JP2003053184A - 吸水剤組成物及び吸収性物品 - Google Patents

吸水剤組成物及び吸収性物品

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裕子 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間使用した場合に、優れた消臭性能と安定
した吸収特性を有する吸水剤組成物及び吸収性物品を提
供する。 【解決手段】ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担
持したシクロデキストリンと吸水性樹脂を含む吸水剤組
成物、また、ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担
持したシクロデキストリンと、吸水性樹脂とを含む吸収
体と、液透過性を有する表面シート、及び液不透過性を
有する背面シートを備える吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸水剤組成物及び吸
収性物品に関するものである。更に詳しくは、紙オムツ
や生理用ナプキン、失禁パット等の衛生材料の吸収体中
に用いた場合に特に優れた消臭性能と安定した吸収特性
を有する吸水剤組成物および吸収性物品に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、体液を吸収させることを目的とし
て吸水性樹脂が紙オムツや生理用ナプキン、失禁パット
等の衛生材料の構成材料の一つとして幅広く利用されて
いる。
【0003】上記吸水性樹脂としては、例えば、ポリア
クリル酸部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリルグ
ラフト重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト
重合体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重
合体のケン化物、カルボキシメチルセルロース架橋体、
アクリロニトリル共重合体若しくはアクリルアミド共重
合体の加水分解物またはこれらの架橋体、カチオン性モ
ノマーの架橋体、架橋イソブチレン−マレイン酸共重合
体、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸とアクリル酸の架橋体等が知られている。従来から上
記の吸水性樹脂に望まれる吸水特性としては、体液等の
水性液体に接した際の高い吸収倍率、優れた吸収速度、
通液性、膨潤ゲルのゲル強度、水性液体を含んだ基材か
ら水を吸い上げる吸引量等が唱えられている。また、大
人用のおむつなどに用いられる吸水性樹脂には、消臭と
いう機能も望まれている。消臭性を付与する試みとして
は、吸水性樹脂とツバキ科植物の葉抽出物とからなる吸
水剤(特開昭60-158861号公報)、製茶及び吸水性樹脂
を含んでなる吸収性物品(特開平2-41155号公報)、吸
水性樹脂に塩化ベンザルコニウム及び/又はグルコン酸
クロルヘキシジンを含有した樹脂を含む使い捨ておむつ
(特開昭63-135501号公報)、吸水性樹脂の内部にゼオ
ライト粒子が分散された消臭性樹脂組成物(特開平8-17
6338号公報)、わさび抽出物、からし抽出物、またはイ
ソチオシアン酸アリルの少なくとも1種のパウダーと、
該パウダーの抗菌消臭作用を持続させる持続剤として吸
水ゲル化剤を備えてなる持続性抗菌消臭剤(特開2000-5
1339号公報)、吸水性樹脂とアンモニア産生菌に対して
抗菌機能を有する化合物とアンモニアに対してアンモニ
アに対して中和能または、中和能および吸着能を有する
薬剤とからなる粉末状の消臭性/抗菌性吸水剤(特開20
00-79159号公報)等が知られている。また、従来よりお
むつなどの体液吸収物品に使用した吸水性樹脂は、尿を
吸収し膨潤した状態で時間がたつと劣化・分解が生じる
ことが知られおり、このような劣化・分解による安定性
低下を防ぐために、吸水性樹脂を含有した吸収体中に酸
化剤を配する検討(特開昭63-153060号公報)、吸水性
樹脂に、少なくとも1種のトロポロン誘導体の、シクロ
デキストリン包接化合物を含有させる方法(特開昭9-15
7535号公報)等が提案されている。しかしながら、上
記、消臭性を改善する従来の方法では、実使用に耐える
十分な効果は見られられず、また、吸水性樹脂の劣化・
分解を防止する性能についても、同様に十分な効果を発
揮することができない場合があった。さらに、消臭性と
劣化・分解防止という両性能をあわせもつことができな
いため、従来の方法で得られた吸水性樹脂を用いた吸水
性物品について、臭いや吸収力の経時変化等の問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、長時間使用した場合に、優れた消臭性能と吸収特性
を有する吸水剤組成物及び吸収性物品を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは吸水剤をオ
ムツ等の吸収性物品に組み入れた場合の優れた消臭性能
と優れた吸収特性という観点から鋭意検討した結果、ヨ
ウ素および/またはヨウ化物イオンを担持したシクロデ
キストリンと吸水性樹脂を含む吸水剤組成物が上記目的
が達成できることを見出し本発明を完成させるに至っ
た。
【0006】すなわち本発明の吸水剤組成物は、ヨウ素
および/またはヨウ化物イオンを担持したシクロデキス
トリンと、吸水性樹脂とを含む吸水剤組成物よりなるこ
とを特徴としており、好ましくは、吸水性樹脂がアクリ
ル酸およびアクリル酸塩を主構成単位とする水膨潤性架
橋重合体で、かつ、シクロデキストリンがβシクロデキ
ストリンであることが好ましい。
【0007】また、本発明の吸収性物品は、ヨウ素およ
び/またはヨウ化物イオンを担持したシクロデキストリ
ンと、吸水性樹脂とを含む吸収体と、液透過性を有する
表面シート、及び液不透過性を有する背面シートを備え
る吸収性物品であることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳しく説明する。 (1)吸水性樹脂 本発明における吸水性樹脂としては、一般に吸水性樹脂
前駆体を表面架橋処理するという製造方法により得られ
る。
【0009】吸水性樹脂前駆体は、例えば、水溶液重合
