JP4553525B2 - 制御システムおよび制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はコンピュータなどの制御装置と該制御装置により制御されるコンピュータ周辺装置などの1つ以上の装置(被制御装置という)を含む制御システムと制御方法に関し、特に、制御装置から被制御装置の動作を予約することのできる制御システムと制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
動作の予約機能を有するものの代表的なものとしては、ビデオテープレコーダ(以下、VTRと略す)などのAV(Audio Visual)機器がある。VTRでテレビジョン放送による番組をについて録画する場合、番組の録画開始時間、録画終了時間、録画対象のチャンネル、録画に関する動作モードなどの録画予約のための情報(以下、録画予約情報という)を設定すると、VTRはスタンバイ状態となる。VTRでは内部の時計により計時される時刻を監視しつつ、スタンバイ状態が維持される。予約された録画開始時刻に達したことが内部時計により計時されると、応じてVTRはスタンバイ状態から通常の動作状態に復帰し、録画予約情報に従い録画動作を開始する。その後、内部時計により録画終了時刻に達したことが計時されると、応じてVTRは録画動作を終了してスタンバイ状態に戻る。
【0003】
上述のVTRの録画予約機能は、VTRの内部時計と録画予約情報を使用してVTR単体で行なわれていたが、特開平11−164240号公報に記載のように他の装置と協同して行うこともできる。
【0004】
この公報は、デジタル放送受信機が外部のVTRを制御する形態を示す。具体的には、デジタル放送受信機は、デジタル放送受信機が出力する映像信号を記録するためのVTRについての録画動作の開始および停止を制御する。デジタル放送では画像データとともに他の種類の情報も送信されることに着目して、該デジタル放送受信機はVTRにデジタル放送の番組を予約録画させる際に、録画される内容についての情報を記録することができる。つまり、デジタル放送受信機は番組の内容とともに受信した番組に関する情報を映像化し、VTRを予約された録画開始時間よりも映像化された情報量に対応の時間だけ早めに録画を開始させて、該情報をVTRに出力する。これにより、予約された録画開始時間に先立って、録画される番組内容に関する情報も記録することができる。
【0005】
また、特開平11−177919号公報には、複数の装置を使用し動作の予約機能を実現する技術が示される。該公報においては、複数の装置がバスを介して接続されて、装置は他の装置と連携することでタイマにより動作を予約したり、予約自体を管理できる。したがって、ユーザは連携動作を所望する複数の装置に対する動作の予約を一括して行なえるので、簡単に予約作業を行うことができる。
【0006】
また、特開2000−181860号公報においては、コンピュータにより、該コンピュータにデジタル通信路で接続された情報処理端末あるいはテレビジョン(以下、TVと略す)受像機などの装置の動作を予約するシステムが開示される。このシステムでは、コンピュータと情報処理端末またはTV受信機などの装置とが相互に連携することで、情報処理端末またはTV受信機などの装置においてコンピュータ本体で実行されるプログラムおよび機能を利用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
複数の装置を相互に連携させて予約した所望動作を行わせる場合に、内部に計時機能を持ち単体で自己の動作を予約をする複数の装置を適用すると、装置ごとに動作の予約設定作業が必要となり、作業が非効率的である。
【0008】
また、装置ごとに計時機能を維持するための電源供給が常に必要なので、コスト高となる。
【0009】
さらに、装置ごとの時計機能の誤差により装置間で時間のずれが生じると、上述したような連携動作において所望動作が正しく実行されない。特に、情報送出側の装置による計時時刻が、情報受取側の装置による計時時刻よりも進んでいれば、逆に、情報送出側の装置による計時時刻が、情報受取側の装置による計時時刻よりも遅れていれば、両装置が同時に動作開始したとしても、情報受取側の装置は両者の計時時刻の差異分だけ情報を受取ることができない。受取ることができなかった情報が重要な情報であれば、連携動作あるいはその結果に障害が生じる。したがって、動作を予約設定する時点で、連携動作するすべての装置について計時時間のずれがないように確認する必要がある。
【0010】
特開平11−164240号公報ではデジタル放送受信機は外部装置に対して動作開始命令および動作停止命令を発行して所望動作うように制御しているので、前述した計時時間のずれに起因した障害を回避できる。しかしながら、制御される側の装置が動作開始命令を受けて所望動作を実行開始できるまでの所要時間は考慮されていないので、制御される側の装置ではデジタル放送受信機から出力される情報を受取ることができない状態が生じる惧れがある。
【0011】
また、上述の所要時間が考慮されて動作開始命令が発行される場合でも、制御される側の装置では、該所要時間は装置の種類、製造元および機種などによりまちまちであるから、すべての装置についての所要時間を考慮すれば必要以上に動作開始時刻より前もって動作開始命令を発行せざるを得ず、動作における無駄時間が増加する。
【0012】
特開平11−177919号公報では複数装置を同一バスで接続し連携動作すり場合に、ある装置において他の装置を指定して予約される動作情報を該他装置に伝送する。このような構成の場合、他の装置に予約情報が伝わるけれども、装置ごとに計時時間のばらつきがあると、連携動作に支障が生じる。このような支障を回避するためには装置ごとに計時時間のずれがないように管理する必要があり、負荷は大きくなる。
【0013】
特開2000−181860号公報では多様なアプリケーションプログラムに従い動作するコンピュータを使用して、制御手順をコンピュータあるいは情報端末で行なって、動作の一元管理および連携動作の制御が行なわれる。しかしながら、装置ごとの起動時間のばらつきを管理する機能および吸収する機能はないので、動作の連携に障害が発生する。また、コンピュータはさまざまな用途を有するので、さまざまな機能によりハードウェアが共用される。それゆえに、ハードウェアの使用状況によって左右されるコンピュータ自体がアプリケーションプログラム起動したり初期化したりするための所要時間を含めると起動時間はさらに変動する。
【0014】
それゆえにこの発明の目的は、予約された装置相互の動作連携を確実に行うことのできる制御システムおよび制御方法を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に係る制御システムは、クロックを用いて時間を計る計時部と入力部とを有する制御装置と、制御装置により制御される1つ以上の被制御装置とを備える。
【0016】
制御装置は、入力部を介して1つ以上の被制御装置を所望タイミングで所望動作させるように予約するための予約データを入力する予約入力手段と、
予約入力手段により入力された予約データと計時部により計時される時間とを含む所定情報に基づいて、1つ以上の被制御装置を所望タイミングに従い所望動作をさせるための相対期間を検出する相対期間検出手段と、
相対期間検出手段により検出された相対期間を示す相対期間データを1つ以上の被制御装置に供給する供給手段とをさらに有する。
【0017】
1つ以上の被制御装置のそれぞれは、供給手段により供給された相対期間データに基づいて相対期間を計測する計測手段と、計測手段により相対期間の計測を終了したとき、所望動作を行う動作手段とを有する。
【0018】
このように、予約データが入力されて1つ以上の被制御装置について所望動作の予約がされた場合には、制御装置のクロックを用いた計時部の計時時間を用いて1つ以上の被制御装置を所望タイミングに従い所望動作をさせるための相対期間が検出されて、被制御装置では、検出された相対期間を計測して所望動作に移行する。
【0019】
したがって、制御装置においてクロックを用いた時間の一元管理がなされているので、制御装置とこれにより制御される被制御装置が連携して予約された所望動作に移行する際には、装置間の動作ずれを防ぐことができる。また、被制御装置における計時機能を省略または簡易化できて、被制御装置のコスト、ひいては制御システムのコストを削減できる。
【0020】
