JP2003054796A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003054796A
JP2003054796A JP2001247674A JP2001247674A JP2003054796A JP 2003054796 A JP2003054796 A JP 2003054796A JP 2001247674 A JP2001247674 A JP 2001247674A JP 2001247674 A JP2001247674 A JP 2001247674A JP 2003054796 A JP2003054796 A JP 2003054796A
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Japan
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recording
recording medium
ink jet
paper
suction
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JP2001247674A
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English (en)
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Masahiko Yoshida
昌彦 吉田
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体を高精度に搬送することができる大
型のインクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 供給される記録媒体に対し記録ヘッド1
23からインク滴を吐出し記録を実行しつつ、当該記録
媒体を排出するインクジェット式記録装置の前記記録媒
体の排出側に配設されており、前記記録媒体を引っ張っ
て搬送する引張手段126aを備える。これにより、記
録媒体の搬送精度は排出側の引張手段の引張量のみで決
まるので、記録媒体の搬送精度を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給される記録媒
体に対し記録ヘッドからインク滴を吐出して情報を記録
し、当該記録媒体を排出するインクジェット式記録装置
に関し、特に記録媒体の搬送を工夫したインクジェット
式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置の1つである
インクジェット式プリンタは、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使
用されている。このようなインクジェット式プリンタ
は、例えば図6に示すように、給紙部11から印刷部1
2を経て排紙部13へ向かう用紙搬送経路が、プリンタ
本体の上部後面側から下部前面側にかけて傾斜して設け
られている。
【0003】この用紙搬送経路は、給紙部11から印刷
部12にかけて配設された平坦な給紙ガイド14、対向
配置された接触・離間可能な紙送りローラ15及び従動
ローラ16、キャリッジ17に搭載されたプリントヘッ
ド18と対向配置された平坦な印刷ステージ19、印刷
部12から排紙部13にかけて配設された平坦な紙吸引
部20、紙吸引部20を吸引するファン21、排紙部1
3に配設された平坦な排紙ガイド22、この排紙ガイド
22と対向配置された排紙ローラ23を備えている。
【0004】このような構成において、給紙部11の図
示しない支持部に懸架されたロール紙Rは、先端が給紙
ガイド14上に引き出されて紙送りローラ15と従動ロ
ーラ16の間に挟み込まれる。そして、紙送りローラ1
5の駆動により送り出されるロール紙Rは、印刷ステー
ジ19から紙吸引部20を介して排紙ガイド22に搬送
される。
【0005】このとき、搬送されるロール紙Rは、ファ
ン21の駆動により紙吸引部20上に吸着されて平坦に
されつつ、印刷ステージ19上にてプリントヘッド18
からのインク滴の吐出により印刷が行われ、排紙ローラ
23に案内されながら排紙ガイド22から外部へ排紙さ
れるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今におい
ては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な大型の
インクジェット式プリンタの需要が高まっている。この
ような大型のインクジェット式プリンタとして、複数の
記録ヘッドと、これに対応した紙吸引機能を有する幅広
の印刷ステージを備えたものが提案されている。ところ
が、ロール紙の印刷面が広くなると、紙送りローラのす
