JP2003054458A - 履 帯 - Google Patents

履 帯

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JP2003054458A
JP2003054458A JP2001240960A JP2001240960A JP2003054458A JP 2003054458 A JP2003054458 A JP 2003054458A JP 2001240960 A JP2001240960 A JP 2001240960A JP 2001240960 A JP2001240960 A JP 2001240960A JP 2003054458 A JP2003054458 A JP 2003054458A
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annular
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JP2001240960A
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Shunsuke Shimakura
俊輔 島倉
Yoshiaki Sekiguchi
良明 関口
Ryohei Suzuki
良平 鈴木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール装置の摺動部等に土砂等が侵入するの
を防止し、シール装置の耐久性、寿命等を高める。 【解決手段】 履帯11を構成する外側リンク部13の
シール装着穴16内には、内側端面16Aと当接するリ
ンク側シール22と、リンク側シール22と対面してブ
ッシュ17の端面17Aと当接するブッシュ側シール2
3を設ける。また、リンク側シール22とブッシュ側シ
ール23との間には両者と摺接する中間シール24を設
ける。そして、リンク側シール22の筒状突部22B,
22Cにより中間シール24を内周側,外周側から覆
う。また、ブッシュ側シール23の筒状突部23B,2
3Cにより中間シール24をリンク側シール22と一緒
に内周側,外周側から覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に
用いられる履帯は、長手方向一側に外側リンク部が形成
されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、
互いに無端状に連結される左,右のトラックリンクと、
前記各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、
左,右方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置
されたブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けら
れ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して
連結された連結ピンとを備えている。
【0003】この種の従来技術による履帯は遊動輪と駆
動輪との間に巻回して設けられ、駆動輪を走行用の油圧
モータ等によって回転駆動することにより、履帯を遊動
輪と駆動輪との間で周回動作させ、車両を前,後方向等
に走行させる。
【0004】また、この従来技術にあっては、通常、ト
ラックリンクを構成する外側リンク部の内側面とブッシ
ュの端面との間にシール装置を設けている。そして、こ
のシール装置としては、例えば外側リンク部とブッシュ
との間に設けられ両者間をシールする環状のM型シール
と、M型シールとブッシュの端面との間に設けられた2
枚の環状平板とにより構成したものが知られている(特
開2001−39361号公報等)。
【0005】そして、この従来技術によるシール装置
は、外側リンク部と内側リンク部とが相対回動するとき
に、2枚の環状平板同士が摺動することにより、M型シ
ールとブッシュとが直接摺動するのを防止し、この状態
でM型シールによりブッシュと連結ピンとの間に土砂等
が侵入するのを阻止する構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開2001−39361号公報に記載された従来技術
は、M型シールとブッシュの端面との間に2枚の環状平
板を配設することにより、履帯の周回動作時にM型シー
ルとブッシュとを各環状平板を介して相対回動させる構
成としている。
【0007】しかし、この従来技術にあっては、外部か
らの土砂がM型シールとブッシュとの間に配設した各環
状平板間に容易に侵入する。そして、このような土砂は
各環状平板間からM型シール側へと侵入する。この結
果、前記土砂によってM型シールの摩耗が早期に進行
し、M型シールのシール性能が低下するという問題があ
る。
【0008】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、本発明の目的は、シール装置の摺動
部等に土砂等が侵入するのを防止することができ、シー
