JP2003051080A - 人体検出装置 - Google Patents

人体検出装置

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JP2003051080A
JP2003051080A JP2001239234A JP2001239234A JP2003051080A JP 2003051080 A JP2003051080 A JP 2003051080A JP 2001239234 A JP2001239234 A JP 2001239234A JP 2001239234 A JP2001239234 A JP 2001239234A JP 2003051080 A JP2003051080 A JP 2003051080A
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Yoshiyuki Fujii
善行 藤井
Yasuhide Ikeuchi
康秀 池内
Kenji Kawai
健児 河井
Takayuki Ueda
貴之 植田
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Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安定した人体の動きの検出を行う
ことができる人体検出装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 撮像装置により撮像した画像の蓄積時間
に応じて感度を自動的に調整するゲイン調整手段を制御
装置に設けたことで、画像検出部に製作上のバラツキが
生じても、装置全体として補正することが可能となり、
撮像した画像データの値を略一定にすることができ、動
きの量をずれなく演算することができて、人体検出の安
定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置を有し、
人体の動きを検出し異常が生じた場合には、遠隔場所に
居る他者に警報を発する人体検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、人体の動きを検出する人体検出装
置においては、監視領域を撮像装置により所定時間間隔
で撮像し、前回画像と今回画像の画像データを記憶させ
たのち演算比較して、画像データに差異が生じていれば
動きがあると判断し、差異が生じていない状態が一定時
間経過継続すれば動きがなくなったものと判断してい
た。この動きの量は画像を構成する各画素の階調のデー
タを数値化して比較判定させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような人体検出装置においては、監視領域を撮像する撮
像装置を構成する各部品、特に画像検出部材の製作上の
ばらつきが生じる。このため、同じ条件で撮像したとし
ても、画像のデータ値が異なり、演算結果に差異が生じ
るという問題があった。この結果、人体の検出が不安定
となる等の難点を有していた。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、安定
した人体の動きの検出を行うことができる人体検出装置
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の人体検出装置は、監視領域を所定時間間隔
で撮像する撮像装置と、マイクロコンピュータから構成
され前記撮像装置を制御する制御装置とからなるもので
あって、撮像装置により撮像した画像の蓄積時間に応じ
て感度を自動的に調整するゲイン調整手段を前記制御装
置に設けたことを第1の特徴としている。この第1の特
徴によれば、撮像装置により撮像した画像の蓄積時間に
応じて感度を自動的に調整するゲイン調整手段を制御装
置に設けたことで、画像検出部に製作上のバラツキが生
じても、装置全体として補正することが可能となり、撮
像した画像データの値を略一定にすることができ、動き
の量をずれなく演算することができて、人体検出の安定
化を図ることができる。
【0006】また、本発明の人体検出装置は、監視領域
を所定時間間隔で撮像する撮像装置と、マイクロコンピ
ュータから構成され前記撮像装置を制御する制御装置と
からなるものであって、撮像装置により撮像した撮像画
像の蓄積時間を実測する蓄積時間演算手段と、該蓄積時
間演算手段により演算した値を既定値と比較する蓄積時
間判定手段と、試運転時に蓄積時間に応じて感度を自動
的に調整するゲイン調整手段とを設けたことを第2の特
徴としている。この第2の特徴によれば、上記の特徴に
加え、試運転時に行うことでそれ以後は安定した動きの
検出を行うことができ、また自動的に調整することで、
煩雑な手作業を行うことなく調整できる。
【0007】また、本発明の人体検出装置は、監視領域
を所定時間間隔で撮像する撮像装置と、マイクロコンピ
