JP2003053705A - 木材の圧密固定化方法 - Google Patents

木材の圧密固定化方法

Info

Publication number
JP2003053705A
JP2003053705A JP2001246072A JP2001246072A JP2003053705A JP 2003053705 A JP2003053705 A JP 2003053705A JP 2001246072 A JP2001246072 A JP 2001246072A JP 2001246072 A JP2001246072 A JP 2001246072A JP 2003053705 A JP2003053705 A JP 2003053705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
heating
temperature
closed space
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001246072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4787432B2 (ja
Inventor
Masahiko Takeuchi
政彦 竹内
Morikazu Ito
盛一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mywood2 Corp
Original Assignee
Mywood2 Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mywood2 Corp filed Critical Mywood2 Corp
Priority to JP2001246072A priority Critical patent/JP4787432B2/ja
Publication of JP2003053705A publication Critical patent/JP2003053705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4787432B2 publication Critical patent/JP4787432B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木材の含水率の調整が容易となり、木材を十
分かつ均一に圧密固定化することができる木材の圧密固
定化方法を提供する。 【解決手段】 互いに対向する熱盤21を有する密閉可
能な金型20を用いて木材Wを加熱及び圧縮することに
よって木材の圧密固定化処理を行う方法において、熱盤
間に木材を収容して熱盤により木材を加熱及び圧縮する
と共に熱盤の温度を固定化処理用設定温度まで上昇さ
せ、熱盤が固定化処理用設定温度に到達した後に熱盤間
の密閉空間内へ水蒸気を導入して木材の含水率を調整し
ながら圧縮状態を維持し、その後に圧縮状態で熱盤を冷
却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木材の圧密固定
化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用或いは家具用材料として木材を使
用する場合には、木材の表面硬度や表面の耐摩耗性等の
表面特性を改善したり、水分や熱に対する耐久性及び強
度を高めたりすること等を目的として、木材を軟化点以
上に加熱して圧縮(圧密化)した後、木材を圧縮状態で
冷却して固定化する圧密固定化処理が実施されることが
ある。
【0003】しかし、このように普通に圧密固定化処理
を行っただけでは、その後、木材に水分や熱が作用し
て、木材が膨潤して元の形状(状態)へ経時回復してし
まったり、反対に乾燥が進んで収縮や反りや曲がり等、
変形が著しくなる等、形状安定性が悪いといった不具合
が知られている。
【0004】近年、前記形状安定性が悪いといった不具
合を解消する対策として、特開平10−58407号公
報等に記載されているように、圧力容器内で水蒸気によ
り木材を軟化点以上に加熱して圧縮(圧密化)した後、
圧力容器内にさらに高温・高圧の水蒸気を導入して当該
木材を固定化する永久固定化処理法がある。また、特開
平6−238616号公報や特開平11−10608号
公報等には、密閉可能な金型の互いに対向する熱盤間に
木材を収容して熱盤により木材を軟化点以上に加熱する
と共に圧縮した状態で、前記熱盤間の密閉空間内へ高温
・高圧の水蒸気を導入して、該水蒸気を木材に浸透させ
て圧密固定化を行う永久固定化処理法が記載されてい
る。
【0005】ところが、上記何れの固定化処理法におい
ても、圧力容器内或いは密閉空間内へ導入した水蒸気を
木材に均一に浸透させ、当該木材の含水率を適正な値に
均一に調整して、適切な固定化処理を施すことは難し
く、完全に前記不具合を解消するまでには至っていな
い。詳しく言えば、上記各固定化処理法で固定化処理す
る際に、木材の含水率が低すぎる場合には、十分に化学
変化を起こさせることができず、固定化処理後に、木材
が吸湿により元の形状に経時回復してしまう。特に、木
材の木口と側面は乾燥し易いため固定化が甘く、吸湿に