あるいは逆相懸濁重合により合成される。該吸水性樹脂
前駆体としては、具体的には、例えば、ポリアクリル酸
部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリルグラフト重
合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体の
中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケ
ン化物、アクリロニトリル共重合体若しくはアクリルア
ミド共重合体の加水分解物またはこれらの架橋体、カル
ボキシル基含有架橋ポリビニルアルコール変性物、架橋
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等の1種以上が
挙げられ、単独またはブレンドとして使用される。上記
の吸水性樹脂前駆体は、例えば、(メタ)アクリル酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、
イタコン酸、β−アクリロイルオキシプロピオン酸等の
不飽和カルボン酸またはこれらの中和物から選ばれる1
種類以上の単量体を重合若しくは共重合させた後、該重
合体に対して必要により粉砕・分級等の操作を行い、粒
子径を調整することにより得られる。上記酸基の中和率
は、好ましくは30〜100モル%、更に好ましくは6
0〜90モル%、更により好ましくは65〜75モル%
の範囲内に調整される。酸基の中和は、重合前に水溶液
中で酸基含有単量体として行なってもよいし、該重合体
の水溶液、つまり重合ゲルの後中和で行なってもよい
し、両者を併用してもよい。中和する塩としては、ナト
リウム塩、リチウム塩、カリウム塩、アンモニア、アミ
ン類などが好ましい。
【0010】単量体としては、上記単量体のうち、(メ
タ)アクリル酸及びこれらの中和物がより好ましい。重
量平均粒子径は、好ましくは100μm〜600μmの
範囲内、より好ましくは200〜500μmの範囲に調
整することが好ましい。
【0011】更に、吸水性樹脂前駆体は、上記単量体と
共重合可能な別の単量体との共重合体であってもよい。
上記別の単量体としては、具体的には、例えば、ビニル
スルホン酸、スチレンスルホン酸、2−(メタ)アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メ
タ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アク
リロイルプロパンスルホン酸等のアニオン性不飽和単量
体及びその塩;メタアクリルアミド、N−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリ
ルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート等のノニオン性の親水基含有
不飽和単量体;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、及び、これらの四級塩等のカ
チオン性不飽和単量体等が挙げられる。吸水性樹脂前駆
体は、架橋され水不溶性であることが必須であり、水可
溶分が20重量%以下、好ましくは15重量%以下、更
に好ましくは10重量%以下である。また、水の吸水倍
率は自重の10倍〜1000倍、生理食塩水の吸収倍率
は自重の20〜100倍が好ましい。また、上記吸水性
樹脂前駆体は、自己架橋でもよいが、好ましくは複数の
重合性不飽和基や、複数の反応性基を有する架橋剤と反
応または共重合させることにより、その内部が架橋され
たものである。上記の架橋剤としては、具体的には、例
えば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリン
アクリレートメタクリレート、エチレンオキシド変性ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリ
アリルホスフェート、トリアリルアミン、ポリ(メタ)
アリロキシアルカン、(ポリ)エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテ
ル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、エチレンジアミン、ポリエチレンイミン、グリシジ
ル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら架橋剤
は、単独で用いてもよく、また、2種類以上を混合して
用いてもよい。上記例示の化合物のうち、複数の重合性
不飽和基を有する化合物を架橋剤として用いることがよ
り好ましい。
【0012】架橋剤の使用量は、上記単量体の合計量に
対して0.01モル%〜2モル%の範囲内が好ましく、
0.03モル%〜0.2モル%の範囲内がより好まし
い。
【0013】また、上記重合開始時には、例えば、過硫
酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等の
ラジカル重合開始剤、或いは、紫外線や電子線等の活性
エネルギー線等を用いることができる。また、酸化性ラ
ジカル重合開始剤を用いる場合には、例えば、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L−ア
スコルビン酸等の還元剤を併用してレドックス重合を行
っても良い。これら重合開始剤の使用量は、0.001
モル%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.01モル%
〜0.5モル%の範囲内がより好ましい。
【0014】また重合時に単量体に炭酸塩、アゾ化合物
等の発泡剤や不活性気体等を含有させ、得られる吸水性
樹脂前駆体を多孔質構造にして、比表面積を増加させる
手法も好ましい。
【0015】また本発明における吸水性樹脂前駆体の製
造工程としては、例えば水溶液重合の場合、単量体水溶
液の調整−重合−重合体の細粒化−乾燥−粉砕−分級と
いう一連の工程が挙げられる。
【0016】上記水溶液重合する場合、一般に10重量
%〜飽和濃度、好ましくは20〜60重量%の単量体水
溶液を調整し、次いで重合する。重合方法としては双椀
型ニーダー中で、必要に応じ攪拌しながら、重合する方
法、容器中で注型重合する方法、駆動するベルト上で
(連続的に)静置重合する方法等が挙げられる。
