JP2003053615A - ピンミラーカッタの取付機構 - Google Patents

ピンミラーカッタの取付機構

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JP2003053615A
JP2003053615A JP2001244581A JP2001244581A JP2003053615A JP 2003053615 A JP2003053615 A JP 2003053615A JP 2001244581 A JP2001244581 A JP 2001244581A JP 2001244581 A JP2001244581 A JP 2001244581A JP 2003053615 A JP2003053615 A JP 2003053615A
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pin mirror
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mirror cutter
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Masaharu Takiguchi
正治 滝口
Yasuharu Imai
康晴 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプとドライブとを1つの部材で行うこ
とができるとともに取付作業性の良いピンミラーカッタ
の取付機構を提供する。 【解決手段】 ピンミラーカッタ1は、カッタ取付部7
の内周部に嵌合されつつ外周部近傍をカッタ取付部7に
回動可能に設けられたクランパー10によって保持され
る。クランパー10の第1凹部11aに配置される部分
のうち、回転方向A前方側には端面10bが形成され、
第1凹部11aには端面10bと接する第2端面14が
形成されている。また、クランパー10のうち、カッタ
取付部7と対向する部分には傾斜面15を有する凸部1
2が形成され、凸部12と嵌合する第2凹部16には傾
斜面15と摺動可能に接する第2傾斜面16aが形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復動式内燃機関
のクランクシャフトを加工するピンミラーカッタに関す
るものであって、特にピンミラーカッタのカッタ本体
を、加工機に設けられたカッタ取付部に着脱するための
ピンミラーカッタの取付機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、往復動式内燃機関のクランクシャ
フトを加工する工具として、例えば特開平9−3090
19号公報に掲載されているようなピンミラーカッタが
ある。このピンミラーカッタは、円環状に形成されたカ
ッタ本体と、カッタ本体の内周部に着脱可能に取り付け
られた複数のチップとを有している。チップのそれぞれ
は切刃を有しており、カッタ本体の内周面から切刃を突
出させた状態でカッタ本体にボルトによって着脱可能に
取り付けられている。ピンミラーカッタは加工機のカッ
タ取付部に取り付けられ、カッタ取付部の回転駆動によ
って回転することにより、チップの切刃で被削物(クラ
ンクシャフト)を加工する。ここで、カッタ取付部は円
環状に形成されており、ピンミラーカッタ(カッタ本
体)はカッタ取付部の内周部に嵌合状態で取り付けられ
る。
【0003】ピンミラーカッタをカッタ取付部に取り付
けるには、カッタ取付部の内周部にピンミラーカッタ
(カッタ本体)を嵌合するとともに、カッタ取付部に回
動可能に設けられているクランパー(クランプ部材)を
カッタ本体上に回動させ、カッタ本体とカッタ取付部と
を固定することによって取り付ける。クランパーは、カ
ッタ本体及びカッタ取付部と対向する面を平面状に形成
されており、カッタ本体の外周部近傍表面を押さえるこ
とでカッタ本体を保持する。
【0004】また、カッタ本体には、カッタ取付部に設
けられているキー部材と嵌合するキー溝が形成されてい
る。そして、キー部材をキー溝に嵌合することにより、
これらキーを介してカッタ取付部の回転駆動力がカッタ
本体に伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のピンミラーカッタにおいては、カッタ本体とカッタ取
付部との固定(クランプ)はクランパーによって行わ
れ、一方、カッタ取付部の回転駆動力のカッタ本体への
伝達(ドライブ)はキーによって行われる。このよう
に、クランプとドライブとは異なる部材によって行われ
