JP2003055609A - 粉体塗料、粉体塗料の製造方法 - Google Patents

粉体塗料、粉体塗料の製造方法

Info

Publication number
JP2003055609A
JP2003055609A JP2001246045A JP2001246045A JP2003055609A JP 2003055609 A JP2003055609 A JP 2003055609A JP 2001246045 A JP2001246045 A JP 2001246045A JP 2001246045 A JP2001246045 A JP 2001246045A JP 2003055609 A JP2003055609 A JP 2003055609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
coating material
powder coating
primary
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001246045A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Matsuo
道明 松尾
Yasunori Shinko
保徳 新子
Eiichiro Ishida
英一郎 石田
Yoshiyuki Kanoya
美幸 彼ノ矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Semiconductor Equipment Inc
Original Assignee
Canon NTC Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon NTC Inc filed Critical Canon NTC Inc
Priority to JP2001246045A priority Critical patent/JP2003055609A/ja
Publication of JP2003055609A publication Critical patent/JP2003055609A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外観が良好で、塗膜切れが抑制され、十分なシ
ャープ感を有し、表面光沢性に優れる薄膜を形成する。 【解決手段】11の粒子径分布に示す様に、体積を基準
とする平均粒子径が5μm以上30μm以下であり、粒
子径が100μm以上の粒子を実質的に含まない粉体塗
料を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体塗装で使用さ
れる粉体塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は揮発性の分散媒体を含まない
ため、従来の溶剤型塗料と比較して、次の様な利点を有
する。即ち、第1に、溶剤の排出がないため、環境衛生
上の問題が低減され、引火の危険性も低い。第2に、回
収利用が可能であるため、塗装時のロスが少ない。第3
に、1回の塗装で十分な膜厚の塗膜を形成することがで
きる。
【0003】以上の様な理由から、粉体塗料の用途分野
は多岐にわたり、例えば、電子部品、電気部品、電装部
品、自動車部品、計測器、光学機器、照明器具、構造材
料などの塗装で利用されている。そして、これらの物品
を粉体塗装する場合、塗膜の膜厚は50μm以上である
ことが一般的であった。
【0004】一方、上記の様な物品については軽量化や
製造コスト低減の要求が強く、また、より複雑な形状を
有する物品を良好に塗装することが求められている。こ
のような要求を満足するために、粉体塗装により形成さ
れる塗膜を薄膜化する必要があり、例えば、平均膜厚が
30μm以下の薄膜を粉体塗装により形成することが試
みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
粉体塗料を用いて薄膜を形成した場合、以下の様な不具
合が生じる場合があった。
【0006】第1に、従来の粉体塗料は粗大粒子を含有
しているため、薄膜の表面が柚肌状となり、表面平滑性
が低下し、外観不良が発生する場合があった。
【0007】第2に、例えば、図3(a)に示す様な断
面がL字形状の柱材を粉体塗装した場合、図3(b)に
示す様に隅部31に塗膜切れ34が発生し、壁部32、
壁部33及び隅部31の全面に均一な塗膜を形成できな
い場合があった。
【0008】この理由として、粉体塗料が粗大粒子を含
有していると、粗大粒子の表面電荷密度は他の微粒子よ
りも低いため、静電スプレー塗装の場合に特に粗大粒子
が基体に付着することが他の微粒子よりも遅れると考え
られる。このため、粉体塗装の進行に伴い、図3(c)
に示す様に、先ず微粒子が壁部32及び壁部33に付着
し、その後、粗大粒子が隅部31に付着する傾向とな
る。この様な状態で熱硬化処理を行うと、隅部31には