よる経時回復が発生し易い。一方、前記含水率が高すぎ
る場合には、固定化処理中に木材に割れや裂け等の損傷
が発生し、歩留まりが悪くなると共に、固定化処理後に
おける木材の乾燥に起因して、収縮等の変形が著しく製
品としての価値を失うことがある。
【0006】また、前記特開平10−58407号公報
に記載の固定処理法は、設備が大がかりになってしまう
のに加え、木材内部への水蒸気の浸透が困難であり、木
材の中央部と周辺部での処理状態が異なる場合が生じる
問題がある。
【0007】加えて、従来既存の固定化処理方法におけ
る共通の問題点として、木材の十分な固定化を図るた
め、圧縮状態を維持して木材を加熱する際の固定化処理
用設定温度(最高加熱温度)を高く設定しなければなら
ず、その高温の固定化処理用設定温度が原因で、木材の
劣化を誘発し、木材の機械的強度が著しく低下したり、
木材特有の香りや色調が損なわれるといった問題もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑み提案されたものであって、当該木材の含水率の
調整が容易となり、木材を十分かつ均一に圧密固定化す
ることができ、それによって、良好な形状安定性及び表
面特性、さらには十分な耐久性及び強度を有し、しかも
香りや色調が損なわれることのない木材を得ることがで
きる木材の圧密固定化方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、互い
に対向する熱盤を有する密閉可能な金型を用いて木材を
加熱及び圧縮することによって木材の圧密固定化処理を
行う方法において、前記金型の熱盤間に木材を収容して
熱盤により木材を加熱及び圧縮すると共に前記熱盤の温
度を固定化処理用設定温度まで上昇させ、前記熱盤が固
定化処理用設定温度に到達した後に前記熱盤間の密閉空
間内へ水蒸気を導入して木材の含水率を調整しながら圧
縮状態を維持し、その後に前記圧縮状態で熱盤を冷却す
ることを特徴とする木材の圧密固定化方法に係る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、密
閉空間内へ導入する水蒸気の圧力を、熱盤の加熱温度が
固定化処理用設定温度に到達した時における密閉空間内
の水蒸気圧力に対して等しい或いは低いことを特徴とす
る。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、熱盤により木材を加熱及び圧縮すると共に前記熱盤
の温度を固定化処理用設定温度まで上昇させる際、互い
に対向する熱盤を近接させ、該熱盤を木材に密着させた
状態で熱盤の近接を一旦停止して当該熱盤の温度を木材
の軟化温度まで上昇させ、次いで、前記対向する熱盤の
近接を再開して所定の厚みまで木材を圧縮し、前記熱盤
を固定化処理用設定温度まで上昇させることを特徴とす
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
一項において、熱盤の冷却開始前に、密閉空間内への水
蒸気の導入を終了することを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
一項において、固定化処理用設定温度が140℃〜20
0℃であることを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
一項において、圧密固定化を行う木材の含水率が10〜
25%であることを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
一項において、密閉可能な金型について、圧縮方向に複
数段とされた熱盤を備えると共に互いに対向する熱盤同
士が近接及び離間可能なようにされ、前記互いに対向す
る熱盤の少なくとも一方の熱盤の対向面周縁には熱盤同
士の近接によって熱盤間に密閉空間を形成する型枠が形
成され、前記熱盤又は型枠に金型外から密閉空間に通じ
る水蒸気導入口が形成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る木材
の圧密固定化方法を実施するプレス装置全体を示す断面
図、図2は図1の2−2断面図、図3はプレス装置及び
それに接続される配管等を示す概略図、図4は同実施例
における木材を圧密する前のプレス装置の金型の一部分
を示す断面図、図5は同実施例における木材を圧密した
後のプレス装置の金型の一部分を示す断面図、図6は本
発明の圧密固定化方法における加熱冷却制御の一例を示
す図である。
【0017】図1に示すプレス装置(圧密固定化装置)
10は、本発明の一実施例に係る木材の圧密固定化方法
を実施するために用いられるものである。このプレス装
置10は、公知の多段プレス装置により構成されてお
り、内部に油圧シリンダ等の駆動部材12が配設された
基台11と、前記駆動部材12の作動により進退(ここ
では昇降)する加圧盤15と、前記基台11の四隅部に
立設された支柱13の先端(ここでは上端)に固定され
た固定盤16と、前記加圧盤15と固定盤16間に配設
される複数段(ここでは4段)の熱盤21(21a,2
1b,21c,21d)や後述の型枠25で構成される
密閉可能な金型20とを備えている。
