JP2003051031A - 製品又はその部品についての電子文書をクライアント端末に表示するためのシステム及び方法 - Google Patents

製品又はその部品についての電子文書をクライアント端末に表示するためのシステム及び方法

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JP2003051031A
JP2003051031A JP2002131834A JP2002131834A JP2003051031A JP 2003051031 A JP2003051031 A JP 2003051031A JP 2002131834 A JP2002131834 A JP 2002131834A JP 2002131834 A JP2002131834 A JP 2002131834A JP 2003051031 A JP2003051031 A JP 2003051031A
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Takeshi Okubo
毅 大久保
Shigeyuki Tada
重之 多田
Hiroshi Miwa
浩史 三輪
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の用途毎に商品等の3次元モデルを効率
よく配信すること。 【解決手段】 サーバ1は、電子カタログシステム、部
品発注システム及び電子メンテナンスシステムのいずれ
かをクライアント2A〜2Nに提供する。データベース
40には、物体の表示に必要な基本表示情報50(3次
元形状データ)と、物体の表示状態を変化させるための
状態変化情報60(アニメーションデータ)とが各物体
(部品)毎に対応付けられている。基本表示情報に各ア
プリケーションに応じた状態変化情報が対応付けられて
クライアントに配信される。これにより、各アプリケー
ションシステムを効率よく管理することができ、また、
動的な3次元モデルを参照しながら、商品の購入検討や
部品の手配又は保守作業等を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のブラウザ上
でオブジェクトを表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】商品や製品等の物体(オブジェクト)
を、コンピュータ上に構築された3次元の仮想空間内で
描画して表示させることにより、ユーザは、直感的に容
易に物体を認識して理解することが可能となる。このた
め、例えば、特開平8−63482号公報や特開200
0−259859号公報等に開示されているように、電
子カタログシステム等の3次元物体を取り扱うアプリケ
ーションプログラムでは、取扱製品を3次元モデル化
し、3次元グラフィックスとしてユーザに提供するよう
になってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子カタログで
は、商品全体のみならず、商品を構成する各主要部もそ
れぞれ3次元モデル化している。これによって、例え
ば、主要部の配置や形状あるいは色彩等を変更したり、
オプション部品を装着した場合の外観を確認できるよう
になっている。
【0004】しかし、従来の電子カタログでは、主とし
て商品又は各主要部の静的な3次元モデルを提示するだ
けであり、商品や各主要部の動き方、振る舞い等の情報
をユーザに提供していない。即ち、従来のものは、視点
を切り替えて商品を表示したり(商品を回転させる
等)、内装部品を透視して表示したりする等のように、
商品の表示状態を静的に変化させる。かつての紙媒体の
カタログがそうであったように、商品の形状や色彩等の
外観あるいは内装部品の配置等のような、商品の静的な
状態のみをユーザに提示できれば、電子カタログとして
の目的は一応達せられるためである。逆に言えば、従来
の電子カタログは、紙媒体カタログの発想の域から脱し
ておらず、3次元モデルを有効に活用していないとも言
える。
【0005】また、商品や各主要部の表示状態を動的に
変化(アニメーション)させるためには、形状データに
加えて、アニメーションデータを3次元モデルに設定す
る必要がある。従来は、形状データとアニメーションデ
ータとを一体のものとして取り扱うため、同じ商品や主
要部であるにもかかわらず、異なる動作をさせる場合に
は、それぞれ別々のファイルとして作成し、管理しなけ
ればならない。従って、もしも商品や各主要部の表示状
態を動的に変化させることが可能な電子カタログを開発
したとしても、新商品を市場に提案する度に、各主要部
毎に動き方や振る舞い等の動作情報を織り込んだ3次元
モデルを改めてそれぞれ作成する必要があり、電子カタ
ログの生成・更新に手間がかかる。また、この場合、動
作毎に3次元モデルが生成されると、各3次元モデル間
でデータの重複が生じやすく、コンピュータの記憶資源
を圧迫する。
【0006】近年では、効率的な商品開発等のために、
各商品間で同一又は略同一の部品を共用するという部品
の共用化が進んでいるが、同様の部品を多く使用してい
る商品であっても、それぞれ別々の3次元モデルを生成
する必要がある。
【0007】考えられる全ての動作を予め織り込んだ3
次元モデルを生成することにより、データの重複等を避
けることができる。しかし、このようなオールインワン
型の3次元モデルでは、モデルのデータサイズが大きく
なり、また、クライアントで使用しないアニメーション
データも多く含まれる。従って、クライアントへの配信
時間が長くなり、クライアント側での応答性も低下し、
また、クライアント側のメモリ資源を無駄に消費させ
る。
【0008】サーバ側では商品等の形状データ(ポリゴ
ンデータ等)のみを管理し、各クライアントからの配信
要求に応じて、アニメーションを動的に生成する方法も
考えられる。この場合は、サーバの記憶領域を効率的に
使用することができ、また、必要なデータのみをクライ
アントに送信することができる。しかし、アニメーショ
ンデータを動的に生成するため、サーバ側の負担が大き
くなり、(クライアント数、通信環境、サーバ側の処理
能力等によっても相違するが)サーバの応答性が低下し
易く、操作性や使い勝手の点でユーザにストレスを与え
る。特に、ネットワークを介して参照される電子カタロ
グにおいては、電子カタログを提供するサーバの応答性
は、商品の販売に重要な影響を与える。ユーザは、応答
性の悪いサーバを見限って、競合他社のサイトに移動す
るためである。
【0009】一方、カタログから選択した商品又は部品
を発注する部品発注システムにおいても、形状のみなら
ず、その取付位置や動き方等をも合わせて視覚化するこ
とにより、ユーザは所望の部品を正確に特定することが
できる。しかし、部品のアニメーション化には、電子カ
タログで述べたと同様の課題が存在する。
【0010】また、例えば、コンピュータ画面にメンテ
ナンス方法やトラブルシューティング等を表示させる電
子メンテナンスマニュアルシステム(以下、「電子メン
テナンスシステム」と略記)でも、3次元モデル化して
表示することにより、作業性が高まる。さらに、各部品
の表示状態を動的に変化させることができれば、各部品
の特定や作業に役立つが、上記同様の問題が存在する。
【0011】ところで、近年では、オフィスや家庭内の
コンピュータからインターネットやイントラネット等の
ネットワークに有線接続するのではなく、外出先から移
動体通信を利用してネットワークに接続するという、い
わゆるモバイルコンピューティングが普及している。例
えば、メンテナンス要員が建設現場で建設機械の故障を
調査又は修理したり、ビジネスマンが客先で商品説明を
行う場合のように、モバイルコンピューティングによっ
て外出先から3次元モデルを参照するときは、必要なデ
ータだけを短時間で参照できるのが好ましい。一般的
に、移動体通信は安定したコネクションの維持が難し
く、携帯情報端末は重量や外形寸法上の理由によりデー
タ処理能力が限られているためである。
【0012】また、ところで、電子カタログや電子マニ
ュアル等の電子文書を利用するユーザからは、より親切
な電子文書(例えば、閲覧する際に操作がし易い電子文
書や、内容が理解し易い電子文書など)が望まれる。
【0013】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的の1つは、三次元モデル
の表示に関するデータを容易に維持・修正することがで
きるようにすることにある。
【0014】本発明の別の目的は、ユーザにとって親切
な電子文書を提供できるようにすることにある。
【0015】本発明の更なる目的は、後述する実施の形
態の記載から明らかになるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うシステムは、所定のブラウザ(例えばWebブラウザ)
上でオブジェクトを表示するための表示システムであっ
て、オブジェクトを表示するための三次元データを備
え、その三次元データは、動的動作アニメーションデー
タを含むことを特徴とする。
【0017】ここで、本明細書で言う「アニメーショ
ン」とは、一般に言う動画の意味合いとは異なり、単に
状態変化のことを意味する。従って、本明細書では、後
述する分解動作、組立動作、ドアの開閉等、オブジェク
ト全体又はオブジェクト内の部品の動きを表す状態変化
(換言すれば、後述する「静的動作アニメーション」以
外の状態変化)のことを「動的動作アニメーション」と
言い、回転、拡大、縮小、位置移動、透明化、半透明化
等、オブジェクトそれ自体に動きを伴わない状態変化の
ことを「静的動作アニメーション」と言うことにする。
また、動的動作アニメーションと静的動作アニメーショ
ンの少なくとも一方のことを指す場合には単に「アニメ
ーション」と言うことにする。
【0018】本発明の第1の側面に従うシステムによれ
ば、オブジェクト全体又はオブジェクト内の部品の動き
を表示することができるので、オブジェクトの仕組みや
構造の理解を深めることができる。
【0019】本発明の第1の側面に従うシステムの好適
な実施形態では、オブジェクトとは製品情報であること
を特徴とする。
【0020】本発明の第1の側面に従うシステムの好適
な実施形態では、動的動作アニメーションデータとは、
オブジェクトの分解又は組立ての動作を示すデータであ
ることを特徴とする。このため、特に分解及び組立動作
に関する理解を深めることができる。
【0021】本発明の第1の側面に従うシステムの好適
な実施形態では、三次元データは、更に、静的動作アニ
メーションデータを含むことを特徴とする。これによ
り、動的動作アニメーションと静的動作アニメーション
を同時に表示することが可能となり、例えば、分解・組
立等の動的動作をオブジェクトにさせながら、視点を変
えたり必要箇所にズームイン(つまり拡大表示)したり
できるので、ユーザ所望の部分をより詳しく表示するこ
とができ、ユーザにとって更に理解が深まる。
【0022】本発明の第2の側面に従うシステムは、所
定のブラウザ上でオブジェクトを表示する表示システム
であって、オブジェクトを表示するための三次元データ
を備え、その三次元データは、1又は複数の属性データ
を含み、複数の属性データのうちの少なくとも1つの属
性データは細分化されていることを特徴とする。
【0023】ここで、「属性データ」とは、例えば、オ
ブジェクトの形状、テクスチャ、配置、動的動作、及び
静的動作等のそれぞれのデータのことを意味する。
【0024】また、「複数の属性データのうちの少なく
とも1つの属性データは細分化されている」とは、例え
ば、複数の属性データのうちの少なくとも1つの属性デ
ータが別にファイル化されて分離されているということ
を意味する。
【0025】本発明の第2の側面に従うシステムによれ
ば、必要な属性データのみを読み出せば良いので、アプ
リケーションが早く必要な属性データを読み込むことが
できる。
【0026】本発明の第2の側面に従うシステムの好適
な実施形態は、アプリケーションの作業領域に、オブジ
ェクトを表示するための最小限の三次元データを取り込
むことを特徴とする。これにより、作業領域への負荷を
軽減することができる。
【0027】本発明の第2の側面に従うシステムの好適
な実施形態では、上記属性データは追加することがで
き、三次元データに含まれている他の属性データと組み
合わせることができることを特徴とする。これにより、
既に取り込んであるデータとの差分のみを読み込めば良
いので、読み込み、作業等の処理速度を高めることが可
能となる。
【0028】さて、上記課題を解決するために、例えば
以下のようにすることも考えられる。
【0029】すなわち、三次元データの提供元(例え
ば、サーバ、或いは、クライアント端末内のハードディ
スク等)の装置において、製品や製品を構成する各部品
について、基本表示情報と状態変化情報とを分けて管理
することである。
【0030】ここで、製品を構成する各部品のうち、ど
こまでを3次元モデル化するかは、特定用途の要求によ
って相違する。製品や部品の形状は基本表示情報に基づ
いて描画可能である。「基本表示情報」とは、製品等の
表示に必要なデータであり、例えば、少なくとも物体の
形状を示す形状情報を含めることができる。より具体的
には、基本表示情報として、CAD(Computer-Aided D
esign)データやポリゴンデータのような数値データを
用いることができる。「状態変化情報」とは、製品等の
表示状態の変化を規定するデータであり、例えば、上述
した動的動作アニメーションデータや静的動作アニメー
ションデータである。さらに、立体形状の表面を飾る画
像データ(テクスチャデータ)や仮想空間内における位
置情報等を状態変化情報に含めることもできる。
【0031】従来は、例えば、動的動作アニメーション
の場合、図40に例示するように、動的動作アニメーシ
ョンの表示に必要な全ての属性データ(すなわち、三次
元モデルの形状、テクスチャ、配置、動的動作アニメー
ションのデータ)が1つのファイルに記述されているた
め、必然的にデータが冗長になってしまったり、記憶容
量を必要以上に圧迫してしまったりしている。
【0032】しかし、上記のように、3次元モデルを、
基本表示情報と状態変化情報とに分けて管理することに
よって、冗長なデータを排除することができ、3次元モ
デルを効率的に管理し、運用することができる。また、
必要な状態変化情報のみを配信できるため、クライアン
トへ配信するデータ量を低減することができ、通信時間
を短縮でき、クライアント側のコンピュータ資源を有効
に利用することができる。さらに、新製品が開発された
り既存製品が変更された場合も、基本表示情報又は状態
変化情報のうち変更に係わる情報のみを修正等すれば足
り、モデルチェンジ等に容易に対応することができる。
【0033】好適な実施形態では、本発明の第1の側面
に従うシステムを電子カタログに用いることができる。
【0034】この場合は、少なくとも一つ以上の動作情