粗大粒子が偏在しているため、隅部31において粉体塗
料が剥離し易く、塗膜切れ34が発生し易いと考えられ
る。
【0009】第3に、粉体塗料が粗大粒子を含有してい
ると、得られる塗膜が基体の形状を忠実に再現できず、
基体の凹凸の縁部や基体の端部などにおいて輪郭が暈け
る場合があった。この結果、得られる製品はシャープ感
に欠けるものとなる場合があった。
【0010】第4に、粉体塗料が粗大粒子を含有してい
ると、塗膜の表面平滑性が低下し、薄膜の表面光沢性が
不十分となる場合があった。
【0011】なお、国際公開第98−51748号パン
フレットには、平均粒子径が10μm以下の原料粉体塗
料を造粒して平均粒子径10〜50μmの粉体塗料とす
ることが記載されている。また、特開平10−2447
45号公報には、粒径分布が2〜150μmの範囲内に
ある粉体塗料が記載されている。更に、特開平11−1
00548号公報および特開2000−44841号公
報には、平均粒子径5〜30μmの粉体塗料が記載され
ている。加えて、特開2000−313736号公報に
は、粒径1〜200μmの粉体塗料が記載されている。
【0012】しかしながら、以上の公報を含む従来技術
において、特に粗大粒子に着目して粉体塗料を開発した
例は、見受けられない。
【0013】そこで、本発明においては、外観が良好
で、塗膜切れが抑制され、十分なシャープ感を有し、表
面光沢性に優れる薄膜を形成できる粉体塗料を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明によれば、体積を基準とする平均粒子径が5μ
m以上30μm以下であり、粒子径が100μm以上の
粒子を実質的に含まないことを特徴とする粉体塗料が提
供される。
【0015】本発明の粉体塗料においては、粉体塗料を
構成する粒子の粒子径分布が制御され、粗大粒子の混入
が抑制されているため、以下の様な利点を実現できる。
【0016】第1に、粉体塗料の平均粒子径が十分小さ
いため、平均膜厚が30μm以下の薄膜を良好に形成で
きる。加えて、粉体塗料が粗大粒子を実質的に含有して
いないため、表面平滑性に優れる塗膜を形成できる。こ
のため、得られる薄膜の表面が柚肌状となることを抑制
でき、品位良好な外観を有する薄膜を形成できる。
【0017】第2に、例えば、図2(a)に示す様な断
面がL字形状の柱材を粉体塗装した場合、隅部21に塗
膜切れが発生し難く、図2(b)に示す様に、壁部2
2、壁部23及び隅部21の全面に連続で均一な塗膜を
形成できる。この理由として、粉体塗料が粗大粒子を実
質的に含有していないため、図2(c)に示す様に、壁
部22及び壁部23と隅部21とには同程度の粒子径を
有する粒子が付着する。この様な状態で熱硬化処理を行
うと、隅部21、壁部22及び壁部23には同程度の粒
子径を有する粒子が均一に存在しているため、隅部21
において粉体塗料が剥離し難く、塗膜切れの発生が抑制
されると考えられる。
【0018】以上の利点は、粉体塗料が静電スプレー塗
装され、その後に熱硬化される場合に特に顕著である。
なぜなら、粉体塗料の粒子が同程度の粒子径を有する場
合、表面電荷密度も同程度となる。このため、粉体塗料
の粒子の基体上への付着は同程度の速度で進行し、均一
な付着を実現できる。この結果、隅部および壁部におい
て均一な粒子の付着を実現できるため、熱硬化処理中に
隅部から粉体塗料が剥離することを抑制できる。
【0019】第3に、平均粒子径が十分小さく粗大粒子
を実質的に含有していない粉体塗料を使用することによ
り、基体の形状を忠実に再現する塗膜を形成できる。こ
の結果、カメラ部品などの凹凸を有する形状の立体物を
塗装する際に、凹凸の縁部や基体の端部などにおいて基
体の輪郭が明瞭となり、十分なシャープ感を実現でき
る。
【0020】第4に、粉体塗料の平均粒子径が十分小さ
く、粗大粒子を実質的に含有していないため、十分薄く
表面が平滑な塗膜を形成できる。このため、十分な光沢
を有する薄膜を形成できる。
【0021】以上の様な理由から、本発明の粉体塗料を
用いることにより、外観が良好で、塗膜切れが抑制さ
れ、十分なシャープ感を有し、表面光沢性に優れる薄膜
を形成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に詳細に説明
する。
【0023】粉体塗料の粒子径分布は、例えば光回折散
乱法により測定することができる。
【0024】以上の様にして測定される粒子径分布よ
り、粉体塗料に含まれる粒子の体積を基準とする平均粒
子径を算出することができる。平均粒子径は30μm以
下とされるが、外観が良好で、塗膜切れが抑制され、十
分なシャープ感を有し、表面光沢性に優れる薄膜を形成
する観点から、25μm以下がより好ましく、20μm
以下が更に好ましい。
【0025】また、以上の様にして測定される粒子径分
布より、粉体塗料に含まれる粒子の最大粒子径を決定す
ることができる。100μm以上の粒子径を有する粗大