【0018】前記複数の熱盤21は、圧縮方向(プレス
方向、ここでは上下方向)に所定間隔で配設され、互い
に対向する熱盤21同士が近接及び離間可能に構成され
ている。この例では、最も固定盤16に近い(図では最
上段の)熱盤21bは前記固定盤16に固定されてお
り、それ以外の熱盤21は、前記基台11と固定盤16
間の前記4本の支柱13より内側位置に立設された4本
のシャフト17に沿って進退(ここでは昇降)するよう
になっている。そして、この例では、前記駆動部材12
の前進(上昇)作動により、加圧盤15がまず前進(上
昇)して、それによって各熱盤21同士が順次近接する
ようになっている。一方、前記駆動部材12の後退(下
降)作動により、加圧盤15が後退(下降)して、それ
によって各熱盤21同士が順次離間するようになってい
る。なお、各熱盤21同士を近接及び離間させる構成
は、上記例示に限定されない。
【0019】また、図示の例では、前記各支柱13の内
側面の適所に支柱側係合片k1,k2が突設されると共
に、中間の熱盤21c,21d(最も加圧盤15に近い
熱盤21aと最も固定盤16に近い熱盤21bを除く熱
盤)の外側面の適所に前記支柱側係合片k1,k2と係
合する熱盤側係合片k3,k4が突設され、非加圧状態
では前記支柱側係合片k1,k2と熱盤側係合片k3,
k4の係合によって、前記中間の熱盤21c、21dの
下降がそれぞれ規制されている。なお、上側の支柱側係
合片k1と下側の熱盤側係合片k4とを互いに干渉しな
いような位置に設ける等、適宜手段により、下側の熱盤
21cの上方移動が前記支柱側係合片により規制されな
いようにする必要がある。
【0020】前記各熱盤21は、木材Wを加熱及び圧縮
するためのもので、この例では各段毎に複数本(図では
3本)の木材Wを載置できる平面サイズを有している。
熱盤21の少なくとも木材Wと接触する接触面は、木材
が鉄イオン汚染により黒色化しない材質からなることが
好ましく、この例では図示されていないが前記接触面に
ステンレス鋼が取り付けられている。勿論、前記ステン
レス鋼の代わりにアルミニウムや普通鋼をメッキするよ
うにしても良い。
【0021】前記熱盤21内部には、加熱冷却用の媒体
を通す経路22が形成され、該経路22には配管及び開
閉弁等を介して加熱媒体(水蒸気や油等)供給装置及び
冷却媒体(冷却水や油等)供給装置が接続されている。
そして、前記経路22に加熱媒体又は冷却媒体(冷却水
や油等)を流通させることによって、当該熱盤21の加
熱或いは冷却を行うようになっている。なお、熱盤21
の加熱は、前記水蒸気や油等の加熱媒体によらないで、
電気ヒータや高周波,マイクロ波等によって行われても
良い。
【0022】前記互いに対向する熱盤21の少なくとも
一方の熱盤21の対向面周縁には、図1及びその2−2
断面を示す図2から理解されるように、枠状の型枠25
が形成され、対向する熱盤同士の近接によって熱盤21
及び型枠25間に密閉空間Y(図5参照)が形成される
ようになっている。前記型枠25は、十分な強度を有
し、かつ木材が鉄イオン汚染により黒色化しない材質か
らなることが好ましい。例えば、ステンレス鋼や、非鉄
金属のアルミニウム又は普通鋼をメッキしたもの等が挙
げられる。
【0023】この例の型枠25は単体で構成され、対向
する熱盤21の各組において上側に位置する熱盤21
(21b,21c、21d)の下面周縁に強固に固定さ
れている。これに限らず、型枠25は、その内側の密閉
空間Yの気密を保持でき、かつ木材圧縮時における内圧
に耐えることができる強度を有する構造ならば、分割さ
れた枠や複数の枠で構成されても良い。加えて、この例
においては、前記型枠25の内側周縁(密閉空間側周
縁)と熱盤21との間には、密閉空間Yの気密保持効果
を高めるためのシール部材26が介在されている。この
シール部材26としては、耐水蒸気性及び耐熱性に優れ
たシリコンゴム,シリコン樹脂等が挙げられる。
【0024】また、この例では、前記型枠25は、製品
(圧密固定化処理後の木材)の厚さを決めるゲージの機
能も有している。つまり、前記型枠25の高さは、所望
する圧密固定化製品の厚さに応じて適宜設定されてい
る。なお、これに限らず、製品の厚さを決めるゲージ
を、前記型枠25とは別部品として配設するようにして
も良い。
【0025】さらに、この例においては、前記型枠25
には、金型20外から前記各密閉空間Yに通じる水蒸気
導入口27が形成されると共に、該水蒸気導入口27に
は配管や開閉弁等を介して水蒸気供給装置(図では前記
熱盤を加熱するための水蒸気供給装置を兼用してい
る。)が接続され、当該水蒸気導入口27を介して密閉
空間Y内へ水蒸気を導入できるようになっている。前記
密閉空間Y内への水蒸気の導入は上記例示に限定され
ず、熱盤21に水蒸気導入口を設ける等、熱盤21側か
ら密閉空間Y内に水蒸気を導入するようにしても良い。
【0026】図3には、上記プレス装置10における熱
盤21や型枠25の熱制御配管系統の一例が概略的に示
されている。なお、図中の符号G1は熱盤21を加熱す
るための水蒸気(加熱媒体)及び密閉空間Y内に導入さ
れる水蒸気を供給する水蒸気供給装置、G2は熱盤21
を冷却するための冷却水(冷却媒体)を供給する冷却水
供給装置、H1は各熱盤21へ水蒸気又は冷却水を送る
