JP2003052088A - 制御システムおよび制御方法 - Google Patents

制御システムおよび制御方法

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JP2003052088A JP2001237854A JP2001237854A JP2003052088A JP 2003052088 A JP2003052088 A JP 2003052088A JP 2001237854 A JP2001237854 A JP 2001237854A JP 2001237854 A JP2001237854 A JP 2001237854A JP 2003052088 A JP2003052088 A JP 2003052088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予約された装置相互の連携動作を確実に行
う。 【解決手段】 コンピュータ1において予約情報が入力
されて1つ以上の被制御装置17iについて所望タイミ
ングにおける所望動作の予約がされた場合には(S1〜
S11)、コンピュータ1のクロック28により計時さ
れる現在日時と所望タイミングを用いて1つ以上の被制
御装置17iを予約どおりに所望動作をさせるための相
対期間が検出されて被制御装置17iに送信される(S
13〜S15)。1つ以上の被制御装置17iでは、相
対期間を受信してカウンタ25を用いてこれを計測し、
計測終了すると所望動作に移行する。したがって、コン
ピュータ1においてクロック28を用いて現在日時の一
元管理がなされているので、コンピュータ1と被制御装
置17iが連携して予約された所望動作に移行する際に
は装置間の動作ずれを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンピュータなど
の制御装置と該制御装置により制御されるコンピュータ
周辺装置などの1つ以上の装置(被制御装置という)を
含む制御システムと制御方法に関し、特に、制御装置か
ら被制御装置の動作を予約することのできる制御システ
ムと制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動作の予約機能を有するものの代表的な
ものとしては、ビデオテープレコーダ(以下、VTRと
略す)などのAV(Audio Visual)機器がある。VTR
でテレビジョン放送による番組をについて録画する場
合、番組の録画開始時間、録画終了時間、録画対象のチ
ャンネル、録画に関する動作モードなどの録画予約のた
めの情報(以下、録画予約情報という)を設定すると、
VTRはスタンバイ状態となる。VTRでは内部の時計
により計時される時刻を監視しつつ、スタンバイ状態が
維持される。予約された録画開始時刻に達したことが内
部時計により計時されると、応じてVTRはスタンバイ
状態から通常の動作状態に復帰し、録画予約情報に従い
録画動作を開始する。その後、内部時計により録画終了
時刻に達したことが計時されると、応じてVTRは録画
動作を終了してスタンバイ状態に戻る。
【0003】上述のVTRの録画予約機能は、VTRの
内部時計と録画予約情報を使用してVTR単体で行なわ
れていたが、特開平11−164240号公報に記載の
ように他の装置と協同して行うこともできる。
【0004】この公報は、デジタル放送受信機が外部の
VTRを制御する形態を示す。具体的には、デジタル放
送受信機は、デジタル放送受信機が出力する映像信号を
記録するためのVTRについての録画動作の開始および
停止を制御する。デジタル放送では画像データとともに
他の種類の情報も送信されることに着目して、該デジタ
ル放送受信機はVTRにデジタル放送の番組を予約録画
させる際に、録画される内容についての情報を記録する
ことができる。つまり、デジタル放送受信機は番組の内
容とともに受信した番組に関する情報を映像化し、VT
Rを予約された録画開始時間よりも映像化された情報量
に対応の時間だけ早めに録画を開始させて、該情報をV
TRに出力する。これにより、予約された録画開始時間
に先立って、録画される番組内容に関する情報も記録す
ることができる。
【0005】また、特開平11−177919号公報に
は、複数の装置を使用し動作の予約機能を実現する技術
が示される。該公報においては、複数の装置がバスを介
して接続されて、装置は他の装置と連携することでタイ
マにより動作を予約したり、予約自体を管理できる。し
たがって、ユーザは連携動作を所望する複数の装置に対
する動作の予約を一括して行なえるので、簡単に予約作
業を行うことができる。
【0006】また、特開2000−181860号公報
においては、コンピュータにより、該コンピュータにデ
ジタル通信路で接続された情報処理端末あるいはテレビ
ジョン(以下、TVと略す)受像機などの装置の動作を
予約するシステムが開示される。このシステムでは、コ
ンピュータと情報処理端末またはTV受信機などの装置
とが相互に連携することで、情報処理端末またはTV受
信機などの装置においてコンピュータ本体で実行される
プログラムおよび機能を利用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】複数の装置を相互に連
携させて予約した所望動作を行わせる場合に、内部に計
時機能を持ち単体で自己の動作を予約をする複数の装置
を適用すると、装置ごとに動作の予約設定作業が必要と
なり、作業が非効率的である。
【0008】また、装置ごとに計時機能を維持するため
の電源供給が常に必要なので、コスト高となる。
【0009】さらに、装置ごとの時計機能の誤差により
装置間で時間のずれが生じると、上述したような連携動
作において所望動作が正しく実行されない。特に、情報
送出側の装置による計時時刻が、情報受取側の装置によ
る計時時刻よりも進んでいれば、逆に、情報送出側の装
置による計時時刻が、情報受取側の装置による計時時刻
よりも遅れていれば、両装置が同時に動作開始したとし
ても、情報受取側の装置は両者の計時時刻の差異分だけ
情報を受取ることができない。受取ることができなかっ
た情報が重要な情報であれば、連携動作あるいはその結
果に障害が生じる。したがって、動作を予約設定する時
点で、連携動作するすべての装置について計時時間のず
れがないように確認する必要がある。
【0010】特開平11−164240号公報ではデジ
タル放送受信機は外部装置に対して動作開始命令および
動作停止命令を発行して所望動作うように制御している
ので、前述した計時時間のずれに起因した障害を回避で
きる。しかしながら、制御される側の装置が動作開始命
令を受けて所望動作を実行開始できるまでの所要時間は
考慮されていないので、制御される側の装置ではデジタ
ル放送受信機から出力される情報を受取ることができな
い状態が生じる惧れがある。
【0011】また、上述の所要時間が考慮されて動作開
始命令が発行される場合でも、制御される側の装置で
は、該所要時間は装置の種類、製造元および機種などに
よりまちまちであるから、すべての装置についての所要
時間を考慮すれば必要以上に動作開始時刻より前もって
動作開始命令を発行せざるを得ず、動作における無駄時
間が増加する。
【0012】特開平11−177919号公報では複数
装置を同一バスで接続し連携動作すり場合に、ある装置
において他の装置を指定して予約される動作情報を該他
装置に伝送する。このような構成の場合、他の装置に予
約情報が伝わるけれども、装置ごとに計時時間のばらつ
きがあると、連携動作に支障が生じる。このような支障
を回避するためには装置ごとに計時時間のずれがないよ
うに管理する必要があり、負荷は大きくなる。
【0013】特開2000−181860号公報では多
様なアプリケーションプログラムに従い動作するコンピ
ュータを使用して、制御手順をコンピュータあるいは情
報端末で行なって、動作の一元管理および連携動作の制
御が行なわれる。しかしながら、装置ごとの起動時間の
ばらつきを管理する機能および吸収する機能はないの
で、動作の連携に障害が発生する。また、コンピュータ
はさまざまな用途を有するので、さまざまな機能により
ハードウェアが共用される。それゆえに、ハードウェア
の使用状況によって左右されるコンピュータ自体がアプ
リケーションプログラム起動したり初期化したりするた
めの所要時間を含めると起動時間はさらに変動する。
【0014】それゆえにこの発明の目的は、予約された
装置相互の動作連携を確実に行うことのできる制御シス
テムおよび制御方法を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のある局面に係
る制御システムは、クロックを用いて時間を計る計時部
と入力部とを有する制御装置と、制御装置により制御さ
れる1つ以上の被制御装置とを備える。
【0016】制御装置は、入力部を介して1つ以上の被
制御装置を所望タイミングで所望動作させるように予約
するための予約データを入力する予約入力手段と、予約