ル装置の耐久性、寿命等を高められるようにしたことに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による履帯は、長手方向一側に外側リン
ク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が
形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラック
リンクと、前記各トラックリンクの内側リンク部間に設
けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部と対向
して配置されたブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して
設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌
合して連結された連結ピンと、前記各トラックリンクの
外側リンク部とブッシュとの間に位置して前記連結ピン
の外周側に設けられたシール装置とにより構成してい
る。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記シール装置は、前記外側リンク部の内側面
に当接して設けられた環状のリンク側シールと、前記リ
ンク側シールと対面して前記ブッシュの端面に当接して
設けられた環状のブッシュ側シールと、前記リンク側シ
ールとブッシュ側シールとの間に位置して当該リンク側
シールとブッシュ側シールとに摺接して設けられた環状
の中間シールとにより構成したことにある。
【0011】このように構成したことにより、履帯の周
回動作時に外側リンク部と内側リンク部とが相対回動す
るときには、リンク側シールは外側リンク部の内側面に
押付けられて当接した状態で中間シールと摺動する。ま
た、ブッシュ側シールはブッシュの端面に押付けられて
当接した状態で中間シールと摺動する。
【0012】この結果、リンク側シールと外側リンク部
の内側面との間、リンク側シールと中間シールとの間、
中間シールとブッシュ側シールとの間、ブッシュ側シー
ルとブッシュの端面との間をそれぞれシールすることが
でき、これらの間に外部から土砂が侵入するのを防止す
ることができる。
【0013】また、請求項2の発明は、外側リンク部の
内側面には有底のシール装着穴を設け、ブッシュはその
端部側をシール装着穴の開口側に挿入し、リンク側シー
ルはシール装着穴の底面と当接し、ブッシュ側シールは
前記シール装着穴内で前記ブッシュの端面と当接し、中
間シールは前記シール装着穴内で前記リンク側シールと
ブッシュ側シールとの間に配置する構成としている。こ
のように構成したことにより、リンク側シール、ブッシ
ュ側シールおよび中間シールをシール装着穴内でその底
面とブッシュの端面との間に安定して組付けることがで
きる。
【0014】また、請求項3の発明は、リンク側シール
およびブッシュ側シールは内部に中間シールを収容する
ため横断面が略コ字状をなす環状体として形成してい
る。このように構成したことにより、中間シールを略コ
字状の横断面形状をなす環状体内に容易に嵌合して取付
けることができる。
【0015】また、請求項4の発明は、リンク側シール
と中間シールとの摺接面間または前記ブッシュ側シール
と中間シールとの摺接面間には潤滑油を溜める油溜めを
設ける構成としている。このように構成したことによ
り、履帯の周回動作時に外側リンク部と内側リンク部と
が相対回動するときには、潤滑油により中間シールとリ
ンク側シールとを円滑に摺動できると共に、中間シール
とブッシュ側シールとを円滑に摺動することができる。
【0016】さらに、請求項5の発明は、中間シールの
外周側または内周側にはリンク側シールとの間またはブ
ッシュ側シールとの間に位置して環状突起を設ける構成
としている。このように構成したことにより、土砂が中
間シールとリンク側シールとの間、または中間シールと
ブッシュ側シールとの間に侵入するときの侵入経路を環
状突起により長く設定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
履帯を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図
面に従って詳細に説明する。
【0018】まず、図1ないし図6は本発明の第1の実
施の形態を示し、1は油圧ショベルの走行体で、この走
行体1上には旋回体2が旋回可能に搭載され、旋回体2
の前部側には作業装置3が俯仰動可能に設けられてい
る。
【0019】ここで、走行体1は、前後方向に伸長した
左,右のサイドフレーム4A(一方のみ図示)等を備え
たトラックフレーム4と、このトラックフレーム4のサ
イドフレーム4A一方側に設けられた遊動輪5と、サイ
ドフレーム4Aの他方側に設けられた駆動輪6と、この
遊動輪5と駆動輪6との間に巻回された後述の履帯11
とによって構成されている。
【0020】また、トラックフレーム4のサイドフレー
ム4Aには、履帯11をサイドフレーム4Aの上側で案
内する上ローラ7と、履帯11をサイドフレーム4Aの
下側で案内する複数の下ローラ8,8,…とが設けられ
ている。