【0017】上記重合工程で得られる該重合体(含水ゲ
ル)を乾燥するため、所定の粒子径にまで前記含水ゲル
は細粒化されることが望ましい。含水ゲルの細粒化は双
椀型ニーダー等により攪拌しながら重合することにより
重合時に行なったり、重合後のゲルをミートチョッパー
等を用いてダイスから押出すことにより行なうことが出
来る。またカッティングミル等により細粒化することも
出来る。細粒化されたゲルの粒径は、乾燥機の能力等に
より適宜設定することが出来るが、一般に0.1〜10
mmの範囲が好ましい。0.1mmよりもゲルが細かい
と得られる吸水性樹脂の物性の低いものとなる恐れがあ
る。10mmよりも大きいと乾燥されにくくなる恐れが
ある。
【0018】細粒化工程においては10mmよりも大き
い粗ゲル及び0.1mmよりも小さい微ゲルが生成し得
る。これら重合物を取り出し、例えば単量体水溶液や重
合ゲルに添加することが出来る。上記細粒化工程で細粒
化されたゲルは乾燥工程で乾燥される。乾燥方法として
は、例えば、熱風乾燥機、気流乾燥機、流動層乾燥機、
ドラムドライヤー、マイクロ波、遠赤外線等を用いるこ
とが出来る。乾燥温度は120℃以上であり、好ましく
は150〜250℃の範囲であり、より好ましくは16
0〜220℃の範囲である。
【0019】一般に上記の吸水性樹脂前駆体を、更に架
橋剤を用いることにより、その吸収倍率と加圧下吸収倍
率と吸水速度等の吸収特性を向上させることが好まし
い。具体的には、吸水性樹脂前駆体の表面近傍を架橋剤
を用いて架橋させることにより吸収性物品に好適な吸水
性樹脂が得られる。即ち、本発明にかかる吸水性樹脂は
好ましくは前記した水溶液重合あるいは逆相懸濁重合に
よって得られる吸水性樹脂前駆体、好ましくは水溶液重
合によって得られる吸水性樹脂前駆体、即ち、重量平均
粒子径が100μm〜600μmの範囲内、より好まし
くは重量平均粒子径が200μm〜500μmの範囲内
で粒径が106μm未満の粒子の割合が10重量%以下
と、さらに5重量%以下となるように、重合、分級等の
操作により調整して得られたものを、吸水性樹脂(吸水
性樹脂前駆体)の有する官能基と反応し得る架橋剤(以
下、表面架橋剤と表す)の存在下に加熱処理することに
より得られる。上記吸水性樹脂前駆体は、所定形状に造
粒されていてもよく、また、球状、鱗片状、不定形破砕
状、顆粒状等の種々の形状であってもよい。さらに、吸
水性樹脂前駆体は、実質、未造粒の1次粒子であっても
よく、また、1次粒子の造粒体であってもよい。
【0020】上記の表面架橋剤としては吸水性樹脂前駆
体の有する官能基たとえば酸性基と反応し得る官能基を
有するものであり、通常、該用途に用いられている公知
の架橋剤が例示される。
【0021】吸水性樹脂前駆体の官能基が例えばカルボ
キシル基である場合には、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレン
グリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ジオール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポ
リグリセリン、2−ブテン−1,4−ジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,2−シクロヘキサノール、トリメチロールプ
ロパン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ポリオキシプロピレン、オキシエチレンオキシプロピレ
ンブロック共重合体、ペンタエリスリトール、ソルビト
ールなどの多価アルコール化合物;エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテ
ル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリ
セロールポリグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテル、グリシドール等のエポキシ化合
物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、ポリアリルアミン、ポリエチレン
イミン等の多価アミン化合物;2,4−トリレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の多価
イソシアネート化合物;1,2−エチレンビスオキサゾ
リン等の多価オキサゾリン化合物;1,3−ジオキソラ
ン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2
−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−
1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−
1,3−ジオキサン−2−オン、1,3−ジオキソパン
−2−オン等のアルキレンカーボネート化合物;モノ、
ジ、ポリのオキサゾリジン化合物;エピクロロヒドリ
ン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロロヒドリ
ン等のハロエポキシ化合物;亜鉛、カルシウム、マグネ
シウム、アルミニウム、鉄、ジルコニウム等の水酸化物
及び塩化物等の多価金属化合物;γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン等のシランカップリング剤;ポリアミドポリ
アミンエピハロヒドリン樹脂;等より選ばれる1種また
は2種以上のものが例示できる。好ましくは多価アルコ
ール化合物、多価アミン化合物、多価エポキシ化合物、
及びアルキレンカーボネート化合物から選ばれる少なく
とも1種を含むものである。
【0022】表面架橋剤の使用量は、用いる化合物やそ
れらの組み合わせ等にもよるが、吸水性樹脂前駆体の固
形分100重量部に対して、0.001重量部〜5重量
部の範囲内が好ましく、0.01重量部〜1重量部の範
囲内がより好ましい。上記の表面架橋剤を用いることに
より、吸水性樹脂前駆体、つまり、吸水性樹脂の表面近
傍の架橋密度を内部よりも高くすることができ、本発明
の樹脂に必要な吸収特性を有するものができる。表面架
橋剤の使用量が10重量部を越える場合には、不経済と
なるばかりか、吸水性樹脂における最適な架橋構造を形
