JP2003053112A - 固液分離用ろ過体、その洗浄方法及びそれを用いた固液分離装置 - Google Patents

固液分離用ろ過体、その洗浄方法及びそれを用いた固液分離装置

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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔径1μm以上のろ過体によって水中の浮遊
物質を固液分離し、清澄な水を得る固液分離用のろ過体
の付着物除去にあたり、効率の良い洗浄が行える構造の
ろ過体ならびに洗浄方法を得る。 【解決手段】 被処理水に鉛直に浸漬するろ過体であっ
て、ろ過体下部にろ過体内部を洗浄するための空気導入
部又は空気導入部及び洗浄水導入部が設置され、ろ過体
上部は内部洗浄の空気又は空気及び洗浄水と洗浄により
剥離したろ過体内部の付着物を排出するための大気開放
された配管に連通されていることを特徴とする固液分離
用ろ過体。前記ろ過体下部に設置された空気導入部等か
ら空気又は空気及び洗浄水を導入し、その気泡のスクラ
ビング効果による剪断力でろ過体内部の付着物を除去
し、除去した付着物を空気とともにろ過体上部の大気開
放された配管から排出することを特徴とする固液分離用
ろ過体の洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理分野の全
般、例えば、河川水、湖沼水、用水、下水、廃水、屎尿
等の処理分野で、クリプトスポリディウムなどの原虫や
汚泥フロックなど水中の浮遊物質を固液分離するろ過
体、およびそれを用いた洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水中の浮遊物質を固液分離する方法とし
て、UF膜やMF膜を用いる膜ろ過がある。これらの膜
ろ過では、孔径1μm以下の膜が一般的に用いられる
が、高いfluxを得るためには大きな動力が必要とな
るため、目的に応じて孔径の大きな膜を用いて低動力で
高いfluxを得る方法が開発されている。たとえば、
クリプトスポリディウム除去を目的とした孔径1〜5μ
mの膜を用いる方法や、活性汚泥の固液分離を目的とし
た孔径10〜400μmのろ過体表面に、活性汚泥層を
形成させてろ過を行うダイナミックろ過などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような孔径1μ
m以上のろ過体を使用すると、被処理水中の浮遊物質が
ろ過体内部に入り込みやすく、それが蓄積して差圧上昇
につながるため、内部に入り込んだ浮遊物質を除去する
方法が重要になる。ろ過体の洗浄方法としては、その一
つにろ過面を通して外部へ気体や液体を圧力をかけて排
出させる逆洗があるが、逆洗ではろ過体内部の付着物を
ろ過体外部へ完全に排出することは困難であり、ろ過体
外部へ排除されなかったろ過体内部の付着物は圧密化し
て蓄積し、ろ過体の目詰まりとなる問題があった。そこ
で本発明は、孔径1μm以上のろ過体によって水中の浮
遊物質を固液分離し、清澄な水を得る固液分離後のろ過
体の付着物除去にあたり、効率の良い洗浄が行える構造
のろ過体ならびに洗浄方法を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記手段によ
り上記課題を解決した。 (1)被処理水に鉛直に浸漬するろ過体であって、ろ過
体下部にろ過体内部を洗浄するための空気導入部又は空
気導入部及び洗浄水導入部が設置され、ろ過体上部は内
部洗浄の空気又は空気及び洗浄水と洗浄により剥離した
ろ過体内部の付着物を排出するための大気開放された配
管に連通されていることを特徴とする固液分離用ろ過
体。 (2)ろ過体内部にその内部通路の断面積を減少するよ
うな内蔵物を持ち、ろ過体内部の空洗又は空洗及び水洗
浄時に空気又は空気及び水流速を増加させて洗浄効果を
増加させることができる構造を有することを特徴とする
前記(1)記載の固液分離用ろ過体。 (3)前記(1)又は(2)の固液分離用ろ過体を用
い、前記ろ過体下部に設置された空気導入部又は空気導
入部及び洗浄水導入部から空気又は空気及び洗浄水を導
入し、その気泡のスクラビング効果又はスクラビング効