るので、それぞれの部材の接続作業やセッティングを別
々に行わなければならず、手間がかかるとともに装置構
成も煩雑であった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、クランプとドライブとを1つの部材で行
うことができるとともに取付作業性の良いピンミラーカ
ッタの取付機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載のピンミラーカッタの取付機構は、
所定方向に回転駆動可能で環状に形成されたカッタ取付
部の内周部にピンミラーカッタを取り付けるピンミラー
カッタの取付機構において、前記ピンミラーカッタは、
前記カッタ取付部の前記内周部に嵌合されつつ外周部近
傍を前記カッタ取付部の内周部近傍に設けられたクラン
プ部材によって保持され、前記クランプ部材の前記ピン
ミラーカッタ上に配置される部分のうち、前記所定回転
方向前方側には該回転方向に対して略垂直な端面が形成
され、前記ピンミラーカッタには、前記端面と接する第
2端面を有する第1凹部が形成され、前記クランプ部材
のうち、前記カッタ取付部と対向する部分には、前記所
定回転方向前方側を向く面が傾斜面とされた前記カッタ
取付部に向かって窄まるテーパ状凸部が形成され、前記
カッタ取付部には、前記テーパ状凸部のうち前記所定回
転方向前方側の傾斜面と接する第2傾斜面を有する第2
凹部が形成されていることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、カッタ取付部に回動可能
に設けられたクランプ部材の端面がピンミラーカッタの
第1凹部の第2端面に接することによって、カッタ取付
部の回転駆動力(ドライブ)がピンミラーカッタに伝達
される。このように、クランプ部材によってクランプ機
能のほかにドライブ機能を実現できる。また、ピンミラ
ーカッタをカッタ取付部に取り付けるときにクランプ部
材を押しつけるように固定する際、クランプ部材のテー
パ状凸部の傾斜面と第2凹部の第2傾斜面とが摺動する
ことにより、クランプ部材は第2傾斜面に案内されつつ
端面をピンミラーカッタの第2端面に押しつける方向に
若干回動するので、クランプ部材の端面とピンミラーカ
ッタの第2端面とは確実に接触する。また、ピンミラー
カッタが所定方向に回転中、クランプ部材はピンミラー
カッタから反力を受けて自転しようとするが、テーパ状
凸部の傾斜面と第2凹部の第2傾斜面との当接によって
クランプ部材は自転せず、クランプ機能及びドライブ機
能は安定して発揮される。
【0009】また、請求項2に記載のピンミラーカッタ
の取付機構は、所定方向に回転駆動可能で環状に形成さ
れたカッタ取付部の外周部にピンミラーカッタを取り付
けるピンミラーカッタの取付機構において、前記ピンミ
ラーカッタは、前記カッタ取付部の前記外周部に嵌合さ
れつつ内周部近傍を前記カッタ取付部の外周部近傍に設
けられたクランプ部材によって保持され、前記クランプ
部材の前記ピンミラーカッタ上に配置される部分のう
ち、前記所定回転方向前方側には該回転方向に対して略
垂直な端面が形成され、前記ピンミラーカッタには、前
記端面と接する第2端面を有する第1凹部が形成され、
前記クランプ部材のうち、前記カッタ取付部と対向する
部分には、前記所定回転方向前方側を向く面が傾斜面と
された前記カッタ取付部に向かって窄まるテーパ状凸部
が形成され、前記カッタ取付部には、前記テーパ状凸部
のうち前記所定回転方向前方側の傾斜面と接する第2傾
斜面を有する第2凹部が形成されていることを特徴とす
る。
【0010】すなわち、請求項1に記載のピンミラーカ
ッタの取付機構は、ピンミラーカッタの内周部にチップ
を配置した、いわゆるインターナル型のピンミラーカッ
タに対して適用されるが、請求項2に記載のピンミラー
カッタの取付機構は、ピンミラーカッタの外周部にチッ
プを配置した、いわゆるエクスタナール型のピンミラー
カッタに対して適用される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のピンミラーカッタ
の取付機構について図1〜図6を参照しながら説明す
る。図1はピンミラーカッタの全体平面図、図2は本発
明のピンミラーカッタの取付機構の要部拡大平面図、図
3はクランパー(クランプ部材)の斜視図、図4はピン
ミラーカッタ及びカッタ取付部のそれぞれに形成された
凹部を示す平面図、図5は図2のB−B矢視図、図6は
図2のC−C矢視図である。
【0012】図1において、ピンミラーカッタ1は、円
環状に形成されたカッタ本体2と、カッタ本体2の内周