粒子は実質的に含有されないが、外観が良好で、塗膜切
れが抑制され、十分なシャープ感を有し、表面光沢性に
優れる薄膜を形成する観点から、70μm以上の粒子径
を有する粗大粒子を実質的に含有しないことがより好ま
しく、50μm以上の粒子径を有する粗大粒子を実質的
に含有しないことが更に好ましい。なお、「実質的に含
有しない」とは、粗大粒子が観測されないことを言う。
【0026】更に、同様の観点から、粒子径30μm以
上の粒子が粒子全体に占める体積分率は、7体積%以下
が好ましく、4体積%以下がより好ましい。また、粒子
径36μm以上の粒子が粒子全体に占める体積分率は、
0.5体積%以下が好ましく、0.3体積%以下がより
好ましい。
【0027】一方、十分な塗装効率を実現するために
は、粉体塗料が超微粒子を含有しないことが好ましい。
また、図2に示す様な断面がL字形状の柱材を静電スプ
レー塗装する場合、壁部および隅部の全面に連続で均一
な塗膜を形成するためにも、粉体塗料が超微粒子を含有
しないことが好ましい。超微粒子は壁部に優先的に静電
付着される傾向にあるが、超微粒子が存在しなければ、
壁部および隅部の全面で均一な静電付着を実現できる。
【0028】具体的には、粒子径1μm以下の粒子が粒
子全体に占める体積分率は、2.5体積%以下が好まし
く、1体積%以下がより好ましく、0.8体積%以下が
更に好ましい。また、粒子径0.5μm以下の粒子が粒
子全体に占める体積分率は、0.5体積%以下が好まし
い。
【0029】更に、平均粒子径は5μm以上とされる
が、十分な塗装効率を実現し、超微粒子の混入を抑制す
る観点からは、7μm以上がより好ましく、10μm以
上が更に好ましい。
【0030】以上に説明した様に、本発明の粉体塗料の
粒子径分布に関しては、平均粒子径に加え、最大粒子径
および最小粒子径が制御されていることが好ましい。具
体的には体積を基準とする標準偏差が15μm以下であ
ることが好ましく、10μm以下であることが好まし
い。
【0031】図1には、本発明の粉体塗料の粒子径分布
の測定結果例として、体積分率(体積%)の粒子径依存
性を示した。本発明の粉体塗料11の場合、100μm
以上の粒子径を有する粗大粒子は観測されないのに対
し、従来の粉体塗料12の場合、100μm以上の粒子
径を有する粗大粒子が存在している。
【0032】本発明の粉体塗料の基材となる樹脂成分は
特に制限されないが、エポキシ系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂からなる成
分を使用することができ、必要に応じて、これらの複数
の成分が混合されたものや、共重合されたものを使用す
ることもできる。また、これらの樹脂成分としては、熱
硬化性のものが一般に使用される。
【0033】また、それ自体が加熱により溶融および/
または流動する樹脂成分に、少なくとも硬化剤を配合し
てなるものを、粉体塗料の基材とすることもできる。こ
の場合、溶融および/または流動する樹脂成分の軟化温
度は、通常20〜200℃程度である。
【0034】エポキシ系樹脂成分としては、例えば、ビ
スフェノール類のグリシジルエーテル型固形エポキシ樹
脂と、硬化剤としてジシアンジアミド類または酸無水と
が混合されたものを挙げることができ;エポキシ系樹脂
成分およびポリエステル系樹脂成分が組合わされた例と
して、ビスフェノール類のグリシジルエーテル型固形エ
ポキシ樹脂と、硬化剤としてカルボキシル基を含有する
ポリエステル樹脂とが混合されたものを挙げることがで
き;ウレタン系樹脂成分としては、例えば、水酸基を含
有するポリエステル樹脂と、硬化剤としてイソシアネー
ト類とが混合されたものを挙げることができ;ポリエス
テル系樹脂成分としては、例えば、カルボキシル基を含
有するポリエステル樹脂と、硬化剤としてグリシジルイ
ソシアネート類とが混合されたものを挙げることがで
き;ポリエステル系樹脂成分およびエポキシ系樹脂成分
が組合わされた例として、カルボキシル基を含有するポ
リエステル樹脂と、硬化剤としてエポキシ樹脂とが混合
されたものを挙げることができ;ポリエステル系樹脂成
分およびエポキシ系樹脂成分が組合わされた例として、
カルボキシル基を含有するポリエステル樹脂と、硬化剤
としてイソシアネート類とが混合されたものを挙げるこ
とができ;ポリエステル系樹脂成分およびアクリル系樹
脂成分が組合わされた例として、水酸基およびカルボキ
シル基を含有するポリエステル樹脂と、硬化剤としてグ
リシジル基を含有するアクリル樹脂とが混合されたもの
を挙げることができ;アクリル系樹脂成分としては、例
えば、グリシジル基を含有するアクリル樹脂と、硬化剤
として2塩基酸とが混合されたものを挙げることができ
る。
【0035】なお、以上の様な樹脂成分に加え、必要に
応じて、硬化触媒、顔料、染料、色材、充填剤、紫外線
安定剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、流動性調製剤、摺動
