JP2003052481A - ネットシート - Google Patents

ネットシート

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JP2003052481A
JP2003052481A JP2001244684A JP2001244684A JP2003052481A JP 2003052481 A JP2003052481 A JP 2003052481A JP 2001244684 A JP2001244684 A JP 2001244684A JP 2001244684 A JP2001244684 A JP 2001244684A JP 2003052481 A JP2003052481 A JP 2003052481A
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Kiyoyoshi Matsubayashi
清佳 松林
Yasunori Hasegawa
康紀 長谷川
Shigeru Fukuda
滋 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着席面がネット体で構成されたネットシートに
おいて、着席面の変形許容量を異ならせることを課題と
する。 【解決手段】ネットシート1は、張設されたネット体1
3で構成された着席面7を有しており、ネット体13
は、伸張許容量が異なる部位を備えることを特徴とす
る。ネット体13には、当該ネット体13の面に沿う規
制部材40が取り付けられることによって、規制部材4
0が設けられている部分のネット体13の伸張許容量が
規制されている。ネット体13の所定部位の伸張許容量
が異なることによって、着席面7の部分によって変形許
容量が異なる。着席によってかかる荷重の大小に合わせ
て着席面の変形許容量を調節することで、着席感を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、背当て面や座面
など、着席者に接する着席面が張設されたネット体で構
成されているシートに関する。
【0002】
【従来の技術】着席面が張設されたネット体で構成され
ているネットシートは、ネット体の端縁全体がフレーム
に係止されたり、本特許出願時においては未公開である
特願2001−129697号に記載されているよう
に、自由状態形状では完成体形状より小さい筒状のネッ
ト体がシートフレームを被覆するように通されて上端及
び下端で互いに対向する端部が結合されたりすることに
よって、ネット体が張設されている。このような構成で
は、ネット体には、略均一な引張り力がかかっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人間が着席す
るときには、身体の部位によって異なる大きさの荷重が
着席面にかかる。このため、このようなネットシートに
着席すると、例えば、より大きな荷重がかかる腰部は背
当て面や座面に沈み込んでしまい、肩部周りの背当て面
はほとんど変形せず、安定に保持されない。そこで、本
発明では、着席面がネット体で構成されたネットシート
において、着席面の変形許容量を異ならせることを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係る発明は、張設されたネット
体で構成される着席面を有するネットシートであって、
前記ネット体は、伸張許容量が異なる部位を備えること
を特徴とする。このネットシートでは、ネット体は、部
位によって伸張許容量が異なるため、着席面の変形許容
量が部分によって異なっている。このため、人間が着席
するときに、より大きな荷重がかかる部分のネット体の
伸張許容量を小さくすることで着席者の身体が沈み込む
ほど着席面が大きく変形することを抑制することができ
る。また、着席面により小さな荷重がかかる部分の伸張
許容量を大きくすることで、着席者の身体に合わせて着
席面が容易に変形できるようにすることができる。した
がって、このような着席面を備えるネットシートでは、
着席者の身体を程よく保持できるようにすることがで
き、着席感が向上されたネットシートとすることができ
る。なお、本発明において「伸張許容量」とは、ネット
体の所定の部位において、荷重がかかることによって伸
張によって増大できる長さのことをいう。また、本明細
書において「変形許容量」とは、ネット体の所定の部分
において、荷重がかかることによって変形できる程度の
ことをいう。
【0005】また、本願請求項2に係る発明は、前記ネ
ット体は、当該ネットシートの幅方向に垂直な方向にお
いて伸張許容量が変化されていることを特徴とする。こ
の構成のネットシートでは、シートバックの場合、背当
て面は、着席者の背骨の走行方向、すなわち上下方向に
おける変形許容量が変化している。また、シートクッシ
ョンの場合、座面は、着席者の脚の延びる方向、すなわ
ち前後方向における変形許容量が変化している。このた
め、このネットシートでは、着席面側の背中又は脚の自
然な凹凸に沿うように着席面が変形できるように調整す
