JP2003055388A - パラ−ジアリールホスフィノベンゼンスルホン酸塩の製造方法 - Google Patents

パラ−ジアリールホスフィノベンゼンスルホン酸塩の製造方法

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JP2003055388A JP2002147534A JP2002147534A JP2003055388A JP 2003055388 A JP2003055388 A JP 2003055388A JP 2002147534 A JP2002147534 A JP 2002147534A JP 2002147534 A JP2002147534 A JP 2002147534A JP 2003055388 A JP2003055388 A JP 2003055388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度のパラ−ジアリールホスフィノベンゼ
ンスルホン酸リチウム塩またはナトリウム塩を高純度か
つ高収率かつ工業的に有利に製造すること。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、R およびR はそれぞれ置換基を有してい
てもよいアリール基を表す。)で示されるパラ−ジアリ
ールホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩を、水ま
たは水および水混和性の有機溶媒の存在下に、水に対す
る溶解度が5〜30重量%の範囲である酸リチウム塩ま
たは酸ナトリウム塩と反応させることを特徴とする一般
式(II) 【化2】 (式中、R およびR は前記定義のとおりであり、
Mはリチウム原子またはナトリウム原子を表す。)で示
されるパラ−ジアリールホスフィノベンゼンスルホン酸
金属塩の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパラ−ジアリールホ
スフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩またはナトリウ
ム塩の製造方法に関する。本発明により得られるパラ−
ジアリールホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩ま
たはナトリウム塩は、ヒドロホルミル化触媒用の配位子
として有用である。
【0002】本発明者らの知見によれば、パラ−ジアリ
ールホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩またはナ
トリウム塩を配位子とするロジウム錯体を触媒として使
用し、7−オクテン−1−アールのヒドロホルミル化反
応を行う場合には、直鎖状アルデヒド生成物である1,
9−ノナンジアールが選択性よく得られることが判明し
ている。また、上記のリチウム塩およびナトリウム塩
は、水に対する溶解度が高く、上記のヒドロホルミル化
反応後の反応混合物から水抽出により容易に回収され再
使用することができる。
【0003】
【従来の技術】α−オレフィンをヒドロホルミル化して
直鎖状アルデヒド化合物を選択性よく製造するには、触
媒としてパラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン
酸カリウム塩を配位子とするロジウム錯体が有用である
ことが知られている(特表平8−506110号公報参
照)。しかしながら、本発明者らの知見によれば、パラ
−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩
は水に対する溶解度が低く、上記ヒドロホルミル化反応
後の反応混合物からパラ−ジフェニルホスフィノベンゼ
ンスルホン酸カリウム塩を抽出回収するには多量の水を
要するなど回収工程が煩雑であり、回収率も低い。
【0004】パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスル
ホン酸ナトリウム塩は、クロロジフェニルホスフィンと
金属カリウムを反応させてカリウムジフェニルホスフィ
ドを得、該カリウムジフェニルホスフィドとパラ−クロ
ロベンゼンスルホン酸ナトリウムを反応させることによ
り合成されたことが、リンと硫黄の元素分析により確認
されている。しかしながら、その収率は記載されていな
い。[モナッシュ ケム(Monatsh Che
m.)、96巻6号、2051〜2057頁(1965
年)参照]。本発明者らが本方法を実施したところ、パ
ラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム
塩とナトリウム塩の混合物(カリウム塩/ナトリウム塩
=96/4)が収率14%で得られた(後述の比較例1
参照)。すなわち、本方法によってもパラ−ジフェニル
ホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリウム塩を得ること
はできるが、純度および収率は極めて低く、満足できる
ものでない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、パラ−ジアリー
ルホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリウム塩を純度よ
く製造し得る方法は知られていない。
【0006】本発明の目的は、パラ−ジアリールホスフ
ィノベンゼンスルホン酸リチウム塩またはナトリウム塩