果及び洗浄水の流通による剪断力でろ過体内部の付着物
を除去し、除去した付着物を空気又は空気及び洗浄水と
ともにろ過体上部の大気開放された配管から排出するこ
とを特徴とする固液分離用ろ過体の洗浄方法。 (4)前記(1)又は(2)記載の固液分離用ろ過体
を、内部空洗の空気又は空気及び洗浄水とろ過体内部の
付着物を排出する大気開放された配管を上端とし、内部
空洗用の空気導入部又は空気導入部及び内部洗浄用の洗
浄水導入部を下端として、複数のろ過体を垂直に等間隔
に配し、各ろ過体の上端同志及び下端同志がそれぞれ上
部配管及び下部配管に連結された1つ以上のろ過モジュ
ール、該ろ過モジュール下方に設置された外部空洗用散
気装置、及びモジュール周囲を囲む隔壁によって構成さ
れることを特徴とする固液分離装置。
【0005】本発明者等は、ろ過体の目詰まりの状態、
洗浄流体の種類と方法、吸引圧力等種々検討を行った。
そして、ろ過体の目詰まりによる透過水量の低下もしく
は吸引圧力の上昇を回復させる為に、ろ過体の透過水側
から供給側へ気体もしくは気体と液体を送る内部逆洗を
行うことに加え、ろ過体外部空洗を併用することによ
り、ろ過体表面および内部の洗浄が効果的に実施できる
ことを見出した。
【0006】本発明におけるろ過体は、洗浄に耐えられ
るものであれば、その材質は特に限定されず、高分子多
孔膜、不織布、織布、無機質多孔体、金属不織布、金属
網等いずれでもよく、その形状も中空糸状、円筒状、平
膜状、プリーツ状等いずれでも良い。孔径や強度に応じ
て材質、形状は選定される。
【0007】例えば、ダイナミックろ過に用いる孔径1
0μm以上のろ過体であると、特に耐久性の高い無機性
の多孔体、金属不織布、金属網が好ましく、さらに金属
網が好ましい。織布、金属網の場合、その織り方は平
織、綾織または朱子織が望ましく、これらの織布、金属
網は1層でも良いし、複数を組合せても良い。ろ過体の
平均孔径は10〜400μm、好ましくは25〜200
μm、さらに好ましくは50〜150μmがよい。孔径
が小さいと目詰まりを起こしやすく、孔径が大きいと処
理水中に被処理水中の浮遊物質の増加を招く。ろ過体の
形状は、好ましくは円筒状、平膜状、さらに好ましくは
円筒状である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のろ過体、ろ過モジ
ュール及び固液分離装置の構成について、図1,5,6
に基づいて説明を行うが、これに限定されるわけではな
い。なお、実施の形態及び実施例を説明するための全図
において、同一機能を有するものは同一符号を付けて説
明する。
【0009】本発明のろ過体1は、ろ過体内部の下部に
内部空洗用の空気導入部2が設置されていて、ろ過体上
部には内部空洗の空気2A及びろ過体内部の付着物を排
出する大気開放された配管3に連通している。一端を開
放することで、内部空洗の際に、気泡5は空気導入部2
から大気開放された配管3へ流れる。ろ過体内部6の付
着物は、気泡5のスクラビング効果による剪断力で剥離
され、ろ過体内部6に付着せず、空気2Aとともに大気
開放された配管3から空気と汚泥の混合物7としてろ過
体1外部へ排出される。さらに、内部空洗時に水導入部
4から水4Aを加えて洗浄を行うと、エアリフト効果に
より活性汚泥混合液を吸引することなく効率的にろ過体
内部の汚泥を排出できる。また、内部空洗に加え、ろ過
体1外部の付着物を除去する外部空洗手段14(図5参
照)を併用すると効果的である。
【0010】一方逆洗では、逆圧をかける必要があるの
で密閉構造となり、本発明のような大気開放された配管
3は持たない。そのために、ろ過体1外部へ排除されな
かったろ過体内部6の付着物や生物膜は、ろ過体内部6
に圧密化して蓄積するため目詰まりが生じ、ろ過差圧の
上昇を招いてしまう。
【0011】図5に示すように、ろ過モジュール8は1
つ以上のろ過体1で構成される。ろ過が行われる時、処
理水10はモジュール8下部から吸引される。内部空洗
が行われる時、空気はモジュール8下部へ供給され、気
泡5のスクラビング効果による剪断力でろ過体内部6に
付着していた汚泥を除去し、その汚泥とともにモジュー
ル8上部の大気開放された配管11から排出される。
