JP2003054497A - 航空機の脚部支持構造 - Google Patents

航空機の脚部支持構造

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JP2003054497A
JP2003054497A JP2001242796A JP2001242796A JP2003054497A JP 2003054497 A JP2003054497 A JP 2003054497A JP 2001242796 A JP2001242796 A JP 2001242796A JP 2001242796 A JP2001242796 A JP 2001242796A JP 2003054497 A JP2003054497 A JP 2003054497A
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Yasushi Takahashi
保旨 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造でもって航空機の着陸時に
おける左右車輪の負荷荷重を均等化することにより、着
陸時における脚部支持部材の過大な曲げ応力の発生及び
これによる前記各部材の破損を防止するとともに、航空
機の降着装置における緩衝機能の阻害や脚部構造全体の
強度低下、さらには乗り心地の悪化を防止し得る航空機
の脚部支持構造を提供する。 【解決手段】 機体に連結されたシリンダ内に往復動可
能かつ相対回転不能に嵌合されたラムの端部に前後アー
ムを前後方向に揺動可能に支持し、該前後アームの前端
部及び後端部に車軸及び車輪を夫々取り付けてなる航空
機の脚部支持構造において、前後アームに該前後アーム
の軸心廻りに揺動可能に軸支持部材を取り付け、該軸支
持部材に前後アーム軸心と直角方向に車軸を回転可能に
支持してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の降着装置
に適用され、機体に連結されたシリンダ内に往復動可能
かつ相対回転不能に嵌合されたラムの端部に機体の前後
方向に揺動可能に支持した前後アームの前端部及び後端
部に車軸を夫々取り付けた構造の航空機の脚部支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、航空機の降着装置における脚部
支持構造の従来の1例を示す要部斜視図である。図5に
おいて、1はシリンダで航空機の機体(図示省略)下部
に支持部9を介して該支持部9に挿通される支持ピン
(図示省略)廻りに揺動可能に取り付けられている。1
0は前記シリンダ1の他方側を揺動可能に航空機の機体
(図示省略)に連結するリンクである。7は前記シリン
ダ1の途中と機体(図示省略)との間に連結ピン部8を
介して介装された前記シリンダ1揺動用のアクチュエー
タである。
【0003】2は前記シリンダ1内に往復動可能に嵌合
されたラムである。4は機体の前後方向に延設された前
後アームで前記ラム2の下部に形成されたアーム連結部
013に連結ピン13を介して前後方向に揺動可能に連
結されている。5は該前後アーム4の前端部及び後端部
に回転可能に取り付けられた車軸である。各車軸5の両
端部には車輪3が取り付けられている。6は前後ポジシ
ョナーで、前記ラム2の下部と前後アーム4との間に介
装され、該前後アーム4の揺動を一定範囲内に規制して
いる。また11は前記シリンダ1の下部と前後アーム4
の中間部とを連結する2つ折りのトルクアームである。
【0004】かかる脚部構造を備えた航空機において、
航空機の降着時には前記アクチュエータ7を縮小してシ
リンダ1及びラム2をほぼ垂直な状態にして、車輪3を
地面に転動させる。この際において、ラム2に連結ピン
13等により機体の前後に揺動可能に支持された前後ア
ーム4が前記前後ポジショナー6に規制された範囲で該
連結ピン13廻りに揺動しながら、前後の車輪3を着地
地面の形状に添って転動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示される航空機の脚部支持構造にあっては、次のような
問題点を有している。即ち、かかる航空機の脚部支持構
造においては、航空機の降着時においては、ラム2に機
体の前後に揺動可能に支持された前後アーム4が前記前
後ポジショナー6に規制された範囲で該連結ピン13廻
りに揺動しながら前後の車輪3を着地地面の形状に添っ
て転動させるように構成されているに止まっており、機
体の左右方向においては、左右の車輪3は前記前後アー
ム4にシリンダ1の中心(即ちラム2の中心)に直角方