部に着脱可能に取り付けられた複数のチップ3とを有し
ている。チップ3のそれぞれは切刃4を有しており、カ
ッタ本体2の内周面から切刃4を突出させた状態でカッ
タ本体2にボルト5によって着脱可能に取り付けられて
いる。ピンミラーカッタ1は所定の加工機のカッタ取付
部7に取り付けられる。ここで、カッタ取付部7は円環
状に形成されており、加工機のもとで回転駆動する。ピ
ンミラーカッタ1(カッタ本体2)はカッタ取付部7の
内周部に嵌合状態で取り付けられる。
【0013】カッタ本体2の外周部には環状テーパ部8
が形成されている。また、カッタ取付部7の内周部に
は、加工機の主軸と同軸な環状テーパ部9が形成されて
いる。環状テーパ部8の外周面と環状テーパ部9の内周
面とは、互いに対向して面接触するとともにカッタ取付
部7に対するカッタ本体2の挿入方向に向かって漸次縮
径する傾斜面とされている。そして、環状テーパ部8と
環状テーパ部9とを嵌合させることにより、カッタ本体
2とカッタ取付部7とが接続される。環状テーパ部9に
よってピンミラーカッタ1の軸線と加工機の主軸の回転
軸線との同軸性が維持される。ここで、ピンミラーカッ
タ1は自身の軸線回りに所定方向(図1の矢印A方向)
へ回転するようになっている。
【0014】図2に示すように、ピンミラーカッタ1
(カッタ本体2)は、カッタ取付部7の内周部に嵌合さ
れつつ、その外周部近傍の表面(一面)をクランパー
(クランプ部材)10によって保持される。クランパー
10はカッタ取付部7の内周部近傍の表面(一面)に、
クランプねじ10aを中心に回動可能に設けられてお
り、クランプねじ10aを締め付けることによって回動
せずに固定される。そして、図2,図3に示すように、
クランパー10は一部に切欠部(端面)10bを有して
おり、平面視略半月状となっている。切欠部である端面
10bは平坦面となっている。ここで、クランパー10
を図2の状態にした際、端面10bはピンミラーカッタ
1の回転方向A前方側に配置される。そして、図2のよ
うにクランパー10の一部をピンミラーカッタ1上に配
置した際、端面10bのうち、少なくともピンミラーカ
ッタ1上に配置される部分の面は、ピンミラーカッタ1
の回転方向Aに対して略垂直になるように形成されてい
る。
【0015】図2,図4に示すように、カッタ本体2の
外周部近傍の表面(環状テーパ部8)とカッタ取付部7
の内周部近傍の表面にはそれぞれ略半月状凹部(第1凹
部)11a及び略半月状凹部11bがそれぞれ形成され
ている。そして、カッタ本体2とカッタ取付部7とを位
置合わせしつつ接続することにより、第1凹部11a及
び略半月状凹部11bによって略円形凹部11が形成さ
れている。クランパー10はこの円形凹部11に配置さ
れ、クランパー10のクランプねじ10aは、カッタ取
付部7の略半月状凹部11bに取り付けられている。ま
た、第1凹部11aには、クランパー10の端面10b
と接する第2端面14が形成されている。この第2端面
14も、ピンミラーカッタ1の回転方向Aに対して略垂
直になるように形成されている。
【0016】ここで、図2に示すように、カッタ本体2
の環状テーパ部8にはキー溝20aが形成されており、
一方、カッタ取付部7の内周部にはキー溝20aと嵌合
するキー部材20bが設けられている。そして、カッタ
本体2とカッタ取付部7とは、キー溝20aとキー部材
20bとを嵌合することにより位置合わせされる。した
がって、これらキーを用いて位置合わせすることによ
り、略半月状凹部(第1凹部)11aと略半月状凹部1
1bとが接続され、略円形凹部11が形成される。な
お、本実施形態においては、キー溝20aはカッタ本体
2の環状テーパ部8に周方向に等間隔で8箇所形成され
ており、キー部材20bはカッタ取付部7に1箇所設け
られている。
【0017】また、クランパー10の下面一部には円弧
状のガイド溝10cが形成されており、ガイド溝10c
にはカッタ取付部7に固定されているガイド用凸部(ボ
ルト)13が配置されている。クランパー10は、クラ
ンプ時において回動される際、ガイド溝10cが形成さ
れている範囲だけガイド用凸部13によって回動範囲を
規制される。
【0018】図2,図3,図5に示すように、クランパ
ー10のうち、カッタ取付部7の表面と対向する部分、
すなわち、クランパー10の下面には、カッタ取付部7
に向かって突出する凸部12が形成されている。凸部1
2は、図5に示すように下方に向かって垂直に突出した
部分と、図6に示すように、カッタ取付部7に向かって
窄まるテーパ状部分(テーパ状凸部)とを有している。