ることができ、快適な姿勢で着席できるネットシートと
なる。
【0006】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
記載のネットシートであって、前記ネット体は、当該ネ
ットシートの幅方向において伸張許容量が変化されてい
ることを特徴とする。この構成のネットシートでは、着
席者の横方向における着席面の変形許容量が変化してい
る。このため、ネットシートの幅方向において、中央部
に対して側部の変形許容量を低減することにより、着席
者の身体をシートの中央部分に安定に保持することがで
き、ホールド性を向上させることができる。
【0007】また、本願請求項4に係る発明は、請求項
1に記載のネットシートであって、前記ネット体に、当
該ネット体の面に沿う規制部材が取り付けられて、前記
伸張許容量が異なる部位が形成されていることを特徴と
する。このネットシートでは、ネット体の規制部材が取
り付けられている部位における伸張許容量が低減され
る。したがって、着席面全体を同一のネット部材で構成
して規制部材を取り付けることによって、所定の部位の
伸長許容量を低減させることができ、伸張方向に規制部
材が設けられているネット体部分の変形許容量を小さく
することができる。
【0008】また、本願請求項5に係る発明は、前記規
制部材は、パッド材を備えることを特徴とする。このネ
ットシートでは、規制部材によってネット体の伸張許容
量を低減しつつ、規制部材が設けられている部分の着席
面の接触感を柔軟にすることができる。このため、パッ
ド材を備える規制部材は、他の部位と比較してより大き
な荷重を受け止め、且つ着席者に当接するネット体部分
に取り付けられることが、好ましく、例えば、規制部材
のパッド材は、腰部や側部のサポート部材として機能す
ることもできる。
【0009】さらに、本願請求項6に係る発明は、請求
項1から5のいずれかに記載のネットシートであって、
前記ネット体が張設されるシートフレームを備え、前記
ネット体は、前記シートフレームに対して相対移動可能
な開放縁部が形成されて、前記伸張許容量が異なる部位
が形成されていることを特徴とする。シートフレームに
対して相対移動可能な開放縁部は、荷重を受けることで
シートフレームに対して移動することができ、開放縁部
の周囲部分のネット体は撓みやすくなっている。このた
め、ネット体の開放縁部の周囲部分は、伸張許容量が増
大されている。したがって、例えば、着席面全体を同一
のネット部材で構成した場合、開放縁部を設けることに
よって、所定の部位の伸長許容量を増大させてネット体
の所定部分の変形許容量を大きくすることができる。な
お、開放縁部は、シートフレームに固定されていないネ
ット体の端部や、ネット体に形成された切り込み状部
分、切り欠き状部分、又は開孔部分等とすることができ
る。
【0010】また、本願請求項7に係る発明は、請求項
6に記載のネットシートであって、前記シートフレーム
は、当該ネットシートの外形に形成され、前記ネット体
が、このシートフレームに通されて、前記シートフレー
ムを被覆するように張設される筒状に形成されており、
前記シートフレームを被覆した状態で、一方の端部、及
び他方の端部の一部で、互いに対向する端部が結合され
て設けられ、前記ネット体の結合されない上端部分が前
記開放縁部に形成されていることを特徴とする。このネ
ットシートでは、筒状に形成されたネット体の他方の端
部の一部が結合されないことで開放縁部に形成されるた
め、開放縁部を容易に形成することができる。また、シ
ートバックの場合、上端の一部を結合しないことによっ
て開放縁部を形成することで、ヘッドレスト等によって
開放縁部の部分を被覆することができ、開放縁部によっ
て見栄えが悪くなることを防ぐことができる。また、シ
ートバックの上端に開放縁部を設けることで、ネット体
の上部の伸張許容量を増大させて、着席面上部の変形許
容量を増大させることで、着席者の首、肩など着席面に
かかる荷重の小さい部位に沿って変形しつつ安定に保持
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜5は、
本発明の一実施の形態に係る車両用のネットシート1に
ついて示す図である。ネットシート1は、座面4を構成
するシートクッション3と、背当て面7を構成するシー
トバック5とを有している。シートバック5は、シート
クッション3に対して傾動可能に連結されている。
【0012】シートバック5は、シートフレーム11
と、ネット体13とを備えており、上部がヘッドレスト
部9に形成されている。以下、シートバック5の構成を
中心に説明する。なお、シートクッション3について
も、本発明の構成とすることができる。本実施形態で
は、座面4が、伸張許容量が異なる部位を備えるネット
体46で構成されている。
【0013】シートバック5のシートフレーム11を図
2に示す。シートフレーム11は、シートバック5の骨
格を成す部材で、シートバック5の外形形状に形成され
ている。本実施形態のシートフレーム11は、金属製の