べりと吸引している印刷ステージ面のすべりが紙送り精
度に悪影響を与えることになり、印刷精度の向上に限界
がある。
【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、記録媒体を高精度に搬送す
ることができる大型のインクジェット式記録装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインクジェット式記録装置では、
供給される記録媒体に対し記録ヘッドからインク滴を吐
出し記録記録を実行しつつ、当該記録媒体を排出するイ
ンクジェット式記録装置において、前記記録媒体の排出
側に配設されており、前記記録媒体を引っ張って搬送す
る引張手段を備えたことを特徴としている。これによ
り、記録媒体の搬送精度は排出側の引張手段の引張量の
みで決まるので、記録媒体の搬送精度を向上させること
ができる。
【0009】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記記録媒体を
吸引して記録ステージに吸着する吸着手段を備えたこと
を特徴としている。これにより、記録媒体を平坦な状態
に保持しつつ搬送することができるので、引張手段によ
る搬送との相乗効果により、記録媒体の搬送精度をさら
に向上させることができる。
【0010】請求項3に係る発明では、請求項2に記載
のインクジェット式記録装置において、前記吸着手段
は、前記記録媒体の種類により吸引力を変化させること
ができることを特徴としている。これにより、例えば記
録媒体が紙のような空気を通す材質でなく、プラスチッ
クフィルムのような空気を通さない材質であっても、吸
引力を変化させることにより、吸引時における記録ステ
ージへの張り付きによる搬送障害を防止することができ
るので、記録媒体の搬送精度を向上させることができ
る。
【0011】請求項4に係る発明では、請求項2または
3に記載のインクジェット式記録装置において、前記吸
着手段は、前記記録ヘッドをクリーニングする際のイン
クの吸引と前記記録媒体の吸引とを切り替えて行うこと
ができることを特徴としている。これにより、インクの
吸引と記録媒体の吸引を兼ねた1つの吸引手段を配設す
ればよいので、省スペース化を図ることができるととも
に、コストを低減させることができる。
【0012】請求項5に係る発明では、請求項2〜4の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記吸着手段は、ポンプまたはファンを有している
ことを特徴としている。これにより、簡易な手段で吸着
手段を構成することができるので、さらにコストを低減
させることができる。
【0013】請求項6に係る発明では、請求項1〜5の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記引張手段と記録ステージとの間に配設されてお
り、前記記録媒体を乾燥する乾燥手段を備えたことを特
徴としている。これにより、記録直後ではインクにより
湿った状態の記録媒体を引張手段を通る前に乾いた状態
にすることができるので、引張手段によるインク擦れの
ような事態を防止することができ、記録状態を高品質に
保持することができる。
【0014】請求項7に係る発明では、請求項6に記載
のインクジェット式記録装置において、前記乾燥手段
は、温風ヒータまたは赤外線ヒータを有していることを
特徴としている。これにより、簡易な手段で乾燥手段を
構成することができるので、さらにコストを低減させる
ことができる。
【0015】請求項8に係る発明では、請求項1〜7の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記記録媒体の排出側が供給側よりも高くなるよう
に構成されていることを特徴としている。これにより、
記録媒体は自重が下方に掛かった状態で引張手段により
斜め上方に引っ張り上げられることになるので、記録媒
体をより平坦な状態に保持しつつ搬送することができ、
記録媒体の搬送精度をより向上させることができる。さ
らに、乾燥手段は記録ヘッドよりも高所に配置されるこ
とになるので、乾燥手段から出る熱や記録媒体から出る
水蒸気等は上方に直ちに拡散されることになり、記録ヘ
ッドや記録媒体に対する悪影響を無くすことができる。
【0016】請求項9に係る発明では、重力方向と逆方
向に記録媒体が搬送されながら記録されるインクジェッ
ト式記録装置であって、記録後の搬送路上に配設されて
おり、前記記録媒体を乾燥する乾燥手段を備えたことを
特徴としている。これにより、乾燥手段による発熱が空
気を暖め、重力と反対方向に対流を発生させるので、常
時、記録媒体を乾燥させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
式記録装置の実施の形態に係るインクジェット式プリン