ための第一入口ヘッダ、H2は各密閉空間Y内へ水蒸気
を送るための第二入口ヘッダ、H3は各熱盤21からの
水蒸気又は冷却水が送られる出口ヘッダ、V1は加熱蒸
気弁、V2は冷却水弁、V3は密閉空間内蒸気導入弁、
V4排出弁、Zは熱盤冷却時における熱盤21から流出
する冷却水の温度に応じて当該冷却水の流量を制御する
冷却水制御部である。
【0027】上記プレス装置10(金型20)を用い
る、本発明の一実施例に係る木材の圧密固定化方法につ
いて説明する。まず、図1又は図4に示すように、各熱
盤21上の型枠25内側に複数(図では一つの熱盤に3
本、合計9本)の木材Wを並列に載置し、木材Wを互い
に対向する熱盤21間に収容する。なお、本実施例で
は、木材として幅130mm、厚さ30mm、長さ20
00mmのスギ板目材が用いられている。ここで、木材
Wの含水率は、気乾の約10%から繊維飽和点の約25
%の間が好適であり、より好ましくは13〜18%の間
である。なお、本実施例では、9本の木材の平均全乾含
水率は13.2%であった。
【0028】次に、前記駆動部材12の前進(上昇)作
動により加圧盤15を前進(上昇)させる。その際、ま
ず最下段における下側の熱盤21aが木材Wと共に前進
(上昇)して前記木材Wが上側の熱盤21cと接触し、
更なる駆動部材12の前進(上昇)により熱盤21cが
押し上げられて該熱盤21c上の木材Wがその上の熱盤
21dと接触し、更なる駆動部材12の前進(上昇)に
より前記熱盤21dが押し上げられて該熱盤21d上の
木材Wが最上位の熱盤21bと接触する。このようにし
て互いに対向する熱盤21同士を近接させ、熱盤21間
で木材を挟むように該熱盤21を木材Wに密着させた状
態で熱盤21の近接を一旦停止させ、その後、前記熱盤
21の経路22内に高温・高圧の水蒸気を流通させるこ
とにより、当該熱盤21の温度を木材Wの軟化温度まで
上昇(昇温)させる。前記軟化温度は、木材Wの含水率
に応じて変わるが、約40〜約140℃であり、本実施
例では120℃とした。
【0029】なお、前記軟化温度まで上昇させるのに代
えて、軟化温度よりも高い温度である後述の固定化処理
用設定温度まで熱盤21を加熱するようにしても良い
が、その場合には熱盤21の温度が不均一になり、ひい
ては木材Wの温度も不均一になって固定化処理に必要と
なる時間が木材Wの部分毎に異なり、圧密固定化製品の
品質が安定しなくなるおそれがある。したがって、この
例のように、一旦軟化温度まで熱盤21を加熱してその
温度付近で維持するのが好ましい。
【0030】次いで、再び前記駆動部材12を前進(昇
降)作動させることにより、前記対向する熱盤21同士
の近接を再開して、図5に示すように木材Wを所定の厚
み(ここでは17mm)まで圧縮する。このとき、圧縮
速度が早い場合には、木材W内の空気や水蒸気が抜けに
くく、木材Wに作用する圧力が高くなるため、木材Wに
割れや亀裂等が発生したり、木材の軟化が不十分となっ
て内部割れが起こったりして品質が低下するおそれがあ
る。一方、前記圧縮速度が遅い場合には、作業効率が悪
化してしまう。このことを考慮すると、具体的な圧縮速
度としては、1分当たり2mm〜10mm、より好まし
くは1分当たり3mm〜5mmとするのが良い。
【0031】その後、前記木材Wの圧縮状態を維持した
まま、前記各熱盤21の温度を固定化処理用設定温度
(最高加熱温度)まで上昇させ、木材Wの固定化を行
う。前記固定化処理用設定温度は約140℃〜約200
℃の範囲に設定され、特に150℃〜170℃に設定す
るのが好ましい。本実施例では前記固定化処理用設定温
度を160℃とした。なお、前記固定化処理用設定温度
が低い場合には、木材Wの固定化が甘くなり、後述の熱
盤21間の密閉空間Yに導入される水蒸気の作用による
化学変化を十分に起こさせることができなくなるため、
圧密固定化処理後の製品が吸湿に起因して元の形状に経
時回復し易くなる。反対に、前記固定化処理用設定温度
が高い場合には、木材Wの固定化の効果は大きいが、木
材Wの劣化による機械的強度の低下が著しくなり、さら
には木材特有の香りや色調も著しく損なわれてしまう。
【0032】前記熱盤21の温度が固定化処理用設定温
度に到達した後、その状態を所定の固定化処理時間維持
すると共に、前記熱盤21又は型枠25(実施例では型
枠25)に形成された水蒸気導入口27を介して密閉空
間Y内へ高温・高圧の水蒸気を導入する。前記固定化処
理時間は、木材Wの含水率等を考慮して適宜設定され、
本実施例では60分とされている。
【0033】前記水蒸気の導入は、加熱冷却制御の一例
を示す図6から理解されるように、熱盤21の温度が固
定化処理用設定温度に到達してから所定時間t1経過し
た後に密閉空間内蒸気導入弁V3を開いて開始され、さ
らには、木材の固定化処理終了時(冷却開始時)の所定
時間t2前に密閉空間内蒸気導入弁V3を閉じて停止さ
れる。このようにすれば、木材W内に水蒸気を浸透さ
せ、それによって木材Wの化学変化を十分起こさせるこ
とができ、その結果、木材Wを十分かつ均一に固定化す
ることができ、乾燥等による変形量の少ない圧密化製品
を得ることができる。なお、前記密閉空間Y内への水蒸
気の導入を、熱盤21の温度が固定化処理用設定温度に
到達する前に開始した場合には、水蒸気が凝縮して前記