入力手段により入力された予約データと計時部により計
時される時間とを含む所定情報に基づいて、1つ以上の
被制御装置を所望タイミングに従い所望動作をさせるた
めの相対期間を検出する相対期間検出手段と、相対期間
検出手段により検出された相対期間を示す相対期間デー
タを1つ以上の被制御装置に供給する供給手段とをさら
に有する。
【0017】1つ以上の被制御装置のそれぞれは、供給
手段により供給された相対期間データに基づいて相対期
間を計測する計測手段と、計測手段により相対期間の計
測を終了したとき、所望動作を行う動作手段とを有す
る。
【0018】このように、予約データが入力されて1つ
以上の被制御装置について所望動作の予約がされた場合
には、制御装置のクロックを用いた計時部の計時時間を
用いて1つ以上の被制御装置を所望タイミングに従い所
望動作をさせるための相対期間が検出されて、被制御装
置では、検出された相対期間を計測して所望動作に移行
する。
【0019】したがって、制御装置においてクロックを
用いた時間の一元管理がなされているので、制御装置と
これにより制御される被制御装置が連携して予約された
所望動作に移行する際には、装置間の動作ずれを防ぐこ
とができる。また、被制御装置における計時機能を省略
または簡易化できて、被制御装置のコスト、ひいては制
御システムのコストを削減できる。
【0020】上述の制御システムでは、所望動作は、予
約入力手段により入力された予約データにより示される
所望機能の開始および停止の少なくとも一方であること
を特徴とする。
【0021】したがって、制御装置とこれにより制御さ
れる被制御装置が連携して予約された所望機能の開始ま
たは停止の動作に移行する際には、装置間の動作ずれを
防ぐことができるから、予約された連携動作を確実に実
行できる。
【0022】上述の制御システムでは、期間計測手段
は、相対期間をカウントして計測するカウント部を有す
る。
【0023】したがって、被制御装置の期間計測手段は
相対期間をクロックなどによらずカウントして計測する
ので、装置間のクロックのずれに起因した誤作動を確実
に防止できる。また、装置間のクロックのずれを防止す
るためのメンテナンスも不要である。
【0024】上述の制御システムでは、所定情報にはさ
らに、制御装置および被制御装置のそれぞれを起動する
のに必要とされる期間が含まれることを特徴とする。
【0025】したがって、被制御装置や制御装置の所望
動作への移行するための起動に要する期間が所定情報に
含まれるから、相対期間をこの起動に要する期間を加味
して検出できる。それゆえに、この起動に要する期間に
起因した装置間の所望動作のタイミングのずれを回避し
て、動作の連係がさらに確実なものとなる。
【0026】上述の制御システムのカウント部は、所定
周期で発生するパルスをカウントするカウンタを有す
る。そして、カウンタによるカウント値に基づいて相対
期間が計測終了したときは、動作手段に所望動作を行わ
せるための動作制御信号を出力する。
【0027】したがって、被制御装置ではパルスをカウ
ントするカウンタを用いて相対期間が計測されるので、
被制御装置における時間管理のための回路の構成を簡単
化できるとともにコストも低減できてる。
【0028】上述の制御システムでは、所定周期は、任
意に可変設定される。したがって、被制御装置のカウン
タによるカウント周期を任意に可変設定できるので、所
定周期を可変設定することによりカウンタを用いて計測
できる相対期間の長さを任意に調整することができる。
【0029】上述の制御システムでは、所定周期は、対
応の被制御装置または制御装置により可変設定される。
【0030】したがって、カウンタを用いて計測できる
相対期間の長さを制御装置を用いても、また被制御装置
を用いても可変調整できるから、調整の自由度は向上す
る。
【0031】上述の制御システムでは制御装置は、1つ
以上の被制御装置における前記計測手段による計測可能
な期間を示す計測可能期間データを管理する期間管理手
段をさらに備える。そして、所定情報にはさらに、期間
管理手段により管理されている計測可能期間データが含
まれる。
【0032】したがって、被制御装置において計測され
る相対期間は対応の計測可能期間データを参照して検出
されるから、相対期間が被制御装置で計測することがで
きない長さの期間となることが、確実に回避できる。
【0033】また、相対期間を被制御装置の計測可能期
間に応じた長さとすることもできるから、被制御装置が
持つ相対期間の計測能力を最大に引き出せ、被制御装置
の能力の有効活用が図れる。
【0034】上述の制御システムでは期間管理手段は、
1つ以上の被制御装置に対して計測可能期間データの要
求を送信する要求送信手段と、要求送信手段により送信
された要求に応答して、1つ以上の被制御装置から送信
された計測可能期間データを受信する期間データ受信手
段とを有する。
【0035】したがって、期間管理手段は被制御装置に
対して要求して受信した計測可能期間データを管理する
から、被制御装置の機種などが変更されて計測可能期間
データが変更になったとしても、要求して受信すること
で管理する計測可能期間データも更新できる。それゆえ
に、期間管理手段は常に最新の計測可能期間データを管
理できる。
【0036】上述の制御システムでは、計測可能期間デ
ータはカウンタによるカウント可能な最大値を示す。
【0037】それゆえに、被制御装置において計測され
る相対期間は対応のカウンタによるカウント可能な最大
値を参照して検出されるから、相対期間が被制御装置の
カウンタでカウントして計測することができない長さの
期間となることが、確実に回避できる。
【0038】この発明の他の局面に係る制御方法は、ク
ロックを用いて時間を計る計時部と入力部とを有する制
御装置と、制御装置により制御される1つ以上の被制御
装置とを備えるシステムにおける制御方法であって、以
下の特徴を有する。
【0039】つまり、制御方法は、制御装置において、
入力部を介して1つ以上の被制御装置を所望タイミング
で所望動作させるように予約するための予約データを入
力する予約入力ステップと、予約入力ステップにより入
力された予約データと計時部により計時される時間とを
含む所定情報に基づいて、1つ以上の被制御装置を所望
タイミングに従い所望動作をさせるための相対期間を検
出する相対期間検出ステップと、相対期間検出ステップ
により検出された相対期間を示す相対期間データを1つ
以上の被制御装置に供給する供給ステップとを有する。
【0040】また、1つ以上の被制御装置のそれぞれに
おいて、供給ステップにより供給された相対期間データ
に基づいて相対期間を計測する計測ステップと、計測ス
テップにより相対期間の計測を終了したとき、所望動作
を行う動作ステップとを有する。
【0041】このように、予約データが入力されて1つ
以上の被制御装置について所望動作の予約がされた場合
には、制御装置のクロックを用いた計時部の計時時間を
用いて1つ以上の被制御装置を所望タイミングに従い所
望動作をさせるための相対期間が検出されて、被制御装
置では、検出された相対期間を計測して所望動作に移行
する。
【0042】したがって、制御装置においてクロックを
用いた時間の一元管理がなされているので、制御装置と
これにより制御される被制御装置が連携して予約された
所望動作に移行する際には、装置間の動作ずれを防ぐこ
とができる。また、被制御装置における計時機能を省略
または簡易化できて、被制御装置のコスト、ひいては制
御システムのコストを削減できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態に
ついて図面を参照し説明する。
【0044】(実施の形態1)実施の形態1について説
明する。
【0045】図1は、本実施の形態1に係るコンピュー
タシステムの概略ブロック図である。図1のコンピュー
タシステムはコンピュータ1、コンピュータ1に接続さ
れる表示装置14、コンピュータ1にバス18を介して
接続される複数の被制御装置17i(i=1,2,3、
・・・、n)を含む。複数の被制御装置17iにはたと
えばコンピュータ1の各種の周辺装置が含まれる。ここ
では複数の被制御装置17iが接続されるとしている
が、少なくとも1つ以上の被制御装置17iが接続され
ればよい。また、被制御装置17iを制御する制御装置
はコンピュータ1に限定されない。図2には、図1の被
制御装置17iのブロック構成が示される。
【0046】図1を参照して、コンピュータ1は内部に
CPU(中央処理装置の略)2、RAM(ランダムアク
セスメモリの略)3、ROM(リードオンリメモリの
略)4、I/O(入力/出力)コントローラ5、I/O
インターフェイス6、表示コントローラ7、表示インタ
ーフェイス8、装置インターフェイス9、ディスク記憶
装置10、現在の日付や時刻の情報を常に保持する日付
時間管理装置11、CPUバス12、I/Oバス13、
情報入力機能として動作するKEY15およびマウス1
6、ならびにバッテリ31を含む。