成する上で、表面架橋剤の量が過剰となるため、吸収倍
率が低下し好ましくない場合がある。また、表面架橋剤
の使用量が0.001重量部未満の場合には、吸水性樹
脂における加圧下吸引力が向上しにくい場合がある。
【0023】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合す
る際には、溶媒として水を用いることが好ましい。水の
使用量は、吸水性樹脂前駆体の種類や粒径等にもよる
が、吸水性樹脂前駆体の固形分 100重量部に対し
て、0を越え、20重量部以下が好ましく、0.5重量
部〜10重量部の範囲内がより好ましい。
【0024】また、吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを
混合する際には、必要に応じて、溶媒として親水性有機
溶媒を用いてもよい。上記の親水性有機溶媒としては、
例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアル
コール等の低級アルコール類;アセトン等のケトン類;
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;N,
N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスル
ホキシド等のスルホキシド類等が挙げられる。親水性有
機溶媒の使用量は、吸水性樹脂前駆体の種類や粒径等に
もよるが、吸水性樹脂前駆体の固形分100重量部に対
して、20重量部以下が好ましく、10重量部以下の範
囲内がより好ましい。
【0025】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合す
る際には、例えば、上記の親水性有機溶媒中に吸水性樹
脂前駆体を分散させた後、表面架橋剤を混合してもよい
が、混合方法は、特に限定されるものではない。種々の
混合方法のうち、必要に応じて水及び/または親水性有
機溶媒に溶解させた表面架橋剤を、吸水性樹脂前駆体に
直接、噴霧若しくは滴下して混合する方法が好ましい。
また、水を用いて混合する場合には、水に不溶な微粒子
状の粉体や、界面活性剤等を共存させてもよい。
【0026】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合す
る際に用いられる混合装置は、両者を均一かつ確実に混
合するために、大きな混合力を備えていることが好まし
い。上記の混合装置としては、例えば、円筒型混合機、
二重壁円錐型混合機、V字型混合機、リボン型混合機、
スクリュー型混合機、流動型炉ロータリーデスク型混合
機、気流型混合機、双腕型ニーダー、内部混合機、粉砕
型ニーダー、回転式混合機、スクリュー型押出機等が好
適である。
【0027】また、吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを
混合した後、加熱処理を行うことが好ましい。上記加熱
処理の処理温度は、用いる表面架橋剤にもよるが、40
℃以上250℃以下が好ましい。処理温度が40℃未満
の場合には、均一な架橋構造が形成されず、処理温度が
250℃を越える場合には、吸水性樹脂の劣化を引き起
こし、吸水性樹脂の性能が低下する場合があり注意を要
する。
【0028】上記の加熱処理は、通常の乾燥機または加
熱炉を用いて行うことができる。上記の乾燥機として
は、例えば、溝型混合乾燥機、ロータリー乾燥機、デス
ク乾燥機、流動層乾燥機、気流型乾燥機、赤外線乾燥機
等が挙げられる。本発明の吸水剤組成物は上記により得
られた吸水性樹脂にヨウ素および/またはヨウ化物イオ
ンを担持したシクロデキストリンを添加させることによ
り得られる。 (2)ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担持した
シクロデキストリン 本発明に用いることのできるヨウ素および/またはヨウ
化物イオンとは、酸化能力を有するあらゆる形態のヨウ
素を言う。例えば、元素状態のヨウ素、トリヨウ化物イ
オン、次亜ヨウ素酸イオン、ヨウ素酸イオン等がある。
酸化能力を有する形態とは、チオ硫酸ナトリウムで滴定
可能である。
【0029】これらのヨウ素および/またはヨウ化物イ
オンの使用量は、目的とする消臭機能および経時安定性
によっても異なるがその添加量は吸水性樹脂固形分 1
00重量部に対して、0.001〜10重量部の範囲が
好ましく、より好ましくは0.01〜5重量部の範囲で
ある。0.001重量部より少ないと十分な効果が得ら
れず、10重量部以上の場合は、添加量に見合った効果
が得られない。本発明に用いることのできるシクロデキ
ストリンとは、多数のD-グルコピラノース基がα1→4
グリコシド結合によって環化した構造を有するオリゴ糖
同属体であり、1分子中に含むグリコース基の数が6個
のα―シクロデキストリン、7個のβ―シクロデキスト
リン、8個のγ―シクロデキストリン、9個のδ―シク
ロデキストリンがある。また、水への溶解性を高めるた
め構造の一部をメチル化したものもある。本発明に使用
されるシクロデキストリンは特に限定するものではない
が、最も容易に包接体を形成することのできるβ―シク
ロデキストリンが好ましい。シクロデキストリンに担持
されるヨウ素および/またはヨウ化物イオンの量は、特
に限定されないが、シクロデキストリン固形分100重
量部に対して、0.1重量部〜200重量部が好まし
く、より好ましくは1重量部〜100重量部の範囲で、
さらに好ましくは、5重量部〜50重量部である。シク
ロデキストリンにヨウ素および/またはヨウ化物イオン
を担持させる方法としては、一般的には、溶媒、例えば
水中でヨウ素および/またはヨウ化物イオンおよびシク
ロデキストリンを攪拌混合し、必要により、乾燥および
粉砕をする方法。また、好ましくは適量の溶媒、例えば
水存在下、シクロデキストリン、ヨウ素および/または
ヨウ化物イオンを混練/スラリー化させ、必要により、
乾燥および粉砕をする方法。さらに好ましくは、水中で
ヨウ素および/またはヨウ化物イオンおよびシクロデキ
ストリンを攪拌混合し、スプレードライヤーで乾燥粉末
化する方法があるが、特に限定されるものはない。ま
た、ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担持したシ
クロデキストリンが粉末の場合の粒子径は、通常、0.