【0021】11は遊動輪5と駆動輪6との間に巻回し
て設けられた本実施の形態に係わる履帯で、この履帯1
1は、後述のトラックリンク12、ブッシュ17、連結
ピン18およびシュー19によって大略構成されてい
る。そして、履帯11は、各トラックリンク12の連結
部分に位置する後述のブッシュ17が駆動輪6に噛合
し、この状態で駆動輪6が回転駆動されることにより、
遊動輪5と駆動輪6との間で周回動作を行うものであ
る。
【0022】12は左,右方向に対向して配設されて互
いに無端状に連結された左,右のトラックリンクで、こ
のトラックリンク12は、履帯11の長手方向に沿って
伸長している。そして、トラックリンク12の長手方向
一端側には外側リンク部13が形成され、トラックリン
ク12の長手方向他端側には内側リンク部14が形成さ
れている。また、内側リンク部14には後述のブッシュ
17が挿嵌されるブッシュ挿嵌穴14Aが形成されてい
る。
【0023】ここで、外側リンク部13には、図4ない
し図6に示す如く連結ピン18が挿嵌されるピン嵌合穴
15が穿設されている。また、この外側リンク部13に
は、内側リンク部14との対向面側に位置してシール装
着穴16が設けられ、このシール装着穴16は、底面で
ある内側端面16Aと周壁面16Bとにより、ピン嵌合
穴15と同軸で、かつ大径な有底穴として形成され、ピ
ン嵌合穴15と共に段付穴を構成している。
【0024】17は各トラックリンク12の内側リンク
部14間に設けられ、内周側に連結ピン18が挿入され
るブッシュで、このブッシュ17は、各内側リンク部1
4のブッシュ挿嵌穴14A内に圧入状態で挿嵌され、そ
の左,右方向の端部側は外側リンク部13のシール装着
穴16の開口側に隙間をもって挿入されている。また、
ブッシュ17は、左,右の端面17A,17Aを有して
いる。
【0025】18は隣り合うトラックリンク12間を互
いにピン結合した連結ピンで、この連結ピン18は、ブ
ッシュ17の内周側に摺動可能に挿通され、その左,右
方向の両端側は、外側リンク部13のピン嵌合穴15内
に圧入状態で嵌合されている。また、連結ピン18とブ
ッシュ17との摺動面間にはグリース等の潤滑剤が充填
され、連結ピン18をブッシュ17に対して円滑に相対
回動させる構成となっている。
【0026】19は左,右のトラックリンク12に固着
して設けられた金属板からなるシューで、このシュー1
9は、図3、図4に示す如く各トラックリンク12の外
側に複数のボルト20等を用いて固着され、左,右のト
ラックリンク12を一体に連結すると共に、履帯11の
接地面を構成している。
【0027】21,21はトラックリンク12の外側リ
ンク部13とブッシュ17との間に位置して連結ピン1
8の外周側に設けられた左,右のシール装置で、このシ
ール装置21は、後述のリンク側シール22、ブッシュ
側シール23および中間シール24によって構成されて
いる。そして、シール装置21は外側リンク部13のシ
ール装着穴16内に装着され、ブッシュ17と連結ピン
18との間に土砂等が侵入するのを防止すると共に、ブ
ッシュ17と連結ピン18との間に充填したグリース等
の潤滑剤が外部に漏洩するのを阻止するものである。
【0028】22は外側リンク部13のシール装着穴1
6内に位置して内側端面16Aに当して設けられたリン
ク側シールで、このリンク側シール22は、例えば中間
シール24よりも軟質な材料、例示的には天然ゴム等か
らなる弾性材料を用いることにより、略コ字状の横断面
形状をもった環状体として形成されている。
【0029】ここで、リンク側シール22は、シール装
着穴16の内側端面16Aに当接した環状部22Aと、
この環状部22Aの内周側から軸方向に突出した内側の
筒状突部22Bと、環状部22Aの外周側から軸方向に
突出した外側の筒状突部22Cと、これらの間に形成さ
れた環状溝部22Dとにより構成されている。そして、
環状溝部22D内には中間シール24が部分的に嵌合し
て収容されている。また、筒状突部22B,22Cは、
連結ピン18の軸方向に対して垂直な端面22B1,2
2C1を有している。
【0030】さらに、リンク側シール22の環状溝部2
2Dの溝底面には、ブッシュ17と連結ピン18との間
に充填したグリースと同様のグリースが塗布され、潤滑
状態に保持されている。このため、外側リンク部13と
内側リンク部14とが相対回動するときには、リンク側
シール22とシール装着穴16の内側端面16Aとの摩
擦抵抗が中間シール24とリンク側シール22との摩擦
抵抗よりも大きくなる。この結果、リンク側シール22
は外側リンク部13と一体に動きつつ中間シール24に
対して摺動するようになる。
【0031】そして、リンク側シール22は、シール装
着穴16の内側端面16Aとの接触面間、中間シール2
4との接触面間を液密にシールしている。また、リンク
側シール22は筒状突部22Bが中間シール24を内周
側から覆うと共に、筒状突部22Cが中間シール24を
外周側から覆うことにより、前記各接触面間に外部から
土砂等が侵入するのを阻止する構成となっている。
【0032】23はシール装着穴16内でリンク側シー
ル22と対面してブッシュ17の端面17Aと当接して