【0047】CPU2は、CPUバス12を介してRA
M3、ROM4およびI/Oコントローラ5のそれぞれ
とデータをやり取りしたり、これらをコントロールす
る。I/Oコントローラ5は、I/Oバス13を介し
て、I/Oインターフェイス6、表示コントローラ7お
よび装置インターフェイス9をアクセスする。表示コン
トローラ7は、表示インターフェイス18を介して外部
の表示装置14に対し表示信号を出力することにより、
表示装置14をコンピュータ1の表示機能として動作さ
せる。
【0048】CPU2は、CPUバス12、I/Oコン
トローラ5およびI/Oバス13を介して、I/Oイン
ターフェイス6、表示コントローラ7、装置インターフ
ェイス9、ディスク記憶装置10、日付時間管理装置1
1、KEY15およびマウス16それぞれとデータをや
り取りしたり、これらをコントロールする。
【0049】コンピュータシステムでは目的とする機能
ごとにプログラムが準備されているのが一般的である。
本実施の形態でも動作予約機能の手順をコンピュータ1
により実行するためのプログラムはROM4やディスク
記憶装置10にあらかじめ格納され、CPU2により直
接読出されて実行されるか、RAM3に一旦読出されて
から実行される。
【0050】図2を参照して被制御装置17iは、バス
18によりコンピュータ1の装置インターフェイス9と
バス18を介して接続されるコンピュータインターフェ
イス19、コンピュータ1から利用可能な各種機能を実
現する機能ブロック20、機能ブロック20をプログラ
ムに従って制御するためのCPUなどを含んでなるマイ
クロコントローラ21、このプログラムを記憶したRO
M22、一時的にデータを記憶するためのRAM23お
よびEEPROM24、ならびにタイマ25を備える。
【0051】上述のコンピュータ1および被制御装置1
7iの内部構成は一例として挙げたもので、これに限定
されるものではない。
【0052】図3は、図1の日付時間管理装置11の構
成図である。図3を参照して日付時間管理装置11は、
I/Oバス13と接続される入出力インターフェイス2
6、入力と出力を制御する入出力コントローラ27、常
に一定のパルスを発生させて出力するクロック28、現
在の日付および時刻の情報を記憶する不揮発性メモリ2
9および不揮発性メモリ29の記憶内容を更新するカウ
ンタ30を含む。カウンタ30はクロック28が出力す
るパルスを数えて、分や時間や日といった単位ごとの現
在の日付および時刻の情報を得て、これを用いて不揮発
性メモリ29の内容を更新する。
【0053】日付時間管理装置11内の各部には、リチ
ウム1次電池やニッケルカドミウム2次電池などからな
るバッテリ31から電源が供給される。バッテリ31
は、コンピュータ1のための電源(図示せず)とは別個
に設けられている。バッテリ31は、常に安定して電源
供給するよう動作するので、日付時間管理装置11は安
定して動作し続ける。その結果、日付時間管理装置11
の不揮発性メモリ29に記憶されている日付および時刻
の情報は更新され続けることにより、不揮発性メモリ2
9の内容は現在の時刻および日付を常に正しく示すこと
となる。現在の日付および時刻の情報の読出しまたは変
更(修正)は、I/Oバス13を介して日付時間管理装
置11の入出力インターフェイス26にアクセスし、入
出力コントローラ27を介し不揮発性メモリ29の内容
をアクセスすることによりできる。
【0054】日付時間管理装置11において管理される
日付時間情報は、たとえば2001年1月27日14時
27分15秒というように年月日時分秒に従い示されて
もよいし、たとえば1900年1月1日0分0秒という
ような、ある時点を基準時点として、基準時点と現在時
点との時差に従い示されてもよい。また、この基準時点
は、国際標準時であってもよい。なお、コンピュータシ
ステムとユーザとの間で入出力される日付時間情報はユ
ーザが日常に用いる日付および時刻を基準として示され
る。このようなユーザ向けの日付時間情報はコンピュー
タシステム内部では、日付時間管理装置11において管
理される日付時間情報となるように変換される。
【0055】コンピュータ1と被制御装置17iは、コ
ンピュータ1の動作を制御するCPU2と、被制御装置
17iの動作を制御するマイクロコントローラ21をそ
れぞれ有し、独立に動作して機能を提供することが可能
である。コンピュータ1と被制御装置17iそれぞれの
動作に連携が必要な場合には、たとえば被制御装置17
iの動作の予約などがコンピュータ1を介して行われる
場合には、コンピュータ1の装置インターフェイス9
と、被制御装置17iのコンピュータインターフェイス
19とはバス18を介して情報を通信する。
【0056】図4は、この発明の実施の形態1によるコ
ンピュータシステムが適用されるTV放送のための記録
システムの構成図である。図3を参照してTV放送記録
システムは、システム全体を管理し制御するコンピュー
タ1、およびコンピュータ1にバス18を介して接続さ
れる被制御装置32〜34を含む。該システムには電話
回線などの通信回線39が接続される。
【0057】被制御装置32は、TV放送を受信し映像
信号と音声信号を復調して出力するTV受信復調器3
5、およびバス18に接続されるエンコーダ36を含
む。エンコーダ36はTV受信復調器35から出力され
た映像信号および音声信号を入力して、コンピュータシ
ステムで処理しやすいようにデジタル化、圧縮、映像お
よび音声の符号化などしてデータとしてバス18に出力
する。被制御装置33は、データを格納するための大容
量の記憶装置37、およびバス18に接続されるインタ
ーフェイス38を有する。インターフェイス38は記憶
装置37についてのデータの書込および読出を制御す
る。被制御装置34はモデム40を含む。モデム40は
バス18を介して被制御装置32おいてデータ化した音
声および映像または被制御装置33の記憶装置37から
読出されたデータを入力して、所定フォーマットに変換
して、通信回線39に送出する。これにより、通信回線
39を介してこれら情報は該システムの外部装置におい
て受信される。外部装置では、データを受信すると該デ
ータに基づく情報(映像または音声)を出力するので、
ユーザは出力された内容を確認することで、被制御装置
32において受信されたTV放送による音声および映像
を確認できるし、被制御装置33の記憶装置37に格納
されているデータも確認できる。
【0058】図4のシステムにおけるTV放送の予約録
画の処理について説明する。予約録画する場合には、コ
ンピュータ1と被制御装置32〜34はバス18を介し
て連携動作する。図5は、図1のコンピュータ1のディ
スク記憶装置10に記憶された予約録画のための設定情
報50の1例を示す図である。図5を参照して設定情報
50は、予約された録画開始および終了時刻を示すデー
タ501および502、録画が予約された番組に対応の
チャンネルを示すデータ503、予約録画した内容を通
信回線39を介して他の装置に転送する場合の転送先の
電話番号を示すデータ505、該コンピュータシステム
をアクセスするためのログイン名およびログインパスワ
ードを示すデータ506および507を含む。
【0059】動作においてコンピュータ1のCPU2
は、日付時間管理装置11により管理されている現在の
日付と時間の情報が設定情報50のデータ501で示さ
れる録画開始時刻を示したとき、設定情報50の内容を
参照しながらバス18を介し被制御装置32と33を制
御開始する。これにより、被制御装置32は設定情報5
0のデータ503で示されるチャンネルのTV放送を受
信してデータ化し被制御装置33へバス18を介して送
信するので、被制御装置33は、被制御装置32から送
信されたデータを受信して記憶装置37に格納する。そ
の後、日付時間管理装置11により管理されている現在
の日付と時間の情報がデータ502で示される録画終了
時刻を示したとき、CPU2は被制御装置32と33の
制御を終了する。これにより、被制御装置32のTV放
送受信、データ化および被制御装置33へのデータ転送
ならびに被制御装置33におけるデータ格納処理は終了
する。
【0060】また、CPU2は、日付時間管理装置11
により管理されている現在の日付と時間の情報が設定情
報50のデータ504で示される転送開始時間を示した
とき、被制御装置33と34を制御する。これにより、
被制御装置34は通信回線39を通じてデータ505で
示される転送先電話番号の装置(図示せず)と接続し、
被制御装置33は記憶装置37から録画データを読出し
被制御装置34に転送する。被制御装置34は、受信し
た録画データをモデム40を介してフォーマット変換し
ながら転送先の装置へ転送する。CPU2は、録画デー
タの転送完了を確認すると、被制御装置33および被制
御装置34の動作を終了させる。具体的には、被制御装
置33を記憶装置37からの録画データの読出を終了さ
せるように制御するとともに、被制御装置34を通信回
線39による転送先との接続を終了させるように制御す
る。
