JP2003053789A - 射出成形用金型におけるインサート部品の保持構造 - Google Patents

射出成形用金型におけるインサート部品の保持構造

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JP2003053789A JP2001244472A JP2001244472A JP2003053789A JP 2003053789 A JP2003053789 A JP 2003053789A JP 2001244472 A JP2001244472 A JP 2001244472A JP 2001244472 A JP2001244472 A JP 2001244472A JP 2003053789 A JP2003053789 A JP 2003053789A
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Shigekazu Kumazaki
重和 熊崎
Kenji Kato
賢治 加藤
Shoichi Miura
昭一 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンダーカット部を有する樹脂成形品を成形
する際に通常用いられている傾斜コアを利用して、イン
サート部品を保持するようにした射出成形用金型におけ
るインサート部品の保持構造を提供すること。 【解決手段】 インサート部品Pが配置される金型12
のインサート部品配置位置にインサート部品の受け部1
21が形成され、この受け部121の所定箇所には、受
け部121に配置したインサート部品Pに一部を係合さ
せた傾斜コア20が配設されており、この傾斜コア20
は、傾斜ピン50で押し出すことによりインサート部品
Pから離型するとともに、引き戻すことにより前記受け
部121に配置したインサート部品Pを金型12本体と
で挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、射出成形用金型にインサート部
品を保持する場合の保持構造に関し、特に、アンダーカ
ット部を有する樹脂成形品を成形する際に通常用いられ
ている傾斜コアを利用してインサート部品を保持するよ
うにした射出成形用金型におけるインサート部品の保持
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形用金型には大別して2種類あ
る。すなわち、射出成形機が縦型で、金型が上下に分割
される形式のものである。この金型の場合、キャビティ
は略水平方向となり、この水平なキャビティにインサー
ト部品を配置してインサート成形する場合は、インサー
ト部品は単にキャビティに設けた所定のインサート部品
配置位置に載置すればよい。
【0003】一方、射出成形機が横型で、金型が左右に
分割されるものがある。この金型の場合、キャビティは
略垂直な縦方向となり、この縦方向のキャビティにイン
サート部品を配置してインサート成形する場合は、イン
サート部品をキャビティにセット後、型閉めまでの間に
振動などでインサート部品が落下しやすいという問題が
ある。
【0004】具体的には、図8に示すように、縦型の射
出成形機80に取り付けられ、矢印のように縦方向に型
開き、型閉めされる金型800の横方向のキャビティ8
10にインサート部品Pを保持する場合は、金型800
に設けられた凹部のインサート部品の受け部820にイ
ンサート部品Pを単に載置すれば、型閉め時および溶融
樹脂の射出時にもインサート部品Pが移動することなく
射出成形品にインサート部品Pをインサートすることが
できる。
【0005】一方、図9に示すように、横型の射出成形
機90に取り付けられ、矢印のように横方向に型開き、
型閉めされる金型900の縦方向のキャビティ910に
インサート部品Pを保持する場合は、金型900に設け
られた凹部のインサート部品の受け部920にインサー
ト部品Pを挿入しただけでは、型閉め時や溶融樹脂の射
出時の振動などでインサート部品Pがインサート部品の
受け部920から落下しやすく、落下したまま型閉めを
行うと金型900を破損する恐れがある。
【0006】そこで、上記のような射出成形用金型への
インサート部品の保持構造として、特開平10−193
364号公報や特開平11−207749号公報に記載
の技術が提案されている。すなわち、特開平10−19
3364号公報に記載の「インサート部品の金型保持構
造」は、インサート部品を配置する金型のインサート部
品の端末部配置位置に、インサート部品の保持溝を形成
し、この保持溝のうち所定の位置の保持部分は、保持溝
を備えたスライド型が配設されており、このスライド型
が可動することによりスライド型に形成された保持溝と
他の金型部分とで端末部分を挟持するように構成されて