【0012】内部空洗手段9と外部空洗手段14を併用
する場合のろ過ユニットは、図6に示すように、1つ以
上のろ過モジュール8、ろ過モジュール8下方に設置さ
れた外部空洗用の散気筒などの散気装置15、モジュー
ル8周囲を囲んだ隔壁12からなる。外部空洗手段14
ではろ過モジュール8下方に設置された散気装置15か
らの気泡がろ過ユニット13内を上昇する時、スクラビ
ング効果による剪断力でろ過体1外部の付着物を除去す
ることができる。
【0013】効果的な洗浄を行うためには、流路断面積
あたりの空気量に望ましい範囲が存在する。内部空洗操
作(以下「内部空洗」という)ではろ過体内部6の断面
積あたりの空気量、内筒管18(図2、図3参照)を設
置した場合は、内筒管18の断面積を差し引いた断面積
あたりの空気量で10〜500m3/m2・minが望ま
しく、さらに50〜200m3/m2・minが好まし
い。空気量が少ないと気泡5によるスクラビング効果が
不十分になり、ろ過体内部6に付着した付着物の剥離に
効果がなく、空気量が多すぎると流路が空気で満たされ
てしまい、スクラビング効果が低下する上に、エアリフ
ト効果により被処理水の吸い込みが多量に生じて、被処
理液中の浮遊物質がろ過体外部に付着する問題がある。
【0014】外部空洗手段14では、モジュール8の断
面積からろ過体1の断面積あたりの空気量で0.5〜1
0m3/m2・minが望ましく、さらに2.5〜5m3
/m2・minが好ましい。空気量が少ないと気泡5に
よるスクラビング効果が不十分になり、ろ過体1外部の
付着物の剥離に効果がなく、空気量が多すぎると空気量
あたりの洗浄効率が低下する。
【0015】内部空洗と外部空洗を併用する場合の洗浄
の順番は、外部空洗の後に内部空洗、内部空洗の後に外
部空洗、外部空洗・内部空洗を同時などのいずれでもよ
いが、内部空洗がはじめに行われるとエアリフト効果に
よる被処理水の吸い込みで、ろ過体外部に付着した汚泥
層の圧密化が起きるので、好ましくは外部空洗の後に内
部空洗、さらに好ましくは外部空洗の後に内部空洗さら
にその後に外部空洗を行うのがよい。
【0016】ろ過体1上部から連通している大気開放さ
れる配管3の被処理水の水面までの高さhは、内部空洗
時の排水量が、ろ過flux(透過流束)程度かそれ以
下を目安に設定する必要がある。それよりhが小さすぎ
ると、内部空洗時に目詰まりが生じる可能性が高くな
り、hが大きすぎると、ろ過体内部6に付着して内部空
洗で剥離された汚泥がろ過体1外部へ排出しきれなくな
る。水面からろ過体1のろ過部までの水深Hは、なくて
もよい。ただし、ろ過差圧に応じてろ過体内部6の水位
が低下し、ろ過体1外部の水位差が生じたろ過部で有効
にろ過が行われないので、差圧変動の範囲内でHを設け
るほうが望ましい。
【0017】また、図2について説明を行う。円筒型ろ
過体であればろ過体内部5の同心上に内筒管18を挿入
することでろ過体内部6の断面積を減少することがで
き、内部空洗時のスクラビング効果による剪断力を増加
させることができる。内筒管18は栓19がしてあり、
管18内は流体が流れない構造である。その両端の側面
は開口しており、容易に空気・水が通過でき、かつろ過
体1と同心状態を容易に保てる。また、ろ過体1外径D
と内筒管18外径dの比d/Dが、0.6〜0.9であ
るような内筒管18を挿入すると効果的に洗浄が行え
る。内筒管18は上記のd/Dを満たせば、直管でもテ
ーパー管でもよい。図4に示す平膜状のろ過体の場合に
ついて説明を行う。平膜状のろ過体であればろ過体内部
に両側の膜面とのクリアランスが等しくなるように板2
2を挿入することで、内筒型ろ過体に内筒管を挿入した
のと同じ効果が得られる。挿入される板の上下の端は、
容易に空気、水が通過できる状態でろ過体に固定されて
いる。ろ過面間の長さDと挿入される板の厚さdの比d
/Dが0.4〜0.9であるような板を挿入すると、効
果的に洗浄が行われる。
【0018】さらに図3について説明を行う。上記に説
明した図2と同様に、ろ過体内部6の同心上に内筒管1
8を設置したものであるが、内筒管18は空気配管とな
っており、ろ過体1上部から内部空洗の空気2Aを供給
できるようになっている構造である。
【0019】