タの構成例を示す斜視図である。図1に示すインクジェ
ット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA0判や
JIS規格のB0判といった比較的大型のサイズの印刷
用紙(ロール紙R)にまで印刷できる大型のインクジェ
ット式プリンタである。
【0018】そして、特徴的な部分として、給紙部11
0、印刷部120、排紙部130が、従来とは逆の順
序、すなわち下部の脚部140側から上部のプリンタ本
体150側に向かって配設されており、詳細は図2を参
照して後述するが、給紙部110から供給されるロール
紙Rを引っ張る引張ローラ126a、複数の記録ヘッド
123内のインクを吸引すると共に、幅広の印刷ステー
ジ124上のロール紙Rを吸着する吸着手段128、印
刷完了後のロール紙Rを乾燥させる乾燥手段125を備
えている。
【0019】給紙部110は、印刷前のロール紙Rがセ
ット可能なロール紙ホルダ111を備えている。このロ
ール紙ホルダ111は、ロール紙を保持するスピンドル
112と、スピンドル112の着脱及び懸架が可能な一
対のスピンドル受け113、114を備えており、脚部
140を構成する移動用のコロ141を有する2本の支
持柱142間に配設されている。スピンドル112は、
中央にロール紙Rが装着された後、両端がスピンドル受
け113、114に装着され、回転可能に軸支持される
ようになっている。
【0020】排紙部130は、印刷後のロール紙Rを巻
取可能な巻取ホルダ131を備えている。この巻取ホル
ダ131は、印刷が完了したロール紙Rを巻き取るスピ
ンドル132と、スピンドル132の着脱及び懸架が可
能な一対のスピンドル受け133、134を備えてお
り、プリンタ本体150の上部に配設されている2本の
支持柱135間に配設されている。スピンドル132
は、両端がスピンドル受け133、134に装着され、
図示しない駆動手段により回転可能に軸支持されるよう
になっている。
【0021】印刷部120は、プリンタ本体150内に
格納され、プリンタ本体150の上面及び前面に取り付
けられている上蓋120a及び前蓋120bにより覆わ
れており、詳細は図2を参照して説明する。図2は、図
1に示すインクジェット式プリンタ100の一部断面側
面図である。給紙部110から印刷部120を経て排紙
部130へ向かう用紙搬送経路は、インクジェット式プ
リンタ100の下部前面側から上部後面側にかけて傾斜
して設けられている。すなわち、排紙部130が給紙部
110よりも高所となるように構成されている。
【0022】この用紙搬送経路上には、給紙部110側
から順に、給紙ガイド121及びこの給紙ガイド121
と対向配置された給紙ローラ121a、キャリッジ12
2に搭載された複数の記録ヘッド123及びこの記録ヘ
ッド123と対向配置された印刷ステージ124、温風
ヒータ125及びこの温風ヒータ125と対向配置され
た搬送ガイド125a、対向配置された接触・離間可能
な引張ローラ126a及び従動ローラ126b、排紙ガ
イド127が配設されている。
【0023】給紙ガイド121、印刷ステージ124、
搬送ガイド125a、排紙ガイド127は、用紙搬送面
として作用し、それぞれ平坦に形成されている。したが
って、給紙ガイド121から印刷ステージ124、搬送
ガイド125aを介して排紙ガイド127に至るロール
紙Rは、平坦なまま搬送されることになる。
【0024】ここで、図3は、キャリッジ122周りの
構成例を示す上面図、図4及び図5は、キャリッジ12
2の詳細を示す平面図及びA−A線断面側面図である。
図3に示すように、キャリッジ122は、キャリッジモ
ータ201によって駆動されるタイミングベルト202
を介し、走査ガイド部材203に案内されて印刷ステー
ジ124の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である
主走査方向に往復移動されるようになっている。
【0025】図3〜図5に示すように、このキャリッジ
122には、インクジェット式の記録ヘッド123(図
3には図示せず)と記録ヘッド123にインクを供給す
るためのサブタンク205とを有するヘッドユニット2
06が、主走査方向及び副走査方向に4個×4個配列さ
れている。なお、ヘッドユニット206の配列数は4個
×4個に特に限定されるものではなく、任意の配列数で
よい。図3に示すように、装置本体の端部に配置された
カートリッジホルダ207には、サブタンク205にイ
ンクを補給するためのメインタンク208が装填されて
いる。
【0026】図4及び図5に示すように、各記録ヘッド
123は、キャリッジ122の印刷ステージ124に対
向する面側に搭載され、各サブタンク205は、対応す
る各記録ヘッド123の上部のキャリッジ122上に搭
載されている。この例では、キャリッジ122上のスペ
