JP2003050241A - 検体分析システム - Google Patents

検体分析システム

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JP2003050241A
JP2003050241A JP2001237243A JP2001237243A JP2003050241A JP 2003050241 A JP2003050241 A JP 2003050241A JP 2001237243 A JP2001237243 A JP 2001237243A JP 2001237243 A JP2001237243 A JP 2001237243A JP 2003050241 A JP2003050241 A JP 2003050241A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検体搬送ラインが故障した場合に、分析装置へ
の検体の投入を人手により行うことは、多検体分析シス
テムが大型化するにつれ、検体数が増えるにつれ困難が
伴う。 【解決手段】複数の分析装置で各検体を分析する場合に
は一括して検体の入れ替えを行い、個々の分析装置で各
検体を分析できる場合には個別に検体を入れ替えて分析
を行う様に、搬送ライン故障時の分析開始画面を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ラインを介し
て検体ラックを複数の分析装置へ搬送し多数の検体を分
析処理するに適した多検体分析システムに係り、特に、
検体搬送ラインが故障した時にも継続して、効率よく分
析が可能な多検体分析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】搬送ラインを介して検体ラックを複数の
分析装置へ搬送し多数の検体を分析処理するに適した多
検体分析システムとして、例えば特開昭63−2711
64号公報,特開平2−25755号公報,特開平9−
243646号に記載の技術が知られている。
【0003】特開昭63−271164号公報には、ベ
ルトコンベアによって形成された循環搬送ラインに沿っ
て2種類又は3種類の分析装置が設置されており、搬送
した検体ラックをバーコードリーダによって識別し必要
な分析装置の前で検体ラックを停止させ検体をその分析
装置に分注した後、検体ラックを次の分析装置まで搬送
して検体を分注し、検体ラックをストックヤードに回収
する自動分析システムが記載されている。
【0004】特開平2−25755号公報には、主搬送
ラインに沿ってそれぞれ異なった分析機能を有する複数
の反応部を設け、搬送ラインから各反応部のサンプリン
グ位置に検体ラックを取入れるバイパスラインを備え、
バイパスラインから分析部に検体をサンプリングする分
析システムが示されている。この分析システムにおい
て、検体が収容された検体容器にはID情報を示すバー
コードラベルが設けられ、複数個の検体容器を収納した
検体ラックにもバーコードラベルが設けられており、主
搬送ラインにより間欠移送される検体ラック上の検体の
ID情報を読取り、対応する反応部が指定される。そし
て対応反応部が他の検体のサンプリング中の場合には、
検体ラックがリターン搬送ラインを通って再び主搬送ラ
インの上流側に戻され、対応反応部が空くまで検体ラッ
クが循環される。
【0005】特開平9−243646号は、搬送ライン
に沿って配置された分析装置にラック送出部からの検体
ラックを搬送し、該分析装置により多検体を分析処理す
る多検体分析システムにおいて、同一種の特定分析項目
を、同じ検体種を扱う複数の分析装置により分析処理可
能にし、それら複数の分析装置の内の一方の分析装置に
よる特定分析項目の分析処理が不能になったとき、その
特定分析項目を分析すべき検体を有する検体ラックを複
数の分析装置の内の別の分析装置に搬送し、特定分析項
目を別の分析装置により分析処理することを可能とす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−2711
64号公報,特開平2−25755号公報,特開平9−
243646号に記載されたような従来技術では、通信
回線の異常を含んで検体搬送ラインが故障した場合、検
体を分析装置へ搬送する手段が無くなるので、分析を継
続できないという問題があった。分析装置への検体の投