ュータから構成され前記撮像装置を制御する制御装置と
からなるものであって、撮像装置により撮像した撮像画
像の蓄積時間を実測する蓄積時間演算手段と、該蓄積時
間演算手段により演算した値を既定値と比較する蓄積時
間判定手段と、ゲイン調整手段は標準的な感度を設定す
る標準感度設定手段と、標準感度よりも高い感度を設定
する高感度設定手段と、標準感度よりも低い感度を設定
する低感度設定手段とから構成され、試運転時には標準
感度設定手段により標準感度に設定した後、撮像し、撮
像した画像の蓄積時間に応じて感度を前記いずれかの感
度に調整するゲイン調整手段を設けたことを第3の特徴
としている。この第3の特徴によれば、上記の特徴に加
え、3段階で感度の調整を行うことで、安定した補正値
が得られ、後刻の動き量の演算精度を向上させることが
できる。もちろん、この感度の調整は3段階に限られ
ず、これ以上に細分化して調整するようにしても何ら差
し支えない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。
【0009】図1は本発明の一実施形態の概略を示すも
のであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設け
てある。4は浴室1への出入口である。5は人体検出装
置であり、その詳細については後述するが、浴室1の内
壁面上部に取り付けてある。具体的には、浴槽2の長手
方向に接する浴室壁面の上部位置に取り付けてある。温
水機器40には、該温水機器40を遠隔位置から操作す
る浴室に設置した風呂リモコン60及び台所に設置した
台所リモコン70を接続してある。そして人体検出装置
5は、本実施形態では浴室1の壁面に取り付けている
が、この例に限ることなく、浴室1の天井面に取り付け
ても良い。人体検出装置5は、人工網膜チップを組み込
んだ撮像装置を有し、浴室1における人体の動きを撮像
して画像処理する人体検出センサ51と、赤外線による
熱検知により人体を検知する赤外線センサ52とから構
成している。この人体検出装置5の設置は浴室に限られ
ず、トイレ、洗面所等密閉空間であってもよい。
【0010】浴室1には温水機器40を遠隔操作する風
呂リモコン60を設置し、また台所には温水機器40を
遠隔操作する台所リモコン70を設置している。ここ
に、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加熱するため
の機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、給湯器付暖
房機、温水暖房機、給湯器等により構成されている。温
水機器にはガスを燃料とするもののみならず石油を燃料
とするものでもよい。温水機器40と、リモコン60、
70と、人体検出センサ51との接続については、図1
のものにおいては、まず温水機器40と台所リモコン7
0とがケーブル41により接続され、次に温水機器40
と風呂リモコン60とがケーブル41で接続され、さら
に温水機器40と人体検出センサ51とがケーブル41
で接続されている。そして、給湯器等を制御する前記リ
モコン60、70には、浴室1に入浴者がいることを知
らせる液晶表示パネル等の表示部を有しており、人体検
出装置5が入浴者を検知して、検知信号を出力すると、
表示部が点灯等表示するようにしてもよい。表示部は上
記のものに限られず、入浴者の動きが一定時間無かった
場合、浴槽で寝ているかまたは倒れたと推測し、まず風
呂リモコン60で警報音あるいは音声により注意を喚起
し、浴室側から応答が所定時間内にない場合には、台所
リモコン70において警報音あるいは音声により家族等
他者に警報報知するようにしておけばよい。また、人体
検出装置をトイレに設置する場合には、温水便座を遠隔
操作するリモコン等に報知手段を設けておけばよい。さ
らに、人体検出装置を洗面所に設置する場合には、洗面
所の給湯カランの湯温等を遠隔操作する機器あるいは洗
面所の暖房機のリモコン等に報知手段を設けておけばよ
い。
【0011】そして、温水機器40の内部には熱交換器
及びバーナが内蔵されており、制御のための各種センサ
を設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対して
給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、人体
検出装置5を作動させるための電源は、温水機器40の
電源プラグ47から導入され、温水機器40のコントロ
ーラ42部の図示しないトランスを介して降圧され低電
圧化されて供給される。
【0012】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体検出装
置5の具体構成を示したものである。人体検出センサ5
1は監視領域を撮像する撮像装置6と、撮像装置6を制
御すると共に処理情報を判定等する制御装置7とから構
成されている。また、制御装置7と温水機器本体あるい
は外部のリモコン60、70とは例えば後述する通信I
C等の通信部53により送受信するようにしてある。そ
して、人体検出センサ51の他に赤外線センサ52を同
一のケース体内に設け、その制御装置7を共用し、浴室
1が暗い場合の監視の相互補填を行なうようにしてあ
る。
【0013】前記撮像装置6の撮像部8は、縦128×
横128画素からなる画像検出部9、結像レンズ10、
スキャナ11、マルチプレクサ12及びスキャナ駆動制
御部13から構成されている。画像検出部9の画素はそ
れぞれモノクロ256階調「レベル0(黒)〜255
(白)の256階調」で表現される。尚、実際の撮像に
おいては、画像検出部9の全画素のうちの一部画素(3
2×32)を使用してもよい。
【0014】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検
出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状
態)となるように制御している。受光状態となった1列
の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレク
サ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまと
められ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧とし
て出力される。アナログデータからデジタルデータへの
変換は制御装置7により行うようにしてある。
【0015】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0016】図2においてゲイン調整部16は、画像出
力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。
【0017】人工網膜チップを用いた撮像装置6では、
画像の階調平均値は、画像検出部9を構成する全画素に
おける階調(0階調(黒)〜255階調(白)の256
階調)の平均値であり、0〜255の値で表わさせる。
この画像の平均値は増幅器14のゲインと画像検出部9
の画像蓄積時間によって決定される。ここで、ゲインは
カメラの絞りに相当し、画像蓄積時間はカメラのシャッ
タースピードに相当する。従って、撮像装置6の適正な
画像階調平均値を得ようとすれば、適当なゲインに固定
しておき、画像蓄積時間を調整すればよい。あるいは、
適当な画像蓄積時間を固定しておき、ゲインを調整する
ようにすればよい。
【0018】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部1
3とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。
このチップは人工網膜チップと称される。また、このチ
ップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制
御装置7はマイクロコンピュータからなり、この内部に
は人体検出センサ51による検知処理を行なう検知領域
を複数の領域に分割する領域分割手段24、ゲイン調整
手段34等をソフトウエアとして組み込んである。ゲイ
ン調整手段34は撮像装置により撮像した画像の蓄積時
間に応じて感度を自動的に調整するものである。具体的
にはゲイン調整部16のレジスタを調整するものであ
る。
【0019】領域分割手段24は図4に示すように、制
御装置7に入力された画像情報を処理するためのポイン
トテーブル25を複数域に分割するものである。すなわ
ち人体検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲
(ポイントテーブル25全体に相当)を、まず画像処理
の必要な検知領域26と、画像処理を行なわない非検知
領域27とに区画している。すなわち、撮像能力範囲の
すべてを検知領域とはしていない。これにより検出処理
可能な検出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理
するセンサ検知領域として使用することで画像の処理範
囲を限定して、画像処理の速度を早めている。
【0020】さらに前記の検知領域26を、図4のよう
に、入口領域29と洗場領域30と浴槽領域31との3
つの領域に分割するようにしてある。検知領域26の分
割については、この例に限られることなく、入口領域2
9と該入口領域29以外の領域の2つに分割してもよ
い。例えば、洗場領域30及び浴槽領域31を合わせて
1つの領域に設定しても差しつかえない。ここに入口領
域29とは、浴室の場合には浴室内であって浴室への出
入口ドアの近傍に位置する領域をいう。洗場領域30と
は、主として頭や体を洗う床部の領域をいい、また、浴
槽領域31とは浴槽が位置している領域をさす。このよ
うに分割された領域毎に、順次画像情報が制御装置に入
力されて、領域毎および分割したエリア全体について検
出、演算等の処理がなされるのである。
【0021】そして、人体検出センサ51を構成する結
像レンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外
線センサ52と共に1つのケースに納められ、人体セン
サセットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置
は浴室への出入口4を含め、浴室1全体を監視領域とし
て視野角内におさめるようにすれば良い。
【0022】そして、撮像装置6の検出出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線セン
サからの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入
浴者の動きなどを総合的に判断するようになっている。
【0023】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像を制御、処理する制御装置7は、
画像検出部9を構成する全画素から画像情報を所定時間
毎に受信し、所定時間毎に画像情報を受け取ると、該画
像情報を処理し、判定手段32により入浴者の動きを判
定するのである。
【0024】次に、撮像装置6で捉えた画像から人の動
きを抽出するための画像処理方法を説明する。マイクロ
コンピュータで構成される制御装置7は、所定時間毎に
画像情報を受け取ると、当該画像情報から入浴者の動き
を所定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者の動
きを監視する。
【0025】具体的には、いま図8(a)のように正方
形の物体の画像(明画像)Pが位置P1から位置P2へ
移動したとする。このとき、明るい画素を記号B、暗い
画素を記号Dで表わせば、前画像は図8(b)で表わさ
れ、現画像は図8(c)で表わされる。この前後の画像
は、画像記憶手段により一旦記憶される。撮像された画
像は順次更新され常に最新の両画像が記憶されるように
なっている。そして制御装置7に設けた動き量を演算す
る手段により、分割された領域毎に前記2枚の画像が比
較されて、各領域の各画素(x、y)毎に、前画像pの
受光量Pp(x、y)と現画像nの受光量Pn(x、y)
との差分(動き量) D(x、y)=Pn(x、y)−Pp(x、y) が演算され、演算結果は図9のような差分画像として得
ることができる。
【0026】図9の差分画像においては、差分D(x、
y)が正の画素は+記号で表わし、負の画素は−記号で
表わし、D(x、y)がゼロの画素は0記号で表わして
いる。このような差分の総和を捉えることで、動きがあ
るか否かを領域毎に判定することができ、この判定は制
御装置7に設けた動き有無の判定手段32にて行われ
る。動き量が生じていなければ動き無しと判定され、動
き量が生じていれば動き有りと判定される。
【0027】そして、マイクロコンピュータからなる制
御装置7には図6に示すように、各種の演算、制御手段
がプログラムされている。蓄積時間演算手段80は、撮
像装置6による撮像した1枚の画像をマイコン側に画像
データとして取り込むのに要する時間を演算するもので
ある。また、蓄積時間判定手段81は、前記蓄積時間演
算手段80により計測された実測値を予め定めた既定値
と比較し、その範囲内か否か等を判定する手段である。
標準感度設定手段82は、標準的な感度を設定する手段
であり、予め定めた標準的な浴室における感度を設定で
きるようになっている。具体的には、標準感度設定手段
82からの出力信号により、撮像装置6のゲイン調整部
16の設定を標準感度値に変更しうるようになってい
る。高感度設定手段83は標準感度よりも高い感度を設
定する設定手段であり、この高感度設定手段83からの
出力信号により、撮像装置6のゲイン調整部16の設定
を高感度値に変更しうるようになっているある。高感度
設定手段83は標準感度よりも低い感度を設定する設定
手段であり、この低感度設定手段84からの出力信号に
より、撮像装置6のゲイン調整部16の設定を低感度値
に変更しうるようになっている。標準感度設定手段82
と高感度設定手段83と高感度設定手段83とにより、
ゲイン調整手段34を構成してある。
【0028】動き量演算手段85は前述したように前画
像と現画像とを各画素毎に差分値を演算し、動きの量を
演算するものである。そして、判定手段32により、算
出した値が一定値以上か否かを判定するようにしてあ
る。制御装置7にはEEPROM等の不揮発性半導体メ
モリ86を接続してあり、試運転時にゲイン調整手段3
4により調整した設定値をこのメモリに記憶し、人体検
出装置の試運転後はこのメモリ86に記憶させた設定値
を使用して監視領域を撮像するようにしてある。
【0029】本発明は、制御装置7に不揮発性半導体メ
モリ86を接続してあり、試運転時にゲイン調整手段3
4により調整した設定値をこのメモリ86に記憶するよ
うにしているが、この例に限られず、風呂リモコン60
内の電気基板側の不揮発性半導体メモリに記憶させるよ
うにしてもよい。
【0030】次にゲイン調整についてのフローを図7に
ついて説明する。図7においてまず、人体検出装置を浴
室等に設置取付けした後、試運転のモードに設定し、適
宜の手段にてゲイン感度を標準感度設定手段82により
標準感度に設定する(ステップS11)。そして、撮像
装置6により浴室内を一定条件下で撮像する(ステップ
S12)。例えば、センサ周囲の明るさを一定にして撮
像する。撮像装置6による撮像画像のデータを制御装置
7側に1枚分取り込んで、画像データの取り込み開始か
ら取り込み完了までに要する時間を蓄積時間演算手段8
0によりカウントする(ステップS13)。この後、蓄
積時間判定手段81により感度の状態を比較判定する
(ステップS14)。蓄積時間の実測値が既定値の範囲
に入っている場合には、特にそれ以上調整することな
く、そのまま標準感度で設定すればよい(ステップS1
5)。次に、ステップS14において既定値と比較して
蓄積時間が既定の範囲を外れている場合には(ステップ
S14でノーの場合)、さらに蓄積時間判定手段81に
より蓄積時間が一定値以下か否かを判定するようにして
ある(ステップS16)。
【0031】一定値以下の場合には標準感度では感度が
良すぎると考えられるので、低感度設定手段84により
出力信号を出力してゲイン調整部16を調整し低感度に
変更することとしている(ステップS17)。この変更
はゲイン調整手段34によりソフト上で自動的に行われ
る。蓄積時間が前記既定の範囲に入っておらず、しかも
一定値以下でも無い場合には(ステップS16でノーの
場合)、標準感度では感度が悪いと考えられるので、高
感度設定手段83により出力信号を出力してゲイン調整
部16を調整し高感度に変更することとしている(ステ
ップS18)。この変更はゲイン調整手段34によりソ
フト上で自動的に行われる。このように、撮像装置によ
り撮像した画像データの蓄積時間に応じて感度を自動的
に設定し、設定したその値をEEPROMからなる不揮
発性半導体メモリ86に記憶させる(ステップS1
9)。この感度設定は試運転時になされるので、試運転
後においては、設定された最適感度で撮像がなされ、部
材のバラツキによる演算のずれがなくなり、最適の状態
で撮像でき、動き量の演算を確実に行うことができる。
もちろん、この感度の調整は3段階に限られず、これ以
上に細分化して調整するようにしても何ら差し支えな
い。例えば、標準感度を基準にして5段階、7段階とし
てもよい。試運転時に限られず、工場からの出荷時に調
整するようにしてもよい。
【0032】次に、上記設定後において、浴室1に人が
入室したか否か等の判別について説明する。図5におい
て、人が浴室1に入り始めると、まず待機状態にある赤
外線センサ52が人体を検知してオンとなる(ステップ
S1)と共にタイマセットされ(ステップS2)、人体
検出センサ51が一定時間内に洗場において人を検知す
ると(ステップS3)、入室したものと判断する(ステ
ップS4)。
【0033】この入室判定において、人体検出センサ5
1による人体検知には撮像及び動き量の演算等に時間を
要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が
鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線セン
サ52が検出した後、人体検出センサ51が共に人を検
出することで、人体検出センサ51の弱点を補い、入室
の確実を期しているものである。
【0034】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)であることを条件に、浴室1から退出したものと判
断させている(ステップS7)。なお、退出判定にはさ
らに、図示しない、退出スイッチのオフを条件としても
よい。赤外線センサ52のみでは入口部に立ち止まった
ままであるとオフとなり、退出したものと誤って判断す
ることが有り得るので、両センサの人体非検出により退
出判断して、この赤外線センサ52の弱点を他のセンサ
を使用することで補完している。
【0035】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。
【0036】次に、前述したように入室判断がされる
と、人体停止の検出フローに入り、撮像装置6によって
前述したように所定時間間隔で監視領域を撮像して、前
画像と現画像とを一旦制御装置7に記憶させる。次に、
制御装置7にプログラムされた動き量演算手段85によ
り、各領域毎の各画素毎に、前画像の受光量と現画像の
受光量との差分(動き量)を演算する。そして、これら
の情報は制御装置7の判定手段32に送られ、人体の動
き停止の判定がなされるのである。
【0037】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態ではシステムバスルームについて説明
したが、この例に限られることなくこれ以外の既存の浴
室にも設置できるものである。さらに、浴室以外にトイ
レ、洗面所等においても用いることができるものであ
る。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、撮像装置により
撮像した画像の蓄積時間に応じて感度を自動的に調整す
るゲイン調整手段を制御装置に設けたことで、画像検出
部に製作上のバラツキが生じても、装置全体として補正
することが可能となり、撮像した画像データの値を略一
定にすることができ、動きの量をずれなく演算すること
ができて、人体検出の安定化を図ることができる。また
本発明は、試運転時に行うことでそれ以後は安定した動
きの検出を行うことができ、また自動的に調整すること
で、煩雑な手作業を行うことなく調整できる。さらに本
発明は、多段階で感度の調整を行うことで、安定した補
正値が得られ、後刻の動き量の演算精度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の一実施形態の電気ブロック図で
ある。
【図7】図7は本発明の制御フローを示すフローチャー
トである。
【図8】図8の(a)は右下方へ向けて移動した物体の
現画像と前画像を示す図、(b)は前画像の明暗を各画
素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各画素毎に示す
図である。
【図9】図9は画像の境界に対応する画素における明暗
の変化を示す差分画像を表わした図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像出力部 16 ゲイン調整部 24 領域分割手段 26 検知領域 29 入口領域 30 洗場領域 31 浴槽領域 32 判定手段 34 ゲイン調整手段 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 60 風呂リモコン 70 台所リモコン 80 蓄積時間演算手段 81 蓄積時間判定手段 82 標準感度設定手段 83 高感度設定手段 84 低感度設定手段 85 動き量演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 貴之 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 5B057 AA19 BA02 BA19 CA08 CA16 CB08 CB16 CE11 CH01 CH14 CH18 DA06 DB09 DC32 5C054 AA01 AA05 CA04 CC02 CH09 EA01 EA07 ED06 EF06 FC01 FC13 GD03 HA18 5C086 AA22 BA04 CA28 CB16 CB36 DA19 DA33 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域を所定時間間隔で撮像する撮像
    装置と、マイクロコンピュータから構成され前記撮像装
    置を制御する制御装置とからなるものであって、撮像装
    置により撮像した画像の蓄積時間に応じて感度を自動的
    に調整するゲイン調整手段を前記制御装置に設けたこと
    を特徴とする人体検出装置。
  2. 【請求項2】 監視領域を所定時間間隔で撮像する撮像
    装置と、マイクロコンピュータから構成され前記撮像装
    置を制御する制御装置とからなるものであって、撮像装
    置により撮像した撮像画像の蓄積時間を実測する蓄積時
    間演算手段と、該蓄積時間演算手段により演算した値を
    既定値と比較する蓄積時間判定手段と、試運転時に蓄積
    時間に応じて感度を自動的に調整するゲイン調整手段と
    を設けたことを特徴とする人体検出装置。
  3. 【請求項3】 監視領域を所定時間間隔で撮像する撮像
    装置と、マイクロコンピュータから構成され前記撮像装
    置を制御する制御装置とからなるものであって、撮像装
    置により撮像した撮像画像の蓄積時間を実測する蓄積時
    間演算手段と、該蓄積時間演算手段により演算した値を
    既定値と比較する蓄積時間判定手段と、ゲイン調整手段
    は標準的な感度を設定する標準感度設定手段と、標準感
    度よりも高い感度を設定する高感度設定手段と、標準感
    度よりも低い感度を設定する低感度設定手段とから構成
    され、試運転時には標準感度設定手段により標準感度に
    設定した後、撮像し、撮像した画像の蓄積時間に応じて
    感度を前記いずれかの感度に調整するゲイン調整手段を
    設けたことを特徴とする人体検出装置。
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