密閉空間Y内が水で満たされた状態となり、圧密化製品
の含水率が多くなってしまい、その結果、圧密化製品の
乾燥等による変形量が増加する可能性が高い。
【0034】また、前記水蒸気の導入開始時及び導入停
止時に関する時間t1,t2は、使用する木材Wの含水
率等に応じて適宜定められる。具体的に言えば、含水率
の不足する過乾燥木材を圧密固定化する場合には、前記
水蒸気の導入が遅れると、固定化に必要な水蒸気が不足
してしまい、固定化が甘くなって、前記製品化後におけ
る経時回復が起こりやすくなったり、製品が局部的に変
形したりする等、均一性に欠けた製品となり、他方、前
記水蒸気の導入終了が遅れると、冷却を効率よく行えな
くなって処理効率が低下するるため、それらを考慮し
て、前記t1,t2を設定する必要がある。本実施例で
は前記t1を60秒、t2を60秒とした。
【0035】ここで、前記密閉空間Y内へ導入する水蒸
気の圧力が密閉空間Y内の水蒸気圧力より高い場合に
は、当該水蒸気が凝縮して前記密閉空間Y内が水で満た
された状態となり、圧密化製品の含水率が多くなって圧
密固定化製品の使用時における乾燥等による変形量が増
加してしまう。そのため、前記導入する水蒸気の圧力A
2(MPa)は、熱盤21の加熱温度が固定化処理用設
定温度に到達した時における密閉空間Y内の水蒸気圧力
A1(MPa)に対して等しい或いは低くされ、好まし
くはA1≧A2≧(A1−0.02)MPaとなるよう
に設定される。本実施例では、前記導入水蒸気の圧力を
密閉空間Y内の水蒸気圧力より0.01MPa低くして
いる。また、同様の理由により、前記密閉空間Y内へ導
入する水蒸気の温度B2(℃)は、前記固定化処理用設
定温度B1(℃)に対し、B1≧B2≧(B1−5)℃
となるように設定される。本実施例では、前記導入水蒸
気の温度を前記固定化処理用設定温度より5℃低くして
いる。
【0036】前記熱盤21の温度が固定化処理用設定温
度に達してから前記固定化処理時間が経過した時に、木
材Wの圧縮状態(対向する熱盤同士の近接状態)を保っ
たまま、前記熱盤21内部の経路22内に、前記高温・
高圧の水蒸気(加熱媒体)の代わりに冷却水(冷却媒
体)を流通させることによって、熱盤21及び木材Wを
冷却する。その際、本実施例では、温度が100℃にな
った熱盤21については、冷却水の供給を一旦止め、全
ての熱盤21の温度が100℃になった時点で、再度、
全ての熱盤21内に冷却水を供給するように前記冷却水
制御部Zによって冷却水を制御している。このようにす
れば、熱盤21の違いによって木材が不均一に冷却され
ることが少なくなり、冷却不足に起因して発生する木材
製品表面の膨れ等を防止でき、歩留まりが向上する。
【0037】そして、前記熱盤21が所定温度(実施例
では40℃)以下になった時に、前記駆動部材12の後
退(下降)作動によって、互いに対向する熱盤21同士
を離間させ(型開き)、熱盤21間から製品(圧密固定
化された木材)を取り出せば、当該木材の圧密固定化処
理は終了する。
【0038】上記実施例の圧密固定化処理により得られ
た製品に対して、次のように固定化度の確認試験(ここ
では30℃の水浸漬1時間と沸騰水浸漬1時間の2水
準)を行った。今回の確認試験では、製品(圧密固定化
木材)の一方の木口から10mm,100mm,200
mm,500mm,1000mm,1500mm,18
00mm,1900mm,1990mm位置の9箇所か
ら長さ10mm、幅130mm、厚さ30mmの試験片
を切り出し、各試験片を30℃の水及び沸騰水に1時間
浸漬した。その後、全乾して厚さを測定し、変化率(厚
み変化率)を次式で算出した。全乾方法は105℃雰囲
気の熱風乾燥機にて24時間行った。変化率(%)=
〔浸漬後の全乾板厚÷圧密固定化処理後の板厚−1〕×
100
【0039】このようにして得られた変化率と、次式で
算出された補正値(=5.29)から定めた判定用基準
計算値(=5)とを比較して固定化度の評価(前記変化
率が5以下の場合は○(可)、5より超える場合は×
(不可))を行った。 補正値=0.3×10×30÷17=5.29 上の補正値を得る式は、含水率1%当たりの収縮率を
0.3%、元の木材の含水率が10%、元の板厚が30
mm、圧密固定化処理後の板厚が17mmであることに
基づく。
【0040】なお、幅130mm、厚さ30mm、長さ
2000mm、平均全乾含水率12.3%のスギ板目材
に対して、上記実施例と同じプレス装置を用い、木材の
圧縮後に密閉空間内への水蒸気の導入を行わないことを
除き、その他の条件は上記実施例と全て同じにして、厚
さ17mmとなるよう圧密固定化処理を行って比較例1
を得た。また、幅130mm、厚さ30mm、長さ20
00mm、平均全乾含水率15.4%のスギ板目材に対
して、上記実施例と同じプレス装置を用い、木材の圧縮
後に密閉空間内へ水蒸気を導入するのに代えて該水蒸気
より0.02MPa低い圧縮空気を導入したことを除
き、その他の条件は上記実施例と全て同じにして厚さ1
7mmとなるよう圧密固定化処理を行って比較例2を得
た。前記比較例1及び2に対しても前記と同様にして固
定化度の確認試験(固定化評価)を行った。その結果を