向に延設されて該前後アーム4に対して上下に相対移動
不可能となっている。
【0006】このため、かかる従来技術にあっては、航
空機の横風着陸時等の機体が左右に傾斜したロール角度
で以っての着陸時には前記シリンダ1の中心(即ちラム
2の中心)も傾斜するが、前後アーム4に直角方向に支
持された車軸5は前記シリンダ1の中心に対して直角方
向のままの状態で着陸動作に入るため、左右の車輪3の
うち先に接地した車輪3側に過大な偏荷重が作用するこ
ととなる。このため、前記一方側の車輪3にかかる偏荷
重によって車輪3から車軸5、前後アーム4及びラム2
に至る連結部や前記支持部材に過大な曲げ応力が発生し
てこれらの部材の破損を引き起こし、またかかる過大な
偏荷重によって航空機の降着装置の緩衝機能が阻害され
脚部構造全体の強度低下及び乗り心地の悪化を招く。等
の問題点を有している。
【0007】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、比
較的簡単な構造でもって航空機の着陸時における左右車
輪の負荷荷重を均等化することにより、着陸時における
脚部支持部材の過大な曲げ応力の発生及びこれによる前
記各部材の破損を防止するとともに、航空機の降着装置
における緩衝機能の阻害や脚部構造全体の強度低下、さ
らには乗り心地の悪化を防止し得る航空機の脚部支持構
造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、機体に連結さ
れたシリンダ内に往復動可能かつ相対回転不能に嵌合さ
れたラムの端部に前後アームを前記機体の前後方向に揺
動可能に支持し、該前後アームの前端部及び後端部に車
軸を夫々取り付けてなる航空機の脚部支持構造におい
て、前記前後アームに該前後アームの軸心廻りに揺動可
能に軸支持部材を取り付け、該軸支持部材に前記前後ア
ーム軸心と直角方向に前記車軸を回転可能に支持してな
ることを特徴とする航空機の脚部支持構造を提案する。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1に加え
て、前記ラムの下部と軸支持部材との間に、該軸支持部
材の前記前後アーム軸心廻りの揺動量を一定範囲内に規
制するポジショナーを介装してなることを特徴とする。
請求項2において、好ましくは請求項3のように、前記
ポジショナーは、前記軸支持部材及び車軸側と前記ラム
側との間の衝撃を緩和する緩衝継手を備えてなるのがよ
い。
【0010】かかる発明によれば、航空機の横風着陸時
等の機体が左右に傾斜したロール角度で着陸する際にお
いては、シリンダ、ラム及び前後アームは機体の傾斜と
ともに左右方向に傾斜するが、前記前後アームにこれの
軸心廻りに揺動可能に取り付けられた軸支持部材に前後
アームの軸心と直角方向に車軸を回転可能に支持してい
るため、車輪の接地とともに該車輪及び車軸を支持する
軸支持部材が前後アームの軸心廻りに請求項2ないし3
のポジショナーによって回動量を規制されながら回動
し、該車輪は左右均等に地面に接触して転動することと
なり、片側の車輪が強い接地反力を受けることはない。
また、請求項3のように構成することにより、ポジショ
ナーに介装したばね継手等の緩衝継手により前記軸支持
部材及び車軸側とラム側との間の衝撃を緩和することが
できる。
【0011】これにより、着陸時には機体の傾斜の有無
に拘わらず、前後アームの機体前後方向への揺動、及び
軸支持部材の機体左右方向への揺動により、全ての車輪
に常時均等に荷重が掛かることとなり、特定の車輪に過
大な偏荷重が作用することが回避され、かかる偏荷重よ
る脚部支持部材の過大な曲げ応力の発生及びこれによる
前記各部材の破損や航空機の降着装置における緩衝機能
の阻害及び脚部構造全体の強度低下を防止できるととも
に、乗り心地の悪化を防止できる。
【0012】請求項4記載の発明は、機体に連結された
シリンダ内に往復動可能かつ相対回転不能に嵌合された
ラムの端部に前後アームを前記機体の前後方向に揺動可
能に支持し、該前後アームの前端部及び後端部に車軸を
夫々取り付けてなる航空機の脚部支持構造において、前
記前後アームに該前後アームの軸心廻りに揺動可能に取
り付けられるとともに前記前後アームの軸心から下方に
一定距離隔てた部位にて前記前後アーム軸心と直角方向
に前記車軸を回転可能に支持する軸支持部材を備えてな
ることを特徴とする。
【0013】かかる発明によれば、請求項1ないし3記
載の発明と同様な作用効果に加えて、前後アームにその
軸心廻りに揺動可能に取り付けられた軸支持部材の前後
アーム軸心から下方に一定距離隔てた部位に車軸を回転
可能に支持しているため、車輪及び車軸の重心が前後ア