基材15が曲げ成形されて構成されている。シートフレ
ーム11の基材15は、両端がシートバック5の両側面
部の下端を成し、この下端から上方に延びて側面を成す
とともに中央部分が曲げ成形されてシートバック5の上
面を構成している。基材15は、側面の中央部分を構成
する部分から下方がシートバック5の前後方向に幅広に
形成されており、中央から下部に向かって徐々に前方に
膨出する形状に形成されている。基材15の両下端は、
シートバック5の後方側で長尺状の連結補強部17によ
って連結されている。また、基材15の上面に、矩形状
に形成されて上方に突出するヘッドレスト骨格19が形
成されている。シートフレーム11は、シートクッショ
ン3のフレーム部材に、図示しない傾動機構を介して連
結されている。
【0014】ネット体13は、図3に示すように、筒状
に形成されており、上端及び下端が開放状態に形成され
ている。ネット体は、網状部材や、織布状部材など、繊
維又は長尺状物を編んだり織ったりすることによって形
成されるシート状部材から構成されている。ネット体1
3は、本実施形態では、同一の伸縮性を備えるネット部
材が、前面部21、側面部23,24及び後面部26の
形状に裁断されて、縫合されることによって筒状に形成
されている。前面部21は、シートバック5の背当て面
7を構成する。開放状態の上端及び下端には、それぞれ
前面部21と後面部26とを結合する結合部材として、
ファスナー28及び対を成すフック30がその端縁に沿
って取り付けられている。ネット体13の上端は、中央
部分のみに結合部材としてのファスナー28が設けられ
ている。ファスナー28の両端から側方にかけては、開
放状態とされ、対を成す開孔32が形成されるようにな
っている。開孔32は、シートフレーム11のヘッドレ
スト骨格19を構成する部材を挿通可能な大きさに形成
されているとともに、後述する開放縁部48に形成され
ている。
【0015】ネット体13は、伸張許容量が異なる部位
を備えている。本実施形態のネット体13では、規制部
材40と開放縁部48とが設けられることによって、伸
張許容量が変化されている。
【0016】規制部材40は、ネット体13の面に沿っ
て取り付けられて、この規制部材40が設けられるネッ
ト体13部分の伸張を規制する部材である。面に沿って
規制部材40が設けられるネット体13部分の伸張許容
量が低減されることにより、規制部材40が伸張方向に
存在するネット体13部分の変形許容量を低減すること
ができる。規制部材40は、種々のネット体13に面で
対向し得る部材とすることができ、クッション材や種々
の織布、不織布、皮革等のシート状部材とすることがで
きる。例えば、意匠性を付与する表皮材や、着席感を向
上させるためのパッド材やクッション材、あるいは、ポ
ケットなどの機能性を備える部材を規制部材として用い
ることができる。
【0017】規制部材40は、対応するネット体13の
面の最大伸張量よりも小さい最大伸張量を備えている。
規制部材40としてネット体13を構成するネット部材
よりも伸縮性の大きい部材を用いる場合は、対応するネ
ット体13の面の最大伸張量よりも規制部材40の最大
伸張量が小さくなるように伸張された状態で、規制部材
40をネット体13に設ける。この場合、規制部材40
の収縮方向へ向かう弾性によってもネット体13の伸張
を規制することができる。なお、規制部材は、伸張しな
い材料で構成されていても良い。
【0018】規制部材40は、ネット体13のあらゆる
部位に設けることができる。筒状に形成されたネット体
13の周方向、すなわちネットシート1の幅方向又は厚
み方向に延びるように設けられることにより、背当て面
7の所定の高さ部分を構成するネット体13部分の変形
許容量を低減することができる。この結果、背当て面7
の幅方向に垂直な方向(シートバック5の背当て面7に
おける上下方向)に沿って変形許容量が変化される。ま
た、規制部材40が、筒状に形成されたネット体13の
軸線方向、すなわちネットシート1の幅方向に垂直な方
向に延びるように設けられることにより、背当て面7の
所定の幅方向の部分を構成するネット体13部分の変形
許容量を低減することができる。この結果、背当て面7
の幅方向(シートバック5の背当て面7における左右方
向)に沿って変形許容量を変化させることができる。
【0019】また、規制部材40は、ネット体13にお
いて着席者と直接接触しない又は接触しにくい部分に設
けられると、着席部位にネット体13による柔軟な接触
感を保持した状態で、所定部分のネット体13の変形許
容量を低減することができる。一方、規制部材40がネ
ット体13の着席者と接触する部分に設けられると、規
制部材40によってネット体13と異なる接触感を形成
することができる。例えば、着席者と接触する部分に、
剛性の大きい表皮材を備える規制部材を設けることによ
って、ネット体13による柔軟な変形能を保持させなが
ら固い感触を得ることができる。また、着席者と接触す
る部分に、パッド材を備える規制部材を設けることによ
り、ネット体13の変形を抑制しつつ、パッド材によっ
て柔軟な接触感を付与し、当接部位と着席面との接触面