いる。ところが、この特開平10−193364号公報
に記載の技術では、インサート部品として金型と直交す
る部分を有するものに限られ、それ以外の金型と平行に
配置されたインサート部品は保持できないという問題が
ある。
【0007】また、特開平11−207749号公報に
記載の「金型内インサート品の保持方法および射出成形
用金型」は、射出前、金型内のインサート品をピストン
で前後動するホールドピンで保持し、樹脂を射出後、予
め定めた信号によってホールドピンを後退させて、充填
された樹脂に射出前のホールドピンの役割を担わせ、更
に樹脂を充填することによってホールドピン部にも樹脂
を満たすものである。ところが、この特開平11−20
7749号公報に記載の技術では、インサート品を型内
に浮かせて保持するような場合には有効であるが、ホー
ルドピンを樹脂の射出中に引き込ませ、キャビティに流
入してきた樹脂でインサート品を保持するようにするの
で、インサート品の位置や姿勢が狂いやすく、かつ、ピ
ストンの制御が微妙である等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記の従来
技術ではインサート部品の特殊な保持構造には有効であ
るが、金型構造が複雑になり、保持するための新たな動
力機構を必要とするなどその操作も複雑となり汎用性の
少ないものであった。そこで、本発明は、かかる課題を
解決すべく、アンダーカット部を有する樹脂成形品を成
形する際に通常用いられている傾斜コアを利用してイン
サート部品を保持するようにしたインサート部品の保持
構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形用
金型におけるインサート部品の保持構造は、金型にイン
サート部品を配置した後、型閉めしてインサート成形す
る射出成形用金型におけるインサート部品の保持構造で
あって、インサート部品が配置される金型のインサート
部品配置位置にインサート部品の受け部が形成され、こ
の受け部の所定箇所には、受け部に配置したインサート
部品に一部を係合させた傾斜コアが配設されており、こ
の傾斜コアは、傾斜ピンで押し出すことによりインサー
ト部品から離型するとともに、引き戻すことにより前記
受け部に配置したインサート部品を金型本体とで挟持す
るように構成されていることを特徴とする。よって、型
開き状態で受け部にインサート部品を配置した後、傾斜
コアを傾斜ピンで引き戻すことにより、インサート部品
を傾斜コアと金型本体とで挟持するのでインサート部品
を確実に保持することができる。また、傾斜コアを傾斜
ピンにより押し出すことによりインサート部品から離型
するので、受け部へのインサート部品のセットが容易に
なる。
【0010】また、本発明に係る射出成形用金型におけ
るインサート部品の保持構造は、金型のインサート部品
受け部に永久磁石が埋設され、傾斜コアが傾斜ピンで押
し出された状態において、磁性を有するインサート部品
を磁気吸引力により受け部に保持可能に構成されている
ことを特徴とする。よって、横型の射出成形機におい
て、型開き状態からインサート部品を金型の受け部にセ
ットし、傾斜コアを傾斜ピンで引き戻すことによりイン
サート部品を傾斜コアと金型本体とで挟持するまでの間
の振動などでインサート部品が受け部から落下すること
を防止できる。
【0011】また、本発明に係る射出成形用金型におけ
るインサート部品の保持構造は、インサート部品が長尺
体で形成されており、複数の傾斜コアが受け部の長手方
向に間隔をおいて対向的に配設されていることを特徴と
する。よって、長尺のインサート部品を長手方向に間隔
をおいて対向的に配設された複数の傾斜コアにより保持
するので、インサート部品の保持がバランスよく行わ
れ、受け部からインサート部品がずれたり外れたりする
ことが防止でき、インサート部品を確実に保持すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る射出成形用金
型におけるインサート部品の保持構造の一の実施の形態
について図面を参照して以下に説明する。本実施の形態
の射出成形用金型におけるインサート部品の保持構造
は、自動車の荷室のカバーの成形に適用したものであ
る。ここで、図1は、射出成形機の概略を示した斜視図
であり、図2は、射出成形用金型の平面断面図である。
【0013】(構成)射出成形用金型の構成について説
明するが、その前に、本実施の形態の成形品である自動
車の荷室のカバーの概要について説明する。カバーは、
図5の固定型12の側面図のキャビティ面182の形状
で示すように、左右方向の長さが自動車の幅方向の寸法
で約150cmあり、上下方向の寸法は約50cmで、
角部が半円形で長方形の薄板構造を呈している。そし