性改良剤、帯電剤などを添加することもできる。
【0036】以上の様な成分を含有する粉体塗料の粗粉
は、普通1mm以上の平均粒子径を有しており、これを
粉砕および分級して、所定の粒子径分布を有する粉体塗
料とする。本発明者らは、従来知られいる各種の粉砕方
法および分級方法により、上記の様な粒子径分布を有す
る粉体塗料の製造を試みたが、満足できる結果を得るこ
とはできなかった。そこで、上記の様な粒子径分布を実
現できる新たな製造方法を鋭意検討した結果、以下に述
べる製造方法を完成するに至った。
【0037】即ち、本発明の粉体塗料は、粗粉を渦型の
乾式遠心分級機により1次粗粉と1次微粉とに分級し、
該1次粗粉をジェット粉砕機により粉砕し、再び該渦型
の乾式遠心分級機により分級して1次粉体を得る工程
と、該1次粉体を慣性型の乾式微粉分級機により分級し
て粉体塗料を得る工程とを含む方法により好適に製造す
ることができる。
【0038】1次粉体を得る前半の工程において使用さ
れる渦型の乾式遠心分級機としては、図4に示す用に、
円錐形ローター44を具備するディスパージョンセパレ
ーター型分級機41が好ましい。ディスパージョンセパ
レーター型分級機41の場合、投入された粗粉45は円
錐形ローター44上で空気48と共に旋回され、環状ス
リット43を通して分級室49に送入される。旋回流に
より粒子を回転させることで、各粒子には遠心力と回転
の中心部に向かう空気流による求心力とが働き、微粉は
回転の中心部に吸引され、粗粉は回転の周辺部に移動す
る。この結果、粗粉45は1次粗粉46及び1次微粉4
7に分級される。
【0039】従来、ディスパージョンセパレーター型分
級機は、10μm以下の粒子径を有する粒子の調製に使
用されることが一般的であった。例えば、化学工学協会
編、改訂5版 化学工学便覧(1988年、丸善株式会
社刊)、第808頁の図17.62の(b)に示される
様に、部分分級効率が85%となる粒子径が3〜5μの
範囲であることが一般的であった。
【0040】これに対し、本発明者らは、空気の旋回速
度、円錐形ローターの先端部において円錐の側面がなす
角、粉体の循環量などの分級条件を検討し、部分分級効
率が85%となる粒子径が好ましくは10μm以上、一
方、好ましくは55μm以下、より好ましくは20μm
以下となる粗い分級条件を採用することで、最終的に所
望の粒子径分布を有する粉体塗料を得られることを見出
した。
【0041】このような条件で分級された1次粗粉46
は、ジェット粉砕機に移送され粉砕される。ジェット粉
砕機としては、衝突板型粉砕機42が好ましい。衝突板
型粉砕機42の場合、1次粗粉46はジェット気流52
により、例えばセラミック製の衝突板50に衝突され粉
砕される。
【0042】従来、ジェット粉砕機は、例えば、化学工
学協会編、改訂5版 化学工学便覧(1988年、丸善
株式会社刊)、第836頁左欄第23行に記載される様
に、数μmの粒子径を有する粒子の調製に使用されるこ
とが一般的であった。
【0043】これに対し、本発明者らは、主に粉砕圧を
検討し、粉砕圧を好ましくは240kPa以上、より好
ましく350kPa以上、一方、好ましくは600kP
a以下、より好ましくは500kPa以下とし、粗い粉
砕条件を採用することで、最終的に所望の粒子径分布を
有する粉体塗料を得られることを見出した。
【0044】以上の条件で粉砕された1次粗粉51は、
再びディスパージョンセパレーター型分級機41に移送
され分級される。
【0045】以上の操作を繰返し粉体を循環させること
で、1次粉体を得る。なお、粗粉の粉砕性が良好で回収
率が十分な場合は、1次微粉を1次粉体として回収す
る。
【0046】回収される1次粉体の粒子径分布は、最終
的に得られる粉体塗料の粒子径分布を大きく左右するた
め、分級および粉砕の条件は注意深く設定される。例え
ば、得られる1次粉体の体積基準平均粒子径が、10μ
m以上20μm以下となるよう条件を設定することが好
ましい。また、得られる1次粉体に含まれる粒子径30
μm以上の体積分率が、好ましくは10体積%以下、よ
り好ましくは7体積%以下となるよう条件を設定するこ
とが好ましい。更に、粒子径36μm以上の粒子の体積
分率が、好ましくは5体積%以下、より好ましくは3体
積%以下となるよう条件を設定することが好ましい。
【0047】以上の様にして得られた1次粉体は、慣性
型の乾式微粉分級機により更に精度良く分級されるが、
慣性型の乾式微粉分級機としては、エルボージェット型
分級機が好ましい。エルボージェット型分級機の場合、
1次粉体は気流中に噴出され、気流中の各粒子の運動は
各粒子のもつ慣性力と気流から受ける流体抵抗力とによ
って支配され、各粒子の飛行軌跡が粒子径により異なる
ことを利用して、1次粉体が分級される。
【0048】より具体的には、図5に示す様に、1次粉
体61は不図示のエジェクター部で加速され、フィード
エアーと共にノズル62から分級気流63及び分級気流
64中に噴出される。噴出された1次粉体に含まれる各