001〜1000μm、好ましくは、1〜600μmの
範囲であり、重量平均粒子径が500μm以下、更に好
ましくは300μm以下であることが好ましい。重量平
均粒子径が500μmより大きい場合には、尿と接触し
た場合のシクロデキストリン粉末に含まれる有効成分の
作用が不十分となり、安定した消臭性能が付与できない
場合があり好ましくないことがある。また吸水性樹脂の
重量平均粒子径に対して、シクロデキストリン粉末の重
量平均粒子径が小さい方が、優れた消臭性能および安定
性が付与できるため好ましい。 (3)吸水剤組成物 これらヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担持した
シクロデキストリンの添加方法としては、吸水性樹脂に
所望の量添加されるように、吸水性樹脂に直接混合させ
る方法(例えば粉体同士を混合する場合は、ドライブレ
ンド法)、ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担持
したシクロデキストリンを吸水性樹脂に直接混合したも
のに、水、水性液や各種有機溶剤などを、噴霧若しくは
滴下混合させる方法、ヨウ素および/またはヨウ化物イ
オンを担持したシクロデキストリンを水、水性液や各種
有機溶剤等に分散させたものを、吸水性樹脂に直接、噴
霧若しくは滴下混合させる方法等が例示できる。なお吸
水性樹脂の重合時にヨウ素および/またはヨウ化物イオ
ンを担持したシクロデキストリンを添加する方法、重合
後のゲルにヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担持
したシクロデキストリンを添加する方法を採用すること
も可能である。
【0030】本発明において吸水性樹脂とヨウ素および
/またはヨウ化物イオンを担持したシクロデキストリン
を混合する場合、必要により用いる水、水蒸気、または
水と親水性有機溶媒からなる水性液等の添加量は、吸水
性樹脂の種類や粒度によってその最適量は異なるが、通
常、水の場合、吸水性樹脂の固形分100重量部に対し
て、10重量部以下、好ましくは1〜5重量部の範囲で
ある。また使用される親水性有機溶媒の量は、同様に通
常、吸水性樹脂の固形分100重量部に対して、10重
量部以下、好ましくは0.1〜5重量部の範囲である。
【0031】本発明において吸水性樹脂とシクロデキス
トリン粉末とを混合する場合に使用する装置としては、
通常の装置でよく、例えば、円筒型混合機、スクリュー
型混合機、スクリュー型押出機、タービュライザー、ナ
ウター型混合機、V型混合機、リボン型混合機、双腕型
ニーダー、流動式混合機、気流型混合機、回転円盤型混
合機、ロールミキサー、転動式混合機などを挙げること
ができ、混合の際の速度は高速、低速を問わない。上記
の吸水性樹脂及び/または吸水剤組成物に、更に各種の
無機粉末を添加してもよい。無機粉末としては、具体的
には、例えば、二酸化珪素や酸化チタン等の金属酸化
物、天然ゼオライトや合成ゼオライト等の珪酸(塩)、
カオリン、タルク、クレー、ベントナイト等が挙げられ
る。このうち、二酸化珪素及び珪酸(塩)がより好まし
く、コールターカウンター法により測定された平均粒子
径が200μm以下の二酸化珪素及び珪酸(塩)がさら
に好ましい。その使用量は、吸水性樹脂及び/または吸
水剤組成物と無機粉体の組み合わせにもよるが、吸水性
樹脂及び/または吸水剤組成物100重量部に対し0.