て、カバーの裏側となる面に、全周のリブ125と、左
右を6等分するように縦方向のリブ126、127が5
本と、中央を左右に走る横方向の1本のリブ128と、
これらのリブで仕切られる四角形の枡を対角線状に交差
する多数の傾斜リブ129を形成することにより、補強
している。縦方向の5本のリブ126、127の内の2
本のリブ127に、本発明に係るインサート部品Pであ
る金属パイプ製のリインフォースメントが鉛直に立った
状態で固定型12に配置され、インサート成形される。
なお、図5の固定型12の空白部分に、もう一つの製品
を成形するためのキャビティが形成されているが省略し
てある。
【0014】射出成形用金型10は、図2に示すよう
に、射出成形機90側に取り付けられる固定型12と、
射出成形機90に取り付けられたシリンダ(図略)によ
りガイドピン112と一体に摺動する基盤110に取り
付けられた取付板111に固定され、型閉め、片開きす
る可動型11とから構成されている。
【0015】そして、可動型11と固定型12との間に
キャビティ18が形成され、可動型11側のキャビティ
面181が成形品であるカバーの表面となり、固定型1
2側のキャビティ面182が成形品であるカバーの裏面
となり、この裏面に補強リブや金属パイプ等のリインフ
ォースメントが取り付けられるように、固定型12に溝
や後述するインサート部品Pの受け部が形成されてい
る。
【0016】このインサート部品Pであるリインフォー
スメントの固定型12への保持構造を図2乃至図4によ
り説明する。固定型12は、射出成形機90に固定され
るベース板17に、ステー14を介して射出成形機90
と空間を保って取り付けられた底板13に、キャビティ
面182が射出成形機90の反対側になるように取り付
けられる。そして、底板13の所要箇所には油圧シリン
ダ31が取り付けられ、そのロッド32が前記底板13
と射出成形機90の間の空間に突出し、このロッド32
の先端に押出板30が支持されている。
【0017】固定型12のキャビティ面182の、イン
サート部品Pであるリインフォースメントを配置するイ
ンサート部品の受け部121は、図3の拡大断面図に示
すように、成形品の板厚を残して円形パイプ製のインサ
ート部品Pが固定型12内に埋没するように底部がイン
サート部品Pと同径の溝183を形成し、その長さ方向
の一部にインサート部品Pの外側に樹脂が回り込むよう
にインサート部品Pより大径の溝184が形成されてい
る。また、溝183の底部にはインサート部品Pのセッ
ト時の仮止めとして複数のマグネットMが所定間隔をお
いて埋め込まれている。
【0018】このインサート部品の受け部121の近傍
に設けた収納ガイド部122に、固定型12本体ととも
にインサート部品Pを挟持する傾斜コア20が出没自在
に収納される。すなわち、この収納ガイド部122は、
詳細を図6に示すように、インサート部品の受け部12
1の溝183と上方で連続する断面逆L字状の前面12
21と、その対向面が上方より底部で溝183側に近づ
く傾斜面1222と、これら前面1221と傾斜面12
22とを左右で連続する側壁1223と底部1224と
から構成された四角形の有底角孔となっている。この収
納ガイド部122の底部1224から固定型12および
底板13を前記傾斜面1222と平行に傾斜して貫通す
るガイド孔123が穿設されている。そして、この収納
ガイド部122に、傾斜コア20が後述する駆動手段に
よって傾斜面1222に沿って傾斜しながら出没駆動す
るように収納される。
【0019】傾斜コア20は、図6に示すように、上面
21が広く底面24で狭い逆台形を呈し、上方の前面は
L字状に張り出し、その先端はインサート部品Pの形状
に沿う一部円弧状に形成された押え面23とされ、該押
え面23から逆L字状壁の前面231で底面24に連続
している。この前面231の反対側の壁は、上面21の
後角から底面24に向かい徐々に前面231に向かって
傾斜するガイド面22となっている。傾斜コア20の逆
台形の中心部には、ガイド面22の傾斜と平行に円筒状
にくりぬかれ、該くりぬき部25に後述する傾斜ピン5
0の一方の端部が挿入され、傾斜コア20と傾斜ピン5
0を横方向から貫通するノックピン26により連結して
いる。
【0020】次に、この傾斜コア20を駆動する駆動手
段について説明する。駆動手段は、図2に示すように、
固定型12の底面に取り付けられた底板13に設けた油
圧シリンダ31と、そのロッド32の先端に取り付けら
れ、油圧シリンダ31により固定型12の底板13と射
出成形機90との間の空間を移動する押出板30と、該
押出板30に一端を押出板30の移動方向と直交する方
向にスライド可能にスライドユニット40に支持され、
固定型12を貫通するガイド孔123と底板13の逃げ
孔131を通って他端を前述した傾斜コア20に連結さ