ーム軸心よりも下側に移動することとなって、軸支持部
材廻りの車輪及び車軸の過大な揺動が抑制される。これ
により、請求項2ないし3記載の発明のような左右方向
のポジショナーは不要となり、脚部の構造が簡単化され
部品点数が減少するとともに、軸支持部材における前後
アーム及び車軸の取付部に高さ方向の段差を形成するこ
とにより車軸及び車輪の中心をシリンダ及びラムの中心
側に寄せることが可能となり脚部構造の前後方向長さを
短縮できる。
【0014】尚、請求項1もしくは4において、好まし
くは請求項5のように、前記軸支持部材は前記前後アー
ムの前端部及び後端部に夫々取り付けられて、前記前端
部の軸支持部材が前端部の車軸及び車輪を、前記後端部
の軸支持部材が後端部の車軸及び車輪を夫々独立して支
持するように構成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0016】図1は本発明の第1実施例に係る航空機の
脚部支持構造を示す平面図(図5のA―A矢視相当
図)、図2は図1のB矢視図である。図3は第2実施例
を示す車軸軸線に沿う断面図、図4は図3のC−C線断
面図である。
【0017】本発明は、図5に示される航空機の脚部支
持構造に、車軸及び車輪を左右方向に揺動せしめる手段
を追設したことを要旨とするものである。本発明の第1
実施例を図1〜2及び図5に基づき説明すると、図5に
おいて、1はシリンダで航空機の機体(図示省略)下部
に支持部9を介して該支持部9に挿通される支持ピン
(図示省略)廻りに揺動可能に取り付けられている。1
0は前記シリンダ1の他方側を揺動可能に航空機の機体
(図示省略)に連結するリンクである。7は前記シリン
ダ1の途中と機体(図示省略)との間に連結ピン部8を
介して介装された前記シリンダ1揺動用のアクチュエー
タである。
【0018】2は前記シリンダ1内に往復動可能に嵌合
されたラムである。4は機体の前後方向に延設された前
後アームで前記ラム2の下部に形成されたアーム連結部
013に連結ピン13を介して前後に揺動可能に連結さ
れている。5は該前後アーム4の前端部及び後端部に回
転可能に取り付けられた車軸である。11は前記シリン
ダ1の下部と前後アーム4の中間部とを連結する2つ折
りのトルクアームである。以上の構成は従来技術と同様
である。
【0019】本発明の第1実施例を示す図1〜2におい
て、10は軸支持部材で円筒状のアーム軸受部101に
円筒状の車軸支持部102が直交して結合されている。
そして前記前後アーム4の両端部に形成された嵌合部4
1に前記軸支持部材10のアーム軸受部101が該前後
アーム4の軸心04廻りに回動可能(揺動可能)に嵌合
され、前後の車軸5が該車軸支持部102に回転可能に
嵌合されている。前記前後アーム4の軸心04と車軸5
の軸心51とは高さ方向において同一高さ位置に設けら
れており、これに伴い前記前後アーム4の嵌合部41は
車軸5との干渉を避けるようにシリンダ中心30寄りに
配置されている。
【0020】6は前後ポジショナーで、前記ラム2の下
部と前記軸支持部材10の上部に固着された連結部10
3との間に架設されている。該前後ポジショナー6の構
造は図5に示される従来技術と同様である。17は前記
アーム軸受部101内周を覆うカバーである。
【0021】11は前後の軸支持部材10と前記ラム2
の下部との間に介装された左右ポジショナーで、該軸支
持部材10の左右に延びる前記車軸支持部102と前記
ラム2の下部に突設されたポジショナー連結部014と
を連結し、前記ラム2の前側及び後側に各2個、前記前
後アーム軸心04に対称に設けられている。各左右ポジ
ショナー11は、その上側連結部がリンク125と前記
ラム2のポジショナー連結部014とを前記前後アーム
4の軸心04に平行なピン15により回動可能に連結し
てなり、下側連結部がU字状のリンク124に前記左右
の車軸支持部102から突設された前記前後アーム4の
軸心04に平行なピン14を回動可能に連結してなり、
中間部に弾性継手12が設けられている。
【0022】該弾性継手12は、上側筒状部121と下
側筒状部122とを相対摺動可能に嵌合し、該上側筒状
部121の内部と下側筒状部122の内部との間に緩衝
用のばね123が介装されて構成される。従って前記左
右ポジショナー11は、車輪3及び車軸5の上下動によ
る前記軸支持部材10の前記前後アーム軸心04廻りの
揺動量を前記弾性継手12の変位量の範囲で規制するこ
ととなる。
【0023】かかる構成からなる航空機の脚部支持構造
において、航空機の降着時には前記アクチュエータ7を
縮小しシリンダ1及びラム2をほぼ垂直な状態にして、