入を人手により行う場合には、各検体の測定すべき分析
項目がどこにあるかを認識する必要があるが、多検体分
析システムにおいては、その分析可能項目が数十項目を
上回り、オペレータにとっては各検体を投入すべき分析
装置を、分析項目の確認を行いつつ、判断することは煩
雑な作業である。さらには、検体によっては一分析装置
のみで依頼されている全ての分析項目の測定を行うこと
ができず、その分析装置でのサンプリングが終了した後
に他の分析装置に移し替えが必要になることがある。こ
の移し替えの頻度は、多検体分析システムに接続する分
析装置の数に応じて増加し、増加に応じて移し替えの作
業が煩雑になり、オペレータの混乱を招き、分析結果の
出力を遅延させる畏れがあった。またオペレータが検体
の移し替え作業に手間取って、分析装置側ではオペレー
タの操作を予測できないので分析動作が終了次第停止状
態になり、オペレータが再度分析指示を検体分析システ
ムに対して出すような多検体分析システムであったな
ら、分析装置の洗浄動作等の準備動作時間分分析が遅れ
て不都合が生じるので、オペレータは検体の移し替えや
他の作業を時間を意識しつつ行わなければならず、操作
ミス等を引き起こしかねない。
【0007】本発明の第一の目的は、多検体分析システ
ムの搬送ラインが故障した場合に、オペレータが分析項
目や検体を投入すべき分析装置や移し替えの時間を意識
することなく、簡便に分析動作を実施できる手段を設け
た多検体分析システムを実現することである。
【0008】本発明の第二の目的は、故障部位のみの電
源を切断し修理を行った後に多検体分析システムに接続
して再度分析可能とする手段を設けることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は以下の通りである。 (1)検体を搬送する検体搬送ラインと、該搬送ライン
に沿って配置された分析装置と、該搬送ライン及び該分
析装置を通信回線を通じて制御する操作部と、を備えた
検体分析システムであって、前記検体搬送ラインの動作
不能時に、前記操作部の表示装置に、分析装置への検体
の投入可否、投入すべき検体を表示する手段を備えた検
体分析システム。 (2)(1)において、検体搬送ラインに沿って配置す
る分析装置が複数あり、前記検体搬送ラインの動作不能
時に、検体の投入,取出しを前記複数の分析装置に対し
一括して行うか、各分析装置で個別に行うかを選択でき
る手段を備えた検体分析システム。 (3)(1)または(2)において、前に投入した検体
の分析が終了しても、予め定められた時間の間は、分析
装置の準備動作を継続し、該予め定められた時間の間に
システムのオペレータが検体を設置した後に、準備動作
を終了して分析動作に移行できる手段を備えた検体分析
システム。 (4)(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記検体搬
送ラインと前記分析装置の動作の同期を取る為の信号を
前記検体搬送ラインを制御する制御装置から各分析装置
を制御する制御装置に対して送る手段を備えた検体分析
システム。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
参照して説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例である操作部,検
体搬送ライン,分析装置からなる多検体分析システムの
構成図である。本実施例の多検体分析システムは、1台
又は複数の分析装置3及び4(図1では説明上簡単にす
るために2台とする)とその操作部1及び検体搬送ライ
ン2から構成される。それぞれのユニットでCPU6
1,62,63,64を持ち、分散して各ユニットが制
御を行っており、個々のユニット間の通信などのインタ
ーフェースを規定した上で、イーサネット(登録商標)
などに代表されるローカルエリアネットワークにハブ3
1,イーサネットカード65,66,67,68を用い
てそれぞれのユニット間を接続し、操作部1,検体搬送
ライン2,分析装置3,4の各ユニット間で情報の受け
渡しを行うことにより、システムを簡素に構築してい
る。
【0012】操作部1は、検体毎の検査依頼された分析
項目の入力,分析のスタート・ストップの指示,自動分
析装置3及び4にアラームが発生した時などにおけるそ
の内容の画面表示など自動分析装置とのマンマシンイン
ターフェースとして使用する。