設けられたブッシュ側シールで、このブッシュ側シール
23についても、リンク側シール22と同様に、例えば
中間シール24よりも軟質な材料、例示的には天然ゴム
等からなる弾性材料を用いることにより、略コ字状の横
断面形状をもった環状体として形成されている。
【0033】そして、ブッシュ側シール23は、リンク
側シール22とほぼ同様に、環状部23A、内側の筒状
突部23B、外側の筒状突部23Cおよび環状溝部23
Dにより構成され、筒状突部23B,23Cは、連結ピ
ン18の軸方向に対して垂直な端面23B1,23C1を
有している。また、ブッシュ側シール23の環状部23
Aはブッシュ17の端面17Aに当接すると共に、環状
溝部23Dには中間シール24が嵌合して収容されてい
る。
【0034】さらに、ブッシュ側シール23の環状溝部
23Dの溝底面には、ブッシュ17と連結ピン18との
間に充填したグリースと同様のグリースが塗布され、潤
滑状態に保持されている。このため、外側リンク部13
と内側リンク部14とが相対回動するときには、ブッシ
ュ側シール23とブッシュ17の端面17Aとの摩擦抵
抗が中間シール24とブッシュ側シール23との摩擦抵
抗よりも大きくなる。この結果、ブッシュ側シール23
はブッシュ17と一体に動きつつ中間シール24に対し
て摺動するようになる。
【0035】そして、ブッシュ側シール23は、ブッシ
ュ17の端面17Aとの接触面間、中間シール24との
接触面間を液密にシールしている。また、ブッシュ側シ
ール23は筒状突部23Bが中間シール24を内周側か
ら覆うと共に、筒状突部23Cが中間シール24を外周
側から覆うことにより、前記各接触面間に外部から土砂
等が侵入するのを阻止する構成となっている。
【0036】24はシール装着穴16内でリンク側シー
ル22の環状溝部22Dとブッシュ側シール23の環状
溝部23Dとに摺接して設けられた中間シールで、この
中間シール24は、外側リンク部13のシール装着穴1
6内側端面16Aとブッシュ17の端面17Aとの間に
位置して、連結ピン18の外周側に配設されている。そ
して、この中間シール24は、例えばリンク側シール2
2、ブッシュ側シール23よりも硬質な材料、例示的に
は含油焼結金属、天然ゴム、セラミックス、樹脂材のう
ち、いずれか一つの材料を用いて略四角形状の横断面形
状をもった環状体として形成されている。
【0037】また、中間シール24は、外周面24A、
内周面24B、リンク側の端面24Cおよびブッシュ側
の端面24Dを有している。そして、中間シール24に
はリンク側シール22、ブッシュ側シール23が外側か
ら取付けられ、後述するようにこれらリンク側シール2
2、ブッシュ側シール23がそれぞれ外側リンク部1
3、ブッシュ17と一体に動くときには、中間シール2
4がリンク側シール22、ブッシュ側シール23とそれ
ぞれ摺動することにより、外側リンク部13とブッシュ
17との間をシールする構成となっている。
【0038】本実施の形態による油圧ショベルは、上述
の如き構成を有するもので、路上走行時には走行用の油
圧モータ(図示せず)等によって駆動輪6を回転駆動す
ることにより、履帯11を遊動輪5と駆動輪6との間で
周回動作させ、これにより車体を前,後方向等に走行さ
せる。
【0039】ここで、履帯11が駆動輪6等に巻き込ま
れるときに、トラックリンク12の外側リンク部13と
内側リンク部14とは、一定の角度範囲内で相対的に回
動する。そして、リンク側シール22の環状溝部22D
の溝底面である中間シール24と当該リンク側シール2
2との接触面間、ブッシュ側シール23の溝底面である
中間シール24と当該ブッシュ側シール23との接触面
間にはグリースが塗布され、潤滑状態に保持されている
から、外側リンク部13と内側リンク部14とが相対回
動するときには、リンク側シール22、ブッシュ側シー
ル23は、それぞれ外側リンク部13、ブッシュ17と
一体に動きつつ中間シール24に対して摺動し、回動す
る。
【0040】また、このときに図6に示すようにトラッ
クリンク12に対し例えば矢示F方向のスラスト荷重が
作用したときには、リンク側シール22、ブッシュ側シ
ール23を中間シール24よりも軟質な材料により形成
しているから、リンク側シール22は、弾性変形してシ
ール装着穴16の周壁面16B、連結ピン18とそれぞ
れ部分的に接触する。また、ブッシュ側シール23も弾
性変形してシール装着穴16の周壁面16B、連結ピン
18とそれぞれ部分的に接触する。
【0041】この場合、リンク側シール22は外側リン
ク部13のシール装着穴16に強く押付けられることに
より、外側リンク部13と一体に動きつつ連結ピン1
8、中間シール24に対して摺動する。また、ブッシュ
側シール23はブッシュ17の端面17Aに強く押付け
られることにより、ブッシュ17と一体に動きつつシー
ル装着穴16、連結ピン18、中間シール24に対して
摺動する。
【0042】かくして、本実施の形態では、履帯11の
周回動作時に外側リンク部13と内側リンク部14とが
相対回動するときには、シール装置21は、リンク側シ
ール22と外側リンク部13との接触面間、リンク側シ