々の粒子は慣性力により図面の右側から左側に水平飛行
しようとするが、粒子径が小さい粒子ほど質量が小さく
慣性力が小さいため、分級気流63及び分級気流64の
流体抵抗により早期に失速し、分級気流63及び分級気
流64により流されることとなる。ここで、分級エッジ
65及び分級エッジ66を設けることにより、1次粉体
を平均粒子径が小さい方からF粉67、M粉68および
G粉69に分級できる。F粉67はF粉ダクト70へ、
M粉68はM粉ダクト71へ、G粉69はG粉ダクト7
2へ、それぞれ回収される。
【0049】従来、この様なエルボージェット型分級機
は、3〜5μm程度の粒子径を有する粒子の調製に使用
されることが一般的であった。
【0050】これに対し、本発明者らは、分級条件を検
討した結果、F粉、M粉およびG粉の分率が、最終的に
得られる粉体塗料の粒子径分布および収率に強く影響す
ることを見出した。具体的には、M粉のF粉、M粉およ
びG粉全体に占める割合は、回収率の観点から、70質
量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましい。
一方、粒子径分布が狭い粉体塗料を得るためには、95
質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好まし
い。M粉の分率がこのような範囲の場合、回収したM粉
を粉体塗料として使用することができる。
【0051】以上の様なM粉の分率を実現するために
は、M粉ダクトに流入する気流の流量をF粉ダクトに流
入する気流の流量の好ましくは5倍以上、より好ましく
は9倍以上とし、一方、好ましくは25倍以下、より好
ましくは11倍以下とする。また、M粉ダクトに流入す
る気流の流量をG粉ダクトに流入する気流の流量の好ま
しくは1.5倍以上、より好ましくは1.9倍以上と
し、一方、好ましくは5倍以下、より好ましくは2.3
倍以下とする。
【0052】更に、分級条件としては、得られるM粉の
体積基準平均粒子径が10μm以上20μm以下となる
条件が好ましい。また、粒子径30μm以上の体積分率
が7体積%以下となる条件が好ましく、4体積%以下と
なる条件がより好ましく、同様に、粒子径36μm以上
の体積分率が0.5体積%以下となる条件が好ましく、
0.3体積%以下となる条件がより好ましい。
【0053】以上に述べてきた様な方法を採用すること
により、例えば図1の11に示す様な粒子径分布を有す
る粉体塗料を製造することができる。
【0054】得られた粉体塗料の粉体塗装方法としては
特に制限されず、例えば、静電スプレー塗装法、静電浸
漬塗装法等の静電塗装法;溶射法、吹き付け塗装法、デ
ィスパージョン法、粉末溶融積層法等の粉体塗装法;散
粉法、カスケード法、磁気ブラシ現像法、パウダークラ
ウド法、オープンチャンバー法、液体現像法、毛皮現像
法、印写現像法、静電誘導による現像法等の電子写真方
式等を採用することができる。
【0055】これらの粉体塗装方法のなかでも、本発明
の粉体塗料を使用することにより、外観が良好で、塗膜
切れが抑制され、十分なシャープ感を有し、表面光沢性
に優れる薄膜を形成できるため、静電スプレー塗装法が
好ましい。
【0056】静電スプレー塗装法においては、スプレー
ガンの先端から粉体塗料を空気にて噴出するのと同時
に、スプレーガンの先端に組み込んだ針電極に負の高電
圧(例えば、−50〜−30kVを印加し、粉体塗料を
負に帯電させる。一方、基体の裏面を接地する。この結
果、スプレーガンと接地された基体との間には電界が発
生し、負に帯電した粉体塗料は基体の表面まで搬送さ
れ、静電的に付着される。
【0057】その後、静電的に形成された塗膜は、15
0〜220℃の加熱により硬化処理され、最終的な塗膜
が形成される。
【0058】本発明の粉体塗料を以上の様な方法で塗装
することにより、電子部品、電気部品、電装部品、自動
車部品、計測器、光学機器、照明器具、構造材料などの
多岐にわたる物品に膜厚が30μm以下の薄膜を形成で
きる。
【0059】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限される
ものではない。なお、特に明記しない限り、試薬等は市
販の高純度品を使用した。
【0060】(粒子径分布の測定方法)粒子径分布の測
定は、(株)日本レーザー社製粒子径分布測定装置(商
品名:レーザー回折式粒度分布測定装置HELOS)を
使用し、光回折散乱法に準拠して行った。試料となる粉
体塗料を10g分散し、分散圧0.2MPa、焦点距離
100mmの条件により測定した。
【0061】(実施例1)粉体塗料として、エポキシ/
ポリエステル系樹脂成分を基材とする熱硬化性粉体塗料
を使用した。この粉体塗料の粗粉の粒子径を測定したと
ころ、1.8mmであった。
【0062】この粉体塗料の粗粉を、ディスパージョン
セパレーター型分級機および衝突板型粉砕機からなる粉
砕分級機を用いて、1次粉体に粉砕および分級した。
【0063】ディスパージョンセパレーター型分級機の
