JP2003055194A - 内服用液剤 - Google Patents
内服用液剤Info
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- JP2003055194A JP2003055194A JP2001247192A JP2001247192A JP2003055194A JP 2003055194 A JP2003055194 A JP 2003055194A JP 2001247192 A JP2001247192 A JP 2001247192A JP 2001247192 A JP2001247192 A JP 2001247192A JP 2003055194 A JP2003055194 A JP 2003055194A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有効成分の苦味などが消されて服用しやす
く、かつ低カロリーの内服用液剤を提供することを課題
とする。 【解決手段】 精製白糖、果糖およびブドウ糖からなる
群から選ばれる1種以上の糖類ならびにエリスリトール
を含有し、100ml当たりのカロリーが20kcal
以下である内服用液剤により、上記の課題を解決する。
く、かつ低カロリーの内服用液剤を提供することを課題
とする。 【解決手段】 精製白糖、果糖およびブドウ糖からなる
群から選ばれる1種以上の糖類ならびにエリスリトール
を含有し、100ml当たりのカロリーが20kcal
以下である内服用液剤により、上記の課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低カロリーの服用
しやすい経口内服液剤に関する。
しやすい経口内服液剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】内服
用液剤は、服用が容易であり、しかも速効性を期待でき
ることから、これまでに数多くの製品が開発され、広く
実用に供されてきた。しかしながら、医薬品または医薬
部外品としての内服用液剤に有効成分として配合される
生薬などには強い苦味あるいは特異な苦味を有するもの
があり、そのままでは製剤の風味が損なわれ、飲用に支
障をきたしていた。そこで、有効成分の苦味などを消し
て飲み易くするために、糖類や糖アルコールなどが添加
されるようになった。その結果、ほとんどの内服用液剤
で、100ml当たりのカロリーが50kcalを超え
ることとなった。
用液剤は、服用が容易であり、しかも速効性を期待でき
ることから、これまでに数多くの製品が開発され、広く
実用に供されてきた。しかしながら、医薬品または医薬
部外品としての内服用液剤に有効成分として配合される
生薬などには強い苦味あるいは特異な苦味を有するもの
があり、そのままでは製剤の風味が損なわれ、飲用に支
障をきたしていた。そこで、有効成分の苦味などを消し
て飲み易くするために、糖類や糖アルコールなどが添加
されるようになった。その結果、ほとんどの内服用液剤
で、100ml当たりのカロリーが50kcalを超え
ることとなった。
【0003】一方、カロリーのとりすぎによる肥満や成
人病などが問題となっており、低カロリーの内服用液剤
の開発が望まれていた。そこで、内服用液剤を低カロリ
ーとするためには、スクラロース、ステビアのような高
甘味度の甘味剤を用いることが考えられるが、これらの
高甘味剤を医薬品や医薬部外品に添加することは規制さ
れている。また、アスパルテームやグリチルリチン酸な
どの甘味剤を添加することも考えられるが、これらの甘
味剤は安定性に問題があり、内服用液剤への使用には適
していない。
人病などが問題となっており、低カロリーの内服用液剤
の開発が望まれていた。そこで、内服用液剤を低カロリ
ーとするためには、スクラロース、ステビアのような高
甘味度の甘味剤を用いることが考えられるが、これらの
高甘味剤を医薬品や医薬部外品に添加することは規制さ
れている。また、アスパルテームやグリチルリチン酸な
どの甘味剤を添加することも考えられるが、これらの甘
味剤は安定性に問題があり、内服用液剤への使用には適
していない。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの事情に鑑み、本
発明者らは鋭意研究した結果、精製白糖、果糖およびブ
ドウ糖からなる群から選ばれる1種または2種以上の糖
類ならびにエリスリトールを用いることにより、服用し
やすい低カロリーの内服用液剤が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った.
発明者らは鋭意研究した結果、精製白糖、果糖およびブ
ドウ糖からなる群から選ばれる1種または2種以上の糖
類ならびにエリスリトールを用いることにより、服用し
やすい低カロリーの内服用液剤が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った.