【0061】図6および図7は、本実施の形態1による
コンピュータシステムにおける動作予約の処理手順を示
すフローチャートである。図6は、1つ以上の被制御装
置17iの動作を予約するための処理を示し、図7は、
予約された動作の実行開始から終了までの処理を示す。
【0062】図6のステップS1(以下、ステップSは
単にSと略す)でユーザはKEY15やマウス16を操
作してROM4やディスク記憶装置10などに格納され
ている動作予約のためのプログラムの実行、すなわち動
作予約の機能を起動させると、S2でユーザはKEY1
5やマウス16を操作して動作予約が新規であるか新規
でないかを選択するので、新規が選択されるとS3へ進
み、そうでなければS4へ進む。
【0063】S3では、ユーザはKEY15やマウス1
6を操作して予約する動作の種類を選択するので、CP
U2はS5で、ROM4あるいはディスク記憶装置10
に保存された予約動作についての情報(図示せず)を調
べ、S3で選択された種類の動作を実行するために必要
とされる被制御装置17iの種類を判断する。CPU2
はS6で、CPUバス12、I/Oコントローラ5、I
/Oバス13および装置インターフェイス9を介して、
バス18に接続されている被制御装置17iの種類を調
査して、調査結果に基づいて予約動作について必要な被
制御装置17iがすべて接続されているかを判断する。
不足する被制御装置17iがあれば(S6でNO)、S
7でCPUバス12、I/Oコントローラ5、I/Oバ
ス13、表示コントローラ7および表示インターフェイ
ス8を通じて表示装置14に、不足していると判定され
た被制御装置17iの名称(種類名)を表示して、不足
する被制御装置17iの接続をユーザに対して促し、再
びS6へ戻る。S6とS7のループ処理は、不足してい
る被制御装置17iをユーザが接続するまで繰返され
る。
【0064】一方、S6で不足する被制御装置17iは
なく、予約した動作に必要とされる被制御装置17iの
すべてが接続されていると判断されると(S6でYE
S)、S8へ進む。S8では、ユーザは、その動作の予
約に必要な情報(予約情報)をKEY15およびマウス
16を操作して入力するので、S9ではCPU2は入力
された予約情報をROM4やディスク記憶装置10に準
備された予約情報領域(図示せず)に登録して、後述の
S10へ進む。
【0065】表示装置14における予約情報の入力画面
の表示例が図8(A)および図8(B)に示されるが、
これに限定するものではない。図8(A)はTV放送に
よる番組の録画動作を予約する場合の画面の表示例を示
す。図8(A)を参照して、予約情報70は動作モード
を示すデータ701、TV放送の受信チャンネルを示す
データ702、動作の開始日、開始時刻、終了日および
終了時刻を示すデータ703〜706、および予約され
た動作に必要な被制御装置17iを示すデータ707を
含む。図8(B)は、所望時間に所望データ(所望領域
に記憶されたデータを含む)を、所望の記憶装置を持つ
被制御装置17iにバックアップする動作を予約する場
合の画面表示例を示す。図8(B)を参照して、予約情
報80は動作モードを示すデータ801、転送すべきデ
ータの転送元の記憶領域を示すデータ802、転送先
(バックアップ先)の装置と記憶領域を示すデータ80
3と804、動作の開始日および開始時刻を示すデータ
805と806、および予約された動作に必要な被制御
装置(バックアップ先の装置)17iを示すデータ80
7を含む。
【0066】一方、S2で新規の予約でないと判断され
た場合(S2でNO)、つまり既に登録された予約情報
の修正および削除が行なわれると判断された場合は、S
4へ進む。S4では、ROM4やディスク記憶装置10
の予約情報領域に既に登録済みの予約情報が読出されて
表示装置14に表示されて、ユーザに対して所望の予約
情報を選択するように促すので、ユーザはKEY15お
よびマウス16を操作して表示された予約情報中から所
望の予約情報を選択する。
【0067】次に、ユーザがKEY15およびマウス1
6を操作して、予約情報の内容修正を指定するか否かが
S19で判断される。内容修正が指定されたと判断され
るとS20へ進む。S20で、ユーザはKEY15およ
びマウス16を操作して予約情報を修正するので、S2
1では、修正後の予約情報はROM4やディスク記憶装
置10の予約情報領域に登録されて、S10へ進む。一
方、S4で選択された予約情報を削除すると判断された
場合には(S19でNO、S22でYES)、S23
で、S4で選択された予約情報は予約情報領域から削除
されて、S10へ進む。一方、S22で削除しないと判
断された場合は(S22でNO)、選択された予約情報
は内容が参照されるだけであると判断されて、S10へ
進む。
【0068】S10とS11では、予約情報領域に登録
されている予約情報をデータ703および704または
データ805および806で示される動作の開始時間順
にソートすることで並べ替えて、並べ替えの結果、開始
時間が最も近い予約情報を選択してS12に進む。S1
2では、選択された予約情報のデータ707またはデー
タ807に基づいて必要な被制御装置17iの情報を取
得する。
【0069】その後、S13で日付時間管理装置11か
ら現在の日付けと時間の情報を取得し、S14では、予
約された動作を実行するための相対的な時間データが算
出される。具体的には、取得した現在日時情報とS11
で得た予約情報の動作開始時間との差である動作開始ま
での猶予期間を示す猶予期間データと、予約情報の動作
開始時間と動作終了時間の差である実際の動作期間を示
す動作期間データとを算出する。S15では、データ7
07または807に基づいて予約動作に必要な被制御装
置17iへ、装置インターフェイス9とバス18を介し
て、算出した猶予期間データと動作期間データを送信す
る。
【0070】これらデータをコンピュータインターフェ
イス19を通じて受信した被制御装置17iは、S16
において受信したデータをマイクロコントローラ21に
よりEEPROM24に記録し、S17でタイマ25に
はEEPROM24に記録された猶予期間データがセッ
トされて、タイマ25は猶予期間データで示される期間
を計時し始める。S18で被制御装置17iおよびコン
ピュータ1は予約動作に対してスタンバイ状態に移行す
る。こうして、動作の予約処理が実現される。なお、被
制御装置17iに猶予期間データおよび動作期間データ
が送信されるときは、予約された動作を実行するための
他のデータ、たとえば図8(A)のデータ702や70
3なども併せて送信されてEEPROM24に記憶され
る。
【0071】次に、上述のようにして予約された動作を
実行する処理を図7のフローチャートに従い説明する。
【0072】上述にように動作が予約されている被制御
装置17iの内部では、マイクロコントローラ21がス
テップS100でタイマ25を参照し、ステップS10
1でタイマ25は猶予期間データで示される期間を計時
終了したか否か調べ、終了していない場合は動作開始時
間に達してないと判断してステップS100へ戻り、猶
予期間データで示される期間が計時終了するまでタイマ
25を監視し続ける。
【0073】一方、S101で猶予期間データで示され
る期間が計時終了して、動作開始時間に達したと判断さ
れると、S102へ進み予約された動作に必要な機能ブ
ロック20による動作がEEPROM24に記憶されて
いる予約動作のためのデータを参照し実行開始される。
動作が開始されると、S103でタイマ25にEEPR
OM24に記録された動作期間データがセットされて、
タイマ25は動作期間データで示される期間を計時し始
める。そして、機能ブロック20の動作とは別にS10
4でタイマ25が参照されて、ステップS105でタイ
マ25は動作期間データで示される期間を計時終了した
か否か調べ、終了していない場合はステップS104へ
戻り、動作期間データで示される期間が計時終了するま
でタイマ25を監視し続ける。
【0074】一方、S105でタイマ25により動作期
間データで示される期間が計時終了した判断されるとS
106へ進む。S106では、マイクロコントローラ2
1は機能ブロック20の動作を終了させ、S107でタ
イマ25の設定をクリアし、S108でEEPROM2
4とコンピュータ1の予約情報領域の今回使用した予約
に関する情報を使用済みということでクリアしたり無効
化したりする。
【0075】なお、コンピュータ1で使用済みの予約情
報は削除することで無効化しているが、削除せずに無効
化するようにしてもよい。このようにすると、予約情報
領域の内容を参照することで動作予約の履歴を確認する
ことができる。
【0076】次に、S110でコンピュータ1の予約情
報領域から有効な予約情報を抽出し、S111では抽出
した予約情報のうち最も開始日時が早い予約情報を選択
し、S112ではコンピュータ1の日付時間管理装置1
1の現在日時情報を調べ、S113では、S111で選
択した予約情報の動作実行開始時間とS112で取得し