を高純度かつ高収率で工業的有利に製造し得る方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R およびR はそれぞれ置換
基を有していてもよいアリール基を表す。)で示される
パラ−ジアリールホスフィノベンゼンスルホン酸カリウ
ム塩[以下、これをスルホン酸カリウム塩(I)と略称
することがある]を、水または水および水混和性の有機
溶媒の存在下に、水に対する溶解度が5〜30重量%の
範囲である酸リチウム塩または酸ナトリウム塩[以下、
これらを酸金属塩と略称することがある]と反応させる
ことを特徴とする一般式(II)
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R およびR は前記定義のと
おりであり、Mはリチウム原子またはナトリウム原子を
表す。)で示されるパラ−ジアリールホスフィノベンゼ
ンスルホン酸金属塩[以下、これをスルホン酸金属塩
(II)と略称することがある]の製造方法である。
【0012】そして、本発明は、一般式(III)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R およびR は前記定義のと
おりである。)で示されるパラ−ジアリールホスフィノ
ベンゼンスルホン酸リチウム塩を包含する。
【0015】
【発明の実施の形態】上記一般式において、R およ
びR がそれぞれ表すアリール基としては、例えばフ
ェニル基、ナフチル基、アントリル基などが挙げられ
る。これらのアリール基は置換基を有していてもよく、
かかる置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シク
ロヘキシル基などのアルキル基;ジフルオロメチル基、
トリフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、
2,2−ジフルオロエチル基、1−フルオロプロピル基
などのフルオロアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブ
トキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基などのアル
コキシ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、ピバロイル基などのアシル基;アセチ
ルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ
基、イソブチリルオキシ基などのアシルオキシ基;メト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシ
カルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシ
カルボニル基、イソブトキシカルボニル基、s−ブトキ
シカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基などのアル
コキシカルボニル基;アミノ基、メチルアミノ基、ジメ
チルアミノ基、アセチルアミノ基などのアミノ基;カル
ボン酸基またはその金属塩;スルホン酸基またはその金
属塩;亜リン酸基またはその金属塩などが挙げられる。
【0016】本発明において用いる酸金属塩としては、
水に対する溶解度が20℃、100gの水に対し5〜3
0重量%の範囲であるものを使用する必要がある。な
お、水和物を形成し得る酸金属塩の場合には、その無水
物の水に対する溶解度が20℃、100gの水に対し5
〜30重量%の範囲であることを意味する。かかる酸金
属塩を用いることにより、スルホン酸カリウム塩(I)
と酸金属塩を反応させた後の反応混合物から、原料であ
る酸金属塩および副生する酸のカリウム塩をろ別するこ
とが可能となり、これにより目的物であるスルホン酸金
属塩(II)を容易に単離することが可能となる。
【0017】酸金属塩としては、例えば炭酸塩、リン酸
塩、亜リン酸塩、二リン酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、塩酸
塩などが挙げられるが、これらの中でも炭酸塩、硫酸塩
および亜硫酸塩が好ましい。酸金属塩の使用量は、スル
ホン酸カリウム塩(I)中のカリウム1原子に対して、
酸金属塩中の金属原子が4〜40原子の範囲となるよう
な量が好ましく、6〜10原子の範囲となるような量が
操作性および収率を向上させる観点からより好ましい。
【0018】本発明における反応は、水または水と水混
和性の有機溶媒の混合液の存在下に実施される。水混和
性の有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、エチレングリコール、ジエチレング
リコールなどのアルコール;アセトン、エチルメチルケ
トン、ジエチルケトンなどのケトン;蟻酸メチル、蟻酸
エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、プロピオン酸エチルなどのエステル;ジエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールエチルメチルエーテルジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
エチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテルなどのエーテルなどが使用される。これらの有
機溶媒は、酸金属塩の貧溶媒であるのが好ましい。上記
の有機溶媒は単独で、または2種以上を混合して使用さ
れる。水の使用量は、スルホン酸カリウム塩(I)に対