ースに対しサブタンク205の数が多いため、各サブタ
ンク205はキャリッジ122上に配設された2段のプ
レート122a、122b上に分けて搭載されている。
なお、プレート122a、122bは2段に限定される
ものではなく、サブタンク205の数によって1段ある
いは3段以上のプレートを配設して対応することができ
る。
【0027】この例でのインクジェット式記録装置は、
ブラック、イエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シア
ン及びライトシアンの6色のインクを使用する機種であ
るため、図5の拡大平面図に示すように、記録ヘッド1
23は、1つのヘッドにつき2列のノズル列6nが形成
されたものを3つ組み合わせた2列×3ヘッド123a
b、123cd、123efの構成となっている。
【0028】なお、2列×3ヘッド123ab、123
cd、123efの記録ヘッド123に限定されるもの
ではなく、任意の数のノズル列数及びヘッド数の記録ヘ
ッドで対応することができる。図3に示すように、サブ
タンク205及びメインタンク208は、内部において
上記6色のインクを一時的に貯留するために、各インク
に対応した6つのタンク205a〜205f、208a
〜208fを備えた構成となっている。
【0029】そして、図3及び図5に示すように、各記
録ヘッド123と各サブタンク205a〜205fとは
インク供給チューブ209により接続され、図3に示す
ように、各サブタンク205a〜205fと各メインタ
ンク208a〜208fとはインク補給チューブ210
により接続されている。これにより、加圧ポンプ221
により生成された加圧空気は圧力調整弁222に供給さ
れ、圧力調整弁222により圧力調整された加圧空気は
圧力検出器223を介して各メインタンク208a〜2
08fに供給される。
【0030】そして、各メインタンク208a〜208
f内の6色のインクは、インク補給チューブ210を介
して各サブタンク205a〜205fに補給され、各サ
ブタンク205a〜205f内の6色のインクは、イン
ク供給チューブ209を介して各記録ヘッド123に供
給されるようになっている。
【0031】このように、キャリッジ122上には多数
の記録ヘッド123及びサブタンク205を有するヘッ
ドユニット206が配列されることになるので、大型サ
イズの記録媒体に対するスループットを向上させること
ができる。また、各ヘッドユニット206は独立してい
るため、各記録ヘッド123の特性がある程度揃ったも
のを選別してキャリッジ122上に装着することがで
き、さらに、各記録ヘッド123の特性に違いがあって
も、各サブタンク205との水頭差を調整することによ
り各記録ヘッド123の特性を揃えることができるた
め、均一な記録画質を得ることができる。
【0032】また、記録ヘッド123の特性が低下した
場合、所定の特性を有する記録ヘッド123を有するヘ
ッドユニット206と簡単に交換することができるの
で、メンテナンス作業が容易となり、また、記録精度を
高精度な状態で維持し続けることができる。
【0033】図3に示すように、キャリッジ122の移
動経路上における非印字領域(ホームポジション)に
は、キャップユニット211が配設されている。このキ
ャップユニット211には、各記録ヘッド123のノズ
ル形成面を封止し得るゴム等の可撓性素材により形成さ
れたキャップ部材211aが、各記録ヘッド123のヘ
ッド123ab、123cd、123efの配列に対応
して複数個(この例では3個×4個×4個)配列されて
いる。
【0034】これにより、キャリッジ122がホームポ
ジションに移動したときに、これに追従動作するキャッ
プユニット211上の各キャップ部材211aによっ
て、各記録ヘッド123のノズル形成面を封止し、イン
クジェット式記録装置の休止期間中において各記録ヘッ
ド123のノズル開口の乾燥を防止することができるよ
うになっている。
【0035】なお、1ヘッド1キャップに限定されるも
のではなく、例えば3ヘッド1キャップの構成でもよ
い。この例では、各ヘッド123ab、123cd、1
23efは2色の組になっており、定期フラッシング時
には各キャップ部材211a内で2色のインクが混合す
ることになるので、1色時に発生するような固化を防止
することができる。
【0036】図3に示すように、キャップユニット21
1に隣接した印字領域側には、ゴムなどの弾性素材によ
り形成され、図示矢印aで示す副走査方向に記録ヘッド
123の配列分だけ移動可能なワイパユニット212が
配設されている。これにより、複数の記録ヘッド123
のノズル形成面を必要に応じて効率良く払拭して清掃す
ることができるようになっている。
【0037】また、ワイパユニット212のインクジェ
ット式記録装置に対する占有スペースを小さくすること