001〜10重量部、より好ましくは0.01〜5重量
部である。吸水性樹脂及び/または吸水剤組成物と無機
粉体の混合方法は、特に限定されるものではなく、例え
ば粉体同士を混合するドライブレンド法、湿式混合法等
を採用できるが、ドライブレンド法がより好ましい。上
記の本発明に係る吸水剤組成物の製造方法においては、
さらに、必要に応じて、消臭剤、抗菌剤、香料、発泡
剤、顔料、染料、可塑剤、親水性短繊維、粘着剤、界面
活性剤、肥料、酸化剤、還元剤、水、塩類、キレーと
剤、殺菌剤、ポリエチレングリコールやポリエリレンイ
ミンなどの親水性高分子、パラフィンなどの疎水性高分
子、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹
脂、ポリエステル樹脂やユリア樹脂などの熱硬化性樹脂
等を添加する等、種々の機能を付与する工程を含んでい
てもよい。
【0032】以上の製造方法により得られる吸水剤組成
物は、ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担持した
シクロデキストリンと、吸水性樹脂とを含む吸水剤組成
物である。尚、本発明の吸水剤組成物の製法は、上記の
方法に特に限定されるものではない。 (4)吸収性物品 更に本発明の吸収性物品は、吸水剤組成物を含む吸収
体、液透過性を有する表面シート、及び液不透過性を有
する背面シートを備える吸収性物品である。また本発明
の吸収性物品は、ヨウ素および/またはヨウ化物イオン
を担持したシクロデキストリンと、吸水性樹脂とを含む
吸収体、液透過性を有する表面シート、及び液不透過性
を有する背面シートを備える吸収性物品である。
【0033】次いで、本発明の吸収性物品について説明
する。本発明の吸収性物品は、吸水剤組成物を含む吸収
体、液透過性を有する表面シート、及びとう液不透過性
を有する背面シートを備える吸収性物品であって、吸収
体に含まれる吸水剤組成物の重量比αが0.3以上であ
ることを特徴とするものである。αは好ましくは0.4
〜1.0、更に好ましくは0.5〜0.8の範囲であ
る。
【0034】本発明の吸収性物品において、吸収体に含
まれる吸収剤組成物の重量比が0.3未満の場合は、吸
水剤組成物の使用量が少なく、オムツ全体への消臭性能
の付与が十分に行われない場合が有り、好ましくない。
この吸収性物品の製造方法は、例えば繊維基材と吸水剤
組成物とをブレンドないしサンドイッチすることで吸収
体(吸収コア)を作成し、吸収コアを液透過性を有する
基材(表面シート)と液不透過性を有する基材(背面シ
ート)でサンドイッチして、必要に応じて、弾性部材、
拡散層、粘着テープ等を装備することで、吸収性物品、
特に大人用紙オムツや生理用ナプキンとすればよい。か
かる吸収コアは密度0.06〜0.50g/cc、坪量
0.01〜0.20g/cmの範囲に圧縮成形され
る。なお、用いられる繊維基材としては、親水性繊維、
例えば、粉砕された木材パルプ、その他、コットンリン
ターや架橋セルロース繊維、レーヨン、綿、羊毛、アセ
テート、ビニロン等を例示できる。好ましくはそれらを
エアレイドしたものである。一般の吸水性樹脂は、オム
ツ等の吸収性物品に用いると尿により経時的に吸水性樹
脂が劣化し、水溶化および/またはゲル強度が低下する
ことがある。これら経時変化により、ゲル粒子間および
/または吸収体の通液性の低下を引き起こし、吸収体で
の吸収速度の低下が見られる。この吸収体の吸収速度低
下は、実使用での漏れの原因のひとつに挙げられおり、
よって、尿により吸水性樹脂が劣化すると吸収性物品の
吸収特性が低下する場合がある。また、吸水性樹脂自体
では、尿などの消臭についてはあまり効果がなかった。
本発明の吸水剤組成物は、ヨウ素および/またはヨウ化
物イオンを担持したシクロデキストリンと吸水性樹脂を
用いることにより、長時間にわたり優れた消臭性能と、
優れた吸収特性を吸収性物品に付与することが出来、吸
収性物品に好ましく用いられる。これら効果の発現の機
構については明らかではないが、例えば、ヨウ素および
/またはヨウ化物イオンを担持したシクロデキストリン
が、液を吸収したとき徐々に放出され、効成分の作用と
ヨウ素および/またはヨウ化物イオンの酸化能力による
殺菌および雑菌の抑制、メルカプタン等の硫黄含有悪臭
成分の化学変性による無臭化、シクロデキストリンによ
る悪臭成分の包接作用等、また、ヨウ素の昇華性をシク
ロデキストリンに担持させることにより防ぎ、上記有効
成分量が、使用時(尿と接触時)まで変化しないという
ことが挙げられる。さらに、一般的に、ヨウ素および/
またはヨウ化物イオンを包接した化合物としてポリビニ
ルピロリドンとヨウ素の複合物が知られているが、しか
し、該化合物を使用すると消臭機能および吸水性樹脂の
経時安定性の面で本目的を十分に達成することはできな
かったことより、担持するシクロデキストリンとヨウ素
および/またはヨウ化物イオン間の相互作用が影響する
ことも考えられる。
【0035】このように本発明の吸水剤組成物は、吸収