して1〜50倍重量の範囲の量であるのが好ましく、2
〜20倍重量の範囲の量であるのがより好ましい。ま
た、有機溶媒の使用量は、スルホン酸カリウム塩(I)
に対して1〜50倍重量の範囲の量であるのが好まし
く、2〜20倍重量の範囲の量であるのがより好まし
い。さらに、有機溶媒の水に対する使用比率は、3倍容
量以下であるのが好ましく、1.5倍容量以下であるの
がより好ましい。
【0019】反応温度は、還流温度までの温度を適宜選
択できるが、還流温度で反応を行うことが反応効率を向
上させる観点から好ましい。反応時間は、0.5〜10
時間の範囲であるのが好ましく、1〜4時間の範囲であ
るのがより好ましい。
【0020】反応は大気下で実施することができるが、
スルホン酸金属塩(II)の酸化を抑制する観点から、
窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うのが好
ましい。
【0021】反応は、例えば、窒素、アルゴンなどの不
活性ガス雰囲気下、水または水および水混和性の有機溶
媒の存在下に、スルホン酸カリウム塩(I)および酸金
属塩を混合した後、所定温度で攪拌して行うのが好まし
い。
【0022】このようにして得られたスルホン酸金属塩
(II)は、有機化合物の単離・精製において通常行わ
れる方法により単離・精製することができる。例えば、
反応混合液を濃縮した後、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、アセトンなどの酸金属塩の貧溶媒を加え、
固形分をろ別し、得られたろ液を濃縮することにより生
成物を単離することができる。
【0023】本発明の方法により得られるスルホン酸金
属塩(II)は、高純度であり、塩素含有量が低いこと
から、そのまま貴金属触媒用配位子として用いることが
できる。
【0024】なお、本発明において原料として用いるス
ルホン酸カリウム塩(I)は、例えば、(1)クロロジ
アリールホスフィンを金属ナトリウムと反応させてジア
リールホスフィンナトリウム塩を得、該ジアリールホス
フィンナトリウム塩とパラ−クロロベンゼンスルホン酸
リチウム塩を酸カリウム塩の存在下または不存在下に反
応させ、得られたパラ−ジアリールホスフィノベンゼン
スルホン酸塩を含む反応混合液に酸カリウム塩水溶液ま
たは酸カリウム塩および水を加えて反応させる方法、
(2)クロロジアリールホスフィンを金属カリウムと反
応させてジアリールホスフィンカリウム塩を得、該ジア
リールホスフィンカリウム塩とパラ−クロロベンゼンス
ルホン酸リチウム塩を反応させる方法(特表平8−50
6110号公報参照)などにより製造することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるも
のではない。なお、実施例および比較例において、特に
断わりのない限り、操作はすべて窒素ガス雰囲気下で行
った。
【0026】塩素、リチウム、ナトリウムおよびカリウ
ムの定量は、イオンクロマトグラフィー(日本ダイオネ
クス株式会社製、DX−120型)を用いて行った。パ
ラ−クロロベンゼンスルホン酸塩の定量は、 H−N
MR分光装置(日本電子株式会社製、ラムダ500型)
を用いて行い、パラ−ジアリールホスフィノベンゼンス
ルホン酸塩およびその酸化物の定量は、31P−NMR
分光装置(日本電子株式会社製、ラムダ500型)を用
いて行った。また、7−オクテン−1−アールのヒドロ
ホルミル化反応における生成物の定量は、ガスクロマト
グラフィー(株式会社島津製作所製、GC−14B型)
を用いて行った。
【0027】参考例1 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウ
ム塩の合成 還流管、滴下ロート、温度計および磁気回転子を備えた
内容積1Lの3ツ口フラスコに、テトラヒドロフラン7
00 mlを入れ、さらに金属カリウム29g(0.7
4mol)を加えた後、0.5時間還流して金属カリウ
ムの分散液を得た。この分散液にクロロジフェニルホス
フィン83g(0.376mol)を1.2時間かけて
滴下した後、さらに1時間還流を行い、ジフェニルホス
フィンのカリウム塩の溶液を得た。この溶液の温度を3
5℃にし、該溶液にパラ−クロロベンゼンスルホン酸リ
チウム塩74g(0.373mol)を加えた後、浴温
50℃で45分間攪拌した。反応終了後、得られた反応
混合物からテトラヒドロフラン350mlを留去し、得
られた溶液に、ジイソプロピルエーテル300mlおよ
び水700mlを加え、抽出操作を行い、水層およびテ
トラヒドロフラン層からなる混合層を得た。この混合層
をジイソプロピルエーテル300mlで洗浄し、水層を
得た。この水層をろ過した後、体積が3分の2になるま
で濃縮し、次いで、10℃まで氷冷し、析出した無色固
体をろ取した。この無色固体をさらに水を用いて2回再
結晶することにより、下記の物性を有するパラ−ジフェ
ニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩73g
(クロロジフェニルホスフィン基準で収率51%)を得
た。
【0028】陽イオンはすべてカリウムイオンであり、
塩素イオン含量は0.006mol%、パラ−ジフェニ
ルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩の酸化物の
含量は0.47mol%、パラ−クロロベンゼンスルホ
ン酸カリウム塩の含量は0.03mol%以下であっ
た。
【0029】H−NMR(500MHz、重水、TS
P、ppm):δ=7.3ppm(m,14H)、7.