【実施例】以下に実施例に基づき本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0020】実施例1 実施例1では、図2に示す金属網等を装着したろ過体1
で構成される固液分離装置(ろ過ユニット13)におい
て、被処理水である活性汚泥スラリをろ過するものであ
る。固液分離を中断後、外部空洗と内部空洗によって洗
浄するという一連の操作を繰り返し、ろ過差圧の性能試
験したものである。
【0021】以下、図2に示すろ過体1について説明を
行う。図2において、ろ過体1は、第1表に示される構
造のろ過体である。外筒管(ろ過体1)の外径D、長さ
L、内筒管18の両端側面に4ヶ所あるスリット状の開
口部20の幅aと長さb、ろ過体1上部に設けられた大
気開放される配管3の高さh、ろ過部までの水深Hは第
2表に示される。外筒管1と内筒管18の外径比d/D
=0.74である。内部空洗時にはろ過体内部6の下部
より空気2Aが供給され、気泡5がろ過体内部6を下部
から上部へ浮上する際に洗浄が行われる。外部空洗時に
はろ過体1外部の下方にある散気管15より空気2Aが
供給され、ろ過体1外部の洗浄が行われる。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】次に、図5のろ過モジュール8を説明す
る。ろ過体1は、第3表に示される状態で配置されてい
る。ろ過体1下部に配された集水管16によりろ過水が
集水される。
【0025】
【表3】
【0026】図6にろ過ユニット(固液分離装置)13
を示す。ろ過モジュール8下方に設置された散気管15
より空気2Aが供給され外部空洗が行われる。ろ過ユニ
ット13の周囲は隔壁12に囲まれている。
【0027】実験は、MLSS:2,000mg/リッ
トルの活性汚泥中に図6に示されるろ過ユニットを浸漬
し、第4表に示される方法でポンプにて一定流量で処理
水10を吸引し、2時間ごとに外部空洗、内部空洗の順
番で行い、これを繰り返した。その間の計測したろ過差
圧の経日変化を図7に示す。
【0028】
【表4】
【0029】設定された洗浄を行うことで、ろ過差圧の
上昇が見られず、洗浄が良好に行われていることが判明
した。ろ過体1を活性汚泥槽から引き上げ、観察した結
果からも、ろ過体外部・内部ともに汚泥付着が見られ
ず、洗浄が良好に行われていることが判明した。
【0030】比較例1 比較例は、内部に内筒管18を持ったろ過体1を用い、
ろ過体1上部は閉鎖され大気開放されない構造である。
ろ過体1の構造を図8に、ろ過モジュール8の構造を図
9に示す。洗浄方法は、空気逆洗で、空気は内部空洗と
同様にろ過体1下部から供給した。
【0031】比較例の結果では、1ヶ月間はろ過差圧の
変化は見られなかった。しかし、その後ろ過差圧は上昇
し続け、洗浄が不完全であることが判明した。ろ過体1
を活性汚泥槽から引き上げ、ろ過体内部6を観察したと
ころ、ろ過体内部6に多量の汚泥が付着しており、逆洗
では汚泥がろ過体1外部へ排出しきれず蓄積し、ろ過差
圧上昇の一因となることが判明した。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、浮遊物質を固液分離したろ過体の付着物除去の洗浄
にあたり、特定の構造のろ過体を用いてろ過運転し、空
気を用いて特定条件で洗浄を繰り返す運転方法であるの
で、長期的に高い処理水量もしくは低いろ過差圧を維持
できる。また、洗浄操作が弁の切り替えだけで済み、洗
浄後の処置が必要なく、洗浄操作が極めて簡単かつ迅速
に効率よく実施できる。さらに内部空洗に必要な空気量
は、ろ過体内部の流路断面によって決まるので、ろ過体
が長い時に特に洗浄効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる大気開放管を上端に設けた
ろ過体の概略説明図である。
【図2】ろ過体内部に内筒管を挿入した本発明のろ過体
の概略説明図である。
【図3】ろ過体上部から空気配管として内筒管を挿入し
た本発明のろ過体の概略説明図である。
【図4】平膜状のろ過体内部に内蔵物として板を挿入し
た本発明のろ過体の斜視図である。
【図5】本発明のろ過モジュールの概略斜視図である。
【図6】本発明のろ過体を用いたろ過ユニットの概略斜