【0013】検体搬送ライン2は、ラック送出部41,
主検体搬送ライン43,検体投入ライン44,ラック回
収部45より構成される。ラック送出部41に設置され
た検体ラック42は、主検体搬送ライン43によって分
析装置3,4の検体採取位置に配置した検体投入ライン
44迄搬送され、検体投入ライン44によって分析装置
3,4に投入される。分析装置3,4でのサンプリング
が済むと、検体ラック42は、検体投入ライン44によ
って主検体搬送ライン43に排出され、主検体搬送ライ
ン43によってラック回収部45に回収される。
【0014】検体搬送ライン2には、分析装置3,4で
共通に必要とする給電,給水,真空分配等を制御する共
通ユニット80も配置される。
【0015】自動分析装置3及び4の分析測定モジュー
ルは、反応容器51で検体と試薬を混合して、その混合
液を多波長光度計52により各分析項目に応じた波長で
吸光度測定することにより検体を分析するものである。
自動分析装置3及び4は、検体を反応容器51に分注す
る分注機構53,反応容器51に試薬を注入する試薬分
注機構54,反応容器51内の混合液を撹袢する攪拌機
構55,反応容器51の混合液の吸光度を測定する多波
長光度計52,使用し終わった反応容器51を洗浄する
洗浄機構56、などから構成されている。
【0016】図2は、検体搬送ラインが故障した場合に
オペレータが多検体分析システムに分析開始指示をする
ための入力画面の一例である。検体搬送ライン故障時の
分析開始画面11は、検体投入設定部12,推奨投入検
体ID表示及び個別投入時装置選択部13,分析開始ボ
タン14により構成される。
【0017】検体投入設定部12には、検体の投入を各
分析装置に対して一括投入しサンプリングを一括して開
始するか、検体の投入を各分析装置ごとに行い個々の分
析装置ごとにサンプリングを開始するか、オペレータが
選択するための選択ボタンが設けられている。
【0018】一括投入を選択するボタンは、各分析装置
に独自の分析項目が割り付けられていて一つの検体を複
数の分析装置で分析する場合に有効である。各分析装置
に対して検体を一括して投入しサンプリングが済んだ後
に一括して検体を入れ替えた方が検体の移し替えが容易
になる為である。
【0019】また個別投入を選択するボタンは、各分析
装置に同じ分析項目が割り付けられていて一つの検体を
複数の分析装置で分析する必要が無い場合に有効であ
る。一括して検体を入れ替える際には生じてしまう待ち
時間を回避し、より短時間で処理可能な為である。
【0020】推奨投入検体ID表示及び個別投入時装置
選択部13には、各分析装置に投入すべき検体IDと検
体の入れ替えの可否を示す各分析装置を表すボタンが設
けられている。
【0021】各分析装置を表すボタン上の検体IDは、
オペレータが一括で検体を投入するモードを選択した場
合にどの検体をどの分析装置に投入すべきかをナビゲー
トするための情報である。各検体に対する分析項目の洩
れが無いようにオペレータに装置からナビゲートするも
のである。ここに表示される検体IDに付随して前回サ
ンプリング時にどの分析装置に投入されていたかを表示
すると、検体の移し替えがより容易になる。
【0022】各分析装置を表すボタン上の入れ替えの可
否は、各分析装置の検体の入れ替えが可能かを示す。
【0023】各分析装置を表すボタンは、各分析装置で
個別に分析を開始するモードにおいて、オペレータがど
の分析装置をスタートするかを選択するのに用いる。
【0024】分析開始ボタン14は、分析を検体を投入
が済んで、分析を開始することを指示するのに用いる。
【0025】検体投入設定部12を一括とした場合、オ
ペレータは各分析装置に検体を投入し、分析開始ボタン
14を押すことで各検体に対するサンプリングが開始さ
れる。
【0026】検体投入設定部12を個別とした場合、オ
ペレータはある分析装置に検体を投入し、推奨投入検体
ID表示及び個別投入時装置選択部13において検体を
投入した分析装置を表すボタンを選択し、分析開始ボタ
ン14を押すことで選択した分析装置に投入された検体
に対するサンプリングが開始される。
【0027】図3により、検体搬送ラインが故障して手
動で検体を各分析装置に投入する際の処理のうち、各分
析装置に独自の分析項目が割り付けられていて一つの検
体を複数の分析装置で分析する場合に有効な、各分析装
置への検体の投入及び各分析装置からの検体の取出しを
一括して行う処理を示す。
【0028】検体搬送ラインが故障した場合、多検体分
析システムは手順101に示すように、オペレータに検
体の投入を依頼する。分析中の検体が無い場合には、分
析すべき検体IDは表示されない。
【0029】オペレータの判断によって投入する検体が
判断され、手順102に示す様に、オペレータが各分析
装置に対して検体を投入する。
【0030】分析装置3には検体Aが、分析装置4には
検体Bが投入されて、各々手順103,104において検
体IDが識別される。分析装置3,4はこの検体IDを
操作部1に送信し、操作部1からの分析項目の指示を待
つ。
【0031】操作部1は、手順106において、手順1
05によって与えられた分析項目の指示に基づき、分析
装置3,4の各々に対して分析すべき項目を送信し、手
順109において分析装置3,4のサンプリングが終了
するのを待つ。
【0032】分析装置3,4では送信されてきた分析項
目に基づき、手順107,108において検体のサンプ
リングを開始する。このサンプリング時間は、投入され
た検体数、各検体あたりの分析項目数に応じて差が出て
しまう。分析装置3で早くサンプリング動作が終了した
としても、検体Aには引き続き分析装置4で分析される
べき分析項目が残っており、この検体Aを早く取出すこ
とは無意味でオペレータの手間を生じるだけなので分析
装置4のサンプリング動作が終了するまで、分析装置3
は検体入れ替え可能の状態にならない。
【0033】操作部1は、分析装置3,4の両方からの
サンプリング終了報告を受けて、手順110においてオ
ペレータに対して検体の入れ替えが可能なことを示し、
検体の投入を依頼する。このとき、検体搬送ライン故障
時の分析開始画面11の推奨投入検体ID表示及び個別
投入時装置選択部13には各々の分析装置に投入すべき
検体の検体IDが表示される。この例の場合、検体A,
検体B共に他の分析装置上に測定すべき分析項目が残っ
ており、分析装置3を表すボタン上には検体Bの検体I
Dが、分析装置4を表すボタン上には検体Aの検体ID
が各々表示される。
【0034】オペレータはこの画面表示に基づき、手順
111において分析装置3,4から検体を取出し、それ
ぞれの分析装置に検体B,検体Aを投入する。分析装置
3,4はそれぞれサンプリングを同様に行い、分析が済
み次第各検体の分析結果は操作部から出力される。
【0035】図4により、検体搬送ラインが故障して手
動で検体を各分析装置に投入する際の処理のうち、各分
析装置に同じ分析項目が割り付けられていて一つの検体
を複数の分析装置で分析する必要が無い場合に有効な、
各分析装置への検体の投入及び各分析装置からの検体の
取出しを各分析装置毎に行う処理を示す。
【0036】検体搬送ラインが故障した場合、多検体分
析システムは手順201に示すように、オペレータに検
体の投入を依頼する。分析中の検体が無い場合には、分
析すべき検体IDは表示されない。
【0037】オペレータの判断によって投入する検体が
判断され、手順202に示す様に、オペレータが分析装
置3に対して検体Aを投入する。
【0038】分析装置3には検体Aが投入されて、手順
203において検体IDが識別される。分析装置3はこ
の検体IDを操作部1に送信し、操作部1からの分析項
目の指示を待つ。
【0039】操作部1は、手順206において、手順2
05によって与えられた分析項目の指示に基づき、分析
装置3に対して分析すべき項目を送信し、手順209に
おいて分析装置3のサンプリングが終了するのを待つ。
【0040】分析装置3では送信されてきた分析項目に
基づき、手順207において検体のサンプリングを開始
する。分析装置3は、サンプリングが済み次第サンプリ
ングが終了したことを操作部1に報告する。
【0041】操作部1は、分析装置3からのサンプリン
グ終了報告を受けて、手順210においてオペレータに
対して分析装置3が検体の入れ替えが可能なことを示
し、検体の投入を依頼する。このとき、検体搬送ライン
故障時の分析開始画面11の推奨投入検体ID表示及び
個別投入時装置選択部13には分析装置3が検体入れ替
え可能であることが表示される。この例の場合、検体A
は分析装置3で測定すべき全ての分析項目のサンプリン
グが終わっており、他の分析装置に投入する必要が無
く、装置側からは投入すべき検体を指定しない。
【0042】これを受けて、オペレータは手順402に
おいて分析装置3から検体Aを取出し、自らの判断によ
り検体Cを投入する。分析装置3はサンプリングを同様
に行い、分析が済み次第検体の分析結果は操作部から出
力される。
【0043】一方、分析装置4においては、手順302
で投入された検体Bに対して同様手順303,305,
307によりサンプリングを行う。やはり同様に、検体
Bは分析装置4で測定すべき全ての分析項目のサンプリ
ングが終わっており、他の分析装置に投入する必要が無
く、装置側からは投入すべき検体を指定しない。
【0044】これを受けて、オペレータは手順502に
おいて分析装置4から検体Bを取出し、自らの判断によ
り検体Dを投入する。分析装置4はサンプリングを同様
に行い、分析が済み次第検体の分析結果は操作部から出
力される。
【0045】分析装置3と分析装置4は非同期で動作す
る。他の装置のサンプリング終了を待つことがないた
め、分析結果の出力が早くなる。この手順においては、
分析項目の指定頻度が増えて操作が煩雑に見受けられる
が、通常分析項目は上位システムから与えられるので実
用上は問題とならない。
【0046】検体を投入するタイミングはオペレータに
依存する。オペレータは他の業務を行いながらこれらの
検体投入を行うので必ずしも検体投入可能となった時点
で検体を投入することができないかもしれない。多検体
分析システムは、一旦停止状態となると再度分析を開始
するには洗浄等の準備動作を実行しなければならない。
この時間分オペレータに待ち時間を生ずるのを防ぐ目的
で、検体搬送ラインが故障した場合には、分析動作が終
了してから停止状態に移行するまでに一定の時間を設け
る。
【0047】図5,図6は、分析装置3,4が故障して
電源を切断して修理を行い、再度多検体分析システムに
接続する際の同期を取るための手順を示す。分析装置
3,4が故障して電源を切断して修理を行い、再度多検
体分析システムに接続するには、分析装置として起動し
た後に、検体搬送ライン2からの同期信号を受けて検体
搬送ラインの時刻に分析装置の時刻を合わせこむ。
【0048】この同期化の処理の一例を図5により説明
する。
【0049】検体搬送ライン2のCPU62は、イーサ
ネットカード66から全分析装置に対して各分析装置の
システムサイクル毎にあらかじめタイミングが定められ
た同期を取るためのタイミングを出力する。分析装置
3,4のCPU63,64はこのパケットをイーサネッ
トカード67,68を経由して受け取り、自分析装置内
のタイミングと照らし合わせ、ずれが生じていた場合に
は自分析装置内のタイミングを調整する。
【0050】またこの同期化の処理の別の例を図6によ
り説明する。
【0051】検体搬送ライン2のCPU62は、機構制
御回路69から、全分析装置に対して各分析装置のシス
テムサイクル毎にあらかじめ定められたタイミングで各
分析装置に対する割り込み信号を発生する。分析装置
3,4のCPU63,64はこの割り込み信号を受け取
り、先ほどの例と同様に自分析装置内のタイミングと照
らし合わせ、ずれが生じていた場合には自分析装置内の
タイミングを調整する。
【0052】同期が取れた後においては、検体搬送ライ
ン2が分析装置3,4に検体ラック42を投入してから
分注機構53が検体を分注するまでの待ち時間、分注機
構53が検体を分注し終わってから検体搬送ライン2が
検体ラック42を回収に来るまでの時間を最小にするこ
とができ、処理能力の低下を防ぐことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、検体搬送ラインが故障
し人手で検体を各分析装置に投入する場合において、各
分析装置に搭載されている分析項目や検体の投入作業に
要する時間に煩わされることなく検体の分析が可能で、
検体搬送ラインの故障時にあっても操作性の良い検体分
析システムを実現する。
【0054】また、施設における運用方法や各検体の分
析依頼状態に対して、フレキシビリティの高い多検体分
析システムを実現する。
【0055】また、検体搬送ライン,分析装置のいずれ
かに障害が発生しても、同期化手段を設けたことによ
り、一旦通電を遮断して修理を行いその故障部位の修理
後に分析動作中の多検体分析システムに対して機能的な
接続が可能で、故障が発生した場合においても施設での
不稼働時間を生じない稼働性の高い多検体分析システム
を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】多検体分析システムのブロック図。
【図2】検体搬送ライン故障時の分析開始画面。
【図3】一括検体投入による分析手順。
【図4】個別検体投入により分析手順。
【図5】イーサネット通信による同期回路。
【図6】I/Oによる同期回路。
【符号の説明】
1…操作部、2…検体搬送ライン、3,4…分析装置、
11…検体搬送ライン故障時の分析開始画面、12…検
体投入設定部、13…推奨投入検体ID表示及び個別投
入時装置選択部、14…分析開始ボタン、31…ハブ、
41…ラック送出部、42…検体ラック、43…主検体
搬送ライン、44…検体投入ライン、45…ラック回収
部、46…検体投入機構、47…検体移送機構、48…
検体サンプリング位置決め機構、49…検体排出機構、
51…反応容器、52…多波長光度計、53…分注機
構、54…試薬分注機構、55…攪拌機構、56…洗浄
機構、61…CPU(操作部1用)、62…CPU(検
体搬送ライン2用)、63…CPU(分析装置3用)、
64…CPU(分析装置4用)、65…イーサネットカ
ード(操作部1用)、66…イーサネットカード(検体
搬送ライン2用)、67…イーサネットカード(分析装
置3用)、68…イーサネットカード(分析装置4
用)、69…機構制御回路(検体搬送ライン2用)、1
01,110,201,210,310…手順(検体投
入依頼)、102,111…手順(検体投入)、10
3,113,203…手順(検体A ID読取)、10
4,112,303…手順(検体B ID読取)、10
5…手順(項目・分析指示)、106,206…手順
(分析項目指示)、107,108,207,307…
手順(サンプリング)、109,209…手順(サンプ
リング終了待ち)、202…手順(検体A投入)、20
5…手順(検体A 分析指示)、302…手順(検体B
投入)、305…手順(検体B 分析指示)、402…
手順(検体C投入)、403…手順(検体C ID読
取)、502…手順(検体D投入)、503…手順(検
体D ID読取)。
フロントページの続き (72)発明者 亘 重範 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 小田倉 政明 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器グループ内 Fターム(参考) 2G058 CB15 GE01 GE05 HA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体を搬送する検体搬送ラインと、該搬送
    ラインに沿って配置された分析装置と、該搬送ライン及
    び該分析装置を通信回線を通じて制御する操作部と、を
    備えた検体分析システムであって、 前記検体搬送ラインの動作不能時に、前記操作部の表示
    装置に、分析装置への検体の投入可否、投入すべき検体
    を表示する手段を備えたことを特徴とする検体分析シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の検体分析システムにおい
    て、 検体搬送ラインに沿って配置する分析装置が複数あり、
    前記検体搬送ラインの動作不能時に、検体の投入,取出
    しを前記複数の分析装置に対し一括して行うか、各分析
    装置で個別に行うかを選択できる手段を備えたことを特
    徴とする検体分析システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の検体分析システム
    において、 前に投入した検体の分析が終了しても、予め定められた
    時間の間は、分析装置の準備動作を継続し、該予め定め
    られた時間の間にシステムのオペレータが検体を設置し
    た後に、準備動作を終了して分析動作に移行できる手段
    を備えたことを特徴とする検体分析システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の検体分析
    システムにおいて、 前記検体搬送ラインと前記分析装置の動作の同期を取る
    為の信号を前記検体搬送ラインを制御する制御装置から
    各分析装置を制御する制御装置に対して送る手段を備え
    たことを特徴とする検体分析システム。
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