運転条件としては、部分分級効率が85%となる粒子径
が14.5μmとなるようにした。また、衝突板型粉砕
機の運転条件としては、粉砕圧を355kPaとした。
【0064】粗粉の循環量は105kg/時とし、30
分間循環を継続して、1次微粉を1次粉体として回収し
た。回収率は92.2質量%であった。
【0065】得られた1次粉体の体積基準平均粒子径を
測定したところ、13.03μmであった。また、1次
粉体に含まれる粒子径30μm以上の体積分率は5.8
体積%、粒子径36μm以上の粒子の体積分率1.3体
積%であった。
【0066】引続き、上記の1次粉体塗料を、エルボー
ジェット型分級機を用いて、更に分級した。
【0067】運転条件としては、M粉ダクトに流入する
気流の流量をF粉ダクトに流入する気流の流量の9.7
倍とし、M粉ダクトに流入する気流の流量をG粉ダクト
に流入する気流の流量の1.9倍とした。また、M粉の
F粉、M粉およびG粉全体に占める割合は83質量%で
あり、M粉を粒子径分布が制御された粉体塗料として回
収した。
【0068】以上で得られた粉体塗料の粒子径分布を測
定したところ、図1の11に示すような粒子径の体積を
基準とする分布関数を得た。これより、以下の結果を算
出した; 体積を基準とする平均粒子径 :15.32μm、 粒子径100μm以上の粒子 :観測されず、 粒子径 70μm以上の粒子 :観測されず、 粒子径 50μm以上の粒子 :観測されず、 粒子径 30μm以上の体積分率:3.30体積%、 粒子径 36μm以上の体積分率:0.26体積%、 粒子径 1μm以下の体積分率:0.70体積%、 粒子径0.5μm以下の体積分率:0.30体積%、 体積を基準とする標準偏差 :9.80μm。
【0069】以上の粒子径分布を有する粉体塗料を、図
2に示す様な断面がL字形状のマグネシウム製の柱材
に、静電スプレー塗装法によって塗布した。スプレーガ
ンの先端の電圧を柱材に対して−40kVとし、付着後
の硬化処理は180℃で行った。
【0070】以上で形成した薄膜の平均膜厚を測定する
と、27μmであった。また、薄膜を目視により観察し
たところ、表面平滑性に優れ、外観は十分な品位を有し
ており、隅部に塗膜切れは発生しておらず、輪郭は明瞭
でシャープ感は十分であり、表面光沢性も十分であっ
た。
【0071】(実施例2)アクリル系樹脂成分を基材と
する粉体塗料の場合においても、実施例1と同様の結果
を得ることができる。
【0072】(比較例1)実施例1で使用した粉体塗料
の粗粉を、機械式粉砕機ターボミルにより粉砕し、篩い
分けにより分級した。得られた粉体塗料の粒子径分布を
測定したところ、図1の12に示すような粒子径の体積
を基準とする分布関数を得た。これより、以下の結果を
算出した; 体積を基準とする平均粒子径 :28.47μm、 粒子径100μm以上の体積分率:1.30体積%、 粒子径 30μm以上の体積分率:41.0体積%、 体積を基準とする標準偏差 :17.36μm。
【0073】以上の粉体塗料を用いて実施例1と同様に
薄膜を形成し、得られた薄膜を目視により観察したとこ
ろ、外観は柚肌状であり、隅部に塗膜切れが発生してお
り、シャープ感は不十分であり、表面光沢性も不十分で
あった。
【0074】
【発明の効果】体積を基準とする平均粒子径が5μm以
上30μm以下であり、粒子径が100μm以上の粒子
を実質的に含まない粉体塗料を使用することにより、外
観が良好で、塗膜切れが抑制され、十分なシャープ感を
有し、表面光沢性に優れる薄膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉体塗料の粒子径分布の実測結果の例である。
【図2】断面がL字形状の柱材を粉体塗装する様子を説
明するための模式図である。
【図3】断面がL字形状の柱材を粉体塗装する様子を説
明するための模式図である。
【図4】1次粉体を製造する装置を説明するための模式
的断面図である。
【図5】エルボージェット型分級機を説明するための模
式的断面図である。
【符号の説明】
11 本発明の粉体塗料 12 従来の粉体塗料 21 隅部 22 壁部 23 壁部 31 隅部 32 壁部 33 壁部 34 塗膜切れ 41 ディスパージョンセパレーター型分級機 42 衝突板型粉砕機 43 環状スリット 44 円錐形ローター 45 粗粉 46 1次粗粉 47 1次微粉 48 旋回空気 49 分級室 50 衝突板 51 1次粗粉 52 ジェット気流 61 1次粗粉 62 ノズル 63 分級気流 64 分級気流 65 分級エッジ 66 分級エッジ 70 F粉ダクト 71 M粉ダクト 72 G粉ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 英一郎 東京都中央区京橋1丁目11番2号 キヤノ ン・エヌ・ティー・シー株式会社内 (72)発明者 彼ノ矢 美幸 東京都中央区京橋1丁目11番2号 キヤノ ン・エヌ・ティー・シー株式会社内 Fターム(参考) 4J038 CG001 DB001 DD001 DG001 KA20 LA07 MA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積を基準とする平均粒子径が5μm以