車輪3を地面に転動させる。この際において、ラム2に
連結ピン13等により機体の前後に揺動可能に支持され
た前後アーム4が前記前後ポジショナー6に規制された
一定範囲で該連結ピン13廻りに揺動しながら、前後の
車輪3を着地地面の形状に添って転動させる。
【0024】航空機の横風着陸時等の機体が左右に傾斜
したロール角度で着陸する際においては、機体の傾斜と
ともに前記シリンダ1、該シリンダ1に嵌合されたラム
2及び該ラム2のアーム連結部013に連結ピン13を
介して連結された前後アーム4は左右方向に傾斜する。
然るに、前記前後アーム4の嵌合部41に前後アーム軸
心04廻りに揺動可能に取り付けられた軸支持部材10
に該前後アーム軸心04と直角方向に車軸5及び車輪3
を回転可能に支持しているため、左右何れかの車輪3が
接地すると、それと同時に該車輪3及び車軸5を支持す
る軸支持部材10が前後アーム軸心04廻りに回動し、
この結果、左右の車輪3は均等に地面に接触して転動す
ることとなる。
【0025】従って先に接地した片側の車輪3が強い接
地反力を受けることはなく、着陸時には機体の傾斜の有
無に拘わらず、前後アーム4の機体前後方向への揺動、
及び軸支持部材10の機体左右方向への揺動により、全
ての車輪3に常時均等に荷重が掛かることとなり、特定
の車輪3に過大な偏荷重が作用することが回避される。
【0026】前記のように、軸支持部材10及び車軸
5、車輪3が前後アーム軸心04廻りに揺動すると、左
右ポジショナー11が弾性継手のばね123によって伸
縮し、該軸支持部材10の前後アーム軸心04廻りの揺
動量を一定範囲内に規制する。また前記左右ポジショナ
ー11に介装した弾性継手等の緩衝作用により前記軸支
持部材10及び車軸5側とラム2側との間の衝撃を緩和
することができる。
【0027】図3〜4に示される第2実施例において
は、軸支持部材20の車軸支持部202の軸心51をア
ーム軸受部201の軸心04よりも下方に一定距離Wだ
け偏位せしめ、前記前後アーム4の両端部に形成された
嵌合部41に前記軸支持部材20のアーム軸受部201
を前後アーム軸心04廻りに回動可能に嵌合し、車軸支
持部202に前後の車軸5を回転可能に嵌合している。
そして、かかる第2実施例においては、第1実施例のよ
うな左右ポジショナー11を省略している。その他の構
成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は
同一の符号で示す。
【0028】かかる第2実施例においては、前記前後ア
ーム4に揺動可能に取り付けられた軸支持部材20の前
後アーム軸心04から下方に一定距離W偏位した部位に
車軸5を回転可能に支持した構造となっているため、車
輪3及び車軸5の重心が前後アーム軸心04よりも下側
に移動することとなり、第1実施例のような左右ポジシ
ョナー11を設けなくても、軸支持部材20廻りの車輪
3及び車軸5の過大な揺動を抑制可能となる。
【0029】これにより、第1実施例のような左右ポジ
ショナーは不要となり、脚部の構造が簡単化され部品点
数が減少する。また、前記軸支持部材20における前後
アーム4及び車軸5の取付部に前記一定距離Wに相当す
る高さ方向の段差を形成することにより、車軸5及び車
輪3の中心をシリンダ中心30側に寄せることが可能と
なり、脚部構造の前後方向長さが短縮される。
【0030】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、航空機
の横風着陸時等の機体が左右に傾斜したロール角度で着
陸する際においては、前後アームの軸心廻りに揺動可能
に取り付けられた軸支持部材に前後アーム軸心と直角方
向に車軸を回転可能に支持しているため、車輪の接地と
ともに前記軸支持部材が前後アーム軸心廻りに請求項2
ないし3記載のポジショナーによって回動量を規制され
ながら回動し、車輪が左右均等に地面に接触して転動す
ることとなり、片側の車輪が強い接地反力を受けるのが
回避される。また請求項3のように構成すれば、ポジシ
ョナーに介装したばね継手等の緩衝継手により前記軸支
持部材及び車軸側とラム側との間の衝撃を緩和すること
ができる。
【0031】従って本発明によれば、着陸時には機体の
傾斜の有無に拘わらず、前後アームの機体前後方向への
揺動、及び軸支持部材の機体左右方向への揺動により全
ての車輪に常時均等に荷重が掛かることとなり、特定の
車輪に過大な偏荷重が作用することが回避される。これ
により、かかる偏荷重よる脚部支持部材の過大な曲げ応
力の発生及び該曲げ応力による前記各部材の破損や航空
機の降着装置における緩衝機能の阻害及び脚部構造全体
