イミドの製造に
おいて、原料として用いられるポリオレフィンとして
は、炭素数2〜8のオレフィンを重合して得られるもの
が用いられる。このポリオレフィンを形成するオレフィ
ンとしては、例えばエチレン、プロピレン、プテン(イ
ソプチレン、1−プテン)、1−ヘキセン、2−メチル
ペンテン−1、1−オクテンなどの炭素数2〜8のα−
オレフィンが挙げられるが、本発明においては好ましい
ポリオレフィンとして、平均分子量が1500〜200
0のポリプテンを挙げることができる。
【0027】一方、ポリアルキレンポリアミンとして
は、一般式(IV)又は一般式(V) H2 N−(R5 NH)m −H ・・・(IV) H2 N−(R8 NH)n −R9 −NH2 ・・・(V) (式中、R5 、R8 、R9 、m及びnは前記と同じであ
る。)で表されるものが用いられる。
【0028】このようなポリアルキレンポリアミンとし
ては、例えばポリエチレンポリアミン、ポリプロピレン
ポリアミン、ポリプチレンポリアミンなどが挙げられる
が、これらの中でポリエチレンポリアミンが好適であ
る。本発明においては、ポリアルケニルコハク酸イミド
として、モノ体又はビス体のいずれも用いることがで
き、また、これらの混合物も用いることができる。本発
明において、この(B)成分の分散剤は、組成物全重量
に基づき、0.05〜1.0重量%の範囲で配合され
る。この配合量が0.1重量%未満では分散剤としての
効果が充分に発揮されず、また、1.0重量%を超える
と摩擦力の増加が著しくなり、摩耗量の増加やカジリの
発生の原因となる。この(B)成分の好ましい配合量は
0.1〜0.7重量%の範囲であり、特に0.1〜0.
5重量%の範囲が好ましい。
【0029】本発明の潤滑油組成物においては、本発明
の目的が損なわれない範囲で、所望により、従来緩衝器
油などに慣用されている他の添加剤、例えば粘度指数向
上剤、酸化防止剤、極圧剤、摩擦力調整剤、金属不活性
化剤、消泡剤などを、適宜添加することができる。粘度
指数向上剤としては、例えばポリメチルメタクリレート
系、ポリイソブチレン系、エチレン−プロピレン共重合
体系、スチレン−ブタジエン水添共重合体系などが挙げ
られ、通常0.5〜35重量%、好ましくは1〜15重
量%の割合で使用される。
【0030】酸化防止剤としては、例えば、アルキル化
ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、ア
ルキル化−ナフチルアミンなどのアミン系酸化防止剤、
2,6−ジ−t−ブチルフェノール、4,4′−メチレ
ンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)などのフ
ェノール系酸化防止剤などを挙げることができ、これら
は、通常0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜1重
量%の割合で使用される。
【0031】極圧剤としては、例えばジオレイルハイド
ロジェンホスファイトなどの酸性亜リン酸エステルやト
リクレジルホスフェートなどのリン酸エステルなどを挙
げることができ、これらは、通常0.05〜2重量%、
好ましくは0.1〜1重量%の割合で使用される。摩擦
力調整剤としては、例えばステアリン酸、アルキルモノ
グリセライド、油脂、サルコシン酸、コハク酸エステル
などを挙げることができ、これらは、通常0.2〜2.
0重量%、好ましくは0.3〜0.5重量%の割合で使
用される。
【0032】金属不活性化剤としては、例えばベンゾト
リアゾール、ベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾチアゾ
ール、ベンゾチアゾール誘導体、トリアゾール、トリア
ゾール誘導体、ジチオカルバメート、ジチオカルバメー
ト誘導体、イミダゾール、イミダゾール誘導体などを挙
げることができ、これらは、通常0.005〜0.3重
量%の割合で使用される。消泡剤としては、例えば、ジ
メチルポリシロキサン、ポリアクリレートなどが挙げら
れ、通常、ごく少量、例えば0.001〜0.002重
量%程度添加される。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、摩擦係数は、以下に示す方
法に従って測定した。
【0034】<摩擦係数測定> 試験機:バウンデン式往復摩擦試験機 実験条件 荷重:9.8N ストローク:5.0mm 速度:3.3mm/s 温度:60℃ 摩擦回数:30 摩擦材
【0035】 鋼−ゴムの場合 上部ゴム(A217)、 下部クロームメッキ板(50×100×5mm)
【0036】 鋼−鋼の場合 上部SUJ−2球 下部SPCC板(50×100×5mm)
【0037】鋼−ゴム試験では、ゴムはゴムプレートを
径15mmの円形に切り出し、図1のように径12.7
mmのSUJ−2球で押し出し、クロムメッキ板にサン
プル油を数滴落として試験を行った。また、鋼−鋼試験
では、クロムメッキ板の代わりにSPCC板を用い、か
つゴム材を用いずに、径12.7mmのSUJ−2球を
直接SPCC板に接触させ、試験を行った。
【0038】なお、緩衝器油の調製に使用した各成分の
種類は次のとおりである。 (1)基油 〔1〕:パラフィン系、40℃動粘度7.5mm2 /s 〔2〕:ポリα−オレフィン、40℃動粘度5.1mm
2 /s (2)粘度指数向上剤:PMA(ポリメタクリレート) (3)フェノール系酸化防止剤:ブチルパラクレゾール
系 (4)S系銅不活性化剤:チアジアゾール系 (5)耐摩耗剤 ジチオリン酸ジエステル:ビス(オレイル)メチルジチ
オホスフェートジアルキルハイドロジェンホスフェー
ト:ジオレイルハイドロジェンホスフェート (6)分散剤 ポリブテニルコハク酸イミド:アルキル基の分子量 2
000
【0039】実施例1〜15及び比較例1〜16 第1表に示す種類の基油と、粘度指数向上剤PMA7重
量%、フェノール系酸化防止剤0.5重量%、シリコー
ン系消泡剤0.001重量%、S系銅不活性化剤0.0
3重量%及び第1表に示す種類と量の各種添加剤とを含
む潤滑油を調製し、摩擦係数を測定した。結果を第1表
に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、鋼−鋼、鋼−非金属
(ゴム、樹脂)間の摩擦力が著しく増加し、特に自動車
の緩衝器用として好適な、高速操縦安定性及び自動車走
行中の危険回避性能を向上させ得る潤滑油組成物を提供
することができる。また、この潤滑油組成物は、ベルト
CVT(無段変速機)油、オートマチックトランスミッ
ション油(ATF)などとしても利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例において、潤滑油の鋼−ゴム
間の摩擦係数を測定する方法を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 30:00 C10N 30:00 Z 40:04 40:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油基油に対し、組成物全重量に基づ
    き、(A)一般式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に炭素数1〜1
    8の炭化水素基、R3 は炭素数1〜8のアルキル基を示
    す。)で表されるジチオリン酸ジエステル0.1〜1.
    0重量%を配合してなる潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、組成物全重量に基づき、(B)
    コハク酸イミド誘導体及び不飽和脂肪酸アミドの中から
    選ばれる少なくとも一種の分散剤0.05〜1.0重量
    %を配合してなる請求項1記載の潤滑油組成物。
  3. 【請求項3】 不飽和脂肪酸アミドが、オレイン酸アミ
    ドである請求項2記載の潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 潤滑油基油が、40℃における動粘度
    2.0〜15.0mm 2 /sの鉱油及び/又は合成油で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑油組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008038667A1 (fr) 2006-09-28 2008-04-03 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Composition d'huile lubrifiante pour amortisseurs
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