た現在日時情報との差である猶予期間データとS111
で選択した予約情報の動作実行開始時間と動作終了時間
との差である動作期間データとを算出する。算出された
これらデータは、S114でコンピュータ1の装置イン
ターフェイス9を通じてバス18に接続された、予約さ
れた動作に必要な被制御装置17iへ送信される。
【0077】S115で猶予期間データと動作期間デー
タをコンピュータインターフェイス19を通じて受信し
た被制御装置17iでは、マイクロコントローラ21に
よりEEPROM24に受信データが記録されて、S1
16でタイマ25を設定して、S117で被制御装置1
7iおよびコンピュータ1は予約した動作に対してスタ
ンバイ状態に移行し、次の予約動作の準備をする。
【0078】その後は、前述と同様にして、タイマ25
により猶予期間データを計時しながら予約動作が実行開
始されて、その後、動作期間データに従う計時が終了し
たとき予約動作の実行は終了する。
【0079】このようにして、コンピュータ1側で予約
動作に必要とされる被制御装置17iそれぞれの動作を
予約する情報および、予約された動作の実行の基準とな
る日付および時間情報を一元管理することで、複数の被
制御装置17iの連係動作の予約をコンピュータ1側で
一括して行えて簡単化するとともに、コンピュータ1お
よびそれぞれの被制御装置17iを所望の動作に移行で
きる。
【0080】また、コンピュータ1の日付時間管理装置
11でクロック28を用いた現在日時の一元的管理がな
されているので、被制御装置17iでの日時情報の調整
は不要となり作業の効率化が図れる。
【0081】また、被制御装置17iには予約された動
作までの待機時間を示す猶予期間データがコンピュータ
1から報知されるので、次の作業の予定を把握でき、被
制御装置17iは待機状態に入りやすくなり、待機状態
での電力低減機構を組合わせればシステム全体のエネル
ギ消費を抑制できる。
【0082】ここでは、被制御装置17iは猶予期間デ
ータと動作期間データとを受信して、これらデータに基
づいて予約動作を開始し終了させていたが、動作期間デ
ータのみを受信して、これのみに基づいてを予約動作を
行うようにしてもよい。つまり、コンピュータ1側で猶
予期間を計測して、猶予期間の経過時に被制御装置17
iに動作期間データと予約情報の必要データを送信し
て、被制御装置17iではこれらデータを受信してEE
PROM24に記録して、図7のS102以降の処理が
同様に開始されるようにしてもよい。したがって、被制
御装置17iは猶予期間データに従う時間計測処理から
開放される。
【0083】図9は、本実施の形態1において、予約さ
れる動作が正常に実施できるまでに前処理の実行を必要
とする場合の処理手順を示すフローチャートである。該
処理では、前処理の実行に必要な時間を加味して動作開
始時間が予約される。このための処理手順を図9のフロ
ーチャートに従い説明する。
【0084】まず、S200でユーザは予約情報をコン
ピュータ1のKEY15やマウス16を操作して入力す
ると、入力された予約情報はS201で予約情報領域に
登録されて、S202へ進む。S202では、S201
で登録された予約情報に基づいて予約動作に必要な被制
御装置17iを特定して、S203でバス18に接続さ
れたこれら被制御装置17iに所定値のT秒を送信する
ので、被制御装置17iのタイマ25はT秒が測定可能
な状態となる。この所定値T秒は適当であって構わな
い。
【0085】コンピュータ1は、S204で日付時間管
理装置11の現在日時情報で示される時刻を時刻Aとす
る。そして、S205で予約情報領域に登録されている
予約情報を参照して予約された動作を起動させ、S20
6で予約動作に必要な被制御装置17iのタイマ25に
よる計時をスタートさせ、T秒後、該被制御装置17i
が動作を開始するようにする。
【0086】S207でコンピュータ1において使用予
定のプログラムが正常動作できるように、前処理が終わ
り起動されると208へ進む。S208では、コンピュ
ータ1の日付時間管理装置11の現在日時で示される時
刻を時刻BとしてS209へ進む。S209では、S2
03でタイマ25が設定された被制御装置17iが応答
可能かどうか監視して、応答可能となればS210へ進
み、コンピュータ1は日付時間管理装置11の現在日時
情報で示される時刻を時刻CとしてS211へ進む。
【0087】S211では、S208で得た時刻BとS
204で得た時刻Aの時差(B−A)を求める。時刻A
は予約された動作を起動する直前の時刻であり、時刻B
は予約された動作のための前処理が終わり、起動が完了
した直後の時刻であるから、時差(B−A)は、コンピ
ュータ1において予約された動作の前処理に必要な時間
を示す。S212でコンピュータ1の予約動作の開始時
間を、その前処理に必要な時間である時差(B−A)だ
け早めるように補正する。
【0088】次にS213で、S210で得た時刻Cと
S204で得た時刻Aとの時差(C−A)を求める。時
刻Cは被制御装置17i側の前処理が終わりコンピュー
タ1に応答可能となった直後の時刻を示すから、時差
(C−A)は予約された動作をコンピュータ1が実行す
るのに、被制御装置17iが応答可能となるまでの前処
理に必要な時間を含む。それゆえに、コンピュータ1の
前処理に必要な時間を測定しやすいように被制御装置1
7iの起動開始を遅らせる。つまり、時差(C−A)に
は、S203でタイマ25に設定した値T秒が余分に含
まれているため、T秒を時差(C−A)から引くと、そ
の結果値は被制御装置17iが前処理に必要とする時間
となるから、S214で、その時間を被制御装置17の
開始時間の設定から差引いて補正する。
【0089】S215では上述のように補正された予約
情報を予約情報領域に登録して、予約の処理を終了す
る。
【0090】なお、S203で設定されたT秒を、コン
ピュータ1の前処理に必要と思われる時間より長くする
ことで、コンピュータ1の前処理にかかる時間が被制御
装置17iの前処理にかかる時間より長いとき、S20
9で被制御装置17iが応答可能かどうか調べるより前
に被制御装置17iが応答可能となってしまい、実際S
210で求めた時刻Cには、余分な時間が加わることを
防止できる。しかしながら、被制御装置17i側の準備
がコンピュータ1の準備より先に終わっていた方が望ま
しい場合、たとえばプリンタや記憶装置のウォーミング
アップなどの場合もあるので、比較的Tを小さくしても
よい。
【0091】このようにして、予約機能で設定されるコ
ンピュータ1および被制御装置7iの使用予定時期は、
コンピュータ1および被制御装置17iの初期化および
起動および設定のための前処理に要する時間が加味され
ることでコンピュータ1や被制御装置17iの起動時間
や所望動作への移行時間による動作ずれを防ぎ、開始時
刻になればすぐにコンピュータ1と被制御装置17iと
が連携して所望動作を実行できる。
【0092】また、実際にコンピュータ1および被制御
装置17iに設定される時間は、予約情報の設定後、一
連の動作を模擬的に即時開始直前まで自動的に行ない各
所要時間を決定して、決定された所要時間が加味される
ことで、実際の使用環境や制御装置17iの環境に合わ
せて柔軟に設定できる。
【0093】図10は、本実施の形態1による被制御装
置17iの計時機能の構成図である。図11は図10の
計時機能を用いた計時手順を示すフローチャートであ
る。図10の計時機能は、被制御装置17iのタイマ2
5の構成として用いることができる。
【0094】図10を参照して計時機能は、パルス列発
生回路41、カウンタ42、リセット回路とスタート回
路を含むカウンタ制御回路43、動作制御信号MSをマ
イクロコントローラ21に出力する比較回路44および
比較値テーブル45を含む。パルス列発生回路41は、
所定周期Pの矩形波状またはパルス状の電気信号(以
下、パルス信号という)を出力する。カウンタ42はパ
ルス列発生回路41から出力されたパルス信号の波数
(パルス数)をカウントしてカウント値Nを比較回路4
4に逐次出力する。カウンタ42のカウント動作を制御
するカウンタ制御回路43はリセット回路およびスター
ト回路により、カウンタ42のカウント値をゼロに戻し
たり、カウント動作を開始させることができる。
【0095】比較回路44は与えられるカウント値Nと
比較値テーブル45に予め登録されている基準値Mとを
比較し、N≧M、すなわちカウント値Nが基準値Mに達
すると、予約情報で示された所望動作を行うように指示
する動作制御信号MSをマイクロコントローラ21に出
力する。ここで、基準値Mは、パルス列発生回路41か
らP秒の間隔で出力されるパルス信号のカウント数を示
すとすると、カウンタ制御回路43のリセット回路によ
りカウント値Nをゼロにして、スタート回路でカウンタ
42のカウント動作を開始させると、(P×M)秒後に
比較回路44から動作制御信号MSが出力されることと
なり、カウンタ42をリセットして再度カウントし始め
てから、(P×M)秒の時間を測定するタイマを形成で