の強度低下を防止できるとともに、乗り心地の悪化を防
止できる。
【0032】また請求項4のように構成すれば、前後ア
ームに揺動可能に取り付けられた軸支持部材の前後アー
ム軸心から下方に一定距離隔てた部位に車軸を回転可能
に支持しているため、車輪及び車軸の重心が前後アーム
軸心よりも下側に移動することとなって、左右方向のポ
ジショナーを設けることなく軸支持部材廻りの車輪及び
車軸の過大な揺動を抑制できる。これにより、請求項2
ないし3記載の発明のような左右方向のポジショナーは
不要となり、脚部の構造が簡単化され部品点数が減少す
る。さらに前記軸支持部材における前後アーム及び車軸
の取付部に高さ方向の段差を形成することにより車軸及
び車輪の中心をシリンダ及びラムの中心側に寄せること
が可能となり、脚部構造の前後方向長さを短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る航空機の脚部支持
構造を示す平面図(図5のA―A矢視相当図)である。
【図2】 図1のB矢視図である。
【図3】 第2実施例を示す車軸軸線に沿う断面図であ
る。
【図4】 図3のC−C線断面図である。
【図5】 従来技術を示す航空機の脚部構造を示す要部
斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ラム 3 車輪 4 前後アーム 04 前後アーム軸心 5 車軸 6 前後ポジショナー 7 アクチュエータ 10、20 軸支持部材 11 左右ポジショナー 12 弾性継手 13 連結ピン 013 アーム連結部 014 ポジショナー連結部 14、15 ピン 30 シリンダ中心 41 嵌合部 51 車軸軸心 101、201 アーム軸受部 102、202 車軸支持部 103 連結部 123 ばね 125 リンク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に連結されたシリンダ内に往復動可
    能かつ相対回転不能に嵌合されたラムの端部に前後アー
    ムを前記機体の前後方向に揺動可能に支持し、該前後ア
    ームの前端部及び後端部に車軸を夫々取り付けてなる航
    空機の脚部支持構造において、前記前後アームに該前後
    アームの軸心廻りに揺動可能に軸支持部材を取り付け、
    該軸支持部材に前記前後アーム軸心と直角方向に前記車
    軸を回転可能に支持してなることを特徴とする航空機の
    脚部支持構造。
  2. 【請求項2】 前記ラムの下部と軸支持部材との間に、
    該軸支持部材の前記前後アーム軸心廻りの揺動量を一定
    範囲内に規制するポジショナーを介装してなることを特
    徴とする請求項1記載の航空機の脚部支持構造。
  3. 【請求項3】 前記ポジショナーは、前記軸支持部材及
    び車軸側と前記ラム側との間の衝撃を緩和する緩衝継手
    を備えてなることを特徴とする請求項2記載の航空機の
    脚部支持構造。
  4. 【請求項4】 機体に連結されたシリンダ内に往復動可
    能かつ相対回転不能に嵌合されたラムの端部に前後アー
    ムを前記機体の前後方向に揺動可能に支持し、該前後ア
    ームの前端部及び後端部に車軸を夫々取り付けてなる航
    空機の脚部支持構造において、前記前後アームに該前後
    アームの軸心廻りに揺動可能に取り付けられるとともに
    前記前後アームの軸心から下方に一定距離隔てた部位に
    て前記前後アーム軸心と直角方向に前記車軸を回転可能
    に支持する軸支持部材を備えてなることを特徴とする航
    空機の脚部支持構造。
  5. 【請求項5】 前記軸支持部材は前記前後アームの前端
    部及び後端部に夫々取り付けられて、前記前端部の軸支
    持部材が前端部の車軸を、前記後端部の軸支持部材が後
    端部の車軸を夫々独立して支持してなることを特徴とす
    る請求項1もしくは4記載の航空機の脚部支持構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013508215A (ja) * 2009-10-23 2013-03-07 メシア−ダウティ リミテッド ボギーストップブロック

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013508215A (ja) * 2009-10-23 2013-03-07 メシア−ダウティ リミテッド ボギーストップブロック

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