ール22と中間シール24との接触面間、中間シール2
4とブッシュ側シール23との接触面間、ブッシュ側シ
ール23とブッシュ17との接触面間をそれぞれを液密
状態に安定してシールすることができる。
【0043】これにより、外部の土砂が外側リンク部1
3と内側リンク部14との間からブッシュ17と連結ピ
ン18との間に侵入するのを防止できると共に、ブッシ
ュ17と連結ピン18との間に封入したグリースが外部
に漏洩するのを防止でき、外側リンク部13と内側リン
ク部14とを連結ピン18を介して円滑に相対回動する
ことができる。
【0044】また、シール装置21のリンク側シール2
2は、筒状突部22Bが中間シール24を内周側から覆
うと共に、筒状突部22Cが中間シール24を外周側か
ら覆う構成としたので、これら筒状突部22B、22C
により外部からの土砂がリンク側シール22と中間シー
ル24の端面24Cとの間に侵入するのを阻止すること
ができ、例えリンク側シール22と中間シール24の端
面24Cとの間に過大なスラスト荷重が作用したとして
も、中間シール24、リンク側シール22が摩耗、損傷
するのを防止することができる。
【0045】さらに、シール装置21のブッシュ側シー
ル23は、筒状突部23Bが中間シール24を内周側か
ら覆うと共に、筒状突部23Cが中間シール24を外周
側から覆う構成としたので、これら筒状突部23B、2
3Cにより外部からの土砂がブッシュ側シール23と中
間シール24の端面24Dとの間に侵入するのを阻止す
ることができ、例えブッシュ側シール23と中間シール
24の端面24Dとの間に過大なスラスト荷重が作用し
たとしても、中間シール24、ブッシュ側シール23が
摩耗、損傷するのを防止することができ、シール装置2
1の耐久性、寿命を高めることができる。
【0046】一方、本実施の形態では、リンク側シール
22、ブッシュ側シール23を略コ字状の横断面形状を
もった環状体として形成したので、中間シール24をリ
ンク側シール22の内側、ブッシュ側シール23の内側
に嵌合して容易に取付けることができ、中間シール24
の取付性を高めることができる。
【0047】次に、図7は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、リンク側シールと中間シ
ールとの接触面間、ブッシュ側シールと中間シールとの
接触面間には潤滑油を溜める油溜めを設ける構成とした
ことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0048】31は本実施の形態に係るシール装置で、
このシール装置31は、後述のリンク側シール32、ブ
ッシュ側シール33および中間シール34により構成さ
れるものである。
【0049】32は外側リンク部13のシール装着穴1
6内で内側端面16Aと当接して設けられたリンク側シ
ールで、このリンク側シール32は、第1の実施の形態
によるリンク側シール22とほぼ同様に、環状部32
A、内側の筒状突部32B、外側の筒状突部32Cおよ
び環状溝部32Dにより構成され、筒状突部32B,3
2Cは端面32B1,32C1を有している。
【0050】しかし、リンク側シール32の端面32B
1,32C1は、連結ピン18の軸方向に対して斜めに傾
斜した円錐面として形成されている点で、第1の実施の
形態のものとは異なっている。
【0051】33はシール装着穴16内でブッシュ17
の端面と当接して設けられたブッシュ側シールで、この
ブッシュ側シール33は、第1の実施の形態によるブッ
シュ側シール23とほぼ同様に、環状部33A、内側の
筒状突部33B、外側の筒状突部33Cおよび環状溝部
33Dにより構成され、筒状突部33B,33Cは端面
33B1,33C1を有している。
【0052】しかし、ブッシュ側シール33の端面33
B1,33C1は、連結ピン18の軸方向に対して斜めに
傾斜した円錐面として形成されている点で、第1の実施
の形態のものとは異なっている。そして、これらブッシ
ュ側シール33の端面33B1,33C1は、リンク側シ
ール32の端面32B1,32C1とそれぞれ平行に配置
されている。
【0053】34はリンク側シール32の環状溝部32
Dとブッシュ側シール33の環状溝部33Dとに摺接し
て設けられた中間シールで、この中間シール34は、第
1の実施の形態による中間シール24とほぼ同様に、略
四角形状の横断面形状をもった環状体として形成され、
外周面34A、内周面34B、リンク側の端面34Cお
よびブッシュ側の端面34Dを有している。しかし、中
間シール34は外周面34Aと内周面34Bとが全周に
亘って蛇腹状に形成されている点で、第1の実施の形態
のものとは異なっている。
【0054】35,36は中間シール34の端面34C
に同心円状に形成された内側,外側のリンク側油溜め
で、これらリンク側油溜め35,36の内部には、ブッ
シュ17と連結ピン18との間に充填したグリースと同
様のグリースが充填されている。そして、リンク側油溜
め35,36は中間シール34とリンク側シール32と
の接触面間に配置され、両者の接触面間を潤滑状態に保
つものである。
【0055】37,38は中間シール34の端面34D