7ppm(d,2H)31 P−NMR(500MHz、重水、りん酸、pp
m):δ=−5.37ppm(s,P)
【0030】参考例2 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウ
ム塩の合成 還流管、滴下ロート、温度計および磁気回転子を備えた
内容積1Lの3ツ口フラスコに、ジブチルエーテル20
0 mlを入れ、さらに金属ナトリウム20g(0.8
7mol)を加えた後、液温100℃で0.5時間攪拌
して金属ナトリウムの分散液を得た。この分散液にクロ
ロジフェニルホスフィン97g(0.44mol)を、
液温100〜110℃を維持するような速度で2時間か
けて滴下した後、さらに1時間、同液温で攪拌し、ジフ
ェニルホスフィンナトリウム塩を得た。得られた溶液の
温度を35℃にし、該溶液にテトラヒドロフラン250
mlを加えた。一方、還流管、滴下ロート、温度計およ
びメカ攪拌器を備えた内容積2Lの3ツ口フラスコに、
塩化カリウム89g(1.20mol)、パラ−クロロ
ベンゼンスルホン酸リチウム塩110g(0.55mo
l)およびテトラヒドロフラン750mlを加え、30
分間還流条件で攪拌した。次いで、先に調製したジフェ
ニルホスフィンナトリウム塩を滴下ロートより、液温6
0〜70℃を維持するような速度で2時間かけて滴下し
た後、さらに同液温で1時間攪拌し、反応混合物を得
た。室温にて、該反応混合物に対して飽和塩化カリウム
水溶液1.5Lを加えて反応させた後、分液操作を行っ
て下層を除いた。さらに、飽和塩化カリウム水溶液75
0mlで同様の操作を2回行った。得られた有機層に水
300mlを加え、分液し、水層を得た。水層からテト
ラヒドロフランを留去し、次いで、10℃まで氷冷し、
析出した無色固体をろ取した。この無色固体をさらに水
を用いて1回再結晶することにより、パラ−ジフェニル
ホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩112g(ク
ロロジフェニルホスフィン基準で収率67%)を得た。
【0031】陽イオンはカリウムイオン99%およびナ
トリウムイオン1%であり、塩素イオン含量は0.00
4mol%、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスル
ホン酸カリウム塩の酸化物の含量は0.12mol%、
パラ−クロロベンゼンスルホン酸カリウム塩の含量は
0.03mol%以下であった。
【0032】参考例3 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウ
ム塩の合成 還流管、滴下ロート、温度計および磁気回転子を備えた
内容積1Lの3ツ口フラスコに、ジブチルエーテル20
0 mlを入れ、さらに金属ナトリウム20g(0.8
7mol)を加えた後、液温100℃で0.5時間攪拌
して金属ナトリウムの分散液を得た。この分散液にクロ
ロジフェニルホスフィン97g(0.44mol)を、
液温100〜110℃を維持するような速度で2時間か
けて滴下した後、さらに1時間、同液温で攪拌し、ジフ
ェニルホスフィンナトリウム塩を得た。得られた溶液の
温度を35℃にし、該溶液にテトラヒドロフラン250
mlを加えた。一方、還流管、滴下ロート、温度計およ
びメカ攪拌器を備えた内容積2Lの3ツ口フラスコに、
パラ−クロロベンゼンスルホン酸リチウム塩110g
(0.55mol)およびテトラヒドロフラン750m
lを加え、30分間還流条件で攪拌した。次いで、先に
調製したジフェニルホスフィンナトリウム塩を滴下ロー
トより、液温60〜70℃を維持するような速度で2時
間かけて滴下した後、さらに同液温で1時間攪拌し、反
応混合物を得た。室温にて、該反応混合物に対して飽和
塩化カリウム水溶液1.5Lを加えて反応させた後、分
液操作を行って下層を除いた。さらに、飽和塩化カリウ
ム水溶液750mlで同様の操作を3回行った。得られ
た有機層に水300mlを加え、分液し、水層を得た。
水層からテトラヒドロフランを留去し、次いで、10℃
まで氷冷し、析出した無色固体をろ取した。この無色固