報を含んだ異なる種類の状態変化情報を基本表示情報に
対応付けて管理するのが好ましい。これにより、製品や
部品の外観状態のみならず、その動作や振る舞い方等を
ユーザに示すことができ、より一層効果的に製品の特徴
等を理解させることができる。
【0035】好適な実施形態では、本発明の第1の側面
に従うシステムを部品発注システムに用いることができ
る。
【0036】この場合は、部品情報を管理する部品情報
管理手段と連携させながら、3次元モデルのデータを配
信させるのが好ましい。これにより、3次元モデルによ
って正確に特定された部品の発注を処理することができ
る。
【0037】好適な実施形態では、本発明の第1の側面
に従うシステムを電子的なメンテナンスマニュアルに用
いることができる。
【0038】この場合も、部品情報管理手段と連携させ
て3次元モデルを配信させるのが好ましい。これによ
り、故障個所の特定や交換部品の情報(在庫状態や納期
等)を容易に行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0040】1.3次元モデルのデータ配信システムの
基本構成まず、図1〜図10に基づいて、本発明の各実
施の形態で好適に用いられるデータ配信システムの基本
構成を先に説明する。
【0041】図1は、本発明に係る3次元モデルのデー
タ配信システムの全体構成を概略的に示す構成説明図で
ある。
【0042】本3次元モデルのデータ配信システムは、
3次元モデルのデータを管理するサーバ1と、サーバ1
にインターネットやイントラネット等の通信ネットワー
ク3を介して接続された複数のクライアント端末2(2
A,2B,...,2N)とから構成されている。
【0043】ここで、各クライアント端末2上では、電
子カタログシステムのクライアント、部品発注システム
のクライアントあるいは電子メンテナンスシステムのク
ライアントをそれぞれ実行させることができる。電子カ
タログシステムのクライアントプログラム(アプリケー
ションプログラム)が稼働している端末に符号2Aを、
部品発注システムのクライアントプログラムが稼働する
端末に符号2Bを、電子メンテナンスシステムのクライ
アントプログラムが稼働する端末に符号2Nを与えてい
る。即ち、物理的に単一のコンピュータ端末2は、実行
中のクライアントプログラムの種別に応じて、論理的に
異なる存在となる。
【0044】アプリケーションプログラムとしては、例
えば、電子商品カタログシステム、部品発注システム、
電子メンテナンスシステムを挙げることができる。各特
定用途に適用した場合の実施形態はそれぞれ後述する。
サーバ1には、各アプリケーションプログラムの全部又
は一部を実現するためのプログラム10〜30が実装さ
れている。クライアント端末2側に各アプリケーション
のプログラムの全部又は一部を予め実装しておくことも
できるし、サーバ1からクライアント端末2にアプリケ
ーションプログラムを送信して稼働させることもでき
る。
【0045】また、本実施の形態では、3種類のアプリ
ケーションプログラムを統合し、見かけ上略同時に使用
できるようにしているが、これに限らず、各アプリケー
ションプログラムを別個に生成し、それぞれのプログラ
ムを切り替えて起動させるように構成することもでき
る。
【0046】サーバ1には、各アプリケーションプログ
ラム10〜30によって参照されるデータを管理するデ
ータベース40が設けられている。データベース40に
は、各部品の形状を記述してなる基本表示情報50と、
各部品の動作や表示方法等を記述してなる状態変化情報
60と、部品の説明文等を記述してなるテキスト情報7
0等が格納されている。
【0047】1−1 3次元モデル配信サーバとクライ
アントの構成 図2は、サーバ1側及びクライアント端末2側のより詳
細な構成を示す説明図である。
【0048】サーバ1側に保持される基本表示情報50
としては、例えば、ポリゴンデータによるサーフェイス
モデルとして記述された3D(Three-Dimension:図中
では3次元を3Dと表示)形状データ51が挙げられ
る。3D形状データ51は、各部品又は各部品アッセン
ブリ毎の形状データ52からなる。3D形状データによ
って、仮想3次元空間内における部品の形状は一意に定
まるが、部品の配置位置や動作等は後述する他のデータ
によって決定される。
【0049】状態変化情報60としては、テクスチャデ
ータ61及び配置・アニメーションデータ62を挙げる
ことができる。テクスチャデータ61は、立体化された
部品の表面に貼り付けられるデータであり、部品の材
質、質感、色等に応じた複数種類の画像データから構成
されている。また、透明度の設定も行うことができ、部
品を半透明又は透明に表現することもできるようになっ
ている。
【0050】配置・アニメーションデータ62は、3次
元の仮想空間内における各部品の配置位置を記述する配
置データ63と、部品の動作や振る舞い等を記述するア
ニメーションデータ64とから構成されている。ここ
で、一つの部品には少なくとも一つの配置データ63が
対応付けられるが、一つの部品が複数の配置データ63
と対応付けられる場合もある。例えば、リミットスイッ
チやボルト等のように、製品の各部で使用される場合
は、複数の配置データ63が対応付けられる。
【0051】配置データ63には、複数種類のアニメー
ションデータ64が対応付けられている。アニメーショ
ンデータ64の種類としては、例えば、部品や部品アッ
センブリが各部毎に分解された状態を表示させるための
分解アニメーション、部品等の組立手順を表示させるた
めの組立アニメーション、その他の動的動作アニメーシ
ョンや静的動作アニメーション等を挙げることができ
る。データベース40には、各アプリケーションプログ
ラム10〜30にそれぞれ適したアニメーションデータ
64が予め登録されている。また、各部品の配置データ
63毎にアニメーションデータ64が関連づけられてい
る。
【0052】htmlファイル80は、クライアント端末2
側のウェブブラウザ100で3次元モデルを表示させる
ためのプログラムファイルである。htmlファイル80に
は、ウェブブラウザ100で3次元モデルを表示させる
のに必要な全てのデータを特定する記述が含まれてい
る。htmlファイル80には、分解や組立のアニメーショ
ンを表示させるためのhtmlファイル81や基本動作アニ
メーションを表示させるためのhtmlファイル81を含め
ることができる。
【0053】スクリプトファイル90は、各アニメーシ
ョンを起動させるためのトリガに関連づけられた関数を
記述してなるもので、スクリプトファイル90に記述さ
れた関数が呼び出されることによって、予め対応付けら
れたアニメーションデータ64が参照される。参照され
たアニメーションデータ64に従って、3次元仮想空間
内に表現された各部品は所定の動作を示す。スクリプト
ファイル90は、アニメーションを実行させるためのプ
ログラムファイルであり、各アニメーションに対応する
複数のスクリプトファイル91から構成されている。
【0054】クライアント端末2上では、サーバ1との
間で情報を交換する情報閲覧環境としてのウェブブラウ
ザ100が稼働している。ウェブブラウザ100には、
3次元モデルをウェブブラウザ100上で描画(レンダ
リング処理等)させるための3次元描画プログラム(図
中では「Web3Dプラグイン」と表示)101が、例
えば、プラグインモジュールのような形態で設けられて
いる。
【0055】3次元描画プログラム101のクライアン
ト端末2への実装については種々の方法を採用すること
ができる。3次元描画プログラム101をウェブブラウ
ザ100へのプラグインモジュールとして構成すること
もできるし、3次元モデル専用の3次元画像ビューワプ
ログラムとして構成することもできる。また、クライア
ント端末2側に予め3次元描画プログラム101をイン
ストールしておく必要はなく、3次元描画プログラム1
01をサーバ1側に保持させておき、クライアント端末
2がサーバ1に接続したときにサーバ1からクライアン
ト端末2に3次元描画プログラム101を送り込み、ク
ライアント端末2上で稼働させることもできる。サーバ
から送り込んでクライアント上で稼働させるプログラム
は、異なる環境下でも動作できるようにクライアント端
末側のアーキテクチャに依存しないニュートラルなプロ
グラムとして構成されているのがより好ましい。
【0056】ウェブブラウザ100には、3次元モデル
を表示させるための3次元モデル表示部102と、部品
リストや発注リスト等を表示するテキスト表示部103
とが設けられている。
【0057】1−2 3次元モデルの配信と表示方法 続いて、図3〜図5を参照して、本実施の形態による3
次元モデルの表示方法を説明する。
【0058】ユーザは、クライアント端末2を介してサ
ーバ1にアクセスする。ユーザは、例えば、商品を提供
しているメーカーや販売会社等の企業サイトにアクセス
し、この企業サイトに設けられた電子カタログコーナー
や部品発注コーナー等にさらにアクセスすることによ
り、所望の部品(物体)の3次元モデルを所望する形態
で閲覧することができる。なお、電子カタログサーバや
部品発注サーバ等にユーザが直接アクセスするように構
成することもできる。
【0059】クライアント端末2がサーバ1にアクセス
して所定のhtmlファイル80が実行されると、htmlファ
イル80内の3次元モデルの表示について記述されたモ
デル表示記述部80Aの内容が解釈される。モデル表示
記述部80Aには、部品P1〜P3のそれぞれを仮想空
間内の所定位置で表示させるのに必要な全てのデータ、
即ち、形状データ52,配置データ63,テクスチャデ
ータ61が記述されている。ウェブブラウザ100は、
モデル表示記述部80Aで参照されている各データをサ
ーバ1から取得して3次元描画プログラム101に受け
渡す。3次元描画プログラム101は、ウェブブラウザ
100から渡されたデータを解釈し、仮想空間内の所定
の位置に各部品P1〜P3をそれぞれ表示させる。
【0060】また、htmlファイル80には、各アプリケ
ーション用の、「分解ボタン104」、「組立ボタン1
05」、「動作ボタン106」等の各ボタンの表示と各
ボタンに関連付けされたファイルの在処とが記述されて
いる。なお、図中に示すボタンの種類は例示であって、
本発明はこれに限定されない。アプリケーションの種類
に応じたボタンセットが3次元モデル表示部102に設
けられる。本実施の形態では、電子カタログシステム、
部品発注システム及び電子メンテナンスシステムの3種
類のアプリケーションを統合化する場合を示している。
【0061】次に、図4には、動的動作アニメーション
を実行させる様子が示されている。ユーザがマウス等の
ポインティングデバイスによって、組立ボタン105を
操作すると、このマウス操作のイベントが検出されて、
htmlファイル80内に予め記述されたトリガ1が起動す
る。トリガ1の起動によって、トリガ1に関連づけられ
た所定のスクリプトファイル90が呼び出される。スク
リプトファイル90内に記述された所定の関数が呼び出
されると、組立アニメーションを規定する所定の動的動
作アニメーションデータ64が読み出され、htmlファイ
ル80により参照される。参照された動的動作アニメー
ションデータ64の記述内容は、3次元モデル表示部1
02の表示内容に反映される。
【0062】図4中では、ボルト形状の各部品P2,P
3毎にそれぞれの動的動作アニメーションデータ64が
読み出され、図4中の下側に示すように、各動的動作ア
ニメーションデータ64の記述に従って各部品P2,P
3の表示状態がそれぞれ変更されている。なお、動的動
作アニメーションの起動は、組立ボタン105の操作に
限定されない。例えば、テキスト表示部103に表示さ
れた部品P2,P3の部品名を選択したり、あるいは、
3次元モデル表示部102に表示された各部品P2,P
3の画像を直接操作(いわゆるクリック操作)すること
によっても、トリガ1を起動させて動的動作アニメーシ
ョンを実行させることができる。
【0063】次に、図5には、他のアニメーションを実
行させる様子が示されている。ユーザは、テキスト表示
部103内から所望の部品名を選択する(図示例では、
部品P3が選択されている)。これにより、前記同様
に、htmlファイル80内に記述されたトリガ2が起動し
て所定のスクリプトファイル90が呼び出され、このス
クリプトファイル90に記述された関数によって所定の
アニメーションデータ64が読み出されてクライアント
端末2に配信される。アニメーションデータの記述内容
は、htmlファイル80により参照され、3次元モデル表
示部102の表示内容が更新される。図示の例では、部
品P3が選択された結果、位置はそのままで部品P1,
P2の表示状態が透明又は半透明にそれぞれ変更されて
いる(すなわち、静的動作アニメーションが表示され
る)。これにより、結果的に、選択された部品P3のみ
が3次元モデル表示部102内で強調表示されることに
なる。従って、ユーザは、自分が選択した部品P3が部
品アッセンブリのどの位置に存在し、どのような形状を
有するか等を容易に確認することができる。これによ
り、部品の誤発注等を未然に防止することができるほ
か、オペレータやメンテナンス要員の知識習得に役立た
せることができる。
【0064】1−3 各特定用途向けのアニメーション
例 次に、図6〜図8に基づいて、各アプリケーションプロ
グラムに適したアニメーションを用意する一例を油圧シ
ョベルを例に挙げて説明する。
【0065】図6は、電子カタログシステム10等で利
用可能な基本動作アニメーションの概略を示している。
【0066】油圧ショベルは、油圧モータにより駆動さ
れる履帯を備えた下部走行体P11と、下部走行体P1
1の上側に旋回可能に設けられた上部旋回体P12と、
上部旋回体P12の上側に設けられたキャビンP13
と、キャビンP13の傍に設置された作業部とから大略
構成されている。そして、作業部は、ブームP14,ア
ームP15及びバケットP16を備えている。より正確
には、全体の重量バランスを取るためのカウンタウェイ
ト、エンジンや油圧ポンプ等を収容した機械室等の他の
主要部も存在するが、説明の便宜上割愛している。ま
た、油圧配管や油圧機器からなる油圧系統や電気配線や
電気機器からなる電気系統の他の構造も捨象し、主要な
機械的構造のみを図示している。
【0067】電子カタログシステムの主な目的は、ユー
ザに製品の特徴や有用性等を訴えかけて、その購買意欲
を高める点にある。従って、製品の基本的特徴や動作を
容易に理解できるような3次元モデルが望まれる。この
ため、図6(a)〜(d)に示すような製品の基本動作
や特徴を一目で把握できるようなアニメーションをアニ
メーションデータ64の一つとして用意する。例えば、
ユーザが「動作ボタン106」を操作することにより、
図6に示すような基本的動作のアニメーション(動的動
作アニメーション)を表示させることができる。
【0068】図7は、部品発注システム20等で利用可
能な分解アニメーションの概略を示す説明図である。部
品発注システムは、製品の部品構成を明らかにし、ユー
ザが所望の部品を容易に誤り無く発注できるようにする
ことを主な目的とする。そこで、図7(a),(b)に
示すように、製品の部品構成を分解して各部品の相対的
位置関係等が明確となるような分解アニメーションをア
ニメーションデータ64の一つとして用意する。例え
ば、ユーザは、「分解ボタン104」を操作することに
より、各部品を分離させた状態で表示させることができ
る。
【0069】図8は、電子メンテナンスシステム30等
で利用可能な分解組立手順アニメーションの概略を示す
説明図である。電子メンテナンスシステム30の主な目
的は、定期又は不定期のメンテナンス作業を容易に行う
ことができるように、製品の分解手順や組立手順等を分
かり易く表示させる点にある。そこで、図8(a)〜
(c)に示すように、分解手順(逆回しにすれば組立手
順にもなる)を表示させるための分解組立手順アニメー
ションをアニメーションデータ64の一つとして用意す
る。
【0070】1−4 データ配信方法 次に、図9は、3次元モデルデータの配信方法の一例を
示すフローチャートである。本フローチャートは、配信
処理の概略を示すものであり、実際のプログラム構造と
は種々相違する。なお、図中では、ステップを「S」と
略記する。
【0071】まず、サーバ1は、各クライアント端末2
からのデータ配信要求が発生したか否かを監視している
(S1)。例えば、httpリクエストによって3次元モデ
ルの配信が要求された場合は(S1:YES)、要求された対
象物の基本表示情報(3D形状データ)をデータベース
40から読出す(S2)。次に、データ配信を要求する
クライアントのアプリケーションを特定する(S3)。
即ち、電子カタログシステムからの要求であるか、部品
発注システムからの要求であるか、電子メンテナンスシ
ステムからの要求であるかを判定する。
【0072】クライアントのアプリケーション種別が特
定されると、このアプリケーション種別に対応する状態
変化情報(アニメーションデータ)がデータベース40
から読み出される(S4)。そして、S2で読み出され
た基本表示情報とS4で読み出された状態変化情報とが
対応付けられて、クライアント端末2に送信される(S
5)。
【0073】このように、物体の3次元モデルを基本表
示情報(形状データ)と状態変化情報(アニメーション
データ)とに分離して管理するため、冗長なデータを排
除でき、サーバ1側の記憶資源を有効に利用することが
できる(この実施形態では、形状データとアニメーショ
ンデータのみならず、テクスチャデータや配置データも
分離して管理されているのでなお更である)。また、状
態変化情報を変更・追加するだけで、3次元モデルを新
たな用途に容易に使用することができる。
【0074】さらに、全パターンの動作を織り込んだ3
次元モデルを用意する場合に比較して、モデルサイズを
低減することができ、サーバ/クライアント間の通信時
間を短縮することができる。また、クライアントからの
要求に応じてアニメーションデータを動的に生成する場
合に比較して、サーバ側の負荷を少なくでき、サーバの
応答性を高めることができる。
【0075】図10は、他のデータ配信方法の概略を示
すフローチャートである。この配信方法の特徴は、基本
表示情報と状態変化情報とを分けて送信する点にある。
【0076】まず最初に、クライアント端末2からのデ
ータ配信要求が検出されると(S11:YES)、基本表示情
報の要求であるか否かが判定される(S12)。図10
中では、クライアント端末2からサーバ1に対しては、
基本表示情報又は状態変化情報のいずれかが要求される
ものとして説明する。これ以外の要求がクライアント端
末2から発せられる場合は、その要求を判別し、要求に
沿った処理を行うステップが追加される。
【0077】アプリケーションの起動時には、基本表示
情報がまず最初に要求される。基本表示情報は、製品の
描画に不可欠な基本的データであり、これにより静的な
状態で3次元モデルを描画し表示させることができるた
めである。なお、この場合、基本表示情報に、3次元形
状データ51のほかに、テクスチャデータ61及び配置
データ63を含めることが望ましい。
【0078】クライアント端末2から基本表示情報の配
信が要求された場合は(S12:YES)、要求された対象物
の基本表示情報がデータベース40から読み出され(S
13)、クライアント端末2に送信される(S14)。
【0079】一方、クライアント端末2からのデータ配
信要求が基本表示情報の要求では無かったときは(S12:
NO)、クライアント端末2が状態変化情報(アニメーシ
ョンデータ64である)の配信を要求している場合であ
る。そこで、クライアントのアプリケーション種別を判
別して特定し(S15)、対象物に関連づけられた複数
のアニメーションデータ64の中から、判別されたアプ
リケーション種別に対応するアニメーションデータ64
を特定する(S16)。そして、この特定されたアニメ
ーションデータをデータベース40から読出し(S1
7)、クライアント端末2に送信する(S14)。
【0080】このように、基本表示情報と状態変化情報
とを分離して管理するのみならず、データ配信時におい
ても、両者を分割して送信させる。即ち、先に基本表示
情報を送信し、後から状態変化情報を送信させる。これ
により、いわゆるオンデマンドで、必要なデータのみを
クライアント側に送信することができ、一回の通信あた
りのデータ量を少なくし、通信時間を短縮することがで
きる。このため、例えば、移動体通信のような安定した
通信コネクションを長時間維持するのが難しい通信環境
下においても、3次元モデルを安定して配信することが
できる。なお、状態変化情報をさらに複数の状態変化情
報に分割し、クライアントからの要求に応じて段階的に
状態変化情報を配信するように構成することもできる。
【0081】2.電子カタログに適用した場合 次に、図11〜図15に基づいて、本発明に係る3次元
モデルのデータ配信システムを電子カタログに用いた場
合の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、上述
した構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0082】各クライアント2と3次元モデル配信サー
バ1との間には、電子カタログを提供するための電子カ
タログサーバ111が設けられている。電子カタログサ
ーバ111は、3次元モデル配信サーバ1と別体のコン
ピュータ上に設けることができ、その場合は、インター
ネットやイントラネット等の通信ネットワーク3Aを介
して両サーバ1,111が通信可能に接続される。ま
た、電子カタログサーバ111と3次元モデル配信サー
バ1とを同一のコンピュータ上に構築することもでき
る。サーバの構成方法については、後述する他の実施形
態でのアプリケーションサーバも同様である。
【0083】電子カタログサーバ111は、部品データ
ベース120と連携して電子カタログを提供するように
なっている。部品データベース120には、例えば、部
品名、型式番号、適合機種名、在庫、納期等の部品に関
する各種の情報が登録されている。
【0084】ユーザは、クライアント2(クライアント
2が電子カタログクライアントになっていることを示す
ために、図中では符号「2A」を付す)を介して、電子
カタログサーバ111に接続することにより、電子カタ
ログを参照する。3次元モデル配信サーバ1は、カタロ
グに記載された商品や部品の3次元モデルを電子カタロ
グサーバ111に供給する。商品等の3次元モデルは電
子カタログサーバ111を介してクライアント2に配信
される。
【0085】図12〜図14には、クライアント2にお
ける電子カタログの表示及び操作方法の概略が示されて
いる。
【0086】図12(a)は、電子カタログの各商品別
の案内コーナーで表示される画面の一例である。図12
(a)に示すように、3次元モデル表示部102には、
商品の一例としての油圧ショベルの略全体像G1と、商
品の特徴(PRポイント)とが表示されている。また、
テキスト表示部103には、商品説明等のテキストを表
示するための説明部200と、商品各部へ移動するため
のナビゲーションバー(案内部)201とがそれぞれ設
けられている。なお、図に示す配置等は例示であって本
発明はこれに限定されない。
【0087】ここで、例えば、ナビゲーションバー20
1には、「ショベル全体図」、「キャビン」、「作業部
(作業機)」、「機械室」等のように、商品を構成する
各主要部の名称を表示させることができる。各主要部の
名称をいわゆる「アイコン」のようにボタン状に表示さ
せることもできるし、名称のテキストをそのまま表示す
ることもできる。さらに、主要部や各部品を階層化した
ツリー形式で表示させてもよい。また、説明部200に
よる説明文の表示に代えて、又は説明文の表示と共に、
音声によって説明を読み上げさせることも可能である。
【0088】ユーザは、複数種類の方法によって、商品
の各主要部へ移動し、その詳細を知ることができる。第
1に、知りたい箇所の画像をマウス等で直接操作するこ
とにより、所望箇所に移動できる。第2に、ナビゲーシ
ョンバー201に表示された各主要部の名称を選択する
ことにより、所望箇所に移動できる。第3に、商品の特
徴を記載した説明文を選択することにより、そのPRポ
イントに対応した箇所に移動できる。さらには、音声認
識プログラムを利用することにより、ユーザが呼んだ箇
所に移動させることも可能である。
【0089】ユーザがキャビンの画像を直接操作する
と、図12(b)に示すように、主要部の一例としての
キャビンの説明コーナーに移動する。3次元モデル表示
部102には、キャビンの3次元モデルG2が表示され
る。説明部200の表示は、キャビンについての説明文
に変更される。また、ナビゲーションバー201の表示
は、例えば、「リクライニングシート」、「操作部」、
「サンルーフ」等のように、キャビンを構成する各主要
部品の名称に変更される。
【0090】ユーザは、キャビンの各部品を直接操作す
ることにより、その動作や振る舞い等の詳細をさらに知
ることができる。例えば、ユーザがキャビンの立体画像
中、サンルーフG3の部分を直接操作すると、図13
(a)に示すように、この操作に対応付けられた関数が
呼び出され、「サンルーフ開」という予め定義された動
的動作アニメーションが実行される。そして、ユーザが
サンルーフG3を操作すると、図13(b)に示すよう
に、動的動作アニメーションがさらに実行され、サンル
ーフG3が天板から取り外された状態が表示される。説
明部200には、動的動作アニメーションの実行に応じ
た説明文がそれぞれ表示される。従って、従来の静的な
電子カタログと異なり、ユーザは、各部品の位置、動
作、取付状況等を視覚で確認しつつ、正確かつ容易に理
解することができる。
【0091】図13(a),(b)に示す動的動作アニ
メーションは一連のものとして構成することもできる
し、上述のように分割することもできる。例えば、サン
ルーフG3の動作について、「全閉状態」→「半開状
態」→「全開状態」→「取り外し状態」のように、全閉
状態(動作開始点)から半開状態及び全開状態等の中間
状態(動作経由点)を経由して取り外し状態(動作終了
点)に至るまでの一連の動作を、各状態毎に(あるいは
複数の状態をまとめて)区切って管理することもでき
る。ユーザの操作に応じたアニメーションデータを段階
的に送信することもできるし、全アニメーションデータ
をまとめて送信することもできる。
【0092】図14には、さらに別の表示形態が示され
ている。図14(a)に示すように、ユーザは、キャビ
ンG2の内部構造も確認することができる。シートや操
作レバー等の内部構造を確認する場合は、例えば、ナビ
ゲーションバー201による操作、音声での指示等で行
うことができる。また、図中に示すように、例えば、マ
ウスポインタのコンテキストメニュー(いわゆる右クリ
ックメニュー)等の方法を用いて、例えば、「内部表
示」、「シート」、「操作レバー」、「キャビン透視」
等のようなメニューを設定することもできる。
【0093】ユーザが内部構造の表示を希望すると、図
14(b)に示すように、キャビンG2が透明又は半透
明に表示され、キャビン内部に配置されたシートや操作
レバーG4が出現する。また、説明部200には、透視
された内部部品についての説明文が表示される。
【0094】このように、基本表示情報と状態変化情報
を分離して管理する3次元モデルのデータ配信システム
を電子カタログシステムに用いることにより、効率的に
電子カタログを製作して維持し、管理することができ
る。例えば、モデルチェンジが行われた場合でも、共用
部品のデータを容易に再利用することができ、また、ア
ニメーションの追加も容易に行うことができる。
【0095】そして、商品を構成する各主要部、各主要
部を構成する各主要部品、各主要部品を構成する各部品
のように、それぞれの3次元モデルにアニメーションデ
ータを対応付けることができるので、各部の動作や役割
等を効果的にユーザに理解させることができる。
【0096】なお、図15に示すように、3次元モデル
表示部102を複数設けることもできる。例えば、一方
の3次元モデル表示部102Aには新製品の3次元モデ
ルを表示し、他方の3次元モデル表示部102Bに従来
製品又は競合他社製品の3次元モデルを表示させること
も可能である。この場合、例えば、一方の3次元モデル
表示部102Aでサンルーフを開閉させた場合は、これ
に連動して他方の3次元モデル表示部102Bでも対応
箇所(サンルーフ)を動作させる等のように、一方の表
示部での操作を他方の表示部での表示内容に連動させて
反映させることにより、使い勝手や操作性を一層向上さ
せることができる。
【0097】3.部品発注システムに適用した場合 次に、図16〜図21に基づいて、本発明に係る3次元
モデルのデータ配信システムを部品発注システムに適用
した場合の実施形態を説明する。
【0098】図16に示すように、各クライアント2
は、部品発注サーバ112に接続することにより、ネッ
トワークを介して所望の部品を発注することができる。
部品発注サーバ112は、3次元モデル配信サーバ1か
ら供給された3次元モデルを用いて部品の表示等を行
う。部品情報を管理する部品データベース120には、
部品名、型式、納期、単価等のデータが記憶されてい
る。なお、図中では、部品データベース120のみ例示
しているが、例えば、在庫管理データベースや顧客管理
データベース等の他のデータベースも適宜参照可能にな
っている。
【0099】図17〜図21には、クライアント2側に
おける表示方法や操作方法が示されている。
【0100】図17に示すように、3次元モデル表示部
102には、油圧ショベルの主要部の一つであるバケッ
ト(アームとのリンク部を含む)の3次元モデルが表示
されている。また、3次元モデル表示部102には、図
3と共に上述したような表示内容を変更させるための操
作ボタンB1〜B5も合わせて表示されている。
【0101】なお、操作ボタンセットB1〜B5の内容
は図示のものに限定されず、また操作ボタンセットB1
〜B5は他の実施形態でも採用することができる。分解
ボタンB1は3次元モデルを部品毎に分解して表示させ
るものである。組立ボタンB2は、分解された各部品を
組み付けて元の状態に戻すためのものである。消去ボタ
ンB3は、3次元モデルの表示を消去させるものであ
る。表示ボタンB4は、3次元モデルを描画させるため
のものである。操作ボタンB5は、表示された3次元モ
デルの基本動作を表示させるものである。
【0102】テキスト表示部103には、部品リスト表
示部210及び発注リスト211がそれぞれ設けられて
いる。部品リスト表示部210は、部品データベース1
20と連携しており、3次元モデル表示部102に表示
されている3次元モデルに対応する部品の一覧を表示す
る。発注リスト211は、部品発注サーバ112に設け
られた発注管理プログラム等の関連ビジネスロジックと
連携する。
【0103】図18に示すように、ユーザは、例えば、
分解ボタンB1を操作することにより、バケットの3次
元モデルを各主要部品毎に分解させた状態で表示させる
ことができる。
【0104】図19に示すように、ユーザが購入を希望
する部品を選択すると、選択された部品(図示例ではP
24が選択されている)が強調表示される。強調表示と
は、選択された部品を選択されなかった他の部品よりも
相対的に強調して表示させるものである。従って、少な
くとも2種類の方法によって強調表示を行うことができ
る。一つは、選択されなかった部品の表示を変えずに、
選択された部品の表示を強調させる方法である(例え
ば、選択された部品の色彩を目立つ色彩に変更、明滅、
輝度を高める等)。他の一つは、選択された部品の表示
を変えずに、選択されなかった部品の表示を弱める方法
である(例えば、選択されなかった部品を消去、透明化
又は半透明化させる等)。
【0105】3次元モデル画像を操作することによって
部品を選択することもできるし、部品リスト表示部21
0又は発注リスト表示部211に表示された部品名を選
択することによっても、部品を選択することができる。
ここで、リスト中で部品が選択された場合は、その選択
結果が3次元モデル表示部102に反映され、逆に3次
元モデル表示部102で部品が選択された場合は、少な
くとも部品リスト表示部210の表示に反映される(例
えば、選択された部品の表示が別の色に変更される
等)。
【0106】購入を希望する部品が3次元モデルによっ
て立体的に示され、かつ強調して表示されるので、ユー
ザは、正確に部品を特定することができ、誤発注を未然
に防止することができる。なお、部品名や型式を直接入
力するための入力部を設け、入力された部品の3次元モ
デル及び関連リストを表示させることもできる。
【0107】次に、図20及び図21は、部品発注に関
する他の表示例を示す。図20(a)に示すように、キ
ャビンの部品P35をユーザが選択すると、図20
(b)に示すように、選択された部品P35が強調して
表示される。また、図21(a)に示すように、部品P
35を選択した状態で分解ボタンB1を操作すると、部
品P35は、構成部品P35A及びP35Bに分解され
て表示される。図21(b)には、図20(a)に示す
状態で分解ボタンB1を操作したときの状態が表示され
ている。
【0108】このように、基本表示情報と状態変化情報
を分離して管理する3次元モデルのデータ配信システム
を部品発注システムに採用することにより、部品発注シ
ステムを効率的に製作して運用し、管理することができ
る。
【0109】4.電子メンテナンスシステムに適用した
場合 次に、図22〜図27を参照して本発明に係る3次元モ
デルのデータ配信システムを電子メンテナンスシステム
に用いた場合の実施形態を説明する。
【0110】電子メンテナンスサーバ113は、3次元
モデル配信サーバ1から供給された3次元モデルを利用
して、商品のオンラインメンテナンスマニュアルを各ク
ライアント2に提供するものである。また、電子メンテ
ナンスサーバ113は、部品データベース120及びメ
ンテナンスデータベース121と連携してメンテナンス
マニュアルを提供するようになっている。メンテナンス
データベース121には、例えば、油圧シリンダと油圧
ポンプを対応付けるように、各部品毎に、自らが故障し
た場合に関連する部品が予め対応付けられている。
【0111】図23〜図27には、クライアント2側に
表示されるメンテナンス画面の一例が示されている。
【0112】図23(a)に示すように、例えば、アー
ムG10に作動不良等を発見したユーザは、電子メンテ
ナンスサーバ113に接続し、使用中の油圧ショベルの
略全体画像G1を表示させる。そして、アームG10の
画像を操作することにより、図23(b)に示すよう
に、アームシリンダへの油圧配管G11を強調表示させ
ることができる。より具体的には、例えば、ナビゲーシ
ョンバー201に、「機械構造」、「電気系統」、「油
圧系統」のような構造種別を特定するためのボタンを設
けておき、構造種別(構造カテゴリ)を特定した上で、
所望の箇所の画像を選択する。あるいは、構造種別を特
定するためのボタンセットを3次元モデル表示部102
に設けてもよいし、音声入力によって指示してもよい。
【0113】部品が選択されると、この部品に対応付け
られたメンテナンス用の説明文が説明部200に表示さ
れる。ユーザは、画像を見ながらメンテナンス上の注意
点や部品構造の解説等を容易に確認することができる。
【0114】図24には、他のメンテナンス用画面が示
されている。図24(a)に示すように、ユーザは不具
合の生じた箇所(故障箇所PY)にポインタを当てて選
択することができる。前記同様に、例えば、ナビゲーシ
ョンバー201やボタン等によって、故障個所を指示す
るモードに入ることができる。
【0115】ユーザによって選択された故障個所の情報
は、例えばHTTPやSOAP(Simple Object Access Protoco
l)等のプロトコルによって電子メンテナンスサーバ1
13に送られる。電子メンテナンスサーバ113は、メ
ンテナンスデータベース121を検索することにより、
故障箇所PYに予め関連づけされた故障関連箇所PX及
び関連部品を特定する情報(アニメーションデータ)を
クライアント2に送信する。これにより、図24(b)
に示すように、機械室が故障関連箇所PXとして示され
ると共に、故障関連部品の画像G12(油圧配管)が強
調表示される。
【0116】故障箇所PYに必ずしも故障原因が存在す
るとは限らない。例えば、油圧機器の作動不良が生じた
場合を例に挙げると、油圧機器そのものに異常が発生し
た場合と、油圧機器以外の場所に原因がある場合とがあ
る。故障発生部位に原因がない場合は、その部品を交換
しても問題の解決にならない。そこで、本メンテナンス
システムでは、故障関連箇所PX及び関連部品G12を
図示してユーザの注意を促すようになっている。また、
説明部200には、故障関連箇所PXや故障関連部品に
関する説明文が表示される。
【0117】なお、ユーザによる故障個所PYの特定に
代えて、あるいはユーザによる特定と共に、商品に搭載
された自己診断機能を利用することもできる。例えば、
油圧系統や電気系統の各部の異常を検出するセンサ群
と、センサ群からの信号を処理して自己診断を行う診断
制御部とを油圧ショベルに設け、診断制御部がネットワ
ークを介して電子メンテナンスサーバ113に診断結果
を送信できるように構成しておけば、電子メンテナンス
サーバ113は、自己診断結果に基づいてメンテナンス
データベース121を検索し、検索結果をクライアント
2に返すことができる。
【0118】図25〜図27に、電子メンテナンスシス
テムの他の表示例を示す。図25に示すように、テキス
ト表示部103には、部品リスト表示部210と説明部
200が設けられている。これに加えて、発注リスト表
示部211を設けることもできる。
【0119】例えば、ユーザが分解ボタンB1を操作す
ると、図26に示すように、バケットは、各主要部品毎
に分解されて表示される。また、説明部200では、分
解手順が解説される。これにより、ユーザは、容易に主
要部を分解してメンテナンス作業を行うことができる。
図27に示すように、ユーザが交換部品(P24)を選
択すると、他の部品の表示状態は透明又は半透明に変化
し、この結果として相対的に、選択された部品が強調表
示される。従って、ユーザは、交換部品の全体における
位置、他の部品との関わり合い等を容易に確認しなが
ら、交換部品の型式等を調べることができる。
【0120】このように、基本表示情報と状態変化情報
とを分離して管理する3次元モデルのデータ配信システ
ムを電子メンテナンスシステムに用いることにより、複
雑な構成の商品であっても、その構造を容易に把握する
ことができ、メンテナンス作業の効率を高めることがで
きる。また、部品データベース120と連携しているた
め、交換が必要な部品の型式等を簡単に把握できる。ま
た、メンテナンスデータベース121と連携しているた
め、故障個所に関連する箇所を3次元モデル中で示すこ
とができ、このこともメンテナンス作業の効率アップに
寄与する。
【0121】5.アプリケーションの切替に関する他の
実施形態 図28に示すように、ソフトウエアによってクライアン
ト端末2側で起動させるアプリケーションプログラムを
切り替えることもできる。即ち、クライアント端末2
は、電子カタログシステム、部品発注システム、電子メ
ンテナンスシステムのいずれか一つを選択して起動させ
ることができるようになっている。
【0122】起動アプリケーションを切り替えることに
より、不要なボタンやテキストの表示を排除して、各ア
プリケーション専用の画面を構成でき、ディスプレイ画
面を有効に使用できる。また、各アプリケーションを頻
繁に切り替える場合はともかく、いずれか一つのアプリ
ケーションを使用する場合は操作性も向上する。
【0123】6.サーバ構成に関する他の実施形態 図29に示すように、各クライアント端末2は直接3次
元モデル配信サーバ1から3次元モデルのデータを取得
するのではなく、サーバ110を介して3次元モデルの
データを取得するように構成することもできる。
【0124】サーバ110は、3次元モデル配信サーバ
1と各クライアント端末2との間に設けられる。3次元
モデル配信サーバ1と各クライアント端末2との間に、
サーバ110を介在させることにより、例えば、サーバ
110を例えば製品案内総合サイトのようないわゆるポ
ータルサイト又は企業情報ポータルサイトとして使用す
ることもできる。
【0125】7.異なる端末間で3次元モデルの表示を
同期させる他の実施形態 例えば、電子メンテナンスシステムを例に挙げて説明す
る。図30に示すように、本実施形態に係る電子メンテ
ナンスシステムでは、電子メンテナンスサーバ113に
表示状態同期機能122を設けている。表示状態同期機
能122は、電子メンテナンスサーバ113に接続され
たオペレータ端末123側で表示される3次元モデルと
クライアント端末2側で表示される3次元モデルとを同
期させる機能を持つ。例えば、クライアント端末2側で
表示を切り替えるためのイベントが発生すると(このイ
ベントは、所定のプロトコルによってサーバ113に通
知される)、表示状態同期機能122は、このイベント
に対応する表示切替をオペレータ端末123でも実行さ
せる。
【0126】従って、クライアント端末2を操作するユ
ーザとオペレータ端末123を操作するオペレータと
は、同一の3次元モデルの画像を見ながら対話を行うこ
とができる。両者の対話は、例えば、携帯電話や電子メ
ール又はインターネットを利用した音声データの交換等
によって行うことができる。
【0127】これにより、複雑な構成を有する商品の場
合でも、共通の3次元画像によって対象物(部品)を正
確に特定しながら情報を交換することができる。
【0128】また、前記各実施の形態に記載された本発
明は、例えば、以下のように表現することも可能であ
る。
【0129】表現1.3次元モデルのデータを通信ネッ
トワークを介して配信するサーバ(3次元モデル供給コ
ンピュータ)と、該サーバから配信された3次元モデル
を描画し、描画された3次元モデルを特定用途に使用す
るクライアント(3次元モデル利用端末)とを有する3
次元モデルのデータ配信システムにおいて、前記特定用
途とは、商品説明を行うための電子カタログであり、前
記サーバは、商品の3次元モデルのデータを、前記商品
を構成する各部品毎に、前記各部品の表示に必要な基本
表示情報と前記各部品の表示状態の変化を規定する状態
変化情報とに分けてそれぞれ管理し、かつ、前記基本表
示情報には、商品説明に用いるための少なくとも一つ以
上の動作情報を含んだ異なる種類の状態変化情報が対応
付けられており、前記クライアントからの要求に応じ
て、前記基本表示情報と前記各状態変化情報のうち選択
された状態変化情報とを対応付けて配信することを特徴
とする3次元モデルのデータ配信システム。
【0130】表現2.3次元モデルのデータを通信ネッ
トワークを介して配信するサーバと、該サーバから配信
された3次元モデルを描画し、描画された3次元モデル
を特定用途に使用するクライアントとを有する3次元モ
デルのデータ配信システムにおいて、前記特定用途と
は、商品を構成する各部品を発注するための部品発注シ
ステムであり、前記サーバは、商品の3次元モデルのデ
ータを、前記各部品毎に、前記各部品の表示に必要な基
本表示情報と前記各部品の表示状態の変化を規定する状
態変化情報とに分けてそれぞれ管理し、かつ、前記基本
表示情報に部品の特定に用いるためのそれぞれ異なる種
類の状態変化情報を対応付けて管理する3次元モデル管
理手段と、前記各部品の発注に必要な情報を管理する部
品情報管理手段とを有し、前記クライアントからの要求
に応じて、前記部品情報管理手段と連携するように、前
記基本表示情報と前記状態変化情報のうち選択された状
態変化情報とを対応付けて配信することを特徴とする3
次元モデルのデータ配信システム。
【0131】表現3.3次元モデルのデータを通信ネッ
トワークを介して配信するサーバと、該サーバから配信
された3次元モデルを描画し、描画された3次元モデル
を特定用途に使用するクライアントとを有する3次元モ
デルのデータ配信システムにおいて、前記特定用途と
は、商品のメンテナンスマニュアルであり、前記サーバ
は、商品の3次元モデルのデータを、前記商品を構成す
る各部品毎に、前記各部品の表示に必要な基本表示情報
と前記各部品の表示状態の変化を規定する状態変化情報
とに分けてそれぞれ管理し、かつ、前記基本表示情報に
部品のメンテナンスに用いるためのそれぞれ異なる種類
の状態変化情報を対応付けて管理する3次元モデル管理
手段と、前記各部品の発注に必要な情報を管理する部品
情報管理手段とを有し、前記クライアントからの要求に
応じて、前記部品情報管理手段と連携するように、前記
基本表示情報と前記状態変化情報のうち選択された状態
変化情報とを対応付けて配信することを特徴とする3次
元モデルのデータ配信システム。
【0132】表現4.前記クライアントが要求する3次
元モデルのデータのうち、前記基本表示情報を先に送信
し、前記クライアントからの新たな要求に応じて前記基
本表示情報に対応付けられている前記各状態変化情報の
うちいずれか選択された状態変化情報を送信する表現1
〜表現3のいずれかに記載の3次元モデルのデータ配信
システム。
【0133】ところで、上述した各実施形態、すなわ
ち、ユーザに対して建設機械の機能を説明したりユーザ
から建設機械の部品の発注を受付けたり等するための電
子カタログや、メンテナンス方法やトラブルシューティ
ング等を表示するための電子マニュアルでは、例えば以
下の第1〜第7のサブ実施形態が可能である。以下、既
にした説明と重複する部分があるが、各サブ実施形態に
ついて説明する。
【0134】その前に、まず、静的動作アニメーション
と動的動作アニメーションについて説明する。
【0135】本実施形態で言う「静的動作アニメーショ
ン」とは、回転、拡大、縮小、位置移動、透明化、半透
明化等、製品又は部品の三次元モデルそれ自体に動きを
伴わない状態変化のことを言う。静的動作アニメーショ
ンの例を図41に示す。
【0136】図41は、静的動作アニメーションの例と
して、油圧ショベルの作業部の三次元モデル、すなわ
ち、ブームP100、アームP101、及びバケットP
102から成る三次元モデル1001が回転する様を示
す。この三次元モデル1001は、ユーザによるマウス
(その他のポインティングデバイスでも良い)の操作、
例えば、マウスの左ボタンが押されたままの状態でマウ
スが図示の矢印の方向に動かされると、図41の
(a)、(b)、(c)に示した順番で回転する(参照
番号1003は、マウスのカーソルを示し、図中の実線
の矢印は、マウスカーソル1003が動いた方向(換言
すれば、マウスが動いた方向)を示す)。
【0137】本実施形態で言う「動的動作アニメーショ
ン」とは、分解動作、組立動作、ドアの開閉等、製品全
体又は部品の三次元モデルの動きを表す状態変化、換言
すれば、「静的動作アニメーション」以外の状態変化の
ことを言う。動的動作アニメーションの例を図42及び
図43に示す。
【0138】図42は、ブームP100、アームP10
1、及びバケットP102から成る三次元モデル(油圧
ショベルの作業部の三次元モデル)1001が分解され
る様の分解アニメーションの一例である。この分解アニ
メーションでは、図42の(a)、(b)、(c)に示
した順番で、経時的に、ブームP100及びアームP1
01のセットと、バケットP102とが分離する。
【0139】図43は、ブームP100、アームP10
1、及びバケットP102から成る三次元モデル、つま
り、油圧ショベルの作業部の基本的な動作を示す機能説
明アニメーションの一例を示す。この機能説明アニメー
ションでは、図43の(a)、(b)、(c)に示した
順番で、経時的に、油圧ショベルの作業部の基本的な動
作が行われる。
【0140】本実施形態では、所定のイベントが発生し
たとき(例えば、ユーザの要求に応答して)、静的動作
アニメーションと動的動作アニメーションとを組み合わ
せることができる。静的動作アニメーションと動的動作
アニメーションとが組み合わされた場合のアニメーショ
ンの例を、図44及び図45に示す。
【0141】図44は、図41に示した静的動作アニメ
ーションと図42に示した動的動作アニメーションが組
み合わされたときのアニメーション、すなわち、図42
に示した分解アニメーションの際中に、図41を参照し
て説明したようなマウス操作が行われた場合のアニメー
ションを示す。図44によれば、ブームP100及びア
ームP101のセットと、バケットP102とが分離し
ている際中に、各部品P100〜P102(換言すれ
ば、カメラ視点)が回転する。
【0142】図45は、静的動作アニメーションと図4
3に示した動的動作アニメーションが組み合わされたと
きのアニメーション、すなわち、図43に示した機能説
明アニメーションの際中に、マウスの左ボタンが押され
たまま、図45に示したマウスカーソル1003の動き
をするようなマウス操作がなされた場合のアニメーショ
ンを示す。図45によれば、油圧ショベルの作業部の基
本的な動作が行われている際中に、ユーザ所望の態様で
三次元モデル1001(換言すれば、カメラ視点)が回
転する。これにより、ユーザは、油圧ショベルの作業部
の基本的な動作を所望の視点から見ることができる。
【0143】さて、まず、第1のサブ実施形態について
説明する。
【0144】第1のサブ実施形態は、分解アニメーショ
ンを表示することである。分解アニメーションとは、複
数のオブジェクトから成る製品の三次元モデルが個々の
オブジェクト(分離された複数のオブジェクト)に分解
される動的動作アニメーションのことである。分解アニ
メーションの例は、図7、図8、図17及び18、図2
5及び26を参照して説明した通りである(なお、図8
は、製品の分解手順や組立手順を分かり易くするための
分解組立手順アニメーションを示しており、そのため、
そのアニメーションは、分解アニメーションとしてだけ
でなく、ユーザ誘導アニメーションとしても利用可能で
ある)。また、図42に、分解アニメーションの別の例
を示す。
【0145】図17及び18を参照して分解アニメーシ
ョンについて詳細に説明する。すなわち、図17に示し
たように、複数の部品(オブジェクト)P21〜P25
から成るバケット(製品)の3次元モデルが表示されて
いる状態で、分解ボタンB1がマウス等で操作される
と、その操作のイベントが検出されて、分解アニメーシ
ョンデータ64が読み出され、その分解アニメーション
データ64の記述内容が、3次元モデル表示部102の
表示内容に反映される。すなわち、図17に示した製品
たるバケットは、分解ボタンB1が操作されると、図1
8に示したように、アニメーションで、個々の部品P2
1〜P25に分解される。
【0146】なお、分解アニメーションが起動するため
の契機は、分解ボタンB1の操作に限定されない。例え
ば、部品リスト表示部210に表示された各部品P21
〜P25を選択する、あるいは、3次元モデル表示部1
02に表示された各部品P21〜25の画像を直接操作
(例えば、その画像上にマウスのカーソルを合わせて左
ボタンをクリック)することによっても、上記の分解ア
ニメーションを実行させることができる。
【0147】次に、第2のサブ実施形態について説明す
る。
【0148】第2のサブ実施形態は、組立アニメーショ
ンを表示することである。組立アニメーションとは、個
々のオブジェクトに分解された状態から元の製品に戻る
動的動作アニメーション(換言すれば、分離された複数
のオブジェクトが元の製品に組み立てられる動的動作ア
ニメーション)のことである。組立アニメーションは、
分解アニメーションのタイムライン(詳細は後述する)
を逆に辿ることで実現できる。組立アニメーションの例
は、図4を参照して説明した通りである。また、例え
ば、図18に示した分解された状態のバケットは、ユー
ザが組立ボタンB2を操作すれば、3次元モデル表示部
102において、経時的に、図17に示したような製品
の状態になる。なお、組立アニメーションの起動は、分
解ボタンB1の操作に限定されない。例えば、部品リス
ト表示部210に表示された各部品P21〜P25を選
択する、あるいは、3次元モデル表示部102に表示さ
れた各部品P21〜25の画像を直接操作(例えば、そ
の画像上にマウスのカーソルを合わせて左ボタンをクリ
ック)することによっても、上記の組立アニメーション
を実行させることができる。
【0149】次に、第3のサブ実施形態について説明す
る。
【0150】第3のサブ実施形態は、三次元モデルを表
示するカメラの推奨の視点(ここで言う「視点」とは実
質的に「視野」の意味である)を、動的動作アニメーシ
ョン毎に用意することである。
【0151】上記各実施形態では、アニメーションの種
類として、分解アニメーション、組立アニメーション、
後に詳述する機能説明アニメーション、ユーザ誘導アニ
メーション、及び強調表示アニメーションがある。本願
出願人は、これらのアニメーションで、たとえ表示対象
が同一の三次元モデルであったとしても、アニメーショ
ンの種類毎に、アニメーションの主目的を最も高い確率
で達成できると思われる(換言すれば、ユーザが最も所
定事項を理解し易いと思われる)カメラの視点(以下、
推奨カメラ視点)は異なると考える。例えば、分解アニ
メーションでの表示対象と、機能説明アニメーションで
の表示対象とが同一であったとしても、各アニメーショ
ンの推奨カメラ視点は異なると考えられる。なぜなら、
分解アニメーションと機能説明アニメーションでは、ア
ニメーションの主目的(換言すれば、ユーザがアニメー
ションを見て理解したい事項)はそれぞれ異なるからで
ある。
【0152】また、同一種類のアニメーションであって
も、表示対象の三次元モデルが異なれば、推奨カメラ視
点は異なると考えられる。
【0153】以上の観点から、第3のサブ実施形態にお
いて、アニメーション毎に推奨カメラ視点が用意され
る。なお、例えば、或るカメラ視点で三次元モデルが表
示されている状態で、或るアニメーションが起動すると
きは、そのアニメーションの推奨カメラ視点への変更
は、静的動作アニメーションで行われる。以下、それに
ついて、図31を参照して説明する。
【0154】このサブ実施形態の原理によれば、カメラ
の位置、視線、及びズーム倍率は一定であり、三次元モ
デルを移動、回転、及び拡大又は縮小させることで、カ
メラの視野を変更することができる。具体的には、例え
ば、このサブ実施形態では、カメラ視点のパラメータ
は、「location」と「rotate」の2つであるとする。
「location」は、三次元モデルの仮想空間上の位置を示
す。「rotate」は、三次元モデルの向き(具体的には、
x軸、y軸、z軸のうちどの軸を回転軸に三次元モデル
を何度回転させるか)を示す。
【0155】図31に示すように、location(x,y,z)=
(0,0,0)で、rotate(x,y,z)=(0,0,0)であるときの
三次元モデルの或るカメラ視点は図示のとおりであると
する。そして、その表示状態で、或るアニメ−ションが
起動されたとする。その場合、そのアニメーションの推
奨カメラ視点が、location(x,y,z)=(0,0,5)で、rot
ate(x,y,z)=(30,160,0)であるときは、以下のよう
に、推奨カメラ視点へ変更する静的動作アニメーション
が実行される。
【0156】すなわち、まず、三次元モデルが、(x,y,
z)=(0,0,0)の位置から(x,y,z)=(0,0,5)の位置へ
移動する。そして、三次元モデルは、(x,y,z)=(0,0,
5)の位置上で、y軸を中心に160度回転し、且つ、
その位置上で、x軸を中心に30度回転する。そのとき
の、三次元モデルに対するカメラの視線の先が、推奨カ
メラ視点である。
【0157】以上が、第3のサブ実施形態についての説
明である。なお、このサブ実施形態では、表示対象の三
次元モデルを移動及び回転させることで相対的にカメラ
視点を変更させるが、もちろん、他の方法でカメラ視点
を変更することができる。例えば、カメラの位置、視線
(又は視線の先となる点)、及びズーム倍率(又は焦点
距離)という3つのパラメータを用意し、これらの3つ
のパラメータを適宜に変更することで、カメラ視点(つ
まり視野)を変更することができる。また、推奨カメラ
視点は、必ずしも経時的に変化する静的動作アニメーシ
ョンである必要は無く、固定のものであっても良い。
【0158】次に、第4のサブ実施形態について説明す
る。
【0159】第4のサブ実施形態は、アニメーション対
象の三次元モデルのカメラ視点をユーザが自由に変更す
ることである。本願出願人は、ユーザが自由にアニメー
ションのカメラ視点を変えられるようにすることは重要
であると考える。なぜなら、カメラ視点をユーザが自由
に変更させることにより、アニメーションの主目的を達
成する(換言すれば、ユーザが所望事項を理解する)こ
とができる確率を高められると考えられるからである。
【0160】ユーザが実行可能なカメラ視点の変更方法
は、例えば以下の2つがある。
【0161】第1のカメラ視点変更方法は、アニメーシ
ョンの実行中に、ユーザのマウス等の操作に応答してカ
メラ視点を変更するという方法である。具体的には、例
えば、三次元モデル表示部102上にマウスのカーソル
がある状態で、マウスの左ボタンが押されてドラッグさ
れたら、電子カタログ又は電子マニュアル等の電子文書
を表示するプログラム(例えば、WWWブラウザと三次
元描画プログラムとを含んだプログラム、以下、電子文
書表示プログラム)は、そのマウスの操作に応答してカ
メラの位置及び視線を変更する(換言すれば、三次元モ
デル表示部102において、三次元モデルを移動及び回
転する)。また、マウスの右ボタンが押されてドラッグ
されたら、電子文書表示プログラムは、そのマウスの操
作に応答して、カメラのズーム倍率を変更する(換言す
れば、三次元モデル表示部102において、三次元モデ
ルの表示倍率を大きく又は小さくする)。さらに、マウ
スの左ボタン及び右ボタンが押されてドラッグされた
ら、電子文書表示プログラムは、そのマウスの操作に応
答して、カメラの視線を一定に保ったままカメラを移動
させる(換言すれば、三次元モデル表示部102におい
て、三次元モデルの位置のみを移動する)。この第1の
カメラ視点変更方法では、三次元モデルの描画エンジン
が、マウス等の操作を検知し、検知された結果に基づい
てリアルタイムでカメラ視点(換言すれば、三次元モデ
ルの位置、向き、又はサイズ)を変更する。
【0162】第2のカメラ視点変更方法は、アニメーシ
ョンの実行中にはカメラ視点は固定としておき、アニメ
ーションが行われていないときに、その固定であるカメ
ラ視点の各パラメータの設定を、ユーザの所望の値に変
更するというものである。
【0163】これらのカメラ視点変更方法により、ユー
ザは、アニメーションの実行中又はそうでないときに、
三次元モデルのカメラ視点を自由に変更することができ
る。
【0164】以下、この第4のサブ実施形態を第1及び
第2のサブ実施形態に適用した場合のアニメーションデ
ータ、すなわち、カメラ視点変更方法が適用された分解
アニメーション及び組立アニメーションのアニメーショ
ンデータ(以下、「分解組立アニメーションデータ」と
言う)の記述例を説明する。
【0165】図32は、カメラ視点変更方法が適用され
た分解組立アニメーションデータの第1の記述例であ
る。図33は、カメラ視点変更方法が適用された分解組
立アニメーションデータの第2の記述例である。
【0166】両図に示すアニメーションデータは、XM
L(extensible markup language)で記述されたもので
ある(勿論、必ずしもXMLでアニメーションデータを
記述しなければならないわけではない)。分解組立アニ
メーションデータには、スタティックなシーンの記述
と、アニメーションの記述(図32及び33には単に
「アニメ記述」と表記)と、オブジェクトグループの記
述とがある。
【0167】スタティックなシーンの記述は、アニメー
ションの実行前の状態を示すものである。スタティック
なシーンの記述には、カメラの記述と、オブジェクトの
配置の記述とがある。
【0168】カメラの記述とは、三次元モデルを表示す
るカメラの初期のカメラ視点(以下、初期カメラ視点)
を表すもの、具体的には、初期カメラ視点の各パラメー
タの記述と各パラメータの値の記述とを含んだものであ
る。初期カメラ視点は、最初に三次元モデルを三次元モ
デル表示部102に表示する際のカメラ視点であって、
分解アニメーションや組立アニメーション等の所定のア
ニメーションを見ることに適した推奨カメラ視点とは異
なるものである。
【0169】オブジェクトの配置の記述とは、三次元モ
デルを構成する各オブジェクトのスケール(倍率)や向
きやポジション(仮想空間上の座標)等を表すものであ
る。
【0170】アニメーションの記述は、三次元モデルの
アニメーションの内容を示すものであり、具体的には、
カメラ視点を変更するための静的動作アニメ−ションの
記述(図32には「推奨視点へのカメラアニメ」と表
記、図33には「カメラアニメ」と表記)と、分解アニ
メーションの記述(図32には単に「分解アニメ」と表
記)と、組立アニメーションの記述(図32には単に
「組立アニメ」と表記)とを含んだものである。
【0171】図32に示した、カメラ視点を変更するた
めの静的動作アニメ−ション(以下、カメラ視点変更ア
ニメーション)の記述は、三次元モデルのカメラ視点を
推奨カメラ視点へ変更するためのタイムラインの記述を
含んだものである。図32に示したそのタイムラインの
記述によれば、0.5秒間で、初期カメラ視点で表示され
ている三次元モデルが、経時的に、x軸を回転軸に30
度、z軸を回転軸に60度回転することがわかる。推奨
カメラ視点へ変更するためのカメラ視点変更アニメーシ
ョンは、分解アニメーション及び組立アニメーションが
実行される前に行われる。
【0172】図33に示したカメラ視点変更アニメーシ
ョンの記述は、図32に示したカメラ視点変更アニメー
ションの記述と違って、後述する分解アニメーションの
一部として記述されている。これは、分解アニメーショ
ンの実行中にカメラ視点変更アニメーションが実行され
ることを意味する。すなわち、図33に示したカメラ視
点変更アニメーションの記述によれば、三次元モデル
は、分解アニメーション実行開始時には、初期カメラ視
点で表示された状態にあり、それから1.5秒間で、x軸
を回転軸に30度、z軸を回転軸に60度回転し、更に
それから1.5秒間で、z軸を回転軸に30度回転するこ
とがわかる(すなわち、三次元モデルは、分解アニメー
ション実行開始時から3秒間で、x軸を回転軸に30
度、z軸を回転軸90度回転することがわかる)。な
お、図33に示したカメラ視点変更アニメーションの記
述内容は、分解アニメーション及び組立アニメーション
の実行中には変更することができないが、そうでないと
きはユーザが自由に変更することができる。それの具体
的な方法としては、例えば、ユーザが、マウスを操作し
て、三次元モデル表示部102において三次元モデルの
位置及び向きをアニメーションで変更させ、電子文書表
示プログラムが、その変更の際のアニメーションのタイ
ムラインを検出し、検出されたタイムラインに基づい
て、固定のカメラ視点変更アニメーションを記述する方
法がある。
【0173】分解アニメーションの記述には、三次元モ
デルを構成する各オブジェクトのタイムラインの記述が
含まれている。図32及び33のそのタイムラインの記
述によれば、分解アニメーションは3秒間で行われるこ
とがわかる。具体的には、例えば、「Target Name」が
“parts01”であるオブジェクトは、推奨カメラ視点ア
ニメーションの実行後、分解アニメーション実行開始時
には、座標“0.00 ,0.00,65.00”に位置していて、1.5
秒後には“0.00 ,0.00 ,85.00”に位置して、3秒後に
は“0.00 ,0.00 ,100.00”に位置することがわかる。
【0174】図32に示した組立アニメーションの記述
は、分解アニメーションと逆の動作を実行することを示
す。すなわち、例えば、「Target Name」が“parts01”
であるオブジェクトは、推奨カメラ視点アニメーション
の実行後、組立アニメーション実行開始時には、分解ア
ニメーションの終了時の座標“0.00 ,0.00 ,100.00”に
位置していて、1.5秒後には分解アニメーションの場合
と同様に“0.00 ,0.00,85.00”に位置して、3秒後には
分解アニメーションの実行開始時の座標“0.00,0.00 ,6
5.00”に位置することがわかる。
【0175】オブジェクトグループの記述とは、アニメ
ーションの対象となる三次元モデル(つまり、1以上の
オブジェクトのグループ)に含まれているオブジェクト
に関する情報を表すものである。
【0176】図32に示したアニメーションデータの記
述によれば、分解アニメーション及び組立アニメーショ
ンの記述中に、カメラ視点の変更に関するアニメーショ
ンの記述が存在していないことがわかる。これは、分解
アニメーション及び組立アニメーションの実行中に、ユ
ーザがマウス等を操作して自由にカメラ視点を変更する
ことができることを意味する。すなわち、図32に示し
たアニメーションデータは、上述した第1のカメラ視点
変更方法(アニメーションの実行中に自由にカメラ視点
を変更する方法)が適用された分解組立アニメーション
データである。なお、図41に、分解アニメーションや
その他の動的動作アニメーションが行われていない状態
で、ユーザのマウス操作によってカメラ視点が変更され
た場合の静的動作アニメーションの例を示し(図中の矢
印の白抜き図形の動きは、マウスカーソルの動き、換言
すれば、マウスの動きを示す)、図44に、分解アニメ
ーションの際中にユーザのマウス操作によってカメラ視
点が変更された場合のアニメーションの例(つまり、動
的動作アニメーションと静的動作アニメーションが組み
合わされた場合の例)を示す。
【0177】一方、図33に示した分解組立アニメーシ
ョンデータの記述によれば、図32に示した分解組立ア
ニメーションデータの記述と違って、カメラ視点変更ア
ニメーションが、分解アニメーションの一部として記述
されている。これは、分解アニメーション、及びそれと
逆の動作をする組立アニメーションの実行中に、固定の
カメラ視点変更アニメーションが実行され、アニメーシ
ョンの実行中にはカメラ視点を変更できないことを意味
する。固定のカメラ視点変更アニメーションの記述内容
は、分解アニメーション及び組立アニメーションの実行
中でないときに変更することができる。すなわち、図3
3に示したアニメーションデータは、上述した第2のカ
メラ視点変更方法(アニメーションの実行中でないとき
にカメラ視点を変更する方法)が適用された分解組立ア
ニメーションデータである。
【0178】以上が、第1〜第4のサブ実施形態に係る
アニメーションデータの記述例である。なお、上記説明
において、第1のカメラ視点変更方法が適用されたアニ
メーションデータに、必ずしも推奨カメラ視点へ変更す
るためのカメラ視点変更アニメーションの記述が必要な
わけではない。そのカメラ視点変更アニメーションの記
述がない場合は、初期カメラ視点で、分解アニメーショ
ン及び組立アニメーションが実行される。勿論、その場
合、アニメーションの実行中に、マウス等を操作して初
期カメラ視点を変更することは可能である。
【0179】また、第2のカメラ視点変更方法が適用さ
れたアニメーションデータに、必ずしも固有のカメラ視
点変更アニメーションの記述が必要なわけではない。カ
メラ視点変更アニメーションの記述がない場合は、初期
カメラ視点で、分解アニメーション及び組立アニメーシ
ョンが実行される。勿論、その場合、アニメーションの
実行中に、マウス等を操作して初期カメラ視点を変更す
ることはできない。また、固有のカメラ視点は、経時的
に変化するのではなく固定のものであっても良い。
【0180】さて、次に、第5のサブ実施形態について
説明する。
【0181】第5のサブ実施形態は、機能説明アニメー
ションを表示することである。機能説明アニメーション
とは、三次元モデルで表された建設機械に備えられてい
る機能を説明するためのアニメーションのことである。
機能説明アニメーションの例は、図6、図13、及び図
15を参照して説明した通りである。以下、機能説明ア
ニメーションの例について詳細に説明する。また、機能
説明アニメーションの別の例を図43に示す。
【0182】例えば、図12に示したような油圧ショベ
ルが三次元モデル表示部102に表示されているとす
る。また、三次元モデル表示部102が設けられている
画面上には、図示しないが、「機能説明1」ボタン、
「機能説明2」ボタンが表示されているとする。
【0183】電子文書表示プログラムは、「機能説明
1」ボタン及び「機能説明2」ボタンについての説明文
を表示する。具体的には、例えば、電子文書表示プログ
ラムは、「機能説明1」ボタン上にマウスのカーソルが
合わされたときは、「油圧ショベルの基本動作のアニメ
ーションを表示します」という説明文を表示し、「機能
説明2」ボタン上にマウスのカーソルが合わされたとき
は、「サンルーフの開閉のアニメーションを表示しま
す」という説明文を表示する。
【0184】電子文書表示プログラムは、「機能説明
1」ボタンがユーザに操作されたら、機能説明1に対応
した機能説明アニメーションの動的動作アニメーション
データを読み出し、その動的動作アニメーションデータ
に基づいて、図6に示したような、油圧ショベルの基本
的動作の動的動作アニメーションを表示する。
【0185】また、電子文書表示プログラムは、「機能
説明2」ボタンがユーザに操作されたら、機能説明2に
対応した機能説明アニメーションの動的動作アニメーシ
ョンデータを読み出し、その動的動作アニメーションデ
ータに基づいて、図13(a)に示したような、サンル
ーフが閉じた状態から開いた状態に変更する「サンルー
フ開」アニメーションを表示したり、その後に、図示し
ないが、サンルーフが開いた状態から閉じた状態に戻る
「サンルーフ閉」アニメーションを表示したりする。
【0186】以上が、機能説明アニメーションについて
の説明である。なお、機能説明アニメーションが起動す
るための契機は、機能説明ボタンの操作に限られない。
例えば、図13(a)に示したように、電子文書表示プ
ログラムは、ユーザがキャビンの立体画像中のサンルー
フG3の部分を操作したことを検出したときに、「サン
ルーフ開」及び「サンルーフ閉」のアニメーションを実
行しても良い。
【0187】また、機能説明アニメーションには、分解
アニメーションや組立アニメーションと同様に、上述し
た推奨カメラ視点へ変更することや、アニメーションの
カメラ視点をユーザが自由に変更できること、つまり、
第3及び第4のサブ実施形態を適用することができる。
【0188】図34は、第1のカメラ視点変更方法(ア
ニメーションの実行中に自由にカメラ視点を変更する方
法)が適用された第1の機能説明アニメーションのアニ
メーションデータ(以下、第1の機能説明アニメーショ
ンデータ)の一例を示す。
【0189】この図に示す第1の機能説明アニメーショ
ンデータには、カメラ視点が推奨カメラ視点へ移動する
ためのアニメーションの記述が含まれており、また、サ
ンルーフ開及びサンルーフ閉のアニメーションの記述に
はカメラ視点変更アニメーションの記述が含まれていな
い。このことと、図32を参照して行った説明とから以
下のことがわかる。すなわち、第1の機能説明アニメー
ションに推奨カメラ視点が用意されていることと、第1
の機能説明アニメーションが起動されたらそれの実行前
にカメラ視点が推奨カメラ視点へ移動するアニメーショ
ンが実行されることと、第1の機能説明アニメーション
の実行中はユーザが自由にカメラ視点を変更することが
できることがわかる。なお、機能説明アニメーションの
際中にユーザのマウス操作によってカメラ視点が変更さ
れた場合のアニメーションの例(つまり、動的動作アニ
メーションと静的動作アニメーションが組み合わされた
場合の例)を図45に示す。
【0190】図35は、第2のカメラ視点変更方法(ア
ニメーションの実行中でないときにカメラ視点を変更す
る方法)が適用された第2の機能説明アニメーションの
アニメーションデータ(以下、第2の機能説明アニメー
ションデータ)の一例を示す。
【0191】この図に示す第2の機能説明アニメーショ
ンデータでは、サンルーフ開アニメーション及びサンル
ーフ閉アニメーションの記述中に、カメラ視点変更アニ
メーションの記述が含まれている。このことと、図33
を参照して行った説明とから以下のことがわかる。すな
わち、第2の機能説明アニメーションには固定のカメラ
視点変更アニメーションが用意されていて機能説明アニ
メーションの実行中にはカメラ視点を変更することがで
きないことと、固定のカメラ視点変更アニメーションの
内容は機能説明アニメーションの実行中でなければユー
ザが自由に変更することができることがわかる。
【0192】以上が、第5のサブ実施形態についての説
明である。
【0193】次に、第6のサブ実施形態について説明す
る。
【0194】第6のサブ実施形態は、ユーザ誘導アニメ
ーションを表示することである。ユーザ誘導アニメーシ
ョンとは、建設機械を取扱ったりメンテナンスしたり等
するユーザをサポートするべくユーザを誘導(又は案
内)するためのアニメーションのことである。ユーザ誘
導アニメーションの例は、図23、図24を参照して説
明した通りである。以下、ユーザ誘導アニメーションの
例について詳細に説明する。
【0195】図23(a)に示したように、電子文書表
示プログラムは、ユーザの要求に応答して、例えば、油
圧ショベルの画像G1を三次元モデル表示部102に表
示する。その時は、電子文書表示プログラムは、図23
(a)に示した矢印のモデルや、図23(b)に示した
油圧配管G11は非表示状態(不透明度0%の状態)に
しておく。この状態において、ユーザは、油圧ショベル
の画像G1上で、不具合がある部品、例えばアームG1
0を、マウス等を用いて指定する。
【0196】電子文書表示プログラムは、アームG10
がユーザに指定されたことを検出したら、アーム10に
対応付けられたユーザ誘導文(例えば、アーム10に対
応付けられたメンテナンス用の説明文等)を説明部20
0に表示する。また、電子文書表示プログラムは、アー
ムG10が指定されたことを検出したら、アーム10に
対応付けられたユーザ誘導アニメーションのデータを読
み出し、そのデータに基づいて、非表示状態の矢印のモ
デルを表示状態に変更する。その結果、図23(a)に
示したように、所定の場所を指し示した矢印のモデルが
表示される。
【0197】その後、電子文書表示プログラムは、表示
状態にした矢印のモデルがユーザに指定されたことを検
出したら、別の所定のユーザ誘導文(例えば、油圧配管
についての説明文)を説明部200に表示する。また、
電子文書表示プログラムは、上記読み出されたユーザ誘
導アニメーションのデータに基づいて、図23(b)に
示したように、ターゲットオブジェクト(ここではアー
ムシリンダへの油圧配管G11)を強調表示する。具体
的には、例えば、図23(b)に示したように、電子文
書表示プログラムは、非表示状態にされていた油圧配管
G11(ターゲットオブジェクト)を表示状態にし、他
のオブジェクトG10やそれを含んだモデルG1を半透
明の状態にする。これにより、油圧ショベル内にあるた
め通常は見られない油圧配管G11の概要がわかるし、
他のオブジェクトやそれを含んだモデルは半透明である
から、油圧配管G11の表示の邪魔にはならないように
ユーザに他のオブジェクトやそれを含んだモデルの存在
を認識させることができる。
【0198】なお、半透明にするオブジェクトは、必ず
しも、ターゲットオブジェクト以外の全てのオブジェク
トである必要はない。例えば、ターゲットオブジェクト
の周辺に位置するオブジェクトのみを半透明にしても良
い。
【0199】また、表示態様は、透明化や半透明化に限
らず、他の強調表示方法を採用することができる。ここ
で、「強調表示」とは、ターゲットオブジェクトを他の
オブジェクトよりも相対的に強調して表示させるもので
ある。強調表示は、例えば3種類の方法によって行うこ
とができる。第1は、他のオブジェクトの表示を変えず
に、ターゲットオブジェクトの表示を強調させる方法で
ある(例えば、ターゲットオブジェクトの色彩を目立つ
色彩に変更、明滅、輝度を高める等)。第2は、ターゲ
ットオブジェクトの表示を変えずに、他のオブジェクト
の表示を弱める方法である(例えば、ターゲットオブジ
ェクトを消去、透明化又は半透明化させる等)。第3
は、第1と第2の方法の組合せである(例えば、透明状
態のターゲットオブジェクトを不透明にすると共に、不
透明状態の他のオブジェクトを半透明又は透明にする
等)。
【0200】図24を参照して、更にユーザ誘導アニメ
ーションについて説明する。
【0201】図24(a)に示したように、ユーザは、
三次元モデルG1上で、不具合の生じた箇所(以下、不
具合箇所)PYにマウスカーソルを合わせて選択する
(例えば左ボタンをクリックする)ことができる。
【0202】ここで、不具合箇所PYに必ずしも不具合
原因が存在するとは限らない。例えば、油圧機器の作動
不良が生じた場合を例に挙げると、油圧機器そのものに
異常が発生した場合と、油圧機器以外の場所に原因があ
る場合とがある。不具合発生部位に原因がない場合は、
その部位に係る部品を交換しても問題の解決にならな
い。そこで、電子文書表示プログラムは、以下のように
して、ユーザをサポートする。
【0203】すなわち、電子文書表示プログラムは、ユ
ーザに三次元モデル上の或る箇所を選択されたことを検
出したら、検出された箇所(ここでは不具合箇所PY)
に関連づけされたユーザ誘導アニメーションのデータを
読み出して、そのデータに基づいて、ユーザ誘導アニメ
ーションを表示する。具体的には、例えば、電子文書表
示プログラムは、図24(b)に示したように、不具合
箇所PYに関連した機械室を不具合関連箇所PXとして
表示し、且つ、油圧配管を不具合関連部品G12として
強調表示する。さらに、電子文書表示プログラムは、説
明部200に、不具合関連箇所PX及び不具合関連部品
G12に関する説明文を表示する。
【0204】以上が、ユーザ誘導アニメーションについ
ての説明である。なお、ユーザ誘導アニメーションに
は、分解アニメーションや組立アニメーションと同様
に、上述した推奨カメラ視点へ変更することや、アニメ
ーションのカメラ視点をユーザが自由に変更できるこ
と、つまり、第3及び第4のサブ実施形態を適用するこ
とができる。
【0205】図36は、第1のカメラ視点変更方法(ア
ニメーションの実行中に自由にカメラ視点を変更する方
法)が適用された第1のユーザ誘導アニメーションのア
ニメーションデータ(以下、第1のユーザ誘導アニメー
ションデータ)の一例を示す。
【0206】第1のユーザ誘導アニメーションデータに
は、上述したターゲットオブジェクトを不透明にするた
めのアニメーション(図36には「誘導オブジェクト表
示アニメ」と表記、以下、不透明アニメーション)の記
述と、ターゲットオブジェクト以外の所定の他のオブジ
ェクトを半透明にするためのアニメーション(図36に
は「実在オブジェクト半透明化アニメ」と表記、以下、
半透明アニメーション)の記述とがある。これらの記述
によれば、「Target Name」が“GuidancePole01”であ
るターゲットオブジェクトは、3秒間で透明な状態から
不透明な状態に変更されて、「Target Name」が“ArmHe
ad”である他のオブジェクトは、3秒間で不透明な状態
から半透明な状態に変更されることがわかる。
【0207】また、第1のユーザ誘導アニメーションデ
ータには、カメラ視点が推奨カメラ視点へ移動するため
のアニメーションの記述が含まれており、また、不透明
アニメーション及び半透明アニメーションの記述にはカ
メラ視点変更アニメーションの記述が含まれていない。
このことと、図32を参照して行った説明とから以下の
ことがわかる。すなわち、第1のユーザ誘導アニメーシ
ョンに推奨カメラ視点が用意されていることと、第1の
ユーザ誘導アニメーションが起動されたらそれの実行前
にカメラ視点が推奨カメラ視点へ移動するアニメーショ
ンが実行されることと、第1のユーザ誘導アニメーショ
ンの実行中はユーザが自由にカメラ視点を変更すること
ができることがわかる。
【0208】図37は、第2のカメラ視点変更方法(ア
ニメーションの実行中でないときにカメラ視点を変更す
る方法)が適用された第2のユーザ誘導アニメーション
のアニメーションデータ(以下、第2のユーザ誘導アニ
メーションデータ)の一例を示す。
【0209】第2のユーザ誘導アニメーションデータで
は、不透明アニメーションの記述中に、カメラ視点変更
アニメーションの記述が含まれている。このことと、図
33を参照して行った説明とから以下のことがわかる。
すなわち、第2のユーザ誘導アニメーションには固定の
カメラ視点変更アニメーションが用意されていてユーザ
誘導アニメーションの実行中にはカメラ視点を変更する
ことができないことと、固定のカメラ視点変更アニメー
ションの内容はユーザ誘導アニメーションの実行中でな
ければユーザが自由に変更することができることがわか
る。
【0210】以上が、第6のサブ実施形態についての説
明である。
【0211】次に、第7のサブ実施形態について説明す
る。
【0212】第7のサブ実施形態は、ユーザ所望のター
ゲットオブジェクトを強調表示するための静的動作アニ
メーション(以下、強調表示アニメーション)を実行す
ることである。その強調表示アニメーションの例は、図
5、図14、図19、図20、図21、及び図27を参
照して説明した通りである。
【0213】例えば、図19では、ユーザが、分解アニ
メーションの後に、所望のオブジェクトP24を選択す
ると、電子文書表示プログラムは、オブジェクトP24
が選択されたことを検出して、そのオブジェクトP24
を強調表示する。ここでは、電子文書表示プログラム
は、オブジェクトP24の表示状態を維持し、他のオブ
ジェクトP21、P22、P23、P25を半透明にす
る。
【0214】図19では、所望のオブジェクトの選択
は、分解アニメーションの実行前、実行中、及び実行後
の好きな時に行うことができる。換言すれば、電子文書
表示プログラムは、所定のアニメーションの実行中及び
停止中のいつでも、ユーザから所望のオブジェクトの選
択を受けて、選択されたオブジェクトを強調表示するこ
とができる。
【0215】以上が、ユーザ所望のターゲットオブジェ
クトを強調表示するための強調表示アニメーションにつ
いての説明である。なお、その強調表示アニメーション
には、分解アニメーションや組立アニメーションと同様
に、カメラ視点を推奨カメラ視点へ変更することや、ア
ニメーションのカメラ視点をユーザが自由に変更できる
こと、つまり、第3及び第4のサブ実施形態を適用する
ことができる。図38及び図39に、第3及び第4のサ
ブ実施形態が適用された強調表示アニメーションのアニ
メーションデータの例を示す。
【0216】具体的には、図38に、第1のカメラ視点
変更方法(アニメーションの実行中に自由にカメラ視点
を変更する方法)及び推奨カメラ視点への変更アニメー
ションが適用された強調表示アニメーションのアニメー
ションデータの一例を示す。また、図39に、第2のカ
メラ視点変更方法(アニメーションの実行中でないとき
にカメラ視点を変更する方法)が適用された強調表示ア
ニメーションのアニメーションデータの一例を示す。図
38及び図39を見れば、当業者であれば、これまでの
説明の内容から、各図が示すアニメーションデータにつ
いて容易に理解することができるはずである。故に、説
明は割愛する。
【0217】以上、本発明の幾つかの好適な実施形態を
説明したが、これらは本発明の説明のための例示であっ
て、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣
旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施するこ
とが可能である。
【0218】換言すれば、当業者であれば、各実施の形
態に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変
更等が可能である。例えば、前記各実施の形態では、3
次元モデル化される商品の一例として建設機械を挙げた
が、本発明はこれに限らず、例えば、自動車、航空機、
船舶、電化製品、工作機械、ロボット等の種々の製品に
適用することができる。また、分解手順又は組立手順の
アニメーションの際には、分解手順又は組立手順の際に
必要となり得る1以上の注意事項の各々を、そのアニメ
ーションにおける各所定段階で表示しても良い。
【0219】また、図32〜図39に示した各種記述、
すなわち、スタティックなシーンの記述や、アニメ記述
や、オブジェクトグループの記述や、スタティックなシ
ーンの記述中のカメラの記述や、スタティックなシーン
の記述中のオブジェクトの配置の記述や、アニメ記述中
の推奨視点へのカメラアニメの記述や分解アニメの記述
や組立アニメの記述や、分解アニメ中のオブジェクトア
ニメの記述やカメラアニメの記述等は、それぞれが別々
のファイルに記述されても良い。
【0220】また、上述した形状データ、テクスチャデ
ータ、配置データ、アニメーションデータは、適宜に追
加したり組み合わせたりすることができる。組合せとし
ては、例えば以下のようなものがある。例えば、電子文
書の表示画面中の3次元モデル表示部102又はテキス
ト表示部103には、「分解」ボタンと「推奨カメラ視
点」ボタンとが設けられる。「分解」ボタンが押された
ときは、分解アニメーションを記述したファイル(以
下、分解アニメファイル)がサーバからクライアント端
末に配信されて、クライアント端末で分解アニメーショ
ンが表示され、分解アニメーションの実行中に「推奨カ
メラ視点」ボタンが押されたときは、その分解アニメー
ションに対応した推奨カメラ視点への変更アニメが記述
されたファイル(以下、推奨視点変更アニメファイル)
が更にサーバからクライアント端末に配信され、クライ
アント端末において、分解アニメーションの記述と、そ
れに対応した推奨カメラ視点への変更アニメの記述とが
同時に参照されて、分解アニメーションの際中に推奨カ
メラ視点への変更アニメーションが実行される(すなわ
ち、動的動作アニメーションと静的動作アニメーション
とが同時に並行して行われる)。
【0221】ところで、上記実施形態を抽象的に表現す
れば、下記のようになるであろう(なお、既に用いた
「表現」という言葉と混同しないようにするため、以
下、「別表現」という言葉を用いる)。
【0222】別表現1. 製品又はその部品についての
電子文書をクライアント端末に表示するためのシステム
において、製品又はその複数の部品についての電子文書
をクライアント端末のディスプレイ画面に表示するため
の電子文書データを、前記クライアント端末に提供する
手段を備え、前記電子文書データは、(1)前記ディス
プレイ画面に前記製品の全体的又は部分的な三次元モデ
ルを表示するための三次元データであって、前記製品を
構成する複数の部品の三次元モデルのデータを含んでい
る三次元データと、(2)前記ディスプレイ画面に表示
された前記製品の三次元モデルについての所定のアニメ
ーションを記述したアニメーションデータと、(3)ユ
ーザの所定の操作に応答して前記所定のアニメーション
を起動するアニメーション起動データとを含み、前記
(1)の三次元データ、前記(2)のアニメーションデ
ータ、及び前記(3)のアニメーション起動データは前
記クライアント端末にインストール可能な所定のプログ
ラムによって解釈されるように構成されているシステ
ム。
【0223】ここで、「製品又はその部品についての電
子文書」とは、例えば、電子カタログや、製品又はその
部品を発注するための部品注文画面や、製品又はその部
品のメンテナンスや取扱い等に関する電子マニュアル
や、製品の組立工程表等のことである。
【0224】別表現2. 製品又はその部品についての
電子文書をクライアント端末に表示するための方法にお
いて、製品又はその複数の部品についての電子文書をク
ライアント端末のディスプレイ画面に表示するための電
子文書データを、前記クライアント端末に提供するステ
ップを有し、前記電子文書データには、(1)前記ディ
スプレイ画面に前記製品の全体的又は部分的な三次元モ
デルを表示するための三次元データであって、前記製品
を構成する複数の部品の三次元モデルのデータを含んで
いる三次元データと、(2)前記ディスプレイ画面に表
示された前記製品の三次元モデルについての所定のアニ
メーションを記述したアニメーションデータと、(3)
ユーザの所定の操作に応答して前記所定のアニメーショ
ンを起動するアニメーション起動データとが含まれ、前
記(1)の三次元データ、前記(2)のアニメーション
データ、及び前記(3)のアニメーション起動データは
前記クライアント端末にインストール可能な所定のプロ
グラムによって解釈されるように構成されている方法。
【0225】別表現3. 前記電子文書データには、前
記アニメーションデータとして、前記製品の三次元モデ
ルが、分離された前記複数の部品の三次元モデルに分解
される過程を示した分解アニメーションを表示するため
の分解アニメーションデータと、前記アニメーション起
動データとして、ユーザの所定の操作に応答して前記分
解アニメーションを起動する分解アニメーション起動デ
ータとが含まれている別表現2記載の方法。
【0226】別表現4. 前記電子文書データには、前
記アニメーションデータとして、分離された前記複数の
部品の三次元モデルが前記製品に組み立てられる過程を
示した組立アニメーションを表示するための組立アニメ
ーションデータと、前記アニメーション起動データとし
て、ユーザの所定の操作に応答して前記組立アニメーシ
ョンを起動する組立アニメーション起動データとが含ま
れている別表現2記載の方法。
【0227】別表現5. 前記分解アニメーションデー
タ又は前記組立アニメーションデータには、前記製品の
分解手順又は組立手順のデータが含まれている別表現2
又は別表現3記載の方法。
【0228】別表現6. 前記電子文書データには、前
記アニメーションデータとして、前記製品又はその部品
が或る特定の機能を説明するための(換言すれば、その
機能を発揮したときの前記製品又はその部品の状態変化
の過程を示す)機能説明アニメーションを表示するため
の機能説明アニメーションデータと、前記アニメーショ
ン起動データとして、ユーザの所定の操作に応答して前
記機能説明アニメーションを起動する機能説明アニメー
ション起動データとが含まれている別表現2記載の方
法。
【0229】別表現7. 前記電子文書データには、前
記アニメーションデータとして、所定の事項に基づいて
前記ユーザを誘導するためのユーザ誘導アニメーション
を記述したユーザ誘導アニメーションデータと、前記ア
ニメーション起動データとして、ユーザの所定の操作に
応答して前記ユーザ誘導アニメーションを起動するユー
ザ誘導アニメーション起動データとが含まれている別表
現2記載の方法。
【0230】別表現8. 前記電子文書データには、前
記製品を構成する部品とは異なる、特定の説明に使用さ
れる専用の補助モデルを表す補助モデルデータと、前記
補助モデルの表示状態が透明状態であることを示す透明
状態表示データと、前記アニメーションデータとして、
前記補助モデルの表示状態を透明状態から不透明状態変
更する不透明化アニメーションを表示するための不透明
化アニメーションデータと、前記アニメーション起動デ
ータとして、特定の説明の実行に応答して前記不透明化
アニメーションを起動する不透明化アニメーション起動
データとが含まれている別表現2記載の方法。
【0231】別表現9. 前記電子文書データには、前
記アニメーションデータとして、各部品の表示状態を強
調表示又は反強調表示に変更する強調表示/反強調表示
アニメーションを表示するための強調表示/反強調表示
アニメーションデータと、前記アニメーション起動デー
タとして、ユーザの所定の操作に応答して前記強調表示
/反強調表示アニメーションを起動する強調表示/反強
調表示アニメーション起動データとが含まれている別表
現2記載の方法。
【0232】別表現10. 前記強調表示/反強調表示
アニメーション起動データは、ユーザから所望の部品の
指定を受けて前記強調表示/反強調表示アニメーション
を起動するデータであり、前記強調表示/反強調表示ア
ニメーションデータは、一度指定された部品と同一の部
品が再び指定されたときは、その部品の表示状態につい
て、強調表示と反強調表示とを切換えるように構成され
ている別表現9記載の方法。
【0233】別表現11. 前記電子文書データには、
前記アニメーションデータとして、特定の部品の周囲に
存在する他の部品の表示状態を半透明に変更する半透明
化アニメーションを表示するための半透明化アニメーシ
ョンデータと、前記アニメーション起動データとして、
ユーザの所定の操作に応答して前記半透明化アニメーシ
ョンを起動する半透明化アニメーション起動データとが
含まれている別表現2記載の方法。
【0234】別表現12. 前記電子文書データには、
内容が異なる複数個のアニメーションデータが含まれ、
且つ、前記複数個のアニメーションデータの各々には、
そのアニメーションデータが表すアニメーションの表示
に適した推奨のカメラ視野が設定されている別表現2記
載の方法。
【0235】別表現13. 前記電子文書データには、
前記複数個のアニメーションデータの各々に対して、そ
のアニメーションの実行に伴って前記推奨のカメラ視野
が経時的に変化する過程を示す推奨カメラ視野アニメー
ションを表した推奨カメラ視野アニメーションデータが
用意されている別表現12記載の方法。
【0236】別表現14. 前記所定のプログラムに
は、前記電子文書を表示するための電子文書表示プログ
ラムが含まれており、前記電子文書表示プログラムを前
記クライアント端末に提供するステップを更に有する別
表現2記載の方法。
【0237】別表現15. 前記電子文書データには、
第1のアニメーションデータが含まれており、前記第1
のアニメーションデータには、そのアニメーションの実
行の際のカメラ視野を表したカメラ視野データが含まれ
ており、前記電子文書表示プログラムは、前記カメラ視
野アニメーションの停止中に、前記ユーザの要求に応答
して、前記カメラ視野データの内容を変更する別表現1
4記載の方法。
【0238】別表現16. 前記電子文書データには、
第2のアニメーションデータが含まれており、前記第2
のアニメーションデータには、そのアニメーションの実
行の際のカメラ視野を表したカメラ視野データは含まれ
ておらず、前記電子文書表示プログラムは、前記カメラ
視野アニメーションの実行中に、前記ユーザに所定の操
作が行われる度に、その時点のカメラ視野を計算し、計
算されたカメラ視野で前記三次元モデルを表示する別表
現14記載の方法。
【0239】別表現17. 製品又はその部品について
の電子文書をクライアント端末に表示するための電子文
書データであって、(1)前記ディスプレイ画面に前記
製品の全体的又は部分的な三次元モデルを表示するため
の三次元データであって、前記製品を構成する複数の部
品の三次元モデルのデータを含んでいる三次元データ
と、(2)前記ディスプレイ画面に表示された前記製品
の三次元モデルについての所定のアニメーションを記述
したアニメーションデータと、(3)ユーザの所定の操
作に応答して前記所定のアニメーションを起動するアニ
メーション起動データとを含み、前記(1)の三次元デ
ータ、前記(2)のアニメーションデータ、及び前記
(3)のアニメーション起動データは前記クライアント
端末にインストール可能な所定のプログラムによって解
釈されるように構成されている電子文書データ。
【0240】別表現18. 製品又はその部品について
の電子文書をクライアント端末に表示するための、その
クライアント端末にインストール可能なコンピュータプ
ログラムであって、製品又はその複数の部品についての
電子文書をクライアント端末のディスプレイ画面に表示
するためのデータであって、以下の(1)〜(3) (1)前記ディスプレイ画面に前記製品の全体的又は部
分的な三次元モデルを表示するための三次元データであ
って、前記製品を構成する複数の部品の三次元モデルの
データを含んでいる三次元データと、(2)前記ディス
プレイ画面に表示された前記製品の三次元モデルについ
ての所定のアニメーションを記述したアニメーションデ
ータと、(3)ユーザの所定の操作に応答して前記所定
のアニメーションを起動するアニメーション起動データ
とを含んだ電子文書データを解釈するステップと、前記
解釈するステップの解釈結果に基づいて前記電子文書を
前記ディスプレイ画面に表示するステップとをコンピュ
ータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態に好適に用いられる3次
元モデルのデータ配信システムの全体構成を概略的に示
す構成説明図である。
【図2】サーバが管理するデータセットの構成等を示す
説明図である。
【図3】クライアント側のウェブブラウザに部品を3次
元表示する様子を示す説明図である。
【図4】3次元表示された部品の組立アニメーションを
表示させる様子を示す説明図である。
【図5】3次元表示された部品を強調表示させる様子を
示す説明図である。
【図6】電子カタログシステム等で用いられる基本動作
のアニメーションの一例を模式的に示す説明図である。
【図7】部品発注システム等で用いられる分解アニメー
ションの一例を模式的に示す説明図である。
【図8】電子メンテナンスシステム等で用いられる分解
組立手順のアニメーションの一例を模式的に示す説明図
である。
【図9】3次元モデルのデータ配信処理を示すフローチ
ャートである。
【図10】3次元モデルの他のデータ配信処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】電子カタログシステムに適用した場合の全体
構成を示す説明図である。
【図12】電子カタログの表示例を示す説明図である。
【図13】電子カタログの表示例を示す図12に続く説
明図である。
【図14】電子カタログの表示例を示す図13に続く説
明図である。
【図15】電子カタログの他の表示例を示す説明図であ
る。
【図16】部品発注システムに適用した場合の全体構成
を示す説明図である。
【図17】部品発注画面の表示例を示す説明図である。
【図18】部品発注画面の表示例を示す図17に続く説
明図である。
【図19】部品発注画面の表示例を示す図18に続く説
明図である。
【図20】部品発注画面の他の表示例を示す説明図であ
る。
【図21】部品発注画面の他の表示例を示す図20に続
く説明図である。
【図22】電子メンテナンスマニュアルシステムに適用
した場合の全体構成を示す説明図である。
【図23】メンテナンス画面の表示例を示す説明図であ
る。
【図24】メンテナンス画面の他の表示例を示す説明図
である。
【図25】電子メンテナンス画面の更に他の表示例を示
す説明図である。
【図26】電子メンテナンス画面の更に他の表示例を示
す図25に続く説明図である。
【図27】電子メンテナンス画面の更に他の表示例を示
す図26に続く説明図である。
【図28】クライアント側の構成に関する他の実施の形
態を示す説明図である。
【図29】サーバ構成に関する他の実施の形態を示す説
明図である。
【図30】異なる端末間で3次元モデルの表示状態を同
期させる他の実施の形態を示す説明図である。
【図31】或るカメラ視点から推奨カメラ視点へ移動す
るアニメーションの例である。
【図32】カメラ視点変更方法が適用された分解組立ア
ニメーションデータの第1の記述例である。
【図33】カメラ視点変更方法が適用された分解組立ア
ニメーションデータの第2の記述例である。
【図34】第1のカメラ視点変更方法(アニメーション
の実行中に自由にカメラ視点を変更する方法)が適用さ
れた第1の機能説明アニメーションのアニメーションデ
ータの一例を示す。
【図35】第2のカメラ視点変更方法(アニメーション
の実行中でないときにカメラ視点を変更する方法)が適
用された第2の機能説明アニメーションのアニメーショ
ンデータ一例を示す。
【図36】第1のカメラ視点変更方法が適用された第1
のユーザ誘導アニメーションのアニメーションデータの
一例を示す。
【図37】第2のカメラ視点変更方法が適用された第2
のユーザ誘導アニメーションのアニメーションデータの
一例を示す。
【図38】第1のカメラ視点変更方法及び推奨カメラ視
点への変更アニメーションが適用された強調表示アニメ
ーションのアニメーションデータの一例を示す。
【図39】第2のカメラ視点変更方法が適用された強調
表示アニメーションのアニメーションデータの一例を示
す。
【図40】三次元モデルに関する従来のデータ構造の例
を示す図。
【図41】静的動作アニメーションの例を示す図。
【図42】動的動作アニメーションの例(分解アニメー
ションの例)を示す図。
【図43】機能説明アニメーションの例(分解アニメー
ションの例)を示す図。
【図44】静的動作アニメーションと分解アニメーショ
ンとが組み合わされた場合の例を示す図。
【図45】静的動作アニメーションと機能説明アニメー
ションとが組み合わされた場合の例を示す図。
【符号の説明】
1 サーバ 2A〜2N クライアント 3 通信ネットワーク 10 電子カタログシステム 20 部品発注システム 30 電子メンテナンスシステム 40 データベース 50 基本表示情報 51 3次元形状データ 60 状態変化情報 61 テクスチャデータ 62 配置・アニメーションデータ 63 配置データ 64 アニメーションデータ 110 サーバ 111 電子カタログサーバ 112 部品発注サーバ 113 電子メンテナンスサーバ 120 部品データベース 121 メンテナンスデータベース
フロントページの続き (72)発明者 三輪 浩史 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 Fターム(参考) 5B050 AA08 BA08 BA09 BA13 CA05 CA08 EA24 EA26 FA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のブラウザ上でオブジェクトを表示
    するための表示システムにおいて、 前記オブジェクトを表示するための三次元データを備
    え、 前記三次元データは、動的動作アニメーションデータを
    含むことを特徴とする表示システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記オブジェクトとは製品情報であることを特徴とする
    表示システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記動的動作アニメーションデータとは、前記オブジェ
    クトの分解又は組立ての動作を示すデータであることを
    特徴とする表示システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記三次元データは、更に静的動作アニメーションデー
    タを含むことを特徴とする表示システム。
  5. 【請求項5】 所定のブラウザ上でオブジェクトを表示
    するための表示システムにおいて、 オブジェクトを表示するための三次元データを備え、 前記三次元データは、1又は複数の属性データを含み、 前記複数の属性データのうちの少なくとも1つの属性デ
    ータは細分化されていることを特徴とする表示システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 アプリケーションの作業領域に、前記オブジェクトを表
    示するための最小限の三次元データを取り込むことを特
    徴とする表示システム。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 前記属性データは追加することができ、前記三次元デー
    タに含まれている他の属性データと組み合わせることが
    できることを特徴とする表示システム。
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