積を増大させることができる。
【0020】本実施形態では、規制部材40は、側面部
23,24と前面部21及び後面部26の両側部とに、
下端から着席者の脇に対応する高さまでの部分に設けら
れている。また、背当て面7を構成する前面部21の下
部全体に設けられている。各部位に設けられる規制部材
40は、図4,5に示すように、パッド材42と表皮材
44とから構成されており、パッド材42と表皮材44
のそれぞれが、規制部材40の端縁に沿って、あるい
は、側面部23,24と前面部21又は後面部26との
境界に沿ってネット体13に縫着されている。
【0021】なお、規制部材40のネット体13への取
り付けは、溶着、接着、縫着など種々の固着形態や、種
々の結合部材を備える結合形態などとすることができ
る。縫着であると、容易に規制部材40の端縁形状に沿
ってネット体13との接合部分が形成されるため、目標
とされる伸張許容量の規制が実現されやすい。
【0022】開放縁部48は、ネット体13の縁であっ
て、シートフレーム11に対して相対移動可能に形成さ
れた部分である。開放縁部48を設けることにより、ネ
ット体13の撓みやすさが増大されて開放縁部48周囲
の伸張許容量が増大し、伸張方向に開放縁部48を備え
るネット体13部分の変形許容量を増大させることがで
きる。開放縁部48のシートフレーム11に対する相対
移動可能な量が大きいほど、変形許容量を増大させるこ
とができる。
【0023】開放縁部48は、着席者に接触する部分に
直接形成されていても良いが、着席者に接触する部分の
伸張方向上に形成されると、ネット体13の強度の低下
を抑制して、変形許容量を増大させることができ、好ま
しい。また、開放縁部48は、ネットシート1の外形を
損ねない部分に設けられることが好ましく、視認されな
い部分に設けられることが好ましい。本実施形態では、
図6に示すように、ネット体13の上面の開孔32が、
ヘッドレスト骨格19の断面よりも大きく形成されるこ
とによって、シートフレーム11に対して移動可能とさ
れて、開放縁部48に形成されている。開孔32によっ
て、ネットシート1の着席面である背当て面7の上部の
変形許容量が増大されている。なお、開放縁部48の縁
部は、種々の形態で補強されていても良い。好ましく
は、開放縁部の撓みやすさを低減しにくい構成とされ、
例えば、柔軟な布状部材が種々の固着形態で取り付けら
れたり、端縁が糸等でかがられたりされた構成とするこ
とができる。
【0024】このネットシート1を組み立てるには、図
5に示すように、シートフレーム11の下部にクッショ
ン材51及び保持クッション材53を配置して、規制部
材40が縫着されたネット体13をシートフレーム11
の上端、すなわちヘッドレスト骨格19側から下方へ向
かって通す。次に、ネット体13上端のファスナー28
及び下端のフック30を、シートフレーム11、及びク
ッション材51を被覆するように係合させることで、ネ
ット体13が張設されて、背当て面7及びシートバック
5の周面が形成される。この後、ヘッドレスト本体をシ
ートフレーム11のヘッドレスト骨格19に取り付ける
ことでヘッドレスト部9が形成され、シートバック5が
完成する。
【0025】本実施形態のネットシート1は、着席面が
張設されたネット体13で構成されているネットシート
1であって、当該ネットシート1の外形形状に形成され
たシートフレーム11を有し、ネット体13は、自由状
態形状において完成体形状より小さく形成され、且つ前
記シートフレーム11に通されてこのシートフレーム1
1を被覆するように上端及び下端において互いに対向す
る端部が結合されている。そして、このネット体13
に、ネット体13の面に沿って規制部材40が取り付け
られていることを特徴とする。このネットシート1で
は、ネット体13は、着席者の外形に沿いやすい立体形
状に形成され、且つ部位ごとに異なる伸張許容量を備え
ている。したがって、着席面(背当て面7)は、好まし
い形状に形成されているとともに、部分ごとに好ましい
変形許容量を備えている。このため、ネットシート1の
幅方向におけるホールド性、及びネットシート1の幅方
向に垂直な方向における着席感が向上されている。
【0026】特に、本実施形態の規制部材40は、パッ
ド材42を備えているため、側部に設けられている部分
は、サイド材として、背当て面7の下部中央に設けられ
ている部分はランバーサポート及び/又はぺルビスサポ
ートとして機能することができる。本実施形態のネット
シート1は、ネット体13がネットシート1の立体形
状、すなわち、着席者との接触を考慮した着席面形状に
形成されている。このため、本実施形態のような薄板状
のパッド材、例えばスラブウレタンパッドなどを用いる
ことで、サイド材やランバーサポート及び/又はぺルビ
スサポートとすることができる。なお、図5に示すよう
に、ネット体13の内側に、ネット体13が荷重を受け
て変形するとネット体13に当接して荷重を受け止める
クッション材51が設けられても良い。クッション材5
1を設けることにより、背当て面7に当接される部位を