に同心円状に形成された内側,外側のブッシュ側油溜め
で、これらブッシュ側油溜め37,38の内部には、ブ
ッシュ17と連結ピン18との間に充填したグリースと
同様のグリースが充填されている。そして、ブッシュ側
油溜め37,38は中間シール34とリンク側シール3
2との接触面間に配置され、両者の接触面間を潤滑状態
に保つものである。
【0056】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0057】特に、本実施の形態では、中間シール34
とリンク側シール32との間にリンク側油溜め35,3
6を設け、中間シール34とブッシュ側油溜め37,3
8との間にブッシュ側油溜め37,38を設ける構成と
したので、外側リンク部13と内側リンク部14とが相
対回動するときには、シール装置31は、中間シール3
4とリンク側シール32とをより円滑に摺動でき、両者
間で発生する摩耗を低減できると共に、中間シール34
とブッシュ側シール33とについてもより円滑に摺動す
ることができ、両者間で発生する摩耗を低減することが
できる。
【0058】また、中間シール34の外周面34A、内
周面34Bを蛇腹状に形成したので、トラックリンク1
2にスラスト荷重が作用したときには、中間シール34
をリンク側シール32、ブッシュ側シール33と共にス
ラスト方向に容易に変形させることができ、スラスト荷
重の一部を中間シール34により受承することができ
る。これにより、スラスト荷重がリンク側シール32、
ブッシュ側シール33に集中して作用するのを防止で
き、これらシール32,33の耐久性等を高めることが
できる。
【0059】さらに、リンク側シール32の端面32B
1,32C1とブッシュ側シール33の端面33B1,3
3C1とを円錐面として形成したので、これら各端面3
2B1,32C1,33B1,33C1の表面積を増やすこ
とができ、スラスト荷重によって端面32B1,32C1
と端面33B1,33C1とが当接したときの面圧を小さ
く設定することができる。
【0060】次に、図8は本発明の第3の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、中間シールを略X字状の
横断面形状に形成すると共に、中間シールとリンク側シ
ールとの間、中間シールとブッシュ側シールとの間にそ
れぞれ油溜めを形成する構成としたことにある。なお、
本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0061】41は本実施の形態に係るシール装置で、
このシール装置41は、リンク側シール22、ブッシュ
側シール23および後述の中間シール42により構成さ
れるものである。
【0062】42はリンク側シール22とブッシュ側シ
ール23との間に位置して連結ピン18の外周側に設け
られた中間シールで、この中間シール42は、略X字状
の横断面形状をもった環状体として形成されている。ま
た、中間シール42は、リンク側シール22との間にリ
ンク側油溜め43を形成すると共に、ブッシュ側シール
23との間にブッシュ側油溜め44を形成している。そ
して、これら油溜め43,44内にはブッシュ17と連
結ピン18との間に充填したグリースと同様のグリース
が充填されている。
【0063】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、外側リンク部13と内側リンク部14とが相
対回動するときには、リンク側油溜め43によりリンク
側シール22と中間シール42とを円滑に摺動できると
共に、ブッシュ側油溜め44によりブッシュ側シール2
3と中間シール42とを円滑に摺動することができる。
そして、トラックリンク12にスラスト荷重が作用した
ときにはX字状の横断面形状をもった中間シール42を
容易に変形させることができ、第1の実施の形態とほぼ
同様の作用効果を得ることができる。
【0064】次に、図9は本発明の第4の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、中間シールの外周側には
リンク側シールとの間およびブッシュ側シールとの間に
位置して環状突起を設けると共に、中間シールの内周側
にもリンク側シールとの間およびブッシュ側シールとの
間に位置して環状突起を設ける構成としたことにある。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0065】51は本実施の形態に係るシール装置で、
このシール装置51は、中間シール54、リンク側シー
ル52およびブッシュ側シール53により構成されるも
のである。
【0066】ここで、リンク側シール52は、環状部5
2A、内側の筒状突部52B、外側の筒状突部52Cお
よび環状溝部52Dにより構成され、筒状突部52B,
52Cは端面52B1,52C1を有している。そして、
リンク側シール52の環状溝部52D周壁面は、後述す
る中間シール54のリンク側環状突起54A1,54B1
と対応した部位がそれぞれ凹部として形成されている。
【0067】また、ブッシュ側シール53は、環状部5
3A、内側の筒状突部53B、外側の筒状突部53Cお