表1,2に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】上の表1及び2からも分かるように、上記
実施例では、一般の生活条件を想定した30℃浸漬試験
にも、さらに過酷な煮沸浸漬試験においても変化量が少
なく、木材の木口付近における固定化度の甘さを確実に
改善でき、さらには木材全体も十分かつ均一に固定化さ
れている。一方、比較例1,2では、煮沸浸漬試験にお
いて、木口付近の固定化度が耐えられず、変化量の多さ
が著しい結果となった。これは、木材の長手方向の中央
部では含水率が十分であるが、木口付近は過乾燥であっ
たためと推測される。
【0044】
【発明の効果】以上図示し説明したように、本発明に係
る木材の圧密固定化処理方法によれば、金型の熱盤によ
る木材の圧縮後における前記圧縮状態を維持しながら木
材を加熱して固定化を行う際に、熱盤間の密閉空間内へ
水蒸気を導入し、その水蒸気を木材内に十分かつ均一に
浸透させることができ、木材内の含水率を均一かつ簡単
に調整することができるので、木材の十分かつ均一な圧
密固定化が可能となる。その結果、圧密固定化された製
品(木材)の形状安定性,表面特性,耐久性,強度が向
上し、反りや曲がりや局部的な膨らみ等の発生が微少と
なり歩留まりが改善され、品質が向上する。さらに、当
該圧密固定化処理方法によれば、良好に圧密固定化処理
を行える木材の含水率範囲は広がるため、特に過乾燥木
材に対して効果が大きく、天乾法や人工乾燥にも対応で
きる。
【0045】また、本発明の圧密固定化処理方法におい
ては、前記熱盤の温度が固定化処理用設定温度に到達し
た後に、前記密閉空間内へ水蒸気を導入するため、密閉
空間内で水蒸気が凝縮し難く、圧密固定化製品の含水率
が多くなり過ぎるのを防ぐことができる。したがって、
圧密固定化製品の、乾燥等に起因する変形を極力抑える
ことができる。また、圧密した木材を固定化する際の固
定化処理用設定温度を下げることができるので、木材の
熱劣化が減少し、圧密固定化製品の機械的強度の低下を
少なくできると共に、香りや色調の悪化を防ぐことがで
き、本来の木材の特徴を保持できる。さらには、設備の
光熱費を低減できる利点もある。
【0046】特に、請求項2の発明の如く、密閉空間内
へ導入する水蒸気の圧力を、熱盤の加熱温度が固定化処
理用設定温度に到達した時における密閉空間内の水蒸気
圧力以下とすれば、前記密閉空間内の水蒸気がより凝縮
し難くなり、圧密固定化製品の含水率増大防止が容易と
なる。
【0047】請求項3の発明のように、熱盤を木材に密
着させた状態で対向する熱盤同士の近接を一旦停止して
当該熱盤の温度を木材の軟化温度まで上昇させ、次い
で、対向する熱盤同士の近接を再開して所定の厚みまで
木材を圧縮し、前記熱盤を固定化処理用設定温度まで上
昇するようにすれば、木材の圧密固定化をより効率的か
つ良好に実施することができる。
【0048】請求項4の発明の如く、熱盤の冷却開始前
に密閉空間内への水蒸気の導入を終了するようにすれ
ば、木材をより一層、十分かつ均一に効率よく固定化す
ることができ、乾燥等に起因する変形量の少ない圧密固
定化製品を効率よく得ることができる。
【0049】請求項5の発明のように、前記固定化処理
用設定温度を140℃〜200℃とすれば、木材の固定
化が甘くなるのを防ぎ、圧密固定化製品の吸湿等に起因
する経時回復が一層起こり難くなると共に、木材の熱劣
化が減少し、圧密固定化製品の機械的強度の低下、及び
香りや色調の悪化を防止できる。
【0050】請求項6の発明の如く、圧密固定化を行う
木材の含水率を10〜25%とすれば、形状安定性,表
面特性,耐久性,強度に優れた圧密固定化製品をより簡
単に得ることができる。
【0051】請求項7の発明のように、多段プレス装置
を用いて木材の圧密固定化処理を行うようにすれば、生
産効率が極めて良くなり有利である。また、当該発明の
ように、互いに対向する熱盤の少なくとも一方の熱盤の
対向面周縁に形成された型枠、或いは熱盤に金型外から
密閉空間に通じる水蒸気導入口を形成し、該水蒸気導入
口を介して密閉空間内へ水蒸気を導入するように構成す
れば、金型構造が簡単になり、設計上及びコスト上有利
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る木材の圧密固定化方法
を実施するプレス装置全体を示す断面図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】プレス装置及びそれに接続される配管等を示す
概略図である。
【図4】同実施例における木材を圧密する前のプレス装
置の金型の一部分を示す断面図である。
【図5】同実施例における木材を圧密した後のプレス装
置の金型の一部分を示す断面図である。
【図6】本発明の圧密固定化方法における加熱冷却制御
の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 プレス装置(圧縮固定化装置) 20 金型 21 熱盤 25 型枠 27 水蒸気導入口 S 密閉空間 W 木材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する熱盤を有する密閉可能な
    金型を用いて木材を加熱及び圧縮することによって木材