このうち、図6に示すように、テーパ状凸部12には、
回転方向A前方側に傾斜面15を有している。
【0019】図2,図4,図5,図6に示すように、カ
ッタ取付部7の表面のうち、略半月状凹部11bには、
凸部12と嵌合する第2凹部16が形成されている。こ
の第2凹部16には、クランパー10のテーパ状凸部1
2の傾斜面15と接する第2傾斜面16aが形成されて
いる。
【0020】次に、上述した構成を有するクランパー1
0を用いてカッタ取付部7にピンミラーカッタ1を取り
付ける方法について説明する。まず、クランパー10
を、端面10bがカッタ取付部7の内空部側を向くよう
に配置する。すなわち、クランパー10をカッタ取付部
7の内空部に露出(突出)させないように略半月状凹部
11bに配置しておく。そして、カッタ取付部7にピン
ミラーカッタ1を前記キーを用いて位置合わせしつつ挿
入し、嵌合状態とする。
【0021】ピンミラーカッタ1をカッタ取付部7に嵌
合したら、クランパー10を回動し、図2の状態にす
る。すなわち、クランパー10の凸部(テーパ状凸部)
12を、第2凹部16に嵌合させるように、クランパー
10を回動させる。ここで、クランパー10を回動する
際には、クランプねじ10aを若干ゆるめておき、ガイ
ド溝10cからガイド用凸部13が外れてしまわない程
度に、クランパー10を上方向(クランパー10とカッ
タ取付部7とが離間する方向)に持ち上げつつ回動させ
る。こうすることにより、クランパー10の凸部12が
第2凹部16に配置しやすくなる。こうして、クランパ
ー10が第1凹部11aに回動することによって、クラ
ンパー10の凸部12が第2凹部16に嵌合する。
【0022】そして、クランパー10の凸部12が第2
凹部16に嵌合したら、クランプねじ10aを締め付け
ることによりクランパー10が固定され、カッタ本体2
はカッタ取付部7に堅固に固定され、ピンミラーカッタ
1の加工機への取り付けが完了する。
【0023】このとき、クランプねじ10aの締め付け
に伴って、所定回転方向A前方側に形成されている傾斜
面15と第2傾斜面16aとが摺動(図6中、矢印y参
照)し、クランパー10は、端面10bを第2端面14
に押しつける方向(図2中、矢印R参照)に若干回動さ
れる。したがって、クランパー10の端面10bとピン
ミラーカッタ1の第2端面14とは密着する。
【0024】被削物(クランクシャフト)を加工するに
は、ピンミラーカッタ1の内空部にクランクシャフトを
配置し、カッタ取付部7の回転駆動によってピンミラー
カッタ1を回転(図1中、矢印A参照)することによ
り、チップ3の切刃4でクランクシャフトを加工する。
そして、固定保持されたクランクシャフトに対してピン
ミラーカッタ1を自転させながら公転させて軸方向に適
宜移動させることで、クランクシャフトはピンミラーカ
ッタ1の切刃4によって所定形状に加工される。
【0025】ここで、ピンミラーカッタ1が所定方向A
に回転しながら加工することにより、クランパー10は
ピンミラーカッタ1の第2端面14から反力を受けて矢
印Rと反対側に自転しようとするが、凸部12の傾斜面
15を含む全ての端面と、第2凹部16の第2傾斜面1
6aを含む全ての端面との当接によって反力を受けるこ
とができるので、クランパー10は矢印Rと反対側に自
転せず、したがって、クランプ機能及びドライブ機能は
安定して発揮される。
【0026】以上説明したように、カッタ取付部7に回
動可能に設けられたクランパー10の端面10bがピン
ミラーカッタ1の第1凹部11aの第2端面14に接す
ることによって、カッタ取付部7の回転駆動力(ドライ
ブ)がピンミラーカッタ1に確実に伝達される。また、
クランパー10がクランプ面である第1凹部11aを押
さえることによってピンミラーカッタ1は固定(クラン
プ)される。このように、クランパー10のみによって
クランプ機能のほかにドライブ機能を実現できる。
【0027】また、ピンミラーカッタ1をクランプする
際、クランパー10はクランプねじ10aの締め付けに
よってカッタ取付部7を押しつけるが、この押しつけに
よってクランパー10のテーパ状凸部12の傾斜面15
と第2凹部16の第2傾斜面16aとが摺動することに
より、クランパー10は第2傾斜面16aに案内されつ
つ端面10bをピンミラーカッタ1の第2端面14に押
しつける方向に若干回動されるので、クランパー10の
端面10bとピンミラーカッタ1の第2端面14とは確
実に接触する。したがって、カッタ取付部7の回転駆動
力はピンミラーカッタ1に安定して伝達される。
【0028】また、上記実施形態では、ピンミラーカッ