より安定して保持でき、且つ良好なランバーサポート及
び/又はぺルビスサポートの機能を付与することができ
る。
【0027】すなわち、均一な伸縮性を備えるネット部
材を用いて構成されるネット体13において、規制部材
40を付与したり、開放縁部48を形成したりすること
によって、ネット体13の所定の部位の伸張許容量を異
ならせることができ、着席感が向上されるように、着席
面の部分ごとの変形許容量を調節することができる。ま
た、規制部材によって、ネット体13の規制部材が設け
られている部位の伸張性が隣接する部位と比較して低減
されることによってホールド性や着席感を向上させるこ
ともできる。一方、開放縁部48を形成して伸張性を増
大させる場合は、ネット体13の所定部位の伸張性を大
きく異ならせることなく、連続的に伸張許容量を増大さ
せることができる。
【0028】このネットシート1に着席すると、背当て
面7は、着席者がかける荷重によって変形する。このと
き、背当て面7には、着席者の首、肩部分から腰部まで
が当接され、その凹凸形状によって、あるいは、着席者
の重心等によって、各部位によって種々の大きさの荷重
がかかる。張設されているネット体13は、図4,5に
仮想線で示すように、伸張することによって凹状に変形
し、着席者の当接部位の形状に沿うようになる。このと
き、ネット体13は、着席者と接触する部位のみでな
く、その荷重が伝達される各部位が伸張することによっ
て変形する。規制部材40が設けられている部位では、
ネット体13の伸縮性が規制部材40によって規制され
ているため、伸張できる量が小さく、他の部位と比較し
て伸張しない。規制部材40が設けられているネット体
13部分の伸張許容量の低減の程度は、規制部材40の
伸張性によって制御することができる。そして、各ネッ
ト体部分における変形許容量の低減の程度は、伸張方向
上に設けられている規制部材40の面積割合や規制部材
40の伸縮性等によって制御することができる。
【0029】本実施形態では、着席者の腰部に当接する
背当て面7のネット体13部分全体に規制部材40が設
けられているため、幅方向の変形許容量が小さくされて
いる。また、背当て面7の下部中央の所定の高さまで
は、規制部材40が設けられて伸張が抑制されている。
一方、肩部に当接する背当て面7の幅方向には規制部材
40が設けられておらず、変形許容量が低減されていな
い。さらに、ネット体13の上端に開放縁部48が設け
られることによって、ネット体13の上部が撓みやすく
なっており、背当て面7の変形許容量が増大されてい
る。また、腰部から肩部にかけては、規制部材40の幅
方向の長さが徐々に小さくなっているため、下から上に
向かって徐々に変形許容量が大きくなるように形成され
ている。
【0030】このため、このネットシート1は、通常に
着席すると、より大きな荷重がかかる腰部及びその周囲
が当接する背当て面7の変形許容量が小さく、より小さ
な荷重がかかる肩部及びその周囲が当接する背当て面7
の変形許容量が大きく形成されている。このため、着席
したときに、より自然な姿勢を保持することができ、着
席感が向上されている。さらに、規制部材40が背当て
面7の側部に取り付けられているため、背当て面7側部
の幅方向における変形許容量が低減されており、身体が
変形しやすいネット体13のみで構成されている背当て
面7の中央に安定に保持されやすい。したがって、ネッ
トシート1による着席者のホールド性が向上されてい
る。このように、このネットシート1は、従来のモール
ド成形されたウレタンパッド等から形成されるシートよ
り軽く、単純な構成であるというネットシートに特有の
利点を備えるとともに、着席面を構成するネット体の所
定の部分の伸張許容量を制御して着席面の部分ごとの変
形許容量を制御することによって、ネットシートの着席
感が向上されているものである。
【0031】なお、規制部材40は、ネット体13の内
面に設けられても良い。また、図7に示すように、規制
部材が設けられる面と設けられない面とを別々のネット
部材54,55で形成し、ネット部材54,55の縫合
と同時に規制部材57が縫合された形態でも良い。この
形態では、規制部材57を設ける位置が分かりやすく、
規制部材57の取り付けが容易となっている。また、規
制部材を設ける代わりに、異なる伸縮性を備えるネット
部材を用いて、ネット体を構成することによっても、ネ
ット体の所定部位の伸張許容量を変化させることができ
る。この形態においても、同様に伸張方向に伸縮性の異
なるネット部材が設けられている着席面部分の変形許容
量が異なり、良好な着席感を得ることができる。
【0032】なお、座面4がネット体46で構成される
シートクッション3では、図1に示すように、規制部材
47を、シートクッションの幅方向に垂直な方向である
前後方向に延びるように、座面4の両側部及び厚み方向
の側面部に設けることができる。規制部材47は、着席
者が座面4に着席するときの幅方向へのずれを抑制し
て、ホールド性を向上させることができる。また、規制
部材47に、例えばパッドなどのネット体46より剛性