上述の制御システムでは、所望動作は、予約入力手段により入力された予約データにより示される所望機能の開始および停止の少なくとも一方であることを特徴とする。
【0021】
したがって、制御装置とこれにより制御される被制御装置が連携して予約された所望機能の開始または停止の動作に移行する際には、装置間の動作ずれを防ぐことができるから、予約された連携動作を確実に実行できる。
【0022】
上述の制御システムでは、期間計測手段は、相対期間をカウントして計測するカウント部を有する。
【0023】
したがって、被制御装置の期間計測手段は相対期間をクロックなどによらずカウントして計測するので、装置間のクロックのずれに起因した誤作動を確実に防止できる。また、装置間のクロックのずれを防止するためのメンテナンスも不要である。
【0024】
上述の制御システムでは、所定情報にはさらに、制御装置および被制御装置のそれぞれを起動するのに必要とされる期間が含まれることを特徴とする。
【0025】
したがって、被制御装置や制御装置の所望動作への移行するための起動に要する期間が所定情報に含まれるから、相対期間をこの起動に要する期間を加味して検出できる。それゆえに、この起動に要する期間に起因した装置間の所望動作のタイミングのずれを回避して、動作の連係がさらに確実なものとなる。
【0026】
上述の制御システムのカウント部は、所定周期で発生するパルスをカウントするカウンタを有する。そして、カウンタによるカウント値に基づいて相対期間が計測終了したときは、動作手段に所望動作を行わせるための動作制御信号を出力する。
【0027】
したがって、被制御装置ではパルスをカウントするカウンタを用いて相対期間が計測されるので、被制御装置における時間管理のための回路の構成を簡単化できるとともにコストも低減できてる。
【0028】
上述の制御システムでは、所定周期は、任意に可変設定される。
したがって、被制御装置のカウンタによるカウント周期を任意に可変設定できるので、所定周期を可変設定することによりカウンタを用いて計測できる相対期間の長さを任意に調整することができる。
【0029】
上述の制御システムでは、所定周期は、対応の被制御装置または制御装置により可変設定される。
【0030】
したがって、カウンタを用いて計測できる相対期間の長さを制御装置を用いても、また被制御装置を用いても可変調整できるから、調整の自由度は向上する。
【0031】
上述の制御システムでは制御装置は、1つ以上の被制御装置における前記計測手段による計測可能な期間を示す計測可能期間データを管理する期間管理手段をさらに備える。そして、所定情報にはさらに、期間管理手段により管理されている計測可能期間データが含まれる。
【0032】
したがって、被制御装置において計測される相対期間は対応の計測可能期間データを参照して検出されるから、相対期間が被制御装置で計測することができない長さの期間となることが、確実に回避できる。
【0033】
また、相対期間を被制御装置の計測可能期間に応じた長さとすることもできるから、被制御装置が持つ相対期間の計測能力を最大に引き出せ、被制御装置の能力の有効活用が図れる。
【0034】
上述の制御システムでは期間管理手段は、1つ以上の被制御装置に対して計測可能期間データの要求を送信する要求送信手段と、要求送信手段により送信された要求に応答して、1つ以上の被制御装置から送信された計測可能期間データを受信する期間データ受信手段とを有する。
【0035】
したがって、期間管理手段は被制御装置に対して要求して受信した計測可能期間データを管理するから、被制御装置の機種などが変更されて計測可能期間データが変更になったとしても、要求して受信することで管理する計測可能期間データも更新できる。それゆえに、期間管理手段は常に最新の計測可能期間データを管理できる。
【0036】
上述の制御システムでは、計測可能期間データはカウンタによるカウント可能な最大値を示す。
【0037】
それゆえに、被制御装置において計測される相対期間は対応のカウンタによるカウント可能な最大値を参照して検出されるから、相対期間が被制御装置のカウンタでカウントして計測することができない長さの期間となることが、確実に回避できる。
【0038】
この発明の他の局面に係る制御方法は、クロックを用いて時間を計る計時部と入力部とを有する制御装置と、制御装置により制御される1つ以上の被制御装置とを備えるシステムにおける制御方法であって、以下の特徴を有する。
【0039】
つまり、制御方法は、制御装置において、入力部を介して1つ以上の被制御装置を所望タイミングで所望動作させるように予約するための予約データを入力する予約入力ステップと、予約入力ステップにより入力された予約データと計時部により計時される時間とを含む所定情報に基づいて、1つ以上の被制御装置を所望タイミングに従い所望動作をさせるための相対期間を検出する相対期間検出ステップと、相対期間検出ステップにより検出された相対期間を示す相対期間データを1つ以上の被制御装置に供給する供給ステップとを有する。
【0040】
また、1つ以上の被制御装置のそれぞれにおいて、供給ステップにより供給された相対期間データに基づいて相対期間を計測する計測ステップと、計測ステップにより相対期間の計測を終了したとき、所望動作を行う動作ステップとを有する。
【0041】
このように、予約データが入力されて1つ以上の被制御装置について所望動作の予約がされた場合には、制御装置のクロックを用いた計時部の計時時間を用いて1つ以上の被制御装置を所望タイミングに従い所望動作をさせるための相対期間が検出されて、被制御装置では、検出された相対期間を計測して所望動作に移行する。
【0042】
したがって、制御装置においてクロックを用いた時間の一元管理がなされているので、制御装置とこれにより制御される被制御装置が連携して予約された所望動作に移行する際には、装置間の動作ずれを防ぐことができる。また、被制御装置における計時機能を省略または簡易化できて、被制御装置のコスト、ひいては制御システムのコストを削減できる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の各実施の形態について図面を参照し説明する。
【0044】
(実施の形態1)
実施の形態1について説明する。
【0045】
図1は、本実施の形態1に係るコンピュータシステムの概略ブロック図である。図1のコンピュータシステムはコンピュータ1、コンピュータ1に接続される表示装置14、コンピュータ1にバス18を介して接続される複数の被制御装置17i(i=1,2,3、・・・、n)を含む。複数の被制御装置17iにはたとえばコンピュータ1の各種の周辺装置が含まれる。ここでは複数の被制御装置17iが接続されるとしているが、少なくとも1つ以上の被制御装置17iが接続されればよい。また、被制御装置17iを制御する制御装置はコンピュータ1に限定されない。図2には、図1の被制御装置17iのブロック構成が示される。
【0046】
図1を参照して、コンピュータ1は内部にCPU(中央処理装置の略)2、RAM(ランダムアクセスメモリの略)3、ROM(リードオンリメモリの略)4、I/O(入力/出力)コントローラ5、I/Oインターフェイス6、表示コントローラ7、表示インターフェイス8、装置インターフェイス9、ディスク記憶装置10、現在の日付や時刻の情報を常に保持する日付時間管理装置11、CPUバス12、I/Oバス13、情報入力機能として動作するKEY15およびマウス16、ならびにバッテリ31を含む。
【0047】
CPU2は、CPUバス12を介してRAM3、ROM4およびI/Oコントローラ5のそれぞれとデータをやり取りしたり、これらをコントロールする。I/Oコントローラ5は、I/Oバス13を介して、I/Oインターフェイス6、表示コントローラ7および装置インターフェイス9をアクセスする。表示コントローラ7は、表示インターフェイス18を介して外部の表示装置14に対し表示信号を出力することにより、表示装置14をコンピュータ1の表示機能として動作させる。
【0048】
CPU2は、CPUバス12、I/Oコントローラ5およびI/Oバス13を介して、I/Oインターフェイス6、表示コントローラ7、装置インターフェイス9、ディスク記憶装置10、日付時間管理装置11、KEY15およびマウス16それぞれとデータをやり取りしたり、これらをコントロールする。
【0049】