性物品に消臭機能を付与でき、長時間にわたり、優れた
消臭性能と、かつ、安定した吸収特性を示すものであ
る。このような吸収性物品としては、具体的には、近年
成長の著しい大人用紙オムツをはじめ、子供用オムツや
生理用ナプキン、いわゆる失禁パッド等の衛生材料等が
挙げられ、それらに特に限定されるものではないが、吸
収性物品の中に存在する吸水剤組成物が非常に優れた消
臭性を有し、かつ、戻り量も少なく、ドライ感が著しい
ことにより、装着している本人、介護の人々の負担を大
きく低減することができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。なお、吸水剤組成物および吸収性物品
の諸性能は以下の方法で測定した。 (a)吸収倍率 吸水性樹脂(または吸水剤組成物)0.2gを不織布製
の袋(60mm×60mm)に均一に入れ、25℃に調
温した0.9重量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩
水)中に浸漬した。60分後に袋を引き上げ、遠心分離
機を用いて250Gで3分間水切りを行った後、袋の重
量W2(g)を測定した。また、同様の操作を吸水性樹
脂を用いないで行い、そのときの重量W1(g)を測定
した。そして、これら重量W1、W2 から、次式、 吸収倍率(g/g)=(重量W2(g) −重量W1
(g))/吸水性樹脂の重量(g) に従って吸収倍率(g/g)を算出した。 (b)ゲル安定性評価 0.005重量%のL−アスコルビン酸を含む人工尿
(人工尿組成:尿素95g、塩化ナトリウム40g、硫
酸マグネシウム5g、塩化カルシウム5g、イオン交換
水4855g)を用いて、100mlの蓋付きプラスチ
ック容器中で各吸水性樹脂組成物2gを25倍に膨潤さ
せ、温度37℃相対湿度90%の雰囲気下に所定時間放
置した。16時間後の膨潤ゲルの様子を目視および触感
で評価した。評価:○ゲルはしっかりしている。△同や
や軟化している。×同完全に崩壊している。 (c)消臭テスト(吸水性樹脂または吸水剤組成物) 成人10人より集めた人尿50mlを蓋付きの120m
lのポリプロピレンカップに加え、そこに吸水性樹脂
(または吸水剤組成物)2.0gを添加することにより
膨潤ゲルを形成させた。人尿は排泄後2時間以内のもの
を用いた。この容器に蓋をし、膨潤ゲルを37℃に保っ
た。液吸収から6時間後に蓋を開け、カップの上部から
約3cmの位置から成人20名のパネラーが臭いをかぐ
ことにより、消臭効果を判定した。 1:(無臭), 2:(ほとんど気にならない臭い),
3:(感知できるが許容できる臭い), 4:(強い
臭い), 5:(強烈な臭い)という判定基準で各人5
段階で得点を記載し平均値を求めた。なお吸水性樹脂
(または吸水剤組成物)を添加せず人尿だけで、同様の
操作を行ったものを標準品とし、その臭いを5として消
臭効果を評価した。 (d)吸収性物品の評価(吸収速度) 後述する実施例で得られた吸収性物品をもちい、吸収性
物品全体に荷重1.96kPaをかけ室温で放置した。吸
収性物品の中心部から直径50mm、高さ100mmの
円筒より、37℃に調整した0.005重量%のL−ア
スコルビン酸を含む人工尿(人工尿組成:尿素95g、
塩化ナトリウム40g、硫酸マグネシウム5g、塩化カ
ルシウム5g、イオン交換水4855g)75g入れ
た。入れ始めてから吸水性物品に人工尿が吸収されるま
での時間を吸収速度とした。荷重をかけたまま3時間放
置後、さらに上記手順で、2回目の液の吸収速度を測定
した。さらに、荷重をかけたまま3時間放置後、同様の
操作で3回目の液の吸収速度を測定した。 (e)吸収性物品の評価(消臭テスト) 後述する実施例で得られた吸収性物品を10×10cm
の大きさに切断し、蓋付きの250mlのポリプロピレ
ンカップに入れた。この容器に、成人から採取した尿5
0gを入れ、蓋をして容器全体を37℃に保った。6時
間後に蓋を開け、カップの上部(約3cmの位置)から
成人20名のパネラーが臭いをかぐことにより、消臭効
果を判定した。 1:(無臭), 2:(ほとんど気にならない臭い),
3:(感知できるが許容できる臭い), 4:(強い
臭い), 5:(強烈な臭い)という判定基準で各人の
判定結果を平均しその値を消臭結果とした。 〔参考例1〕75モル%の中和率を有するアクリル酸ナ
トリウムの水溶液5500g(単量体濃度33重量%)
に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレン
オキシドの平均付加モル数8)4.00gを溶解し反応
液とした。次に、この反応液を窒素ガス雰囲気下で30
分間脱気した。次いで、シグマ型羽根を2本有する内容
積10Lのジャケット付きステンレス製双腕型ニーダー
に蓋を付けて形成した反応器に、上記反応液を供給し、
反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続
いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム 2.