れた傾斜ピン50とから構成されている。押出板30の
傾斜ピン50が貫通する部位には逃げ孔33が設けら
れ、この逃げ孔33に傾斜ピン50が貫通する。
【0021】傾斜ピン50と押出板30との連結は、図
4に示すように、押出板30の射出成形機90側の面
(図4では下面)にスライドユニット40を取付け、ス
ライドユニット40内を押出板30の移動により押出板
30の駆動方向と直角方向にスライドするスライドピー
ス41に前述の傾斜角度をもってピン42により取り付
けられている。なお、これらの傾斜コア20や傾斜ピン
50は、図5に示すようにインサート部品Pの長手方向
に間隔をおいて対向的に複数配置されている。すなわ
ち、一方の傾斜コア20や傾斜ピン50が成形品の中心
方向に向かう傾斜をしている場合、他方の傾斜コア20
や傾斜ピン50は逆方向に傾斜するように配置される。
【0022】(作用)以上のように構成された本発明に
係る射出成形用金型におけるインサート部品の保持構造
の一の実施の形態の作用について説明する。まず、固定
型12に対して可動型11が開いた型開きの状態で、油
圧シリンダ31の収縮により、押出板30が固定型12
側に駆動されて、押出板30にスライドユニット40を
介して取り付けられた傾斜ピン50が固定型12側に押
圧され、図6に示すように、その先端に取り付けられた
傾斜コア20を固定型のキャビティ面182から所要量
(インサート部品Pを固定型12に装着可能な量)突出
させている。すなわち、傾斜コア20の先端の押え面2
3と固定型12に設けた溝183との間隔hをインサー
ト部品Pの外径寸法より大きな寸法になるように突出さ
せる。
【0023】上記のような型開きの状態の時に、図略の
ロボットによりインサート部品Pである金属パイプを固
定型12のインサート部品の受け部121にセットす
る。溝状のインサート部品の受け部121の底部には複
数のマグネットMが埋め込まれているので、インサート
部品PはこのマグネットMに吸着されてロボットがその
アームをインサート部品Pから離してもインサート部品
Pは落下しない。
【0024】インサート部品Pのセットが終了したら、
油圧シリンダ31を作動させて押出板30を射出成形機
90側に駆動する。すると、押出板30に連結された傾
斜ピン50が固定型12に穿設されたガイド孔123に
案内されてその傾斜方向に引き戻される。この時、図7
に示すように、傾斜ピン50の押出板30への取付部
は、スライドユニット40により傾斜ピン50が傾斜し
て移動するのに伴い、スライドピース42が押出板30
の駆動方向と直角方向にスライドして傾斜ピン50の移
動を妨げない。
【0025】傾斜ピン50が傾斜方向に移動すると、そ
の先端に連結した傾斜コア20が傾斜面1222に沿っ
て固定型12の収納ガイド部122内に収納される。こ
の時、傾斜コア20の押え面23がインサート部品Pの
表面に斜め上方から当接し、インサート部品Pをインサ
ート部品の受け部121から落下しないように保持す
る。
【0026】このようにインサート部品Pを固定型12
に保持した状態で、可動型11を駆動して型閉めし、キ
ャビティ18に溶融樹脂を射出してキャビティ18内に
溶融樹脂を充填する。この型閉め状態で、金型10を冷
却した後、金型10を開き、成形品を金型10から取り
出す。この成形品を金型10から取り出す際は、当初と
同様に、油圧シリンダ31を作動させて押出板30を固
定型12側に移動させる。そうすると押出板30に立設
された多数のエジェクタピンE及び傾斜ピン50によ
り、成形品をその裏側から押圧してキャビティ面182
から浮き出させる。この時、傾斜コア20もその上面2
1が成形品面を横に滑りながらインサート部品Pから離
型する。
【0027】このように、固定型12のキャビティ面1
82に設けたインサート部品の受け部121の近傍にイ
ンサート部品Pを保持する傾斜コア20を収納し案内す
る収納ガイド部122と、該収納ガイド部122の底部
と連通し、固定型12を傾斜して貫通するガイド孔12
3とを設けるとともに、成形時には前記収納ガイド部1
22に収納されてインサート部品Pを保持し、型開き時
はインサート部品Pの保持を解除する傾斜コア20を、
固定型12のキャビティ面182とは反対側の面と射出
成形機との間に移動可能に付設される押出板30と、一
端を該押出板30に傾斜状態を保持したまま駆動方向と
直交する方向にスライド可能に支持され、前記ガイド孔
123を貫通して、他端を前記傾斜コア20に接続され
た傾斜ピン50とからなる駆動手段により駆動する傾斜
コアを利用してインサート部品を保持するようにしたの
で、信頼性の高いインサート部品の保持構造を提供する
ことが可能となった。
【0028】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、