体をさらに水を用いて1回再結晶することにより、パラ
−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩
107g(クロロジフェニルホスフィン基準で収率64
%)を得た。
【0033】陽イオンはカリウムイオン99%およびナ
トリウムイオン1%であり、塩素イオン含量は0.00
5mol%、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスル
ホン酸カリウム塩の酸化物の含量は0.12mol%、
パラ−クロロベンゼンスルホン酸カリウム塩の含量は
0.03mol%以下であった。
【0034】実施例1 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩の合成 還流管、温度計および磁気回転子を備えた内容積1Lの
3ツ口フラスコに、水200mlおよびメタノール30
0mlを入れ、さらに参考例1で得られたパラ−ジフェ
ニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩50g
(130mmol)および硫酸リチウム1水和物50g
(390mmol)を加えた後、2時間還流した。得ら
れた反応混合物の温度を室温に戻した後、該反応混合物
にアセトン2Lを加え、次いで、固形分をろ別した。得
られたろ液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮乾
固し、白色固体として、下記の物性を有するパラ−ジフ
ェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩42g
(収率92%)を得た。
【0035】陽イオンはすべてリチウムイオンであり、
塩素イオン含量は0.0133mol%、パラ−ジフェ
ニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩の酸化物
の含量は0.32mol%、パラ−クロロベンゼンスル
ホン酸リチウム塩の含量は0.03mol%以下であっ
た。
【0036】H−NMR(500MHz、重水、TS
P、ppm):δ=7.3ppm(m,14H)、7.
7ppm(d,2H)31 P−NMR(500MHz、重水、りん酸、pp
m):δ=−5.39ppm(s,P)
【0037】実施例2 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩の合成 還流管、温度計および磁気回転子を備えた内容積500
mlの3ツ口フラスコに水200mlを入れ、さらに参
考例1と同様にして得られたパラ−ジフェニルホスフィ
ノベンゼンスルホン酸カリウム塩50g(130mmo
l)および硫酸リチウム1水和物50g(390mmo
l)を加えた後、30分間還流した。得られた反応混合
物を室温に冷却した後、該反応混合物にアセトン2Lを
加え、次いで、固形分をろ別した。得られたろ液をロー
タリーエバポレーターを用いて濃縮乾固し、白色固体と
して、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸
リチウム塩42g(収率92%)を得た。
【0038】陽イオンはすべてリチウムイオンであり、
塩素イオン含量は0.0133mol%、パラ−ジフェ
ニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩の酸化物
の含量は0.30mol%、パラ−クロロベンゼンスル
ホン酸リチウム塩の含量は0.03mol%以下であっ
た。
【0039】実施例3 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩の合成 還流管、温度計および磁気回転子を備えた内容積500
mlの3ツ口フラスコに水200mlを入れ、さらに参
考例2と同様にして得られたパラ−ジフェニルホスフィ
ノベンゼンスルホン酸カリウム塩50g(130mmo
l)および硫酸リチウム1水和物50g(390mmo
l)を加えた後、30分間還流した。得られた反応混合