視図である。
【図7】実施例及び比較例のろ過差圧の経時変化を示す
グラフである。
【図8】比較例で用いられる上部が閉鎖されたろ過体の
概略説明図である。
【図9】比較例の上部が閉鎖されたろ過モジュールの概
略斜視図である。
【符号の説明】
1 ろ過体 2 空気導入部 2A 空気 3 大気開放管 4 水導入部 4A 水 5 気泡 6 ろ過体内部 7 空気と汚泥の混合物 8 ろ過モジュール 9 内部空洗手段 10 処理水 11 大気開放配管 12 隔壁 13 ろ過ユニット 14 外部空洗手段 15 散気管 16 集水管 17 液面 18 内筒管 19 栓 20 スリット状開口部 21 逆洗空気 22 板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 3/12 B01D 29/10 510F 520A 530A 29/38 580A (72)発明者 府中 裕一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 西本 将明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4D006 GA02 HA28 HA93 JA31A JA52A KA67 KC01 KC02 KC13 KC14 MA01 MA02 MA03 MC02 PA01 PB02 PB08 PB24 PC62 4D028 BC17 BD17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水に鉛直に浸漬するろ過体であっ
    て、ろ過体下部にろ過体内部を洗浄するための空気導入
    部又は空気導入部及び洗浄水導入部が設置され、ろ過体
    上部は内部洗浄の空気又は空気及び洗浄水と洗浄により
    剥離したろ過体内部の付着物を排出するための大気開放
    された配管に連通されていることを特徴とする固液分離
    用ろ過体。
  2. 【請求項2】 ろ過体内部にその内部通路の断面積を減
    少するような内蔵物を持ち、ろ過体内部の空洗又は空洗
    及び水洗浄時に空気又は空気及び水流速を増加させて洗
    浄効果を増加させることができる構造を有することを特
    徴とする請求項1記載の固液分離用ろ過体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の固液分離用ろ過
    体を用い、前記ろ過体下部に設置された空気導入部又は
    空気導入部及び洗浄水導入部から空気又は空気及び洗浄
    水を導入し、その気泡のスクラビング効果又はスクラビ
    ング効果及び洗浄水の流通による剪断力でろ過体内部の
    付着物を除去し、除去した付着物を空気又は空気及び洗
    浄水とともにろ過体上部の大気開放された配管から排出
    することを特徴とする固液分離用ろ過体の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の固液分離用
    ろ過体を、内部空洗の空気又は空気及び洗浄水とろ過体
    内部の付着物を排出する大気開放された配管を上端と
    し、内部空洗用の空気導入部又は空気導入部及び内部洗
    浄用の洗浄水導入部を下端として、複数のろ過体を垂直
    に等間隔に配し、各ろ過体の上端同志及び下端同志がそ
    れぞれ上部配管及び下部配管に連結された1つ以上のろ
    過モジュール、該ろ過モジュール下方に設置された外部
    空洗用散気装置、及びモジュール周囲を囲む隔壁によっ
    て構成されることを特徴とする固液分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014057906A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 濾過及びエアリフト兼用装置ならびに水処理システム
JPWO2013103083A1 (ja) * 2012-01-05 2015-05-11 住友重機械工業株式会社 膜分離方法及び膜分離装置

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