46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したと
ころ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜
80℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲ
ル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体
は、その径が約5mmに細分化されていた。この細分化さ
れた含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ30
0μm)の金網上に広げ、 150℃で90分間熱風乾
燥した。次いで、乾燥物を振動ミルを用いて粉砕し、さ
らに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分
級、調合することにより、重量平均粒子径320μmの
不定形破砕状の吸水性樹脂前駆体(a)を得た。
【0037】得られた吸水性樹脂前駆体(a)100重
量部に、プロピレングリコール1重量部と、エチレング
リコールジグリシジルエーテル0.05重量部と、水3
重量部と、イソプロピルアルコール1重量部とからなる
表面架橋剤を混合した。上記の混合物を210℃で50
分間加熱処理することにより吸水性樹脂(1)を得た。
この吸水性樹脂(1)の吸収倍率は33(g/g)であ
った。また、この吸水性樹脂の重量平均粒子径は、吸水
性樹脂前駆体とあまり変わらず、320μmであった。 〔実施例1〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリンにヨウ素を5%担持
させた粉体0.5重量部をドライブレンド法により混合
し、吸水剤組成物(1)を得た。吸水剤組成物(1)の
吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめ
た。 〔実施例2〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリンにヨウ素を5%担持
させた粉体1.0重量部をドライブレンド法により混合
し、吸水剤組成物(2)を得た。吸水剤組成物(2)の
吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめ
た。 〔実施例3〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリンにヨウ素を10%担
持させた粉体0.5重量部をドライブレンド法により混
合し、吸水剤組成物(3)を得た。吸水剤組成物(3)
の吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめ
た。 〔実施例4〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリンにヨウ素を10%担
持させた粉体1.0重量部と水2.0重量部を混合し、
吸水剤組成物(4)を得た。吸水剤組成物(4)の吸収
倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめた。 〔実施例5〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリンにヨウ素を20%担
持させた粉体0.5重量部をドライブレンド法により混
合し、吸水剤組成物(5)を得た。吸水剤組成物(5)
の吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめ
た。 〔実施例6〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリンにヨウ素を20%担
持させた粉体1.0重量部をドライブレンド法により混
合し、吸水剤組成物(6)を得た。吸水剤組成物(6)
の吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめ
た。 〔比較例1〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を、
比較用吸水剤組成物(1)とした。比較用吸水剤組成物
(1)の吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1に
まとめた。 〔比較例2〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にβ−シクロデキストリン1.0重量部をドラ
イブレンド法により混合し、比較用吸水剤組成物(2)
とした。比較用吸水剤組成物(2)の吸収倍率、ゲル安
定性および消臭効果を表1にまとめた。 〔比較例3〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部にポリビニルピロリドンにヨウ素を包接した市
販のポピドンヨード液(ポピドンヨード10%含有溶
液、有効ヨウ素10%対ポピドンヨード:明治製菓株式
会社製、イソジン液)5重量部を攪拌混合し、比較用吸
水剤組成物(3)を得た。比較用吸水剤組成物(3)の
吸収倍率、ゲル安定性および消臭効果を表1にまとめ
た。 〔比較例4〕参考例1で得られた吸水性樹脂(1)10
0重量部に1Nヨウ素溶液(和光純薬株式会社製)1.
0重量部を攪拌混合し、比較用吸水剤組成物(4)を得
た。比較用吸水剤組成物(3)の吸収倍率、ゲル安定性
および消臭効果を表1にまとめた。 〔実施例7〕実施例3で得られた吸水剤組成物(3)5
0重量部と、木材粉砕パルプ50重量部とを、ミキサー
を用いて乾式混合した。次いで、得られた混合物を、4
00メッシュ(目の大きさ38μm)に形成されたワイ
ヤースクリーン上にバッチ型空気抄造装置を用いて空気
抄造することにより、120mm×400mmの大きさ
のウェブに成形した。さらに、このウェブを圧力19
6.14kPaで5秒間プレスすることにより、坪量が
約0.047g/cmの吸収体を得た。続いて、液不
透過性のポリプロピレンからなる、いわゆる背面シート
(液不透過性シート)、上記吸収体、および、液透過性
のポリプロピレンからなる不織布の表面シート(液透過
性シート)を、両面テープを用いてこの順に互いに貼着
することにより、吸収性物品(つまり、大人用の紙オム
ツのパッドタイプ)(1)を得た、この吸収性物品
(1)の重量は45gであった。得られた吸収性物品
(1)の吸収速度と消臭テスト結果を表2にまとめた。 〔比較例5〕実施例7の吸水剤組成物(3)を、比較例
1で得られた比較用吸水剤組成物(1)に変更すること
により、比較用吸収性物品(1)を得た、この比較用吸
収性物品(1)の重量は45gであった。得られた比較
用吸収性物品(1)の吸収速度と消臭テスト結果を表2
にまとめた。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の吸水剤組成物は吸収性物品に消
臭機能を付与でき、長時間にわたり、優れた消臭性能
と、かつ、安定した吸収特性を示す新規な吸水剤組成物
である。また、本発明の吸収性物品は、その優れた消臭
性能、安定した吸収特性を示すため、紙オムツや生理用
ナプキン、大人用失禁パット、大人用オムツ等の衛生材
料等に特に好適に用いることができ、長時間にわたって
優れた装着感を維持できるものとなりうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/53 A61F 13/18 380B Fターム(参考) 3B029 BA14 BD22 4C003 AA24 HA01 4C098 AA09 CC03 DD23 DD25 DD26 DD27 4G066 AA08D AC01B AC01C AC17B AC35B BA03 BA05 BA36 BA38 CA02 CA43 DA11 EA05 FA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担
    持したシクロデキストリンと、吸水性樹脂を含む吸水剤
    組成物。
  2. 【請求項2】吸水性樹脂がアクリル酸およびアクリル酸
    塩を主構成単位とする水膨潤性架橋重合体である請求項
    1記載の吸水剤組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の吸水剤組成物を含
    む吸収体、液透過性を有する表面シート、及び液不透過
    性を有する背面シートを備える吸収性物品。
  4. 【請求項4】ヨウ素および/またはヨウ化物イオンを担
    持したシクロデキストリンと、吸水性樹脂とを含有した
    吸収体と、液透過性を有する表面シート、及び液不透過
    性を有する背面シートを備える吸収性物品。
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