物を室温に冷却した後、該反応混合物にアセトン2Lを
加え、次いで、固形分をろ別した。得られたろ液をロー
タリーエバポレーターを用いて濃縮乾固し、白色固体と
して、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸
リチウム塩42g(収率92%)を得た。
【0040】陽イオンはすべてリチウムイオンであり、
塩素イオン含量は0.007mol%、パラ−ジフェニ
ルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩の酸化物の
含量は0.34mol%、パラ−クロロベンゼンスルホ
ン酸リチウム塩の含量は0.03mol%以下であっ
た。
【0041】実施例4 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩の合成 還流管、温度計および磁気回転子を備えた内容積500
mlの3ツ口フラスコに水200mlを入れ、さらに参
考例3で得られたパラ−ジフェニルホスフィノベンゼン
スルホン酸カリウム塩50g(130mmol)および
硫酸リチウム1水和物50g(390mmol)を加え
た後、30分間還流した。得られた反応混合物の温度を
室温に戻した後、該反応混合物にアセトン2Lを加え、
次いで、固形分をろ別した。得られたろ液をロータリー
エバポレーターを用いて濃縮乾固し、白色固体として、
パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩42g(収率92%)を得た。
【0042】陽イオンはすべてリチウムイオンであり、
塩素イオン含量は0.008mol%、パラ−ジフェニ
ルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩の酸化物の
含量は0.27mol%、パラ−クロロベンゼンスルホ
ン酸リチウム塩の含量は0.03mol%以下であっ
た。
【0043】実施例5 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム塩の合成 還流管、温度計および磁気回転子を備えた内容積1Lの
3ツ口フラスコに、水200mlおよびメタノール30
0mlを入れ、さらに参考例1で得られたパラ−ジフェ
ニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩50g
(130mmol)および無水硫酸ナトリウム55g
(390mmol)を加えた後、2時間還流した。得ら
れた反応混合物の温度を室温に戻した後、該反応混合物
にアセトン2Lを加え、次いで、固形分をろ別した。得
られたろ液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮乾
固し、白色固体として、下記の物性を有するパラ−ジフ
ェニルホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリウム塩45
g(収率95%)を得た。
【0044】陽イオンはナトリウムイオン90%および
カリウムイオン10%であり、塩素イオン含量は0.0
10mol%、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンス
ルホン酸ナトリウム塩の酸化物の含量は1.10mol
%、パラ−クロロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩の含
量は0.03mol%以下であった。
【0045】H−NMR(500MHz、重水、TS
P、ppm):δ=7.3ppm(m,14H)、7.
7ppm(d,2H)31 P−NMR(500MHz、重水、りん酸、pp
m):δ=−5.36ppm(s,P)
【0046】比較例1 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム塩の合成 還流管、滴下ロート、温度計および磁気回転子を備えた
内容積1Lの3ツ口フラスコに、テトラヒドロフラン4
00mlを入れ、さらに金属カリウム18.6g(0.