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の内服用液剤は、精製白
糖、果糖およびブドウ糖からなる群から選ばれる1種以
上の糖類ならびにエリスリトールを含有し、100ml
当たりのカロリーが20kcal以下である。本発明の
内服用液剤のカロリーを20kcal/100mlとす
るために、精製白糖、果糖およびブドウ糖から選ばれる
糖類の添加量は0.5〜4.5重量%、好ましくは2〜
4重量%であり、エリスリトールの添加量は1〜10重
量%、好ましくは5〜8重量%である。糖類の添加量が
0.5重量%を下回ると甘味が少なくて飲みにくくな
り、4.5重量%を超えると内服用液剤のカロリーが高
くなって好ましくない。また、エリスリトールの添加量
が1重量%を下回ると味の切れおよび清涼感が悪くな
り、10重量%を超えると味のバランスが崩れて飲みに
くくなるので好ましくない。
糖、果糖およびブドウ糖からなる群から選ばれる1種以
上の糖類ならびにエリスリトールを含有し、100ml
当たりのカロリーが20kcal以下である。本発明の
内服用液剤のカロリーを20kcal/100mlとす
るために、精製白糖、果糖およびブドウ糖から選ばれる
糖類の添加量は0.5〜4.5重量%、好ましくは2〜
4重量%であり、エリスリトールの添加量は1〜10重
量%、好ましくは5〜8重量%である。糖類の添加量が
0.5重量%を下回ると甘味が少なくて飲みにくくな
り、4.5重量%を超えると内服用液剤のカロリーが高
くなって好ましくない。また、エリスリトールの添加量
が1重量%を下回ると味の切れおよび清涼感が悪くな
り、10重量%を超えると味のバランスが崩れて飲みに
くくなるので好ましくない。
【0006】本発明の内服用液剤には、さらに服用しや
すくするために、上記の糖類およびエリスリトールに加
えて、生理的に許容される有機酸を添加してもよい。そ
のような有機酸としては、例えばクエン酸、フマル酸、
アジピン酸、りんご酸、酒石酸などが挙げられる。これ
らの有機酸は単独で、または2種以上を組み合わせて用
いることができ、その添加量は通常0.01〜0.5重
量%であり、好ましくは0.1〜0.3重量%である。
有機酸の添加量が0.01重量%を下回ると酸味料の効
果を期待できず、0.5重量%を超えると酸味が強くな
り過ぎて好ましくない。
すくするために、上記の糖類およびエリスリトールに加
えて、生理的に許容される有機酸を添加してもよい。そ
のような有機酸としては、例えばクエン酸、フマル酸、
アジピン酸、りんご酸、酒石酸などが挙げられる。これ
らの有機酸は単独で、または2種以上を組み合わせて用
いることができ、その添加量は通常0.01〜0.5重
量%であり、好ましくは0.1〜0.3重量%である。
有機酸の添加量が0.01重量%を下回ると酸味料の効
果を期待できず、0.5重量%を超えると酸味が強くな
り過ぎて好ましくない。
【0007】上記のようにしてなる本発明の内服用液剤
のpHは、通常2〜4程度、好ましくは2.5〜3.5
程度である。内服用液剤のpHが2を下回ると刺激が強
くなり、逆にpHが4を上回ると味に切れがなくなって
好ましくない。本発明では、通常のpH調整剤を用い
て、内服用液剤のpHを上記の範囲に調整することがで
きる。pH調整剤としては、特に限定されず、例えば塩
酸、リン酸などの無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどの無機塩基が挙げられる。
のpHは、通常2〜4程度、好ましくは2.5〜3.5
程度である。内服用液剤のpHが2を下回ると刺激が強
くなり、逆にpHが4を上回ると味に切れがなくなって
好ましくない。本発明では、通常のpH調整剤を用い
て、内服用液剤のpHを上記の範囲に調整することがで
きる。pH調整剤としては、特に限定されず、例えば塩
酸、リン酸などの無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどの無機塩基が挙げられる。
【0008】本発明の内服用液剤には、上記の糖類、エ
リスリトールおよび有機酸に加えて、内服用液剤に通常
用いられているその他の添加剤、例えば界面活性剤、溶
解補助剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤、香料、色素、矯
味剤、矯臭剤、甘味剤などを、本発明の効果を損なわな
い範囲で配合してもよい。
リスリトールおよび有機酸に加えて、内服用液剤に通常
用いられているその他の添加剤、例えば界面活性剤、溶
解補助剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤、香料、色素、矯
味剤、矯臭剤、甘味剤などを、本発明の効果を損なわな
い範囲で配合してもよい。
【0009】香料としては、特に限定されず、例えばア
ップル系、ワイン系、シトラス系、アーモンド系、トロ
ピカルフルーツ系などの香料が挙げられる。糖類および
エリスリトール以外に、所望により添加される甘味剤と
しては、低カロリーのもであれば特に限定されず、例え
ばトレハロース、マルチトール、キシリトール、ソルビ
トール、ハチミツ、甘茶エキス、サッカリンなどが挙げ
られる。所望により添加してもよいこれらの甘味剤は、
本発明の内服用液剤のカロリーが20kcal/100
mlを超えない範囲で添加されることは言うまでもな
い。
ップル系、ワイン系、シトラス系、アーモンド系、トロ
ピカルフルーツ系などの香料が挙げられる。糖類および
エリスリトール以外に、所望により添加される甘味剤と
しては、低カロリーのもであれば特に限定されず、例え
ばトレハロース、マルチトール、キシリトール、ソルビ
トール、ハチミツ、甘茶エキス、サッカリンなどが挙げ
られる。所望により添加してもよいこれらの甘味剤は、
本発明の内服用液剤のカロリーが20kcal/100
mlを超えない範囲で添加されることは言うまでもな
い。
【0010】
【実施例】以下、本発明の内服用液剤を実施例および試
験例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例により限定されるものではない。
験例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例により限定されるものではない。
【0011】実施例1〜11
表1〜3に記載の各成分を秤量し、少量の精製水に溶解
し、塩酸および(または)水酸化ナトリウムでpH2.