コンピュータシステムでは目的とする機能ごとにプログラムが準備されているのが一般的である。本実施の形態でも動作予約機能の手順をコンピュータ1により実行するためのプログラムはROM4やディスク記憶装置10にあらかじめ格納され、CPU2により直接読出されて実行されるか、RAM3に一旦読出されてから実行される。
【0050】
図2を参照して被制御装置17iは、バス18によりコンピュータ1の装置インターフェイス9とバス18を介して接続されるコンピュータインターフェイス19、コンピュータ1から利用可能な各種機能を実現する機能ブロック20、機能ブロック20をプログラムに従って制御するためのCPUなどを含んでなるマイクロコントローラ21、このプログラムを記憶したROM22、一時的にデータを記憶するためのRAM23およびEEPROM24、ならびにタイマ25を備える。
【0051】
上述のコンピュータ1および被制御装置17iの内部構成は一例として挙げたもので、これに限定されるものではない。
【0052】
図3は、図1の日付時間管理装置11の構成図である。図3を参照して日付時間管理装置11は、I/Oバス13と接続される入出力インターフェイス26、入力と出力を制御する入出力コントローラ27、常に一定のパルスを発生させて出力するクロック28、現在の日付および時刻の情報を記憶する不揮発性メモリ29および不揮発性メモリ29の記憶内容を更新するカウンタ30を含む。カウンタ30はクロック28が出力するパルスを数えて、分や時間や日といった単位ごとの現在の日付および時刻の情報を得て、これを用いて不揮発性メモリ29の内容を更新する。
【0053】
日付時間管理装置11内の各部には、リチウム1次電池やニッケルカドミウム2次電池などからなるバッテリ31から電源が供給される。バッテリ31は、コンピュータ1のための電源(図示せず)とは別個に設けられている。バッテリ31は、常に安定して電源供給するよう動作するので、日付時間管理装置11は安定して動作し続ける。その結果、日付時間管理装置11の不揮発性メモリ29に記憶されている日付および時刻の情報は更新され続けることにより、不揮発性メモリ29の内容は現在の時刻および日付を常に正しく示すこととなる。現在の日付および時刻の情報の読出しまたは変更(修正)は、I/Oバス13を介して日付時間管理装置11の入出力インターフェイス26にアクセスし、入出力コントローラ27を介し不揮発性メモリ29の内容をアクセスすることによりできる。
【0054】
日付時間管理装置11において管理される日付時間情報は、たとえば2001年1月27日14時27分15秒というように年月日時分秒に従い示されてもよいし、たとえば1900年1月1日0分0秒というような、ある時点を基準時点として、基準時点と現在時点との時差に従い示されてもよい。また、この基準時点は、国際標準時であってもよい。なお、コンピュータシステムとユーザとの間で入出力される日付時間情報はユーザが日常に用いる日付および時刻を基準として示される。このようなユーザ向けの日付時間情報はコンピュータシステム内部では、日付時間管理装置11において管理される日付時間情報となるように変換される。
【0055】
コンピュータ1と被制御装置17iは、コンピュータ1の動作を制御するCPU2と、被制御装置17iの動作を制御するマイクロコントローラ21をそれぞれ有し、独立に動作して機能を提供することが可能である。コンピュータ1と被制御装置17iそれぞれの動作に連携が必要な場合には、たとえば被制御装置17iの動作の予約などがコンピュータ1を介して行われる場合には、コンピュータ1の装置インターフェイス9と、被制御装置17iのコンピュータインターフェイス19とはバス18を介して情報を通信する。
【0056】
図4は、この発明の実施の形態1によるコンピュータシステムが適用されるTV放送のための記録システムの構成図である。図3を参照してTV放送記録システムは、システム全体を管理し制御するコンピュータ1、およびコンピュータ1にバス18を介して接続される被制御装置32〜34を含む。該システムには電話回線などの通信回線39が接続される。
【0057】
被制御装置32は、TV放送を受信し映像信号と音声信号を復調して出力するTV受信復調器35、およびバス18に接続されるエンコーダ36を含む。エンコーダ36はTV受信復調器35から出力された映像信号および音声信号を入力して、コンピュータシステムで処理しやすいようにデジタル化、圧縮、映像および音声の符号化などしてデータとしてバス18に出力する。被制御装置33は、データを格納するための大容量の記憶装置37、およびバス18に接続されるインターフェイス38を有する。インターフェイス38は記憶装置37についてのデータの書込および読出を制御する。被制御装置34はモデム40を含む。モデム40はバス18を介して被制御装置32おいてデータ化した音声および映像または被制御装置33の記憶装置37から読出されたデータを入力して、所定フォーマットに変換して、通信回線39に送出する。これにより、通信回線39を介してこれら情報は該システムの外部装置において受信される。外部装置では、データを受信すると該データに基づく情報(映像または音声)を出力するので、ユーザは出力された内容を確認することで、被制御装置32において受信されたTV放送による音声および映像を確認できるし、被制御装置33の記憶装置37に格納されているデータも確認できる。
【0058】
図4のシステムにおけるTV放送の予約録画の処理について説明する。予約録画する場合には、コンピュータ1と被制御装置32〜34はバス18を介して連携動作する。図5は、図1のコンピュータ1のディスク記憶装置10に記憶された予約録画のための設定情報50の1例を示す図である。図5を参照して設定情報50は、予約された録画開始および終了時刻を示すデータ501および502、録画が予約された番組に対応のチャンネルを示すデータ503、予約録画した内容を通信回線39を介して他の装置に転送する場合の転送先の電話番号を示すデータ505、該コンピュータシステムをアクセスするためのログイン名およびログインパスワードを示すデータ506および507を含む。
【0059】
動作においてコンピュータ1のCPU2は、日付時間管理装置11により管理されている現在の日付と時間の情報が設定情報50のデータ501で示される録画開始時刻を示したとき、設定情報50の内容を参照しながらバス18を介し被制御装置32と33を制御開始する。これにより、被制御装置32は設定情報50のデータ503で示されるチャンネルのTV放送を受信してデータ化し被制御装置33へバス18を介して送信するので、被制御装置33は、被制御装置32から送信されたデータを受信して記憶装置37に格納する。その後、日付時間管理装置11により管理されている現在の日付と時間の情報がデータ502で示される録画終了時刻を示したとき、CPU2は被制御装置32と33の制御を終了する。これにより、被制御装置32のTV放送受信、データ化および被制御装置33へのデータ転送ならびに被制御装置33におけるデータ格納処理は終了する。
【0060】
また、CPU2は、日付時間管理装置11により管理されている現在の日付と時間の情報が設定情報50のデータ504で示される転送開始時間を示したとき、被制御装置33と34を制御する。これにより、被制御装置34は通信回線39を通じてデータ505で示される転送先電話番号の装置(図示せず)と接続し、被制御装置33は記憶装置37から録画データを読出し被制御装置34に転送する。被制御装置34は、受信した録画データをモデム40を介してフォーマット変換しながら転送先の装置へ転送する。CPU2は、録画データの転送完了を確認すると、被制御装置33および被制御装置34の動作を終了させる。具体的には、被制御装置33を記憶装置37からの録画データの読出を終了させるように制御するとともに、被制御装置34を通信回線39による転送先との接続を終了させるように制御する。
【0061】
図6および図7は、本実施の形態1によるコンピュータシステムにおける動作予約の処理手順を示すフローチャートである。図6は、1つ以上の被制御装置17iの動作を予約するための処理を示し、図7は、予約された動作の実行開始から終了までの処理を示す。
【0062】
図6のステップS1(以下、ステップSは単にSと略す)でユーザはKEY15やマウス16を操作してROM4やディスク記憶装置10などに格納されている動作予約のためのプログラムの実行、すなわち動作予約の機能を起動させると、S2でユーザはKEY15やマウス16を操作して動作予約が新規であるか新規でないかを選択するので、新規が選択されるとS3へ進み、そうでなければS4へ進む。
【0063】
S3では、ユーザはKEY15やマウス16を操作して予約する動作の種類を選択するので、CPU2はS5で、ROM4あるいはディスク記憶装置10に保存された予約動作についての情報(図示せず)を調べ、S3で選択された種類の動作を実行するために必要とされる被制御装置17iの種類を判断する。CPU2はS6で、CPUバス12、I/Oコントローラ5、I/Oバス13および装置インターフェイス9を介して、バス18に接続されている被制御装置17iの種類を調査して、調査結果に基づいて予約動作について必要な被制御装置17iがすべて接続されているかを判断する。不足する被制御装置17iがあれば(S6でNO)、S7でCPUバス12、I/Oコントローラ5、I/Oバス13、表示コントローラ7および表示インターフェイス8を通じて表示装置14に、不足していると判定された被制御装置17iの名称(種類名)を表示して、不足する被制御装置17iの接続をユーザに対して促し、再びS6へ戻る。S6とS7のループ処理は、不足している被制御装置17iをユーザが接続するまで繰返される。
【0064】
一方、S6で不足する被制御装置17iはなく、予約した動作に必要とされる被制御装置17iのすべてが接続されていると判断されると(S6でYES)、S8へ進む。S8では、ユーザは、その動作の予約に必要な情報(予約情報)をKEY15およびマウス16を操作して入力するので、S9ではCPU2は入力された予約情報をROM4やディスク記憶装置10に準備された予約情報領域(図示せず)に登録して、後述のS10へ進む。
【0065】
表示装置14における予約情報の入力画面の表示例が図8(A)および図8(B)に示されるが、これに限定するものではない。図8(A)はTV放送による番組の録画動作を予約する場合の画面の表示例を示す。図8(A)を参照して、予約情報70は動作モードを示すデータ701、TV放送の受信チャンネルを示すデータ702、動作の開始日、開始時刻、終了日および終了時刻を示すデータ703〜706、および予約された動作に必要な被制御装置17iを示すデータ707を含む。図8(B)は、所望時間に所望データ(所望領域に記憶されたデータを含む)を、所望の記憶装置を持つ被制御装置17iにバックアップする動作を予約する場合の画面表示例を示す。図8(B)を参照して、予約情報80は動作モードを示すデータ801、転送すべきデータの転送元の記憶領域を示すデータ802、転送先(バックアップ先)の装置と記憶領域を示すデータ803と804、動作の開始日および開始時刻を示すデータ805と806、および予約された動作に必要な被制御装置(バックアップ先の装置)17iを示すデータ807を含む。
【0066】
一方、S2で新規の予約でないと判断された場合(S2でNO)、つまり既に登録された予約情報の修正および削除が行なわれると判断された場合は、S4へ進む。S4では、ROM4やディスク記憶装置10の予約情報領域に既に登録済みの予約情報が読出されて表示装置14に表示されて、ユーザに対して所望の予約情報を選択するように促すので、ユーザはKEY15およびマウス16を操作して表示された予約情報中から所望の予約情報を選択する。
【0067】
次に、ユーザがKEY15およびマウス16を操作して、予約情報の内容修正を指定するか否かがS19で判断される。内容修正が指定されたと判断されるとS20へ進む。S20で、ユーザはKEY15およびマウス16を操作して予約情報を修正するので、S21では、修正後の予約情報はROM4やディスク記憶装置10の予約情報領域に登録されて、S10へ進む。一方、S4で選択された予約情報を削除すると判断された場合には(S19でNO、S22でYES)、S23で、S4で選択された予約情報は予約情報領域から削除されて、S10へ進む。一方、S22で削除しないと判断された場合は(S22でNO)、選択された予約情報は内容が参照されるだけであると判断されて、S10へ進む。
【0068】
S10とS11では、予約情報領域に登録されている予約情報をデータ703および704またはデータ805および806で示される動作の開始時間順にソートすることで並べ替えて、並べ替えの結果、開始時間が最も近い予約情報を選択してS12に進む。S12では、選択された予約情報のデータ707またはデータ807に基づいて必要な被制御装置17iの情報を取得する。
【0069】
その後、S13で日付時間管理装置11から現在の日付けと時間の情報を取得し、S14では、予約された動作を実行するための相対的な時間データが算出される。具体的には、取得した現在日時情報とS11で得た予約情報の動作開始時間との差である動作開始までの猶予期間を示す猶予期間データと、予約情報の動作開始時間と動作終了時間の差である実際の動作期間を示す動作期間データとを算出する。S15では、データ707または807に基づいて予約動作に必要な被制御装置17iへ、装置インターフェイス9とバス18を介して、算出した猶予期間データと動作期間データを送信する。
【0070】
これらデータをコンピュータインターフェイス19を通じて受信した被制御装置17iは、S16において受信したデータをマイクロコントローラ21によりEEPROM24に記録し、S17でタイマ25にはEEPROM24に記録された猶予期間データがセットされて、タイマ25は猶予期間データで示される期間を計時し始める。S18で被制御装置17iおよびコンピュータ1は予約動作に対してスタンバイ状態に移行する。こうして、動作の予約処理が実現される。
なお、被制御装置17iに猶予期間データおよび動作期間データが送信されるときは、予約された動作を実行するための他のデータ、たとえば図8(A)のデータ702や703なども併せて送信されてEEPROM24に記憶される。
【0071】
次に、上述のようにして予約された動作を実行する処理を図7のフローチャートに従い説明する。
【0072】
上述にように動作が予約されている被制御装置17iの内部では、マイクロコントローラ21がステップS100でタイマ25を参照し、ステップS101でタイマ25は猶予期間データで示される期間を計時終了したか否か調べ、終了していない場合は動作開始時間に達してないと判断してステップS100へ戻り、猶予期間データで示される期間が計時終了するまでタイマ25を監視し続ける。
【0073】
一方、S101で猶予期間データで示される期間が計時終了して、動作開始時間に達したと判断されると、S102へ進み予約された動作に必要な機能ブロック20による動作がEEPROM24に記憶されている予約動作のためのデータを参照し実行開始される。動作が開始されると、S103でタイマ25にEEPROM24に記録された動作期間データがセットされて、タイマ25は動作期間データで示される期間を計時し始める。そして、機能ブロック20の動作とは別にS104でタイマ25が参照されて、ステップS105でタイマ25は動作期間データで示される期間を計時終了したか否か調べ、終了していない場合はステップS104へ戻り、動作期間データで示される期間が計時終了するまでタイマ25を監視し続ける。
【0074】
一方、S105でタイマ25により動作期間データで示される期間が計時終了した判断されるとS106へ進む。S106では、マイクロコントローラ21は機能ブロック20の動作を終了させ、S107でタイマ25の設定をクリアし、S108でEEPROM24とコンピュータ1の予約情報領域の今回使用した予約に関する情報を使用済みということでクリアしたり無効化したりする。
【0075】
なお、コンピュータ1で使用済みの予約情報は削除することで無効化しているが、削除せずに無効化するようにしてもよい。このようにすると、予約情報領域の内容を参照することで動作予約の履歴を確認することができる。
【0076】
次に、S110でコンピュータ1の予約情報領域から有効な予約情報を抽出し、S111では抽出した予約情報のうち最も開始日時が早い予約情報を選択し、S112ではコンピュータ1の日付時間管理装置11の現在日時情報を調べ、S113では、S111で選択した予約情報の動作実行開始時間とS112で取得した現在日時情報との差である猶予期間データとS111で選択した予約情報の動作実行開始時間と動作終了時間との差である動作期間データとを算出する。算出されたこれらデータは、S114でコンピュータ1の装置インターフェイス9を通じてバス18に接続された、予約された動作に必要な被制御装置17iへ送信される。
【0077】
S115で猶予期間データと動作期間データをコンピュータインターフェイス19を通じて受信した被制御装置17iでは、マイクロコントローラ21によりEEPROM24に受信データが記録されて、S116でタイマ25を設定して、S117で被制御装置17iおよびコンピュータ1は予約した動作に対してスタンバイ状態に移行し、次の予約動作の準備をする。
【0078】
その後は、前述と同様にして、タイマ25により猶予期間データを計時しながら予約動作が実行開始されて、その後、動作期間データに従う計時が終了したとき予約動作の実行は終了する。
【0079】
このようにして、コンピュータ1側で予約動作に必要とされる被制御装置17iそれぞれの動作を予約する情報および、予約された動作の実行の基準となる日付および時間情報を一元管理することで、複数の被制御装置17iの連係動作の予約をコンピュータ1側で一括して行えて簡単化するとともに、コンピュータ1およびそれぞれの被制御装置17iを所望の動作に移行できる。
【0080】
また、コンピュータ1の日付時間管理装置11でクロック28を用いた現在日時の一元的管理がなされているので、被制御装置17iでの日時情報の調整は不要となり作業の効率化が図れる。
【0081】
また、被制御装置17iには予約された動作までの待機時間を示す猶予期間データがコンピュータ1から報知されるので、次の作業の予定を把握でき、被制御装置17iは待機状態に入りやすくなり、待機状態での電力低減機構を組合わせればシステム全体のエネルギ消費を抑制できる。
【0082】
ここでは、被制御装置17iは猶予期間データと動作期間データとを受信して、これらデータに基づいて予約動作を開始し終了させていたが、動作期間データのみを受信して、これのみに基づいてを予約動作を行うようにしてもよい。つまり、コンピュータ1側で猶予期間を計測して、猶予期間の経過時に被制御装置17iに動作期間データと予約情報の必要データを送信して、被制御装置17iではこれらデータを受信してEEPROM24に記録して、図7のS102以降の処理が同様に開始されるようにしてもよい。したがって、被制御装置17iは猶予期間データに従う時間計測処理から開放される。
【0083】
図9は、本実施の形態1において、予約される動作が正常に実施できるまでに前処理の実行を必要とする場合の処理手順を示すフローチャートである。該処理では、前処理の実行に必要な時間を加味して動作開始時間が予約される。このための処理手順を図9のフローチャートに従い説明する。
【0084】
まず、S200でユーザは予約情報をコンピュータ1のKEY15やマウス16を操作して入力すると、入力された予約情報はS201で予約情報領域に登録されて、S202へ進む。S202では、S201で登録された予約情報に基づいて予約動作に必要な被制御装置17iを特定して、S203でバス18に接続されたこれら被制御装置17iに所定値のT秒を送信するので、被制御装置17iのタイマ25はT秒が測定可能な状態となる。この所定値T秒は適当であって構わない。
【0085】
コンピュータ1は、S204で日付時間管理装置11の現在日時情報で示される時刻を時刻Aとする。そして、S205で予約情報領域に登録されている予約情報を参照して予約された動作を起動させ、S206で予約動作に必要な被制御装置17iのタイマ25による計時をスタートさせ、T秒後、該被制御装置17iが動作を開始するようにする。
【0086】
S207でコンピュータ1において使用予定のプログラムが正常動作できるように、前処理が終わり起動されると208へ進む。S208では、コンピュータ1の日付時間管理装置11の現在日時で示される時刻を時刻BとしてS209へ進む。S209では、S203でタイマ25が設定された被制御装置17iが応答可能かどうか監視して、応答可能となればS210へ進み、コンピュータ1は日付時間管理装置11の現在日時情報で示される時刻を時刻CとしてS211へ進む。
【0087】
S211では、S208で得た時刻BとS204で得た時刻Aの時差(B−A)を求める。時刻Aは予約された動作を起動する直前の時刻であり、時刻Bは予約された動作のための前処理が終わり、起動が完了した直後の時刻であるから、時差(B−A)は、コンピュータ1において予約された動作の前処理に必要な時間を示す。S212でコンピュータ1の予約動作の開始時間を、その前処理に必要な時間である時差(B−A)だけ早めるように補正する。
【0088】
次にS213で、S210で得た時刻CとS204で得た時刻Aとの時差(C−A)を求める。時刻Cは被制御装置17i側の前処理が終わりコンピュータ1に応答可能となった直後の時刻を示すから、時差(C−A)は予約された動作をコンピュータ1が実行するのに、被制御装置17iが応答可能となるまでの前処理に必要な時間を含む。それゆえに、コンピュータ1の前処理に必要な時間を測定しやすいように被制御装置17iの起動開始を遅らせる。つまり、時差(C−A)には、S203でタイマ25に設定した値T秒が余分に含まれているため、T秒を時差(C−A)から引くと、その結果値は被制御装置17iが前処理に必要とする時間となるから、S214で、その時間を被制御装置17の開始時間の設定から差引いて補正する。
【0089】
S215では上述のように補正された予約情報を予約情報領域に登録して、予約の処理を終了する。
【0090】
なお、S203で設定されたT秒を、コンピュータ1の前処理に必要と思われる時間より長くすることで、コンピュータ1の前処理にかかる時間が被制御装置17iの前処理にかかる時間より長いとき、S209で被制御装置17iが応答可能かどうか調べるより前に被制御装置17iが応答可能となってしまい、実際S210で求めた時刻Cには、余分な時間が加わることを防止できる。しかしながら、被制御装置17i側の準備がコンピュータ1の準備より先に終わっていた方が望ましい場合、たとえばプリンタや記憶装置のウォーミングアップなどの場合もあるので、比較的Tを小さくしてもよい。
【0091】
このようにして、予約機能で設定されるコンピュータ1および被制御装置7iの使用予定時期は、コンピュータ1および被制御装置17iの初期化および起動および設定のための前処理に要する時間が加味されることでコンピュータ1や被制御装置17iの起動時間や所望動作への移行時間による動作ずれを防ぎ、開始時刻になればすぐにコンピュータ1と被制御装置17iとが連携して所望動作を実行できる。
【0092】
また、実際にコンピュータ1および被制御装置17iに設定される時間は、予約情報の設定後、一連の動作を模擬的に即時開始直前まで自動的に行ない各所要時間を決定して、決定された所要時間が加味されることで、実際の使用環境や制御装置17iの環境に合わせて柔軟に設定できる。
【0093】
図10は、本実施の形態1による被制御装置17iの計時機能の構成図である。図11は図10の計時機能を用いた計時手順を示すフローチャートである。図10の計時機能は、被制御装置17iのタイマ25の構成として用いることができる。
【0094】
図10を参照して計時機能は、パルス列発生回路41、カウンタ42、リセット回路とスタート回路を含むカウンタ制御回路43、動作制御信号MSをマイクロコントローラ21に出力する比較回路44および比較値テーブル45を含む。
パルス列発生回路41は、所定周期Pの矩形波状またはパルス状の電気信号(以下、パルス信号という)を出力する。カウンタ42はパルス列発生回路41から出力されたパルス信号の波数(パルス数)をカウントしてカウント値Nを比較回路44に逐次出力する。カウンタ42のカウント動作を制御するカウンタ制御回路43はリセット回路およびスタート回路により、カウンタ42のカウント値をゼロに戻したり、カウント動作を開始させることができる。
【0095】
比較回路44は与えられるカウント値Nと比較値テーブル45に予め登録されている基準値Mとを比較し、N≧M、すなわちカウント値Nが基準値Mに達すると、予約情報で示された所望動作を行うように指示する動作制御信号MSをマイクロコントローラ21に出力する。ここで、基準値Mは、パルス列発生回路41からP秒の間隔で出力されるパルス信号のカウント数を示すとすると、カウンタ制御回路43のリセット回路によりカウント値Nをゼロにして、スタート回路でカウンタ42のカウント動作を開始させると、(P×M)秒後に比較回路44から動作制御信号MSが出力されることとなり、カウンタ42をリセットして再度カウントし始めてから、(P×M)秒の時間を測定するタイマを形成できる。
【0096】
被制御装置17iにタイマ25に代替して、リアルタイムクロックと呼ばれる日付時間管理装置11と同等の機能が搭載されていれば、ある時刻からの時間差が一定値以上になるまで監視し続けることで、タイマ機能を実現することができるけれども、構成が簡単化されるという点では、タイマ25が有利である。つまり、タイマ25は、図10のように非常に単純なデジタル回路で構成できる。また、被制御装置17iのマイクロコントローラ21は通常、一定周期の内部クロックに従い動作するから、クロックをパルス列発生回路41に流用して、マイクロコントローラ21の内部レジスタ間の和算およびクリアする演算機能をカウンタ42およびカウンタ制御回路43として、RAM23やEEPROM24を比較値テーブル45とすると、さらに簡単にタイマ機能が実現可能である。
【0097】
次に、図10の構成の計時機能で実際にどのようにして時間が測定されるかを図11のフローチャートを参照し説明する。
【0098】
まず、被制御装置17iのマイクロコントローラ21が、コンピュータ1からバス18を介して上述の基準値Mに対応するタイマ設定値を受信するとタイマ動作を開始する。最初のS300でカウンタ42のカウント値Nをカウンタ制御回路43によりゼロにリセットして、S301では、受信しているタイマ設定値をRAM23あるいはEEPROM24あるいはマイクロコントローラ21内部に確保された比較値テーブル45に比較値として格納する。比較値はカウント値Nと比較される値を示す。これにより、被制御装置17iにおいて基準値Mが設定される。
【0099】
次にS302でカウンタ制御回路43によりカウンタ42にパルス列発生回路41から出力されるパルス信号のカウントを開始させる。そしてステップS303へ進み、カウンタ42の出力するカウント値Nを参照してS304へ進む。
【0100】
S304では比較値テーブル45を参照して、S305へ進む。S305では、S303で参照されたカウント値NとS304で参照された比較値テーブル45の内容である比較値とが比較される。比較結果、カウンタ42のカウント値Nが比較値より小さければS303へ戻る。これにより、S303で得られたカウント値NがS304で得られた比較値を超えるまで、S303〜S306の処理が繰返し行なわれる。
【0101】
一方、S306でカウント値Nが比較値を超えればS307へ進み、比較回路44から動作制御信号MSを出力する。このようにして、カウンタ設定値を受取りカウンタ42をリセットしてカウントをスタートさせることにより、タイマ設定時間後に動作制御信号MSが出力されるので、動作制御信号MSが出力された子とに応じて、マイクロコントローラ21は計時完了を検知できる。
【0102】
このように、コンピュータ1は被制御装置17iに対して動作開始時間までのタイマ設定および開始してから終了までのタイマ設定を行なうことができる。
【0103】
図12は、本実施の形態1による被制御装置17iの計時機能の他の構成図である。図12の計時機能は被制御装置17iのタイマ25の構成として用いることが可能である。図12の構成は、任意周期のパルス列を発生させることが可能なようにパルス列の周期を任意に設定する機能を有する。
【0104】
図12を参照して計時機能は、図10のパルス列発生回路41に代替してパルス列発生回路46、パルス周期設定回路47およびパルス周期設定テーブル48と、前述と同様のカウンタ42、カウンタ制御回路43、比較回路44および比較値テーブル45とを有する。カウンタ42、カウンタ制御回路43、比較回路44および比較値テーブル45は前述と同様に動作するので、これらに関する説明は省略する。
【0105】
パルス列発生回路46は、所定周期でパルス信号を発生する。所定周期はパルス周期設定回路47によりパルス周期設定テーブル48に任意に可変設定されているパルス周期Qに従い決定される。
【0106】
ここで、基準値Mをパルス信号のカウント値としてカウントをスタートさせると、(Q×M)秒後に比較回路44から動作制御信号MSがマイクロコントローラ21に出力される。このときカウンタ42はリセットされて再度カウントし始めるから、(Q×M)秒の時間を測定するタイマを形成できる。パルス周期設定テーブル48に任意のパルス周期Qを設定できるため、同じ基準値Mであっても計時可能な時間を可変調節できる。
【0107】
このように、パルス周期Qが可変設定されるパルス列発生回路46を持つことにより、カウンタ42の最大カウント数を変更することなく、計時可能な時間を拡張できる。それゆえに、カウンタ42の最大カウント数を変更(拡張)することによる回路コストの上昇や、そのために必要とされる比較値テーブル45および比較回路44の変更(拡張)を避けることができるから、被制御装置17iにおける時間管理のための回路コストの低減と回路の効率化を実現できる。
【0108】
図12で示した計時機能では、パルス信号の発生周期Qを、被制御装置17iあるいはコンピュータ1により任意に可変設定できる。その場合の、計時の手順を図13のフローチャートに従い説明する。
【0109】
まず、コンピュータ1からバス18を通じて被制御装置17iのパルス周期設定テーブル48におけるパルス周期Qの値の変更が指示されると、あるいは被制御装置17i内でパルス列発生回路46のパルス発生周期Qを変更する必要性が生じると、パルス周期Qの変更およびタイマの設定動作を開始する。
【0110】
まず、S500で被制御装置17iのROM22あるいはEEPROM24に設定されたパルス周期設定テーブル48の内容が変更されると、次にステップS501でパルス周期設定回路47はパルス周期設定テーブル48の内容に基づいてパルス列発生回路46の発生するパルス列の周期Qを変更する。S502へ進み、カウンタ42のカウント値Nがカウンタ制御回路43によりゼロにリセットされると、S503へ進み、カウンタ42にはカウンタ制御回路43に制御されて、パルス列発生回路46から出力されるパルス信号の入力してカウントし、カウント値Nを更新しながら出力する。
【0111】
そしてS504〜S506において、比較回路44はカウンタ42のカウント値NとRAM23あるいはEEPROM24あるいはマイクロコントローラ21内部に確保された比較値テーブル45のカウントの基準値Mとを参照して、両値を比較する。比較結果、カウント値Nが基準値Mより小さければS504へ戻り、カウント値Nが基準値Mを超えるまで、S504からS507の処理を繰返す。
【0112】
一方、S506でカウント値Nが基準値Mを超えれば、S508へ進み比較回路44から動作制御信号MSが出力される。
【0113】
このようにして、被制御装置17iにおいてパルス周期Qを受取るか、パルス周期Qを変更した後、カウンタ42をリセットしてカウントをスタートしておくと、基準値Mで示されるタイマ設定時間後に動作制御信号MSが出力されるので、動作制御信号MSにより計時することが可能となる。また、パルス列発生周期Qが任意の周期に設定可能なパルス列発生回路46と、基準値Mに対応の比較値を任意に設定可能な比較値設定テーブル45を組合わせることにより、広範囲なタイマ時間設定が可能となる。
【0114】
たとえば、コンピュータ1から100時間後の動作の開始と105時間後の動作の終了を要求された場合、パルス周期が1秒固定の場合、開始時間までの100時間に相当する360000パルス、開始時間から終了時間までの105−100=5時間に相当する18000パルスを、カウンタ42で計測する必要がある。これらのパルス値を、一般にコンピュータ1や被制御装置17iが扱いやすい2進数で表現しようとすると、開始時間計測のためには19bit、終了時間計測のためには15bitをカウント可能なカウンタ42、比較可能な比較回路44および比較値テーブル45を用意する必要があり、少なくともそれぞれ2進数で19bitの値を扱えるものを用意する必要がある。
【0115】
100時間では4日後の動作予約しかできないため、1週間後あるいはさらに先の動作予約を可能とするためには、さらに大きな数値を扱えるものを用意する必要があり、回路規模は大きくならざるを得ない。ここで、本実施の形態1のように任意に周期Qを設定可能なパルス列発生回路46を使用して、たとえば、パルス周期Qを20秒とすると、200時間後でも36000パルスとなり2進数に従えば16bit以内で抑えられるために、カウンタ42、比較回路44および比較値テーブル45として16bitまで扱えるようにするだけでよい。また、パルス周期設定テーブル48としては基本となるパルス列発生周期が1秒とすると20秒つまり20倍、すなわちそれを2進数で表わすと10100の5bitでよい。
【0116】
このように図13のフローチャートに従い、パルス列発生回路46のパルス周期Qを所望の値に変更するとともに、開始時間までのタイマ設定および開始してから終了するまでのタイマ設定を行なえば、被制御装置17iおよびコンピュータ1によりパルス列発生回路46のパルス発生周期Qが任意に可変設定できるから、コンピュータ1が被制御装置17iの時間管理機能を有効に利用できる。
【0117】
本実施の形態1ではコンピュータ1は被制御装置17iそれぞれの能力に合わせて、対応の計時機能について設定する値を可変調整する。具体的な手順を以下に説明する。
【0118】
図14は本実施の形態1においてコンピュータ1が有する最大計時値管理テーブル90の内容例を示す図である。最大計時時間管理テーブル90はコンピュータ1のディスク記憶装置10などに記憶され、被制御装置17iの動作の予約処理時に参照される。最大計時時間管理テーブル90はコンピュータ1に接続される被制御装置17iのそれぞれに対応して、該被制御装置17iを特定するデータ90Aおよび対応の計時機能により計時することのできる最大計時値を示すデータ90Bを含む。ここでは、説明を簡単にするためにデータ90Bは秒単位で統一されて示されるが、これに限定されない。たとえば、分単位であっても構わない。データ90Bで示される最大計時値は、対応の被制御装置17iの計時機能を構成するカウンタ42、比較回路44および比較値テーブル45の内容に依存して決定される。
【0119】
被制御装置17iのそれぞれは、内部の記憶領域、たとえばEEPROM24やROM22などに、最大計時値に関する情報を格納して、コンピュータ1からの要求に応答してコンピュータ1へバス18を通じて情報を送信する。図15のフローチャートを参照して、コンピュータ1と被制御装置17iとの最大計時値に関する情報のやり取りを説明する。
【0120】
まず、コンピュータ1において、ある動作の予約処理が必要であると判断したとき、コンピュータ1はS600とS601で予約情報領域に格納された予約情報に基づいて、その動作の実行に必要な1つ以上の被制御装置17iを選択して、S602において選択された被制御装置17iがバス18によりコンピュータ1と接続されているか確認する。もし、未接続の被制御装置17iがあれば、表示装置14などを用いて未接続の被制御装置17iを特定する情報(装置の名称など)を表示して、ユーザに該被制御装置17iの接続を促し、再度S602へ戻り、選択された被制御装置17iがすべてコンピュータ1に接続されるまで、S602〜S604の処理を繰返す。
【0121】
コンピュータ1は選択された被制御装置17iがすべて接続されたと判断すると、S605において、選択された被制御装置17iそれぞれに対して、自己の最大計時能力を示す最大計時値をコンピュータ1に送信するよう要求する。
【0122】
選択された被制御装置17iそれぞれは、S606でコンピュータ1から最大計時値の要求を受信すると、たとえばEEPROM24やROM22に予め記憶された最大計時値に関する情報を参照し、S607において参照結果に基づく最大計時値をコンピュータインターフェイス19からバス18を介してコンピュータ1に送信する。
【0123】
コンピュータ1は、S608で装置インターフェイス9を介して被制御装置17iそれぞれから最大計時値を受信し、S609でディスク記憶装置10の最大計時値管理テーブル90に、受信した最大計時値を対応の被制御装置17iのデータ90Aとともにデータ90Bとして記憶して処理を終了する。
【0124】
このようにして、コンピュータ1は被制御装置17iの計時可能な最大値(最大計時値)を取得できるので、コンピュータシステムを構成する被制御装置17iの計時能力を簡単に把握できる。
【0125】
上述のようにコンピュータ1は被制御装置17iの計時能力を管理するために、被制御装置17iの最大計時値を取得して管理するようにしているが、計時能力として管理されるデータはこれに限定されず、被制御装17iのカウンタ42の最大カウント値を取得して管理するようにしてもよい。図16は本実施の形態においてコンピュータ1が有する最大カウント値管理テーブル91の内容例を示す図である。最大カウント値管理テーブル91はコンピュータ1のディスク記憶装置10などに記憶され、被制御装置17iの動作の予約処理時に参照される。
最大カウント値管理テーブル91はコンピュータ1に接続される被制御装置17iのそれぞれに対応して、該被制御装置17iを特定するデータ91Aおよび対応のカウント42によりカウントすることのできる最大カウント値を示すデータ91Bを含む。被制御装置17iのそれぞれは、内部の記憶領域、たとえばEEPROM24やROM22などに、最大カウント値に関する情報を有して、コンピュータ1からの要求に応答してコンピュータ1へバス18を通じて情報を送信する。
【0126】
図17のフローチャートには、コンピュータ1と被制御装置17iとの最大カウント値に関する情報をやり取りするための手順が示される。図17の手順と図15の手順とを比較して異なる点は、図15では最大カウント値に関する情報がやり取りされているのに対して、図17では最大カウント値に関する情報がやり取りされている点にあり、図17の他の処理は図15のそれと同様であるから、説明は省略する。
【0127】
このようにして、コンピュータ1は被制御装置17iにおいてカウント可能な最大カウント値、言換えると、計時可能な最大値を取得できるので、コンピュータシステムを構成する被制御装置17iの計時能力を把握できる。
【0128】
上述のようにコンピュータ1は最大計時時間管理テーブル90または最大カウント値管理テーブル91を有するので、猶予期間データおよび動作期間データを決定する際には、これらテーブルの内容を参照して、最大計時時間または最大カウント値による計時可能な最大期間を超えないように設定することができる。したがって、猶予期間データおよび動作期間データが計時可能な最大期間を超えてしまい被制御装置17iが誤作動し、予約動作が達成されないという障害を回避できる。
【0129】
また、コンピュータ1は被制御装置17iと通信して、受信したデータを最大計時時間管理テーブル90または最大カウント値管理テーブル91に格納するようにしているので、接続される被制御装置17iの機種が変更された場合や、計時機能が更新された場合であっても、通信することで、変更された計時機能による最大計時時間および最大カウント値を取得して対応のテーブルに登録することができる。したがって、最大計時時間管理テーブル90または最大カウント値管理テーブル91の内容を最新の内容となるように維持できる。
【0130】
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。
【0131】
以上説明したコンピュータシステムにおける処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態2では、このプログラムはコンピュータ1または被制御装置17iのマイクロコントローラ21などの機械で読取可能な記録媒体に格納される。
【0132】
本実施の形態のコンピュータ1では、この記録媒体としてROM4のようなそのものがプログラムメディアであってもよいし、また図示されないがCD−ROM装置などのプログラム読取装置がコンピュータ1に設けられ、そこに記録媒体であるCD−ROMが挿入されることで読取可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、記録媒体に格納されているプログラムはCPU2によりアクセスされて実行される。
【0133】
ここで、上述した記録媒体はコンピュータ1の本体と分離可能に構成される記録媒体であり、固定的にプログラムを担持する媒体であってよい。たとえば、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやディスク記憶装置10などの磁気ディスクやCD−ROM/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable and Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュROMなどによる半導体メモリなどであってよい。
【0134】
また、コンピュータ1はインターネットを含む各種の通信ネットワークと接続可能であってもよい。その場合には、コンピュータ1のRAM3またはディスク記憶装置10などの所定記憶エリアには通信ネットワークからプログラムがダウンロードされてもよい。
【0135】
また、本実施の形態の被制御装置17iでは、この記録媒体としてROM22のようなそのものがプログラムメディアであってもよいし、また図示されないがCD−ROM装置などのプログラム読取装置がコンピュータ1に設けられ、そこに記録媒体であるCD−ROMが挿入されることで読取可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、記録媒体に格納されているプログラムはマイクロコントローラ21によりアクセスされて実行される。
【0136】
ここで、上述した記録媒体は被制御装置17iの本体と分離可能に構成される記録媒体であり、上述と同様に固定的にプログラムを担持する媒体であってよい。
【0137】
また、被制御装置17iはインターネットを含む各種の通信ネットワークと接続可能であってもよい。その場合には、RAM23などの所定記憶エリアには通信ネットワークからプログラムがダウンロードされてもよい。また、RAM23などの所定記憶エリアにはバス18を経由してコンピュータ1からプログラムがダウンロードされてもよい。
【0138】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1に係るコンピュータシステムの概略ブロック図である。
【図2】 図1の被制御装置のブロック構成図である。
【図3】 図1の日付時間管理装置の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるコンピュータシステムが適用されるTV放送のための記録システムの構成図である。
【図5】 図1のコンピュータ1のディスク記憶装置に記憶された予約録画のための設定情報の1例を示す図である。
【図6】 本実施の形態1によるコンピュータシステムにおける動作予約の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 本実施の形態1によるコンピュータシステムにおける予約動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 (A)と(B)は表示装置における予約情報の入力画面の表示例を示す図である。
【図9】 本実施の形態1において、予約される動作が正常に実施できるまでに前処理の実行を必要とする場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 本実施の形態1による被制御装置17iの計時機能の構成図である。
【図11】 図10の計時機能を用いた計時手順を示すフローチャートである。
【図12】 本実施の形態1による被制御装置の計時機能の他の構成図である。
【図13】 図12の計時機能を利用した計時手順を示すフローチャートである。
【図14】 本実施の形態1においてコンピュータが有する最大計時値管理テーブルの内容例を示す図である。
【図15】 本実施の形態1においてコンピュータと被制御装置との最大計時値に関する情報のやり取りを説明するフローチャートである。
【図16】 本実施の形態1においてコンピュータが有する最大カウント値管理テーブルの内容例を示す図である。
【図17】 本実施の形態1においてコンピュータと被制御装置との最大カウント値に関する情報のやり取りを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータ、11日付時間管理装置、17i 被制御装置、25 タイマ、50 設定情報、90 最大計時時間管理テーブル、91 最大カウント値管理テーブル。

Claims (6)

  1. 被制御装置と、
    計時部と入力部と予約データが登録される記憶部を含み、前記記憶部に登録された前記予約データに基づき前記被制御装置を制御する制御装置と、を備える制御システムであって、
    前記制御装置は、
    前記入力部を介して、所定時刻に所定動作の開始を指示する予約情報を入力する予約入力手段と、
    前記予約入力手段が前記予約情報を入力したとき、当該予約情報を補正し、補正後の前記予約情報を前記予約データとして前記記憶部に登録する補正処理手段と、をさらに含み、
    前記補正処理手段は、
    前記被制御装置に対し、所定時間の後に前記所定動作を開始するように、前記通信を介して指示すると同時に、当該制御装置が行うべき前処理の動作を開始するように指示する開始指示手段と、
    前記開始指示手段が指示をした後に、前記通信を介し、前記被制御装置から応答を取得すると共に、当該制御装置が行うべき前処理の終了の応答を取得する応答取得手段と、
    前記計時部を用いて、前記開始指示手段が前記被制御装置に対して前記指示をした時刻と前記応答取得手段が前記被制御装置から前記応答を取得した時刻との第1時差を検出すると共に、前記開始指示手段が前記指示をした時刻と当該制御装置から前記応答を取得した時刻との第2時差を検出する時差検出手段と、
    検出された前記第1時差と前記所定時間の差を算出し、前記予約情報が指す前記所定時刻を、前記算出した差を差引くことにより前記被制御装置の予約データとして補正し、前記予約情報が指す前記所定時刻を、検出された前記第2時差を差引くことにより当該制御装置の予約データとして補正する時刻補正手段とを、有し、
    前記被制御装置は、
    前記開始指示手段からの指示を受けると、前記所定時間の経過を計測した後に、起動処理を開始し、起動処理を終了後に前記制御装置に対し応答をする、制御システム。
  2. 前記所定時間は、前記被制御装置に対して前記所定動作を開始させるために前記制御装置が行う前処理の実行時間よりも長い、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記計時部はクロックを用いて時間を計り、前記被制御装置は、前記所定時間の経過をカウントして計測するカウント部を有する、請求項1または2に記載の制御システム。
  4. 被制御装置と、
    計時部と入力部と予約データが登録される記憶部を含み、前記記憶部に登録された前記予約データに基づき前記被制御装置を制御する制御装置と、を備えるシステムにおける制御方法であって、
    前記制御装置においては、
    前記入力部を介して、前記被制御装置に対して所定時刻に所定動作の開始を指示する予約情報を入力する予約入力ステップと、
    前記予約入力ステップにより前記予約情報を入力したとき、当該予約情報を補正し、補正後の前記予約情報を前記予約データとして前記記憶部に登録する補正処理ステップと、を備え、
    前記補正処理ステップでは、
    前記被制御装置に対し、所定時間の後に前記所定動作を開始するように、前記通信を介して指示すると同時に、当該制御装置が行うべき前処理の動作を開始するように指示する開始指示ステップと、
    前記開始指示ステップにより指示をした後に、前記通信を介し、前記被制御装置から応答を取得すると共に、当該制御装置が行うべき前処理の終了の応答を取得する応答取得ステップと、
    前記計時部を用いて、前記開始指示ステップにより前記被制御装置に対して前記指示をした時刻と前記応答取得ステップで前記被制御装置から前記応答を取得した時刻との第1時差を検出すると共に、前記開始指示ステップにより前記指示をした時刻と当該制御装置から前記応答を取得した時刻との第2時差を検出する時差検出ステップと、
    検出された前記第1時差と前記所定時間の差を算出し、前記予約情報が指す前記所定時刻を、前記算出した差を差引くことにより前記被制御装置の予約データとして補正し、前記予約情報が指す前記所定時刻を、検出された前記第2時差を差引くことにより当該制御装置の予約データとして補正する時刻補正ステップとを、有し、
    前記被制御装置においては、
    前記開始指示ステップからの指示を受けると、前記所定時間の経過を計測した後に、起動処理を開始し、起動処理を終了後に前記制御装置に対し応答をするステップを備える、制御方法。
  5. 前記所定時間は、前記被制御装置に対して前記所定動作を開始させるために前記制御装置が行う前処理の実行時間よりも長い、請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記計時部はクロックを用いて時間を計り、前記被制御装置は、前記所定時間の経過をカウントして計測するカウント部を有する、請求項4または5に記載の制御方法。
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