476mol)を加えた後、0.5時間還流して金属カ
リウムの分散液を得た。この分散液にクロロジフェニル
ホスフィン52.6g(0.238mol)を1時間か
けて滴下した後、さらに2時間還流を行い、ジフェニル
ホスフィンのカリウム塩の溶液を得た。この溶液の温度
を35℃にし、該溶液に固体状態のパラ−クロロベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム塩51.0g(0.238mo
l)を加えた後、浴温65℃で4時間攪拌した。反応終
了後、水400mlを加え、反応混合物からテトラヒド
ロフラン400mlを留去した。得られた溶液にジイソ
プロピルエーテル400mlを加え、抽出操作を行い、
水層を得た。ジイソプロピルエーテル層に水300ml
を加え、抽出操作を行い、水層を得、先の水層と合わせ
た。この水層を、体積が400mlになるまで濃縮し、
次いで、10℃まで氷冷し、析出した無色固体をろ取
し、カリウムイオンとナトリウムイオンを含むパラ−ジ
フェニルホスフィノベンゼンスルホン酸塩41g(クロ
ロジフェニルホスフィン基準で収率47%)を得た。こ
の無色固体をさらに水を用いて再結晶することにより、
カリウムイオン93%とナトリウムイオン7%を含むパ
ラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸塩20g
(クロロジフェニルホスフィン基準で収率23%)を得
た。この無色固体をさらに水を用いて再結晶することに
より、カリウムイオン96%とナトリウムイオン4%を
含むパラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸塩
13g(クロロジフェニルホスフィン基準で収率14
%)を得た。
【0047】塩素イオン含量は0.012mol%、パ
ラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸塩の酸化
物の含量は0.31mol%、パラ−クロロベンゼンス
ルホン酸カリウム塩の含量は0.03mol%以下であ
った。
【0048】参考例4 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩を配位子とする触媒を用いたヒドロホルミル化反応
および配位子の回収 操作はすべてCO/H (モル組成比=1:1)混合
ガス雰囲気下で行った。テフロン(登録商標)製磁気回
転子を備えた内容積100mlの3つ口フラスコに、R
h(acac)(CO) 3.9mg(0.015m
mol)および実施例1で得られたパラ−ジフェニルホ
スフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩421mg
(1.2mmol)を入れ、さらにポリグライム(6m
l)を加えた後、50℃で30分間攪拌して均一な触媒
溶液を調製した。テフロン(登録商標)製磁気回転子を
備えた内容積50mlの3つ口フラスコに、上記の触媒
溶液3mlおよび7−オクテン−1−アール27ml
(0.167mol、純度93%)を入れ、得られた混
合液を、ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容
積100mlのオートクレーブに仕込んだ。全圧を3.
0MPaにし、攪拌しながら内温を85℃に昇温した
後、7時間反応を行い、1,9−ノナンジアール20.
6g(0.132mol、収率79%)および2−メチ
ルオクタナール4.4g(0.028mol、収率17
%)を得た。7−オクテン−1−アールの転化率は96
%であり、直鎖アルデヒドと分枝アルデヒドの生成比は
4.65対1であった。
【0049】次に、反応終了後の反応混合物30mlを
水9mlで抽出し、得られた水層を濃縮乾固することに
より、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸
リチウム塩189mg(回収率82%)を得た。
【0050】参考例5 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム塩を配位子とする触媒を用いたヒドロホルミル化反
応および配位子の回収 参考例4において、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼ
ンスルホン酸リチウム塩421mg(1.2mmol)
の代わりに、実施例5で得られたパラ−ジフェニルホス
フィノベンゼンスルホン酸ナトリウム塩440mg
(1.2mmol)を用い、反応時間を5時間とした以
外は同様の操作を行い、1,9−ノナンジアール19.
6g(0.126mol、収率75%)および2−メチ
ルオクタナール5.5g(0.035mol、収率21
%)を得た。7−オクテン−1−アールの転化率は96
%であり、直鎖アルデヒドと分枝アルデヒドの生成比は
3.57対1であった。
【0051】次に、反応終了後の反応混合物30mlを
水9mlで抽出し、得られた水層を濃縮乾固することに
より、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸
ナトリウム塩161mg(回収率70%)を得た。
【0052】参考例6 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウ
ム塩を配位子とする触媒を用いたヒドロホルミル化反応
および配位子の回収 参考例4において、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼ
ンスルホン酸リチウム塩421mg(1.2mmol)
の代わりに、参考例1で得られたパラ−ジフェニルホス
フィノベンゼンスルホン酸カリウム塩460mg(1.
2mmol)を用い、反応時間を3時間とした以外は同
様の操作を行い、1,9−ノナンジアール18.8g
(0.121mol、収率72%)および2−メチルオ
クタナール6.0g(0.039mol、収率23%)
を得た。7−オクテン−1−アールの転化率は95%で
あり、直鎖アルデヒドと分枝アルデヒドの生成比は3.