きる。
【0096】被制御装置17iにタイマ25に代替し
て、リアルタイムクロックと呼ばれる日付時間管理装置
11と同等の機能が搭載されていれば、ある時刻からの
時間差が一定値以上になるまで監視し続けることで、タ
イマ機能を実現することができるけれども、構成が簡単
化されるという点では、タイマ25が有利である。つま
り、タイマ25は、図10のように非常に単純なデジタ
ル回路で構成できる。また、被制御装置17iのマイク
ロコントローラ21は通常、一定周期の内部クロックに
従い動作するから、クロックをパルス列発生回路41に
流用して、マイクロコントローラ21の内部レジスタ間
の和算およびクリアする演算機能をカウンタ42および
カウンタ制御回路43として、RAM23やEEPRO
M24を比較値テーブル45とすると、さらに簡単にタ
イマ機能が実現可能である。
【0097】次に、図10の構成の計時機能で実際にど
のようにして時間が測定されるかを図11のフローチャ
ートを参照し説明する。
【0098】まず、被制御装置17iのマイクロコント
ローラ21が、コンピュータ1からバス18を介して上
述の基準値Mに対応するタイマ設定値を受信するとタイ
マ動作を開始する。最初のS300でカウンタ42のカ
ウント値Nをカウンタ制御回路43によりゼロにリセッ
トして、S301では、受信しているタイマ設定値をR
AM23あるいはEEPROM24あるいはマイクロコ
ントローラ21内部に確保された比較値テーブル45に
比較値として格納する。比較値はカウント値Nと比較さ
れる値を示す。これにより、被制御装置17iにおいて
基準値Mが設定される。
【0099】次にS302でカウンタ制御回路43によ
りカウンタ42にパルス列発生回路41から出力される
パルス信号のカウントを開始させる。そしてステップS
303へ進み、カウンタ42の出力するカウント値Nを
参照してS304へ進む。
【0100】S304では比較値テーブル45を参照し
て、S305へ進む。S305では、S303で参照さ
れたカウント値NとS304で参照された比較値テーブ
ル45の内容である比較値とが比較される。比較結果、
カウンタ42のカウント値Nが比較値より小さければS
303へ戻る。これにより、S303で得られたカウン
ト値NがS304で得られた比較値を超えるまで、S3
03〜S306の処理が繰返し行なわれる。
【0101】一方、S306でカウント値Nが比較値を
超えればS307へ進み、比較回路44から動作制御信
号MSを出力する。このようにして、カウンタ設定値を
受取りカウンタ42をリセットしてカウントをスタート
させることにより、タイマ設定時間後に動作制御信号M
Sが出力されるので、動作制御信号MSが出力された子
とに応じて、マイクロコントローラ21は計時完了を検
知できる。
【0102】このように、コンピュータ1は被制御装置
17iに対して動作開始時間までのタイマ設定および開
始してから終了までのタイマ設定を行なうことができ
る。
【0103】図12は、本実施の形態1による被制御装
置17iの計時機能の他の構成図である。図12の計時
機能は被制御装置17iのタイマ25の構成として用い
ることが可能である。図12の構成は、任意周期のパル
ス列を発生させることが可能なようにパルス列の周期を
任意に設定する機能を有する。
【0104】図12を参照して計時機能は、図10のパ
ルス列発生回路41に代替してパルス列発生回路46、
パルス周期設定回路47およびパルス周期設定テーブル
48と、前述と同様のカウンタ42、カウンタ制御回路
43、比較回路44および比較値テーブル45とを有す
る。カウンタ42、カウンタ制御回路43、比較回路4
4および比較値テーブル45は前述と同様に動作するの
で、これらに関する説明は省略する。
【0105】パルス列発生回路46は、所定周期でパル
ス信号を発生する。所定周期はパルス周期設定回路47
によりパルス周期設定テーブル48に任意に可変設定さ
れているパルス周期Qに従い決定される。
【0106】ここで、基準値Mをパルス信号のカウント
値としてカウントをスタートさせると、(Q×M)秒後
に比較回路44から動作制御信号MSがマイクロコント
ローラ21に出力される。このときカウンタ42はリセ
ットされて再度カウントし始めるから、(Q×M)秒の
時間を測定するタイマを形成できる。パルス周期設定テ
ーブル48に任意のパルス周期Qを設定できるため、同
じ基準値Mであっても計時可能な時間を可変調節でき
る。
【0107】このように、パルス周期Qが可変設定され
るパルス列発生回路46を持つことにより、カウンタ4
2の最大カウント数を変更することなく、計時可能な時
間を拡張できる。それゆえに、カウンタ42の最大カウ
ント数を変更(拡張)することによる回路コストの上昇
や、そのために必要とされる比較値テーブル45および
比較回路44の変更(拡張)を避けることができるか
ら、被制御装置17iにおける時間管理のための回路コ
ストの低減と回路の効率化を実現できる。
【0108】図12で示した計時機能では、パルス信号
の発生周期Qを、被制御装置17iあるいはコンピュー
タ1により任意に可変設定できる。その場合の、計時の
手順を図13のフローチャートに従い説明する。
【0109】まず、コンピュータ1からバス18を通じ
て被制御装置17iのパルス周期設定テーブル48にお
けるパルス周期Qの値の変更が指示されると、あるいは
被制御装置17i内でパルス列発生回路46のパルス発
生周期Qを変更する必要性が生じると、パルス周期Qの
変更およびタイマの設定動作を開始する。
【0110】まず、S500で被制御装置17iのRO
M22あるいはEEPROM24に設定されたパルス周
期設定テーブル48の内容が変更されると、次にステッ
プS501でパルス周期設定回路47はパルス周期設定
テーブル48の内容に基づいてパルス列発生回路46の
発生するパルス列の周期Qを変更する。S502へ進
み、カウンタ42のカウント値Nがカウンタ制御回路4
3によりゼロにリセットされると、S503へ進み、カ
ウンタ42にはカウンタ制御回路43に制御されて、パ
ルス列発生回路46から出力されるパルス信号の入力し
てカウントし、カウント値Nを更新しながら出力する。
【0111】そしてS504〜S506において、比較
回路44はカウンタ42のカウント値NとRAM23あ
るいはEEPROM24あるいはマイクロコントローラ
21内部に確保された比較値テーブル45のカウントの
基準値Mとを参照して、両値を比較する。比較結果、カ
ウント値Nが基準値Mより小さければS504へ戻り、
カウント値Nが基準値Mを超えるまで、S504からS
507の処理を繰返す。
【0112】一方、S506でカウント値Nが基準値M
を超えれば、S508へ進み比較回路44から動作制御
信号MSが出力される。
【0113】このようにして、被制御装置17iにおい
てパルス周期Qを受取るか、パルス周期Qを変更した
後、カウンタ42をリセットしてカウントをスタートし
ておくと、基準値Mで示されるタイマ設定時間後に動作
制御信号MSが出力されるので、動作制御信号MSによ
り計時することが可能となる。また、パルス列発生周期
Qが任意の周期に設定可能なパルス列発生回路46と、
基準値Mに対応の比較値を任意に設定可能な比較値設定
テーブル45を組合わせることにより、広範囲なタイマ
時間設定が可能となる。
【0114】たとえば、コンピュータ1から100時間
後の動作の開始と105時間後の動作の終了を要求され
た場合、パルス周期が1秒固定の場合、開始時間までの
100時間に相当する360000パルス、開始時間か
ら終了時間までの105−100=5時間に相当する1
8000パルスを、カウンタ42で計測する必要があ
る。これらのパルス値を、一般にコンピュータ1や被制
御装置17iが扱いやすい2進数で表現しようとする
と、開始時間計測のためには19bit、終了時間計測
のためには15bitをカウント可能なカウンタ42、
比較可能な比較回路44および比較値テーブル45を用
意する必要があり、少なくともそれぞれ2進数で19b
itの値を扱えるものを用意する必要がある。
【0115】100時間では4日後の動作予約しかでき
ないため、1週間後あるいはさらに先の動作予約を可能
とするためには、さらに大きな数値を扱えるものを用意
する必要があり、回路規模は大きくならざるを得ない。
ここで、本実施の形態1のように任意に周期Qを設定可
能なパルス列発生回路46を使用して、たとえば、パル
ス周期Qを20秒とすると、200時間後でも3600
0パルスとなり2進数に従えば16bit以内で抑えら
れるために、カウンタ42、比較回路44および比較値
テーブル45として16bitまで扱えるようにするだ
けでよい。また、パルス周期設定テーブル48としては
基本となるパルス列発生周期が1秒とすると20秒つま
り20倍、すなわちそれを2進数で表わすと10100
の5bitでよい。
【0116】このように図13のフローチャートに従
い、パルス列発生回路46のパルス周期Qを所望の値に
変更するとともに、開始時間までのタイマ設定および開