ができるので、インクジェット式記録装置の大型化によ
るコストアップを抑制することができる。なお、ワイパ
ユニット212は移動領域内の複数の記録ヘッド123
の払拭を兼用する構成としたが、これに限定されるもの
ではなく、各ヘッド123ab、123cd、123e
f毎あるいは各記録ヘッド123毎の払拭用として構成
してもよい。
【0038】図2に示すように、印刷ステージ124
は、図示しない小孔が複数穿孔され、吸引チューブ12
8aを介してポンプ128に接続されている。このポン
プ128は、印刷ステージ124上のロール紙Rを吸引
して印刷ステージ124面に吸着することにより、ロー
ル紙Rを平坦な状態に保持するようになっている。これ
により、搬送精度を向上させることができ、印刷をより
高精度に行うことができる。
【0039】さらに、例えば被印刷物が紙のような空気
を通す材質でなく、プラスチックフィルムのような空気
を通さない材質である場合、吸引時において印刷ステー
ジ124面に張り付き、搬送障害が生じるおそれがあ
る。このため、ポンプ128は、被印刷物の種類により
吸引力を手動あるいは自動で変化させることが可能に構
成されており、これにより吸引時の張り付きを防止し
て、被印刷物の搬送精度を向上させることができる。ポ
ンプ128の吸引力を変化させる手段としたは、例えば
同一の負圧力を発生するポンプ128を複数台配設し、
あるいは異なる負圧力を発生するポンプ128を複数台
配設するようにすればよい。
【0040】また、吸引チューブ128aは途中でバル
ブ等を介して二股に分かれており、一方は上述したよう
に印刷ステージ124に接続され、他方はキャップユニ
ット211のキャップ部材211aに接続されている。
これにより、記録ヘッド123をキャップ部材211a
で封止した後に記録ヘッド123からインクを吸引して
廃液タンクに排出するクリーニング処理の際のインクの
吸引と、印刷ステージ124上のロール紙Rを吸引して
印刷ステージ124面に吸着するロール紙Rの吸引とを
1台のポンプ128でバルブ等を自動あるいは手動によ
り切り替えて行うことができるので、省スペース化を図
ることができるとともに、コストを低減させることがで
きる。なお、ポンプ128としては例えばデシケータや
チューブポンプ等を用いることができるが、ポンプの代
わりにファンを用いてもよい。
【0041】図2に示すように、温風ヒータ125は、
印刷ステージ124にて印刷が完了したロール紙Rに温
風を吹きかけることにより、ロール紙R上のインクを乾
燥させるようになっている。この温風ヒータ125は、
印刷ステージ124と引張ローラ126aとの間に配設
されているので、印刷直後ではインクにより湿った状態
のロール紙Rを引張ローラ126aと従動ローラ126
bの間を通る前に乾いた状態にすることができ、引張ロ
ーラ126aと従動ローラ126bによるインク擦れの
無い高品質な印刷状態を保持することができる。なお、
温風ヒータ125の代わりに赤外線ヒータを用いてもよ
い。
【0042】以上のように、このインクジェット式プリ
ンタ100は、給紙部110から供給されるロール紙R
を引っ張って搬送する引張ローラ126aが排紙部13
0側に配設され、さらに排紙部130が給紙部110よ
りも高所となるように構成され、さらにロール紙Rをポ
ンプ128により印刷ステージ124上に吸着してい
る。
【0043】このため、ロール紙Rの搬送精度は排紙側
の引張ローラ126aの引張量のみで決まり、さらにロ
ール紙Rは自重が下方に掛かった状態で引張ローラ12
6aにより斜め上方に引っ張り上げられ、さらにロール
紙Rをより平坦な状態に保持しつつ搬送することができ
るので、ロール紙Rの搬送精度をより向上させることが
できる。
【0044】また、温風ヒータ125は記録ヘッド12
3よりも高所に配置されているので、温風ヒータ125
から出る熱やロール紙Rから出る水蒸気等は上方に直ち
に拡散されることになり、記録ヘッド123やロール紙
Rに対する悪影響を無くすことができる。
【0045】なお、上述した実施形態では、プリンタを
例に説明したが、これに限られるものではなく、記録媒
体の搬送案内部を有する記録装置、例えばファクシミリ
装置やコピー装置等にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録装置によれば、記録媒体を引っ張って
搬送する引張手段を記録媒体の排出側に配設しているの
で、記録媒体の搬送精度は排出側の引張手段の引張量の
みで決まることになり、記録媒体の搬送精度を向上させ
て印刷精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の実施の形
態に係るインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視