よび環状溝部53Dにより構成され、筒状突部53B,
53Cは端面53B1,53C1を有している。そして、
ブッシュ側シール53の環状溝部53D周壁面は、後述
する中間シール54のブッシュ側環状突起54A2,5
4B2と対応した部位がそれぞれ凹部として形成されて
いる。
【0068】さらに、中間シール54は、外周面54
A、内周面54B、リンク側の端面54Cおよびブッシ
ュ側の端面54Dを有している。さらに、中間シール5
4の外周面54A側にはリンク側シール52、ブッシュ
側シール53との間にそれぞれ位置して外側のリンク側
環状突起54A1、外側のブッシュ側環状突起54A2が
突設されている。また、中間シール54の内周面54B
側にはリンク側シール52、ブッシュ側シール53との
間にそれぞれ位置して内側のリンク側環状突起54B
1、内側のブッシュ側環状突起54B2が突設されてい
る。
【0069】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、中間シール
54には、リンク側環状突起54A1,54B1、ブッシ
ュ側環状突起54A2,54B2を突設する構成としたの
で、外部からの土砂が中間シール54の端面54C側に
侵入するときの侵入経路をリンク側環状突起54A1,
54B1により長く設定できると共に、外部からの土砂
が中間シール54の端面54D側に侵入するときの侵入
経路についても、ブッシュ側環状突起54A2,54B2
により長く設定でき、シール装置51の耐久性、寿命等
を高めることができる。
【0070】なお、第2の実施の形態では、シール装置
31の組立時にリンク側油溜め35,36、ブッシュ側
油溜め37,38に予めグリースを充填する構成とした
場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば図
10に示す変形例のように中間シール42に油通路6
1,62,63,64を設けることにより、ブッシュ1
7と連結ピン18との間に充填したグリースを油通路6
1,62,63,64を通じてリンク側油溜め35,3
6、ブッシュ側油溜め37,38に導く構成としてもよ
い。
【0071】また、各実施の形態では、リンク側シール
とブッシュ側シールを中間シールよりも軟質な材料を用
いて形成する構成とした場合を例に挙げて説明したが、
これに替えて、リンク側シールとブッシュ側シールを中
間シールよりも硬質な材料により形成してもよいし、ほ
ぼ等しい硬さをもった材料を用いて形成してもよい。
【0072】また、各実施の形態では、履帯を備えた装
軌式車両として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限らず、油圧クレーン等の装軌式車両に
も広く適用できるものである。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、シール装置は、外側リンク部の内側面に当接して
設けられた環状のリンク側シールと、リンク側シールと
対面してブッシュの端面に当接して設けられた環状のブ
ッシュ側シールと、リンク側シールとブッシュ側シール
との間に位置してリンク側シールとブッシュ側シールと
に摺接して設けられた環状の中間シールとにより構成し
たので、履帯の周回動作時に外側リンク部と内側リンク
部とが相対回動するときには、リンク側シールと外側リ
ンク部の内側面との間、リンク側シールと中間シールと
の間、中間シールとブッシュ側シールとの間、ブッシュ
側シールとブッシュの端面との間をそれぞれシールする
ことができ、これらの間に外部から土砂が侵入するのを
防止することができる。これにより、リンク側シール、
ブッシュ側シール、中間シールが土砂によって摩耗、損
傷するのを抑えられ、シール装置の耐久性、寿命等を高
めることができる。
【0074】また、請求項2の発明は、ブッシュの端部
側をシール装着穴内に挿入し、リンク側シールをシール
装着穴の底面と当接させ、ブッシュ側シールはシール装
着穴内でブッシュの端面と当接させ、中間シールはシー
ル装着穴内でリンク側シールとブッシュ側シールとの間
に配置する構成としたので、リンク側シール、ブッシュ
側シールおよび中間シールをシール装着穴内でその底面
とブッシュの端面との間に安定して組付けることがで
き、シール装置の組付性を高めることができる。
【0075】また、請求項3の発明は、リンク側シール
およびブッシュ側シールは内部に中間シールを収容する
ため横断面が略コ字状をなす環状体として形成したの
で、中間シールを環状体に容易に嵌合して取付けること
ができ、中間シールの取付性等を高めることができる。
【0076】また、請求項4の発明は、リンク側シール
と中間シールとの当接面間または前記ブッシュ側シール
と中間シールとの当接面間には潤滑油を溜める油溜めを
設ける構成としたので、履帯の周回動作時に外側リンク
部と内側リンク部とが相対回動するときには、潤滑油に
より中間シールとリンク側シールとを円滑に摺動できる
と共に、中間シールとブッシュ側シールとを円滑に摺動
することができる。
【0077】さらに、請求項5の発明は、中間シールの
外周側または内周側にはリンク側シールとの間またはブ