始してから終了するまでのタイマ設定を行なえば、被制
御装置17iおよびコンピュータ1によりパルス列発生
回路46のパルス発生周期Qが任意に可変設定できるか
ら、コンピュータ1が被制御装置17iの時間管理機能
を有効に利用できる。
【0117】本実施の形態1ではコンピュータ1は被制
御装置17iそれぞれの能力に合わせて、対応の計時機
能について設定する値を可変調整する。具体的な手順を
以下に説明する。
【0118】図14は本実施の形態1においてコンピュ
ータ1が有する最大計時値管理テーブル90の内容例を
示す図である。最大計時時間管理テーブル90はコンピ
ュータ1のディスク記憶装置10などに記憶され、被制
御装置17iの動作の予約処理時に参照される。最大計
時時間管理テーブル90はコンピュータ1に接続される
被制御装置17iのそれぞれに対応して、該被制御装置
17iを特定するデータ90Aおよび対応の計時機能に
より計時することのできる最大計時値を示すデータ90
Bを含む。ここでは、説明を簡単にするためにデータ9
0Bは秒単位で統一されて示されるが、これに限定され
ない。たとえば、分単位であっても構わない。データ9
0Bで示される最大計時値は、対応の被制御装置17i
の計時機能を構成するカウンタ42、比較回路44およ
び比較値テーブル45の内容に依存して決定される。
【0119】被制御装置17iのそれぞれは、内部の記
憶領域、たとえばEEPROM24やROM22など
に、最大計時値に関する情報を格納して、コンピュータ
1からの要求に応答してコンピュータ1へバス18を通
じて情報を送信する。図15のフローチャートを参照し
て、コンピュータ1と被制御装置17iとの最大計時値
に関する情報のやり取りを説明する。
【0120】まず、コンピュータ1において、ある動作
の予約処理が必要であると判断したとき、コンピュータ
1はS600とS601で予約情報領域に格納された予
約情報に基づいて、その動作の実行に必要な1つ以上の
被制御装置17iを選択して、S602において選択さ
れた被制御装置17iがバス18によりコンピュータ1
と接続されているか確認する。もし、未接続の被制御装
置17iがあれば、表示装置14などを用いて未接続の
被制御装置17iを特定する情報(装置の名称など)を
表示して、ユーザに該被制御装置17iの接続を促し、
再度S602へ戻り、選択された被制御装置17iがす
べてコンピュータ1に接続されるまで、S602〜S6
04の処理を繰返す。
【0121】コンピュータ1は選択された被制御装置1
7iがすべて接続されたと判断すると、S605におい
て、選択された被制御装置17iそれぞれに対して、自
己の最大計時能力を示す最大計時値をコンピュータ1に
送信するよう要求する。
【0122】選択された被制御装置17iそれぞれは、
S606でコンピュータ1から最大計時値の要求を受信
すると、たとえばEEPROM24やROM22に予め
記憶された最大計時値に関する情報を参照し、S607
において参照結果に基づく最大計時値をコンピュータイ
ンターフェイス19からバス18を介してコンピュータ
1に送信する。
【0123】コンピュータ1は、S608で装置インタ
ーフェイス9を介して被制御装置17iそれぞれから最
大計時値を受信し、S609でディスク記憶装置10の
最大計時値管理テーブル90に、受信した最大計時値を
対応の被制御装置17iのデータ90Aとともにデータ
90Bとして記憶して処理を終了する。
【0124】このようにして、コンピュータ1は被制御
装置17iの計時可能な最大値(最大計時値)を取得で
きるので、コンピュータシステムを構成する被制御装置
17iの計時能力を簡単に把握できる。
【0125】上述のようにコンピュータ1は被制御装置
17iの計時能力を管理するために、被制御装置17i
の最大計時値を取得して管理するようにしているが、計
時能力として管理されるデータはこれに限定されず、被
制御装17iのカウンタ42の最大カウント値を取得し
て管理するようにしてもよい。図16は本実施の形態に
おいてコンピュータ1が有する最大カウント値管理テー
ブル91の内容例を示す図である。最大カウント値管理
テーブル91はコンピュータ1のディスク記憶装置10
などに記憶され、被制御装置17iの動作の予約処理時
に参照される。最大カウント値管理テーブル91はコン
ピュータ1に接続される被制御装置17iのそれぞれに
対応して、該被制御装置17iを特定するデータ91A
および対応のカウント42によりカウントすることので
きる最大カウント値を示すデータ91Bを含む。被制御
装置17iのそれぞれは、内部の記憶領域、たとえばE
EPROM24やROM22などに、最大カウント値に
関する情報を有して、コンピュータ1からの要求に応答
してコンピュータ1へバス18を通じて情報を送信す
る。
【0126】図17のフローチャートには、コンピュー
タ1と被制御装置17iとの最大カウント値に関する情
報をやり取りするための手順が示される。図17の手順
と図15の手順とを比較して異なる点は、図15では最
大カウント値に関する情報がやり取りされているのに対
して、図17では最大カウント値に関する情報がやり取
りされている点にあり、図17の他の処理は図15のそ
れと同様であるから、説明は省略する。
【0127】このようにして、コンピュータ1は被制御
装置17iにおいてカウント可能な最大カウント値、言
換えると、計時可能な最大値を取得できるので、コンピ
ュータシステムを構成する被制御装置17iの計時能力
を把握できる。
【0128】上述のようにコンピュータ1は最大計時時
間管理テーブル90または最大カウント値管理テーブル
91を有するので、猶予期間データおよび動作期間デー
タを決定する際には、これらテーブルの内容を参照し
て、最大計時時間または最大カウント値による計時可能
な最大期間を超えないように設定することができる。し
たがって、猶予期間データおよび動作期間データが計時
可能な最大期間を超えてしまい被制御装置17iが誤作
動し、予約動作が達成されないという障害を回避でき
る。
【0129】また、コンピュータ1は被制御装置17i
と通信して、受信したデータを最大計時時間管理テーブ
ル90または最大カウント値管理テーブル91に格納す
るようにしているので、接続される被制御装置17iの
機種が変更された場合や、計時機能が更新された場合で
あっても、通信することで、変更された計時機能による
最大計時時間および最大カウント値を取得して対応のテ
ーブルに登録することができる。したがって、最大計時
時間管理テーブル90または最大カウント値管理テーブ
ル91の内容を最新の内容となるように維持できる。
【0130】(実施の形態2)次に実施の形態2につい
て説明する。
【0131】以上説明したコンピュータシステムにおけ
る処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態
2では、このプログラムはコンピュータ1または被制御
装置17iのマイクロコントローラ21などの機械で読
取可能な記録媒体に格納される。
【0132】本実施の形態のコンピュータ1では、この
記録媒体としてROM4のようなそのものがプログラム
メディアであってもよいし、また図示されないがCD−
ROM装置などのプログラム読取装置がコンピュータ1
に設けられ、そこに記録媒体であるCD−ROMが挿入
されることで読取可能なプログラムメディアであっても
よい。いずれの場合においても、記録媒体に格納されて
いるプログラムはCPU2によりアクセスされて実行さ
れる。
【0133】ここで、上述した記録媒体はコンピュータ
1の本体と分離可能に構成される記録媒体であり、固定
的にプログラムを担持する媒体であってよい。たとえ
ば、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレ
キシブルディスクやディスク記憶装置10などの磁気デ
ィスクやCD−ROM/MO(Magnetic Optical Dis
c)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatil
e Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あ
るいはマスクROM、EPROM(Erasable and Pro
grammable ROM)、EEPROM(Electrically E
PROM)、フラッシュROMなどによる半導体メモリ
などであってよい。
【0134】また、コンピュータ1はインターネットを
含む各種の通信ネットワークと接続可能であってもよ
い。その場合には、コンピュータ1のRAM3またはデ
ィスク記憶装置10などの所定記憶エリアには通信ネッ
トワークからプログラムがダウンロードされてもよい。
【0135】また、本実施の形態の被制御装置17iで
は、この記録媒体としてROM22のようなそのものが
プログラムメディアであってもよいし、また図示されな
いがCD−ROM装置などのプログラム読取装置がコン