図である。
【図2】図1に示すインクジェット式プリンタの一部断
面側面図である。
【図3】図1に示すインクジェット式プリンタのキャリ
ッジ周りの構成例を示す上面図である。
【図4】図3のキャリッジの詳細を示す平面図である。
【図5】図4のキャリッジのA−A線断面側面図であ
る。
【図6】従来のインクジェット式記録装置を示す一部断
面側面図である。
【符号の説明】
100 インクジェット式プリンタ 110 給紙部 111 ロール紙ホルダ 112 スピンドル 113、114 スピンドル受け 120 印刷部 121 給紙ガイド 121a 給紙ローラ 122 キャリッジ 123 記録ヘッド 124 印刷ステージ 125 温風ヒータ 125a 搬送ガイド 126a 引張ローラ 126b 従動ローラ 127 排紙ガイド 128 ポンプ 128a 吸引チューブ 130 排紙部 131 巻取ホルダ 132 スピンドル 133、134 スピンドル受け 135 支持柱 140 脚部 141 コロ 142 支持柱 150 プリンタ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EA23 EA24 EA27 HA29 HA33 HA46 HA47 HA56 JC06 JC20 JC23 2C058 AB15 AC07 AC17 AE04 AF06 AF23 AF31 DA11 DA38 2C060 BA04 BC04 BC12 BC15 BC41 BC47 3F103 AA02 BA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される記録媒体に対し記録ヘッドか
    らインク滴を吐出し記録を実行しつつ、当該記録媒体を
    排出するインクジェット式記録装置において、 前記記録媒体の排出側に配設されており、前記記録媒体
    を引っ張って搬送する引張手段を備えたことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体を吸引して記録ステージに
    吸着する吸着手段を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着手段は、前記記録媒体の種類に
    より吸引力を変化させることができることを特徴とする
    請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着手段は、前記記録ヘッドをクリ
    ーニングする際のインクの吸引と前記記録媒体の吸引と
    を切り替えて行うことができることを特徴とする請求項
    2または3に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吸着手段は、ポンプまたはファンを
    有していることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項
    に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記引張手段と記録ステージとの間に配
    設されており、前記記録媒体を乾燥する乾燥手段を備え
    たことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の
    インクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記乾燥手段は、温風ヒータまたは赤外
    線ヒータを有していることを特徴とする請求項6に記載
    のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体の排出側が供給側よりも高
    くなるように構成されていることを特徴とする請求項1
    〜7の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 重力方向と逆方向に記録媒体が搬送され
    ながら記録されるインクジェット式記録装置であって、 記録後の搬送路上に配設されており、前記記録媒体を乾
    燥する乾燥手段を備えたことを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006239887A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Noritsu Koki Co Ltd 記録媒体巻き取り装置
JP2021035752A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 ブラザー工業株式会社 印刷装置、印刷方法、印刷装置の制御方法

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