13対1であった。
【0053】次に、反応終了後の反応混合物30mlを
水9mlで抽出し、得られた水層を濃縮乾固することに
より、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸
カリウム塩76mg(回収率33%)を得た。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、パラ−ジアリールホス
フィノベンゼンスルホン酸リチウム塩またはナトリウム
塩を高純度かつ高収率で工業的に有利に製造することが
できる。
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月8日(2002.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】参考例4 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸リチウ
ム塩を配位子とする触媒を用いたヒドロホルミル化反応
および配位子の回収 操作はすべてCO/H (モル組成比=1:1)混合
ガス雰囲気下で行った。テフロン(登録商標)製磁気回
転子を備えた内容積100mlの3つ口フラスコに、
ジウム(I)アセチルアセトナトジカルボニルRh(a
cac)(CO) 3.9mg(0.015mmo
l)および実施例1で得られたパラ−ジフェニルホスフ
ィノベンゼンスルホン酸リチウム塩421mg(1.2
mmol)を入れ、さらにポリグライム(6ml)を加
えた後、50℃で30分間攪拌して均一な触媒溶液を調
製した。テフロン(登録商標)製磁気回転子を備えた内
容積50mlの3つ口フラスコに、上記の触媒溶液3m
lおよび7−オクテン−1−アール27ml(0.16
7mol、純度93%)を入れ、得られた混合液を、ガ
ス導入口およびサンプリング口を備えた内容積100m
lのオートクレーブに仕込んだ。全圧を3.0MPaに
し、攪拌しながら内温を85℃に昇温した後、7時間反
応を行い、1,9−ノナンジアール20.6g(0.1
32mol、収率79%)および2−メチル−1,8−
オクタンジアール4.4g(0.028mol、収率1
7%)を得た。7−オクテン−1−アールの転化率は9
6%であり、直鎖アルデヒドと分枝アルデヒドの生成比
は4.65対1であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】参考例5 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム塩を配位子とする触媒を用いたヒドロホルミル化反
応および配位子の回収 参考例4において、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼ
ンスルホン酸リチウム塩421mg(1.2mmol)
の代わりに、実施例5で得られたパラ−ジフェニルホス
フィノベンゼンスルホン酸ナトリウム塩440mg
(1.2mmol)を用い、反応時間を5時間とした以
外は同様の操作を行い、1,9−ノナンジアール19.
6g(0.126mol、収率75%)および2−メチ
ル−1,8−オクタンジアール5.5g(0.035m
ol、収率21%)を得た。7−オクテン−1−アール
の転化率は96%であり、直鎖アルデヒドと分枝アルデ
ヒドの生成比は3.57対1であった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】参考例6 パラ−ジフェニルホスフィノベンゼンスルホン酸カリウ
ム塩を配位子とする触媒を用いたヒドロホルミル化反応
および配位子の回収 参考例4において、パラ−ジフェニルホスフィノベンゼ
ンスルホン酸リチウム塩421mg(1.2mmol)
の代わりに、参考例1で得られたパラ−ジフェニルホス
フィノベンゼンスルホン酸カリウム塩460mg(1.
2mmol)を用い、反応時間を3時間とした以外は同
様の操作を行い、1,9−ノナンジアール18.8g
(0.121mol、収率72%)および2−メチル−
1,8−オクタンジアール6.0g(0.039mo
l、収率23%)を得た。7−オクテン−1−アールの
転化率は95%であり、直鎖アルデヒドと分枝アルデヒ
ドの生成比は3.13対1であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R およびR はそれぞれ置換基を有してい
    てもよいアリール基を表す。)で示されるパラ−ジアリ
    ールホスフィノベンゼンスルホン酸カリウム塩を、水ま
    たは水および水混和性の有機溶媒の存在下に、水に対す
    る溶解度が5〜30重量%の範囲である酸リチウム塩ま
    たは酸ナトリウム塩と反応させることを特徴とする一般
    式(II) 【化2】 (式中、R およびR は前記定義のとおりであり、
    Mはリチウム原子またはナトリウム原子を表す。)で示
    されるパラ−ジアリールホスフィノベンゼンスルホン酸
    金属塩の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(III) 【化3】 (式中、R およびR はそれぞれ置換基を有してい
    てもよいアリール基を表す。)で示されるパラ−ジアリ
    ールホスフィノベンゼンスルホン酸リチウム塩。
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