    上30μm以下であり、粒子径が100μm以上の粒子
    を実質的に含まないことを特徴とする粉体塗料。
  2. 【請求項2】 粒子径30μm以上の体積分率が7体積
    %以下であることを特徴とする請求項1記載の粉体塗
    料。
  3. 【請求項3】 粒子径1μm以下の体積分率が2.5体
    積%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    粉体塗料。
  4. 【請求項4】 体積を基準とする標準偏差が15μm以
    下であることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載
    の粉体塗料。
  5. 【請求項5】 エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、
    ウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂からなる群より選
    ばれる成分を1種以上含むことを特徴とする請求項1乃
    至4何れかに記載の粉体塗料。
  6. 【請求項6】 静電スプレー塗装法で使用され熱硬化性
    粉体塗料であることを特徴とする請求項1乃至5何れか
    に記載の粉体塗料。
  7. 【請求項7】 粗粉を渦型の乾式遠心分級機により1次
    粗粉と1次微粉とに分級し、該1次粗粉をジェット粉砕
    機により粉砕し、再び該渦型の乾式遠心分級機により分
    級して1次粉体を得る工程と、該1次粉体を慣性型の乾
    式微粉分級機により分級して粉体塗料を得る工程とを含
    む方法により製造されることを特徴とする請求項1乃至
    6何れかに記載の粉体塗料。
  8. 【請求項8】 粗粉を渦型の乾式遠心分級機により1次
    粗粉と1次微粉とに分級し、該1次粗粉をジェット粉砕
    機により粉砕し、再び該渦型の乾式遠心分級機により分
    級して1次粉体を得る工程と、該1次粉体を慣性型の乾
    式微粉分級機により分級して粉体塗料を得る工程とを含
    むことを特徴とする粉体塗料の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記渦型の乾式遠心分級機は円錐形ロー
    ターを具備するディスパージョンセパレーター型分級機
    であり、前記粗粉および前記粉砕された1次粗粉は空気
    と共に旋回されながら分級され、部分分級効率が85%
    となる粒子径が10μm以上55μm以下の条件で分級
    されることを特徴とする請求項8記載の粉体塗料の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記ジェット粉砕機は衝突板型粉砕機
    であり、粉砕圧は240kPa以上600kPa以下で
    あることを特徴とする請求項8又は9記載の粉体塗料の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 前記1次粉体の体積を基準とする平均
    粒子径は10μm以上20μm以下であり、粒子径30
    μm以上の体積分率は10体積%以下であることを特徴
    とする請求項8乃至10何れかに記載の粉体塗料の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記慣性型の乾式微粉分級機はエルボ
    ージェット型分級機であり、前記1次粉体は該エルボー
    ジェット型分級機により平均粒子径が小さい方からF
    粉、M粉およびG粉に分級され、該M粉のF粉、M粉お
    よびG粉全体に占める割合が70質量%以上95質量%
    以下となるよう分級することを特徴とする請求項7乃至
    11何れかに記載の粉体塗料の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記M粉の体積を基準とする平均粒子
    径は10μm以上20μm以下であり、粒子径30μm
    以上の体積分率は7体積%以下であることを特徴とする
    請求項12記載の粉体塗料の製造方法。