    の圧密固定化処理を行う方法において、 前記金型の熱盤間に木材を収容して熱盤により木材を加
    熱及び圧縮すると共に前記熱盤の温度を固定化処理用設
    定温度まで上昇させ、 前記熱盤が固定化処理用設定温度に到達した後に前記熱
    盤間の密閉空間内へ水蒸気を導入して木材の含水率を調
    整しながら圧縮状態を維持し、 その後に前記圧縮状態で熱盤を冷却することを特徴とす
    る木材の圧密固定化方法。
  2. 【請求項2】 密閉空間内へ導入する水蒸気の圧力を、
    熱盤の加熱温度が固定化処理用設定温度に到達した時に
    おける密閉空間内の水蒸気圧力に対して等しい或いは低
    いことを特徴とする請求項1に記載の木材の圧密固定化
    方法。
  3. 【請求項3】 熱盤により木材を加熱及び圧縮すると共
    に前記熱盤の温度を固定化処理用設定温度まで上昇させ
    る際、 互いに対向する熱盤を近接させ、該熱盤を木材に密着さ
    せた状態で熱盤の近接を一旦停止して当該熱盤の温度を
    木材の軟化温度まで上昇させ、 次いで、前記対向する熱盤の近接を再開して所定の厚み
    まで木材を圧縮し、前記熱盤を固定化処理用設定温度ま
    で上昇させることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    木材の圧密固定化方法。
  4. 【請求項4】 熱盤の冷却開始前に、密閉空間内への水
    蒸気の導入を終了することを特徴とする請求項1〜3の
    何れか一項に記載の木材の圧密固定化方法。
  5. 【請求項5】 固定化処理用設定温度が140℃〜20
    0℃であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項
    に記載の木材の圧密固定化方法。
  6. 【請求項6】 圧密固定化を行う木材の含水率が10〜
    25%であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一
    項に記載の木材の圧密固定化方法。
  7. 【請求項7】 密閉可能な金型は、圧縮方向に複数段と
    された熱盤を備えると共に互いに対向する熱盤同士が近
    接及び離間可能なようにされ、前記互いに対向する熱盤
    の少なくとも一方の熱盤の対向面周縁には熱盤同士の近
    接によって熱盤間に密閉空間を形成する型枠が形成さ
    れ、前記熱盤又は型枠に金型外から密閉空間に通じる水
    蒸気導入口が形成されていることを特徴とする請求項1
    〜6の何れか一項に記載の木材の圧密固定化方法。
JP2001246072A 2001-08-14 2001-08-14 木材の圧密固定化方法 Expired - Fee Related JP4787432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246072A JP4787432B2 (ja) 2001-08-14 2001-08-14 木材の圧密固定化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246072A JP4787432B2 (ja) 2001-08-14 2001-08-14 木材の圧密固定化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003053705A true JP2003053705A (ja) 2003-02-26
JP4787432B2 JP4787432B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=19075703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001246072A Expired - Fee Related JP4787432B2 (ja) 2001-08-14 2001-08-14 木材の圧密固定化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4787432B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183631A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Mywood 2 Kk 圧密成形木板及びその製造方法並びに変形木板の整形方法
JP2014124799A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mywood 2 Kk 圧密材及びその製造装置、その製造方法
KR101422909B1 (ko) 2012-04-04 2014-07-24 서울대학교산학협력단 근적외선 분광분석법을 이용한 목재의 함수율 측정 방법 및 탄화도 제어 방법
WO2016086658A1 (zh) * 2014-12-02 2016-06-09 王凯 用于将软木压密变硬木的设备
JP2017140800A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 アートフォルム有限会社 加工木材の製造方法及びそれにより得られた加工木材