ピュータ1に設けられ、そこに記録媒体であるCD−R
OMが挿入されることで読取可能なプログラムメディア
であってもよい。いずれの場合においても、記録媒体に
格納されているプログラムはマイクロコントローラ21
によりアクセスされて実行される。
【0136】ここで、上述した記録媒体は被制御装置1
7iの本体と分離可能に構成される記録媒体であり、上
述と同様に固定的にプログラムを担持する媒体であって
よい。
【0137】また、被制御装置17iはインターネット
を含む各種の通信ネットワークと接続可能であってもよ
い。その場合には、RAM23などの所定記憶エリアに
は通信ネットワークからプログラムがダウンロードされ
てもよい。また、RAM23などの所定記憶エリアには
バス18を経由してコンピュータ1からプログラムがダ
ウンロードされてもよい。
【0138】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1に係るコンピュータシステム
の概略ブロック図である。
【図2】 図1の被制御装置のブロック構成図である。
【図3】 図1の日付時間管理装置の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるコンピュータ
システムが適用されるTV放送のための記録システムの
構成図である。
【図5】 図1のコンピュータ1のディスク記憶装置に
記憶された予約録画のための設定情報の1例を示す図で
ある。
【図6】 本実施の形態1によるコンピュータシステム
における動作予約の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】 本実施の形態1によるコンピュータシステム
における予約動作の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】 (A)と(B)は表示装置における予約情報
の入力画面の表示例を示す図である。
【図9】 本実施の形態1において、予約される動作が
正常に実施できるまでに前処理の実行を必要とする場合
の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 本実施の形態1による被制御装置17iの
計時機能の構成図である。
【図11】 図10の計時機能を用いた計時手順を示す
フローチャートである。
【図12】 本実施の形態1による被制御装置の計時機
能の他の構成図である。
【図13】 図12の計時機能を利用した計時手順を示
すフローチャートである。
【図14】 本実施の形態1においてコンピュータが有
する最大計時値管理テーブルの内容例を示す図である。
【図15】 本実施の形態1においてコンピュータと被
制御装置との最大計時値に関する情報のやり取りを説明
するフローチャートである。
【図16】 本実施の形態1においてコンピュータが有
する最大カウント値管理テーブルの内容例を示す図であ
る。
【図17】 本実施の形態1においてコンピュータと被
制御装置との最大カウント値に関する情報のやり取りを
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータ、11日付時間管理装置、17i 被
制御装置、25 タイマ、50 設定情報、90 最大
計時時間管理テーブル、91 最大カウント値管理テー
ブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/7826 H04N 5/782 Z // G06F 1/14 G06F 1/04 351Z Fターム(参考) 5C018 HA10 HA11 5C025 AA23 BA27 CB08 DA08 5C052 AA01 AB04 DD04 DD10 EE02 EE03 5C056 AA07 BA01 BA08 BA10 CA06 CA08 CA10 CA15 CA19 DA11 EA09 5K048 AA09 BA03 DA02 DA05 EB05 EB11 FC03 HA01 HA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックを用いて時間を計る計時部と入
    力部とを有する制御装置と、前記制御装置により制御さ
    れる1つ以上の被制御装置とを備える制御システムであ
    って、 前記制御装置は、 前記入力部を介して前記1つ以上の被制御装置を所望タ
    イミングで所望動作させるように予約するための予約デ
    ータを入力する予約入力手段と、 前記予約入力手段により入力された前記予約データと前
    記計時部により計時される時間とを含む所定情報に基づ
    いて、前記1つ以上の被制御装置を前記所望タイミング
    に従い前記所望動作をさせるための相対期間を検出する
    相対期間検出手段と、 前記相対期間検出手段により検出された前記相対期間を
    示す相対期間データを前記1つ以上の被制御装置に供給
    する供給手段とをさらに有して、 前記1つ以上の被制御装置のそれぞれは、 前記供給手段により供給された前記相対期間データに基
    づいて前記相対期間を計測する計測手段と、 前記計測手段により前記相対期間の計測を終了したと
    き、前記所望動作を行う動作手段とを有する、制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記期間計測手段は、前記相対期間をカ
    ウントして計測するカウント部を有する、請求項1に記
    載の制御システム。
  3. 【請求項3】 前記所定情報にはさらに、前記制御装置
    および前記被制御装置のそれぞれを起動するのに必要と
    される期間が含まれることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の制御システム。
  4. 【請求項4】 前記カウント部は、 所定周期で発生するパルスをカウントするカウンタを有
    し、 前記カウンタによるカウント値に基づいて前記相対期間
    が計測終了したときは、前記動作手段に前記所望動作を
    行わせるための動作制御信号を出力することを特徴とす
    る、請求項2または3に記載の制御システム。
  5. 【請求項5】 前記所定周期は、任意に可変設定される
    ことを特徴とする、請求項4に記載の制御システム。
  6. 【請求項6】 前記所定周期は、対応の前記被制御装置
    または前記制御装置により設定されることを特徴とす
    る、請求項4または5に記載の制御システム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、 前記1つ以上の被制御装置における前記計測手段による
    計測可能な期間を示す計測可能期間データを管理する期
    間管理手段をさらに備えて、 前記所定情報にはさらに、前記期間管理手段により管理
    されている前記計測可能期間データが含まれることを特
    徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の制御シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記計測可能期間データは、前記カウン
    タによるカウント可能な最大値を示すことを特徴とす
    る、請求項7に記載の制御システム。
  9. 【請求項9】 クロックを用いて時間を計る計時部と入
    力部とを有する制御装置と、前記制御装置により制御さ
    れる1つ以上の被制御装置とを備えるシステムにおける
    制御方法であって、 前記制御装置において、 前記入力部を介して前記1つ以上の被制御装置を所望タ
    イミングで所望動作させるように予約するための予約デ
    ータを入力する予約入力ステップと、 前記予約入力ステップにより入力された前記予約データ
    と前記計時部により計時される時間とを含む所定情報に
    基づいて、前記1つ以上の被制御装置を前記所望タイミ
    ングに従い前記所望動作をさせるための相対期間を検出
    する相対期間検出ステップと、 前記相対期間検出ステップにより検出された前記相対期
    間を示す相対期間データを前記1つ以上の被制御装置に
    供給する供給ステップとを有して、 前記1つ以上の被制御装置のそれぞれにおいて、 前記供給ステップにより供給された前記相対期間データ
    に基づいて前記相対期間を計測する計測ステップと、 前記計測ステップにより前記相対期間の計測を終了した
    とき、前記所望動作を行う動作ステップとを有する、制
    御方法。
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JPH06195800A (ja) * 1992-12-25 1994-07-15 Sony Corp リモートコマンダ及び記録再生装置
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