JP2001246045A 2001-08-14 2001-08-14 粉体塗料、粉体塗料の製造方法 Withdrawn JP2003055609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246045A JP2003055609A (ja) 2001-08-14 2001-08-14 粉体塗料、粉体塗料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246045A JP2003055609A (ja) 2001-08-14 2001-08-14 粉体塗料、粉体塗料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003055609A true JP2003055609A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19075679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001246045A Withdrawn JP2003055609A (ja) 2001-08-14 2001-08-14 粉体塗料、粉体塗料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003055609A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008056865A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Somar Corp エポキシ樹脂粉体塗料
JP2009508973A (ja) * 2005-07-08 2009-03-05 インエクセル トレードマーク アンド パテンツ エスエージーエル 熱硬化性粉体塗料
JP2013170231A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Asahi Kasei Chemicals Corp 塗料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009508973A (ja) * 2005-07-08 2009-03-05 インエクセル トレードマーク アンド パテンツ エスエージーエル 熱硬化性粉体塗料
JP2008056865A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Somar Corp エポキシ樹脂粉体塗料
JP2013170231A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Asahi Kasei Chemicals Corp 塗料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1907453B1 (en) Powder coating materials
US5461089A (en) Powder coating compositions and process for the manufacture thereof
JPH0578605A (ja) 凹凸模様を与える粉体塗料、その製造方法、製造装置、塗装方法および塗膜
RU2637028C2 (ru) Колоколообразная насадка для устройства электростатического нанесения покрытия методом центробежного распыления
JPS6375077A (ja) 静電塗装用樹脂粉体組成物
US10112213B2 (en) System and method for coating a substrate
JP2003055609A (ja) 粉体塗料、粉体塗料の製造方法
JP2007270043A (ja) 粉体塗料粒子及びその製造方法
JP2003119427A (ja) 粉体塗料の製造方法
JPH08281643A (ja) 粉体塗料の製造方法
JP3368593B2 (ja) 熱硬化性塗料の塗装方法
JP4522244B2 (ja) 粒子製造装置
JPH11140348A (ja) 粉体塗料及びその塗装方法
JPH08295827A (ja) 粉体塗料
Gao Study on Developments of Processes for Powder Coatings
JP4895089B2 (ja) 粉体塗料の製造方法
EP3772530A1 (en) A multi-variable particle size powder coating and method thereof
JP2004002633A (ja) メタリック系粉体塗料の製造方法及び意匠性粉体塗料の製造方法
JPS63159480A (ja) 粉体塗料
JP4111295B2 (ja) 粉体塗料の塗装方法
JP2004249154A (ja) 静電塗布装置および静電塗布方法
JP2001049186A (ja) 静電粉体塗装用粉体塗料の製造方法
JPH11158414A (ja) 静電塗装用の粉体塗料
JPH11254817A (ja) 粉体塗料塗工シート、その製造及び用途
JP2005272723A (ja) 粉体塗料及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104