ッシュ側シールとの間に位置して環状突起を設ける構成
としたので、土砂が中間シールとリンク側シールとの
間、または中間シールとブッシュ側シールとの間に侵入
するときの侵入経路を環状突起により長く設定すること
ができ、中間シール、リンク側シール、ブッシュ側シー
ルが土砂等によって早期に摩耗する不具合を解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧シ
ョベルを示す外観図である。
【図2】図1中の履帯を示す部分斜視図である。
【図3】図2による履帯を一部破断にして示す平面図で
ある。
【図4】図3中の各トラックリンク間の連結部を拡大し
てみた部分拡大断面図である。
【図5】図4中のシール装置等を拡大してみた要部拡大
断面図である。
【図6】リンク側シールおよびブッシュ側シールが変形
した状態を示す図5と同様の要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるシール装置等
を示す図5と同様の要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるシール装置等
を示す図5と同様の要部拡大断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態によるシール装置等
を示す図5と同様の要部拡大断面図である。
【図10】本発明の変形例によるシール装置等を示す図
5と同様の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
11 履帯 12 トラックリンク 13 外側リンク部 14 内側リンク部 16 シール装着穴 16A 内側端面 17 ブッシュ 17A 端面 18 連結ピン 21,31,41,51 シール装置 22,32,52 リンク側シール 23,33,53 ブッシュ側シール 24,34,42,54 中間シール 35,36,43 リンク側油溜め 37,38,44 ブッシュ側油溜め 54A1,54B1 リンク側環状突起 54A2,54B2 ブッシュ側環状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 良平 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向一側に外側リンク部が形成され
    ると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互い
    に無端状に連結される左,右のトラックリンクと、前記
    各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、左,右
    方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置された
    ブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けられ、左,
    右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結され
    た連結ピンと、前記各トラックリンクの外側リンク部と
    ブッシュとの間に位置して前記連結ピンの外周側に設け
    られたシール装置とからなる履帯において、 前記シール装置は、前記外側リンク部の内側面に当接し
    て設けられた環状のリンク側シールと、前記リンク側シ
    ールと対面して前記ブッシュの端面に当接して設けられ
    た環状のブッシュ側シールと、前記リンク側シールとブ
    ッシュ側シールとの間に位置して当該リンク側シールと
    ブッシュ側シールとに摺接して設けられた環状の中間シ
    ールとにより構成したことを特徴とする履帯。
  2. 【請求項2】 前記外側リンク部の内側面には有底のシ
    ール装着穴を設け、前記ブッシュはその端部側をシール
    装着穴の開口側に挿入し、前記リンク側シールはシール
    装着穴の底面と当接し、前記ブッシュ側シールは前記シ
    ール装着穴内で前記ブッシュの端面と当接し、前記中間
    シールは前記シール装着穴内で前記リンク側シールとブ
    ッシュ側シールとの間に配置してなる請求項1に記載の
    履帯。
  3. 【請求項3】 前記リンク側シールおよびブッシュ側シ
    ールは内部に中間シールを収容するため横断面が略コ字
    状をなす環状体として形成してなる請求項1または2に
    記載の履帯。
  4. 【請求項4】 前記リンク側シールと中間シールとの摺
    接面間または前記ブッシュ側シールと中間シールとの摺
    接面間には潤滑油を溜める油溜めを設けてなる請求項
    1,2または3に記載の履帯。
  5. 【請求項5】 前記中間シールの外周側または内周側に
    は前記リンク側シールとの間またはブッシュ側シールと
    の間に位置して環状突起を設けてなる請求項1,2,3
    または4に記載の履帯。
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