タ1の内周部にチップ3を配置した、いわゆるインター
ナル型のピンミラーカッタについて説明したが、ピンミ
ラーカッタの外周部にチップを配置した、いわゆるエク
スタナール型のピンミラーカッタにも適用可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ピンミラーカッタを加
工機のカッタ取付部に取り付ける際、回転方向前方側に
端面を有するクランプ部材を用い、ピンミラーカッタに
は端面と接する第2端面を形成したことにより、クラン
プ機能とドライブ機能とをクランプ部材によって実現す
ることができる。また、クランプ部材に傾斜面を有する
テーパ状凸部を形成するとともにカッタ取付部に傾斜面
と接する第2傾斜面を形成したことにより、これら傾斜
面と第2傾斜面との摺動によってくさび効果が生じ、ク
ランプ部材の端面を簡易な構成でピンミラーカッタの第
2端面に密着させることができる。したがって、ピンミ
ラーカッタとカッタ取付部との接続作業性は向上すると
ともに、安定した加工が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンミラーカッタの取付機構を示す全
体平面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】クランプ部材の斜視図である。
【図4】ピンミラーカッタ及びカッタ取付部のそれぞれ
に形成された凹部を示す平面図である。
【図5】図2のB−B矢視図である。
【図6】図2のC−C矢視図である。
【符号の説明】
1 ピンミラーカッタ 2 カッタ本体 7 カッタ取付部 10 クランパー(クランプ部材) 10b 端面(切欠部) 11a 第1凹部(略半月状凹部) 12 テーパ状凸部(凸部) 14 第2端面 15 傾斜面 16 第2凹部 16a 第2傾斜面 A ピンミラーカッタの回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 康晴 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 3C022 CC01 CC06 JJ01 JJ04 JJ18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に回転駆動可能で環状に形成さ
    れたカッタ取付部の内周部にピンミラーカッタを取り付
    けるピンミラーカッタの取付機構において、 前記ピンミラーカッタは、前記カッタ取付部の前記内周
    部に嵌合されつつ外周部近傍を前記カッタ取付部の内周
    部近傍に設けられたクランプ部材によって保持され、 前記クランプ部材の前記ピンミラーカッタ上に配置され
    る部分のうち、前記所定回転方向前方側には該回転方向
    に対して略垂直な端面が形成され、 前記ピンミラーカッタには、前記端面と接する第2端面
    を有する第1凹部が形成され、 前記クランプ部材のうち、前記カッタ取付部と対向する
    部分には、前記所定回転方向前方側を向く面が傾斜面と
    された前記カッタ取付部に向かって窄まるテーパ状凸部
    が形成され、 前記カッタ取付部には、前記テーパ状凸部のうち前記所
    定回転方向前方側の傾斜面と接する第2傾斜面を有する
    第2凹部が形成されていることを特徴とするピンミラー
    カッタの取付機構。
  2. 【請求項2】 所定方向に回転駆動可能で環状に形成さ
    れたカッタ取付部の外周部にピンミラーカッタを取り付
    けるピンミラーカッタの取付機構において、 前記ピンミラーカッタは、前記カッタ取付部の前記外周
    部に嵌合されつつ内周部近傍を前記カッタ取付部の外周
    部近傍に設けられたクランプ部材によって保持され、 前記クランプ部材の前記ピンミラーカッタ上に配置され
    る部分のうち、前記所定回転方向前方側には該回転方向
    に対して略垂直な端面が形成され、 前記ピンミラーカッタには、前記端面と接する第2端面
    を有する第1凹部が形成され、 前記クランプ部材のうち、前記カッタ取付部と対向する
    部分には、前記所定回転方向前方側を向く面が傾斜面と
    された前記カッタ取付部に向かって窄まるテーパ状凸部
    が形成され、 前記カッタ取付部には、前記テーパ状凸部のうち前記所
    定回転方向前方側の傾斜面と接する第2傾斜面を有する
    第2凹部が形成されていることを特徴とするピンミラー
    カッタの取付機構。
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