インサート部品として金属パイプを垂直方向に保持する
構造で示したが、これに限られず、インサート部品を水
平方向に保持する構造にも傾斜方向を実施の形態とは9
0°変更して適用可能である。また、インサート部品と
して棒状のものに限らず、ブロック状のもの、板状のも
のであってもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、金型にインサート部品を配置
した後、型閉めしてインサート成形する射出成形用金型
におけるインサート部品の保持構造であって、インサー
ト部品が配置される金型のインサート部品配置位置にイ
ンサート部品の受け部が形成され、この受け部の所定箇
所には、受け部に配置したインサート部品に一部を係合
させた傾斜コアが配設されており、この傾斜コアは、傾
斜ピンで押し出すことによりインサート部品から離型す
るとともに、引き戻すことにより前記受け部に配置した
インサート部品を金型本体とで挟持するように構成した
ので、あらゆるインサート部品を確実に保持することが
できるとともに、受け部へのインサート部品のセットが
容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る射出成形機の概
略を示した斜視図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る射出成形用金型
の平面断面図である。
【図3】図2の(イ)部の拡大断面図である。
【図4】図2の(ロ)部の拡大断面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る射出成形用金型
の固定型の正面図である。
【図6】型開き状態の、図2の(イ)部の拡大断面図で
ある。
【図7】型開き状態の、図2の(ロ)部の拡大断面図で
ある。
【図8】従来の縦型の射出成形機に取り付けた金型にイ
ンサート部品をセットした状態を示す概略側面図であ
る。
【図9】従来の横型の射出成形機に取り付けた金型にイ
ンサート部品をセットした状態を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
10 射出成形用金型 11 可動型 12 固定型 121 インサート部品の受け部 122 収納ガイド部 123 ガイド孔 18 キャビティ 20 傾斜コア 22 ガイド面 23 押え面 30 押出板 40 スライドユニット 50 傾斜ピン P インサート部品
フロントページの続き (72)発明者 三浦 昭一 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CB12 CK52 CQ05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型にインサート部品を配置した後、型
    閉めしてインサート成形する射出成形用金型におけるイ
    ンサート部品の保持構造であって、 インサート部品が配置される金型のインサート部品配置
    位置にインサート部品の受け部が形成され、 この受け部の所定箇所には、受け部に配置したインサー
    ト部品に一部を係合させた傾斜コアが配設されており、 この傾斜コアは、傾斜ピンで押し出すことによりインサ
    ート部品から離型するとともに、引き戻すことにより前
    記受け部に配置したインサート部品を金型本体とで挟持
    するように構成されていることを特徴とする射出成形用
    金型におけるインサート部品の保持構造。
  2. 【請求項2】 金型のインサート部品受け部に永久磁石
    が埋設され、傾斜コアが傾斜ピンで押し出された状態に
    おいて、磁性を有するインサート部品を磁気吸引力によ
    り受け部に保持可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の射出成形用金型におけるインサート部
    品の保持構造。
  3. 【請求項3】 インサート部品が長尺体で形成されてお
    り、複数の傾斜コアが受け部の長手方向に間隔をおいて
    対向的に配設されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の射出成形用金型におけるインサート
    部品の保持構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017183619A1 (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 株式会社ブリヂストン 部品仮保持部材及び部品取付治具
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