を備える部材を設けることによって、この部分のネット
体46の変形を抑制することもできる。また、本発明に
係るシートは、少なくとも一部の着席面がネット体で構
成されていればよく、ネット体以外の材料で構成されて
いる着席面を部分的に備えていても良いのは、もちろん
である。
【0033】
【発明の効果】本発明では、着席面がネット体で構成さ
れたネットシートにおいて、着席面の変形許容量を部位
によって異ならせることによって、ネットシートにおけ
る着席感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るネットシートの斜
視図である。
【図2】図1のネットシートのシートバックのシートフ
レームの斜視図である。
【図3】図1のネットシートのシートバックのネット体
の斜視図である。
【図4】図1のネットシートのIV−IV断面図である。
【図5】図1のネットシートのV−V断面図である。
【図6】図1のネットシートのヘッドレスト部が設けら
れていない上部の斜視図である。
【図7】本発明の別の実施の形態に係るネット体を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ネットシート 3 シートクッション 4 座面 5 シートバック 7 背当て面 9 ヘッドレスト部 11 シートフレーム 13,46 ネット体 15 基材 17 連結補強部 19 ヘッドレスト骨格 21 前面部 23,24 側面部 26 後面部 28 ファスナー 30,37 フック 32,35 開孔 40,47,57 規制部材 42 パッド材 44 表皮材 48 開放縁部 51 クッション材 53 保持クッション材 54,55 ネット部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 国男 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 松林 清佳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 長谷川 康紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 福田 滋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3B084 EB05 EC05 3B087 DE03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張設されたネット体で構成される着席面を
    有するネットシートであって、 前記ネット体は、伸張許容量が異なる部位を備えること
    を特徴とするネットシート。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のネットシートであって、 前記ネット体は、当該ネットシートの幅方向に垂直な方
    向において伸張許容量が変化されていることを特徴とす
    るネットシート。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のネットシートであって、 前記ネット体は、当該ネットシートの幅方向において伸
    張許容量が変化されていることを特徴とするネットシー
    ト。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のネットシートであって、
    前記ネット体に、当該ネット体の面に沿う規制部材が取
    り付けられて、前記伸張許容量が異なる部位が形成され
    ていることを特徴とするネットシート。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のネットシートであって、
    前記規制部材は、パッド材を備えることを特徴とするネ
    ットシート。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載のネット
    シートであって、前記ネット体が張設されるシートフレ
    ームを備え、 前記ネット体は、前記シートフレームに対して相対移動
    可能な開放縁部が形成されて、前記伸張許容量が異なる
    部位が形成されていることを特徴とするネットシート。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のネットシートであって、 前記シートフレームは、当該ネットシートの外形に形成
    され、 前記ネット体が、このシートフレームに通されて、前記
    シートフレームを被覆するように張設される筒状に形成
    されており、前記シートフレームを被覆した状態で、一
    方の端部、及び他方の端部の一部で、互いに対向する端
    部が結合されて設けられ、 前記ネット体の結合されない上端部分が前記開放縁部に
    形成されていることを特徴とするネットシート。
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