JP2017533113A (ja) * 2014-12-02 2017-11-09 凱 王 蒸気を吹き込み軟材を圧密加工して硬材にする方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655713U (ja) * 1992-01-31 1994-08-02 和彦 豊村 多段式プレス機
JP2001071304A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Ryutaro Tsuda 圧縮木材とその製造法及び該圧縮木材の加工法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655713U (ja) * 1992-01-31 1994-08-02 和彦 豊村 多段式プレス機
JP2001071304A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Ryutaro Tsuda 圧縮木材とその製造法及び該圧縮木材の加工法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183631A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Mywood 2 Kk 圧密成形木板及びその製造方法並びに変形木板の整形方法
KR101422909B1 (ko) 2012-04-04 2014-07-24 서울대학교산학협력단 근적외선 분광분석법을 이용한 목재의 함수율 측정 방법 및 탄화도 제어 방법
JP2014124799A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mywood 2 Kk 圧密材及びその製造装置、その製造方法
WO2016086658A1 (zh) * 2014-12-02 2016-06-09 王凯 用于将软木压密变硬木的设备
JP2017533113A (ja) * 2014-12-02 2017-11-09 凱 王 蒸気を吹き込み軟材を圧密加工して硬材にする方法
JP2017140800A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 アートフォルム有限会社 加工木材の製造方法及びそれにより得られた加工木材

Also Published As

Publication number Publication date
JP4787432B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1308252B1 (en) A method and device for the moulding of wood fibre board
KR100616750B1 (ko) 온간 액압 성형 장치
EP0699120B1 (en) Method for compressive shape-drying of wood
JP2003053705A (ja) 木材の圧密固定化方法
CN106584634A (zh) 一种木材表层压缩方法及其木材表层压缩材
US9610707B2 (en) Method and device for the molding of wood fiber board
RU2516259C2 (ru) Способ обработки древесных заготовок и устройство для его осуществления
CN110303566B (zh) 一种木制品成型设备及方法
JPH0747511A (ja) 木質材の熱処理方法
JP2001058304A (ja) 木材の乾燥方法
JP3148501B2 (ja) 木質材の熱処理方法
JP3136048B2 (ja) 木質材の安定化方法
JP3202065B2 (ja) 木材の処理装置
JP2004345175A (ja) 木材の熱処理方法
JP3134769U (ja) 木材の蒸気加圧加工装置
JP3107484B2 (ja) 木質材の熱処理方法
JP3136047B2 (ja) 木質材の圧密化処理方法
JP3809408B2 (ja) 表層圧縮木質材料の製造方法及び製造装置
JP2006205359A (ja) 木材の表面圧密化方法および装置
JP3488566B2 (ja) 木質材の寸法安定化処理方法
RU1794017C (ru) Способ изготовлени древесностружечных плит и лини дл его осуществлени
JPH06238615A (ja) 木質材の熱処理方法
JPH06238617A (ja) 木質材の熱処理方法
WO2002081992A1 (en) Method for drying timber
JPH10235613A (ja) 変形木材の製造方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4787432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees