JP2003051371A - ヒータ及びグロープラグ - Google Patents

ヒータ及びグロープラグ

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JP2003051371A
JP2003051371A JP2002127158A JP2002127158A JP2003051371A JP 2003051371 A JP2003051371 A JP 2003051371A JP 2002127158 A JP2002127158 A JP 2002127158A JP 2002127158 A JP2002127158 A JP 2002127158A JP 2003051371 A JP2003051371 A JP 2003051371A
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diameter
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JP2002127158A
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Naoto Terada
尚斗 寺田
Koji Okuda
耕司 奥田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱チューブの主体金具への装着開始当初に
おける嵌合部通過時の抵抗が殆どなく、発熱チューブの
主体金具への圧入荷重が必要以上に大きくなることを抑
制できる、信頼性の高いヒータ及びグロープラグを提供
する。 【解決手段】 ヒータ(グロープラグ)1を構成する発
熱チューブ3が、主体金具2の嵌合部12に圧入固定さ
れた状態において、主体金具2に形成される嵌合部12
に固着される固着部21と、主体金具2の内部に突き出
す基端側端部25を含んで形成され、嵌合部12の内径
よりも小さい外径を有する径小部23と、固着部21と
径小部23との間に形成され、嵌合部12の内径以上の
外径を有する基端側径大部22と、固着部21の先端側
に隣接して形成され、嵌合部12の内径以上の外径を有
する先端側径大部24とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体、液体などの
加熱対象物を加熱するヒータ及びディーゼルエンジンの
グロープラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヒータをグロープラグを例に図5
に基づき説明する。このグロープラグ100は、筒状の
主体金具101と、先端が閉塞した太さ一様の筒状であ
って主体金具101の内部に固着された発熱チューブ1
02と、丸軸形の中心電極103とから概略構成され
る。前記中心電極103は主体金具101の中心を通っ
て発熱チューブ102に達しており、また、発熱チュー
ブ102の筒先と中心電極103の先端は発熱コイル1
04を介して電気的に繋がっている。前記主体金具10
1には口径を絞った嵌合部105があり、その嵌合部1
05に発熱チューブ102が締まり嵌め状態に固着され
ている。また、発熱チューブ102の後端側は主体金具
101の嵌合部105を貫いてその主体金具101の内
部に突出している。
【0003】しかしてグロープラグ100の普遍的な技
術テーマの一つに小型・軽量化がある。そのためには発
熱チューブ102の外径を細くすることが不可欠であ
り、現在、発熱チューブ102の直径が3.5mmのも
のも開発されている。なお、小型・軽量化の技術テーマ
はそれ以外のヒータ全般にも当てはまる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発熱チューブ102を
細くすると強度が低下するため、主体金具101の嵌合
部105に圧入するとき曲がる危険性が高い。また、太
さが一様の発熱チューブ102を主体金具101の嵌合
部105に対して圧入する場合には、発熱チューブ10
2の後端が嵌合部105に入るときから圧入が開始さ
れ、発熱チューブ102の後端が嵌合部105を抜けて
なお発熱チューブ102の圧入を続ける必要がある。従
って、発熱チューブ102を圧入しながら主体金具10
1の内部に押し込む距離が長いため、圧入荷重が大きく
なりがちで、さらに発熱チューブ102の内で圧入に寄
与する(関わる)部分が多いことから、主体金具101
の嵌合部105との間で生ずる摩擦力のばらつきに起因
して、発熱チューブ102の圧入荷重のばらつきが大き
くなって制御が難しくなる。なお、圧入荷重のばらつき
の大きさは、本出願人が行った太さ一様の発熱チューブ
の主体金具への装着試験により確認されている。このよ
うな圧入荷重のばらつきは、発熱チューブ102の自動
装着装置の制御を困難にし、製品精度を悪化させる要因
になる。
【0005】一方、近年では、早期の昇温性能を得る目
的で、基端側を大径部とし、先端側を小径部とした二段
構造の発熱チューブを設け、その発熱チューブの大径部
を主体金具の嵌合部に締まり嵌め状態にて固着させたグ
ロープラグが知られている。しかし、このような構成の
グロープラグにおいても、大径部の外径は太さが一様に
形成されるために、発熱チューブの主体金具への圧入荷
重は大きくなりがちである。また、上述の二段構造を有
する発熱チューブを主体金具に固着させるにあたり、小
径部の一部を主体金具の嵌合部の位置にまで入り込ませ
る設計を図った場合には、主体金具への発熱チューブの
固着はなされるものの以下の問題が生ずるおそれがあ
る。すなわち、嵌合部の嵌合面の先端部分では発熱チュ
ーブ(小径部)との間で締まり嵌めに寄与しない部分が
存在するために、上記グロープラグの製造過程やエンジ
ンへの取付け過程に当該グロープラグが落下して、外部
から発熱チューブの基端側に向かって強い衝撃力が及ぶ
ことがあると、発熱チューブが主体金具の基端側に向か
ってずれたり、万が一の場合には主体金具から抜けてし
まうことがあった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、発熱チューブの主体金具への装着開始当初
における嵌合部通過時の抵抗が殆どなく、発熱チューブ
の主体金具への圧入荷重が必要以上に大きくなることを
抑制することができると共に、信頼性の高いヒータ及び
グロープラグを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】筒状の主体金具に口径を
絞った嵌合部を形成すると共にその嵌合部に先端側が閉
塞した筒状の発熱チューブを締まり嵌め状態に固着して
なり、さらに前記発熱チューブの基端側が前記嵌合部を
貫いて前記主体金具の内部に突き出すようになっている
ヒータにおいて、前記発熱チューブは、前記主体金具に
形成される前記嵌合部に固着される固着部と、前記主体
金具の内部に突き出す基端側端部を含んで形成され、前
記嵌合部の内径よりも小さい外径を有する径小部と、前
記固着部と前記径小部との間に形成され、前記嵌合部の
内径以上の外径を有する基端側径大部と、前記固着部の
先端側に隣接して形成され、前記嵌合部の内径以上の外
径を有する先端側径大部とを有するヒータを提供する。
また、そのヒータの用途をディーゼルエンジンの始動補
助装置として用いることに限定した同構造のグロープラ
グを提供する。
【0008】ところで、発熱チューブを主体金具の嵌合
部に締まり嵌め(圧入)により固着する構造のヒータ又
はグロープラグでは、発熱チューブが圧入に寄与される
長さを品番、製品ロッド毎に一定に制限することが重要
となる。その理由としては、発熱チューブの内で圧入に
寄与される長さが一定値確保されないと、主体金具内で
の発熱チューブの圧入による接合強度が得られないこと
があるからである。そこで本発明では、発熱チューブの
内で圧入に寄与される長さの管理を主体金具の嵌合部に
て行うようにした構造を採用しており、具体的には嵌合
部の嵌合面の先端縁部から基端縁部にかけての長さを調
整し、発熱チューブをその嵌合面の先端縁から基端縁に
かけて締まり嵌めにより固着させる構造を図っている。
これにより、本発明のヒータ又はグロープラグでは、主
体金具(嵌合部)に対する発熱チューブの締まり嵌めに
よる固着強度を良好に有することができ、信頼性の高い
ヒータ又はグロープラグとすることができる。
【0009】なお、主体金具(嵌合部)に対する発熱チ
ューブの締まり嵌めによる固着強度を良好に得るには、
発熱チューブの内、主体金具に形成される嵌合部に固着
される部分の外径が3.5〜7.0mmであるときに、
上記嵌合部の嵌合面の先端縁部から基端縁部までの長さ
が4.0mm以上に設定されているとよい。
【0010】そして、本発明のヒータ又はグロープラグ
では、発熱チューブの固着部を主体金具に形成される嵌
合部の嵌合面の先端縁部から基端縁部にかけて締まり嵌
めにより固着させる構造を図ると共に、主体金具に固着
された状態の発熱チューブが、主体金具の内部に突き出
す基端側縁部を含んで形成され、嵌合部の内径よりも小
さい外径を有する径小部と、固着部と径小部との間に形
成され、嵌合部の内径以上の外径を有する基端側径大部
と、固着部の先端側に隣接して形成され、嵌合部の内径
以上の外径を有する先端側径大部とを有していることが
注目すべき点である。このように、発熱チューブを主体
金具内に挿入(圧入)する際の当該発熱チューブの挿入
側となる基端側縁部を含んで形成される径小部を、嵌合
部の内径よりも小さい外径とすることで、発熱チューブ
の主体金具の嵌合部への装着開始当初における嵌合部通
過時の抵抗が殆どなくなる。従って、発熱チューブの主
体金具への圧入荷重が必要以上に大きくなることがな
く、発熱チューブが細くなる場合にもチューブ自体が曲
がることを抑制することができ、発熱チューブの圧入荷
重のばらつきを小さくすることができる。
【0011】また、この発熱チューブでは、主体金具に
形成される嵌合部に固着する固着部の先端側、基端側の
それぞれに隣接する形態で、嵌合部の内径と同径以上の
外径を有する先端側径大部、基端側径大部を設けてなる
ことから、ヒータ(グロープラグ)の製造過程、取付け
過程、使用時に、嵌合部に固着された発熱チューブが外
部の衝撃等に起因して先端側あるいは基端側にずれるこ
とが有効に抑制され、ヒータ(グロープラグ)の信頼性
を向上させることができる。さらに、上記先端側径大
部、基端側径大部を嵌合部の内径よりも大きくすると、
位置ずれ抑制効果を格段に向上することができる。上記
先端側径大部、基端側径大部は予め固着部の外径よりも
大きく設定しておくことも可能であるが、上記先端側径
大部、基端側径大部の外径を予め固着部の外径と同径に
しておき、発熱チューブを主体金具内に挿入後に固着部
を主体金具の嵌合部にて加締めることで径差を設けるこ
とも可能である。
【0012】また、本発明のヒータ又はグロープラグで
は、発熱チューブに形成される前記基端側径大部が、主
体金具の内部において、嵌合部の嵌合面の基端縁部から
発熱チューブの基端側に向かう軸線方向の長さが2.0
mmまでの領域に配置されることが好ましい。このよう
に、主体金具に形成される嵌合部の内径よりも同径以上
の基端側径大部の配置される位置を、嵌合部の嵌合面の
基端縁部を基準にして特定の領域内に設定することで、
発熱チューブの主体金具の嵌合部への圧入時間と距離を
必要最小限に短縮することができ、上記嵌合部との間で
生ずる摩擦力のばらつきが小さく制限されることにな
る。その結果、発熱チューブの圧入荷重のばらつきをよ
り小さくすることができる。
【0013】さらに、本発明のヒータ又はグロープラグ
では、主体金具に形成される嵌合部の内径と発熱チュー
ブにおける径小部の基端側端部の外径との径差が、0.
02〜0.5mmの範囲とされているとよい。この径差
が0.02mm未満であると、径小部を主体金具の嵌合
部に挿入する際にスムーズな挿入が困難となることがあ
り、発熱チューブの主体金具の嵌合部への装着開始当初
における嵌合部通過時の抵抗低減効果を十分に得られな
いことがある。一方、径差が0.5mmを超えると、発
熱チューブの主体金具の嵌合部への装着時に、主体金具
の中心軸線に対して径小部が偏芯し易く、この偏芯を生
ずることにより圧入荷重が却って過大となり、発熱チュ
ーブに変形が生じる危険性がある。なお、この径差につ
いては、0.02〜0.3mmの範囲とすることがより
好ましい。
【0014】また、別の本発明のヒータ又はグロープラ
グは、筒状の主体金具に口径を絞った嵌合部を形成する
と共にその嵌合部に先端側が閉塞した筒状の発熱チュー
ブを締まり嵌め状態に固着してなり、さらに前記発熱チ
ューブの基端側が前記嵌合部を貫いて前記主体金具の内
部に突き出すようになっているヒータにおいて、前記発
熱チューブは、前記主体金具に形成される前記嵌合部と
固着される固着部と、前記主体金具の内部に突き出す基
端側端部を含んで形成され、前記嵌合部の内径よりも小
さい外径を有する径小部と、前記固着部の先端側に隣接
して形成され、前記嵌合部の内径以上の外径を有する先
端側径大部とを有し、前記嵌合部の内径と前記径小部の
基端側端部の外径との径差が、0.02〜0.5mmの
範囲とされているヒータを提供する。また、そのヒータ
の用途をディーゼルエンジンの始動補助装置として用い
ることに限定した同構造のグロープラグを提供する。
【0015】このように、発熱チューブを主体金具内に
挿入(圧入)する際の当該発熱チューブの挿入側となる
基端側縁部を含んで形成される径小部を、嵌合部の内径
よりも小さい外径としつつ、嵌合部の内径と径小部の基
端側端部の外径との径差を、0.02〜0.5mmの範
囲とすることで、発熱チューブの主体金具の嵌合部への
装着開始当初における嵌合部通過時の抵抗が殆どなくな
る。従って、発熱チューブの主体金具への圧入荷重が必
要以上に大きくなることがなく、発熱チューブが細くな
る場合にもチューブ自体が曲がることを抑制することが
でき、発熱チューブの圧入荷重のばらつきを小さくする
ことができる。また、発熱チューブの主体金具の中心軸
線に対する偏芯が抑制され、品質の安定化を図ることも
できる。
【0016】ここで、前記径差が0.02mm未満であ
ると、径小部を主体金具の嵌合部に挿入する際にスムー
ズな挿入が困難となることがあり、発熱チューブの主体
金具の嵌合部への装着開始当初における嵌合部通過時の
抵抗低減効果を十分に得られないことがある。一方、前
記径差が0.5mmを超えると、発熱チューブの主体金
具の嵌合部への装着時に、主体金具の中心軸線に対して
径小部が偏芯し易く、この偏芯を生ずることにより圧入
荷重が却って過大となり、発熱チューブに変形を生じる
危険性がある。なお、この径差については、0.02〜
0.3mmの範囲とすることがより好ましい。さらに、
本発明の発熱チューブでは、主体金具に形成される嵌合
部に固着する固着部の先端側に隣接した形態で、嵌合部
の内径と同径以上の外径を有する先端側径大部を設けら
れることから、ヒータ(グロープラグ)の製造過程、取
付け過程、使用時に、嵌合部に固着された発熱チューブ
が外部の衝撃等に起因して基端側にずれることが抑制さ
れ、ヒータ(グロープラグ)の信頼性の向上を図ること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態をグロ
ープラグを例示して説明する。なお、図1はグロープラ
グの断面図、図2、図3、図4は発熱チューブの他の形
態を示す要部の破断面正面図である。
【0018】グロープラグ1は、軸線O方向に延びる筒
状の主体金具2と、主体金具2の先端側に固着した先端
が閉塞した軸線O方向に延びる筒状の発熱チューブ3
と、丸軸状の中心電極4とから概略構成される。前記中
心電極4は主体金具2の中心を通って発熱チューブ3に
達しており、また、発熱チューブ3の筒先と中心電極4
の先端は図示しないが制御コイルと発熱コイルとを介し
て、又は発熱コイルのみを介して電気的に繋がってい
る。
【0019】前記主体金具2の後端開口部2bには後端
側ほど拡径する段付き孔5が形成されており、その段付
き孔5に嵌め合わされたブッシュ状の絶縁環6によって
中心電極4の後端が主体金具2の中心に支持され且つ両
者が電気的に絶縁されている。また、絶縁環6の前方側
であって段付き孔5と中心電極4の間には隙間があり、
その隙間がOリング7によって塞がれている。
【0020】一方、主体金具2の後端の胴部外周には六
角ボルト形態の工具係合部8があり、また、その前方側
にディーゼルエンジン(図示せず)に装着するための雄
ねじ9が形成されている。また、中心電極4の頂部には
電源ケーブル(図示せず)を接続するネジ部10が形成
されており、そのネジ部10に螺合する丸ナット11で
前記絶縁環6が押さえ付けられている。なお、中心電極
4と電源ケーブルとを電気的に接続するにあたっては、
本実施形態のように両者を直接接続するものに限定され
ず、例えば、中心電極4の頂部を覆う形態で端子電極を
設け、その端子電極を中心電極4に固定した上で当該端
子電極と電源ケーブルとを接続させてもよい。
【0021】前記発熱チューブ3はグロープラグ1の発
熱部であり、導電性金属で形成されており、マグネシア
粉末等の絶縁性粉末が内部に充填されている。なお、こ
の発熱チューブ3を含めた発熱部の製造にあたっては、
発熱コイルのみ又は発熱コイルと制御コイルの2材から
なるコイル、及び中心電極4を発熱チューブ3へ挿入
し、絶縁性粉末を内部に充填した後に、自身の外周から
加圧縮径させるスエージング加工を行い、中心電極4を
一体的に設けた発熱部を作製する。そして、このスエー
ジング加工により、発熱チューブ3は、後述する径小部
を設けた形状とすることができる。
【0022】前記主体金具2と発熱チューブ3はいわゆ
る締まり嵌め(圧入)により一体化されている。すなわ
ち主体金具2の内部には口径を絞った嵌合部12が形成
されている。一方、発熱チューブ3は、主体金具2に締
まり嵌め(圧入)により固着された状態において、嵌合
部12に固着される固着部21と、発熱チューブ3を主
体金具2内に挿入する際の挿入側にあたる基端側縁部2
5を含んで形成され、嵌合部12の内径よりも小さい外
径を有する径小部23と、固着部21と径小部23との
間に形成され、嵌合部12の内径以上の外径を有する基
端側径大部22と、固着部21の先端側に隣接して形成
され、嵌合部12の内径以上の外径を有する先端側径大
部24とを有している。
【0023】なお、本実施の形態では、主体金具2の嵌
合部12の内径は4.3mmに形成されている。また、
発熱チューブ3は、主体金具に圧入される前の状態で
は、基端側端部25を含む径小部23と、その径小部の
先端側に当該径小部の外径よりも大きく、且つ嵌合部1
2の内径より若干大きい外径を有する径大部と、その径
大の先端側に当該径大部よりも小径の発熱径小部31と
が形成されている。このとき、径小部23の基端側端部
25の位置での外径は4.2mmであり、径大部の外径
は4.4mm、発熱径小部31の外径は3.5mmとな
っている。
【0024】そして、発熱チューブ3の前記径大部の外
径と嵌合部12の口径(内径)の差(4.3mm−4.
4mm=−0.1mm)によって、発熱チューブ3が嵌
合部12に締め付けられるのである。このとき、前記径
大部の先端側及び基端側が嵌合部12の嵌合面13の先
端側縁部14、基端側縁部15のそれぞれから突き出た
形態で締め付けに供されるようにする(図1参照)。そ
して、圧入固定後における発熱チューブ3の前記径大部
については、固着部21、基端側径大部22、先端側径
大部24の各部を構成し、固着部21の外径が4.3m
m、基端側径大部22の外径が4.4mm、先端側径大
部の外径が4.4mmとなっている。さらに、基端側径
大部24は、主体金具2の内部において、嵌合部12の
嵌合面13の基端側縁部15から発熱チューブ3の基端
側に向かう軸線O方向の長さDが0.5mmの領域に配
置されるようになっている。この長さDについては、圧
入荷重のばらつきを有効に小さくするために、2.0m
m以下に設定することが好ましい。
【0025】また、上述したように、嵌合部12の内径
(4.3mm)と径小部23の基端側端部25の外径
(4.2mm)との径差が、0.1mmとされているこ
とから、発熱チューブ3の主体金具2の嵌合部12への
装着開始当初における嵌合部12通過時の抵抗を低減す
ることができると共に、発熱チューブ3と主体金具2と
の軸芯合わせが精度良く行われることになる。
【0026】ここで、発熱チューブ3の固着部21は、
図1に示すように、嵌合部12における嵌合面13の先
端縁部14から基端縁部15にかけて接触する(詳細に
は潤滑油を介して接触する)構造を有している。このよ
うに、嵌合部12の嵌合面13の先端縁部14から基端
縁部15にかけて発熱チューブ3を固着させる構造で
は、嵌合面13の先端縁部14から基端縁部15までの
長さにより、発熱チューブ3の主体金具2への圧入長を
制限(管理)することができるため、発熱チューブ3の
主体金具2への固着強度を確実に得るものとすることが
できる。なお、確実な発熱チューブ3の主体金具2への
固着強度を得るには、発熱チューブ3の内、主体金具2
に形成される嵌合部12に固着される部分の外径が3.
5〜7.0mmであるときに、嵌合部12の嵌合面13
の先端縁部14から基端縁部15までの長さが4.0m
m以上(この長さの上限値として好ましくは20mm以
下)に設定されていることが望ましい。具体的に本実施
形態では、嵌合部12に固着される部分の発熱チューブ
3の外径が4.4mmであると共に、嵌合部12の嵌合
面13の先端縁部14から基端縁部15の長さが5.0
mmに設定されている。なお、本明細書(本発明)にお
いて「嵌合部の嵌合面」とは、発熱チューブ3の外周面
と固着(接触)される部分(面)のことを指すものとす
る。
【0027】なお、本実施形態のグロープラグ1では、
上述したように、発熱チューブ3の先端側に設けられる
発熱径小部31が、固着部21の外径よりも縮径されて
いる。これにより、発熱チューブ3の先端側が発熱し易
く、早期の昇温性能に優れるグロープラグ1とすること
ができる。
【0028】しかしてこのグロープラグ1は、発熱チュ
ーブ3が上記嵌合部12の嵌合面13に固着していると
共に、発熱チューブ3の基端側が前記嵌合部12を貫い
て主体金具2の内部に突き出すようになっているのであ
って、その突出部分に嵌合部12の内径よりも小さい外
径を有する径小部21を設けた構成に特徴がある。例え
ば上記例によれば、嵌合部12の内径4.3mmに対し
て径小部23の基端側端部25の位置における外径が
4.2mmになっている。この構成によれば、発熱チュ
ーブ3を主体金具2に装着するとき、発熱チューブ3の
上記突出部分は殆ど抵抗なく嵌合部12を通過し、発熱
チューブ3の内で嵌合部12に嵌まり合う部分のみが圧
入の対象となる。従って圧入荷重が必要以上大きくなる
ことがないから発熱チューブ3が細くなる場合にもチュ
ーブ自体が曲がるのを抑制ないし防止することができ
る。また、発熱チューブ3を主体金具2の嵌合部12に
圧入する時間と距離が必要最小限に短縮されるため、上
記嵌合部12との間で生ずる摩擦力のばらつきが小さく
なり、圧入荷重のばらつきが小さくなって制御が容易に
なる。この圧入荷重のばらつきが極小さくなる効果は、
本出願人が行った発熱チューブ3の主体金具2への装着
試験により確認されている。
【0029】発熱チューブ3の具体的な形態は、図1に
示したように主体金具2の基端側径大部22の基端縁部
から先を一段細くして一様太さとして径小部23を設け
るか、或いは図2に示したように基端側径大部22の基
端縁部から発熱チューブ3の基端側端部25までをテー
パ状に窄めるようにして径小部23を設けてもよい。ま
た、発熱チューブ3は、図3に示したように筒先から主
体金具2の嵌合部12に嵌まり合う固着部21までを一
様太さにしてもよい。なお、発熱チューブ3の外径の調
整については、材質が金属である場合にはスウェージン
グ加工時の鍛造ダイスによって発熱チューブ3にかける
圧力を適宜調整することにより行うことができる。さら
に、発熱チューブ3は、図4に示したように径小部23
を、嵌合部12の嵌合面13の基端縁部15から発熱チ
ューブ3の基端側端部25にかけて径小部23となるよ
うにしてもよい。なお、いずれの形態の発熱チューブ3
についても、発熱チューブ3の主体金具2の嵌合部12
への装着開始当初における嵌合部12通過時の抵抗を有
効に抑制することを目的にして、嵌合部12の内径と径
小部23の基端側端部25の外径との径差は、0.02
〜0.5mmの範囲となるように設定される。
【0030】以上本発明の実施形態をグロープラグ1に
ついて説明したが、それ以外の例えばウォーターヒータ
等、気体、液体などの加熱対象物を加熱するヒータ全般
にも当てはまる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グロープラグの断面図である。
【図2】 発熱チューブの他の形態を示す要部の半断面
正面図である。
【図3】 発熱チューブの他の形態を示す要部の半断面
正面図である。
【図4】 発熱チューブの他の形態を示す要部の半断面
正面図である。
【図5】 従来のグロープラグを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・グロープラグ(ヒータ) 2 ・・・主体金具 3 ・・・発熱チューブ 12・・・嵌合部 13・・・嵌合面 14・・・先端縁部 15・・・基端縁部 21・・・固着部 22・・・基端側径大部 23・・・径小部 24・・・先端側径大部 25・・・基端側端部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の主体金具に口径を絞った嵌合部を
    形成すると共にその嵌合部に先端側が閉塞した筒状の発
    熱チューブを締まり嵌め状態に固着してなり、さらに前
    記発熱チューブの基端側が前記嵌合部を貫いて前記主体
    金具の内部に突き出すようになっているヒータにおい
    て、 前記発熱チューブは、 前記主体金具に形成される前記嵌合部に固着される固着
    部と、 前記主体金具の内部に突き出す基端側端部を含んで形成
    され、前記嵌合部の内径よりも小さい外径を有する径小
    部と、 前記固着部と前記径小部との間に形成され、前記嵌合部
    の内径以上の外径を有する基端側径大部と、 前記固着部の先端側に隣接して形成され、前記嵌合部の
    内径以上の外径を有する先端側径大部と、を有するヒー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記基端側径大部は、前記主体金具の内
    部において、前記嵌合部の嵌合面の基端縁部から前記発
    熱チューブの基端側に向かう軸線方向の長さが2.0m
    mまでの領域に配置される請求項1記載のヒータ。
  3. 【請求項3】 前記発熱チューブの内、前記固着部の外
    径が3.5〜7.0mmであると共に、前記嵌合部の嵌
    合面の先端縁部から基端縁部までの長さが4.0mm以
    上に設定されている請求項1又は2記載のヒータ。
  4. 【請求項4】 前記嵌合部の内径と前記径小部の基端側
    端部の外径との径差が、0.02〜0.5mmの範囲と
    されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒー
    タ。
  5. 【請求項5】 筒状の主体金具に口径を絞った嵌合部を
    形成すると共にその嵌合部に先端側が閉塞した筒状の発
    熱チューブを締まり嵌め状態に固着してなり、さらに前
    記発熱チューブの基端側が前記嵌合部を貫いて前記主体
    金具の内部に突き出すようになっているグロープラグに
    おいて、 前記発熱チューブは、 前記主体金具に形成される前記嵌合部に固着される固着
    部と、 前記主体金具の内部に突き出す基端側端部を含んで形成
    され、前記嵌合部の内径よりも小さい外径を有する径小
    部と、 前記固着部と前記径小部との間に形成され、前記嵌合部
    の内径以上の外径を有する先端側径大部と、 前記固着部の先端側に隣接して形成され、前記嵌合部の
    内径以上の外径を有する基端側径大部と、を有するグロ
    ープラグ。
  6. 【請求項6】 前記第1径大部は、前記主体金具の内部
    において、前記嵌合部の嵌合面の基端縁部から前記発熱
    チューブの基端側に向かう軸線方向の長さが2.0mm
    までの領域に配置される請求項5記載のグロープラグ。
  7. 【請求項7】 前記発熱チューブの内、前記固着部の外
    径が3.5〜7.0mmであると共に、前記嵌合部の嵌
    合面の先端縁部から基端縁部までの長さが4.0mm以
    上に設定されている請求項5又は6記載のグロープラ
    グ。
  8. 【請求項8】 前記嵌合部の内径と前記径小部の基端側
    端部の外径との径差が、0.02〜0.5mmの範囲と
    されている請求項5〜7のいずれか1項に記載のグロー
    プラグ。
  9. 【請求項9】 筒状の主体金具に口径を絞った嵌合部を
    形成すると共にその嵌合部に先端側が閉塞した筒状の発
    熱チューブを締まり嵌め状態に固着してなり、さらに前
    記発熱チューブの基端側が前記嵌合部を貫いて前記主体
    金具の内部に突き出すようになっているヒータにおい
    て、 前記発熱チューブは、 前記主体金具に形成される前記嵌合部と固着される固着
    部と、 前記主体金具の内部に突き出す基端側端部を含んで形成
    され、前記嵌合部の内径よりも小さい外径を有する径小
    部と、 前記固着部の先端側に隣接して形成され、前記嵌合部の
    内径以上の外径を有する先端側径大部とを有し、 前記嵌合部の内径と前記径小部の基端側端部の外径との
    径差が、0.02〜0.5mmの範囲とされているヒー
    タ。
  10. 【請求項10】 筒状の主体金具に口径を絞った嵌合部
    を形成すると共にその嵌合部に先端側が閉塞した筒状の
    発熱チューブを締まり嵌め状態に固着してなり、さらに
    前記発熱チューブの基端側が前記嵌合部を貫いて前記主
    体金具の内部に突き出すようになっているグロープラグ
    において、 前記発熱チューブは、 前記主体金具に形成される前記嵌合部と固着される固着
    部と、 前記主体金具の内部に突き出す基端側端部を含んで形成
    され、前記嵌合部の内径よりも小さい外径を有する径小
    部と、 前記固着部の先端側に隣接して形成され、前記嵌合部の
    内径以上の外径を有する先端側径大部とを有し、 前記嵌合部の内径と前記径小部の基端側端部の外径との
    径差が、0.02〜0.5mmの範囲とされているグロ
    ープラグ。
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