7とした後、精製水を加えて全量100mlとし、20
kcal/100mlの内服用液剤を得た。液剤のカロ
リー計算は次の基準によった。なお、香料は微量添加な
のでカロリー計算に含めなかった。 リンゴ酸、クエン酸:3kcal/g エリスリトール:0kcal/g 精製白糖、果糖、ブドウ糖:4kcal/g その他:4kcal/g
し、塩酸および(または)水酸化ナトリウムでpH2.
7とした後、精製水を加えて全量100mlとし、20
kcal/100mlの内服用液剤を得た。液剤のカロ
リー計算は次の基準によった。なお、香料は微量添加な
のでカロリー計算に含めなかった。 リンゴ酸、クエン酸:3kcal/g エリスリトール:0kcal/g 精製白糖、果糖、ブドウ糖:4kcal/g その他:4kcal/g
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】試験例(官能評価試験)
実施例1〜11および比較例1〜2で得られた内服用液
剤について、5名のパネラーにより官能評価試験を行っ
た。官能評価は、飲みやすさを以下の基準により数値化
し、パネラー5名の総合得点で判定した。試験結果を表
4に示す。 飲み易さの評価: 非常に飲みにくい 1点 飲みにくい 2点 どちらでもない 3点 飲みやすい 4点 きわめて飲みやすい 5点
剤について、5名のパネラーにより官能評価試験を行っ
た。官能評価は、飲みやすさを以下の基準により数値化
し、パネラー5名の総合得点で判定した。試験結果を表
4に示す。 飲み易さの評価: 非常に飲みにくい 1点 飲みにくい 2点 どちらでもない 3点 飲みやすい 4点 きわめて飲みやすい 5点
【0016】
【表4】
【0017】表4から明らかなように,比較例1および
2の液剤では、「非常に飲みにくい」「飲みにくい」と
評価された割合が多く、総合得点がそれぞれ5点、6点
であった。これに対して、実施例1〜11の液剤では、
「非常に飲みにくい」または「飲みにくい」と評価され
た割合が極めて少なく、総合得点が11点以上であっ
た。
2の液剤では、「非常に飲みにくい」「飲みにくい」と
評価された割合が多く、総合得点がそれぞれ5点、6点
であった。これに対して、実施例1〜11の液剤では、
「非常に飲みにくい」または「飲みにくい」と評価され
た割合が極めて少なく、総合得点が11点以上であっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明の内服用液剤は、精製白糖、果糖
およびブドウ糖からなる群から選ばれる1種以上の糖類
ならびにエリスリトールを含有しており、有効成分の苦
味などが消されて服用しやすいにもかかわらず、液剤1
00ml当たりのカロリーが20kcal以下であるの
で、高カロリー摂取に伴う肥満、成人病などを防止でき
る。
およびブドウ糖からなる群から選ばれる1種以上の糖類
ならびにエリスリトールを含有しており、有効成分の苦
味などが消されて服用しやすいにもかかわらず、液剤1
00ml当たりのカロリーが20kcal以下であるの
で、高カロリー摂取に伴う肥満、成人病などを防止でき
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4C076 AA12 BB01 CC23 DD38T
DD43Z DD67T FF12 FF52
FF61
Claims (4)
- 【請求項1】 精製白糖、果糖およびブドウ糖からなる
群から選ばれる1種以上の糖類ならびにエリスリトール
を含有し、100ml当たりのカロリーが20kcal
以下であることを特徴とする内服用液剤。 - 【請求項2】 糖類の添加量が0.5〜4.5重量%で
あり、エリスリトールの添加量が1〜10重量%である
請求項1に記載の内服用液剤。 - 【請求項3】 有機酸が0.01〜0.5重量%添加さ
れてなる請求項1または2に記載の内服用液剤。 - 【請求項4】 pHが2.0〜4.0である請求項1〜
3いずれかに記載の内服用液剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247192A JP2003055194A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 内服用液剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247192A JP2003055194A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 内服用液剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003055194A true JP2003055194A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19076579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001247192A Pending JP2003055194A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 内服用液剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003055194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005104960A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-21 | Eisai Co Ltd | 内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤 |
-
2001
- 2001-08-16 JP JP2001247192A patent/JP2003055194A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005104960A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-21 | Eisai Co Ltd | 内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤 |
JP4694132B2 (ja) * | 2003-09-12 | 2011-06-08 | エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 | 内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤 |
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